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R18
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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

「師匠のお筆」5-2-1
『師匠のお筆』


5-2-1


所変わって、こちらは若い二人のいる場所。彼らもまた、淫らな行いに没頭していた。

「イくの? どうしたの? ほら」

須美恵(すみえ)は、神雄(かみお)のペニスを右の手で激しくしごき上げた。左の手は彼の背中からわき腹へ回し、がっしりと逃げ場のないようにホールドした状態だ。

神雄は全身をビクンビクンと痙攣させて、やり場のないこそばゆさに悶絶しそうだったが、須美恵のそのホールドのせいでこの拷問から逃げ出すことができなかった。

一方神雄の方でも、右手は須美恵の背中へ、左手は向こうの肩へと回していたが、こちらは相手の動きを封じるというよりも、むしろしがみついているといった方が正しかった。神雄は、陰茎の刺激を敏感に感じすぎて、何かにしがみついてでもいないと居ても立ってもいられないのである。

「うう……ああぁ……」

神雄は荒い吐息をもらしながら、須美恵の鎖骨辺りに強く顔を押し付けていた。

そんな彼を見下ろしていると、須美恵の心には彼がかわいいと思う気持ちが満ち満ちていく。その気持ちは、母性愛に近かった。神雄ときたら、顔を真っ赤にしてぎゅっとしがみついてきて、その様子はまるで、母に必死で甘える幼子のいじらしさそのものだったのだ。

須美恵はそのかわいさのあまり、今すぐにも彼の頭を抱きしめてやりたかった。が、そうはしなかった。そうする代わりに、彼をいじめるようないじわるな言葉を言い放つのだった。

「どうしよう。ねえ。またドピュドピュゥゥってするの、また。ねえ」

いじらしい少年の表情は、母性愛と同時に、彼女に加虐心をも生じさせるらしかった。須美恵は彼を抱きしめたい衝動をせき止め、逆に突き放すような態度を取ることに一種の快感を覚えていた。

「何回もしちゃうねえ。ねえ? さっきしたばっかりなのにねえ」

須美恵のサディズムは勢いを増していく。それと同時に、陰茎をいじくる彼女の指の動きもまた加速した。

神雄の陰茎は、須美恵の前に初めて姿を露わした時はまだ包皮に先っぽまでくるまっていたが、彼女の度重なる性のアプローチを受けて、今は平常時でも亀頭を露出するまでになっていた。

その亀頭の先端から根元にかけて、須美恵の指が細かく素早く往来する。

「ああっ……あぅ……」

神雄はあえいだ。まだ声変わりする前の彼の声は、高く澄んでいて、かつ悩ましく妙に卑猥だった。

その声の度に漏れ出る熱い吐息が、密着する彼の鼻や口から須美恵の胸に吹きかかり、彼女の胸の内もまた熱を帯びていった。するとそれにともない、彼女の台詞にも色っぽい熱がこもる。

「スケベねえ……。ねえ? おちんちんスケベだね」

聞こえているのかいないのか、神雄は何も答えず、その代わりに左足を須美恵の足に覆いかぶせようとしてきた。

それまでは須美恵にしがみついて上半身を起こしながら、仰向けに足を伸ばしていたのだが、今度はくるりと横になって、ちょうど抱き枕を抱くように左足を彼女に重ねてきたのである。それは、無意識のうちに彼がとった、ささやかな抵抗であった。

しかし、これをされると須美恵の手は神雄の股に挟み込まれてしまい、身動きがとれなくなる。そこで彼女は、その足をブロックするべく自分の右足をごろんと回してきて、逆にそれを彼の両腿の上に乗せた。重石というわけだ。おかげで彼は両足の動きを完全に封じられてしまった。

