おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

「青き山、揺れる」(51)

「よおし、じゃあ、今度はこっちに乗り換えようかな」

赤井は言いながら、亜矢子との合体を解消し、全裸となった祐子へ手をかけた。上機嫌らしい彼である。

一方、祐子もまた上機嫌だ。何しろ所期の目的が叶うわけだから。すぐさま尻を振り振り手をついて構えをとる。

すると、その後ろから赤井が覆いかぶさるように繋がってきた。

瞬間、背筋を反らして歓喜の咆哮を放つ祐子。

「アハアァァ……ン……!」

膣穴が満たされるのと同時に心も満たされていく。どちらも隙間なく、満杯である。

(入ったぁっ!)

極上の感動が祐子を包む。さっき自分で慰めていたのとは比較にならない満足感だ。指などは所詮代替物、偽りなのである。思えば、指でごまかそうなどと小賢しいことをして、我が女陰には本当に申し訳ないことをした。祐子はなんだか切なくなってきた。

「うわぁ、ビチャビチャだねえ祐子さん。ズボズボ入るよ」

赤井は卑猥な言い方で、祐子の感想を述べる。もっとも、彼の言葉通り、陰茎は何の障害もなくすんなりと奥まで到達していた。天然の潤滑液が、既に洪水のように湧き出ているのである。

彼のそんな指摘に通常なら照れを見せるはずの祐子だったが、今は様子が違っていた。恥じらうこともなく、むしろ嬉しさを見せつけるかのように、大きな声でよがりだしたのだ。

「アッ、アッ、アンッ……!」

彼女の意識にちらついていたのは、先程目の前で気をやった先客の姿であった。彼女は、現在少し疲れた様子でぼんやりと横になっている。その少女の横で、大っぴらに交尾にいそしむ大人二人。

「ンン~ッ、イイッ! アァハァ~……ン――」

亜矢子を視界の端に認めながら、祐子はなお大袈裟に喘ぐ。女としての対抗意識がなさしめる結果であった。男根を略奪できたことへの優越感もある。彼女は惜しみなく陰裂を開いて、その戦利品をむさぼり喰うのだった。そんな食欲を反映するかのように、実り豊かに垂れた乳房が前後に絶え間なく揺れまくる。

と、しばらくしてようやく身を動かした亜矢子が、気だるそうな様子でそちらを見た。そして、ふいに口を開いた。

「……ていうか、おばさん、胸でか過ぎじゃね?」

素直な驚きと軽い嘲りの入り交じった声だ。祐子の巨乳は、彼女自身の性質とも相まって、それ自体猥褻物を目の当たりにしたような感慨を見る者に与える、それを的確に表したような亜矢子の言い方である。例えて言うなら、道端に落ちているアダルト雑誌を見つけた時の感覚だ。

(え?)

祐子は当惑した。まず引っかかったのは、“おばさん”と呼ばれたことである。亜矢子の前では決して若いとは言えないにしても、日頃から自分が“おばさん”であるという自覚も、またそう呼ばれたことも無かった。これが、まず一点。

そしてもう一点は、胸を“でか過ぎ”と言われたことである。チャームポイントである一方で、昔からのコンプレックスでもある胸、それを同性の人間に指摘されたこと、これは、久に味わう感覚だった。まるでいじめに遭ったような感覚、社会に出てからついぞ無かったことだ。

祐子の頬がそっと朱に染まっていく。

「ああ、でかいだろ、このおばさん」

赤井までおばさん呼ばわりをしだす。こちらはいたぶるような辱めるような言い方だ。彼は、見物人に見せつけるべく、祐子の乳肉を思い切り鷲づかみにして絞り上げた。

「ウッ……!」

痛がゆい感じが胸から広がり、祐子は微かに呻く。手で掴まれたためばかりではない。その上に刺さる視線のせいもある。考えるまでもなく、セックス中に男に揉まれる乳房は、さすがにどんな女友達にも見られたことはないのだ。男女の秘め事の現場に同性が介在することなど、通常ありえないことである。その非現実的なことが現に起こっている。同性の前で、我が乳房が辱められている。祐子の体は火照り、汗を噴き出した。

だがそれに飽き足らず、さらに汗をかかせるようなことを赤井は要求してきた。彼は、唐突に祐子から体を離して立ち上がった。


<つづく>




<目次>
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[2011/03/09 23:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
「青き山、揺れる」(52)

「祐子さん、パイズリ! パイズリやって」

その言葉とともに、祐子の眼前に太い肉棒がボロンと投げ出される。今の今まで彼女の中に入っていた肉棒だ。まだ固く立ち上がって元気満々である。

祐子はほつれ毛をさりげなく直しながら、そそくさと膝立ちをして、赤井の足もとに近寄っていった。そうして自前で豊乳を持ち上げ、その谷間で肉棒を挟みこんでいく。

初めは思い切り胸板から押しつけていって、男性のシンボル、玉袋までを含む全体を一気に包み込む。目算を誤り勢いがつき過ぎて正面衝突した格好だが、半ばは確信的でもある。男性全体を自身の乳腺で感じたいのだ。また、衝突の瞬間丸い脂肪がバウンドして、相手の股間にずっしりとした衝撃を与えるのが、彼女のこの行為にかける自信のほどを象徴してもいた。

祐子の乳は大きい。俗に言う、“巨乳”の呼称にぴったりである。くどいようだが、彼女はこの豊満な乳という武器によって成り上がってきた観すら否めないのだ。もちろん、他の器量のおかげもある。が、やはり“巨乳アナ”の称号は伊達ではない。

その武器は、その存在自体で有効ではある。容姿を彩る、大きなアクセントだ。しかし、彼女はそれを、もっと直接男性に対して使用しようというのである。それが、いわゆる“パイズリ”という技で、祐子はこれを得意としていた。

宿命というものであろう。豊かな胸に生まれ育った女として、男を悦ばせたいと思った時、この行為に及ぶことは自然な流れだった。男の方でも少なからず彼女の胸に目を付けて付き合うわけもあり、その結果、男にねだられ、仕込まれて今日まで来たのである。

また、乳房も乳房で、男に揉まれることで成長が加速するぐらいのことは周知の通りだが、さらに男根というフェロモンの塊を直接くっつけることで、もっと大きくなりもし、かつ、いつしかそれを挟みやすい形状に進化していったのであった。

かくして、祐子の乳房は性の玩具となったのである。妄想の空で彼女のそういった姿を描きつつ、しかし現実にはそんなことはやらないだろうと――実際、ニュースを読む彼女の堅物そうなスーツ姿からは、余りに懸隔のある様ではあった――一般の視聴者は考えるわけだが、どうしてどうして、日常の行為としてそれをなしている彼女なのである。そして、彼女に言わせれば、それは巨乳にとって当たり前の仕事だというわけであった。

仕事は滞りなく進行していく。さっきぶつけた胸をゆっくりと上下させる。圧迫された乳肉が赤井の股間の上を滑る。まずは乳房全体の表面で、男性自身を愛撫するのだ。その間、陰茎は下腹に押さえつけられて上空を見上げている。その表面は、先程までの亜矢子や祐子との交わりで濡れたままだ。おかげで、よく滑る。

そのヌラリと伸び上がった幹部の裏の筋を、凝り固まって尖った乳首がなぞり上げていく。祐子にはゾクゾクするほど気持ちの良い瞬間だ。雄々しい固さに乳首で触れられる悦び、乳を性器のように使える悦びが心に充満していく。自分ならではの乳房の大きさが、これほど役に立つことないだろうと思う。

