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R18
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なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

育てる夫(9)十年愛
 ある一組のカップルが仲睦まじそうに寄り添って歩いている。誰が見ても恋人同士の逢瀬である。

「あれは……」

ひとみにはその男性に見覚えがあった。間違いなく理生の父親である。隣にいるのは知らない若い女だった。二人は見られていることも気付かずに、ホテル街の中へ消えていった。

「フーン……」

自分の不道徳は棚に上げて、ひとみは白い目で見送る。

 彼とは一度家の前で挨拶したことがある。値踏みするようにこちらの体をイヤらしい目で見てきて、ちょっとゾッとしたものだ。これは決してひとみの自意識過剰とも言い切れず、実際に女へ向ける視線だったのである。

 親子だから女性の好みが似ていたり、あの子にしてこの親ありという、性欲の旺盛さはあるのかもしれない。だが、この場合は一種不愉快な感じがした。

 といって、彼の妻に同情もしなかった。子供より自分が可愛いという典型的な女で、そういう性分が垣間見えると、同性としてはあまりいい気がしない。あまつさえ、こちらは理生に思い入れもある。彼の味方になりこそすれ、母親までも愛す義理はなかった。

 あるいは嫉妬かもしれない。彼女も息子の隣人への異様な懐きぶりを不快に思っているようだし、お互い様と言ったところか。妨害をしてこないだけマシかもしれなかった。

「それにしても……」

理生の母親は、隣へ越してきた頃まだ三十代前半で、約十年経った今では四十そこそこ。それでも出会った当時のひとみよりは若いわけだ。改めて言うでもないが、理生はとんでもなく年上の女を相手にしたものである。自分の母親より一回りも上で、その事実は永久に動かない。そんな女と対等に子作りし続けているのである。

 裸で抱き合えばただの男女であるが、ふいに現実を思い出すと、ひとみはクラクラする思いである。時に、セックスの間にもそれを思い知らされる場面が多くなった。

 中学生の少年は素晴らしく絶倫である。日に何度も体を求めてくるし、飽きることを知らない。片や、五十路の女も大したもので、“五十ござむしり”を体現するかのように、いよいよ性欲が強烈になって男を受け入れる。折しも閉経前の妊娠機会を最後ととらまえるが如く、肉体は子種を貪欲に求めた。

 この点で、彼らの年齢差は、こと肉体関係においては抜群に相性が良かった。男性の性欲が十代から精々二十代前半にピークを迎えるのに対して、女性は四十代以降に伸びていくもの。もちろん個人差はあるが、二人には的確に当てはまっており、この説を実地に証明してみせていた。

 しかし、体力となると別問題である。育ち盛りの肉体が疲れを知らぬのに対して、人生も折り返しを迎えようとする身では到底対等に渡り合えない。欲求はあっても、体がついて行かないのである。

「ま、待って……」

事を終え、少年が事後の口淫を欲しても、ひとみは急に起き上がれないでいた。してやりたいとの気持ちが逸る程に、体は緩慢である。散々男根で突きまくられた後はクタクタで、情けないことに足腰に力が入らなかった。

 また、合体中に余程踏ん張っていたのであろう、彼が離れた後、下半身がガクガクと痙攣して治まらなかったこともある。ひとみはその所為で、何回も恥をかかされた。射精後例によって、しばらく静かに抱きしめていてくれたのにである。惨めである。

 時には、とっくにピストン運動は終了しているのに、惰性で喘ぎ続けたこともあった。

「オゥ……オゥ……オ、オォゥ……」

自分でも分かっているのであるが、どうにも長いアクメを止められない。最近ではその声も段々獣じみてきて、女らしい繕いの欠片もない無遠慮なものになっていた。

「オ、オ……待ってぇ……お、おば、おばちゃん、イ、イき過ぎちゃってぇ……」

そんなことを口走ってしまって、自ら恥の上塗りをしてしまう。

 実は最初に交わった頃からこうした予兆は見られたのだが、五十を一年、二年と経過する内には、著しく激しくなっていった。それでもセックスはやめられない。

 理生は彼女のそういう姿を好ましく見守っていた。一つには、己の手で女の肉を歓喜させられたことへの優越感がある。獣のような声は、女が真に快楽を得た時にのみ聞かれる音で、決して年齢の所為ばかりではない。取り繕った演技の声に始まり、やがて情熱的な女の叫びになる。そうして最後に、獣の咆哮が出るのだ。そういう変化に、少年は徐々に気付いていった。そして、ひとみの鳴き声は、彼の股間をも奮い立たせるのだった

