おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

息子がおつかいへ出た隙にレ○プされていた母
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』


ケース1
母・実里(みのり) 34歳


 賢太は何が起きているのか理解できなかった。遣いを頼まれて近所のスーパーへ行き、無事に買い物を終えて帰ってみると、部屋の中で母と男が争っている。母は目に涙を湛え、ブラウスの前ははだけており、白い乳房が露出する乱れよう。男は後ろからそれを鷲掴みにし、ガンガンと彼女全体を激しく揺さぶっている。まごうことなき、これはレ イ プであった。

 だが、この時の賢太に性の知識はない。ただ、怖かった。物凄い勢いで男が女を追い込んでいる様は、幼い経験上これまでに見たどんな場面よりも迫力があった。それがオスの動物的衝動かとは、後々に考えることである。

 男とは今日初めて会った。母とは古い知り合いらしい。気さくな男で、家に上がるなり玩具付きの菓子を与えてくれたから、賢太はすっかり親しみを覚えてしまった。

 それがどうだ、この正体は。自分が遣いに出ていた僅かの間に一体何があったのだろう。すっかり買い物を済ませて無事家に戻り、玄関の戸を開けようとしてふと思いついて、庭から驚かせてやろうとした。そうして、覗いたリビングの中の惨事。賢太は咄嗟に身を潜めた。なぜ隠れたのかは分からない。

「もう帰ってくるから! あの子が帰ってくるから!」

母の叫びが窓ごしにも聞こえる。ガタタタと椅子やテーブルの動く音もする。母が手を突くテーブルだ。男は彼女の背後から、なおも激しく責め立てる。カチャカチャと彼の足元に落ちたベルトが鳴った。

「(助けなければ)」

賢太を焦燥感が襲う。母を守らなければ、と使命感が訴える。だが、情けなくも足がすくんで動かない。それでもなんとか頑張って、一歩を踏み出そうとしたその時、母の腰がガクンと折れ、彼女は床に崩れ落ちた。男が離したのである。そして、賢太は見た、男の股間から黒々とした棍棒が巨大にそそり立っているのを。小さな足が、また震えて止まった。

 刹那、男と目が合う。確かに合った。賢太は蛇に睨まれた蛙のように視線を逸らせない。その間に母は部屋の奥へと走り去っていった。男は息子の目に気付きながらもそれ以上何か働きかけることはなく、まるで当たり前のように当家のティッシュペーパーを幾枚も抜き取っては、悠々と自分の陰茎を拭い浄め、それを丸めてゴミ箱に投げ入れた。賢太はその一連をただまんじりともせずに見ていた。

 やがて、男がズボンを穿き奥へと歩み出す段になって、ようやく彼もまた動き出した。その向かった先は門の外である。いたたまれなかった。去り際に窓ガラスに一瞬映った自分の顔がチラリと視界に入った。その表情には意外な程何も現れていず、まるで人形のように心のこもらない面に見えた。

 賢太はもう一度、用もなくスーパーへの道を引き返し、おまけに遠回りをして公園に寄ってから、それでも恐る恐る帰宅した。帰ると男の姿は既に消えていた。とりあえずはホッと胸を撫で下ろす。

「遅かったじゃないの」

母はいつも通りに出迎えて、軽く小言を言った。泣いた後もすっかり分からなかった。ゴミ箱の中は空で、紙屑一つ入っていない。ただ、母のブラウスのボタンが一つ外れていることを息子は見逃さなかった。後で彼は椅子の下にそれを見つけ、そっとズボンのポケットに押し込んだ。


〈おわり〉


妄想の座敷牢




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[2020/02/19 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
会話中の友人にこたつの中でシコられた母
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』


ケース2
母・麻美子(まみこ) 37歳


 雅治は今日も家に来ている。保 育 園からの付き合いで互いの家を行き来する仲だが、とりわけ我が家に来ることが多かった。その理由は薄々オレも承知している。どうもうちの母親に惚れているらしいのだ。

 やたら積極的に話しかけるし、母親が出てこないと“今日は居ないのか”などと必ずひと言聞く。この前なんて一緒に写真を撮っていた。それも入学式や卒業式、あるいはどこかへ遊びに行った時ならまだしも、何の変哲もない日常の自宅でである。

 本人に気持ちを確かめたことはない。そんな気持ちの悪い話、したくない。想像してみてほしい、同級生が自分の母親のことを女として見ているなんて。母親を性と結びつけること自体、息子として考えたくもない話だ。

 今日も今日とて、まるで自分の家みたいな顔で、こたつに入りテレビを見ながら蜜柑を食っている。それも例によって、楽しそうに母親としゃべりながら。昔は気にならなかったが、中 学に入って二年目の夏が終わろうという辺りから、そういう態度が妙に鼻につくようになった。

「(なんなんだコイツは)」

オレは割と露骨に最近では白い目を向けるようになっていたが、雅治は全く気にしない。憎たらしくも鈍感な奴なのだ。

 母さんはどう思っているのか。コイツの馴れ馴れしさに気付かないはずはないと思うが、別にイヤそうな顔はしていない。むしろ、それを人懐こさと捉えて、微笑ましく感じていそうな雰囲気だ。息子と仲良くしてくれている子だからという認識もあるだろうし。

 そういえば、以前雅治についてこんなことを言っていた。

「雅治君ってさ、痩せたらモテそうよね。顔は男前だしさ。高 校 生になったらモテだすかもよ」

 オレには全くピンとこなかったし、そんな批評を息子に聞かせる意味も分からなかったが、確かに顔の造作自体は、もちろんかなり妥協して大目に見ての話、整っている方なのかもしれない。それでも現に太っていて、男とつるむことの多い、オタク気質で地味な男子なのは間違いないわけで、コイツにモテ期が到来しようとは到底想像できなかった。

 だけど、母さんがそういう見立てをしたということは、ちょっとでも男として見たということだろうか。女として? ……寒気、いや吐き気がする。万が一にもあり得ないな。

 オレは携帯をいじりながら、目の前で交わされる会話を聞くともなしに聞いていた。文字通り親子程も年の離れたババアと、よくもまあそんなに話が弾むものだ。あのドラマ見た、とか、今映っている俳優はアレに出ていた人、とかそういうネタが豊富に紡ぎ出される。オレが逆の立場だったとして、人の家のおばさんとこんなに会話を続ける自信はない。

 途中、便所に立って戻ってきても、まだ話は続いていた。オレが出入りする瞬間さえ途切れない。雅治がちらっとこっちを見ただけだ。彼はいつしか蜜柑を剥くのをやめ、話に本腰を入れるつもりか、布団に両手を突っ込んで喋っていた。顔がちょっと赤い。

「(のぼせてんじゃねえの? 寒がりか暑がりか分かんないなコイツ)」

 オレは“コイツ何しに来たんだ”と思いながら、再び携帯に目を落とした。それからどの位時間が経ったろう。相変わらず茶飲み話を続けている二人を尻目に“いつまで居るんだ”と不満に思いながら、オレは何気なく、本当に気まぐれでふいに布団の中を覗いた。

「(ゲッ!)」

すぐに顔を上げ、雅治を見る。奴もこちらを見ていて、さすがにこの時ばかりは血相を変えていた。

 その異変に気付いた母さんが、

「何?」

と訊く。奴は口ごもってしまった。あれだけ饒舌にしゃべっていた奴なのに、咄嗟の一言が出てこなかった。

「いや……なんでもない」

代わりに言ったのはオレだった。

「コイツが、へこいたのかと思って」

「え、ヤだあ」

母さんは中を覗くことなく、分かりやすい渋面をつくって見せた。

「へじゃなくて、足がくさいのかも」

「コラ、言い過ぎよ」

結局それでこの件は有耶無耶になった。

 だが、オレは確実に見てしまった。雅治が、奴が何をしていたのかを。

「(オナニーしてんじゃん!)」

ズボンの前を開けて、股間を露出させていた。本当は瞬間的に仕舞おうとしたのだろう、だがオレがあまりにも前触れなく急に覗き込んだものだから間に合わなくて、奴はやっと手でナニを押さえることしかできなかった。同じ男なら誰だって、それだけの状況証拠で十分だ。

 一瞬しか見ていないが、確実に奴のチ○ポは勃起していたし、濡れてもいたような気がする。思い出したくもないが、脳裏に焼き付いてしまった。間違いない! 雅治は人の家でオナニーをしていた。

「(コイツ……マジか……)」

オレは心底奴を軽蔑した。それまで抱いていたモヤモヤの比ではない。コイツは同級生の家で、それも同級生の目の前で、その母親をオカズにシコりやがったのだ。しかも会話中に!

 よくあんなに何食わぬ顔で会話出来たな。しゃべりながらチ○ポしごけたな。考えれば考える程恐ろしくなる。コイツはヘンタイどころではない、異常者だ。オレはそれ以降奴と目を合わせられなくなった。どういう思考回路で興奮できたのだろう。その想像がつかないから恐怖が倍増する。

 ここでシコる位だから、自分の家でも多分相当ヤッているんだろう。そうか、その為に写真を欲しがっていたのか、オカズにする為に。線が繋がった。このぶんでいくと、下着なんかも盗みだすんじゃないか。あるいは風呂や着替えを覗いたりして。果てはオレの居ない所で押し倒すかもしれない。いやいや、異常者だから何をするか分からない。

 いずれにしても、コイツがどういう感情で母さんを見ていたのかははっきりした。コイツにとって母さんはオナペットだったのだ。恋とかそういうものではない。もちろんそれだったとしても気持ち悪いが、もっと分かりやすい目的、要するに性の対象として見ていたのである。まったくどこが良いのかさっぱり理解できないが!