そういえば、かつて彼女の胸はこんな風に命名されたことがあった。

「乳マンコ」

まさに性具として使用する乳という意味だ。これを言ったのは緑川。例によって祐子を罵る意図で言ったものである。

「チンポ専用の乳だな、この乳は。あんた、アナウンサー辞めて、これ仕事にした方がいいんじゃないの。これしか才能ないんだし」

ひどい言われ様だったが、不思議と腹は立たなかった。祐子自身、妙に自覚する部分があったからである。乳房で女性器の代用をするのは、確かに変なことだとは思う。しかし、実際問題、巨乳の役立て方というのはこういう形しかないのではないかとも思うのだ。そして、少し情けない恰好だとは思うが、乳房でペニスを挟んでいる時、これこそが自分のあるべき姿だとも感じるのである。

何より、嬉しいのだ、乳房でペニスを悦ばせられることが。谷間の中にペニスがある時、彼女はそれをまるで息子のようにかわいく思うし、一方で、その固さが逞しくも思え、それに身をくっつけていることで安心を覚えることもある。また、単純に肉体的に気持ちいいというのもある。

パイズリしか能のない女、自分はそういう女だ、と自嘲することもある。だが、それで良かったとも思う。そう思える程、彼女にとってこの行為は意義あることなのである。

祐子は、母乳を搾り出すように脂肪を持ち上げると、もう片方の手で男根を握り、夢中で両者を擦り合せた。

「ハアァ……」

思わず唇を震わせる。擦れる瞬間が気持ちいい。だが、もっといいのは何と言っても挟む時だ。祐子は乳肉を左右に開くと、上向きの剛直を一気に胸板へと沈め込んだ。覚えたての頃に比べ、随分と挟みやすくなった。形状・技術の向上に加え、年齢的な変化もあるだろう。胸の位置が下がり、脂肪が垂れてきたことでパイズリ向きになった。

挟んだら、まずは脂肪の塊を互い違いに動かして、間の男根を弄ぶ。上から見ると、亀頭が右左、左右と半回転する様子が分かる。柔肉の中では、竿がツルツルと滑っているのだろう。時折粘液の、ネチャッという音が聞こえる。

続いて、肉竿に沿って二つの肉塊を上下に動かす。これこそまさに、女性器と同じ役割である。胸の谷間に挿入した男根は、そこを女陰と見なしてピストンするわけである。もっとも、動かすのは女の方だ。女は持ち上げた乳房を上下に振って、ペニスをこする。谷間から剛直をこぼれ出させないようにするのは、中々に骨の折れる仕事だ。それを祐子は慣れた手つきでこなしていく。

男が動く場合もある。女が寄せて待つ胸の狭間へと垂直に、男根を文字通り挿入するのである。今の状況のように男が仁王立ちしている場合は、このやり方の方が容易い。

(あぁ……乳マンコ……)

我が胸に入るオスの生殖器を、祐子は満足げに見守った。肉をかき分けかき分け、ずず黒い棒が赤茶色の乳輪の合わせ目を通って、生白い皮膚の双丘の中へと消えていく。その後、出たり入ったりを繰り返す。時々滑り過ぎて胸板を縦に移動し、真っ赤な亀頭が鎖骨の近くへとこんにちはすることもある。とんだやんちゃ坊主である。

「ンフ……」

祐子は、目を細めて彼との戯れに酔った。暴れん棒は胸の谷間を完全に女陰と認めたようで、丸っきり子作りよろしくピストン運動を繰り返す。ペニスとヴァギナならぬバストとの交尾である。動く度、股間周りがパフパフと肉の丸みにぶつかって、その表面を波立たせる。中央に寄った乳輪は、陰毛の中に埋まったままだ。

さりげなくよだれを垂らしてみる。下唇の輪郭を乗り越えて、ツーッと一本の糸が流れ落ちる。それは下の山肌に着地した。胸を上げ下げして、上手くその汁を狭間の方へと移動させる。要は、追加の潤滑液というわけである。

亀頭も汁を吐いていたが、生憎それは帽子の中に溜まるのみであった。本来ならば、それのとろみも潤滑液になるはずなのだ。その上、男の精のにおいが直に胸に染み付くはずなのだ。祐子は些か残念であった。

かつて、白木が谷間で自失した時のことを思い出す。その噴き上がりは勢いよく飛んで、祐子の顔面にしたたかに当たったものだ。その時祐子は、乳房が最後まで“乳マンコ”たりえたこと、すなわち乳房の性交で陰茎を射精に導けたことに誇らしさを感じていた。陰茎が、胸の谷間を膣だと認識してくれたと理解したのである。その時感じた高揚感たるや、実際の交合とはまた一味違った、独特の良いものであった。

今もそのことを思いだしながら、祐子はうっとりと胸で肉棒をしごいていた。このまままた射精を味わいたいものだ、などと考えながら。もはや、傍観者の存在をすら忘れていた。

ところが、その忘れていた者が、思いがけず急に存在感を復活させてきた。

「へえ……それがパイズリっていうんだ」

かの者は言った。その声音には、好奇心と、そしてまたしても軽い侮りの情が浮かんでいた。


<つづく>




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[2011/03/16 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(53)

「ん? 亜矢子ちゃん、パイズリ知らなかった?」

赤井が尋ねる。

「うん。……ていうか、マジすごくね? 胸で挟むとか、チョーありえないし」

亜矢子は言いながら、祐子の胸と顔とを交互に見比べた。“おばさん、何やってるの?”とでも問いたげな、冷静かつ小馬鹿にしたような表情である。その頬には、何か滑稽なものを見つけた時の、あの弛緩した感じが見てとれた。

祐子は顔を赤らめた。至近距離で自分の仕事を見守られることへの照れもあったが、問題の本質はもっと根深い所にあった。

少女はこの行為を知らないと言った。自分としては想像だにしなかったことだ。いつものこととて、半ば無意識にこの行為を開始した自分としては。

しかし、亜矢子の感覚の方が一般的かもしれないのである。考えてみれば、胸で男性器を挟むなんて訳の分からない行為だ。祐子は、“パイズリ”と一言所望されただけで的確にそれをこなしてしまった自分に、恥じ入らざるをえなかった。知らず知らずのうちに、職業的とすら言える水準にまで、我が性の知識は到達していたらしい。一般社会的にはやはり“ありえない”行為に違いないはずである。

祐子は、さりとて職場放棄するわけにもいかず、ただ差し俯いて黙々と胸を動かし続けた。頭の上では、彼女を飛び越えて会話が続く。

「上手いだろ、このおばさん。……おマンコに入れてるみたいに気持ちいいんだよ」

赤井はまたしても祐子をおばさん呼ばわりしつつ、彼女をおもちゃのようにして我が物顔に使用する。

「入れてるみたいに?」

亜矢子は問い返した。

すると、それに答える代わりに赤井は女達にとり思いがけない提案をした。

「そうだ、亜矢子ちゃんもやってみなよ」

言うが早いか、亜矢子の肩を抱きにかかる。自由になった肉棒が、ブルンとしなって宙を舞った。それを切なげに目で追う祐子。

「い、いいって、無理だから」

亜矢子は気の進まない風であったが、結局押しに負けて赤井の膝元に座り込む形になった。しかし、剛直を前にすると、なおも乗り気にまではなれないらしい。正面から顔をそむけ、手を前に突っ張ろうとする。