 また、彼女が足腰を振るわせて、いじらしくも耐えている姿には、なんとも言えない愛おしさを禁じえなかった。あの凛とした大人が、赤ん坊のように無力に、ひっくり返って自力で起き上がれないでいる。普段の佇まいを知っているだけに、そのギャップが余計可愛く見えた。しかもこれは、自分だけに見せてくれる真の姿だ。容姿は若く美しく保っているくせに、セックスの後は年齢をさらけ出してしまうのも微笑ましい。

 とにかくひとみには悪いが、こんな有り様を見せつけられると、もっと困らせたくなってしまうのである。それでなくても、欲棒はビンビンだ。

 理生は自分の家まで招いて交わることもあった。こんな時、親がほとんど居ない環境は便利である。

 ひとみは初めて理生の部屋へ入った時こそ、

「ヘー、綺麗にしてるじゃない」

などと、若いカレシの生活スペースを興味深く眺め、余裕ある年長者の対応をしていたが、数分後には彼のベッドの上で、いつも通り正体もなく淫乱性をさらけ出している。

それでも、人の家ではあり、親がいつ帰ってくるかも分からない。彼は大丈夫だと言っているが不安だし、何よりさすがに後ろめたさもあった。よその家のお子さんを年増女が誘惑している事実に直面するからだ。見つかったらどう言い逃れするのか。

「お宅のお子さんに犯されまして」

とは言えないし、言うつもりもない。

「わたし達、愛し合ってるんです」

とでも宣言するか。でも今の淫乱ぶりに一番しっくりくるのは、

「ごめんなさいお母様、お宅の息子さんのオチンポ勝手に頂いています。息子さんのオチンポ、気持ちいいんです」

といった気分である。言うわけないが、土台あり得ない関係性だから、真面目に思案するのも馬鹿らしいというものだ。

それにしても考えてみれば、親の目を盗んでセックスするだなんて若い子がするような経験を、この歳になってするとは思いもしなかった。幾つになってもハラハラするものだ。そのハラハラが、余計に興奮のエッセンスともなる。

「アン、ア、ダメェ……オ、オォウ、オゥゥ……!」

少年の匂いが染みついた寝具の上へ、熟女のエキスを撒き散らす。幼少期から使用しているベッドをギシギシと鳴らし、大人の女がイき狂う。

「オアァゥアア……イぐぅ……!」

子供部屋に似つかわしくない、情けない雌の鳴き声がこだました。

 長期休暇ともなると、帰宅部の彼であるから時間はふんだんにあり、小学生の頃以上に戯れはとめどもなかった。午前中から夕暮れに至るまで、ひとみの家で離れる暇なく体を重ね合う。そこはもう、セックスする為だけの家であった。

 朝の部の子作りを終えて、ひとみがよろめく足で昼食の準備に取り掛かった時も、理生は背後にピッタリとくっ付いてきた。

「コラ、危ないから」

やんわりと止めても、もちろん言うことを聞かない。尻に押し付けられた剛直は午前中の疲れも見せずに隆々で、柔らかい肌を深くえぐっている。

「ダメだってばぁ」

もはや気もそぞろで、彼女は尻に押し当てられた勃起のことばかり考えだした。理生の手が後ろから彼女の乳房を鷲掴みにする。

 ひとみは裸である。以前は何か一枚でも羽織るようにしていたが、近頃は彼がそうさせてくれず、家の中を全裸でウロウロしていた。いつ犯されても準備万端といった格好である。