 雅治は、それまでの尻の重さが嘘のように、そそくさと帰っていった。オレは見逃していない、奴の膝元に丸めたティッシュペーパーが既に一つ転がっていたことを。その上でまだ握っていたということは、つまり二発目をヌこうと企んでいたのである。あのままバレなければ、さらに居座ってヌき続けていたかもしれない。

 オレは見送りもせず、奴が去った後の場所を恐々覗き見た。あからさまな汚れは見えなかった。それでも、後で密かに雑巾でふいておいた。

 なぜかばったのかというと、第一に母親の体面の為、またもう一つに男の情けである。期せずしてとんでもない秘密を知ってしまったわけで、これをネタに脅すことも、あるいは言いふらしてアイツの評判を下げることもできるが、オレはそうしない。出来れば知りたくもなかった。どうしてあの時覗いてしまったのかと後悔さえある。

 いずれにせよ、オレはその後奴を二度と家に上げることはなかった。


〈おわり〉


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[2020/02/26 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
家庭教師に娘の部屋でハメ撮りされた母
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』


ケース3
母・冴子(さえこ) 40歳


 中 学の頃、わたしは母を疎ましく感じていた。特別な事情はない。いわゆる反抗期というやつだ。例えば、ある日、顔に大きな湿布を貼っていても、「大丈夫か」の一言すらかけなかった。とはいえ、不良になるほど思い切った行動に出るわけでもなく、ただ家庭内で態度の悪い娘を演じているに過ぎなかった。

 わたしがKと付き合うようになったのも、そんな些細な反抗心がきっかけだったのかもしれない。Kは大学生で、母がわたしに付けた家庭教師だった。これと言って特徴のない、地味で冴えない男だったが、比較する材料の乏しかった当時のわたしにはちょうど良い選択肢だった。何より、恋に恋する少 女は盲目である。14歳のわたしは、Kに処女を捧げた。

 一人暮らしをしている彼のアパートにも通うようになった。時には学校をサボって彼の部屋で時間を潰し、何事もなかったかのように帰宅した。もちろん、セックスも回を重ねていった。母を出し抜き、同級生を出し抜いて、わたしは一人大人になった気でいた。

 その日も、わたしは彼の部屋にいた。彼が大学へ行っている間は、一人でゲームをして過ごす。爛れた生活も板についてきたと思っていた。そんな矢先のことである。いつもの通り、だらしなく寝そべっていたわたしの目の前で、突如テレビ画面がゲームから別の入力に切り替わったのだ。これはありがちなことで、何かの拍子にリモコンが動いたらしい。慌てて入力を戻そうとしたが、流れ出した映像が、わたしの手を不意に止めさせた。

 アダルトビデオだと思った。男女がベッドの上で行為に及んでいる。隠し撮りのようで、左斜め前からの二人の全身と部屋の背景がアングルの中に収まっている。女は四つん這いで顔をつんのめらせるような格好。それを男が後ろから突いている。それを見たわたしは、今さらセックス映像で動揺するわけもない、はじめはそう思っていた、が、程なくして、強烈な違和感に襲われ出した。

 暗くて分かりにくいが、部屋の壁紙や家具の感じが、どこか馴染みのあるもののようなのだ。そうして、男の顔が親しい人にそっくりなのである。

「K?」

 後になってみれば己の鈍感さに嫌気が差すが、この時は想像だにしないことだったから、事態を把握するまでに時間がかかった。他人の空似にしては似過ぎていた。でも確信は持てなかった。いや、持ちたくなかったのかもしれない。ともかく、これまで何度も抱かれながら、わたしはKの裸をよく見てこなかったことに気付いた。だが、もしKだったとして、彼はアダルトビデオに出演していたということだろうか。それともプライベートなものなのだろうか。だとしたら相手は前のカノジョか、あるいはほかに女がいるのか。いやいや、普通に考えて相手はわたしなんじゃないだろうか。様々な考えが一瞬のうちに脳内を駆け巡る。

 間もなく、ハッとすることに気が付く。壁のポスター、棚の置き物……

「わたしの部屋!」

 そうだ、わたしの部屋だと、馬鹿みたいに能天気な探偵が、ようやく証拠にたどり着いた。机の上に薄っすらと確認できる写真。それは父の生前に写した家族旅行の写真だった。となると、男はやはりKで、

「やっぱり相手はわたし?」

 当然、そういうことになる。はずだ、が、撮影した覚えは当人にない。そればかりか、自分の部屋でセックスしたことは、今までに一度もないのだ。さすがに母にバレてしまうから。

「じゃあ……誰と?」

 その時、今も耳について離れない、あのおぞましい、悔しさと怨みのこもったうめき声が、低く太く、まるで地獄から沸き上がってくるように響いた。ちょうど、男が女の髪を掴んで引っ張り上げた時である。

 わたしは、目と目が合うように、女の顔を見た。その瞬間、胃から急激に異物が込み上げてきて、とっさにトイレに駆け込んでいた。水洗ボタンを押しながら、何度も何度も吐いた。このまま血を吐いて、死んでしまうのではないかと思った。次第に体が震えだし、過呼吸にもなった。

 あの人のそんな姿を、わたしは知らなかった。いつも凛として、時に冷たくも見えるほど澄ましていて、厳しく、時に口うるさく、プライドが高くて、人に頼ろうともしない人だった。そんな人が、髪を振り乱し、涙で顔をグシャグシャにしながら、絶望したように苦悶の表情を浮かべていた。

 キレイなママね、とよく言われた。幼い頃はそれが自慢だった。いや、その思いは、きっと本当はその後も変わっていない。だが一方で、僻みも感じるようになっていった。わたしは母に勝てないと、勝手に思い込むようになった。それが思春期のせいだとか、そんなことは当の本人に分からない。だから、このモヤモヤした思いをぶつけることもできないまま、裏腹な態度に走ってしまった。父が死んで仕事に復帰し、それでも娘との時間をできるだけ作ろうと苦心惨憺している様は一番知っていたはずなのに、その優しさを押しつけがましく感じてしまっていた。

 やっと吐き気が治まって、わたしはヨロヨロと立ち上がった。先走ってしまったが、よくよく考えてみればあり得ない話ではないか。あれは勘違いかもしれない。ひょっとしたら幻を見たのかもしれない。そんな淡い期待を持って、わたしはトイレを出た。

 本当は分かっていた。途切れ途切れの呻きが聞こえる。わたしの足は、それでも歩みをやめなかった。ノソリノソリと進んでみれば、まだビデオは流れたままだ。しかも今度は、カメラを手に持っているらしく、顔が大写しになっていた、母の顔が。

 わたしは再びトイレに駆け戻った。そして、この気持ち悪さの正体におぼろげながら感づいた。わたしは母を遠く見上げているつもりだったが、二人はやはり親子だったのだ。血は水よりも濃い。犯されている母に、わたしはわたしを見た。同じ女なればこそ分かってしまう。わたしがアイツに抱かれている顔、体。わたしはそれを突き付けられたのだ、と。

 わたしは大きく息を吸って立ち上がると、一目散に家を飛び出した。だが、階段を駆け下りた所でふと思い返して部屋に戻ると、DVDをデッキから取り出し、それをカバンに押し込んで、再び家を出た。そこからどういうルートで帰ったのかは覚えていない。

 帰宅すると、ちょうど母は居た。目に焼きついていた映像で、頬を殴られていたのを思い出した。あの日、湿布を貼っていた母。その日、今日みたいに一人でアイツの部屋にいたわたし。帰ってきたアイツとセックスをしたわたし。帰宅して、湿布姿の母を見たわたし。つまり、そういうことだ。奴はわたし達母娘を……

 わたしの目から勝手に涙が流れていた。それはとめどなく溢れて、とどまることを知らない。その涙につられて、わたしは号泣し始めた。玄関に立ち止まって、ワンワン、ワンワン泣いた。母はそれを見て、全て悟ったのだろう。わたしを抱きしめ、自分も泣いた。

 その後、奴は逮捕されて有罪が確定し、大学を追われたと聞く。


〈おわり〉


ましゅまろくらぶ




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[2020/06/09 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
宴会途中の隣室で田舎のおっさんにハメられた母
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』


ケース4
母・美菜子(みなこ) 27歳


 盆休み、茂生は家族三人で父の実家へ帰省した。祖父母共に健在で、孫のことを目に入れても痛くない程に可愛がっている。だから茂生には何の不自由もないわけで、ましてまだやっと物心付いた位な彼に、嫁である母の気苦労など推して知る術もなかった。

 地元は酒好きが多く、寄ると必ず酒宴となる。祖父は我が家に親戚一同をはじめ、近所の人間まで集めて宴会を開くが、その時も決まって皆の盃が進んだ。

 父も良く飲み、母も弱くはない。だが、その日は気疲れもあって、母は早々にダウンしてしまった。

「なんね、こらえしょうのない」

近くにいた男が指差して笑う。母は後ろの柱に頭をもたせて上を向き、大口開けて眠っていた。 

「疲れとるんやろ」

祖母は淡々と評するような調子で言うと、

「シン!」

と息子を呼んで、嫁を隣の部屋へ運ばせた。

「フルさん、あんまり調子に乗って飲ませるんやなか!」

「そない飲ませとらんばい」

フルと呼ばれたさっきの中年男は、祖母に注意されてもニタニタと笑うばかりで、ますます機嫌よく酒を飲み干している。祖母も別段説教する気はなく、ちょっとたしなめた程度で向こうへ行った。父は既に元の席へ帰って、旧友と昔話に興じている。茂生は一人、母の許へ向かった。

 母は豆電球の灯りの下で静かに横たわっていた。申し訳程度にタオルケットがかけてある。宴会の騒がしい音は聞こえるが、廊下一つ隔てただけで随分違うものである。茂生はその傍で畳の上にゴロンと横になり、持ってきた人形で遊ぶことにした。

 しばらくすると、祖母がやってきた。

「あれまあシゲちゃん、こんな暗いとこにおったと? 向こうでお友達と遊ばんね」

世話焼きの彼女はそう言ったが、茂生は素っ気なく首を振って、そこを離れなかった。

 入れ替わるようにして、今度は例のフルが通り掛かった。トイレに中座したものだ。

「なんや、えらい暗いとこで」

中には入ってこず、襖の間から顔を覗かせ、フフンと相変わらず上機嫌に笑って去っていった。

 またしばらくすると、今度は親類や近所の子らがやってきた。先程来気後れして輪に入れなかった茂生であるが、話してみるとこの年代ならではの簡便さで、すぐに打ち解けて友達になれた。やがて、向こうでゲームをしようという話になって、茂生は彼らに付いてゆくことにした。

