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R18
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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

詩 「母の独白」

お母さんね、輪姦されちゃった。
あなたより年下の男の子達に、何度も何度も。


この前のキャンプの時ね、お母さん、お手伝いに行ったでしょ?
あの時、お風呂を覗かれて……
可笑しいでしょ? こんなオバちゃんの裸見て、若い子が興奮するなんて。
あるわけないって思うでしょ?


「デカパイ」とか「爆乳」とか言われて。
そうよね、こんなはしたない体をしているお母さんがいけないのよね。
きっと若い男の子って、性欲が有り余って、好奇心だって旺盛。
相手がオバちゃんでもムラムラしちゃう位。
女だったら誰でもいいって。


だけど、誰彼構わずレ イ プさせるわけにはいかないじゃない。
犯罪を起こさせるわけにいかない、まだ将来のある子達よ。
だったら……
……ええ、あの子達は悪くないわ。
お母さんがレ イ プ、させてしまったのよ。


年長の男の子達のロッジに連れ込まれて、そこからはもうあっと言う間だった。
床に押さえつけられて、服を剥ぎ取られて、オチンチン見せられて、そのまま、いきなり……
逃げられなかった。
寄ってたかって力ずくで押さえられたら動けなかった。


たくさん居たわ。
それも、後から後から増えていって。
その子達が一人一人順番にわたしに入ってきた。
みんなの見ている前で、次から次へと犯された。
一緒に来た子、別のグループの子、向こうの地元の子や知らない子達までみんな。
わたしたった一人で、その場にいる全員の、大勢の男の子達のセックスの相手よ。
ひどいでしょ。
ダッチワイフとおんなじね。
休みなく、ただひたすら。
飽きもせずに、繰り返し……


つらかった。
でも大丈夫だから、聞いて、ね?
お願い。


相手はみんな年下だった。
年下って言っても、普通の年下じゃないのよ。
一番年上の子でもね……じゅ、十八歳。
……そう、あなたより、自分の息子より一回りも年下。
信じられないでしょ?


でも、もっと信じられないのは、一番年下の子で。
一番年下は――本当に、信じられないことだけれど、考えたくもないことだけれど――ア、アーちゃんより、その、年下で……
ああ……怖い。
今でも怖い。
本当に、口に出すのも恐ろしいし、異常なことだって分かってる。
でも、確かに、わたしより……よ、四十五歳も年下だった。
みんなにゲラゲラ笑われたわ。
「このババア、孫より年下のガキにチンポ入れられてるよ」って。


もう現実離れし過ぎて訳分からないでしょ?
頭おかしくなりそうでしょ?
お母さんもね、おかしくなりそうだった。
もう、おかしいのかもしれないね。


――保 育 園 児って言ってたかな。
要するに、まだ小 学 校にも行かない子。
わたしなんかからすると、生まれて間もない、って言ってもいいぐらい。
昨日今日しゃべれるようになったんじゃないかって。
そんな子らと、ね……


あ、もっと上の子ね、小 学 生は小 学 生で沢山いたのよ。
けどどっちみち、みんな、セックスはもちろん初めて。
当たり前よね。
そんな年でね。
自分でもしたことない子が多かったみたいだし。
その……オ、オナニーっていうか。


知ってるのよ、そりゃあ、お母さんだって男の子の母親やってきたんですから。
思春期の男の子がね、部屋で何してるか。
勉強するって言って、部屋にこもってナニにしてたか。
知ってたのよ、言わなかったけどね。
男の子だったら、当然のことよね。


そうそう、射精も初めての子がいてね。
あなた覚えてる? 初めて射精した時のこと。
朝起きてきて、なんか変だって泣きそうな顔して。
あの時は結局、お父さんになんとかしてもらったんだっけね。
わたしも初めてでびっくりしちゃって。


母親だからね、経験があったから、今度は驚かなかったけど。
でも、初めての射精をさせた、っていうのは、やっぱり特別なことよね。
わたしが、初めての射精をさせたんだ、って。


大体射精したこともないのにレ イ プしてるのよ。
そもそもセックスの意味も分かってるの?
まだ学校で習ってもいないでしょ?
それどころか、まだ学校行ってない子だっているんですもの。
何やってるかも分からなかったでしょうね。
そんな子らとよ! わたし、子 供つくってた!
セックスを知らない子に孕まされようとしてた。


周りの先輩達が教えるのよ、呆れる位いっぱいいる先輩らが。
「セックスだ」「射精だ」「初体験だ」って。
「筆おろし」ってね、言うのね。
童貞に初めてのセックスやらせてあげることよ。
わたし、それをやってたわけ、一日にたっくさんね。
沢山沢山筆おろしして、みんなの初めての女になった。
わたしがセックスを教えた。


そうね、結局ほとんど初めての子だったと思う。
生意気に、大人の女を乱暴して、童貞を捨てたのよ。
一体幾つ年上だと思ってるの。
きっとね、自分の母親よりも上。
ひょっとしたら、自分のおばあちゃんぐらいかもしれないのに……
そんなにしたかったの?
そんなにわたしとしたかった?


