おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
十二歳 ひとみは地域の剣道大会に来ていた。理生の応援である。彼の親も来ていないのに、隣人だけ来るのは妙なものだ。完全に育ての親のような顔で席に座っていた。 理生は運良く勝ち進み、遂に決勝まで来た。が、そこで惜敗。試合前に先生から、 「よくここまで頑張った。負けることを気にせず楽に行け」 などと声を掛けられ、これは肩の力を抜いてやろうという配慮だったのだが、そういう甘いことを言われると、 「あ、負けてもいいんだ」 と受け取ってしまうのが彼なのである。とことん楽な方へ流れようとする。 こうして試合では空振りだったが、寝所での竹刀は冴えに冴えて、勇猛果敢に相手へ攻め込んでいく。 「スゴい! ああ、スゴいわ、リオ君」 鋭い切っ先に懐深く突きまくられて、ひとみは立て続けに一本を取られた。 それまでは専ら正常位だったのが、使える体位を増やし、今はバックで挿入している。ベッドへ四つん這いにならせた相手の大きな尻を掴み、上手に腰を叩きつける。性具には毛も生え、貫禄すら窺えた。 精通を経て以降も、彼の訪問が絶えることはなかった。何のためらいもなく、何となれば次の日には普通に来ていた。理生にとって、ひとみの家は、彼にとってのいわゆる楽な方だったのである。何の不安もなく、ただ優しい気持ちで居られることが出来た。 悩んだのはひとみの方である。一人前となった男性を相手にする以上、これまで同様の自由奔放な交わりを続けるわけにはいかない。そこでまずは、精子や性交の意味などを改めて説明した。男児にとってそれは、学校より早い性教育であった。 理生はまず驚いた、これまでしてきたことが子作りだったことに。しかし、それ以上に、ひとみとそれを出来ていることに感動していた。彼女に自分の子を産ませたいとまでは、自分が子供だから現実的に思いも付かない。ただ、大人として対等の立場になれた気がして、それが嬉しかったのだ。これはもう恋人とか、いっそ夫婦と呼ぶべき関係ではないのか。 「気持ちいいだけじゃないのよ」 ひとみは諭すように、且つはまた寂しそうに語る。この結果、彼との関係を解消することになっても致し方ないことだ。ただ、自分から突き放すことはしなかった。 「もう出来ないの?」 すがるような目で、理生が問う。それを見ると、ひとみの心は一層揺れ動いた。体の欲を満たすばかりでなく、彼と過ごす時間そのものが、既に彼女の中で大きな意味を持っていたから。 「そうねえ……」 避妊という手段を取ればいい。ことセックスに限れば答えは簡単だ。それは最初から目の前にちらついているが、それへ安易に飛びついて良いものか。これまで散々、ありのままに言えば、若い性を食い物にしてきたくせに、ここまできて今さら彼女は真剣に悩みだしていた。 「イヤやっ!」 理生はいきなり飛びついてきた。そのまま相手を押し倒そうとする。 「待って! ダメ。今日は、ダメ」 ひとみは、まだ結論も出ないままに、とりあえずそれを押しとどめる。見れば、理生は薄っすらと目に涙を溜めていた。彼女は励ますように明るく笑う。 「別に、もう会えないわけじゃないんだから」 この子に判断を委ねるのは酷だ。何より卑怯だ。そう思った。 「今日はお口で我慢して。お口でしてあげるから、ね?」 ひとみはそう言うと、彼のブリーフを脱がし、既に半勃起状態のペニスへ唇を寄せていった。 「今日も精子出るのかな?」 わざと冗談めかして言い、上目遣いに相手を窺う。理生はいつになく落ち着かない様子だったが、口淫が始まると次第にそちらへ気を取られていった。 「ンフ……」 今までより男らしい匂いを感じるのは先入観の所為だろうか。男根をしゃぶり上げながら、ひとみは思った。舐める程に先端から汁が溢れ出す。確実に成長の跡が見られる。 亀頭回りを段差に沿ってベロベロと舌で転がし、そこをすっかり濡らしてテカテカに光らせる。性に供する道具にしては美し過ぎる、無垢で鮮烈なピンクである。裏へ回って、縫い目から筋に沿って下降。竿は血管も浮いていず、これも清純なたたずまいだった。 精嚢はどうか。溌溂とした弾力があり、今は引き締まった状態。玉を口に含んで舌上に転がせば、本格的に稼働を始めた為か、心なしか重たく感じられた。 ひとみはさらに股の奥へ顔を突っ込んで、玉袋の付け根、肛門の手前辺りを味わう。 「ああ……」 焦らされているようで、理生はもどかしかった。早く肉竿をくわえてほしい。やはり気持ちいいのはそこである。 散々外周を散策して、ようやく上に帰ってきた。唇をすぼめて、ひとみは亀頭から根元まで、ゆっくりゆっくり隙間なくずり下がる。ビクビクッと震える相手の反応が愉しい。あとは上がり下がりを繰り返し、口をまるっきり膣に見立てて、男根と交尾した。 「ハア、ハア……」 男児の呼吸が荒くなる。絶頂というより、出したいという感じ。精通以前とは明らかに違う、射精欲求ともいうべき感覚が、彼のフィニッシュを急に早めていった。 「ン、ンッ!」 前触れもなく、突如として口中に熱いものが迸る。一撃は喉にぶち当たって、ひとみは悶絶した。 「すごい」 とめどもない量が次から次へと放出されてくる。射出砲はビクンビクンと暴れ、それ自体が口を圧迫するのに、その度に発射されるザーメンで、たちまち内室は満杯になった。 「ンン……!」 たまらずに、ひとみは勢いのまま飲み下していく。形の崩れにくい塊が、ドロリと喉を通る。精液を飲まされたのは、夫が死んで以来早九年ぶり程になる。懐かしい。 彼女はたっぷりと時間をかけて子種汁を味わうと、うっとりして彼が治まるまでそのままくわえっぱなしでいた。そうして、最後にストローのイメージで、尿道に残った分をチュッと吸い出してからようやく離してやった。 「ビックリした」 事後、ニッコリ笑って言う。 「もう、イく時はイくって言ってよ」 「ごめん」 反省する男児を見て、ひとみはまた笑顔を向けた。 そんな日があった後に、彼女の姿はあるクリニックの中で見られた。避妊について相談する為である。ひとみはまだ、月のものがあった。 そういう所に顔を出すのは気が引けたが、女性医師は別段詮索することもなく、心安く応じてくれた。先方とて仕事である。検査を受け、経口避妊薬を処方されて帰った。 これが、ひとみにとっての覚悟だった。あの子に責任は取らせられない。そしてまた、引き込んだのは自分である。彼はただ、手近な快楽に溺れているだけだろう。今から将来を考えられる年でもあるまい。いつかは自然と離れていく。その時まで準備だけはしておこうと。残りの時間は、そう長くもないだろうから…… 避妊の方法としてコンドームも考えたが、いくら成長しているといっても当時はまだ小さく、着けてもブカブカで彼の用には足らなかった。それが合うようになってきたのは、ここ最近である。四年生になって性毛が生えだした時点でも、まだ使えなかったのである。 理生の性欲は年々、いや日を増すごとに激しくなっていった。性の、いわばエリート教育を受けてきた彼。ましてや、性的好奇心もぼつぼつ強まっていく年頃だ。もっとも彼の場合、周囲より遥かに早熟ではあったが。 ひとみの生理周期についても、自然とわきまえるようになっていった。何しろ、サンプルが身近にあるのだ。実践による理解が一番早い。いわゆる安全日などという概念も自ずと知るようになった。休みの日に安全日だと分かると、もう歯止めが利かない。 四年生以降、理生は週二回、進学塾へ通うようになっていた。母親の意向で中学受験を課せられたからである。それでも寸暇を惜しんで、ひとみの家へ駆け付ける。 夏休みに入るとそれは顕著で、ラジオ体操へ行ってから一発、プールへ行ってから一発、友達と遊んでから一発、などと一日中種付けを挟んで行動した。おかげで、ひとみは日に何度もシャワーを浴びねばならず、ただでさえ潤いの少なくなってきた肌をケアするのが大変だった。男性はその場だけ考えておればよいが、女性は何かと気を遣うものだ。 もっとも、肉体の欲求が充実している所為か、女としての色香は衰えを見せなかった。若さに触れ、そのエネルギーを吸い、あるいは彼に見合うようにと気を張っていることが功を奏しているのかもしれない。 もう五十路に入っており、理生はとっくに興味を失うものと思っていたが、どうしてどうして、彼の慕い方は強まる一方。五十歳が、男性一般の性の対象から外れる指標だと考えていた頃も遠い昔で、彼はひとみという女を、とことんまで研究し尽くしたいようだった。 理生はある時、家から一本のビデオテープを持ってきた。父親が隠し持っていた物だという。それは、無修正のアダルトビデオだった。 「イヤらしいわね、こんなもの見て」 ひとみは揶揄した。ちらりと隣を盗み見たのは、彼がこれを使って、一人でしている姿を疑ったからである。しかし、実際には、理生はまだ一度もオナニーをしたことがなく、製造する精液は全て、ひとみに提出していた。 二人してキャッキャと画面を見る。熟年夫婦でもあるまいし、無論こんな猥褻な映像を見ずとも気分は盛り上がるわけで、実際二人は、まだ作品の途中からイチャイチャとし始めた。元よりそのつもりで集っている。 ひとみは理生の薄い胸板を撫でまわし、勃起した乳首を甘噛みした。すっかり背の伸びた彼で、その身長は彼女に迫る勢いだが、骨格がまだまだ未熟の為、全体としては小さく見える。まさに少年という形容こそ相応しい。痩せ型で、贅肉など一切ない体は羨ましくもあった。彼女も、理生に言わせれば、十分痩せているのであったが、二十代の時に比べると何となく丸みを帯びている。 その特に丸く膨らんだ双丘を、理生は下から支えるようにして揉み回した。ひとみがリードする一辺倒だったのに、この頃は彼も能動的となり、今では主導権の奪い合いだ。程なくして、互いの性器を舐め合う形となった。 陰茎は大きくなり、もう陰嚢と同時に頬張ることが出来ない。代わってくわえごたえの出てきた竿が、むしろ正統な満足を与えてくれる。ひとみは溢れるよだれをベトベトにまぶして、逞しい怒張を頬張った。 腹側から見る角度こそ、いつも彼が見ている光景なのだろう。そう思うと、女だけが見られる裏側からの視点とはまた一味違った趣きがある。 「ステキ」 彼女はくわえながら顔を横に寝かし、腿の上につけた。ポコリと亀頭の形が頬に浮き出る。 一方理生も、正対するのと天地逆転した女陰を、これはもう見慣れた形なのだが、いまだに飽きることなく愛でていた。いたずら心を起こして、丸見えのアナルをペロッと舐める。 「イヤン、そこ違うでしょ」 即座に叱るひとみの、この反応が可愛くて好きだ。恥ずかしそうに紅潮したおちょぼ口も愛しく見える。その穴が汚いこととはどうしても結びつかなかった。彼女の尻は引き締まってこそいないがあざもなく、少年は当たり前に見ているが、かなり綺麗な白い肌である。 その白さの中だから、陰部の色素は相対的に目立つ。目印のようなその凹みの内部は、まるで洪水のように愛液で浸水していた。こちらが舐める前からである。その貪欲な洞穴は、今でも難なくフィストを受け入れるが、理生も緩急を覚えてきて、闇雲にはやらない。 彼は、彼女の股の間から、テレビ画面へちらりと目をやった。彼にとってそれはオナニーの道具ではない。セックスの教材だ。これで学んだことを、ひとみで実践するのである。 中指と薬指を下向きに挿し込んで、中で折り曲げる。そして、そこにある壁を、連続して刺激した。腕が疲れるのも厭わずに、細かく細かく動かす。クチャクチャと水音が轟いた。 「アアン」 足元から嬌声が聞こえる。感じているのだ。彼は自信を持って、一層壁面をこそばした。 「ダメ、来ちゃう!」 程なくして叫んだ瞬間、ひとみは盛大に噴き上げた。潮である。理生は顔中にそれをかぶった。 「ヤだぁん」 体位を崩した彼女は、己のぶっかけた汁でグショグショに濡れている彼の顔を見て恥じた。相手はそれでも得意げに笑っている。 理生はコンドームを準備した。六年生になった今では手慣れたものだ。