 部屋を出ると、またしてもフルにバッタリと出くわした。

「おおっとっと」

ぶつかりそうになって、大げさによろめく中年男。茂生が思わずはにかんで「ヘヘッ」と笑うと、相手もだらしなく口元を緩ませて笑い返した。茂生はすぐに、先を行く子 供達を追ってドタドタと走りだす。が、すぐに何気なく振り返ってみた。すると、母の眠る部屋の襖が、中からスッと閉まるところだった。

「なんしようと?」

友達に呼ばれて、慌てて目的を思いだす茂生。彼らと一緒に、子 供だけが集まる部屋に行った。

 だが、遊び始めるとすぐに尿意を催した。誰かに付いてきてほしかったが言い出せず、一人で便所に向かう。その時頭に浮かんだのが、フルである。「あのオジサンもトイレに行った」その知識を頼りに目的地へ。

 他方、そこからの連想が彼の足を止めさせもした。「オジサンがママの部屋に入った」ことを確かめたい気持ちに駆られたからである。茂生は例の部屋の手前から歩みを緩め、ソーッと襖を開けた。

 隙間から覗くと、やはりフルは居た。母は相変わらず寝ており、その腿の間にフルが入って、彼女の上に覆いかぶさっていた。母は服をめくり上げられており、露になった白い乳房が薄明りにフルフルと揺れていた。

 母は犯されていた。

 しかし、茂生にはその状況が理解できない。子 供がどうして出来るかを彼はまだ知らない。それでも母が乳を放り出し、オジサンが何かしていることだけは見て取れた。

 しばし観察を続ける。オジサンは母の脚を抱えたり、腰の辺りを掴んだりしながら、一心不乱にカクカクと動いている。母は無反応だが、やはり胸だけは雄弁に語り、薄暗い中でも存在感を放っていた。

 これだけの情報では何も分からぬ。もっと近くに寄って、あるいは直接尋ねてみないと真相はつかめない。茂生はそう悟ったが、いかんせん当初の目的を忘れていた。目下、それを解決するのが先だ。

 彼は事件現場を放り出して、便所に去っていった。

 それを遡ること数分前、茂生と入れ替わりに室内に侵入したフルは、すぐに実行に移った。襖を後ろ手に締めるや、流れるように股間を露出。

「へ、へへへ……」

飛び出た陰茎は天を向く程硬く充実していた。そのまま獲物の股の間に飛び込むように座って、彼女の下着さえ脱がさずに、少しめくった程度で強引にねじ込んだ。蒸れた肉はまるで濡れているようである。剛直は抵抗を感じながらも、無理やりに押し広げて進んでいった。

「お、奥さん……」

小声で呼びかけてみる。例え大声を出されても止める気はない。もうここまで来たらば、本懐を遂げてしまいたかった。

 彼女とは長い付き合いではない。この家の血縁ではない彼にとって、「シンの嫁」だと言われてもピンとこなかった。ただ若い嫁だという認識しかなかった。酒席ではコンパニオンみたいなものだ。酒飲み男にとって、若い女との会話こそ格好の肴である。

 千鳥足で宴席を出る。ふと見るとあの女が薄着で横たわっている。俄然ムラムラと欲情してきた。彼は確かに酔っていた。その勢いで犯行に及んだのである。

「(し、締まるなあ)」

確かに若い母親の割れ目は適度にきつく、他方で頃合いに柔らかかったのだが、久しぶりにありついた女の肉だっただけに、彼には評論の資格がなかった。実は気持ちいいという感想しかない。それにまた時間もない。彼にとって幸いなことに、女は騒ぐ気配がなかったものの、いつ起きるとも、また誰かに見つかるとも限らない。

「うんっうんっ!」

鼻から荒い息を吐いて、汗だくになりながら男根をこすりまくる。途中、思い切ってシャツとブラジャーをまくし上げ、乳房を露出させた。これを拝まなければ、女を抱いた甲斐がない、と彼は思う。大ぶりではないものの、重量感のある、しっかりと中身の詰まった乳房だった。

「(あのボウズを育てた乳か)」

ふとそんなことを思いついて、目を上げる。瞬間、彼は息を呑んだ。

「(あっ!)」

締めたはずの襖が僅かに開いている。しかも何者かが覗いている。中年男の目は確認に時間が掛かった。

「(あ、あのボウズか……!)」

彼は動揺した。もはや止めて逃げるべきかとも思った。だが、「どうせ捕まるなら最後まで」とヤケになる気持ちの方が勝った。ほんの少しだけ良心が痛む。そういう人並な心情はある。しかし、快楽は優にそれを上回る。

「(ど、どうせ俺はクズだよ。お前の母ちゃん、レ イ プしてやる!)」

バッと倒れ込んで乳首に吸い付く。ペロペロやってちょっと噛む。肉棒はいよいよいきり立った。パンパンに膨れ上がって、産道をギュウギュウと押し広げている。

「(うおっ、ヤベえ)」

込み上げてきたものを回避する余裕はなかった。寸前で抜き去ると、その突先から溜まっていた白濁汁がボタボタと滴り落ちた。

 最後に彼は美菜子の唇を奪った。それは接吻というより一方的な、唇を吸い、あるいは舐める行為だった。酒臭い息と唾液が彼女の口中に雪崩れ込む。こうして女の征服は終わった。

 茂生が用を足して戻ってみると、フルもまた事を済ませた後だった。後ろ手に襖を締める彼の方へ、茂生は廊下の向こうから駆け寄った。

「よ、よお」

以前の明朗さとは打って変わって、フルは妙に余所余所しく、まともに目すら合わせない。そればかりか、

「か、母ちゃん、よう眠っとるよ。お、おっさんがまじないかけよったけん」

と、聞いてもいないことを勝手にしゃべって、足早に去っていった。

 茂生が部屋に入ってみると、母はきちんと服を着てタオルケットをかぶり、前と同じように静かに眠っていた。彼は気づかなかったが、諸々の汁も綺麗に拭き取られていたのだ。元通りの彼女を見て、息子は小首をかしげたが、今はそれ以上の追究に精を出すことはしなかった。

 その後は友達と思い切り遊び、祖母の切ったスイカを食べ、あくる日からは虫取り、花火と楽しい経験が目白押しで、茂生にとって田舎の思い出といえば、そんな楽しいことしかなく、母が犯されたことなどすぐに忘れてしまって思い出す事もなかった。


〈おわり〉


羞恥の風




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[2020/08/13 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
特製濃厚ヨーグルトを食べさせられた母
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』


ケース5
母・唯(ゆい) 24歳


 僕が5歳頃のことで、その人の顔すら思い出せないが、どうしても忘れられないエピソードがある。後々になって思い返してみる程、ちょっとモヤモヤする話だ。

 彼はうちに住み込みで働きに来ていた従業員の一人で、当時まだ十代だったと思う。一番若かったこともあり、“カズ兄ちゃん”と呼んで僕はいっ時よく懐いていた。

 ある朝、僕はかなり早起きをして、ふいに調理場へ下りてみた。おそらく、人の気配がしたから気になったのだろう。中を覗くとカズ兄が一人でいた。そして、僕に気が付くと慌てふためいた素振りをした。今までに見たことのない取り乱しようだった。

 僕はカズ兄が動くよりも先にもう傍へ寄っていた。見ると、彼はギンギンに勃起したペニスを握りしめていた。ただ、その当時の僕には勃起とかオナニーなんて知識は全くなく、どうしてオチンチンを握っているのか分からなかった。

「何してるの?」

当然の質問だった。すると、彼はほとんど間髪入れずに答えた。

「朝ごはんの準備だよ」

台の上にはヨーグルトの器が乗っていた。その日の朝食当番はカズ兄だったのだ。

 だが、僕が聞きたかったのは、もちろんそんなことではない。そんなことは彼だって百も承知だったと見え、多分この時咄嗟に、何かしらの方針を決めたのだろう。おおよそ次のようなことを言いだした。

 特製のヨーグルトを作っている。それは、オチンチンから出るミルクを混ぜたもの。栄養たっぷりである。ただし、女の人にしか効果がない。女の人はオチンチンのミルクを飲むと元気になるのだ。お母さん(つまりは僕の母)は最近元気がない。こっそりと特製ヨーグルトを作って応援しているんだよ、と。

 よくもまあいけしゃあしゃあとたわ言をほざいたものだが、その時の僕は妙に感心してしまった。よく分からないが魔法みたいな、秘術みたいなことが行われていることに、ちょっとわくわくしたぐらいだ。子 供なんてちょろいものである。

 まず“オチンチンのミルク”なるものが想像つかない。するとカズ兄は、途中までやりかかっていたそれを目の前で見せつけてきた。既に我慢汁の垂れていた勃起を猛烈にしごく。間もなくして例の白濁液が漏れ出すと、彼は手際よくその迸りをグラスの中へ受けた。多分だが、その日が初めてではなかったのだろうなあ。

 僕は僕で、きっと食い入るようにその光景を見つめていたに違いない。まずオチンチンからオ シッコ以外のものが出ることに驚いた。百聞は一見に如かず。これでカズ兄の立派な行いが証明されたわけだ。

 それにしても良いことを聞いた、と思った。母のためになるのなら自分もやりたい。それに神秘の技法を実際やってみたい。僕はすぐさま自分もパンツを下ろして、見よう見まねでペニスをしごいてみた。生まれて初めてのシコシコだった。

 カズ兄は笑って、

「大人にならないと出ないんだよ」

と諭した。それを聞かされて、僕はガッカリと肩を下ろした。

 だが、師はこうも語った。

「毎日シコシコしていれば、早く出るようになるかもね」

 僕はにわかに希望を見出し、手淫を続けることにした。するとカズ兄も、あるいは手本を見せるためか、そうでないとしたらどういう神経か分からないが、僕のしごくのを見ながら、再び膨張し出したペニスを摩擦し始めた。二人向かい合って、しばしシコシコとやる。