と、そこで、赤井は祐子に向かって言った。

「祐子さんも手伝って。ほら、教えてあげてよ」

「あ……」

しばししょげていた祐子は、この指示を受けにわかに立ち上がった。“教えてあげて”、この言葉に微かに心が弾む。自分の持ち場を与えてもらったことと、そして再び湧き起こった少女に対する興味、これらが混然一体となって彼女に亜矢子への手を取らせる。

「ちょっ……」

祐子に触れられた亜矢子は、明らかに嫌そうな様子だ。彼女にとって、この三十路女は依然として得体の知れない相手である。それが体を掴んできたとあっては、恐れすら感じるのだった。

しかし、祐子の方はそんなことにお構いなしである。彼女としては、先程の軽い辱めに対する仕返しの気持ちも多少あった。かつはまた、少女に対する優越的感情が再燃してきたのもある。

「大丈夫、Dカップもあれば十分挟めるって」

頭上で赤井が言っている。亜矢子の乳房は、なるほど、肋骨が浮き出るほど細い脇腹に比べ、しっかりとした出っ張りを見せていた。全体に華奢な割には、均整のとれた女性らしい体型である。

祐子はその胸に後ろからやんわりと手を這わせていく。たちまち手のひらの下で鳥肌が立つ。しかし、祐子には分かっていた、その皮膚の下には快楽への飽くなき期待と好奇心の隠れていることを。

「ちょ……やだって……」

人見知りそうに、控え目に拒む亜矢子。それでも拒み通せないのは、やはり先程相手の技量を見せつけられたせいもあるだろう。年の離れた姉妹のごとく、力関係は歴然なのである。

その姉は、妹に良からぬことを吹き込む悪い姉である。彼女は己の胸を相手の背中に押し付けながら、相手の胸をすくい上げ、男の股間へと向かった。男の方でも気を利かせて、自分で自分の肉棒を支え、相手のやりやすいようにしてやる。

「そうそう、ほら、挟めた」

彼は嬉しそうに言った。その言葉通り、確かに中央に寄せた乳肉の狭間に、男根はすっぽりと挟みこまれていた。上から見ると、小麦色の肩と水着跡のついた白い膨らみ、その間にからみつく黒い毛むくじゃらがコントラストをなしている。

「どう、どんな感じ? 初体験のパイズリは」

本人よりも興奮気味に赤井が聞く。

「え、なんか……変な感じ……」

亜矢子は言葉少なに答えた。説明のしようがないといった感じだった。胸は後ろの黒子によってなおも自在に操られ、直立する肉棒の周りをグニグニと形を変えつつ這いまわっている。

その黒子が、耳元でささやく。

「唾垂らして……」

「え……?」

さっきまでの軽蔑した調子とは異なって、しおらしい様子で聞き返す亜矢子。今や完全に姉の手に落ちている彼女である。彼女が戸惑っていると、その僅かの時間も惜しむように、肩の向こうから乗り出してきた顎からトロリとした糸が流れ落ちてきた。亜矢子はそれをぼんやりと見ている。糸は谷間に混ざって、クチャクチャという音を立てた。

次いで、亜矢子もそれを真似することになった。何も考えられず、ただ今の手本通りにやってみる。すると、彼女の唇から透明な糸がこぼれるかこぼれないかの内だった。

「ン、ング……!」

その唇に別の唇が重なった。祐子だった。彼女の悪戯心が少女の唾液を求めたのだ。

少女はとっさのこととて驚きこそしたものの、断りはしなかった。彼女は年長者の言うがままに、今度は自分の手で“乳マンコ”を作って男根の慰めとすると、後は淫欲の接吻をただ前向きに受容していった。

年長者は熟練の技で、またしても後輩の股の下へとその手を忍び込ませる。

「ンフ……ッ!」

後輩はさすがにこれには難渋を示すが、もはや避けられぬものだということも思い知らされている。そうして、陰唇から肛門にかけてスースーと涼しい風の通るような感覚になる頃には、すっかり彼女は昇天の悦楽を味わうのだった。

一方、仕掛ける側に回った祐子ではあったが、次第にもどかしい気持ちが盛り上がってくる。それが高じて腰をくねくねと動かしだす。普段なら、相手が同性にしろ異性にしろ、ここいらで攻守交代といきたいところなのである。

彼女は迷った。そしてその挙句に、赤井の手前ではあるが、亜矢子との絡みで現在の火照りを鎮めることに決意した。早速実行に移すべく、まずはパイズリをする相手の片手を取り、自身の体へと向けようとする。

が、それよりも一足早く、赤井の方が行動に出ていた。

「おいおい、二人だけで気持ち良くなってもらっちゃ困るよ」

彼は言いながら、亜矢子の両頬から両耳を撫でた。彼女がどうやら本気で悶え始めたのを悟って、彼もまたじれったくなったのである。

「やっぱり中でイきたいなあ」

と言いざま、赤井は女達から一歩身を引いた。自然、彼のそそり立つ男根を見上げる格好となる彼女達。それらを見下ろして、彼は言い放った。

「どっちのおマンコでイこうかなあ」


<つづく>




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[2011/03/20 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(54)

その台詞に、祐子の気持ちはまたしても揺れ動く。つい今しがた、少女によって性欲を解消しようと決していたにもかかわらず、男根が登場するとあっては、やはりそちらも捨てがたいのである。

「入れるの?」

ふと横で、亜矢子が言った。ふわふわと浮ついた調子の声である。しかし、その行動たるや迅速で、早くもごろりと仰向きになってしまった。頭のぼんやりとしている彼女は、なぜか挿入イコール自分にだと早合点したようである。

これに焦ったのは祐子だ。

(え……?)

赤井は“どっちの”と言ったのであり、自分にも可能性はあるという心算をしていたのだ。思わず、彼の顔を見る。

すると、彼はニヤニヤしながら言った。

「祐子さんに入れたい気もするんだけど、どう?」

祐子に尋ねる。祐子にもちろん否やはない。それを分かっていて聞いているのである。

それでも、彼女は律儀に答えた。

「あ……ええ……」

さらには、その返答を補強するために、自ら股をMの字のように開いて挿入口をよく確認できるようにすらした。どれほど入れてほしいかというのが良く分かる態度だ。思いがけない競争となったが、体育会系で育った彼女にとっては、賞品以上に勝ちに対するこだわりが芽生えていた。

それなのに、そこまであからさまに意欲を見せたのに、審判が下した判定は彼女にとって酷なものだった。

「やっぱり亜矢子ちゃんにしよっと」

言いながら、さっさと亜矢子の腿を引き寄せる。その上、

「若い方がいいや」

とまで、ぬけぬけと言い放ったのである。

祐子は愕然とした。怒ってもいい場面であろうが、怒りよりも今は残念な気持ちの方が強かった。これでは初めに逆戻りである。いや、初めよりも性質の悪いことに、自分は全裸な上発情ぶりまでさらしたのだ。にもかかわらず、セックスにありつけず、年端もいかない子が快楽によがる様を、ただただ見守ることしかできないのだ!