初めて装着法を教えてもらった時、それはひとみの手ずからであったが、着けてもらっている最中に射精してしまったのもいい思い出である。その時彼女は、ペシリと彼を叩いて大笑いしていた。 潮まみれの痴穴に狙いを定め、ゆったりと男根を挿入していく。 「アアン!」 と女の喘ぎ声が響くが、これはビデオの中のこと。女優らしく作り込んだ声で派手に騒いでいる。だが、ひとみも負けてはいない。こちらは心からの悦楽で淫らに鳴く。 「アッ、ア、ア……アアッ!」 女と女の声が交錯する中、実際の方がやはり実力は上である。 ひとみは、挿入後間もなくイッていた。といっても、男と女では態様に相違があるから、イき始めたといった方が適切かもしれない。あえて男的な感性で言えば、女は何度でも昇天出来るといったところであろうか。男には羨ましいコストパフォーマンスである。 「イくぅ、イッてるぅ!」 蕩けた瞳で少年を探して、彼女はペタペタと相手の腕や腋に触った。 理生は女を支配する悦びに震えながら、グッと耳元へ近づいて言った。 「ねえ、顔に出していい?」 「え……?」 よく分からないといった様子のひとみ。重ねて理生は言った。 「顔に……お顔に、出し……精子、かけてもいい?」 彼は如実に教材の影響を受けていた。 「ええ……?」 ひとみは戸惑った。彼女は家に居ても、きちんと化粧を絶やさない女性だ。化粧自体得意で、その美貌もこれによって倍化されている面は否めない。理生と逢う時はなおさら気を遣って念入りにやってきた。 だから、それを台無しにするというのは、些か不本意である。これも若さ故の好奇心だろうか。そういえば、遠い昔に夫からされたこともある。あの時は自分も若かったが…… 彼女は迷ったが、切なく懇願してくる少年の希望を、冷徹に退けることは出来なかった。現に今愛されている彼の顔を見ていると、何でも許してやりたくなる。 「……いいわよ」 一度位は、という気持ちで、彼女は受け入れた。 「顔に……いいの?」 ウンと頷いてみせる。理生は喜んで男根を抜くと、手早くゴムを外して、ひとみの顔の上へ寄っていった。 ひとみはギュッと目を閉じる。近くに熱気を感じる。ちょっとした緊張感があった。 「ンッ!」 白濁汁が迸る。狙った以上に正確で、それはピューッと顔の上に筋を作った。先頭は額左寄りの生え際に落ち、そこから斜めに顔面を横断して落ちた。そこから何本も何本も、次第に距離を短くしながら、ある線は眉間から唇へ、またある線は右目蓋から頬の下部へ、ほかにも両唇を跨いだり、こめかみに沈んだりしていった。最後の方は鼻回りに掛かり、さらに搾られると、一滴がボタッと鼻の頭に落ちて終わった。 理生にとって、それはお漏らしのような解放感だった。出してはいけない所で出してしまう感覚。それに似ていた。女の人の顔に精液を排泄することは、物を知らない彼でも、背徳的な気がしたのである。 「終わった……の?」 目を開けられないから、ひとみには状況が分からない。喋ると、唇を伝って粘液が流れ込んできた。それはあぶくとなって、会話を妨げる。鼻の穴にも入ってきて、呼吸がしづらい。汁は元の場所にとどまっていないで、次々と耳の方や首の方、髪の中まで流れ落ちてくる。総じて、顔中が熱い。 口内に射精された時を思い出す。あの時も、何しろ沢山出たイメージだ。あれと同様か、あるいはそれ以上の量がぶっかけられたことになろう。言いようのない落ち着かなさがあって、彼女は早く拭き取りたかったが、理生はまだ見ているようで動かない。 小鼻の左右や目蓋の窪みに、白濁した水たまりが出来ている。見慣れた顔が一面汁だらけに汚れている。理生はじっくりと観察した。何度も間近に見て、その度に見とれることも多かったが、今はゾクゾクする程、芸術的な造形美に感じる。加えて、やっと彼女を我が物に出来たような感動もある。 「ねえ、もういい? ティッシュ取ってくれる?」 女の声がその感慨を破ったが、彼は答える代わりにペニスをその口へ持っていった。 「ン、あ、ちょっと……」 頼みと噛み合っていなかったが、ひとみはすぐ意図を察し、差し出されたものを素直に口へ収める。射精後にフェラチオしてやるのは、大抵いつもやっていることだ。唇周りのザーメンも一緒に流れ込み、口の中で肉竿にまぶさる。いつものように、まだ硬さを保ったままだ。 やっと終わったと思ったら、理生はガバッと覆いかぶさってきた。股の間に戻っている。 「ねえ、もう一回」 「え? え?」 ひとみが戸惑うのをよそに、言うが早いか彼は再び挿入を開始していた。 「もう一回って、ちょっと……ン、ね、ねえ、ちょっと……」 乳房を鷲掴みにしながら、ゴリゴリと男根を摩擦する。 「顔射……顔はもう、ダメだからね」 聞こえているのかいないのか、理生はひたすら腰を振る。数分後、また絶頂の波にたゆたっている頃、結局ひとみはまた、したたかに顔面シャワーを浴びせられるのだった。 テーマ:エロ体験談・告白・官能小説 - ジャンル:アダルト |
* 前原はタクシーの車内にいた。佳彦を送り届けた浪岡に拾われたのだ。固辞したが親切を押し売りされた。どのみち線路沿いを歩いてもどこまでいけるかは自信がない。ままよ、とやけ気味になって乗車した。これが前原にとって、今日唯一の好判断となった。車は町を出ていった。 * 大広間での大輪姦はグルグルとまだ続いている。三つの穴は常に満室。膣は松倉から沼尻、尻は浩樹から森岳、口は小林から雅也へと連なっていき、さらに右手と左手にも男根を握らされ、両の乳房は手すきの者によってそれぞれ玩具にされている。 男達は口々に「気持ちいい」「たまらん」「最高」などと言い合い、その内に「かわいい」とか「イイ女だ」などという称賛も増えていった。彼らの率直な欲望は、居並ぶ勃起群が証明している。そしてとうとう「有紀」という彼女の名前を呼ぶ声が出始めた。これまで“金光の嫁”でしかなかったのが、ようやく彼女そのものを認めだしたのだ。 ピクンッと体が反応する。心の敏感な部分に触れられたようなこそばゆい感じ。有紀はまるでつきものが落ちたように無垢な表情で、ピクンピクンとしなやかに体を跳ねさせた。 「有紀」「有紀さん」「有紀ちゃん」…… 老若ないまぜの男らが自分を求めている。性欲の器として自分を欲している。林立する男根の狭間、そこに己の居場所がある。社会も倫理もない。ここにはセックスする為だけに一人の女と無数の男がいるだけ。慰み者となっては自由も利かず、ただいいように消費されるが、返って責任を負わされず、何も決めなくて良い。そして、ここで彼女は絶対的に主役だ。 「これは……?」 有紀はなんだか分からなくなってきた。集団で強 姦されているはずではなかったか。それを飽きもせず、日が暮れても続けられている、もはや人間扱いもされていないような、異様な境遇ではなかったのか。それは間違いではないし、そんなことは分かっている。それなのに……? 「アア……ッ!」 のけ反って両穴に射精を受ける。 「気持ちいい……有紀……マンコ……」 誰かが囁いた。 「マンコ……? わたし……マンコ……」 そうかもしれない、自分は女と思っていたが、もはや“マンコ”そのものかもしれない。正気なら愚にも付かない説だが、今は言い得て妙な気がした。人格ではないのだ。この居心地はもう性器ゆえなのだとでもいうような実に馬鹿々々しい境地。 誰かが耳たぶを亀頭で弾いている。そうかと思えば振り返らされ、別の陰茎をしゃぶらされる。 「有紀ちゃん、チンポ食べて」 待ちきれないとばかり差し出された三本目に彼女は吸い付く。いつしか右には島田、左には鎌先、そして正面には高橋がいて、彼女は渡り鳥のように三本を交互にしゃぶらされた。 「いい子だ」 そう言って島田が髪を撫でれば、鎌先、 「素直に仕上がったね」 高橋は、 「かわいい顔にぶっかけてやろう」 と、毒気の無い笑顔で言った。 尻の森岳が射精すると体を前に倒され、新しく矢板を迎えやすくする。逆に膣の沼尻が済めば今度は後ろに倒され、新たに比嘉を受け入れていく。ギッコンバッタンと前後に忙しなく動いてはペニスの為に尽くすのだ。これが性の器なりの役目。誰でも当たり前にこなせるものではない。 だからこそ男達がやる気を失わない。どうしてここまで彼女一人にこだわって、その身をむさぼり尽くそうとするのか。尋常ではない。彼らが継続することこそが有紀の非凡さを証明していた。 鎌先がかつて評したように、輪姦向きの肉体という特質。故障もせず、使い減りもしないばかりか、時を経て益々艶を増し、男達の血を熱くたぎらせる。そうでなければとっくに使い捨てられていてもおかしくないのだ。今なお酔ったように男らは女肉をむさぼろうとするではないか。 花村が再合流して口腔に射精した。諸々の用事を片付けてきた袋田が尻穴に収まった。チンポは続々と列をなしている。沢山あるので充電も余裕だ。人がしている間にまたやりたくなる。 「ゾーン入ったな」 竜二の一言がしっくりきて、周りの若者が笑った。やがて、彼を膣に、薮塚を尻に挿して担がれ、マンコは宙を泳ぎながら次の会場へと場所を移していく。その周りをブラブラとチンポが続いた。 夜は更けて早日付を跨いだ。金光は既に就寝している。もっとも、彼のことなど皆忘れていた。妻である有紀さえも。 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼大広間 有紀、藪塚、鎌先、高橋、矢板、慶介、浩樹、竜二、羽根沢、森岳、沼尻、松倉、七里川、服部、祥吾、雅也、小林、鈴木、島田、比嘉、花村、袋田 ▼客室 金光 ▼車中 浪岡、前原 ▼帰宅 俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂、佳彦、村本、猪瀬、舛添 〈輪姦記録〉 挿入男根:35本 射精回数:119発 (膣62・口21・尻23・乳7・顔4・髪1・外1) |
お母さんね、輪姦されちゃった。 あなたより年下の男の子達に、何度も何度も。 この前のキャンプの時ね、お母さん、お手伝いに行ったでしょ? あの時、お風呂を覗かれて…… 可笑しいでしょ? こんなオバちゃんの裸見て、若い子が興奮するなんて。 あるわけないって思うでしょ? 「デカパイ」とか「爆乳」とか言われて。 そうよね、こんなはしたない体をしているお母さんがいけないのよね。 きっと若い男の子って、性欲が有り余って、好奇心だって旺盛。 相手がオバちゃんでもムラムラしちゃう位。 女だったら誰でもいいって。 だけど、誰彼構わずレ イ プさせるわけにはいかないじゃない。 犯罪を起こさせるわけにいかない、まだ将来のある子達よ。 だったら…… ……ええ、あの子達は悪くないわ。 お母さんがレ イ プ、させてしまったのよ。 年長の男の子達のロッジに連れ込まれて、そこからはもうあっと言う間だった。 床に押さえつけられて、服を剥ぎ取られて、オチンチン見せられて、そのまま、いきなり…… 逃げられなかった。 寄ってたかって力ずくで押さえられたら動けなかった。 たくさん居たわ。 それも、後から後から増えていって。 その子達が一人一人順番にわたしに入ってきた。 みんなの見ている前で、次から次へと犯された。 一緒に来た子、別のグループの子、向こうの地元の子や知らない子達までみんな。 わたしたった一人で、その場にいる全員の、大勢の男の子達のセックスの相手よ。 ひどいでしょ。 ダッチワイフとおんなじね。 休みなく、ただひたすら。 飽きもせずに、繰り返し…… つらかった。 でも大丈夫だから、聞いて、ね? お願い。 相手はみんな年下だった。 年下って言っても、普通の年下じゃないのよ。 一番年上の子でもね……じゅ、十八歳。 ……そう、あなたより、自分の息子より一回りも年下。 信じられないでしょ? でも、もっと信じられないのは、一番年下の子で。 一番年下は――本当に、信じられないことだけれど、考えたくもないことだけれど――ア、アーちゃんより、その、年下で…… ああ……怖い。 今でも怖い。 