 程なくして二発目が注がれた。さっきと同様に、一滴余さずグラスに入る。

「スゲー」

とかなんとか、僕は言ったんじゃないだろうか。それも憧れの目で。

 その朝、素知らぬ顔でカズ兄は自分の精液を混ぜ込んだヨーグルトを母に配膳した。見た目に違いは分からないが、目印はちゃんとつけていたものと見える。僕は口元がほころぶのをこらえつつ、それを完食する母を見ていた。母の舌にはなんの違和感もないらしかった。うちで紅一点だった若かりし母は、こうして不良従業員のオナペットにされ、吐きだした劣情をまんまと飲まされたのである。

 僕はよっぽど、

「いつもと違う?」

などと問いただしたかったのだが、あらかじめカズ兄から注意されていたので約束を守って黙っていた。いわく、

「このことは誰にも話してはいけないよ。効果がなくなるから」

と。それは大変だと、僕は馬鹿正直に受け取った。冷静に考えれば、僕に知られてしまった時点で効果が切れているんじゃないかと思うが、そう指摘されたらされたで、また適当な誤魔化しを考え付いたのかもしれない。もっとも、それを確認する機会はもう来なかった。

 というのも、彼はその後間もなくして姿を消したからだ。詳しくは聞かないが、やはり辞めさせられたようである。

 僕はヨーグルトの一件以来、しょっちゅうオチンチンをいじっていた。何しろ早くミルクを出したくて仕方がなかったからだ。それを恥ずかしい事とも知らなかったから、特に人目をはばからずにやっていた。当然、すぐに母の目に付いた。

 訳も分からないまま叱責され、僕は泣きながらカズ兄の教えを吐いた。母は父に報告したに違いない。カズ兄が居なくなったのはその直後だ。

 僕がそれ以上怒られることはなかったが、母はカズ兄の件を「誰にも言うな」と念を押してきた。大人はすぐに口止めしたがるが、やむを得ない事情あってのこと。母も母で複雑な心境であったのだろう。もちろんこの話を母とその後したことはない。それに大人になるにつれて色々な意味が繋がってくると、僕自身なんとも言えない気持ちになる。

 さて、あの人は今どこでナニをしているやら。


〈おわり〉


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[2020/08/21 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
玄関でちょんの間みたいに済まされた母
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』


ケース6
母・アサミ 38歳


 スグルは何気なく玄関へ出てみた。本当に何の気なしに、何の予感もなく。

 そこには母が居た。そして男が居た。母は靴箱にしがみつき、それをガタガタと揺らしていた。というのも、男が後ろから母の尻を突いて揺さぶるからだ。被服を下着ごとずり下ろされ、露になっている生白い尻。その狭間から見え隠れするドス黒い肉棒。母は歯を食いしばり、苦し気に壁を向いている。瞬時にこれらの視覚情報が衝撃的になだれ込んで来た。

 母は犯されていた。

「な、な……!」

スグルは言葉を失いつつも、手を前に突き出して、二、三歩進んだ。

 すると、母と男が同時にこちらを見た。母は悔しそうな表情を一変させ、悲し気な目をハッと見開いて息子を見た。男の表情は良く見えない。黒いキャップを目深にかぶり、マスクを着けていた。

 男は見つかった瞬間に離れ、股間を手で押さえたまま扉を開けて走り去っていった。

「お、おい!」

スグルは反射的に追いかけようとしたが、その腕を信じられない程の力で母に掴まれた。ギョッとして見ると、微かに首を横に振っている。

「で、でも!」

「お願い……スグル、お願い……」

カサカサの声を搾り出すように彼女は言った。

 スグルは扉を見、母を見て逡巡したが、遂に折れた。何よりも、肌に食い込む指の力が凄まじかった。そこから悲壮な願いが伝わってきたのである。

 彼女は息子が理解してくれたのを見て取ると、後ろを向き黙って衣服を整えた。臀部の肉がツルリと納まれば、それはいつものパンツルック。日々見慣れた格好であって、まるで何事もなかったかのようだ。

 スグルはふいに足元に目を落とした。靴下で降りた土間に白濁汁が点々と円になって落ちている。彼はそれを踏んだかと思い、慌てて後ずさった。それと同時に暗澹たる思いに沈んだ。

 男は既に済ませていたのかもしれない、と。途中で逃げたように見えたが、最後までやりきっていたのではないか、と。いや、最後とは何か。そもそも入れられた時点で終わりではないか。彼は、当初より一層混乱してきて、頭を掻きむしりたい衝動に駆られた。

 そんな中、母はやはり同じく靴下のままで土間から廊下へ上がると、ややあって振り返った。

「スグル」

ふいに声を掛けられて息子は顔を上げる。

「さっきのこと……」

少し言いよどんで、それからも一言一言確かめるように区切りながら、

「お父さんにも、みんなにも、言わないでね。お願い、ね? 誰にも」

彼女は念を押した。その目は赤く縁どられており、心底からの懇願と見て取れた。

 息子はもう頷くしかなかった。彼は促されるままに、先にリビングへ戻り、トイレに向かう母と別れた。

「おう、誰か来てたんかぁ?」

部屋に戻ると、父が問いかけてきた。

「ううん、誰も」

スグルは素っ気なく答えると、誤魔化すように冷蔵庫を開け、取り出したジュースをコップに注いだ。

 今日はよりにもよって祖母が家に来ており、その手土産にくれたゲームで、今まさに家族みんなで遊んでいる最中だった。妹などは夢中ではしゃいでいる。先程までは彼もそんなだった。

「母さんは?」

「トイレじゃない?」

スグルは出来得る限り平静を装いながら、コップを持った。

「お、なんだ、部屋に戻るのか?」

「うん……明日提出の課題があるの思い出して……」

「なんだよ、またお前ため込んだんだろう。あっ、さてはそれで母さんに怒られたか?」

スグルはもう父を相手にはせず、そのまま自室に上がった。そんな彼の背に祖母の気の毒そうな声が聞こえた。

「あらまあ、大変ねえ」

「(大変なのは……!)」

彼はグッと心を押し殺した。時間が経つほどに深刻な悩みが深まっていく。

 あいつは誰なのか。どうして母さんは止めたのか。無理矢理されたのではなかったのか。ひょっとして、母さんは不倫しているのか……

「ああ……!」

ため息ついて机に突っ伏す。

 その頃、当の母は便座に腰掛けて顔面蒼白であった。トイレットペーパーでぬぐい、ビデを使い、また拭き、を繰り返す。あるいはウッと下腹に力を入れてみる。そうして、これはもう本当に精神的に苦痛であったが、膣に指を入れてかき出すこともした。思う程、中からは出てこない。だが確実に奴が精子を注いだ実感はある。そう、あの短時間で。彼女は遂に泣き崩れた。

 男は彼女がパートを務めるホームセンターの客だった。何度か店で見る内、横恋慕したものだ。特にピチピチに張ったパンツの膨らみに下着のラインがくっきり浮かぶのを眺める内に我慢しきれなくなった。そうしてストーカーに発展し、住居を特定。今日も今日とて玄関先まで侵入してみたところ、思いがけず郵便物を取りに目当ての女が出て来たので、出会い頭に犯行に及んだのである。

 急に襲われて、もちろんアサミは抵抗したが、子 供らに危害が及ぶことをほのめかされると、フッと力が抜けた。その刹那を見逃されることなく、下半身を剥かれ、いつの間にか飛び出した剛直で一気に奥まで貫かれた。入室から格闘、そして合体まで、この間僅か数分。挿入後はひたすらの摩擦でノンストップ。

 男は歓喜に震えるというより、この時はもう義務を遂行するような調子で、ただただ勃起をこすり続けた。憧れた尻が自分との間で波打って揺れているのも、じっくりとは愉しめない。ましてや、女の家族がいる家で彼女の貞操を奪っているなどという普段なら興奮する実感も、まだまだ追いついてはこなかった。それでも射精はすぐに起きる。だがそれはタッチの差だった。

 息子が現れて、あっと思った瞬間、厳密にはその直前位から、彼は射精していた。息子と目を合わせていた時、彼は母親に己の子種汁を注いでいたのである。一波、二波、三波と小刻みに放出する精液の、第四波目途中まで粘ったが、さすがに玉袋の分全部は無理だった。抜く時にトロリとつららが架かって、名残惜しい気持ちを代弁する。それが作業ズボンに付着した。

 後はもう逃げるだけだ。大仕事を終えて、その喜びにしばし浸りたい。そう一息ついたのも束の間、運悪く彼は巡回中の警官に見つかってしまった。生憎とまだ股間を露出したままだ。現行犯である。

 犯行から逮捕までもあっという間であった。


〈おわり〉


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[2020/09/20 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
入学式直前に裏口から入れられた母
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』


ケース7
母・理恵 32歳


「大丈夫ですか?」

隣の人が思わず声を掛けずにはいられない程、理恵はひどく息苦しそうにしていた。

「あ、ええ、大丈夫です。ちょっと走ったもので」

息も絶え絶えに答えると、なおも早口に付け足す。

「急に暖かくなりましたねえ」

そうして、取って付けたように愛想笑いを浮かべた。まるで、それ以上何かを追及されないようにとでもするかのようであった。

 幸いにして隣人はそれにすんなり同調して前方に向き直った。式典は間もなく始まろうとしている。

 理恵は式に間に合ったとは言うものの、着席した途端に噴き出したのが大量の汗だ。慌ててハンカチで拭うも、頬は桜色に染まり、襟首からは蒸気が立ち昇るよう。また、先程来の出来事で動悸はいまだ鎮まらず、体の芯にも妙な疼きが残っている。そんな調子なので、具合を心配された。