 こうなると、宅配の人が来た時に厄介だ。慌ててシャツを被り、ちぐはぐなスカートを履いたが、例によって足腰が弱い。ヘロヘロになりながら何とか玄関へたどり着いた。

「具合でも悪いんですか?」

などと、気の良い運送屋に心配されたが、後から我が身を振り返れば、ノーブラだし、パイズリで出されたザーメンでシャツは貼り付いているし、口の中も白濁汁が残っており、喋るとあぶくが糸を引いたし、ノーパンの割れ目からは愛液が膝へ流れ落ちているしで散々な有り様だった。仮に犯されても文句は言えない淫乱女である。

 さすがにひとみは非難したが、理生は愉快そうに余裕の笑みを浮かべているのが口惜しかった。彼を受け取りに出せばいいが、家に居るのが変に思われはしないかと危惧したのである。

「アッアッアッ……!」

調理の手も完全に止めて、台所でバックから突かれるひとみ。身長差がほとんどなくなった理生は、僅かにかかとを上げるのみで立ったまま挿入出来る。

「ほら、ひとみさんのお昼ご飯だよ」

彼は絶頂が近くなるとひとみを床に座らせ、その口内に射精した。

「バカ」

親爺のような下らない冗談に苦笑しつつも、ひとみは有難くその熱いスープを飲み干す。本当に腹が膨れるようだった。ただこればかり飲んでいると、腹の中がチャポチャポ言いそうだ。

 それを言えば、こんなことがあった。

「出そう」

と彼が言うので、口に受け止めるべくペニスをくわえて待っていたら、出たのは何と別の液体だった。

「ンンッ!」

すぐ違和感に気付いて、ひとみは慌てて口を離す。手に握った陰茎を見れば、そこから薄黄色い噴水がチョロチョロと湧き出ていた。幸い普段程の本格的量ではなかったが。

「コラッ!」

彼女は足を叩いて叱る。理生は驚いて焦った。実は本当に射精するつもりだった彼である。それがどういうわけか刺激の方向性が間違って、放尿してしまったものだ。いわば事故なのである。

 彼は必死に謝って事情を説明し、何とか誤解は解けたが、さて困ったのは汚れたシーツである。

「もう!」

ひとみはふくれっ面を作って、お冠である。その怒りっぷりに、些か理不尽さを感じたのが理生であった。

「ひ、ひとみさんだって、お漏らししたことあるやんか」

今は彼女の前でだけ出す懐かしい関西弁で、彼は唇を尖らせる。ひとみとしては、思わぬ反撃にあったものだ。

「あ……」

思い当たる節が多過ぎる。いわゆる潮ではなく、交わりの最中に漏らした経験が確かにあった。あれもいわば事故である。その対策で、シーツの上からタオルを敷いてもいる。認めたくないが、年の所為で緩くなってきていた。

「そ、そうね……」

「ぼく何回も、ひとみさんのおしっこ飲ん――」

「言わないでそれ以上。分かったから」

ひとみは顔を真っ赤にして謝った。自分もひどいことをしていたものだ。お互い様である。

 ただこれをきっかけに、理生には新しい境地が開けたようだ。

「漏れちゃう! 漏れちゃう!」

と言いながら、彼は風呂場で度々小便した。ひとみは快く思わなかったが、緊急事態とあれば仕方がない。湯船に浸かっていると、立小便する陰茎の放尿口を下から眺める形となった。

「ヤだ、かかってるってばぁ」

床のタイルに当たった飛沫。彼女は湯をすくって、バシャバシャとそちらの方へ掛け相手ごと追いやった。

「汚いじゃない、もう」

「シャワーでジャーッて流したら大丈夫やって」

あっけらかんと言って、理生は何食わぬ顔。

「ひとみさんもおしっこして見せてよ」

こんなリクエストも出してきた。見たい見たいとあんまりしつこいので、つい調子に乗って、彼女は要求に従った。和式便器に跨る要領で床にしゃがむと、股の間からシャーッと尿を出す。理生にとっては、事故で漏らすのではなく正式に放尿する姿を初めて見たから、大変興味深かった。それも、惚れた女の一番隠したい姿であると思えば。