「おちんちん……、さっきしたのに、おまんこパンパンって。ねえ?」

プロレスまがいの固め技をかけつつ、須美恵はささやく。

「先生のおまんこパンパンってしたのに。ねえ。なんで?」

質問の意図が分からぬのか、耳に入らなかったのか、またしても神雄は言葉を発しない。ただぎゅっと目を閉じて、荒い息を吐くだけである。

「なんでだろ。スケベなんだね。何回もしちゃうね」

須美恵は興に乗って、次から次へと卑猥な言葉を投げかけた。口調は優しかったが、内容は彼を責め立てるものだった。

「どうしよう、ねえ? 困っちゃうね、このスケベちんちん」

彼女は言って、神雄の頭に頬をこすりつけた。そして、彼女が好む柔らかい髪と頭皮からの熱気をそこに確かめた。

「はぁぁ……あはぁぁぁ……」

相変わらず悩ましい吐息を、ただただ彼は吐いている。

「どうしようもないね」

言いながら、彼女は神雄の顔を覗き込んだ。しかし彼は、きつく目をつむっており、彼女の視線に気づかない。須美恵はその愛くるしさに打たれ、その時ばかりはいつくしみたい情に負けて、彼の閉じたまぶたに思い切り口づけをした。薄い皮膚と柔らかいまつ毛が唇に触れる。

彼の態度は変わらなかった。ただかたくなに目をつむって、彼女を避けるわけでもなかった。

須美恵はしばらくそうした後、思い切って体を下にずらしていった。しがみつく神雄の手を無理やりはがし、宙に浮いた彼の左手は、わき腹に回していた手で手繰り寄せて持った。先ほどの足のように、いらぬ抵抗をさせぬためだ。右手は自分の背の後ろに回っているので、股間に届く気遣いはなかった。

彼女はそうしておいて、神雄のいたいけな乳首に思い切り吸いついた。


<つづく>



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[2010/05/29 00:00] | 「師匠のお筆」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「師匠のお筆」5-1-2
『師匠のお筆』


5-1-2



文子は肉茎をほおぼりながら掌底で陰嚢をさすっていたが、茎が少し太さと長さを回復してきたと見るや口から吐き出し、舌先を裏筋からずっと陰嚢まで滑らせていった。

そうして陰嚢の裏側まで到着すると、舌をべったりと唇ごと柔らかな玉袋にうずめた。水分を含んだ海綿体が、ずっしりと彼女の鼻筋にのしかかる。文子は、しばらくそうして肉棒と玉袋を顔の上に置いてじっとしていた。

ふと枕必は下を向いた。見ると、自分の男性器を乗せている文子の顔がある。亀頭の先端は彼女の額に達し、そこで前髪に触れていたが、その感触が少し心地よかった。

そこで枕必は、彼女の髪の毛をまとめて亀頭から幹部にかけてまぶした。文子のパーマがかった茶色い髪が濡れたペニスにからむ。それまで無関心だった枕必が、電話をかけ始めてから初めて文子に示した反応だった。

文子はそれを拒むことなく受け入れていたが、その状態のままやがて膝で立って、枕必の下腹部に密着した。垂直になった肉棒が、髪の毛を間に挟みつつ、文子の顔と枕必の下腹で圧迫される格好だ。

文子は、枕必の尻の一つ一つの山を手のひらを広げてがっしりとつかみ引き寄せる。そうしておいて顔を上下に動かした。濡れた肉棒がざらざらと髪の毛の中を滑る、と同時に文子の鼻や額や頬の上をこする。文子は化粧がはがれるのもいとわずに、顔面でペニス全体をこすり上げた。

仁王立ちする男の足元に跪き、男性器を顔を使って愛撫する女。女の顔面がまるで男性器の相手にふさわしい生殖器であるとでもいうように。その姿は間が抜けたものでありながら、破廉恥極まるものであった。

文子は枕必の尻を一層抱きしめて、ぐっと顔を精嚢にめり込ませた。そして、そこを舐めしゃぶる。だらだらとよだれが垂れるのも構わず、文子は睾丸を口に頬張り、あるいは舌を袋の下の付け根まで伸ばして舐め上げる。

口の周りはいつしか粘液まみれでテラテラと輝き、精液と唾液が混ざり合った汁は顔中でミックスされて、同じくぐっしょりと濡れたみだれ髪をその表面に貼り付けた。

「はあ……」

ため息ついて文子は離れた。乱れた髪は顔に貼りつけたままで、整えようとはしない。動物的な生臭い匂いが文子の顔から漂う。その顔を彼女は再び股間に近付けて行った。

今度はより精嚢の方を中心にして密着する。鼻柱まで玉袋に埋まる形だ。そうしながら、文子は枕必の股を両手で開いてさらにその奥へと顔をのめり込ませていった。密着したままで尻の方へとスライドしていく。途中陰嚢の表皮まで尻の方へ引っ張られれることもあった。