 もっとも、その親切な人だっていつまでも彼女に構ってはいない。今日は我が子の入学式。理恵の息子もまたこの私立小に入学する晴れの日だ。

「そう、こんな晴れの日に……」

祝辞を聞きながら彼女の心は沈んだ。

 そのほんの五分前まで、彼女の身は体育倉庫の暗がりにあった。小窓からの陽射しが彼女の肌に浮いた雫をきらめかせる。うなじからふくらはぎまで露に剥かれた白い肌。垂れ下がった乳房は、しかし重力にまかせて自由にはならない。なぜなら後ろから伸びた手が鷲掴みに支えているからだ。

 武田は無言でそれを揉みしだきつつ、ヌラヌラとねちっこく男根を揺さぶった。それは理恵の尻の間にすっかり接続されている。

「……ンッ!」

理恵は軽く呻いた。が、それ以上声は上げない。彼との交渉ではいつもそうだ。夫との時だって無闇に喘いだりしないが、それとこの場合とでは違う。彼女にとってこれは屈辱であり、且つ己に課した試練なのだ。

「ふぅ……」

武田は前後に出し入れせず、平面的に円を描いた。すると、棒がねじれて穴の中を攪拌するかのようになる。彼なりの愉しみ方であった。

「ウウゥ……!」

理恵は歯を食いしばった。

「イイんですか? お母さん」

相手の陰湿な問いには応じず、彼女はギュッと目をつむる。が、直後にまた開く。目を閉じると接続部に意識が集中してしまうのだ。彼女はそれを恐れた。どうしても耐えきらねばならないのである。

「“裏口”?」

初めての時、理恵は意味が分からなかった。いや、その本来の意味というべきか、自身の選んだ手段についてなら分かる。約三カ月前、彼女は息子の為にその決断をした。いわゆる“裏口入学”。

 夫は全く育児を分担してくれなかった。そのくせ外づらだけにはこだわる。彼の家もそうだ。虚栄心が強く、重圧だけをかけてくる。大した家格ではない。金もコネもない。だから、理恵一人で背負った。これはもう意地だ。女のプライドを賭けた闘いである。

 とはいえ、持ち掛けてきたのは先方、窓口となった武田からである。彼の要求は単純で、彼女の肉体。呆れ果てた下劣さだと思った、が、我が身を犠牲にする不思議な高揚感に我知らず嵌まりながら、理恵はその身を捧げたのである。

 武田は変態だと、程なくして彼女は知らされた。彼の言う“裏口”それは……
「ンフゥ……ッ!」

膣の奥が痙攣し、ジンジンと震える。空洞の穴ぼこ、その奥ひだが、だ。実際にこすられているのはそこと皮一枚隔てたと感じられる通路、元来外から差し込まれる物などないはずの道筋。

「そろそろ慣れてきましたね、お母さん」

男根は丸々とくり抜いた穴に隙間なく収まっている。鶏が卵をひり出すように無理矢理開いた口。理恵は肛門に陰茎を挿入されていた。そこが彼女の裏口だという。

「変態!」

口惜し気に理恵は心で叫んだ。何度やっても同じだ。初めての時も、今も。

「慣れてくるとたまらんでしょう」

アナルは既に何度も性交の用に供されてきた。それまで処女だったのに、“変態”武田は余念なく彼女の裏口を拡張していき、いつしか挿入の引っ掛かりも徐々に少なくなっていった。だが、それを当然に認める彼女ではない。

「ンッ……クッ……ンンッ!」

「イイですよ、光君のお母さん、いい具合ですよぉ!」

「息子の名前を出すな」

会話をしたくないから口に出しこそしないが、こういう一言は案外堪える。あの子は今頃、他の児 童と共に集まっているだろうな。そんな現実がちらつくと目まいがする。同じ校内にいて、こんな恥ずかしいことを……

 しかし、どんな複雑な心境も肉体的衝撃が打ち消していく。理恵は、これが自分の体特有のことなのかどうか判断できなかったが、尻穴を犯されている時、膣穴が無性に疼くのである。痛みというよりむず痒い感じ。いじらしくもある切なさ。

「ああ、そんなにきばらないで、締まる! 締まりのいいケツ穴ですよ、光君のお母さん!」

 少し桃色がかっても見える丸々とした尻。その輪郭が波打って揺れる。武田はいよいよ激しく肉棒を出し入れしだした。もう最後が近いのだ。それと同時に極め付きとばかり、剥き出しのクリトリスをひねり上げた。

「ンヒッアァアッ!」

遂に彼女は悶絶した。

――そんなことが直前まであって、ようやくたどり着いた式場である。

 チクチクと乳首が痛む。ブラウスに直接触れているからだ。折角今日の為に下ろしてきたジャケットとスカートのセットアップも式の前に一度全部脱がされたのもさりながら、事後には下着を武田に没収されてしまった。

「ほらほら、早くしないと間に合わないですよ」

そう言って急かされ、仕方なしに飛び出した。どこまでも下劣な男である。

「ママ!」

一連の行事が終わって、光が一目散に駆けてきた。この子の為にやったこと、結果が全てだ。そう思えば成功である。理恵は目を細めて息子を抱く。

 と、そこへ、

「お帰りは裏口の方が近いですよ」

声を掛けてきたのが武田だ。厚顔無恥なこの男、そこは“裏門”と言うべきではなかろうかと心に突っかかりつつも、笑顔で会釈し、理恵は息子の手を引いて校門へ向かった。

 その締まりない肛門から出た白濁汁が内腿を伝ってツーッと流れ落ちていくことに、幸せな親子は全く気付いていなかった。


〈おわり〉


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[2021/04/01 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
我が子の誕生日に新たな種を孕まされた母
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』


ケース8
母・マリ子 47歳


 マリ子はキリの良い所で作業を止めると、腕をピンと上げて背筋を伸ばした。そうして視線をカラフルな紙袋に落とす。味気ないデスクにはちょっと浮いた存在感だ。息子への誕生日プレゼントである。

 息子といってももう社会人二年目の大人。それでもまだ同じ屋根の下に住んでいるし、何より親から見れば子 供はいつまでも子 供。誕生日祝いは毎年欠かさず行ってきた。今日は早めに仕事を切り上げ、家でささやかな会を開く予定である。

「わっ、びっくりした」

席を立った時、ふと研究室の入り口に人影を見つけ、マリ子は驚いた。

「ええっと……」

すぐに名前が出てこないのは年の所為か。だが顔は覚えている。インターンとしてこの間から来ている学生の一人だ。すると、彼は物も言わず、ズカズカと室内に入ってきた。それも足早に一気に間合いを詰めて。

「ちょ、ちょっと!」

あっという間に白衣の肩を掴まれ、訳も分からぬうちに揉み合いとなる。そのまま体勢を崩され、押し倒されてしまった。

「松浦君だ」

やっと名前を思い出したが、今それどころではない。松浦は今や馬乗りになってマリ子を組み敷いている。

 彼女は一瞬笑顔を作り相手をなだめようかと反射的に試みたが、それは面へ完全に現れる前に立ち消えとなった。命の危険へと考え至ったからである。動機に全く心当たりはなかったが。

 他方で現実はまるで予想だにしない方向へと展開していった。松浦の手はスカートの中へと潜り込み、パンティストッキングの上を粗雑に滑々と遡っていく。

「嘘でしょ!?」

まるっきり想定外の行動だった。自分が性の対象となることも、会社という空間と性が結びつくことも彼女には想像つかないことだった。

「ちょっと!」

必至に押しのけようとするも、青年の力は思うより強い。

「そうだ、名村さん!」

警備員の名村は心やすい老人である。彼に駆け付けてもらうほかない。マリ子は声を上げようとしたが腕で口を塞がれた。暴れた手足が当たって、書類やらトレイやらが落ちるがそう大した音にはならない。名村は何をしているのか。彼女の脳裏に、警備室で大口を開けて寝ていた、いつかの姿が思い起こされた。

 松浦は尋常とも思えぬ器用さで既に欲棒の塊を露出。股間のストッキングは破かれ、下着の縁に指が掛けられる。

「イヤッ!」

この時になって初めて、マリ子は女としての恐怖を実感した。生まれてから初めてでもあった。思い返せば、これまで出会ってきた男性はたまたま優しい人ばかりだったのかもしれない。それだものだから、ついこの時も最後の奇跡を漠然と信じずにはいられなかった。

 しかし、希望は簡単に砕かれた。松浦はマリ子に入ってきた。

「悟史さん……!」

夫の顔が浮かんだ。それとは別物の男が、ゴツゴツとした憎たらしい塊が、体の芯をえぐっていく。さっき顔を合わせてから実にあっという間の出来事。これがレ イ プ。正真正銘、自分はレ イ プされたのだ。

 間もなく、松浦のエキスが膣内に迸り始める。マリ子は顔を背けた。腹の中に種汁が注ぎ込まれるのと反対に目から出た雫が床に落ちた。彼女は己の意思に反して泣いたことも悔しく、また腹立たしく、しばし動かぬ男に向かって、

「もう気が済んだでしょ?」

そんな言葉を吐き捨てようとした。

 が、彼にはまだ続ける意思があった。萎まぬ肉塊は硬さをいや増し再動を始める。

「ええっ!?」

信じられぬ気持ちだった。マリ子は確かに射精を感じた。それは認めたくない恥ずかしさながら、確かに感知したのだ。だが松浦にとっては終わっていないというのである。

 肉棒はゴリゴリと壁を削り、穴をこじ開け、ただ単調にズンズンとえぐり込んで打つ、打つ、打つ。今度は先程よりか長く続いたが、それも間もなく終わった。つい今しがたの再現とばかり、二発目が入ってくる。勢いと量は先程よりあるのではないか。

「ウウゥ……」

マリ子は相変わらず横を向いたまま、勝手にされる屈辱に耐えた。なんて惨めなのだろうか、そう感じながら彼女はこの後のことに思いを馳せ始めた。

 その時である、三回目が始まったのは。休憩といってもごく僅かの時間だったろう。そんなに深く物思いに沈んでいた覚えはない。それなのに、松浦はまた、始めた。

「嘘……!」

とても信じられない現象だった。少なくとも夫の若い頃でもこんなことはなかった。あるいは隠していただけだったのか。男はみんなこうなのか。異常な興奮状態にある男の心情がマリ子にはまるで分からない。