そういえば射精すら出来ない子もいたわね。
でも、セックスは出来るの。
不思議じゃない?
オチンチンは硬くするの。
こんなオバちゃん、いいえ、おばあちゃんを相手にしても、勃起するの。
わたしを見て、勃起するのよ。


久しぶりだった。勃起したオチンポ。
十年ぶりのセックス。
ううん、もっとかしら。
お父さんね、もうとっくに立たないの。
あら、ごめんなさい、こんな話聞きたくないわよね。
息子のあなたに何言ってるのかしらね。
でも聞いて、ほんとの話よ。
子供を産んでから、セックスもほとんどなし。


ええ、分かってるわ。
そんな問題じゃない。
お父さんにも、あなた達にも、申し訳ないって思ってる。
本当に、本当にごめんなさい。
でも、でも、仕方なかったの。
ねえ、分かるでしょ?


皮もむけていない、お毛けも生えていない、小っちゃな小っちゃなおチンポくん。
でも、ご立派に勃起してるの。
一生懸命、硬くしているの。
わたしの為によ? わたしを見てよ?
小っちゃくても男らしいわ。
うんと年上の女を抱いて、健気に硬くしてくれて。
硬い、ほんとに硬い。
それがコリコリ当たって、一生懸命こすって。


わたし、イッたの!
初めて、セックスでイッた。
お父さん、ごめんなさい。
お父さんとのセックスで一度もイッたことないわたしが、五歳児にイかされました。
何人も何人も連続でこすられて、みんなの前で何度もイきました。
だって、硬いの。
仕方がないの。
分かって。


それに、お父さん、あなたには一度もしたことがないことも沢山しました。
フェラチオなんて、結婚前の彼氏にして以来よ。
あなたってば、不潔だとか言って、させてくれなかったわよね。
あんなことをするのは変態だ、とまで言ってたわよね。
わたし、してあげたかったのに。
三十年ぶり位にオチンポを口に入れたわ。
お母さんね、フェラチオ上手いんですって。
高校生位の子が、「うちのカノジョより上手い」って、「さすが人妻だ」って。
人妻になってからはしてないのにね、おかしいでしょ?
すごく褒めてくれるのよ。
「孫のいるマンコとは思えない」って言ってくれた子もいたわ。


胸だってそう。
お母さん、胸大きいの気にしてるでしょ。
子供の頃から胸ばっかり育っちゃって、いつもイヤらしい目で見られてるの知ってた。
男の人って、おっぱいが好きなのね。
言われたわ、「スケベな体して」って、「スケベな事ばかり考えてるから、こんなデカ乳になったんだろう」って。
恥ずかしかった。


でも、これが男の人の役に立つんだってこと、教えてもらった。
ねえ、“パイズリ”って知ってる?
おっぱいとおっぱいの間にオチンポを挟むの。
挟んで、ズリズリしごくの。
すごく喜んでくれるのよ、おっぱいが大きくないと出来ないんですって。
きっと、この為に大きくなったのね。
おっぱいってオチンポ挟む為にあったのね。
わたしにこんな特技があったなんて、目から鱗が落ちるようだった。


「乳マンコ」とも呼ばれたわ。
お乳でオマンコするから“乳マンコ”、お口だったら“口マンコ”、お尻だったら“ケツマンコ”
面白いこと考えるわよね、男の子って。


ああ、おケツ?
そうなの、おケツの穴にもおチンポ入れられました。
だってね、おチンポ君は沢山いて、その子達の相手を一人でしなきゃならないのよ。
とても間に合わないじゃない。
子 供達に群がられて、体中におチンポ押し付けられて、みんな勃起してて、したくてしたくてたまらないのよ。
それで、ね?
仕方ないじゃない。


初めてよ、初めて。
お母さん初体験。
アナルの処女奪われました。
誰だったのかしら、あの時の相手。
わたしの処女を奪った相手。
ダメね、考えたって分からないわ。
誰だか分からないけど、とにかくその人に処女を捧げたの。
お父さん、ごめんなさいね。
でも、あなたはお尻の穴にチンポ入れたいと思わないでしょ?