本当に、口に出すのも恐ろしいし、異常なことだって分かってる。 でも、確かに、わたしより……よ、四十五歳も年下だった。 みんなにゲラゲラ笑われたわ。 「このババア、孫より年下のガキにチンポ入れられてるよ」って。 もう現実離れし過ぎて訳分からないでしょ? 頭おかしくなりそうでしょ? お母さんもね、おかしくなりそうだった。 もう、おかしいのかもしれないね。 ――保 育 園 児って言ってたかな。 要するに、まだ小 学 校にも行かない子。 わたしなんかからすると、生まれて間もない、って言ってもいいぐらい。 昨日今日しゃべれるようになったんじゃないかって。 そんな子らと、ね…… あ、もっと上の子ね、小 学 生は小 学 生で沢山いたのよ。 けどどっちみち、みんな、セックスはもちろん初めて。 当たり前よね。 そんな年でね。 自分でもしたことない子が多かったみたいだし。 その……オ、オナニーっていうか。 知ってるのよ、そりゃあ、お母さんだって男の子の母親やってきたんですから。 思春期の男の子がね、部屋で何してるか。 勉強するって言って、部屋にこもってナニにしてたか。 知ってたのよ、言わなかったけどね。 男の子だったら、当然のことよね。 そうそう、射精も初めての子がいてね。 あなた覚えてる? 初めて射精した時のこと。 朝起きてきて、なんか変だって泣きそうな顔して。 あの時は結局、お父さんになんとかしてもらったんだっけね。 わたしも初めてでびっくりしちゃって。 母親だからね、経験があったから、今度は驚かなかったけど。 でも、初めての射精をさせた、っていうのは、やっぱり特別なことよね。 わたしが、初めての射精をさせたんだ、って。 大体射精したこともないのにレ イ プしてるのよ。 そもそもセックスの意味も分かってるの? まだ学校で習ってもいないでしょ? それどころか、まだ学校行ってない子だっているんですもの。 何やってるかも分からなかったでしょうね。 そんな子らとよ! わたし、子 供つくってた! セックスを知らない子に孕まされようとしてた。 周りの先輩達が教えるのよ、呆れる位いっぱいいる先輩らが。 「セックスだ」「射精だ」「初体験だ」って。 「筆おろし」ってね、言うのね。 童貞に初めてのセックスやらせてあげることよ。 わたし、それをやってたわけ、一日にたっくさんね。 沢山沢山筆おろしして、みんなの初めての女になった。 わたしがセックスを教えた。 そうね、結局ほとんど初めての子だったと思う。 生意気に、大人の女を乱暴して、童貞を捨てたのよ。 一体幾つ年上だと思ってるの。 きっとね、自分の母親よりも上。 ひょっとしたら、自分のおばあちゃんぐらいかもしれないのに…… そんなにしたかったの? そんなにわたしとしたかった? そういえば射精すら出来ない子もいたわね。 でも、セックスは出来るの。 不思議じゃない? オチンチンは硬くするの。 こんなオバちゃん、いいえ、おばあちゃんを相手にしても、勃起するの。 わたしを見て、勃起するのよ。 久しぶりだった。勃起したオチンポ。 十年ぶりのセックス。 ううん、もっとかしら。 お父さんね、もうとっくに立たないの。 あら、ごめんなさい、こんな話聞きたくないわよね。 息子のあなたに何言ってるのかしらね。 でも聞いて、ほんとの話よ。 子供を産んでから、セックスもほとんどなし。 ええ、分かってるわ。 そんな問題じゃない。 お父さんにも、あなた達にも、申し訳ないって思ってる。 本当に、本当にごめんなさい。 でも、でも、仕方なかったの。 ねえ、分かるでしょ? 皮もむけていない、お毛けも生えていない、小っちゃな小っちゃなおチンポくん。 でも、ご立派に勃起してるの。 一生懸命、硬くしているの。 わたしの為によ? わたしを見てよ? 小っちゃくても男らしいわ。 うんと年上の女を抱いて、健気に硬くしてくれて。 硬い、ほんとに硬い。 それがコリコリ当たって、一生懸命こすって。 わたし、イッたの! 初めて、セックスでイッた。 お父さん、ごめんなさい。 お父さんとのセックスで一度もイッたことないわたしが、五歳児にイかされました。 何人も何人も連続でこすられて、みんなの前で何度もイきました。 だって、硬いの。 仕方がないの。 分かって。 それに、お父さん、あなたには一度もしたことがないことも沢山しました。 フェラチオなんて、結婚前の彼氏にして以来よ。 あなたってば、不潔だとか言って、させてくれなかったわよね。 あんなことをするのは変態だ、とまで言ってたわよね。 わたし、してあげたかったのに。 三十年ぶり位にオチンポを口に入れたわ。 お母さんね、フェラチオ上手いんですって。 高校生位の子が、「うちのカノジョより上手い」って、「さすが人妻だ」って。 人妻になってからはしてないのにね、おかしいでしょ? すごく褒めてくれるのよ。 「孫のいるマンコとは思えない」って言ってくれた子もいたわ。 胸だってそう。 お母さん、胸大きいの気にしてるでしょ。 子供の頃から胸ばっかり育っちゃって、いつもイヤらしい目で見られてるの知ってた。 男の人って、おっぱいが好きなのね。 言われたわ、「スケベな体して」って、「スケベな事ばかり考えてるから、こんなデカ乳になったんだろう」って。 恥ずかしかった。 でも、これが男の人の役に立つんだってこと、教えてもらった。 ねえ、“パイズリ”って知ってる? おっぱいとおっぱいの間にオチンポを挟むの。 挟んで、ズリズリしごくの。 すごく喜んでくれるのよ、おっぱいが大きくないと出来ないんですって。 きっと、この為に大きくなったのね。 おっぱいってオチンポ挟む為にあったのね。 わたしにこんな特技があったなんて、目から鱗が落ちるようだった。 「乳マンコ」とも呼ばれたわ。 お乳でオマンコするから“乳マンコ”、お口だったら“口マンコ”、お尻だったら“ケツマンコ” 面白いこと考えるわよね、男の子って。 ああ、おケツ? そうなの、おケツの穴にもおチンポ入れられました。 だってね、おチンポ君は沢山いて、その子達の相手を一人でしなきゃならないのよ。 とても間に合わないじゃない。 子 供達に群がられて、体中におチンポ押し付けられて、みんな勃起してて、したくてしたくてたまらないのよ。 それで、ね? 仕方ないじゃない。 初めてよ、初めて。 お母さん初体験。 アナルの処女奪われました。 誰だったのかしら、あの時の相手。 わたしの処女を奪った相手。 ダメね、考えたって分からないわ。 誰だか分からないけど、とにかくその人に処女を捧げたの。 お父さん、ごめんなさいね。 でも、あなたはお尻の穴にチンポ入れたいと思わないでしょ? わたしね、「汚くない?」って聞いたの。 そしたら、「気持ちいい」って、「オバサンのケツマンコ最高」って、言ってくれた。 ううん、気持ちいいのはこっちの方よ。 おケツとマンコと両方におチンポ挿されると、中でこすれて、びっくりする位気持ちいいのよ。 全然痛くはなかった。 最初の内は訳も分からなかったけど、両方入れられるともうダメね。 わたし、イきました。 ていうか、ずっとイきっぱなし。 こんなの輪姦でしか味わえないわよね。 おしゃぶりしながら、マンコとアナルに一遍におチンポ入れられて。 それどころじゃないのよ。 お口に三本、マンコにもアナルにも三本ずつ入れられたりもしたのよ。 体の中にね、同時に九本もおチンポ入ってたの。 びっくりするわよね。 ちっちゃな子達だから出来たことでしょうね。 それからね、指の間でしょ、右のおっぱい、左のおっぱい、ほっぺた、おでこ、頭、うなじ、背中、脇、太もも、膝、ふくらはぎ、足の裏……もう! もう沢山! ほんと体中でオマンコした。 二十人以上乗られたんじゃないかな。 でもね、生憎その最中の記憶って曖昧なの。 マンコに三本入ってるとことか実際に見たいじゃない? でも、やってる時は意識が飛んでて、訳分からないの。 ただ天国に行ってるような感じ。 気持ちいい! っていうすごい感覚だけ。 はっきり覚えてることはね、そうね……精液の味とか。 精液飲んだの、生まれて初めて。 美味しいのよ、若い男の子の精子。 ドロッドロして、甘くって。 若い子って、キンタマにいっぱい精子詰まってるのね。 何回射精してもトロットロ。 男の子ってね、出す時ブルブルッて震えるのよね。 それがかわいいのよ。 全部飲んであげたくなる。 おチンポをストローみたいにしてね、残ってる分までチューチュー吸い出すの。 キンタマ揉み揉みして、溜まってる分まで全部。 キンタマもかわいいわよね。 キュッキュキュッキュ引き締まったり、ポニョポニョしたりして。 お尻の穴をほじくって、股の間から顔出して、キンタマ丸ごと頬張って、それからね、キンタマとおチンポ、一遍に丸呑みしちゃうのよ。 ちょっと苦しいけど、おチンポとキンタマの欲張りセットで大満足。 キンタマを舌で転がしている間に、顔の上に乗ってたおチンポから射精してもらったりもした。 “顔射”って言うんでしょ? お母さん、もう顔射され放題でね。 なんだか、アダルトビデオでやってることを真似してるらしいわ。 あと、普段偉そうにしてたり、真面目そうに叱ったりしてる顔にザーメンぶっかけるのがいいんですって。 わたし、そんなに普段澄ましてるかしら? でも、もしそうだとしたら申し訳ないから、いっぱいぶっかけてもらった。 顔中ドロドロに精液を塗りたくられて、もう、折角お化粧していたのに台無しよ。 顔で妊娠しちゃいそう。 その顔でまたオチンポこすったりして。 そうそう、お母さんね、顔だけでおチンポイかせられるのよ。 手を使わないでね、ほっぺたや鼻やおでこでこすって、おチンポ射精させるの。 二人一遍でも出来るわよ。 “顔マンコ”っていうの。 “ケツマンコ”や“口マンコ”とおんなじね。 ああ、覚えることが多くて大変だわ。 それとね、“マンコ顔”なんですって、わたし。 マンコ見せながら、外歩いているみたいな。 顔自体が猥 褻物だってこと。 捕まっちゃうわね、そのうち。 だから、みんなこの顔見て勃起するんだって。 それは嬉しいけどさ、スケベがバレちゃうみたいで恥ずかしいわ。 でも、おチンポにお似合いの顔って言われて、やっぱり喜んじゃった。 ベチンベチンっておチンポで顔面叩かれたりもした。 不思議ね、幸せな気持ちになるの。 顔射もそうだけど、おチンポに支配されるのって気持ちいいわ。 ねえ、ザーメンパックのお陰で、お母さん肌きれいになったと思わない? それだけじゃなくてね、その内に、おしっ こしだす子が出てきて。 射精した後にね、お漏らししちゃうのよ。 それがね、一人二人と増えて、今度は“おしっ こぶっかけ”が始まったわ。 顔中おしっ こシャワー。 髪の毛にもかけられた。 精液がシャンプーでおしっ こがシャワーって感じ? 頭からおしっ こいっぱいかぶっちゃった。 そしたら、ある子が笑ってね、「これじゃ、ほんとに便器だよ」って。 その前にね、“精液便所”って呼ばれ出してたの。 わたし、自分がダッチワイフのようとは思っていたけれど、もうそんなレベルじゃないのね。 精子を排泄するだけの、便所だったみたい、わたし。 そういえば、“肉便器”って言葉もあるのよ。 ほんと、男の子って面白いこと思いつくわよね。 それでね、今度はほんとにおしっ こまで出されちゃったから、もうほんとの意味で便器ってわけ。 マンコにもアナルにも、ザーメン中出しされた後、おしっ こ入れられた。 体の中に流れ込んでくる感じってすごいの。 ねえ、お尻とお口って繋がってるでしょ? お口から飲んだおしっ こと、浣腸されたおしっ こって、体の中で出会うのかしら。 とにかくね、若い男の子のおしっ こ、本当に美味しいの。 もうね、大好物。 グラスにおしっ こを注いで、上からザーメンを入れて、黄色いクリームソーダみたいのがあったらすぐに飲み干すわ。 でも、やっぱり直接おチンポから飲む生搾りが一番だけど。 ああ……もう、お母さんね、お母さんもう頭おかしくなってきて。 いい歳をして、ね? ほんと情けないわよね。 朝から晩まで輪姦輪姦。 若い男の子の性欲って、ほんとにすごいのね。 一晩中かかって犯され続けたと思えば、次の日もずっと中出しセックス。 セックス漬け、おチンポ漬け。 麻薬と一緒。 もうオチンポなしじゃ生きていけない。 オチンポ狂いよ。 ねえ、許して。 仕方ないの。 アナルもすっかり拡げられて、おチンポの形にくり貫かれたまま開きっぱなし。 お口だって、ご飯食べてるより、オチンポくわえている方が多いわ。 もうね、輪姦の良さを知ってしまったら、普通じゃ満足できない。 マンコもアナルもお口も同時に塞いでもらって、そこからのスタートじゃないと、輪姦中毒者には無理なの。 もう輪姦専用の体になってしまったのよ。 実は、キャンプから帰ってからもね、毎日肉便器してるの。 近所では“乳マンおばさん”って呼ばれて、すぐヤらせてくれるって有名になっちゃった。 今日もね、これからマワされに行くのよ。 ああ、今日は何人かしら。 しばらく帰らないと思うから、後のこと宜しくね。 スケベなお母さんを許してね。 |