 分からないといえば、なぜ彼が自分を選んだのかもそう。申し訳ないが、彼女には松浦の印象があまりない。口数も少なく、影も薄かった。好意を寄せられていたなんて考えるのは、自惚れも甚だしいだろう。だけど、親子ほど年の離れたおばさんを性の対象に選ぶだろか。どうせなら若い方が。いや、おばさんだから気安く犯せると思ったのだろうか。

 そんな答えの出ぬ堂々巡りをしている時、視界にプレゼントの袋が映った。

「親子ほど……」

思わず、彼女は目をつぶった。インターン生、松浦。社会人二年目、息子の亮。ちょうど同い年か、あるいは、年下……

「こんな……」

松浦は三発目も中に出した。

「こんな日に……」

マリ子の涙は止まらない。もはや名村も来てほしくない。こんな所を見られたら終わりだ。彼女は自分で口元を覆った。

 さて、彼女の家ではさすがに母の帰りが遅すぎるということで、夫が苛立ちを見せていた。既に何度も電話を掛けているが一向に出ない。会社に掛けてみようかと言ったが、それは息子が止めた。勤めに出るようになって仕事の辛さを知った彼である。だが夜も八時を回る頃、さすがに待ちきれぬとなって、とうとう二人で食事を始めた。その途中でようやく電話が繋がる。

「今どこ?」

「ア、 ええ……」

「会社?」

「ンンン……」

「もしもし?」

「ア、 大丈夫、ウゥ……あの、ちょっと、ね……」

要領を得ない返事だった。電波が悪いのではないか、と息子。父はスピーカーホンにして会話を続けた。何とか聞き取れた所では、どうしても外せない仕事が増えてしまったという。

 マリ子は必死の思いで正気を維持していた。何度も掛かってくる電話。松浦がそれに勝手に出たのだ。声を聞けばすぐ家庭の母に戻る。たとえ、他人の男根が挿さっていても。今も今とて彼女はうつ伏せに抑え込まれ、背後から不倫合体を強いられていた。

 もう何度精液を注がれただろう。その何発目かの時に彼女は気づいてしまっていた。

「これは……ダメ……イ……ッ!」

忘れかけていた感覚。新婚の当時、若かりし夫によって僅かに味わわされたアレがまざまざと身内に蘇ってくるのを。

「来ちゃう……!」

アクメ。絶頂。オーガズム。これは一度来ると癖付く。

「今日、誕生日会だって言ったじゃんか」

「ウン……ごめんね……」

夫の非難は最もだ。その後ろから遠く、

「いいよいいよ、無理しないで」

と、息子の気遣う声。夫もそれ以上責めはしなかった。

「あんまり根詰めんなよ。まだ遅くなりそう?」

「ウウン……もう、もうすぐ、出……!」

松浦に精子を出された。いまだ濃く若い精子が子宮にまで侵入してくる。優しい家族に代わって責めるのは絶倫男の役割とばかり、精子を悶絶女の不貞穴、それも奥へ奥へと追い込んでいく。電話口の向こうへ聞こえぬかと案じられる位、粘り汁の摩擦音が鳴る。

「イ……ク……から……!」

恥も外聞もなく、母はエクスタシーを家族に報告。ついに「おめでとう」の一言も言いそびれて電話は切れた。

 その後も散々“残業”は続き、気が付くと時計は午前零時を越していた。

「とうとう終わっちゃった……あの子の誕生日……」

 嵐は去り、後には出がらしのような女の肉が残された。シャツのボタンは幾つか弾け飛び、剥かれたブラジャーの中身も露に。そして、ブクブクと泡を吹く性器。ピクピクと時折筋肉が引き攣り、かろうじてそれがまだ生きていることを知らしめた。

 時は流れ、マリ子は新たにまた人の親となったことを知った。よりにもよって息子の誕生日に孕んだ種。確実にあの夜の受精だと、女の体は言っていた。


〈おわり〉


ましゅまろくらぶ




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[2021/04/02 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
花見客の公衆便所にされた母
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』


ケース9
母・香菜 32歳


 ざわめきから遠ざかった茂みの中に母娘はいた。

「全部出た?」

「うん」

香菜の問いに娘は頷く。下草と枯れ葉に水たまりが染み込んでいた。母はそれからあえて目を逸らし、パンツを上げた娘の手を引き何食わぬ顔で宴席へ戻ってゆく。

 誰も気に留めることのない中、二人は元の位置に座った。ビニールシートの上には食べ散らかした弁当やつまみ。そこに頭上から降り注ぐ花びらが彩を添えている。空は青く澄み、春の風が穏やかに吹き渡る。

 赤く染まった頬に心地よくそれを受けながら、香菜はつい杯を重ねた。普段の酒量は決して多くないが、元来飲めない口ではない。清々しい外気が彼女の気を後押しもする。陽気に浮かされた子 供達は、腹が膨れると走り回って遊びだし、大人達は一層話に身を入れた。

 それでも二、三時間経てば退散する者が出てくる。しつこいのは酒飲みばかり。ただこの会の場合、そういう勢力の方が多かった。

 さて、春の日といっても太陽が西へ傾くにつれて肌寒くなる。カーディガンの上から二の腕をさすりながら、香菜は席を立った。ここ高台の広場は見晴らしも良く、住民にとって絶好の集会場所であるが、用足しに不便なのが玉に傷だ。裏の寺にある公衆便所一択となるが、そこまで参道をはるばる上ってゆかねばならない。

 階段の入り口で夫にばったりと出会った。

「トイレか?」

明け透けに言って、フラフラとよろめく。この分ではあの階段を上まで行ってはいまい。そう妻がいぶかる先から、

「その辺で済ましちゃえば」

と、彼はゲラゲラ笑った。日頃にもない粗雑さである。こういうとき、女は理不尽を感じずにいられない。切羽詰まった生理現象が尚更腹立たしくさせた。

 山中はひんやりと涼しく、その中を香菜はトボトボと進む。家へ下りるよりは近い。だが上にたどり着いても空室とは限らない。じりじりする焦りもあって、彼女は低い段差で何度か躓いた。

「ちょっと飲み過ぎたかな……」

人のことをとやかく言えた立場ではないと思った。見渡せば周囲の緑は外から見るよりも深く、どこまでも覆い隠すよう。男らが出来心を起こすのも無理はない。実は香菜も娘にごねられて先程その茂みで野 小 便をさせた。寺から例年苦情が出ていることも知っている。だがこれだけの自然だ。実際は何ほどの影響があろうか。

 酒で鈍った理性が彼女の脚をそそのかした。道から外れて草を踏み、ようやく身の丈を隠しおおせる位置に来た。緩んだ気持ちが急速に尿意を高める。香菜は下着を下ろし、とうとうその場にしゃがみ込んだ。

「ホッ……」

淡い背徳感が漏れてゆく。出始めると一気だ。普段意識する以上に沢山出るように感じた。

 その時である。一体どこから湧いてきたのかと思う位唐突に人の影が動いた。

「えっ!」

咄嗟に身を縮こまらせる。もうこれ以上はしゃがめない程に。水流は未だ衰えない。爪先にぐっと力を込めて踏ん張る。不安定な斜面で窮屈になった筋肉が悲鳴を上げた。

「早くどっか行って!」

必死で念じる。だが、次に目を開いた時、その願いは空しくも砕け散った。

「おっ、奥さん!」

それは、下田という、顔と名前位は知っている程度な、上の年代の男性であった。やはり今日の花見に参加している。

「やあ、驚いたなあ。奥さんも野ションですか」

 彼は初めこそ驚いていたものの、すぐに我が事の方が重大とばかり段取りを始めた。ズボンの前を開き、中からイチモツを取り出す。

「えっ、ちょっと!」

香菜の動揺が静まらぬ中、下田は彼女の横に立って立 小 便を始めたのだ。立っているのと座っているのと、男と女との違いはあれど、二人並んでジョロジョロとやる。

 すると、そこへもう一人の酔客が現れた。大沢という中年男性だ。下田と親し気に挨拶していたが、その陰に香菜がいると知って驚いた。一瞬二人の関係を疑ったが、そうではないと知ると、

「最近は女の人も立ちションすんだねえ」

と呆れたように言い、彼もまた当たり前に小用を始めた。香菜を挟んで右隣りである。

「ちょ、ちょ、ちょっと……」

顔のすぐ横に男性の性器が並んでいる。自分の夫のだって、放 尿する場面など見たことがないのに。香菜はぐっと下を向いて出来るだけ視界にそれらが入らないようにした。

 目を閉じたいがそれは出来ない。身を低くしている方が当然小水と近い位置になる。すると、男らの放つ跳ねっ返りや蒸気が香菜の脚の方へ舞ってくるが、これが気になって仕方がない。変な緊張を強いられて早くも体中が痛い。

「いやあ、大自然の中でのションベンは開放的でいいですね」

下田は呑気なことを言っている。

 香菜は耳まで真っ赤にしてただ俯くだけ。悲鳴を上げることも出来ない。恨めしいのは止まらない尿だ。草や葉にぶつかってチョロチョロと流れていく音が実際以上に大きく聞こえた。

「ふう……出た出た」

そう言って先に動いたのは下田だった。香菜はまだうずくまっている。

「あれ? 奥さんまだですか」

酒で出来上がっている下田は露骨に下品である。

「ひょっとして大きい方ですか」

「違います!」

香菜は反射的に否定したが、その瞬間あれが目に入って慌てて下を向いた。彼はまだ仕舞っていなかったのである。薄暗い中で一層黒ずんで見える萎びた茄子だった。

 その内に大沢も終わった。やはり気になるのは香菜の様子だ。

「早く行ってよ」

香菜は心に願ってみるが、どうしたことか二人はもたもたしている。この間抜けな場面を面白がっているのかもしれない。そう思うと、一層惨めに感じた。実は香菜、とうに終わっていたのだが、足がつって立てなかったのである。