わたしね、「汚くない?」って聞いたの。
そしたら、「気持ちいい」って、「オバサンのケツマンコ最高」って、言ってくれた。
ううん、気持ちいいのはこっちの方よ。
おケツとマンコと両方におチンポ挿されると、中でこすれて、びっくりする位気持ちいいのよ。
全然痛くはなかった。
最初の内は訳も分からなかったけど、両方入れられるともうダメね。
わたし、イきました。
ていうか、ずっとイきっぱなし。


こんなの輪姦でしか味わえないわよね。
おしゃぶりしながら、マンコとアナルに一遍におチンポ入れられて。
それどころじゃないのよ。
お口に三本、マンコにもアナルにも三本ずつ入れられたりもしたのよ。
体の中にね、同時に九本もおチンポ入ってたの。
びっくりするわよね。
ちっちゃな子達だから出来たことでしょうね。
それからね、指の間でしょ、右のおっぱい、左のおっぱい、ほっぺた、おでこ、頭、うなじ、背中、脇、太もも、膝、ふくらはぎ、足の裏……もう! もう沢山!
ほんと体中でオマンコした。
二十人以上乗られたんじゃないかな。


でもね、生憎その最中の記憶って曖昧なの。
マンコに三本入ってるとことか実際に見たいじゃない?
でも、やってる時は意識が飛んでて、訳分からないの。
ただ天国に行ってるような感じ。
気持ちいい! っていうすごい感覚だけ。


はっきり覚えてることはね、そうね……精液の味とか。
精液飲んだの、生まれて初めて。
美味しいのよ、若い男の子の精子。
ドロッドロして、甘くって。
若い子って、キンタマにいっぱい精子詰まってるのね。
何回射精してもトロットロ。
男の子ってね、出す時ブルブルッて震えるのよね。
それがかわいいのよ。
全部飲んであげたくなる。
おチンポをストローみたいにしてね、残ってる分までチューチュー吸い出すの。
キンタマ揉み揉みして、溜まってる分まで全部。


キンタマもかわいいわよね。
キュッキュキュッキュ引き締まったり、ポニョポニョしたりして。
お尻の穴をほじくって、股の間から顔出して、キンタマ丸ごと頬張って、それからね、キンタマとおチンポ、一遍に丸呑みしちゃうのよ。
ちょっと苦しいけど、おチンポとキンタマの欲張りセットで大満足。


キンタマを舌で転がしている間に、顔の上に乗ってたおチンポから射精してもらったりもした。
顔射”って言うんでしょ?
お母さん、もう顔射され放題でね。
なんだか、アダルトビデオでやってることを真似してるらしいわ。
あと、普段偉そうにしてたり、真面目そうに叱ったりしてる顔にザーメンぶっかけるのがいいんですって。
わたし、そんなに普段澄ましてるかしら?
でも、もしそうだとしたら申し訳ないから、いっぱいぶっかけてもらった。
顔中ドロドロに精液を塗りたくられて、もう、折角お化粧していたのに台無しよ。
顔で妊娠しちゃいそう。
その顔でまたオチンポこすったりして。


そうそう、お母さんね、顔だけでおチンポイかせられるのよ。
手を使わないでね、ほっぺたや鼻やおでこでこすって、おチンポ射精させるの。
二人一遍でも出来るわよ。
“顔マンコ”っていうの。
“ケツマンコ”や“口マンコ”とおんなじね。
ああ、覚えることが多くて大変だわ。


それとね、“マンコ顔”なんですって、わたし。
マンコ見せながら、外歩いているみたいな。
顔自体が猥 褻物だってこと。
捕まっちゃうわね、そのうち。
だから、みんなこの顔見て勃起するんだって。
それは嬉しいけどさ、スケベがバレちゃうみたいで恥ずかしいわ。
でも、おチンポにお似合いの顔って言われて、やっぱり喜んじゃった。


ベチンベチンっておチンポで顔面叩かれたりもした。
不思議ね、幸せな気持ちになるの。
顔射もそうだけど、おチンポに支配されるのって気持ちいいわ。
ねえ、ザーメンパックのお陰で、お母さん肌きれいになったと思わない?