失意の彼女は自分を慰めるべく、今一度“旦那様”に頼ることにした。幼き日より、いつも一人の寂しさを慰めてくれた“指チンポ”、それが彼女の偽りなき“旦那様”だ。

陰唇を開けば、中から熱い汁がとめどなくあふれ出てくる。彼女はそこへ、その定位置へと中指を沈めようとした、と、その時、急に赤井が呼んだ。

「祐子さん」

見れば、こっちこっち、と手招きしている。そして、それと反対の手の平が地べたに上向いて広げてあり、うち何本かの指もまた天井を向いて立てられていた。

祐子には、はじめよく意味が分からなかった。しかし、彼の手振りによって次第に意図が明らかとなってきた。それは、実に屈辱的な仕打ちだった。

「ほら、ここにまたがって、騎乗位」

赤井は言った。つまり、彼の手のひらの上に尻を落とし、彼の指をペニスのように見なして腰を振れというのである。彼の提案は、祐子を敗者にとどめるに飽き足らず、さらに奴隷的な境遇にまで落とそうというようなものだった。

さすがの祐子も呆れた、赤井の品のない思いつきに――いな、己の行動にである!

一瞬の後、彼女は彼の手の上に移動していた。自分が何をしようとしているのか、冷静な目で見ればこれがどれだけ恥ずかしい格好なのか、もう何が何だかわからない。大量の愛液が、早くも彼の手の上に落ちる。

祐子は、和式便器にまたがるように男の手のひらにしゃがみ込んでいった。そうして、彼の指を膣内に挿し入れていく。

「ア……ア、ンン……ンンァ……!」

太い指が奥へと進むにつれ、下腹がカクカクと震える。拳を胸の前で握り、本当に便でも催しそうな調子で力む。

「イッ……ア、ハアァァ……!」

やがて、全てを飲みこんだ。尻の肉が、ペタリと赤井の手の平に密着する。

「そのまま自分で腰振って、気持ちよくなって」

彼は言った。

それを真に受けた祐子は、素直に腰の上げ下げを開始する。まさに“騎乗位”である。

「ウン……ウン……ン、ン、ン……!」

次第に自分のペースをつかみ、腰の動きをリズミカルにしていく。男と交わってはいるが、その概要はオナニーと変わらない。彼女は手も足もグーにしながら、どんどんとこの他人の指を使った自慰行為に没頭していった。

と、この没頭をまるで遮るかのように、ふいに亜矢子の嬌態が目と耳に飛び込んでくる。

「イイッ! アッ、すごっ! アン、それすごっ! アンッ! アン、アン……!」

以前よりも真に迫った感じで、彼女は快楽に身悶えている。その姿は華々しくさえ見えた。

祐子の胸に、また悔しさがこみ上げてくる。亜矢子がしているのは、れっきとした性行為である。それに引き換え、代用品で我慢しなければならない我が身の哀しさだ。しかも情けないことに、自分はそれで今にも満足しそうになっているのである。なんという惨めな体たらくであろうか。しかし、それでも火照った体を鎮めるには今はこれしかないのである。

(ウゥ……イくぅ……!)

彼女は歯がみしながらも、そのまま指の上で果ててしまった、現にセックスをしている亜矢子らよりも先に。その日はその後も、ついにペニスを入れてもらえなかった――。


――赤井との間には、こんなことがあった。彼は別に祐子のことをいじめたいわけではない。ただとにかく若い子を相手としたいだけなのであって、祐子との交わりは、いわばついでというに過ぎないのである。

「さあ、着いたよ」

浴場の前で、彼は祐子を下ろした。

「俺も一緒に入るよ。……まあ、さっきシャワーはしたんだけどさ」

彼はそう言って、今行ってきたばかりの風俗店の話を始めた。彼の話題は、いつもこれだ。もう何度も聞かされてきた。そして、そこでどんなサービスが行われるかも、彼女は手取り足とり教えられてきた。

二人は相撲部屋にならではの広い浴室に入っていく。まずは、祐子が簡単に体を洗う。赤井はそれを手伝って、ボディーソープを彼女の体に塗りたくったりするが、ほとんど邪魔しているようなものだ。

その上で、ここからが本番、とばかり、彼は腰かけに座って言った。

「じゃあ、いつもみたいにやって」

祐子はしおらしくうなずき、彼の体に身を寄せていった。


<つづく>




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[2011/03/21 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(55)

その指令に従って、祐子は赤井の背中に抱きついていった。今さっき泡だてたボディーソープが、既に彼女の胸から下腹にかけてまとわりついている。その状態のまま密着し擦り合わせることによって、相手の背中を洗うというわけである。

白い泡はこんもりと乳房に付着し、初めはそのトップの輪郭まですっかり覆い隠していたが、ズリズリと擦りつけ始めるうちに広がっていき、いつの間にか尖り立った乳首を露わにしていった。

「ン……」

敏感な乳首が感じて、祐子は甘え声を洩らす。力士の厚い皮膚で直接性感帯を刺激する気持ちよさだ。祐子は夢中でしがみつき、乳房を上から下、下から上へと滑らせていった。圧迫された脂肪が外へ外へと逃げていくのを、胸部で弧を描くことによってまた元へ返す、その繰り返しである。

続いて、くっついたまま相手の腰の辺りまで下がっていき、今度は脇腹に沿わせた手を前へと伸ばしていく。本当は両脇から同時に手を回すべきところであるが、彼の肥大した胴周りではとても前に届かない。まるで、樹齢数百年の大樹に抱きつくようなものだ。だから、右の方に体を片よせていって、側面から陰部を掴むことになる。

目指す先は、出っ張り垂れた脂肪の球体の奥地にあった。既に一仕事終えてきたと聞いた通り、袋まで萎れたそれは揉んでみても何ら手ごたえがない。この点は黄本や白井とは大違いだ。彼らなら触れるより先、おそらく乳房を目撃した時点で反応しているだろう。

祐子は、しかしめげることなく、局部を揉んだまま、そこを中心に今度は全身を彼の前方に回り込ませていった。そうして、腿の上にまたがって座り、そのまま腰を前後に揺り動かす。

「ン、ン……」

また吐息が漏れる。陰核、会陰、肛門にザラザラした刺激が心地よい。それでも仕事は忘れず、左手で相手の乳首を、右手で肉竿を揉みこむ。

そんな彼女を見て赤井が言った。

「上手くなったね、祐子さん。これなら指名も取れるかもよ」

そして相手の腰に手を回し、さらに接吻を求めていく。

祐子はそれを素直に受け入れた。股間、乳房、唇と、全身の官能が解放されていく。“指名”というシステムについて詳しくは知らないが、やはり風俗店に関するものだろう位には分かっている。とにかく、彼女のこれまでの一連の技は、全部赤井によって仕込まれたものなのである。若い子好きであると同時に風俗好きでもある彼の道楽で、彼女はこうしていわゆる“イス洗い”というやつや、時にはローションを使ったものまで教え込まれていた。いわば、彼は師というわけだ。師に褒められて悪い気はしない。

その師は、彼女の奉仕だけを待ってはいられないといった風で、相手の体を自分からもまさぐりだした。胸、背中、さらにずっと下の方までも。

「ンンッ……!」

ある所を触られて、祐子は軽く呻いた。偶然触れたというのではなく、明らかにピンポイントでそこを狙っている感じだ。その上、突起の先端は、その場所の内部にまで侵入しようとしてきたのである。そこは、遊びなれた洞穴ではなく、そのちょっと後ろの穴だ。