 下田はじっと見下ろしていた。露に剥かれた白い双丘が後ろ髪を引く。彼はゴクリと生唾を飲み込んだ。

「大丈夫ですか。どこか具合でも」

「だ、大丈夫ですから。早く行ってください」

この時香菜はふいにゾッとする寒気を背筋に感じた。羞恥とは異なる危険を感じたのである。それは彼女の心中をざわつかせ、体勢を崩させた。

「あっ!」

ほとんど同時に叫んで、香菜が後ろにひっくり返ろうとするところを、咄嗟に下田が後ろへ回って受け止める。

「大丈夫ですか」

「大丈夫です……」

下田が支えなければ斜面を転げ落ちてしまう。だが、香菜には感謝よりも大きい懸案があった。彼女のショートボブの後ろに、明らかに彼の股間がある。それは今しがた見た茄子とは打って変わって、太く実り切っていた。

「あの、あの、もう……」

やんわりと助けを断ろうとしたが男は離さない。それどころか一層強く密着してくる。今やすりこぎのように成長したものが、後頭部を押している。

 大沢の目も爛々と輝きだしていた。彼もまた一歩、一歩とじりじり歩を詰めてくる。

「あの……ホントに、もう……」

「でも離したら転びますよ」

 下田の鼻息はいつしか荒くなっていた。心臓の鼓動も早まっている。思いは違えど、それは香菜も同じだった。現場を急速に緊迫感が取り巻いた。

 下田は両脇から腕を入れて香菜を助け起こす。その手は明らかに胸に触れていた。香菜の足元がよろめいたのに合わせて、男は前方の木に彼女を押し付ける。咄嗟に手を突かなかったら顔面を強かに打っただろう。

「催してきたんで……こっちの用も足しておきましょうよ」

硬いものが生白い尻に触れる。尻はビクッと痙攣して引いた。それを肉棒が追いかける。男の犯意は明白であった。

「やめてください」

助けを求めて大沢を見るがすぐに目を逸らす。彼の大きなわだかまりが目に入ったからだ。

「奥さんも尻出して誘ってたんでしょう」

「違います」

「どうせ恥ずかしいところ見られたんだから、お互いに恥ずかしいことしましょうよ」

議論の余地など端からなかった。男根は静かに入ってきた、膣に近接し互いの尿の雫をまといながら。

「イヤァッ!」

そんな悲鳴を最初の出会いで上げればよかったのだろうか。汚れるのも厭わずに逃げ出せばこんなことにはならなかったのかもしれない。そう考えてみても、今も現に彼女は声を出せずにいる。声を殺して耐えるしか出来なかった。

 下田は尻を引き寄せては押し返し、あるいは自分の腰を押し出しては引いて肉棒を出し入れした。香菜は樹木にすがりつき、尻を突き出してじっと耐えている。肉棒は次第に粘液にまみれテラテラと鈍く光った。それが白い谷間から出たり入ったりしている。

 それをすぐ傍で凝視しながら、大沢は自分の肉茎をゴシゴシとしごく。彼も含め三人の熱気は、山と春の冷気の中でもいや増すばかり。呼吸は入り乱れ、ジワリと汗が噴き出してくる。やがては白濁汁も噴き出した。

「うぅっ!」

「やっ、な、中は……!」

下田の終焉を悟って香菜はようやく声を上げたが、言いかけて半分以上は諦めていた。だが下田も思惑は同じだったようで、結局彼は射精の直前に抜いて尻にぶっかけた。勢いついた迸りはスカートにも沢山かかり、それ以外は尻の上にボタボタと落ちた。

 彼と入れ替わりで、大沢も当たり前に“用足し”に立つ。香菜も尻を突き出して待つよりほか仕方なかった。公 衆 便 所とは不特定の者に使用を許可された便 所であるが、不特定の者の“用を足す”のに彼女の体が使われるなら、彼女こそ“公 衆 便 所”と言えるだろう。大沢はその道理を証するがごとく、使用済みの便器に男根を突き入れた。

 やることと言えば同じく出し入れである。香菜は入れられる時に「グッ」と歯を食いしばり、出される時に「ハッ」と口を開けて眉根を寄せた。彼女はこらえていた。が、こらえる前に飲酒が過ぎたようだ。

「アァッ!」

と切なく啼いた。その直後に大沢も気付いて思わず離れる。バシャバシャと二人の間に水しぶきが起こった。去就を迷っていた下田も近寄って来る。香菜はまた漏らしていた。

「またオ シ ッ コして、しょうがないなあ」

「ごめんなさい……」

なぜ謝罪したのかを当人は自覚していない。大沢も意に介さず、下腹部をびしょ濡れにしたまま再突入する。

 ちょうどその頃、少し離れた草陰で彼らの様子を覗き見している者がいた。浅沼という少年である。あらかたの子 供は家に帰ってしまったが、酔っ払い家族の子は一部居残っていた。彼はほかの子との遊びにもいい加減飽き、ふと何気なく山の方へ入ってみた。そこで思いもかけない場面に遭遇したのである。

 彼は自分のペニスを握り締めながら、まんじりともせずに現場を見ていた。異様な興奮がその身を包み、既に一度射精している。それへまた思いがけない珍客がやってきた。

「どうしたの?」

見れば幼い女の子。あっと思って、咄嗟に浅沼は右手で彼女の口を塞いだ。あまり慌てていたので精液まみれの手の平だった。彼女こそ香菜の娘であることを彼は知っていたのだ。

 娘はびっくりして暴れ出す。浅沼はズボンを上げるのも後回しにして彼女を抑えつけた。それは彼なりの優しさだった。今の今、母親で搾り出した精液を娘の口に付けてさえ、守らねばならない捻じれた優しさだ。

 母は輪姦されていた。その事実を隠してやりたい。

 そんな気遣いも露知らず、大沢は香菜の膣内に子種汁を注ぎ込んだ。

「ア……ッ!」

香菜は愁眉を寄せて体の芯に熱い汁を感じる。そのしばらく後で、今度は別の汁が怒涛のごとく流れ込んできた。

「こうやって洗い流したら妊娠しないから」

大沢は膣の中で小 便していた。

「イヤァッ!」

さすがに敵わぬと身もだえする香菜だが、大沢はそれを許さじと抑えつけ、隙間なく密着して尿を注ぎ込む。当然穴の中に行き場はなく、それが溢れて香菜の脚を伝ってチョロチョロと滝のように流れた。

 すると、それに対抗するかのように、今度は香菜がまた漏らし始めた。既に大沢の栓が抜かれ、ガニ股に開いた脚の間からジャージャーと垂れ流す。

 それが終わってへたり込もうとするのを下田が受け止め、待ってましたとばかり海綿体を接続する。

「お行儀の悪い子には、お仕置きしないと」

彼も大沢に倣って、膣 内 放 尿をした。これでは文字通り、香菜の膣は便器である。

「すごいことしてる!」

浅沼はもう辛抱たまらんとばかり右手でペニスをしごき立てた。娘を抱きながら、非情にも母親でオナニーする。シコシコという振動が無垢な少 女に伝わろうとも関係ない。最初は持ち替えた左手でかろうじて彼女を押さえていたが、とうとうそれも及ばなくなった。

「ママー!」

娘は飛び出した。男達は脱兎のごとく逃げ出していく。余談だが、不慣れな山道を酔いどれが走ったために、下田は足を、大沢は腕を骨折する大怪我を負ったという。

「ママもここでオ シ ッ コしてたの?」

娘は屈託ない笑顔で尋ねた。母は水たまりの中で力なく笑い返した。


〈おわり〉


羞恥の風




テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2021/04/20 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
通学路でのカーセックスを登校児童に見られた母
ショートオムニバス・シリーズ 


『母を犯されて』 ケース10
母・みゆき 36歳


「忘れ物ないか」

共に出かける玄関で父は我が子に声を掛けた。息子・すばるは「うん」と頷いて靴を履く。母親は既に出勤しており、今家の中には二人しかいない。

「あれ? 今日非番って言ってなかったっけ?」

今朝まだ外が薄暗い中でゴソゴソと着替えをしていた妻に夫は声を掛けた。昨晩も随分遅く帰ってきたのにご苦労なことだと感心する。

「う、うん、ちょっと緊急入っちゃって」

妻・みゆきは忙しなく身支度を整えながらも、どこか軽やかな声音で答えた。去り際に、

「じゃ、行ってくるね。すばるのことお願いね。遅刻しないようにね」

と念を押すのを、皆まで言うなと押しとどめ、夫は欠伸をしながらベッドの中で彼女を見送ったのだった。

 鍵をかけ、父子は歩き出す。父にとってはいつもより遅い時間、息子にとっては少し早めの出発である。

「学校一番乗りなんじゃない?」

「ううん、そんなことないよ」

何気ない会話をしながら十字路まで来た。ここで、右左に行き先が分かれる。

「じゃあ気を付けてな」

「うん」

すばるは去り行く父に軽く手を振ってクルリと方向を変えた。確かに、まだ通学する子は見当たらない。彼は別に急ぐ必要もないのに、トトトッと軽く駆けては、朝の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだ。

「(そうだ!)」

ふと思いつく。工場の裏手に小さな空き地があって、そこに時々人懐こい猫が来ている。近頃すばるは友達とそこでよく遊んでいて、今からちょっと寄り道してみようかと思ったのである。

 彼は早速、大人なら通れない細い道や、他所の家の私有地などを通り抜けて、一目散に目的地へたどり着いた。すると、同じことを思いついたらしい同級生が一人既に先に来ていた。

「おはよう」

すばるは声を掛けたが、相手の様子はなんだか変である。敷地へ入ることなく別な方向を見ている。

「猫いる?」

「シー!」

彼はすばるの発言を制してから、小さく手招きした。

「あれ見て」

指差した先には、黒塗りの高級車が停まっている。それが、ただ停車しているだけではなかった。

「ね、動いてるでしょ」

確かに“動いて”いた。決して走行しているのではない。その場で、車体が微動しているのである。それも一定のリズムでギシギシ揺れているかと思えば時折止んで、そしてからまたユサユサと揺れだす。