 実はこういう戯れに及ぶ以前に、彼との交尾によって散々女体は絶頂させられている。いわば発情しきった肉体と、恍惚とした満足感の中で行われるものだ。もちろん常識は辛うじて働くから、恥ずかしいとか汚いとか思うが、性戯の一環として位置付けると受け入れやすくなっている面はあった。

 二人が互いの小便を掛け合うようになるのにも、それ程の時間は要さなかった。初めはひとみの放尿に合わせて理生も出し始めただけだったが、二人で一つの水たまりを作る内に、段々と奔流を合成させるようになり、一つとなった奔流がさらに遡って、水源までたどり着いたものだ。

「かけないでよ、ちょっとぉ」

尿道口を探るように、理生の放尿がひとみの小陰唇にぶっかかる。鮭肉色の粘膜に、ビュービューと勢いのある温水が当たり、性毛も彼の尿でズブズブとなる。

 逆に、ひとみが理生へ向けて放尿させられることもあった。

「ひとみさんのおしっこ、あったかくて気持ちいい」

「恥ずかしいこと言わないでよぉ」

この戯れは我ながら愉快だった。性的興奮にしてはあまり直接的でなかったが、彼との距離をこれ以上ない程詰めている感じが快かった。

 二人はキャッキャと嬌声を上げながら、同時に放尿するようになった。立ったまま、互いに互いの尿を浴びせ合う。ひとみにはこの遊びが、まるっきり若い恋人同士のイチャつきに感じられた。実際相手は若いから、こういう発想も自然なのだろう。

「ひとみさんのおしっこだったら、全然汚くないよ」

少年はそう述べて跪き、その身に浴びるばかりか、口元を近づけさえした。仕舞いには陰裂へ直接口を付け、ガブガブと彼女の尿を飲んだ。口からジャブジャブと汁が溢れ、喉から胸を伝って膝へ流れ落ちる。

「イヤァ……」

羞恥で頬を染めながら、ひとみは何とも言えぬ高揚感を味わった。汚くないと言うが、自分ならどうだろうか。好きな人のものなら確かにそうかもしれない。まして、これはもう排泄というより、セックスの一部であるから。

 ある時、理生は彼女に服を着せたまま、その胸の谷間へペニスを挿し込んでいた。彼がずっと好んでいるプレイである。そして、そのまま射精すると、おもむろに言った。

「ねえ、おしっこもしていい?」

「ええ……?」

その後の片づけを思えば断りたいところだ。しかし、既に発情しきった身の上。それに、彼の望むことは何でもさせてやりたい。ひとみは今や、少年の思うがままだった。

「うん……」

しおらしく頷くと、直後に温かいものが乳房の間に広がりだした。まだ勃起している蛇口から、ジョロジョロと振動が肌に伝わってくる。カップの中はたちまちプールのようになり、そこから漏れ出た温水は腹から下も水浸しにする。

 ここのところしつけられた所為か、条件反射のように尿意が湧いてくる。彼女は相手の下腹に頬を寄せたまま、自らも漏らしてしまった。下着の濡れていくのが何とも背徳的である。

 理生は相手の頭を抱いたまま、女の服の中へたっぷりと排尿を終えると、己のホースをズルリと抜き出す。ビショビショに濡れ光って現れたそれを、ひとみはためらいもなくうっとりと頬張るのだった。仕事を為した男根を浄めるのは、女の口の務めだとばかりに。

 とにもかくにも、彼らは少しずつ行為自体にアブノーマルな試みを加えながら、飽きることなく愛を深め合っていった。

 受験勉強を要しない少年にとっては、勉強といっても定期試験の対策位である。ひとみはそちら方面がからっきしだったから、人生の先輩ではあっても教師をしてやることは出来ない。しかし、そんな彼女でも力になれることがあった。

 わざわざ夜中まで起きて試験勉強に挑んでいた理生は、夜分にもかかわらず、ひとみに連絡を寄越してきたものだ。予め今晩のことを伝えられてはいたから、彼女もうつらうつらとしながら一応完全には寝ていなかった。