「今日さあ、親方いなかったから、こっちはまだ新品なんじゃない?」

赤井は言いながら、事実本日未使用の細道へ、その閉じられた門を開いて、ぐっと指先を押し入れていった。

「ンッ! ン……フゥ……ッ!」

“前”とは違う独特な緊迫感が、祐子の背筋を突き抜ける。

指は、穴の入り口でしばらく屯し、浅く掘ったりぐるぐる周回したりして、何やら探検に向かう下準備をしているようである。石鹸のせいか、それが動くたびクチャクチャという音が鳴った。

「残念だったねえ、親方いなくて。でも、ちゃんときれいに準備はしてきたんでしょ?」

そう問いかける赤井。その言葉に、祐子は心で照れながらうなずいていた。確かに、今朝がた念入りに“準備”はしてきていた。

「使ってもいい?」

彼は尋ね、その返答を待つより先に、一気に指を潜り込ませた。

「ンヒイィッ……!」

細道を逆流してくる強烈な刺激に合わせ、祐子は鋭い叫びをあげた。それは歓喜とオーケーのサインを示す叫びだった。頼りとばかりしがみついていた肉茎は、いつの間にか手の中で太さを増し、頼もしい存在になっている。そのこともあり、二重の喜びである。

使ってもらえるならやはり嬉しい。ただ、親方がいないのは確かに残念だ。何しろこのトンネルは、彼の手によって日頃から開発されてきたものだったから。

彼のこの掘削工事にかける情熱は実に余念がなく、来る日も来る日もトイレで、風呂で、祐子はこの穴を拡げられ弄られたものだ。そうして丹念に丹念に育てられた結果誕生したのが、この道、いわば第二の生殖道なのである。

彼とは、おそらく正規のルートよりもこちらの裏道から迎え入れた数の方がはるかに多いだろう。それほどに彼・黒岩親方は、アナルにご執心なのである。

思い返せば、中々にアブノーマルなプレイにも付き合わされてきた。忘れられない出来事もある――。


<つづく>




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[2011/03/27 21:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(56)

――ある日の稽古のことである。例によって努素毛部屋に来ていた祐子は、その日なんと自分も稽古に参加することになった。親方黒岩の計らいである。これまでに相撲のけいこ風景は、取材で何度となく目にしてきた。しかし、自らがその輪に加わるというのは考えもしなかったことである。彼女は喜び勇んでこの案を承諾した。単純に、力士と同列の体験をできるのが嬉しかったのだ。

ただ、いざ現場に臨む段となると、尻ごみせずにはいられなかった。なぜなら、力士は当然に裸ということで自分も脱がなければならず、しかも、彼女用のマワシが無いということで、下半身まで丸出しで土の上に立たなければならなかったのである。

稽古場には黒岩のみならず、お馴染みの面々も顔をそろえていた。確かに、いずれの男ともすべてをさらけあった間柄ではある。しかし、白昼堂々、しかも全員の前で裸になるというのは、これがセックスの場ではなく、少なくとも建前上は彼らの仕事場であるという事情とも相まって、ほとんど耐えがたい羞恥であった。

「さあ祐子ちゃん、こうぐっと脚を開いて」

親方らしく、熱心に指導をする黒岩。もし身なりのことがなければ、ただの楽しい体験教室であったろう。しかし、祐子は全裸なのだ。大人の女が丸裸で男に混じるというのは、やはりただごとではない。

そんな彼女の気遅れを見通して、黒岩が重ねて言う。

「ほい、もっと真剣にやりなさい」

まるで、稽古場の土を踏んだからには公私混同の甘えは許さない、とでもいった風のしかめつらしい調子だ。が、日頃の彼の所業から考えて、その低俗な真意は見え透いている。現に、ついさっきまでも祐子のアヌスをいじくりまわしていたのである。

祐子はその弄ばれた所を意識しながら、しかし隠すこともままならず、彼の建前に従って黙々と耐えるしかなかった。これはあくまでも相撲体験なのである。なんとなれば、平生自ら志願してさえいたのだ。そう心に念じながら、とにかく真面目に教えられた通りのことをこなしていく。

脚を大きくがに股に開き、交互に土を蹴り上げる。いわゆるシコを踏むという動作である。仮に外見への憂いがなくとも、慣れない身には相当難しい動きだ。運動には自信のある祐子でもかなりきつい。すぐさま全身から汗が噴き出してくる。爽やかなだけでなく、妙な脂汗まで交えて。

足を高く上げる時、腿の裏はもちろん、その付け根、繁茂する性毛の様子まで丸見えになる。さらには、上げた脚に引っ張られて、陰唇まで開くようすにすら彼女には感じられた。外気に触れたその陰唇の内にも、じっとりと汗がにじむ。

後ろから見守る黒岩の目にも、その様子は丸見えだ。特に彼のご執心の場所は、彼と面と向かう位置にあったから、そこの皺の一本一本までがよく確認できた。息を吹きかければ、その周囲の縮れ毛がそよぐ程の近さである。そもそも、彼女のこの肛門周りの剛毛ぶりは、彼の好みによって処理されずに保存されてきたものである。

今そのコンプレックスでもある部分に痛いほどの視線が刺さっていることを、祐子は肌で感じていた。それは、体の前面についても同様だ。輪になって同じ構えをとっているために他の面々もこちらの様子をよく確認できる位置にあったが、彼らの前に我が豊乳は放り出されているわけである。赤井なぞはニヤつく表情を隠そうともしなかった。

彼らの中には間違いなく勃起している者もあったろうが、生憎とその様はマワシに隠れて見ることができない。片や、水滴で濡れて尖っている下の毛までさらけ出している祐子である。マワシという布切れ一つでこうも境遇の違うものかと、彼女は嘆いた。もっとも、彼女は女なれば、そのためばかりでないことは言わずもがなである。胸を覆わない時点で猥褻のそしりは免れないのが世間である。

「ほれ、もっとケツに力入れて」

黒岩は言い、それと同時に祐子の尻を平手で打った。ピシャン! と、大層な音が天井にこだまする。

「はいっ……!」

痛む尻を震わせながら、祐子は健気にも返事を返す。体育会系であり、かつ嗜虐傾向もある彼女ならではの忍耐であろう。言われた通りに意識して力を込める。と、尻のみならず背中の筋肉までも動く。

シコを踏む。土を蹴り上げ、それをまた下ろす。黙々とそれをこなす。傍目には滑稽な姿である。きれいにメイクを施した妙齢の女が、全裸ながら真顔でがに股の姿勢をとっていいるというのは。ともすると、いじめのようにも見える。そして、その色を強めるかのように、親方の平手は続々と飛ぶ。

尻、腿、背中、腹、といとも衝撃的な音響を響かせて、重量感のある張り手が打つ。

「ンッ……クッ……ンハッ……はいぃ……!」

その度ごとに呻きながら、祐子は耐えに耐えた。相撲の稽古において、叩かれるのは当たり前である。現に、赤井はじめ他の者たちも、ビシバシと叩かれている。これを体罰とは呼ばない。一般のスポーツでは考えられない風習である。だがこれが、角界なのだ。祐子もその辺りはよくわきまえており、暴力だ何だと騒ぎたてる気などは毛頭ない。それに、女の彼女に対してはこれでも加減されているのが明らかなのである。

ジンジンとうずく痛みが体を火照らせていく。それは、苦しみよりもむしろ喜びを感じさせた。呼吸は慌ただしくなり、心臓は高鳴るが、次第に恥ずかしいという気持ちは後退していく。それに合わせて、祐子はいつしか運動に集注していった。