凸凹30年度 童貞卒業式 式次第 一、開式の辞 二、肉便器入場 三、性交試技披露 四、筆おろし之儀 五、清拭口淫之儀 六、肉便器式辞 七、後見女子祝辞 八、保護者会祝辞 九、非童貞答辞 十、閉式の辞 童貞 大澤 竜心(おおさわ りゅうしん)中 学 2年 生 1 4 歳 向 鐘鳥(むかい かねと)中 学 2年 生 1 4 歳 久家 健斗(くいえ けんと)中 学 1年 生 1 3 歳 辻 晴義(つじ はるよし)小 学 6年 生 1 2 歳 冨士野 生(ふじの いく)小 学 6年 生 1 1 歳 柿川 仁誠(かきがわ にま)小 学 5年 生 1 1 歳 齋藤 泰然(さいとう たいぜん)小 学 5年 生 1 1 歳 肉便器 馬場 梨里杏(ばば りりあ) 24歳 後見女子 原山 明莉(はらやま あかり) 中 学 3年 生 1 5 歳 皆口 寧々(みなぐち ねね)中 学 2年 生 1 4 歳 黒川 桃実(くろかわ ももみ) 中 学 1年 生 1 3 歳 玉城 美空(たまき みそら)中 学 1年 生 1 3 歳 堰沢 結季(せきざわ ゆき)小 学 6年 生 1 2 歳 代々木 ゆら(よよぎ ゆら)小 学 6年 生 1 1 歳 梅木 芹奈(うめき せりな)小 学 6年 生 1 1 歳 船岡 夏子(ふなおか なつこ)小 学 5年 生 1 1 歳 稲本 芽生(いなもと めい)小 学 5年 生 1 1 歳 ギュスターブ 月美(ぎゅすたあぶ らあら)小 学 4年 生 9 歳 見届人 何某 一、開式の辞 会場は体育館。奥に舞台があり、背景に「凹凸30年度 童貞卒業式」の看板が下がる。舞台中央にはベッドマットレス。その下手に演台を前にして見届人が全裸で立っている。上手には斜めに並んだ空席が七つ。ベッドを真ん中にして演台と空席が“ハ”の字形に配置されている状況。 舞台下、三メートル程距離を置き、後見女子達の席が横一列。既に女子達は全裸で着席している。その後ろに保護者並びに関係者の席が並び、中央の通路によって、それらは二つの島に分けられている。なお、保護者及び関係者は着衣である。 見届人「ただいまより、凸凹30年度 英才電子学院 童貞卒業式を開式致します」 見届人「それでは、童貞の皆様、御入場下さい」 七人の全裸童貞が会場後方より中央の通路を通って入場。一同、拍手で迎える。童貞は舞台上に上がり、上手空席を背にして並んで客席へ一礼。一同再び拍手。 見届人「ご着席下さい」 童貞着席。 見届人「申し遅れましたが、私、非童貞を代表致しまして、僭越ながら本日筆おろしの見届人を務めさせて頂きます、何某と申します。宜しくお願い致します」 二、肉便器入場 見届人「続きまして、本日の筆おろしをお引き受け頂きました、肉便器の入場です」 馬場梨里杏、全裸で会場後方より中央通路を通って入場。一同、拍手で迎える。 見届人「この度の肉便器は、英才電子学院 学級主任、馬場梨里杏様、24歳です。スリーサイズはバスト79センチ・ウエスト58センチ・ヒップ83センチ。童貞卒業式での肉便器役は今回が初めてでございますが、かねてより小 児性愛嗜好を公言しており、自ら志願の上お引き受け下さいました。また、華奢な肉体ながら激しいアクションにも耐える床上手であると、立花学園長はじめ皆様の推挙も頂いております。童貞達とは日々に接する間柄で、その気さくな性格からお姉さん的存在として慕われるオナペットです」 梨里杏、ベッドの前に到着すると、見届人の紹介が終わるのを待って、客席へ一礼。一同、再び拍手。 見届人「では、馬場主任、着座の上、ご開帳下さい」 梨里杏、ベッドの上に座ってM字型に開脚し、両手で大陰唇を広げ、以下のように宣誓する。 梨里杏「わたくし馬場梨里杏は、膣、口腔をはじめ、いずれの箇所も病に侵されておらず、この日の為に体調と体型を慎重に且つ万全に整えて参りました。この体全てを供し、童貞の皆様を筆おろしすると誓います」 一同、大きな拍手。なお、梨里杏のプロフィールと医師による健康証明は配布されたプログラムに掲載されている。 三、性交試技披露 見届人「続きまして、性交試技披露に参ります。恐縮ではございますが、見届人として、私がこれより童貞に手本を見せ、併せて肉便器の地ならしをさせて頂きます。なお、慣例と致しまして、膣の中を、本日卒業する童貞の初出し精液のみで充満させる為、私は射精せず、形だけにとどめさせて頂きますことを予めご承知おき下さい」 見届人「それでは、始めさせて頂きます」 見届人、ベッドへ移り、梨里杏に対して一礼。梨里杏もM字開脚のまま礼を返す。見届人は、キス、舌や手を使った全身愛撫、クンニリングスと、一連の前戯の型を披露していく。梨里杏はフェラチオを返し、やがて両者シックスナインの体勢となる。梨里杏の息が荒くなり、頬に赤みが差してきたら、濡れ始めた陰裂に、見届人は勃起している陰茎をあてがい、マイクを通さず、以下のように宣言する。 見届人「わたくし、何某は、僭越ながら非童貞を代表し、手本披露の型に則って、これより馬場梨里杏の膣に陰茎を挿入致します」 梨里杏、それを受け、同じく宣言する。 梨里杏「どうぞ、お入り下さい。わたくし、馬場梨里杏は、童貞に範を示す為、並びに筆おろしの用に耐えうる道具であることを証する為に、これより何某様の陰茎を膣に挿入して頂きます」 見届人、正常位で梨里杏の膣に陰茎を挿入。一気に奥まで沈めた後、ゆっくりと大きく出し入れをして見せる。やがて、次第に加速し、規則的に腰を振りだす。それを一定時間続けた後、交差位、後背位、後背座位、後背騎乗位、騎乗位、対面座位、と体位変更を披露し、それぞれで同じように規則的腰振りを一定時間繰り返す。最後に正常位に戻る。 見届人「射精します」 見届人は宣言し、射精したふりをした後、梨里杏を抱きしめ、しばらくして合体を解く。 見届人「わたくし、何某は、無事馬場梨里杏と性交を終えることが出来ました。この膣は誠に具合が良く、筆おろしの用にも大いに耐えうることを、ここに証明致します」 梨里杏「ありがとうございます」 一同、拍手。見届人、客席へ向き、ベッドの前に立つ。後見人席から立ちあがった夏子、舞台へ上がりその足元へ寄って控える。梨里杏はベッドの上で、元通りのM字開脚に戻る。 夏子「これより、お役目を果たされた何某様の陰茎を、わたくし、船岡夏子の口にてお清めさせて頂きます」 夏子、見届人の陰茎をフェラチオし始める。慣例として射精させなければならないが、慣れないせいで時間が掛かった為、見届人は夏子の頭を掴み、ややイラマチオ風にする。 見届人「射精します」 見届人、夏子の口内に射精する。夏子、緊張と驚きから涙を流し、むせ返りながらも精液を飲み下す。その後もフェラチオをもうしばらく続けてから、口を離して客席に向き直る。 夏子「お清めを終わりました。何某様は性交直後にもかかわらず再び射精をなさいました。まさに見届人に相応しい健全な陰茎をお持ちでございます。また、口の中にお出し頂いた精液は、残らず飲ませて頂いたことをご報告申し上げます」 一同、拍手。夏子、元の席へ戻る。見届人も演台へ戻る。 見届人「これにて、性交試技披露を終わります」 |
彼をこれまで躊躇わせていた存在、それはまだそこに居る。何も語らない瞳で、しかし大いに熱気を迸らせて、じっとりとしつこい目線をこちらに送ってくる存在。佳彦だ。 バスからこの部屋まで、一団の最後尾に付いてきて、そのまま今も入り口付近に座っている。どうして佳彦が居残るのか、比嘉にはいまださっぱり分からない。狂気の沙汰だと思った、そう仕向けた人間も、素直に従っている彼自身も。 「ワッ、フゥ……」 有紀が軽い呻きを発して前に倒れる。服部が気を利かせて仰向けになってくれたのだ。おかげで比嘉は挿入しやすい位置に女体の背を眺め降ろすことが出来た。合体中の服部に覆いかぶさって、有紀の臀部から背中にかけての曲線が鮮烈に艶めかしく映える。もう辛抱堪らんと、比嘉はその尻に手を掛けた。 いつだったか、学校の階段で、彼女の尻を下から眺める機会があった。バレてはまずい、そうは知りながらも、彼は盗み見ないわけにいかなかった。網タイツの奥、ショッキングピンクに黒いラインの入ったテカテカした下着。そしてその脇からあり余る脂肪の丸み。鮮明に記憶している。これで彼の中のオカズは、さらにリアリティを増したのだ。 「ンウヴンンフ……ッ!」 排泄器官にまた硬いものが逆流してきて、有紀は口の中に居る同種のものをモゴモゴしながら呻った。 三つの内二つまで埋まっていたから、比嘉が選べるプレイスポットは一穴しかなかった。もっとも、彼にとっては端から望むところである。アナルファック、初めての体験。 熱い熱い圧迫が握り締めてくる。進ませると、思いのほかスムーズに入った。むしろ、あれよあれよと言う間に引き込まれていく感じ。気がついたら、根元までいっていた。モジャモジャした陰毛で、桜色に縁取られたおちょぼ口がすっかり隠れてしまう。今、彼の全部が彼女の中に居た。 「ああ……」 声が出ていた。廊下で幾度となく見送った、プリプリ揺れるあの尻。ハイヒールの靴音高く、その度左右に触れていたあの尻を、妄想ではなく現実に征服したのだ。 それは、これまでの躊躇が嘘みたいに小さく感じられる程の感動だった。息子の眼前で犯す禁忌の所業、いや、彼だけでなく、それ以外の生 徒だって居る前で、しかし踏み出したこの一歩は大きかった。きっと、何か大事なものを失っただろう。教師として、人間として。いずれ後悔する日が来るかもしれない。だが今は悩まない。素直にクズだと認めよう。性欲に支配された、ただの獣でいいじゃないか。 「ああ……くっ……」 されている方以上に気分を出して、比嘉は肛虐を愉しんだ。教え子らの前で、保護者を犯すことを。否、決して背徳が彼の心を昂らせているのではない。もっと純粋に、快楽への探求心が勝ったのだ。立場も理性も吹っ飛んだ。 「ンボヘ……エ……ッ!」 人並み以上にサイズの大きい剛直で、しかも遠慮なしに激しく摩擦を繰り返され、有紀は背筋をピーンと硬直させて震えた。ブベッ、ブボッ、と肛口の縁から粘り気を伴った空気が漏れる。 この激しさは、下で頑張っていた服部にも影響した。壁越しに伝わる振動と熱、さらには自分が使っている穴自身の悦び方にも圧倒されて、射精してしまったのだ。 「おほぉ……気持ちよかった……」 しばらく待って、全部出しきった後、服部は女肉の下から這い出た。 彼に代わってその場所を受け持つのは藪塚である。比嘉は服部がしてくれたように、今度は自分が仰向けに体勢を変えて、藪塚が入れやすいようにしてやった。 「ンンミイィー……ッ!」 前倒し状態から一気に反り返させられる有紀。この頭の遠心移動は地味に体力を消耗する。加えて、移動後にすぐ口を塞がれるのもこたえた。どんな体位になろうと、袋田はすぐ付いてきて口腔に収まるのだ。 「ンブッ、ンゴッ、ブヒッ、ウヒッ……!」 前よりもっと高い位置へ快感の水位が上がったのではないかと思われる程、有紀は意識を高みへ飛ばした。