 彼の指示通り、家の中の指定の場所に立つ。そこはちょうど、向かいの理生の部屋が見える窓だった。

「ねえ、おっぱい見せて」

少年の要求に、趣旨をおおよそ察した彼女は、

「まだまだ子供っぽいな」

と苦笑しつつも、素直に服をずり上げた。下着の内から、ブルリと豊乳がまろび出る。それと同時に、理生も下半身を露出していた。いつものように元気である。

オナニーの見せ合いっこしよ」

それは、例えば隣に住んでいる幼馴染の恋人と、ドキドキしながら親の目を盗んで行うような遊びだった。少年は、どうしてもこれがやりたかったのである。ひとみも嫌いではない。恋人ごっこは楽しいし、何よりもやはり、彼の企画なら喜んで受ける。

 椅子の上に座ると、同じく下半身を露出し、大胆にも彼女は外へ向かって股を広げて見せた。恥じらいは奥へ隠し、

「どうかしら? 興奮するんでしょう?」

といった、あえて挑発的な気分を前面に出す。幸い世間は寝静まって、秘密の邂逅に気付く者は猫の子一匹いなかった。

 理生は向こうの裸を見つけて歓喜したものの、月明りだけでは見えづらい。そこで、こちらのように電気を点けて欲しいと頼んだ。さすがに家の者にバレるからとためらったが、押しに弱いひとみは結局従ってしまう。煌々と灯りの点いた部屋で、彼女は裸体を披露するのだった。

「おおっ!」

理生は興奮して怒張を握りしめる。といっても、やはり自慰習慣のない彼である。いつでも欲求を発散できる快楽穴があって、それを下回る快感を自分で求める理由がなかったからだ。それで、自分から言い出した企画ながら、ただ漫然と肉棒を撫でるのみだった。

 一方のひとみは、これはもう熟練のオナニストである。理生と深い仲になる前は盛んに自分で慰めたものだ。慣れた手つきで陰裂に指を這わせると、やがては肉穴をほじり始めた。見られてするオナニーは初めてで、これには思いもがけず興奮する。彼女は室内の明るさも忘れて、ライトアップされたステージに猥褻なショーを繰り広げた。

 とはいえ、彼女にも物足りなさはあった。理生から愛されるようになってからは実際自分ではしていない。そんなことをしなくても欲求は満足していたし、そもそもそんな体力は残っていなかった。

「ねえ、これからそっちに行ってもいい?」

「ええ? ダメよ。見つかったら大変」

「大丈夫だよ。ぼくもう我慢出来ない」

そんなやり取りがあって直後には、ひとみの家から肉のぶつかり合う音が響いていた。

「ああ、やっぱり本物がいい」

互いにそう思い合い、相手の体を強く求める。

「アアーッ、ア、オ、オ、オオーンッ!」

深夜の交流の中、ひとみはアクメと疲労と睡眠欲に翻弄され、途中で失神してしまった。

 気が付いた時には、もう外が白々と明るくなり出していた。理生はまだ体の中にいた。

「え? ええっ!」

ガチガチに硬いままの肉棒が、股の間にぶっ刺さっている。

「あ、ひとみさん、起きた」

爽やかに彼が言う。ひとみは確かに起きたが、起きた傍からすぐイッてしまった。前代未聞の起き抜けオーガズムである。

「ごめんね、ひとみさん。ぼく我慢出来なくて。ごめんね……」

理生は申し訳なさそうに謝ってくる。彼女の体をまるでオナホールのように、自分の快楽の為だけに使っている気がして、後ろめたかったのである。

「謝らないで……」

朦朧とする頭で、ひとみは言った。惨めな気持ちになる。正気なら腹を立てていたところだ。二人は同じ気持ちで愛を営んでいるはずなのだから。

 結局一晩中セックスしていただけの彼が帰る時、ひとみは呆れ顔で訊いてみた。

「今日の試験、大丈夫?」

すると、少年は笑顔で答えた。

「バッチリ! 今日の科目、保健体育だから」

ひとみが赤面しながら、その頭を小突いたのは言うまでもない。


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[2023/03/27 22:00] | 「育てる夫」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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