と、そんな時だ。折角没頭しだしたというのに、それを阻む出来事が持ち上がった。

「ほい、もっとケツ締めんかい」

その一言とともに、黒岩の強烈なしごきが始まったのである。あるいは、それは邪魔ではなく新たな試練の提供だったのかもしれない。

「ングウフ……ゥ……!」

祐子は眉根を寄せ歯を食いしばった。彼女の毛深いアナルに、彼の親指が深々と喰い込んでいた。これはもう稽古どころではないと、愁眉を彼の方へ振り向ける。

だが、そんな彼女に、彼は冷徹に言い放った。

「ほれ、しっかりシコ踏まんか」

命令は、有無を言わさぬ威厳を備えていた。祐子は気力を振り絞り、再び脚を上げ始める。ドクンドクンという脈の音が耳元で響き、視界はグラグラ揺れだす。滴り落ちる脂汗によって、おくれ毛はぴったりと顔に張り付いていた。アナルに入った指は、そのまま彼女の全身を持ち上げてしまいそうである。そんな中、とても脚など上がらない。

「ダメだダメだ。もっと力強く!」

指導者として、親方はそれに納得しない。空いている方の手で相変わらず尻をスパンキングしながら、彼は祐子をせき立てた。

祐子は、顎をガクガク震わせながら、何とか頑張って脚上げを試みる。しかし、頑張ろうとすればするほど肛門は異物を締め上げる形となり、彼女から気力を奪っていくのだ。どうにも集注できそうにない。あまつさえ、指は中で向きを変えたり、またそれ自体上がったり下がったりする。

膝に置いた手からも力が抜けていく。それでもリタイヤは許されない。尻穴に指を挿され、尻を叩かれてなおピョコピョコと脚を踏み変えるその様子は、なんとも間抜けな操り人形であった。

「ウッ……ウッ……」

うっすらと涙がにじむ頃には、祐子は軽い目まいを覚えだしていた。しかし、既に性器としての役目をも担って久しい淫肛であったから、彼女はその目まいのさ中にも、一種の快感を覚えずにはいられなかったのである。それを、自身情けないと知りつつも、倒錯した悦楽からは逃れる術などなかった。

だから、肛虐の親指がグリグリと容赦なくスナップを加えだすのに合わせて、前方の性門までも別な指でほんのちょっぴりながらほじくられだした時には、ひとたまりもなくへたり込んでしまうのだった。それまでぎりぎりまで突っ張ってきた精神もついに決壊した。完全にノックアウトである。

ところが、これだけで稽古が終わりというわけではなかった。角界の鍛錬は、実に厳しいのである。


<つづく>




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[2011/03/29 23:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(57)

バシャッ! 一瞬気を失った祐子に、水が浴びせられる。休んでいる暇はなかった。次に彼女が参加するのは、ぶつかり稽古である。文字通り、先輩力士の胸を借りて突進していくのである。

黒岩に助け起こされた祐子は、そのまま土俵の内に放り込まれた。股間の穴達がジンジンとうずき、思わずつんのめる。まだとても全身に力が入りそうにない。それでも彼女は、よたよたしながら土俵の上に立った。

その態度のせいもあり、また居並ぶ力士達の中では、いかに骨格のしっかりしている祐子といえどもまるで子供のように細く見えるせいもあって、彼女の存在はとても危うげであった。

「よし、来い!」

パチンと手を合わせた赤井のその一言がきっかけとなって、稽古は再開された。

祐子はほとんど訳も分からぬままに彼の胸にぶつかっていく。初めてのこととて、どう振る舞っていいものか分からない。見よう見まねで組みついていく。結果、それが正解だったのどうかは不明だが、ぶつかった瞬間に彼女の体が宙を舞っていたのは確かであった。

あっという間に世界が回転し、気がつくと彼女の肩は地面についていた。投げ飛ばされたというより、実際にはちょっと脇の方へ転ばされたといった感じであったらしい。しかし、当事者である彼女には、想像以上の圧倒的な力でやられたように感じられた。

「大丈夫?」

赤井が声をかけてくる。

「はい……」

祐子は、朦朧とする頭でそれに相槌を打った。転ばされたせいか、少しクラクラする。加えて、さっきの慣れない動きの反復と黒岩からの試練の影響もあり、精神・肉体共に疲れているさ中だ。が、一方で意地と好奇心もある。彼女は果敢にも立ち上がった。

赤井も声はかけたものの本心から心配してというわけではなく、一応の気遣いを見せただけというのが真相だったようだ。それが証拠に、稽古は滞ることなく粛々と続けられていく。

祐子は再びぶつかっていった。あからさまな乳房が、力士の胸にペチャリと頼りなくぶつかってつぶれる。男と女の肌が触れ合い、互いの汗が混じり合うも、しかしこれは性交渉ではなく、あくまでも相撲である。祐子にはそれが心地よかった。平素垂涎の肉体に触れられるだけでなく、彼らの本分たる場で対等に組みあえることがである。そこには、男性を求めると同時に、相撲そのものに対する憧憬もあったのである。

だから、何度投げられようとも、いやむしろ、投げられ続けるうちに興奮度は増していくほどで、彼女はまるでランナーズハイのような感覚で、自ら次々にしごかれに向かうのであった。おかげでほんのわずかな間に、彼女の体は汗と泥まみれになってしまった。到底インテリジェンスなキャリアウーマンの姿とは思えないほどに。

手合わせの相手は、赤井のほかの者にも移っていった。無論、誰に敵うわけでもない。一番格下の白井にですら、小手先で転ばされる位だ。平常でもそうだろうが、疲れている今はなおさらのことである。

白井は、全くの無表情で彼女に応戦していた。黄本も、そして緑川も同様である。白井や黄本には若干の戸惑いと恥じらいが見えないでもなかったが、こと土俵の上においては極力自分を殺すべしとでもいった風で、祐子に言葉一つかけることがなかった。

ただ一人異なったのは、赤井である。彼は当初からニヤついた表情で祐子を見つめていたが、彼女と組みあう間も、その緩みきった口を閉じようとはしなかった。その上、

「マワシがないからつかみにくいなあ」

などと独り言を言ったかと思うと、全身土まみれの祐子の尻たぶを鷲づかみにして抱え上げ、彼女の陰門を全開にした挙句、黒岩同様菊門に指を突っ込み、それを鉤のようにして彼女を持ち上げたまま揺さぶったのである。

「ウッ……ウッ……!」

見るからに苦しそうに祐子は呻いた。そこは黒岩の手によって事前に念入りに洗浄されていたはずだったが、しかし排泄器官を逆流してくる独特の汚辱感は、例えようもない圧迫感をもって彼女を焦らせた。

と、そこへ、思いがけなくも女将のいづ美が現れた。

「あら、まっ! 祐子さん!」

彼女のその一言が発せられた時、既に祐子は地にへばりつかされた後であったが、いずれにせよ彼女の変わり果てた姿に、いづ美は目を丸くして叫んだ。

「まあ、まあ、泥まみれじゃないの! ちょっとやり過ぎなんじゃない?」

誰に向けられたとも断定できない問いかけに、一同はただ沈黙を返すのみであった。

親方も決してやめろとは言わない。そうして、彼がやめろと言うまで稽古は終われないのである。

いづ美もその点はよくわきまえている。ここでは親方こそ絶対なのであって、たとえ女将といえども彼に意見することなどあってはならないのであった。

祐子は、いづ美の来たことが分かると、久しぶりにまた恥じらう気持ちを蘇らせた。土の付いた乳房が、いともだらしない存在に思えてくる。同情めいた言葉を掛けられるのも恥ずかしかった。