それだけじゃなくてね、その内に、おしっ こしだす子が出てきて。
射精した後にね、お漏らししちゃうのよ。
それがね、一人二人と増えて、今度は“おしっ こぶっかけ”が始まったわ。
顔中おしっ こシャワー。
髪の毛にもかけられた。
精液がシャンプーでおしっ こがシャワーって感じ?
頭からおしっ こいっぱいかぶっちゃった。


そしたら、ある子が笑ってね、「これじゃ、ほんとに便器だよ」って。
その前にね、“精液便所”って呼ばれ出してたの。
わたし、自分がダッチワイフのようとは思っていたけれど、もうそんなレベルじゃないのね。
精子を排泄するだけの、便所だったみたい、わたし。
そういえば、“肉便器”って言葉もあるのよ。
ほんと、男の子って面白いこと思いつくわよね。


それでね、今度はほんとにおしっ こまで出されちゃったから、もうほんとの意味で便器ってわけ。
マンコにもアナルにも、ザーメン中出しされた後、おしっ こ入れられた。
体の中に流れ込んでくる感じってすごいの。
ねえ、お尻とお口って繋がってるでしょ?
お口から飲んだおしっ こと、浣腸されたおしっ こって、体の中で出会うのかしら。
とにかくね、若い男の子のおしっ こ、本当に美味しいの。
もうね、大好物。
グラスにおしっ こを注いで、上からザーメンを入れて、黄色いクリームソーダみたいのがあったらすぐに飲み干すわ。
でも、やっぱり直接おチンポから飲む生搾りが一番だけど。


ああ……もう、お母さんね、お母さんもう頭おかしくなってきて。
いい歳をして、ね? ほんと情けないわよね。


朝から晩まで輪姦輪姦
若い男の子の性欲って、ほんとにすごいのね。
一晩中かかって犯され続けたと思えば、次の日もずっと中出しセックス。
セックス漬け、おチンポ漬け。
麻薬と一緒。
もうオチンポなしじゃ生きていけない。
オチンポ狂いよ。


ねえ、許して。
仕方ないの。


アナルもすっかり拡げられて、おチンポの形にくり貫かれたまま開きっぱなし。
お口だって、ご飯食べてるより、オチンポくわえている方が多いわ。
もうね、輪姦の良さを知ってしまったら、普通じゃ満足できない。
マンコもアナルもお口も同時に塞いでもらって、そこからのスタートじゃないと、輪姦中毒者には無理なの。
もう輪姦専用の体になってしまったのよ。


実は、キャンプから帰ってからもね、毎日肉便器してるの。
近所では“乳マンおばさん”って呼ばれて、すぐヤらせてくれるって有名になっちゃった。
今日もね、これからマワされに行くのよ。
ああ、今日は何人かしら。
しばらく帰らないと思うから、後のこと宜しくね。


スケベなお母さんを許してね。


羞恥の風
ましゅまろくらぶ
ひとみの内緒話
妄想の座敷牢




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[2018/09/01 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(39)

「けど、あんたさあ、テレビ出る人間のくせに、よく顔にザーメンぶっかけさせたりできるよね」

緑川は早速口撃を始める。彼が言わんとしていることは、例によって、日常の彼女の評判を貶めるものであった。

それにしても、確かに指摘の通り、顔面をセックスに使わせるというのは、相変わらずの彼女の迂闊さではある。彼女とて、自分のパーツの商品価値を把握していないわけはないはずだが、それでも求められれば受け入れてしまうのである。

あるいは、彼女のマゾヒズムが、返ってそうやって自分の大切な部分を穢させようとしているのかもしれない。顔に精液をかけられるというのは、一般の女性にも屈辱的なものに違いないが、この場合有名人として特別な価値のあるそれをさし出すことによって、より強烈な性的興奮を得ようとの精神の働きというわけである。

「なあ、顔マンコ」

今やすっかり定着した愛称で呼びかけながら、緑川は自身の陰茎を露出し、それを彼女の頬に乗せた。そして、その図をカメラに収める。

(あぁ……)

倒錯した感情が、祐子をよろめかせる。一つには、著名人としての自らの将来が、またもや奪われるかもしれないという危機感、かつ一方で、それほどまでに自分を追い込んでいるとの意識からくる理不尽な高揚感。

それらあらゆる感情は、最終的に、ズシリとのしかかってくる陰茎の重みによって、一つの自堕落な方向へと押し流されていく。

(重い……)

ペニスは重い。だがその重さが心地いい。白木の場合もそうだが、この重さがどれだけ女にとって憧れであり、安らぎを与えてくれることか。頬にそれを感じるだけで、一種恍惚となってしまうほどである。