「ホントだ! あれ何?」

「分かんない」

そう話していると、もう一人の男児がやってきた。

「よっ、何してんの?」

二人はさっきと同じやり取りを繰り返す。すると、後から来たヤンチャ坊主は、

「もっと近く行ってみようぜ」

と、大胆不敵には距離を詰めだした。たじろいでいた先客達も彼の後に続く。

 この時三人の頭には、何か不思議なことが起きているのではないかという予感があった。車が意思を持って、喋ったりひとりでに動いたりするようなことだ。

 だが、近付くにつれその期待は呆気なく消滅した。斜め後方から窺うに、人の脚が見えたからである。ほっそりとした剥き出しの脚は、側面の窓ガラスの辺りまで持ち上がっている。空想は外れたが、これはこれで妙である。座りながらダッシュボードに脚を乗せる人がいないとも限らないが……

 好奇心に駆られた子 供 達は、そろりそろりと更に距離を詰めていった。二本の脚はダッシュボードよりもっと高く宙に浮いている。ちょうど背もたれに近い程に。そういえば、座席シートは見当たらず、脚の持ち主は見えない。代わりに、何者かの背中が見え隠れした。それは、脚と脚の間におり、背もたれがあったならちょうどそれと向かい合う位置になる。つまり、二人の人間が一つの椅子に乗っている格好だ。

「何してるのかな」

これは少年達共通の疑問であった。と、ここでまた車体の揺れが止まる。三人はハッとして身を低くした。すると、ややあって窓ガラスに女性の姿が映った。髪の長い妙齢の女性。白いブラウスの前ははだけ、ツンと突き出した乳房が露出している。

「あ……れ……?」

すばるは我が目を疑った。状況がよく分からないし、そんなはずはないとも思うが、一瞬で確信に近い疑惑を抱く。

 程なくして、女性は姿を消した。前方へ倒れ込んだのである。ちょうどさっきまで背中を見せていた者と同じ格好になった。上下の立場を入れ替えたのである。

「何してるのかな」

何が起きているのか分からない。三人ともそうだったが、すばるの違和感だけがほかと違っていた。彼以外の二人は、説明こそ出来ないものの、直感で何やら淫靡な匂いを感じ取り、一種の期待感で胸をドキドキさせ始めていた。対してすばるは、背徳的で衝撃的な何かを察知し、恐ろしくも落ち着かない気持ちでいた。

 三者二様の冒険心は、彼らの歩みにリスクを超えさせた。フロント方面へ回り込んで中を窺い見る。

「アァァ……ン」

艶めかしく喘いで、みゆきは髪をかき上げた。それを見上げ、乳房を下から支え上げながら男が言う。

「気分出てきたね。やっぱり興奮するだろ」

「しないわよ、バカァ」

二人はにやけた口元を重ね合わせた。

 ここは長い塀が続くばかりで、ほとんど人通りがない。それをリサーチ済みだった男が、この場での情事を提案したのである。

「ホテルより返って人目につかないから」

「でも、見つかったら……」

「そういうスリルがいいんだろ。実際――」

男は女のスカートをめくり上げ、丸出しにした尻を丸々と撫でまわした。

「今日すっごく締まる」

「バカァ」

 男根は、みゆきの女陰を深々と貫いている。濡れそぼった肉びらの隙間から、白く泡立った汁が溢れて流れた。

「昨日の晩、あんなにヤッたのにさ」

「それはこっちの台詞ですぅ」

男が肉棒を突き上げると、その反動でサスペンションが軋む。彼らにはこれも快楽の一装置と思われた。

「アッ、あんまり揺らさないで、バレちゃう」

「大丈夫だって」

根拠のない自信を覗かせて、男は相手の背を抱いたまま上体を起こしたが、果たしてこの時、フロントガラス越しにすばるらの姿を見つけた。少年らは咄嗟に身を伏せたが、男の確認が一瞬早かった。彼はさすがに驚いたがその反応は最小限にとどめ、

「こんなとこ、誰も来やしないって」

と言って、ニヤニヤとほくそ笑んだ。彼とすばるとの間に面識はない。単に性に未熟な近所の小 学 生が、好奇心にかられて覗いているだけだと読んでいる。それならこれも一つの装置に利用してやろうと企てた。

「そろそろ登校時間か」

「え?」

みゆきはすぐに緊張した面持ちを相手の肩に伏せて隠した。そして小声で言う。

「誰か通った?」

「いいや、誰も」

「おどかさないでよ」

「見られるかもしれないと思ったら、興奮するだろ」

「もぉ、バカ。だから早く済ませてって言ってるのぉ」

彼女だって自分の家の近所でこんな行為に及ぶ危険性は承知している。あえて言えば、それでもなお相手に従う程、熱を上げているということである。それに早い時間から始めたから、登校時間よりまだ大分あるとも踏んでいた。

「ホントに? 早く終わっていいの?」

「バカァ……」

二人はまた唇をかぶせ合い、互いの舌を絡めた。こぼれた唾液が腹の上に落ちる。男は横目で子 供らの目線を窺い知ると、また上下運動を激しくしていった。ギシギシと部品の軋む声と、クチュクチュと局部のこすれる声が合唱する。男はそれとなく手招きした。

 少年らは既に見つかっていることを知って狼狽えた。しかし、それならそれと開き直る者もいた。結局彼らはガラスへ顔をつけんとする位置にまで大胆にも肉薄した。

 男はみゆきの頭を左肩に抱き、外を見ないように、且つ外から顔が見えないように気遣いながら、そっと耳元で囁いた。

「もし、見られたらどうする?」

「いやよ」

「旦那さん、ここ通ったら」

「通らないってば、やめてよ」

周囲の子 供 達はまんじりともしないで男女を見つめている。二人の男 児に至っては、半ズボンの前を隆起させていた。それは男から確認出来なかったが、彼らの期待に満ち満ちた目だけは分かった。ただ一人だけは不安そうに、惨めな表情を浮かべている。その理由は彼以外の誰にも分からない。

「学校近いんだよね。息子さん通るかもしれないよ」

男はなおも意地悪に詰る。この時周囲の子らと重ね合わせて、彼の怒張は一層固く引き締まった。

「いやよ、いやいや。バカァ」

みゆきの痴穴も急激に収縮した。

「ヤッバイな……」

「え、イきそう?」

みゆきは問うたが、男の危惧は別のことだった。

 その時、男子達の元へ女 子 児 童が二人連れだって寄ってきたのだ。なんのことはない、それなりに人通りのある道だったのである。殊に子 供 達の行動は大人の予測を超えるものだ。

 女子の一人は薄っすらと車内の光景の意味を察していた。それで顔を真っ赤にして、

「もう行こう!」

と、友人を強引に引っ張っていった。男子にも同調を促したが彼らは強情に残る。

「ねえ、なんか、声しなかった?」

みゆきが不安気に小声で訊く。

「ああ……大丈夫」

男はわざと間をためて外を窺う素振りを演じてからゴーサインを出した。

「それよりさ、最後、口でヤッて」

彼は合体を解くと左の運転席に移動した。その体を浮かした一瞬の間、みゆきはふと人影らしき存在を視界の端に感じた。

「え?」

「ヤバイヤバイ! ほら、伏せて」

慌てて男が彼女の頭を抑え込む。そうして、半ば無理矢理に口の中へ勃起をねじ込む。

「オ、オゴォ……ッ!」

元より拒絶する意思はないのだが、強引にされて戸惑うみゆき。だが、見られたのではないかとの懸念は消えない。

「ねえ……いはへへふぁい?」

一旦口から吐きだしたものの、相手に再びくわえさせられ、「見られてない?」をはっきり言えなかった。

 他方、今度という今度は紛れもなく確信を得たのがすばるだ。車体横まで回り込んでいたことで、ほんの一瞬だったが、はっきりと顔を見た。彼は激しいショックを受け、訳も分からず呆然と立ち尽くした。

 母だった。通学路でカーセックスしていたのは母だった。もちろん、セックスの意味など知らない。けれど、いけない事をしているのは本能的に察知出来た。

 息子の目の前で行為は続く。男の人が向こうへ移動する時、見たことない位大きくなった陰茎を見た。そして、母はその上へ覆いかぶさった。今彼女の髪で彼の股間はすっかり隠れ、彼女の頭が動くたび長い髪がサラサラと揺れた。

「ン……ンブ……」

とりあえず懸念を先送りし、みゆきは口淫に没頭する。半ば強引なやり方だがその無理強いさ加減が返って心地いい。昨夜から今朝に掛けて何度も自分を悦ばせてくれた大事な道具を、口を使って優しく愛おし気に慰め、最後の務めへと導く。

「イく! イくよ、みゆき!」

男は彼女の頭を抑えつけた。すばるには見えなかったが、男が母の口の中へ精液を流し込んだのである。

「飲んで、みゆき、飲んで」

彼は母の名を呼び捨てにしながら、息子の前で彼女に精液を飲ませる。口いっぱいに次々と溢れ来る汁を、みゆきはむせ返りそうになるのをなんとか耐えながら、ゆっくりゆっくりと味わうように飲み下した。

 男はしばし恍惚としていたが、すぐに気分を切り替えて、エンジンをスタートさせる。

「え?」

名残惜しそうにまだペニスをくわえていたみゆきは、焦って起き上がろうとし体勢を崩した。

「キャアッ!」

その瞬間、口の端からチョロリと白濁汁が飛び出る。

「みゆき」

「ん?」

「見られてるぞ」

「キャッ! ウソ!」

起き直ろうとしていた時に、確かに右手に人の目を感じて、彼女は再び倒れる。

「ホテルまで、続きしゃぶっててよ」

「もう!」

みゆきは冗談で相手の膝を叩いて笑い、従順に再びフェラチオを始める。男も笑いながら車を発進させた。

「ママ……」

すばるはまだ呆然としながら、当初の予定通りこれからホテルで一日中セックスする母と浮気相手の車を見送った。唇から白い汁がこぼれていた母の最後の表情を思い出しながら。


〈おわり〉







[2022/04/20 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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