ただ、浅からぬ仲のいづ美ではあり、祐子の本性もとうにバレていると思われるから、どこか深刻になりきれぬ所があって、いっそ間の抜けた空気と言ってもよい部分はあった。そういう脈絡で見てみると、いづ美の表情の奥にも、同情は同情でももっと深い理解に基づいたものがあるように見えた。

とはいえ、祐子が一定の緊張から解放されることはない。裸体を衆人にさらすというのは意外にパワーを消耗するものらしく、それだけで彼女はもうヘトヘトである。しかもまた一つ視線が増えたのだ。祐子は、いじり回される肛門と同様、心のタガも緩んできそうなのを必死で我慢して、半分白目を剥くことさえありながらも、まだぶつかり稽古を続けるのであった。

ペチャリ、ペチャリ、と、泥でざらついた乳がぶち当たってはじけ、尻や腿は一動作ごとに震え、汗で張り付いた髪は乱れてボサボサになり、仕舞に真黒な足の裏を見せてひっくり返る。しかしまた起き上がり、あるいは助け起こされ、男の胸に倒れ込むように組みついていく。その連続である。

いづ美も、今は口をつぐんでそれを見守っていた。冷酷なようではあるが、決して憐れむ気持ちがないわけではない。目の前で繰り広げられる過酷な仕打ち、女相撲の力士ですらない素人の女なればこその無残である。ぼろきれのようにされた彼女は、それでも飽き足らず何度も何度も地面に叩きつけられる。その様は、ある種鬼気迫るものがあった。壮絶と言ってもいい。これはレイプなのか、集団暴行なのか、少なくともいじめにしか見えないことは確かだ。

それなのに祐子は、なぜか心が満たされるのを感じていた。今彼女の体は熱している。実際に湯気が立つほどだ。それは単に運動のためばかりでなく、内からの火照りにもよるものだった。擦り合ううちに乳頭は固く隆起し、秘裂からはとろみのある滴が垂れていた。

「ウゥッン……ハッァア……!」

動くたびに漏れる気合いの呻きも、変に艶めかしい響きを帯びていた。

そうして、あと何度突進したことだろう。再び水をぶっかけられて、気がつくと祐子は地べたに這いつくばっていた。残りの者たちはまだ稽古を続けている。自分だけが脇へとずらし置かれたらしい。

「……っし!」

大きな男たちの取っ組みあっている様子が、遠くの方に感じられる。まるで今までのことが嘘であったかのような、平穏な光景である。

だが、もちろん嘘でなかったことは、疲労困憊の肉体が証明していた。しかも体中に土が張り付き、その内は業火のように熱く燃え上がり、ジンジンとうずき、股間からは強欲な汁がにじみ出ていた。

「祐子ちゃん」

呼ばれて顔を向けると、今しがた彼女に水をかけた黒岩が、自分の居場所に戻ってどっかと腰を下ろし、こちらに向かっておいでおいでをしていた。

祐子は震える肘を張って上体を起こすと、恥じらいもなく幼児のようにはいはいをしてそちらに向かっていった。今はこれが精一杯だった。そうまでして彼女が指示を聞いたのは、黒岩のひらひら動く手の横に、白昼堂々と露出された黒いわだかまりを認めたからであった。彼は、ジャージのズボンを膝までずらしていた。


<つづく>




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[2011/04/08 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
「青き山、揺れる」(58)

名は体を表すというが、その名の通り黒岩の分身は影のように黒く、かつ全体にごつごつとした塊のような印象を与えるものだった。今は何らの変化をも示さず、どっしりとふてぶてしく居座っている。その中枢にある肉の棒をジャリジャリとした縮れ毛ごとつかみ、彼はこちらへ見せつけるようにブラブラと揺さぶってみせた。まるで、犬や猫を餌で誘うかのように。

すると、祐子はまんまと誘われて、素直にそちらへと這っていく。四つ足で移動する様は、まるっきりペットそのものであった。彼女は、主人に愛でてもらおうとでもするかのように、そのまま彼の股の間へ顔から潜り込んでいく。

その頬を撫で、張り付いている砂を払い落としながら、黒岩は支え持った肉茎をその口へと含ませた。併せて片手を伸ばし、彼女の肛門に何のためらいもなく中指を突っ込む。その上それをひっかけて、クレーンのように上へと持ち上げる。

「ンフンゥー……!」

くぐもった声で今や完全に媚びながら、この何の説明もない行為にもちゃんと言うことを聞いて、祐子は自ら尻を高く突き上げた。

黒岩は中指を内壁に沿ってグリグリと回し、門の入り口をほぐし広げていく。アヌスは、女性器としてすっかり出来上がっていた。彼は、それをやりながら、顎をしゃくっていづ美のことをも呼び寄せる。

いづ美はすぐに来た。その頬は、どことなく紅潮していた。

彼女の尻にも手を回しつつ、黒岩は話しかける。

「ほれ、祐子ちゃんの、大分広がった」

彼が言うよりも早く、いづ美は首を伸ばして祐子の尻の方を覗き込んでいた。

「まあ……すご……すごく、広がってるわね」

感嘆と羨望を隠しきれずに、彼女は言う。

その目の前で、黒岩は、今度は両の人差し指を左右からひっかけて、肉門をぱっくりと開いてみせた。

「ンッ! ンンフゥ……ッ!」

尻肉を波立たせ、祐子は呻く。その裏には、己の肛門について二人に噂されることへの照れ隠しの意図もあった。

夫婦は会話を続ける。

「お前より広がったかもしれないぞ」

そう言って夫は笑った、妻の尻の丸みを確かめながら。

「そうねえ……」

妻は曖昧に答えることで微かにプライドを守りながら、それと分からぬ位さりげなく尻を揺さぶって媚びた。妻であればこそ言うまでもなく、彼女もまた黒岩の手によって肛門を性器へと開発された者の一人である。まだ若かりし結婚当初からのことだ。以来夫との交わりは、専ら尻穴で行ってきた。二人に子供がないのも、あるいはこの為といって過言ではないかもしれない。

そんな間柄で久しく歳月を送ってきたものだから、いつしか夫の趣味は妻のそれと同一化していた。現に、彼女は今祐子の尻がいたぶられるのを見て、自身のうずきを禁じえないのである。

そんないづ美をよそに、黒岩の手は容赦なく祐子の肛門を弄ぶ。彼にとって、女性の肛門は格好のおもちゃである。

祐子は、彼ら肛門愛好の夫婦に見物され噂されながら体を熱くしつつも、ただひたすらに与えられた肉茎にしゃぶりつくのみであった。その口は、まるで母の乳を含む子犬のように一心不乱の体であったが、そう振る舞うことで、なんとか建前を通そうとしたのである。

が、そんな彼女も、さすがに想定外の試練にはたじろがざるを得なかった。衆人環視の下、尻性器をいじくられ、男根をしゃぶること以上に、まだ乗り越えねばならない課題が現れたのである。