キーンと耳鳴りするような緊張感か、逆に一切の力みを失った弛緩か、まるで自覚出来ない体調。だがもやは混乱もしない。ただされるがまま。 「フン、フン、フン……ッ!」 上の藪塚は相手のふくらはぎを高々と肩に乗せて、一気呵成にリビドーをぶつける。下の比嘉といい、どうもこの二人は速くて大きなグラインドに方向を見出しているようだ。おまけに両者とも体格が良く、そうして剛直も並より太く長い。 「グフィイィー……ッ!」 有紀はすっかり正体を失って、宇宙を彷徨うかのよう。その下半身にて、発火しそうなまでにドスドスと叩き込まれる二本の肉棒。これらが発動機となって、彼女を果てまでぶち上げる。 彼らが剛だとすると、こちらは柔とも言うべき袋田、強い振動を受けながらも静かに我が事を終えた。 「可愛いもんだ」 頬に張り付いたほつれ毛を直してやりながら、自分の汁を飲む女を撫でてやる。ただその顔を見た何人の人が、彼同様に“可愛い”と讃えるかどうか。かつて傍若無人に取り澄ましていた彼女も今は昔、現在はあの世へ逝ったかのような目つきである。 袋田はすぐさま矢板にバトンタッチ。矢板は笑顔で友人の排泄し終えた口に性具を挿し入れた。まるで小便器の順番待ちをしていたかのようだった。有紀は呆けた口を開いたまま、勝手に男根を頬張らされる。外からは、くわえる相手の変わったことに気付いていないようにも見えた。 比嘉は下から乳房を鷲掴みにして揉み回した。ちょうど雅也がそこで淫ら遊びを終えた直後である。だから、乳房を握る手にも、青くさい吐き終わりが付着した。だがそれでも構うことはない。教え子の精液に触れようと、彼の目に己の痴態を焼き付けようと、もうどうでもよかった。それ程までに、良かった。 過去に“無能”とまで罵られた憎むべき敵。比嘉の歪んだ欲望は、彼女を否定しながらも妄想で凌辱することで調和を図ってきた。だが今はどうだろう。不思議と憎しみはなかった。逆に憐みもない。袋田ではないが、愛おしさのようなものだけが湧いてくる。 彼女のみならず、男達の方でも心境に些か変化が見られだしていた。一つには長丁場のせいであり、また一つには一体感のせいであり。情とは千変万化、流転し続けるものらしい。 ここに一人、新たな具体的行動に出る者も居た。すると、目ざとくそれに気づいた者達が傍へ寄ってくる。 「何してんの、金光君?」 佳彦はビクッと肩をこわばらせて、手の動きを止める。その手は股間の上にあった。被服越しではあるが、彼は初めての自慰を試みていたのである。誰に教えられたわけでもなく、本能的に、興奮を鎮めようと。 「オナニー、してたの?」 祥吾が言った。 「お母さん見ながら?」 雅也も言った。二人は立ったまま、床に座り込んでいた佳彦を見下ろしている。その表情に感情の起伏は見えなかった。 佳彦は答えない。ビクビクしながら尋問に耐えている。彼は初めての自慰を同級生に見つかったのだ。 「おばさん、レ イプされてるんだよ。いいの?」 「自分のママがセックスしてるの見て、興奮出来るんだ?」 同級生達は口々に言った。責めているようでもあり、尋ねているだけのようでもあった。またその顔は、笑っているようでもあり、軽蔑しているようでもあった。 わずか数分前にも、子種汁を女に発射した二人。雅也は乳に、祥吾は頭髪にそれぞれ擦り付けて発散した。そしてその足で、女の息子のもとへ来た。 佳彦は沈黙を守っている。 「変態だね、君」 「マザコンってさ、ほんとに母親とセックスしたいんだ」 普段と力関係が逆転した。顎で使ってきた二人に、何も言い返せない。虎であったはずの母から、もう借りられる威は無い。 祥吾と雅也は、佳彦を挟んで座った。 「金光君のおばさんさ、すっげえ気持ちよかったよ」 実のところ、二人にはまだ戸惑いがあった。急に力を得てしまって、まだ使いこなせている気がしないのだ。ただ彼らを支えていたのは、相手との圧倒的な経験の差、そしてそこから来る自信である。男と少年の違いだった。 彼らは自分達の実力を、一つ一つ確信していけるように、とつとつと言葉を紡ぎだす。 「金光君もさ、おばさんとヤりたい? ヤッてみたら?」 この時、もしこのまま何事もなければ、この審問会に何らかの結論が出たかもしれない。しかし実際には、最後の発言と、それを聞いて佳彦が顔を上げたのと、慶介が注進を告げたのとはほぼ同時であり、会話は中断されることになった。 「旦那さん来たよ」 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼中広間 有紀、佳彦、慶介、浩樹、竜二、小林、比嘉、祥吾、雅也、服部、藪塚、矢板、鎌先、羽根沢、森岳、沼尻 ▼大浴場 前原 ▼廊下 金光、花村、猪瀬、舛添、村本、袋田 ▼玄関前 松倉、七里川 ▼移動中 島田、鈴木、浪岡 ▼帰宅 高橋、俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂 〈輪姦記録〉 挿入男根:28本 射精回数:83発 (膣51・口14・尻10・乳5・顔1・髪1・外1) |
* 四人は揃って言葉を失っていた。前原を糾弾している最中、あまりに外が喧しいので窓へ集まったものだ。するとどうだ、女が一人、裸で担ぎ上げられて、運動場を行ったり来たりしているではないか。それも、ちょうど今まで話題にしていた女がだ。 彼女を戴いた馬とそれを追う馬、会場は騒然となり、途中から動いているのは二騎だけになった。間もなく競技は中断され、有紀らはグラウンドの端から退場させられていった。 それが視界から消えるのを見送った後、島田はブラインドに引っ掛けていた指を外し、おもむろに振り返って口を開いた。 「あれも、アンタの指図ですか」 彼は、いかにもうろんな者を見る目で睨んだが、内心は今見た光景のあまりの突拍子の無さに肝を冷やしていた。そして、あの無鉄砲な悪だくみは、大方高橋の思い付きだろうとあたりを付けつつ、勝手な振る舞いに苛立ちを覚えていた。 他の同士も同様だ。とりわけ、ことが大きくなり過ぎて、犯され女の身体の現状が露見してしまうことを恐れた。憎たらしい彼女がどんな災厄に見舞われようとやぶさかではないものの、我が身に危急が及ぶのはご免である。 「(幕引きを急がねばならぬ)」 島田は策士らしく念じると、前原の顔を一層鋭く見つめた。 「指図……?」 前原は呆気にとられて相手の目を見返した。ちょっと何を言っているのか分からなかった。 「指図? わたしが?」 脇の二人にもその意図を質そうと視線を移したが、彼らにはただ猜疑の目で突っぱねられるだけだった。動揺して島田に視線を戻す。 「わ、訳が分からない。わたしが、わたしが指図? 一体なんのことです」 なんとも突飛な推理である。素人が書く探偵小説でもこんな荒い筋書はないだろう。他所から来た男が、しかもたった一人で、一体何を企めるというのか。 「何を言って――」 「証拠があるんですよ」 前原が言いかけるのを遮って、比嘉が核心に迫る。 「証拠?」 「そう――」 比嘉の言葉を引き継いで、島田がジャージのポケットからスマートホンを取り出した。それは、慶介から預かったものだった。 「ここに……」 彼はそう言って操作をし始めたが、生憎慣れないもので上手くいかない。そこで、脇から鈴木が手を貸す。すると、途端にそこから大きな声がし始めた。 「『ア、アッ、アア……』」 明らかに性を享楽する女の鳴き声である。島田が向けた画面には、教室内で性交に励む男女の姿があった。すなわち、今朝の有紀と前原の情事である。 「あっ!」 前原が驚いて、とっさに手を伸ばす。それをかわして、島田が訊いた。 「これ、あなたでしょう」 「驚きましたよ」 鈴木も大仰に口を挟む。 前原は思い出していた。あの後、不良が三人入ってきた時のことを。そうだ、そういえば撮られていたと。それが回り回って、今目の前にあるのだ。 「(流出させたのか)」 その拡散具合の速さに愕然となりながら、しかし、彼は考えた。 「し、しかし――」 “証拠”と言われたが、それは有紀との不倫現場のことであって、その後の事件に連なるものとは断定できないはずだ。 「た、確かに関係があったことは認めますが――」 「学校で? 教室で? あんなことを?」 比嘉が強く批難する。 「え、ええ、すみません。そんな所でシてしまったことは反省しています。ですが――」 「ですが?」 すかさず比嘉が詰め寄る。まるで自分の非道は忘れたかのような口ぶりだ。もっとも、真相を知らない前原は、ただたじたじとなるばかり。 「で、ですが! 本当に悪いと思っていますが、それとこれとは――」 「“これ”?」 今度は鈴木が追及する。 「こ、これ、その……あの、さっきの……」 前原は比嘉を見る。一緒に目の当たりにした“あの件”だと言いたいのだ。が、比嘉には通じない。 「だから、あの……集団で……“ああいう”ことですよ!」 前原はもうしどろもどろになりながら、それでも最後の力を振り絞って弁明した。 「あれとは一切関係ないんです! わたしはただ、彼女と浮気をしただけなんです!」 「ただ浮気をって」 鈴木が呆れ顔でつぶやく。 「そうだ!」 唐突に前原が思いついて叫んだ。 「あの三人! あの不良の三人ですよ!」 彼は島田の両腕に抱きついた。とっさに比嘉がそれから庇おうとするのを、島田が止めて尋ねる。 「三人?」 「そう、三人! その動画を撮った奴ら! そいつらがひどいことをしたんです、わたしの後で」 「“ひどいこと”? ……それを、あなた見ていたんですか」 「み、見ました」 「止めずにですか」 鈴木も横から訝しむ。すると、前原は今度はそちらにすがり付いて言った。 「止めました。止めたんです。でも殴られて」 「助けを呼びに行くとか」 比嘉も怪しむ。前原はもう鈴木にしがみついたままで言い返した。 「気を失っていたんです」 「気を失って、ねえ……」 比嘉の目は冷静であった。実は前原、気絶していたわけではなく、その振りをしていただけだったので、後ろめたさに一瞬ゾッとする。 「でも見ていたんでしょう?」 馬鹿にしたように鈴木が問う。何もかも見通したような口ぶりに、自分がとんだ狂言を演じさせられているような気持ちになる前原。 「信じて下さいよ!」 そう叫びながら、少しずつ考えを巡らせた。追い詰められて、返って落ち着いてきた感じだ。 「(どうもピエロだな、完全に)」 日頃から人情の機微に触れる仕事ではある。その中で揉まれ、駆け引きをしてきたのだ。どんな局面も切り抜ける自信はある。 「(この田舎者ども、なんでオレだと決めつけてるんだ)」 頭の悪い素人どもと見下している相手に言い掛かりをつけられ、まるで論破されたかのように馬鹿にされ、彼はイライラの極地であった。 それに構いなく、島田があっさりと言ってのける。 「ま、これ以上わたし達から言うことはない。後は警察で話して下さい」 「警察?」 「はい。今日もちょうど来られていますから」 * 「おおっ! いいね、こりゃ。母ちゃんとは全然違う」 服部は鼻息荒く、有紀の蜜穴で肉茎をしごいた。先程の騎馬戦で小林らと組んでいた彼。小林とは普段から心安い仲である。それで付いてきたらこういうことになった。 「いやあ、この乳! この爆乳だよ」 それは今朝来散々目で追ってきた脂肪球。妻に白い目で見られさえしてもなお劣情とは抑えがたいもの。今しも自身の欲棒を出し入れする度にタップンタップンと暴れ回る様を目の当たりにすれば、さながら徒競走時の体操服の中身を露わにしたような、まるで夢のような景色にウキウキとなる。彼の妻ではこうはいかないのだ。 「スゲーデカパイ。あんな揺れるかフツー」 横抱きに腰を打ちつけられる有紀を見下して、濡れた勃起を脈動させながら藪塚が言った。ついさっきまで自分がヤッていた。例の秘密の閨房、体育館の中に連れ込んですぐさま、辛抱堪らずねじ込んだものだ。そしてたっぷりと一発注いだ。それでもまだ興奮冷めやらぬ彼の勃起は、隆々と起って次回を期している。 