さらに、それで顔面を犯されること、それはもはや幸せをすら感じさせるものだ。ただ、今日の場合、犯されるというのとは些か状況が異なるようだった。

「この顔使ってさ、勃たせてみろよ」

彼は言った。その趣意は、顔で男根を愛撫しろということである。

既に今日は二本の男根を経てきたこともあって、加速度的に性に開放的となっていた祐子は、もはやこんな破廉恥な命令にもたじろがなかった。つい先ほど、ビンタをされてショックを受けたこともあったが、逆にそれがトラウマと被虐嗜好を目覚めさせたものとも見える。

陰茎は、まだ平常の状態だった。挿入するには、いずれ勃起させなければならない。そういう合理的観測も背景にあった。

祐子は、ゴクリ、と生唾を飲み込むと、やがてズリズリとやりだした。両手でそれの根元を支え、頬にこすりつけ始める。“顔を使って”の意味を、瞬時に理解した彼女だ。顔面を性の道具に用うるという認識は、すっかり常識であるらしい。

だがその実行の仕方は、まだ緑川の気に染むものではなかった。

「手を使うな」

号令一下、祐子は両の手を背中に組まされた。まさに、顔だけで陰茎を愛撫しろというわけである。彼女は言われた通りにした。正座に近い姿勢で前のめりになって、股間に突っ伏していく。その格好は、傍から見ると異様で、かつ間の抜けたものだった。

陰茎は、顔の上を端へ端へと逃げ回る。勃起していないそれは、手で固定しない限り安定しないのだ。よって、中々しごくという動作にまで至れない。それでも彼女は、懸命にそれを行った。そうすることで彼への忠誠を示したかったし、他方、コリコリと感じるその感触が心地よかったからである。

しかし、祐子の満足がイコール緑川の満足とはならなかった。

「そんなんじゃ勃たねえよ。もっと考えろ」

彼は命じた。祐子は言われた通り考え、そして一つの結論を出した。口を開き、舌を伸ばす。チロチロと、それで肉茎を摩擦しだす。フェラチオの一環である。だが、相手はその営業努力のさらに上を要求してきた。

「よぉし、それやりながら顔でコけよ」

祐子は、舌で陰茎から陰嚢までを舐めつつ、顔にそれらを押し付けてこすることにした。たちまちのうちに、顔中唾液まみれになる。

「へっへ――あんたマジで顔マンコだな。チンポ専用の顔だわ」

緑川の、そんな意地悪な台詞も、今や彼女を辱めるには至らなかった。彼女はもう、夢中で男の股間を顔面愛撫していた。むせ返るような男のにおい、獣を思わせるそのにおいが鼻腔から肺に充満していく。唾液の海には、いつしか精液の先走りが混じりだしていた。それに伴って、柔らかかった突起が、次第に太り固さを増していく。

(素敵……)

みるみるオスのあるべき姿へと成長を遂げていくペニス、自分の顔で育て上げたペニスだ。祐子は、誇らしさと嬉しさを感じながら、立派になったそれを慈しんだ。

(あぁ、おチンポ……わたしの顔マンコで大きくなって……)

完全に顔面を膣に見立てた交尾を肯定し、祐子は狂おしく男根と戯れる。既に念願の勃起は達成されていた。となると、顔面交尾もいいが、やはりあるべき場所にそれを迎え入れたい。何しろ、絶頂は確約されている代物なのだ。

(欲しい、欲しい――)

お預けを食わされる犬のように、チラチラと主人の方を窺う祐子。精嚢に鼻を突っ込めば、そこはいかにも精液が詰まっていそうにズシリとして、否応なしに期待を煽られる。彼の体も、とうに準備万端のはずだ。もちろんメスの体は、いつでも合体オーケーである。

ところが、そんな彼女を待ち受けていたのは、緑川の非情な一言だった。

「やっぱ今日やめとくわ」


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)




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[2010/12/11 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「師匠のお筆」5-1-2
『師匠のお筆』


5-1-2



文子は肉茎をほおぼりながら掌底で陰嚢をさすっていたが、茎が少し太さと長さを回復してきたと見るや口から吐き出し、舌先を裏筋からずっと陰嚢まで滑らせていった。

そうして陰嚢の裏側まで到着すると、舌をべったりと唇ごと柔らかな玉袋にうずめた。水分を含んだ海綿体が、ずっしりと彼女の鼻筋にのしかかる。文子は、しばらくそうして肉棒と玉袋を顔の上に置いてじっとしていた。