深く潜ると次第に首の角度が急になり、文子は上向きながらずるずると股の間に埋もれていく。垂れ下がった睾丸の一個一個が鼻柱を仕切りにして両脇に分かれ、目頭の下あたりにそれが乗る頃、ようやく彼女は顔の移動をやめた。傍から見ると、上を見上げる女の顔の上に、向かい合わせに立つ男がまたがっている格好だった。

股間はじっとりと湿っていた。文子はそんな湿って滑りやすい尻と腿の肉を尖らせた唇で分け広げ、ようやくその奥にあるつぼみを見付けると、ピンポイントでいきなりそこを舌先でほじくった。

引き締まった皺の上をなぞると、舌の表面にビラビラとした感触がある。文子は、裏側から回した手で太ももの表をさすりながら、そうやって枕必の肛門を舐めた。

途中、顎が張って疲れるので一旦離れ、体を裏返して再度舐め始める。今度は枕必と同じ体の向き、つまり、頭が彼の尻の方、顎が彼の陰嚢の方という位置取りだ。尻に顔を近付けやすくなったので、文子はさっきより余計に力を込めてごしごしと肛門を舐めた。

そうしておいて、手を股間の前の方に伸ばす。すると、電話を始めた頃より明らかに固くなっていた男根が、すぐに手にぶつかった。文子はそれを逆手で握ってしごいた。

幹部の根元に作った人差し指と親指の輪っかを前方にスライドさせると、カリ首の段差が小指に当たる。と、元へ取って返す。また前へ動かす。それを繰り返しているうちに肉棒に血流が通い、さらに太く固く持ち上がってきた。

文子は、もう片方の手も逆手にしてそこに添えた。その間もアナルを舐めているので、彼女が両手を連ねて肉棒をつかんでいると、まるで尻に埋まっている文子の鼻が天狗のように伸びているみたいであった。

天狗の鼻は次第に硬度を増し、文子が手で下に押さえつけて離すと、大きくバウンドして撥ね上がるまでになった。文子は何度かそれをやって遊んだ。

枕必が電話を終えたのは、ちょうどその頃だった。


<つづく>



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[2010/05/16 00:00] | 「師匠のお筆」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「師匠のお筆」4-5-6
『師匠のお筆』


4-5-6


(固い……)

手にした時の固さは、股間で感じていた以上だった。それにとても太くも思えた。それはいつもと違う男の物ゆえだろうか、異様に大きく思えるのは。ふと鈴美は、自然に夫の物と比較していたことに気づいて己の軽薄さに恥入り、そうした背徳感を頭から振り払った。

鈴美は、枕必に手を覆われながら、自身は彼の陰茎を覆っていた。人差し指と親指で輪っかを作って亀頭に密着させ、残りの指を竿に添える。親指の裏に亀頭の底辺の段差が当たる。人差し指から中指にかけて亀頭裏の縫い目が当たる。発情したオスの赤裸々な姿がそこにはあった。

もう片方の手も、そちらに移動させられる。今度は、親指と人差し指を竿に、残りの指をその下に添えさせられた。その下、つまり睾丸は柔らかい皮の印象が強く、たくましい陰茎が大人の男だとすると、こっちはまるで少年のような感じがした。

こうして鈴美は枕必の男性器全体を両手に抱えることになった。枕必はさらに鈴美の手を握り、それを持って一定のリズムで動かした。そうしておいて、やがて手を離す。鈴美は彼の意を汲み取った。そのようにせよというのであろうと。彼女は右手で陰茎を上下にさすり、左手で睾丸を揉んだ。

(ああ、これ……すごい……)

その手に感じるずっしりとした重みは、まるで男性への敗北感のようなものを実感させた。それはそれほどに猛々しく、かつ恐ろしくもあるものだった。

トロトロと秘唇から愛液が湧いてくる。

(やめて、出ないで……)

雄々しい男性器を目前にして、まるで女性器自ら求愛を始めたかのような愛液の漏れ方だった。他方、鈴美の指先には別な粘液がかかり始めた。

(先生も……?)