「こういう淫乱は――」 腕組みして傍に立っている鎌先が言う。 「男の共有にしないわけにいかないね。こんなスケベな体ぶら下げて、ただの奥さんぶってるのがおかしい」 すると、それを聞いた森岳がウンウンと頷く。彼は今、有紀の口に肉棒を頬張らせ、その髪の毛をグシャグシャにしながら無理矢理頭を前後させている。白く泡立つ彼女の唇から漏れているのは、先発した羽根沢の子種汁だ。 上の口にも下の口にも休みなくペニス、ペニス。騎馬戦から引き上げるや即座に乱交セックス再開。もはや男と男の間に挟まれるのが定位置の共有女は、口も膣もズブズブに潤ませて、飽くなき欲求を受け止めている。潤んでいるのはその目も同じ。但し、悲しみの為ではなく、単純な苦しみの反動だ。 「ウゴッ、カハッ!」 森岳の射精が喉に粘ついて、有紀はむせ返った。 「ほら、歯立てんじゃないよ」 ペシペシと軽く頬をはたく口内種付け男。彼の手の平を苦悶の涙が濡らす。運動場このかた、頬を伝う筋は乾く暇がない。そこをペッコリへこませて、言われるがままネバネバ汁を吸い取る女。その口は女陰に等しく男根を包み込む型へすっかりしつらえられていた。 森岳を吐き出してもぽっかり開いたままの口淫膣。アーンして、次の肉棒を受け入れる。次は沼尻だ。友人が終わると、当たり前にその跡地を使いだす。 「美人の口マンコはいいなあ。どうしてこう、顔かたちで気持ち良さが違うかねえ」 そんな感想を述べながら、彼は他人妻でイラマチオを愉しんだ。彼からしてみれば、有紀は年増の派手な美人妻という印象でしかない。羽根沢や森岳もそうだ。あまり詳しくは素性を知らないし、まして恨みなどなかった。ただ集団で辱められている淫乱女と出会ったというに過ぎない。 「思い出しますねえ、この奥さん見てると」 藪塚が依然活発な剛直をしごきながら言った。それは彼を含む新入り七名に共通の体験のことを指していた。 「ああ、そういえば、前にもマワしたことあるんすよね」 先程ちらりと話したことを勘良く思い出して、慶介が話を振った。 「そうそう、あれもいい乳マンコだったなあ」 藪塚は些か優越感に浸りながら、後輩達に語リ出す。 「デカかったんすか、その女も」 横から浩樹も話に加わる。 「おう、相当デカパイだったな」 「このおばさんと比べたら?」 「う~ん、甲乙つけがたいな。この奥さんも相当デカいからな」 「え? このおばさん位あったんすか。爆乳っすね」 三人が話していると、鎌先もそこへ口を出す。 「だから、こんな恥ずかしい乳ブラブラさせてる女はな、結局ヤりたくてヤりたくて仕方がないんだって」 「ハハハ、そうかもね。この奥さんもこんなヘンタイボディーじゃ、一本のオチンチンじゃ満足できないんだろうね。毎日オチンチン欲しくて仕方ないんだろうね」 友人の解説を受け、そう言ったのは矢板だ。彼は言いながら、そっと服部の方へと近づき始めた。次の順番を狙っているのである。 「いやハハ、恥ずかしいんだけど、いいよね」 誰に言うともなしに言って、笑いを誘う。 「いいよいいよ、ヤりなよ、おじさんも」 慶介が調子よく囃し立てる。 そのやり取りに急かされたというのでもないが、服部がちょうどフィニッシュを迎えた。 「オウ、金光さんの奥さん……オウ、そんなにオマンコしゃぶりついて……オ、オゥフ、あ~、す、吸い取られる」 彼の印象によれば、有紀の淫穴は吸着し、また収縮し、淫棒から注入される精液を、一滴余さず抜き去ろうとしているという。やがて、彼が当面満足して離れると、時間差を置いて鈴口から溢れ出た白濁汁の残りが床に垂れた。これと同じものが、有紀の腹にたっぷりと残してゆかれたのである。 「ではでは、恥ずかしながら」 順番待ちの矢板が、これまた当たり前に連続生殖に挑む。彼が抑えるまでもなく、回され女はまるで解剖台の上のカエルのように仰向けで股を開きっぱなし、また指で開くまでもなく、女陰は男根の跡をさらしてスッポリくり貫かれっぱなし。簡単にその淫汁の海へ硬直をズブリと沈め込んだ。 「おおっ、これこれ。久しぶりだなあ」 矢板は感嘆しながら、そろそろと腰を振り下ろし始める。彼の痩せた尻のえくぼが、動きに合わせて時に影を濃くした。 高かった陽もようやく落ちかかっている。騎馬戦も終わり、大会はいよいよ大詰めだ。 「もう少し早く気付いていればなあ」 袋田がボソリと呟いた。 一方、彼の部下は後輩達相手に例の経験談を本調子で語ろうとしていた。 「その人、うちの温泉のお客さんでさあ――」 しかし、その会話は突然扉を開けて現れた人物によって中断させられた。一瞬緊張の走った現場であったが、それが“身内”と分かると高橋、花村をはじめ、見知った一同に安堵が広がる。 それは鈴木であった。鈴木は暗がりの中で目を凝らしつつ、しばしキョロキョロとしていたが、やがて目当ての人物を探し当てたと見え、ズカズカとその人の方へ近寄っていった。もっとも、また知らない面々が増えていることにギョッとしはしたが。 「服部さん、ちょっとちょっと」 彼は小声で呼んで、服部を手招きした。小林の手はず通り彼がここに来ているであろうことは、先程窓から見えた人馬の状況からも確かだった。島田もそれを見越して策を練ったものだ。すなわち、鈴木は島田との話し合いで浮上した策に従い、服部の本業を必要として来たのであった。 〈つづく〉 |
* ムカデ競争――。 それは、複数人が縦一列に結合して走り、他の隊列と勝敗を決する競技である。一般に足首を前後の者と結わえる形が多いが、本大会では数年前に怪我人の出たことが問題となり、腰を縛る形式が採用されることになった。つまり、一つの輪っかの中でぎゅうぎゅう詰めになって並ぶわけで、あるいは“電車ごっこ”と形容した方がイメージしやすいかもしれない。 実際の所名称の変更も検討されたが、当地の風物詩ともいうべき代表的種目であるが故に、愛着を込めて“ムカデ”と相変わらず称している。というのも、これには原則として全員が参加し、出ないのは、乳幼児や足腰の弱った老人ほか体の不自由な者などごくわずかなのである。 「うん、分かった分かった」 係員から縄の先端を渡され、金光は隊列の先頭に収まった。本日唯一の出場競技である。酒臭い息で後ろを振り返れば、そこには清美がいる、佳彦がいる。そして有紀がいる。金光家が一チームに集合だ。 「お前、どこ行ってたんだ」 妻がひょっこり現れた時、金光は問うたものだ。当然であろう。人から行方は訊かれるし、電話を掛けても出ないしで。 「いたわよ、ずっと」 半ば呆れた風を作って、うるさそうに有紀は答えた。 そう言われてしまうと、つい“そうかもしれん”という気になる酔っぱらい。実際あの後すぐに見つかったのかもしれないし、競技に出ていれば電話も取れないだろう。何より、相手は現に汗だくではないか。余程運動をしていたものとも見える。 そこで質問を変えた。 「飯は食ったのか」 「ええ」 と、有紀は答えたものの、これには子供達が疑問を呈した。 「エー、お母さんどこで食べたの」 「なんでお弁当食べなかったの?」 迂闊なことは言えないものである。夫も改めて怪訝な顔になる。もしここで係員からスタンバイを促されなかったら、ちょっと面倒なやり取りになっていただろう。 話を中断して、前述の通り列を作る一家。その背後から、そっと有紀の耳元へ囁く者があった。 「大好物のフランクフルト沢山食べてたよなあ」 クスクスと笑いながら、男は彼女の後ろにぴったりとくっついた。 * 「お母さん達、見えないよお」 椅子の上で背伸びしながら唇を尖らせる瑞穂。幼すぎる彼女は家政婦と見学だ。家政婦は相変わらずの無関心ぶりで、スマートホンばかりいじっている。 観覧者より出場者の方が多いグラウンドはごった返しており、とても目当ての人物を見つけられそうにない。それでもしばらくはキョロキョロしていたが、見えないと知るや早々に諦めて、瑞穂は砂いじりを始めた。それでなくても、この運動会への興味はとっくに失われているのである。 午後の部開始一番のお遊戯の発表。これが彼女の今日の仕事の九割だった。これ以外に年代別徒競走もあったが、それも午前の早い時間に終わっているし、後はやることがない。自分と関係ないことに対する好奇心など持ち合わせてはいない彼女である。それはたとえ、身内が出る種目だとしてもだ。 姉の清美が組体操に出た時もそうだった。すごいなどという感動は全くない。 組体操には、清美のほか、豊、聡、翼も出ていた。そう、彼女ら姉妹の母親とさっきまでくんずほぐれつしていた連中である。それが今度は娘と組み合う。とりわけ同級生の翼は、清美と体を接する位置にいた。もっとも、性的想像力の欠如した彼らには、娘――あまつさえ魅力的な容姿とは到底言い難い彼女と接しようが、日頃と同様特別な感慨はなかった。 彼らは何食わぬ顔で決められた段取りをこなした。彼らに罪悪感は微塵もなく、その意味で純粋無垢に見える彼らの外観は一面真実であった。彼らはその行いの意味すら、いまだにはっきりとは理解していなかったのだから。 「がんばってね」 近くを通る時に、我が子・豊へ声援を送った母親。無論想像だにしない、このいたいけな男児が、母である自分よりも年上の女と子作りしただなんて。そして、集団レ○プをしてきたその足で、再び運動会に参加しているだなんて。 彼女が特別ではない。ほかの子の親も、ひいては会場中の大人達だってそうだ。一体誰がそんな突飛な考えをするだろうか。それでも事実として、その小さな短パンの中には既にオスの務めを果たした生殖器が収まっているのである。 「お母さん!」 その生殖器を抱えて、競技後に母の下へと駆け寄る聡。その頭を撫でて活躍を讃える母。親の知らないところで子供は成長すると言うが、彼の場合、既にして彼自身が人の親になり得る肉体を有していた。 それでも年の割に幼い所のある彼は、母の腿に跨って甘えた。布地越しにではあるが、膣内射精をした陰茎が己の母の体に触れる。 「あら甘えんぼさん。みんな笑ってるわよ」 そう言って彼女がたしなめると、聡は顔を赤くして離れた。と、そこへ豊がやってくる。 「なあ、もっかいヤりにいこうぜ」 彼はそう言って友人を誘った。翼も一緒だ。親達は無邪気な遊びの相談だと思って、なんの気なしに見送った、輪姦に行く我が子達を。 その横、――母を犯しに行く同級生らの横を清美が通る。相変わらず愛されない彼女は、誰からも声を掛けられることなく、妹の下へ直行した。 「――お父さん出るって、ムカデ。あたしも行ってくる。お母さんも出るかな」 そう話す姉の言葉を聞き、出たいと駄々をこねる次女。しかし彼女は年齢上出場できないのである。 結局妹を残し、姉はグラウンドに向かった。豊らの親達も出場する。そしてまた、有紀も。 * 「瑞穂ったらさ、我がまま言って――」 振り返って清美が先程のことを報告する。弁当の件はさておき、久しぶりの母なのである。続けて彼女は、自身の活躍ぶりをかなり誇張して伝えた。それを、間に居る兄が遮る。 「おい、前向けよ。もう始まるんだからさ」 彼が不機嫌なのは、運動よりも、もっと携帯ゲームをしていたかったからだ。 有紀はそんな我が子達の会話に曖昧な笑みを浮かべていた。その目はどこか虚ろで、かつはまた以前にも増して汗をかいている。 「アッ、ハッ……!」 急に痙攣して、前に居る佳彦に胸を押し付ける。 「押すなよお」 「ごめんごめん」 息子に怒られ、謝る母。だが、彼女の腿はまだ震えていた。閉じようとしても閉じられない。いや、閉じさせない何かがある。 背後の男の右肩が僅かに上下していた。もしこの場が静寂に包まれていたなら、クチャクチャという音が聞こえただろう。それは、今日だけで二十八発も注がれた精液の音。それが聞こえるのは有紀の股の間からだ。 最後に注がれたのは竜二のだった。つい今しがたまで彼に抱えられ精液を注入されていた。このグラウンドに出る直前まで。 「オラオラ、駅弁だぜオバサン」 彼はそう言って、宙に持ち上げた女体へと腰を打ちつけた。それが有紀にとっての“弁当”だったわけだ。具といえば“フランクフルト”という名の男根ばかり。