ふと枕必は下を向いた。見ると、自分の男性器を乗せている文子の顔がある。亀頭の先端は彼女の額に達し、そこで前髪に触れていたが、その感触が少し心地よかった。

そこで枕必は、彼女の髪の毛をまとめて亀頭から幹部にかけてまぶした。文子のパーマがかった茶色い髪が濡れたペニスにからむ。それまで無関心だった枕必が、電話をかけ始めてから初めて文子に示した反応だった。

文子はそれを拒むことなく受け入れていたが、その状態のままやがて膝で立って、枕必の下腹部に密着した。垂直になった肉棒が、髪の毛を間に挟みつつ、文子の顔と枕必の下腹で圧迫される格好だ。

文子は、枕必の尻の一つ一つの山を手のひらを広げてがっしりとつかみ引き寄せる。そうしておいて顔を上下に動かした。濡れた肉棒がざらざらと髪の毛の中を滑る、と同時に文子の鼻や額や頬の上をこする。文子は化粧がはがれるのもいとわずに、顔面でペニス全体をこすり上げた。

仁王立ちする男の足元に跪き、男性器を顔を使って愛撫する女。女の顔面がまるで男性器の相手にふさわしい生殖器であるとでもいうように。その姿は間が抜けたものでありながら、破廉恥極まるものであった。

文子は枕必の尻を一層抱きしめて、ぐっと顔を精嚢にめり込ませた。そして、そこを舐めしゃぶる。だらだらとよだれが垂れるのも構わず、文子は睾丸を口に頬張り、あるいは舌を袋の下の付け根まで伸ばして舐め上げる。

口の周りはいつしか粘液まみれでテラテラと輝き、精液と唾液が混ざり合った汁は顔中でミックスされて、同じくぐっしょりと濡れたみだれ髪をその表面に貼り付けた。

「はあ……」

ため息ついて文子は離れた。乱れた髪は顔に貼りつけたままで、整えようとはしない。動物的な生臭い匂いが文子の顔から漂う。その顔を彼女は再び股間に近付けて行った。

今度はより精嚢の方を中心にして密着する。鼻柱まで玉袋に埋まる形だ。そうしながら、文子は枕必の股を両手で開いてさらにその奥へと顔をのめり込ませていった。密着したままで尻の方へとスライドしていく。途中陰嚢の表皮まで尻の方へ引っ張られれることもあった。

深く潜ると次第に首の角度が急になり、文子は上向きながらずるずると股の間に埋もれていく。垂れ下がった睾丸の一個一個が鼻柱を仕切りにして両脇に分かれ、目頭の下あたりにそれが乗る頃、ようやく彼女は顔の移動をやめた。傍から見ると、上を見上げる女の顔の上に、向かい合わせに立つ男がまたがっている格好だった。

股間はじっとりと湿っていた。文子はそんな湿って滑りやすい尻と腿の肉を尖らせた唇で分け広げ、ようやくその奥にあるつぼみを見付けると、ピンポイントでいきなりそこを舌先でほじくった。

引き締まった皺の上をなぞると、舌の表面にビラビラとした感触がある。文子は、裏側から回した手で太ももの表をさすりながら、そうやって枕必の肛門を舐めた。

途中、顎が張って疲れるので一旦離れ、体を裏返して再度舐め始める。今度は枕必と同じ体の向き、つまり、頭が彼の尻の方、顎が彼の陰嚢の方という位置取りだ。尻に顔を近付けやすくなったので、文子はさっきより余計に力を込めてごしごしと肛門を舐めた。

そうしておいて、手を股間の前の方に伸ばす。すると、電話を始めた頃より明らかに固くなっていた男根が、すぐに手にぶつかった。文子はそれを逆手で握ってしごいた。

幹部の根元に作った人差し指と親指の輪っかを前方にスライドさせると、カリ首の段差が小指に当たる。と、元へ取って返す。また前へ動かす。それを繰り返しているうちに肉棒に血流が通い、さらに太く固く持ち上がってきた。

文子は、もう片方の手も逆手にしてそこに添えた。その間もアナルを舐めているので、彼女が両手を連ねて肉棒をつかんでいると、まるで尻に埋まっている文子の鼻が天狗のように伸びているみたいであった。

天狗の鼻は次第に硬度を増し、文子が手で下に押さえつけて離すと、大きくバウンドして撥ね上がるまでになった。文子は何度かそれをやって遊んだ。

枕必が電話を終えたのは、ちょうどその頃だった。


<つづく>



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<5章 目次>
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[2010/05/16 00:00] | 「師匠のお筆」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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