それは、枕必の鈴口から漏れ出る透明な汁だった。

(ああ、わたし達二人とも、いやらしい……)

鈴美は少し明るくなった。猥褻な行いでも、それを好きな人と共有できることは頼もしかった。

「あっ……!」

鈴美の体がビクビクと跳ねた。枕必が鈴美の肉体への愛撫を再開し、今度は乳首と陰核を同時に責め始めたのだ。どちらの箇所も完全に勃起していた。特にクリトリスは、枕必がそこを的確に探り当て白日の下にさらしたので、脳天に直撃するような強烈な刺激だった。

「んっ! んふっ!」

ペニスを握る鈴美の手に力がこもる。

こうして二人は互いの性器を刺激し、慰め合った。


<つづく>



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[2010/04/28 00:00] | 「師匠のお筆」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「師匠のお筆」 3-6-1
『師匠のお筆』


3-6-1


「あら、神雄君のお母様」

言いながら、須美恵は教室から出た。前を神雄に歩かせ、その両肩に手を置いて。

「お迎えにいらしたんですか」

須美恵は鈴美のいる玄関から2メートルほど手前で立ち止まった。いまだ神雄の肩から手は除けない。自然、神雄もまた鈴美に近寄ることなくその場で立ち止まることになった。

須美恵は我が父の方にちらりと一瞥をくれるとそちらには特に挨拶せずに、引き続き神雄の母にしゃべりかけた。

「いつも遅くまで居残りをさせてすみません」

実際にはそれほど遅い時間までとは思っていなかったが、形式的に須美恵はそう言っていた。

そういえばこの母親に対してもいずれ何らかのフォローをしておかねばならぬ、と須美恵は思いついた。いまや彼女にとってかけがえのない存在となった神雄とさらに親密になるために、母親と懇意にしておくことは決して不利ではないし、そればかりか、神雄をこの教室から引き上げられでもしたらこれ以上の損失はないわけで、いずれにしてもこの母親の気持ちをうまく懐柔することは必須であると思った。

「いえいえこちらこそ熱心にご指導を頂いて……」

笑顔で会釈し挨拶の言葉を述べる鈴美を見て、須美恵は彼女の様子がいくらか高揚していることに気がついた。と、横合いから父が彼女に何か言葉をかける。すると、鈴美の頬は一層紅潮するように見えた。

(なるほど)

須美恵は気付いた。この女は父枕必の名声にたぶらかされている者の一人だと。これまでにもそういった人間は数々見てきたから容易に想像がついた。

ちなみに、須美恵にとって父は、いかに世間でもてはやされている有名書道家であろうとも、一切尊敬に値する人物ではない。彼の拝金主義的で偽善的な様は幼い頃から嫌と言うほど見てきたし、それに何より女癖の悪さは唾棄すべきものであったのである。

この女も書をかじったとか言っていたっけ、と、神雄と鈴美が教室に面接に来た日のことを須美恵は思い出した。その時は、主婦の戯言、と聞き流していたのだった。

「神雄君の筋がいいのは、お母様譲りですね」

須美恵は早速この知識をお世辞に利用することにした。須美恵にとっては、人の機嫌を取ること、ましてそれが平素から見下してやまない専業主婦に対してであることにいらいらしたが、せっかく手に入った神雄を失わぬためにはやむを得ない代償と我慢した。

神雄、そう、この逸材は既に我が手にあるのだ、と須美恵は改めてこの愛おしい少年の温もりをその手に確かめた。

(あなたの息子はもう私のものです)

須美恵は心に叫ぶと、もう我慢できなくなって肩に置いていた手をするすると体に沿って下ろし、少年の股間をまさぐった。

神雄はそれまで両手を前にして手提げ鞄を持っていたが、この時うまい具合にそれをやや上に持ち上げたために、ちょうど股間全体が鞄の後ろに隠れることになった。

須美恵は内心にんまりとほくそ笑む。自分と少年の意思が同じ方向を向いているのは疑いないと。

「本当に神雄君はいいものをお持ちなんですよ」

早々と慣れた手つきでズボンのチャックを下ろすと、須美恵はその中から神雄のペニスをつまみだしていた。

ペニスの方でもこのわずかな期間で度々刺激を受けたために成長したものか、外からの刺激に対して迅速に反応するようになっていた。この時もそれは須美恵の手の中ですぐに勃起した。