家族との時間も惜しんで食し続けてきた。とんだ大飯喰らいではある。 唇からは、雅也の“ミルク”が零れ落ちた。先程飲まされたものだ。新鮮なそれは粘っこく上下の唇の間で糸を引いた。その白い口から満腹の訴えが漏れる。 「ヒィ……イヤアァ~……!」 もう食べられないというのに、聞き入れられない。竜二は当たり前のようにまたミルクを下の口へ飲ませた。そこの唇もやはり間に糸を引く。有紀は彼の首にしがみついた。不安定な体位の為に仕方なかった。それを捉え違えて彼は、 「オバサン、そんなにしがみつくなよ。危ねえじゃんか」 とニヤニヤ笑いながら苦情を述べれば、横からは、 「中出し大好きなんだよな、奥さん」 「ようやく素直になってきたじゃん」 と花村と慶介が口々に囃し立て、皆で下品に笑い合う。 竜二は、密着の心地よさをさらに強めるべく、抱え上げたままの有紀の背を壁に押し付け、そのまま最後の一滴まで彼女の肉唇の奥へと送り込んだ。さらに、それが済んで壁伝いにズルズルと落下した彼女の顔がちょうど自分の股間の前に来ると、汁まみれの肉棒をその口へとねじ込んだ。 「やっべ、今日何発でもイけるわ」 彼は恍惚となりながら独り言を言う。その言葉通り、確かに続きでもう一回やりそうな雰囲気だった。 しかし、それは実現しなかった。急に島田が入ってきたのだ。 「こんな所に居たのか」 その後ろから比嘉も顔を見せる。彼の案内だった。島田は言う。 「もうすぐムカデだぞ」 全員参加のムカデ競争。当然ここにいる連中もだった。組体操参加者は既に抜けている。残っているのは、それを除く男十人と女一人。そのいずれもがエントリーしている。 「なんだよ、出なくてもいいじゃん」 竜二が不平を言って、島田から叱られる。高橋、花村も、戻らざるを得ない点で一致していた。つまり、男達全員が去ることになる。 有紀は光明を見出した。しかしそれは、たった一瞬でかき消された。 「金光さん、あんたもだよ」 島田が宣告したのだ。 「ご家族がお待ちですよ」 後から現れた鈴木もうそぶく。 それからは、先刻の三人四脚と同じだ。有紀はまた白のティーシャツと赤いホットパンツを着させられ、ご丁寧に両脇から護送されて運動場に出た。 「(逃げられない……)」 トラウマ的絶望が彼女を覆う。もう何をしても助からないのだと。 運動場には既に人が溢れていた。その中を一直線に進んで、自分の組へ向かう。家族の待つ組へ。 「どこ行ってたんだよ」 開口一番、夫も子供らも口々に母をなじった。彼女は、暗澹たる想いで誤魔化す。正直な所、取り繕うのも億劫だった。それでも真相は明かせない。そのジレンマに苛立ちを覚える。 「(人の気も知らないで)」 家族と言えど、他の者と同じだった。ここに居る大多数の連中と同じように、普通に運動会に参加し、半ば気だるく、半ば楽しみもし、今日というありふれた一日を過ごしている。有紀とは明確な温度差があった。かつはまた、彼らは自分のことばかり考えている。 「(わたしが何されてたと思ってんの)」 彼女は静かな怒りに震えた。 「(何されてたか教えてあげましょうか)」 今度は自嘲的に笑う。 「(輪姦よ、輪姦。お母さん輪姦されてたのよ!)」 そう言い切ってしまうと、返って清々しくもあった。もはや恥も外聞もなく全てをさらけ出して助けを求めよう。ここには数多の人間がいるではないか。そう思いつく。 まずは家族。前方に並ぶ三人。夫は千鳥足、娘は自慢話、息子は不機嫌。母の悲劇に思い至らないのは当然としても、その姿を見ても、彼らは一様に何も感じないらしい。朝と服装が違うことや、そのほか何かと変化が見られるであろうに。 「(助けてよ!)」 背後を見ると、前原が居た。金光から誘われて、同じ組にねじ込まれたのだ。彼と目が合う。すると彼はちょっと憐れむような表情になって、視線を落とした。有紀はたちまち不愉快になる。この時、恋慕の情は一気に吹き飛んだと言っていい。 では誰が、一体誰が助けてくれるだろう。大会委員の中には実行犯がいる。教師も共犯。じゃあ女は。同性なら同情も。そう考えた時、かつて耳にした陰口が脳裏をよぎる。 『わざわざ着替えてきたのかしら。どんだけ目立ちたいのよ』 『それにしたって、あの短いズボン何?』 有紀は今も履いているホットパンツの裾をギュッと引っ張った。信用は遠かった。 「(誰か……)」 頼るべき者などいない、ようやくそのことに気が付き始める。一緒にPTAをやっている保護者。それも望み薄だ。いつも邪険にしてきたし見下してきた。そもそも顔と名前すらほとんど一致しないではないか。もはや四面楚歌の心境である。 と、そこへ後ろから声を掛けてくる者があった。 「どうした、キョロキョロして」 救世主、……などいるはずがない。振り返るまでもなく敵だと分かる。それは高橋だった。彼は有紀と前原の間に入り込む。そして、 「ここが寂しいか」 と囁くや、ホットパンツの隙間から陰唇の中まで躊躇うことなく中指と薬指を潜り込ませた。有紀の身に屈辱的な不快と、近頃慣れ親しんだ切なさがこみ上げる。 「言ったのかよ、旦那や子供らに。“レ○プされました”って」 高橋は問いかける、が、有紀は無反応だ。構わずに、高橋は続ける、相変わらず膣穴をほじくりながら。 「言ってやれよ、“朝から中出しされ放題です”って。“チンポ大好きお母さんなの”って」 人差し指が加わって、中の指は三本になった。ポタリポタリと粘液が地面に滴り落ちる。 “もう何もかも終わりだ”と有紀は思った。ここで全て白日の下にさらされて、自分から打ち明けなくても悲劇は結末を迎えるのだと。考えてみれば、子供らに自分の境遇を説明できるわけがない。だが遅かれ早かれ、彼らは知ることになるわけだ。彼女はまるで死に際したように、去私の境地を錯覚した。もはやなるようにしかならないのだと。 〈つづく〉 |
* 上の口からも下の口からもブクブク白いあぶくを噴いて、有紀はもう尊厳もなく敗者の役割を全うしていた。時折身内から切なさが込み上げ眉間に皺寄せる時、刹那的に心が戻るが、喉奥へペニスをぶち込まれれば、すぐにまた木偶の坊に返る。 口腔を支配しているのは射精して間もない比嘉。彼にとり、かの女の面を歪ませながら己の性具をしゃぶらせるというのは、ゾクゾクする程嗜虐心を煽られた。 彼の跡を継いで女穴に収まったのは、どさくさ紛れにこの日一発目の鈴木である。彼は比嘉の出し残しを押し戻して肉壁に塗り込んだ。 「いやあ、奥さん、運動会は疲れるね」 小林がのんびりと、彼女の顔へタバコの煙を吹きかける。 一行は今、体育館の裏からその中へと場所を移していた。一連の競技は皆グラウンドで行われる。体育館の中は人々にとって盲点だ。そう進言し、鍵を開けたのは比嘉。 「(これで、あの男が助けを呼んできても大丈夫だ)」 彼は暗にそう考えていた。加害者らしくすっかり打算的になっている。もっとも、助けを呼びに行ったのは前原だったので、戻ってくる心配はなかったが。 体育館の入り口には竜二が立っている。交代で見張るルールだ。彼は、ただどちらかというと中の方を気にしながら、チラチラとせわしなく視線を動かしていた。自分もまたやりたいのである。なにしろ、鈴木の後を受けて次に挿入をするのは仲間の慶介だ。それが羨ましい。但し、彼の位置からは現場が見えない。 輪姦は今、幕の下りた舞台の中で行われていた。昼間とはいえ、ひっそりと暗い体育館の内部。その中で、舞台の上だけ電灯が点いている。外には裾から灯りが漏れる程度。これならすぐには見つかるまいというのが、彼らの判断である。 「しっかし、暑いな」 花村が言った。幕を閉じた閉鎖空間には風の通り道がない。最初はひんやりと涼しかったが、何しろ八人も中にこもると熱気が出てきた。しかもある種の運動をしているのだから。 彼は舞台袖へ引っ込むと、そこに一つだけあった窓を開けた。下手にだけ窓があった。 「開けて大丈夫?」 小林が聞いた。 「大丈夫っしょ、ここなら」 花村はシャツをパタパタさせながら軽く答えた。元より尋ねた方もバれるとは考えていない。ここは彼らにとって格好の隠れ家と思われた。 しかし、どんな時であれ、その想定を簡単に覆す存在があるものだ。その存在、それは子 供である。彼らは時に大人の常識を飛び越えて行動する。今しも、縁の下にある道具搬入口から、そんな者達が侵入しようとしていた。 * グラウンドでは、ようやく午前のプログラムが終了していた。結局有紀は、四つエントリーしていた内の一つしか出場しなかった。そもそもが、口さがない女達が言うところの“エントリーし過ぎ”である。逆になぜか飛び入り参加が一つ。なんにせよ、その気まぐれさに人々は呆れかえった。おまけにまた行方不明。 「チョー迷惑なんですけど」 運営を手伝っている若い女が言った。実際に彼女が損害を被ったという程でもないが、身勝手な人間にイライラさせられているのは事実だ。 「ホントホント」 「マジ意味分かんないよね」 彼女の友人らも調子を合わせる。自分達に利害の関係ない人間をやり玉に挙げるのは気楽だ。彼女らは有紀を会話のネタにしながら、弁当をつついた。 今は昼食の時間である。彼女らの傍では、その幼い子供達が仲良く弁当を食べていた。それがはしゃぎ過ぎるのを軽く注意しながら、うち一人の母親が言った。 「で、まだどっか行ってるわけ?」 その発言を受け、皆それとなく金光家の陣地を見やる。その陣地は広大だった。しかも最前列の特等席だ。普通は町組ごとに集合しているものだが、金光家だけは特別だった。 今その広いシートの上に、三人の子供達、そして一人の無愛想な家政婦がポツリと座っていた。家政婦はスマートホンを熱心にいじくって、子守をしている風は微塵もない。弁当は彼らが昼食時間よりずっと前に食べてしまったので、もう残っていなかった。 「――でさあ、勝手にうちの弁当開けてるわけ。ゾッとしたわよ、あたし」 別の集団では、ある女が怒っていた。金光の長男・佳彦が、その女が持ってきた弁当箱を断りもなく開けていたというのだ。 「ウッソ、信じらんない」 聞いている方も同調して怒りを露わにする。 「どういうしつけしてんのって感じ」 「それでどうしたの?」 「さすがにブチ切れて追っ払ってやった。でもさあ、全然分かってないんだよね、なんで怒られたか。なんにも言わずにスッて」 「え、無視して行っちゃったの?」 「ヤダ、怖い」 女らは話しながら、食べ物を頬張る。 また別の一人が言った。午前中に金光の長女・清美と組になって二人三脚に出走した女だ。 「あの子さあ、ちょっと」 彼女は頭の横で手をクルクル回してからパーを作った。 「“こっちの足から動かすの”って何回言っても分かんないわけ。おまけにいっつもキョロキョロして、誰にか分かんないけどずっと手振って」 「で、ちょっとニヤニヤしてない?」 「そうそう」 「あ、なんか分かる。あたしも前に――」 共通の敵を得て、女達の話は尽きない。これがコミュニティーで浮いてしまった一家の末路だ。これまで有紀は母親らとまともな付き合いをしてこなかった。その必要を感じなかったからだ。その結果がこれである。 そんな悪評もつゆ知らず、当主の金光は我が子らの所へはいかずに、相変わらず委員席で前原を相手に自慢話を続けていた。簡易机の上には、空のワンカップ酒が三本並んでいる。 と、そこへ島田が通りかかり、普段ならしない挨拶をしていった。島田はさっきまで輪姦現場にいたが、ちょっと中座して表に出てきたものである。大会委員である立場上、ずっと姿を消しているわけにもいかないからだ。その際、わざわざ金光の傍を通ったものである。無論含むものあってのことだ。 「あんたの奥さん、寝取りましたよ」 と。 「フン」 島田を見送って、金光は不愉快そうに鼻を鳴らした。隣家の彼とは犬猿の仲である。そいつがよりにもよって我が妻を犯していようとは、無論想像だにしない。 同席している前原も、今の男があの当事者に含まれていたとは気づかなかった。彼は主人の不機嫌を察し、気を使って話題を変えた。まだまだ抜け出せそうにない。