須美恵はこの行為を悟られまいと、またそちらに注意を向けさせまいといかにも冷静な風を装って鈴美に話しかけた。

「お母様はもう書はなさらないんですか?またなさればいいのに。ねえ、枕必先生」

父に話を向けると、予想通り彼は話を合わせてきた。外づらのいいこのスケベ親父が、まして女の前ともなれば必ずいい顔をすることは分かり切っていた。

須美恵にとってはこの父はもちろん、それに乗せられて調子づいているこの世間知らずな主婦も同じく嫌悪の対象であった。

(奥さん、お宅のお子さん、あなたの目の前でおチ○ポ丸出しで勃起させてますわよ)

須美恵は普段の彼女からは想像もできない低俗な揶揄を心に並べ立てていた。

(ご存知なかったでしょう。息子さんのおチ○ポこんなに大きくなってるんですよ)

須美恵はそれと気づかれぬように指先だけで陰茎を愛撫した。手首まで使ってしごくと腕の動きが大きくなってしまうからだ。

割れ目から湧き出した粘液を表面にまぶして、須美恵は指の腹で器用に亀頭をこねくり回す。時には右から左、左から右へと、指の表面をバネにして手の平の上を跳ねさせたりもした。

この破廉恥極まる状況を何も知らない彼の母鈴美は、相変わらず枕必の歯の浮くようなセリフに気を良くするばかりである。須美恵は内心せせら笑った。

(この子ったらまだこんなに小さいくせしておチ○ポは一人前に勃起させるんですよ。ほらほら、見てやって下さいよ)

須美恵の気持ちは高ぶり、それにつれて罵りの言葉にも拍車がかかった。

(なんて情けない息子さんでしょうね。母親の前でもおチ○ポしごかれて気持ちいいんですって。残念ですけど、息子さんはもうどうしようもない悪い子になってしまいました。こんなに……こんなに……)

興奮の極地に達した須美恵はたまらなくなって、神雄の固くなった陰茎から釣り上った睾丸までを両手で思い切り鷲づかみにした。

(ああ……こんなにコロコロして……かわいい)

少年の雄々しさと暖かさを手に感じて、須美恵は自身の股間も潤うのを感じた。須美恵は彼の股間ごとぐっとこちらに抱き寄せた。

と、その途端、ビュッと勢いよくペニスの先から液体が噴射した。飛び出した液体は手提げ鞄の裏面にぶつかる。それはいつになく量が多く、また色の濃いものだった。鞄にはべっとりと白い粘液が付いていた。

(……!)

須美恵はびっくりし、そして感動した。自らの手で少年を射精させることは、この上ない喜びである。

しかし、その一瞬間後には焦りを覚えていた。この液体がポタポタと床に落ちて、今までの一連の行為が露見したらどうしよう、と須美恵は今さらながらに恐れたのだ。

彼女はとりあえず真っ先に陰茎の先端を握りしめた。幸い精液は最初の噴射以上にあふれ出てくる気遣いはなかった。いつもより多いといっても、やはりまだまだ大人ほどの精液の量ではなかったのだ。

しかし、しずくが垂れ落ちる前に何とか後始末はせねばならない。

「あら、お手洗い?」

とっさに須美恵は言って、神雄の顔を覗き込んだ。神雄は委縮して不安な表情を浮かべている。

須美恵は彼の返事を待たずに、自分が手洗いへ神雄を連れて行ってくることを鈴美に伝え、そのまま神雄ごと回れ右をするとそそくさとその場を立ち去った。

上機嫌の鈴美はそれを不審とも思わず、それどころか須美恵の面倒見の良さに感心すらしていたのである。


<つづく>



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[2009/12/09 00:00] | 「師匠のお筆」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「師匠のお筆」 3-4-2
『師匠のお筆』


3-4-2


(あっ、ああ……)

最初少し戸惑い、その後すぐに幸福が彼女を満たした。それは思い描いていた通りであり、またそれ以上でもある神秘的なものだった。

須美恵はそのまま顔をうずめ、かぐわしい香りで鼻腔を満たしながら、そこを湿らす汁を思う存分舐め取りたかったが、いきなりそうするわけにもいかず、ぐっとこらえてその日は感動を噛みしめるのみで我慢した。

精液の量がほとんどないのが不思議であったが、それがかえって大人の男くさい生々しさを感じさせず良かった。

須美恵は舐めるのは止したが、代わりに執拗にそこをタオルで拭いてやった。ふわふわとしてそれでいてコリコリと芯のある睾丸は、特に何ともいえず心地よい感触であった。

それにしても、平素から少年に並々ならぬ関心を寄せる須美恵にとって、その秘所を目の当たりにしたことは、そういう癖のない人間にとっては及びもつかないほど感動的なのであった。

普通に生活していて、少年の股間を直視する機会など、子のない大人の女性にはまずないだろう。まして、性を働いた後のそれを。

須美恵にとっては、ようやく叶った夢の機会であった。書道教室を主宰し、子供限定にしたのもこの瞬間のためであった。しかし、中々チャンスは巡ってこず、露骨な挙動には出られないし、また生徒たちといえばあまりにも無邪気で、それは一般的な子供の当たり前の姿なのだが、それは性から程遠いものでもあり、須美恵は一人悶々としていたのである。

そんな時現れたのが神雄だった。母親に連れられてやってきた彼は、可愛がられて育ったのがよく分かる甘い雰囲気で、またおとなしく賢そうでもあり、そして、染めているわけでもなく元々茶色がかった髪は長めでサラサラして、皮膚は白く……、もうとにかく須美恵の好みのタイプであった。

一目見て運命的なものを感じたが、居残りをさせてみて、果たしてこれがやはり運命であったことが確信されたのである。今までにもマンツーマンで指導したことはあったが、いつもうまくいかなかった。これだけ興味があって、これだけ数多く接してきたのに、神雄が初めてうまくいった相手なのである。

この相手ともっと深い仲に、と、欲求は高まるばかり。日に日に行為はエスカレートして、今や白昼堂々と彼の陰茎をその手に握るまでになったのである。

右手は彼の握る筆を、左手は彼の陰茎を。須美恵は、本来の趣旨である右手の筆よりも、今は左手の陰茎に力を込めていた。もはや、彼女にとって筆は、神雄の陰茎であると言わんばかりに。

直立した“筆”は先端を透明な墨汁で濡らし、意志あるもののように脈打ち動いている。須美恵はその筆を優しく、しかししっかりと握り、時折親指の腹で先端をなでながら、そうして囁いた。

「今日、まだおもらし大丈夫?」

頬を神雄の側頭部に寄せ、唇を耳に付けて。

と、その時、唐突に玄関の方で話し声が聞こえ、はっとして須美恵は身をこわばらせた。


<つづく>



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[2009/10/16 00:00] | 「師匠のお筆」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「師匠のお筆」 3-4-1
『師匠のお筆』


3-4-1


須美恵は興奮していた。彼女は少年の髪に鼻をうずめ、左手で彼の露出された股間をまさぐって愉悦に浸っていた。

須美恵にとって神雄との時間はもはやとうに補習授業ではない。逢瀬だ。背徳の恋を交わす逢瀬に他ならないのである。

あの日、初めて我が腕の中で少年の気をやらせた時、いや、それ以前、初めて会った時からこの運命的な逢瀬を重ねてきたのだ。まさに運命、宿命づけられた出会いと関係だったと須美恵は強く思う。

須美恵は書を指導する振りをしながら、――もはやそんな振りすらまどろっこしかったが、しかしまだ授業という建前を崩すことはできずに、右手で神雄の書を上の空で指導し、そうして左手で、こちらは全身全霊で彼のペニスをいじくっていた。

それは、白く、小さく、しかし固く、先は淡い桃色で、その小さな口から透明な粘液を吐いていた。

(かわいいわ)

心から愛おしいと須美恵は思った。神雄を、というより、彼のそれを。もちろん神雄も可愛いに違いなかったが、その結晶ともいうべき所と須美恵には思えたのであった。白い小さなそれは美しく、まるで初めて相対した日の神雄の印象そのもののように感じられた。

須美恵は、初めて彼の股を開いた日のことを思い出した。

それまでに何度かエクスタシーに達していたことは確かであったはずだが、神雄が果たしてそれをどう受け止めているのか、この先の展開としてどうすべきか、須美恵には分からなかった。神雄といえば無口で、表情も乏しく、喜んでいるのか迷惑がっているのか、ちょっと見ただけでは分からないのである。

だから、彼のズボンを下ろしたのは賭けであった。もう彼女の欲情は我慢の限界だったのである。

少し抵抗したようであったが、頭に血が昇った須美恵は勢い込んで一気にパンツを脱がせた。そして見た。


<つづく>



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<3章 目次>
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