何しろ嫌われ者の事ゆえ、人が寄り付かないのだ。癒着関係にある業者なども、ちょっとご機嫌伺いをするとすぐ立ち去ってしまう。この場で運動会がらみの用事がないのは前原ぐらいであった。 その彼をちょっと見返してから、島田は別の場所へ移動した。彼の方では前原を覚えていた。 「間男が、よくも抜け抜けと旦那に顔を会わせられたものだ」 と、自分のことを棚に上げて、彼は思った。そこへ比嘉が通りかかって、二人は視線を交わして行き過ぎる。比嘉もまた表に帰ってきていた。 彼は有紀の子供らがいるシートの方へ行った。別にどうという意図があったわけではないが、いわば偵察である。 そこには、息子の佳彦と一人の家政婦がいた。娘らはちょうど便所に行っていて居ない。佳彦は大人しそうな同級生を捕まえて、携帯ゲーム機の画面を見せていたが、その同級生の友人がやってきて彼を連れて行ったので、後に一人残された。 と見ている間に、今度は別の少年らがやってきて佳彦に声を掛ける。 「案外交流があるんだな」 比嘉はちょっと不思議に思った。普段の佳彦は、周りから避けられている印象があったからだ。 少年らは佳彦より一学年上の二人連れ。走ってきたものか、上気した顔をして笑いながら、ゲームの画面を指さしていた。 * 小さき者達は列を作って並んでいた。その先頭にいる者は、種付け中である。彼らは交尾の順番待ちなのだ。 「オッ、ゴオッ……!」 小さな突起に突きまくられて、有紀はよだれを垂らしながら啼いた。これでも初めは恐れ、拒んだのだ。だが今は、またアクメのるつぼに落ちてしまった。たとえサイズは小さくても、若い、いや若すぎるエナジーの鮮烈さは、女をしてハッとさせるものがあった。 「気持ちいいか?」 小林が侵犯者に尋ねた。訊かれた方は、ブンブン頷きながらか細い腰を振る。その様は、まるで小型犬が牛を相手に交尾しているようだった。それでも一人前にやることはやれる。 有紀から見れば二回り以上も年下の彼。というより、もはや自分の息子を基準に数えた方が計算しやすいだろう。かつてこの列の初めにいたのは、息子より一つ年上だった。その後、同い年が現れ、そして今や、とうとう一歳年下まできた。我が子の後輩と彼女は性交し、あろうことか気をやっているのである。 「アッ、ヤッ、アガハァ……」 のけ反って突きに耐える。破廉恥極まる母親だ。まるっきり大人としての分別がない。 大体からして、この狂気の顛末を支持する男達も異常ではあった。僅かでもそれを阻止する可能性のあった比嘉や島田がちょうど離れた隙を突いての出来事である。 事の起こりは、道具搬入口から忍び込み、覗き見をしていた子らだった。彼ら三人組は、うち一人を除いて自慰経験すらなく、残り二人に至っては何が起こっているのかすら分かっていなかった。 だからこそ、安易に人にしゃべった。相手は、三人の動きに気付いた、彼らより少し年上の少年らだった。通う学校の小・中は異なるが、年齢の上下に関係なく昔から遊んでいる仲だ。皆は揃って覗き見をした。新たに加わった連中は、さすがに年の功で状況の意味を飲み込んでいた。と、そこで、大人達に見つかったのである。 第一に気付いたのは、大人、というよりこれまたまだ法律上そう扱われない年齢の、慶介である。彼ですらまだ子 供なのだ。いわんや追加の者達をやである。 新人らは計八人もいた。その後の展開は、花村曰く、“完全な悪ノリ”であった。 「お前ら、セックスしたことあるのか?」 まずはニヤニヤ笑って、小林が訊いたものだ。八人の内、誰もが否やと答えた。 「今やってんのがセックスだよ」 「ていうか、マワしだけど」 竜二と慶介が口々に先輩らしく説明する。島田に続いて出て行った鈴木、現在見張りに立っている浩樹を除き、その場にいた男五人に囲まれ、新人らは縮こまっている。 「ヤッてみたいか?」 小林が面々を眺め廻しながら尋ねた。その質問に、高橋が驚きの声を上げる。 「おいおい、マジか」 彼は侵入者の到来に、端から眉をひそめていたものだ。彼にも息子があるが、明らかにそれより年下の男子達にこういう行為をさせることは気が咎めた。人の正義にはそれぞれバランスがある。高橋は有紀を憎み犯しはしたが、それと別な倫理も有しているのだ。 そのバランスを他の者が揺らしにかかる。 「ここまでバれたらしょうがない、か」 と、花村が言えば、小林も、 「そうそう、口封じ口封じ。お仲間になってもらいましょう」 とダメを押す。分けても高橋に効いたのは、花村が発した次のセリフだった。 「まあ、どうせこんなどスケベ女だし、もうオナホール使うみたいなもんか」 それで高橋の心は決まった。この恨むべき女が年端もいかない者達からさえ慰み者にされる。そういう場面を想像し、昂揚感を覚えたからだ。おかげで、少年らを巻き込む罪悪感は雲散霧消した。 「誰にもしゃべるんじゃないぞ」 彼はそう念押しし、事態を許容した。 〈つづく〉 |
一瞬で、ミナミの頭は真っ白になった。聴覚も失われたようで、何も耳に入ってこない。まるでただ一人、世界から取り残されたようだ。 円形ステージの上には、小さな人影がぞろぞろと二十人ばかり並んでいた。男も女もないまぜに、体格の差こそあれ、ある一定の年齢層に属する範囲の者達。それを見た瞬間に彼女はハッとした。まだ“確認”する前から、直覚的に“確信”していたのである。 「ちょっとおばさん、どこ行くのさ」 我知らずよろよろと歩み出したミナミの尻を、若者が引き寄せて止めた。彼と今繋がっているのであった。ところが、ミナミにはそれが感じられない。体内に陰茎がはまっているのに、それさえ忘れているのである。 彼女は人の頭の間から目を凝らした。認めたくないという気持ちはあった。が、探さざるを得なかった。見つけてどうしようということは決めていない。というより、何も考えられない。それでも彼女は探した。 そんな中、先の若者がブルブルッと震えたかと思うとさっと離れて去っていった。用足しを終えたのだ。すぐさま別の紳士が取って代わる。心ここにあらずの女は、まさに穴を開放して使用させるのみ。男達はただそれへ排泄するのみだ。 女というより便器は、しかし自走式らしく前進をし出した。肉茎を離した両手で空を泳ぎ、前へ前へと歩みを進める。 「ハッハ、どこ行くんだい、お嬢さん」 今度の紳士はそれを止めさせず、面白がってむしろ彼女を後ろから押して進む。二人は交尾したままでステージの方へと寄っていった。 視線の先では、“子役”と紹介された者達がダンスを踊っていた。妙な振り付けの踊りである。腰を回し、尻を振り、なんとなく卑猥である。彼らは皆短いスカートを履いていた。男の子もである。そして、ミナミは気が付いた。彼らは下着を履いていなかった。彼女の心臓が、いよいよ早鐘を打ち出した。 手前にいる女子は発育が良かった。Tシャツと一緒にプルプルと胸が揺れている。太もももピチピチで張り裂けそうだ。一方、その横の女の子は、平べったい胸にお下げ髪で、さっきの子よりずっと幼く見える。その横の男の子は、さらに幼くて…… ここでミナミは一気に胸が締め付けられるように苦しくなった。が、彼は“違った”。振りをこなすのに精いっぱいらしく、難しい顔をして必死に踊っていた。知らない顔だった。その横も男の子。だが彼はずっと背が高い。胸を撫で下ろす暇もなく、彼女は視線を移していった。 舞台を眺めまわせる位置で彼女が止まると、また男達が群がりだした。いつしか体内のペニスも別人のに交代している。豊乳は両脇から鷲掴みにされ、手に手に男根を握らされる。口にもねじ込まれそうになったが、これは拒絶した。前が見えなくなるからだ。すると、その男は強引に彼女の頭を押さえつけた。 「しゃぶれって」 乱暴な彼は、無理矢理に口内へ挿入すると、自ら腰を振った。腕力では敵わない。やむを得ず口腔膣を開放した。ゴリゴリと舌の上を喉の方まで剛直が滑る。彼のものは一際太かった。 と、その時、頭上でダンス音楽が止んだ。すると、視界の端にさっき見たピチピチの太ももが横切った。スカートの色にも見覚えがある、間違いない。舞台から下りたようだが……? 「オラ、飲め」 男の声がして、太いパイプから臭い汁が溢れ出てきた。それが一気に喉へぶち当たったものだから、ミナミは思わずむせ返った。 「イテッ、歯立てんじゃねえよ」 頭をはたかれる。ミナミは白目を剥いて耐えた。喉奥一杯にゼロ距離射精。苦しくて息もできない。 「オ、オエ、オエー……!」 口の端から粘液を垂らして悶えるが、男は許してくれない。おまけに、今度は放尿まで始めた。但し、それは一遍の放射でなく、小刻みである。要は、飲み下すことを前提に加減しているのだ。ミナミに選択権はなかった。 「ゴブッ、ンンッ……!」 尿の味はタイガやヌマタの所為で知っていた。といって慣れるはずもない。一体に、この世に男性の尿を飲むことを生業にしている女が何人いるだろうか。とはいえ、彼女は少しずつ供給されるそれを着実に胃袋へ収めてはいく。 他方また、これらの苦悶の所為で僅かに感覚が戻り、膣内射精も思い出すようになった。途端に女体の反応が蘇る。彼女は再び目を裏返した。今度の絶頂はとりわけ大きかった。不感症の間もアクメは続いていたらしいが、意識が戻って一気に来た。飲尿しながら種付けされ、そして絶頂。一瞬、記憶が飛んだ。 その間入れ替わった次の交尾相手は、 「疲れた」 と言って、ちょうど傍にあったソファーに座った。繋がったままでミナミも座るが、無論これは男の膝の上である。その頃には飲尿も終わっていたが、口内には別の肉棒を入れておかねばならなかった。 彼女は先程よりややぐったりとしながら、改めて前方を見た。体位のおかげで見やすかった。見れば、先の少女が今までのミナミと同じように前後から男に挟まれていた。そればかりではない。その周囲のあちらこちら、あるいは舞台上でも乱交が繰り広げられていた。そう、彼ら、あのダンサー達のだ。 記憶を飛ばした為に焦点の定まらぬ目で、ぼんやりとミナミはそれらを眺めていた。にわかには目の前の状況が理解できなかった。やがてその中に、よく見知ったような人影を見つけた。彼女の瞳孔が急速に開いていく。とうとう見つけてしまった、ずっと探していた者を! 彼女は静止した。 “彼”はまな板ショーよろしくステージ上で横向けに寝そべり、ちょうどこちらの方へ見える角度で股を開いていた。スカートはめくれ、その中身が丸見えだ。するとその露わな恥部を隣に寝る男性がまさぐっている。主に中枢で屹立する生殖器をだ。いつかのCМ撮影時のように、それはあられもなく勃起していた。男性はそれをコリコリと手の中で転がしている。 それだけでも目を覆いたくなるような光景だったが、母をさらに戦慄させたのは、彼の行為であった。なんと、股間をいじくる男性の陰茎を口に含み、舐めしゃぶっていたのである。言うまでもなく、している方もされている方も男である。 ミナミの呼吸が止まった。心臓も止まるかと思われた。再び彼女を孤独な静寂が包む。 その眼前でフェラチオは続く。頭を押さえつけられ無理矢理に、という気配は微塵もなく、明らかに彼が自発的に行っているようだ。それも、舌をチロチロと小刻みに動かすなど、極めて技巧的に。そういう風に仕込まれたのだろう。誰にだ? ミナミは気づいてしまった。仮面こそ着けているが見紛うはずもない。彼だ。ジンだ! あのジンが口淫奉仕の相手だ。途端に、ガツンと頭をぶん殴られたような絶望感を覚える。 ふいに目が合う。そう、明らかに彼と目が合った。自分には分かる、彼が微笑んだことも。それは、いつも笑いかけてくれるのと同じだったから。彼の声はよく通った。まるで、世界には今彼の声しか音がないかのように、ミナミの耳に直接届いた。 「出すよ、おチンポミルク。飲んでくれる? コウ君」 コウが上目使いにはっきりと頷き返すのが見えた。直後、その小さな口の中へ何が流し込まれたか、ミナミには分かり過ぎる程分かってしまった。ちょうど時を同じくして、母の口内にもそれがあふれていた。期せずして、二人揃って口内射精を受けた母子である。 〈つづく〉 |