「ン、ングゥ……!」

突如彼女は、戸惑いの声と共にむせんだ。その唇から僅かに漏れ出たしぶきが、その口内の異変を示していた。

すぐにそれと察したいづ美が、とっさに祐子の顎の下に手をかざす。

「ダメよ、祐子さん、こぼしちゃ。お稽古場は汚しちゃダメよ」

余人には予想だにしないことだったが、さすがに伴侶であるいづ美は落ち着いたものだ。常識的なこととして受け止め、冷静な対応を促す。

おかげで、はじめは度肝を抜かれた祐子も、そして今なお完全に平常の脈拍に戻せはしないものの、何とか最後の一線だけは堪えることができた。彼女は暴発しそうな口唇をきつく締めて、併せて親方と女将の間を泳がせていた目を軽く閉じ、腹をくくった。

黒岩が発したのは、尿だった。

“お稽古場を汚してはいけない”その言葉が、祐子に責任の重大さを喚起させる。相撲に対するある種崇高な気持ちは真実である彼女だ。結果、その喉は迷いなく上下に動きだしていた。後ろでは、今なお稽古が続けられているのである。その気配が、彼女の気持ちを一層引き締めさせた。

「全部飲んであげて」

いづ美は言った。後で聞いたところによると、これは親方の日常だという。つまり、指導に興が乗ってくると、中座して便所に行くのが億劫になる、そんな時、女将が傍に呼ばれるというのだ。そうして親方は彼女を使って用を足す。いわば、女将の口は尿瓶というわけである。くどいようだが、部屋の頂点たる親方の権威は絶対だ。そして女将はそのサポートに徹しなければならない。なればこそ、女将は時に彼の小便も飲んでやらねばならないのである。

祐子は飲んだ。次々と勝手に出てくるものを飲み続けなければならないというのは、かなり難しい仕事である。それでも諦めることなく彼女は飲んだ。僅かに漏れた分がその喉を伝うと、いづ美が手際よく拭き取っていく。いつの間にかその手にはタオルが握られていた。

「大丈夫? 飲めるかしら」

いづ美が聞いてくる。おそらくは思いやりの言葉だろうが、祐子はそれを素直に受け止めることができなかった。この飲尿行為は、通常女将の仕事だ。祐子は今、彼女の仕事を代理しているのであり、そのことは嬉しくもあり誇らしくもあった。女将と同列の立場で、部屋の仕事を請け負えるということがである。

ただ一方で、いづ美への対抗心めいたものも同時に覚えずにいられなかった。軽い嫉妬である。だから、どうしても途中で交代したくなかった。

幸い小便自体の味もにおいも、顔をしかめるようなものではなかった。いやむしろ、自分という便器に男から尿を排泄してもらえることに、幸福をすら感じていた。温かい迸りが食道を通って腹に収まっていくにつれ、心まで満たされていく感じだ。

バチン! バチン!

後ろでは、稽古の激しい音が響く。他方その合い間には、盛んな水音も微かに聞こえるようである。室内の空気は引き締まり、静かだ。

祐子は尻穴をほじくられながら、目を閉じ静かに飲尿し続けた。


<つづく>




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[2011/04/22 21:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
「青き山、揺れる」(59)

やがて水流は弱まっていき、ついには途絶えた。一呼吸置いて、祐子は口を離す。

すると、彼女があっと思う間もなく、横合いから伸びたいづ美の首が、今の今まで祐子のいた場所に素早く陣取ってしまった。そこで何をしだしたかというと、彼女も陰茎をくわえ、さらにその根元やその下の玉袋を手でグニグニと揉みほぐし始めたのである。

「まだ残っているのよ」

尿道から吸い上げるらしく頬をへこませていた彼女は、プッと管を吐きだしてからそう説明してみせた。

慌てて祐子もそれに倣い、放り出された肉管に吸い付いていく。あくまでも今日の仕事は譲りたくない彼女だ。なるほどやってみると、確かに残尿が、それも結構なまとまりをもって飛び出して来る。

「歳でしょう? だから、一遍に出ないのよ」

いづ美はそう言いつつ、黒岩の下腹部辺りを押さえたりもした。その上、まだ何か言い足りなさそうに、祐子に頬を寄せんばかりにして近づいてくる。

その圧力を察し、渋々祐子は位置を譲った。

「後はこうやって、きれいに……」

再び失地を回復したいづ美は、尿道口からその続きの縫い目を舌先で軽くほじって滴を切り、その後タオルで優しく押さえて湿り気を取った。これが、作法というものらしい。

しかし、その程度の段取りならば言われなくとも分かっていると、祐子はじりじりしながらそれを見ていた。そして、いづ美が退きかけるとまるで奪い返すように肉茎を引っつかみ、もう十分であるのにもかかわらず、さらに尿道口周辺を舐めまわし始めた。ただ彼女の場合、亀頭全体にかけて舌を絡めたので、それはもはや事後処理というよりも口唇愛撫であった。

すると、それに負けん気を触発されたのであろうか、いづ美までが何も言わずに肉竿の方へと唇を寄せてきたのである。結果、黒岩の股間に、二人の女が頬摺り合せてひしめく格好になった。

はじめ、祐子が亀頭に唇をかぶせ、いづ美が陰嚢をついばんでいたが、祐子が口を離した一瞬の隙をついていづ美が竿を奪うと、今度は祐子が袋を吸う番となる。こうして入れ替わり立ち替わり、女達はフェラチオに勤しんだ。

この二人がかりの愛撫に対し、男根の方もやはり黙ってはいられない。たちまちむくむくと頭をもたげ始める。

こうなると、ますますヒートアップするのが女達の動きだ。肉竿を中心として目まぐるしく舌と唇が行き交うことになる。

中でも、きらりと光るのはいづ美の技量、やはり一枚上手である。彼女の攻撃範囲は、時に祐子にまで及んだものだ。隙をつき、同志の唇をも奪ったのである。

これには祐子もドキリとさせられ、途端に心奪われた。競争心も一気に忘れ、ただただ久しぶりのいづ美との接吻に胸躍らせる。柔らかな反撥を優しい髪の香りが後押しして、絶妙な心地よさを演出する、ああこれがいづ美の唇だと、そう思い出すのにつけ、祐子の蜜壷はますます潤いを増した。

いづ美の、今日もきりりと整った眉の下、顎からうなじに至るまで油断なくきれいに形作られた容姿は、片や泥まみれの祐子とは大違いだ。祐子ときたら、まるで公園の便所に比すのが相応しい位の汚さなのである。

「じゃあ、祐子ちゃん」

ここで、唐突に黒岩が言いだした。それは、決して便所の清掃を申し出たのではなかった。

祐子は彼の命令の下、再び土俵へ戻ることになった。

彼女のいなくなった場所を一人占めして、いづ美はこちらを見向きもせずに淡々と連続吸引を行っている。夫と指をからめ合い、首だけをカクカク前後させて肉棒を口から出し入れしている。ジュッポジュッポと盛大な音が鳴り響くところ、相当に強烈な吸着がなされているのだろう。

その音に後ろ髪を引かれる思いで、しかし逆らうことはできずに、祐子は再びフラフラと土の上に立った。

今度は本格的な相撲をやれという。といっても、先程のぶつかり稽古とどこが違うというのでもないが、一応一線を区切って星取りをやってみろということである。

「ほい、青き山、前へ」

安直なしこ名を付けて、黒岩は祐子に土俵入りを促した。“青き山”というのは、彼女の姓をもじったものだ。

青き山は言われた通りに土俵中央に進み出る。対戦相手は黄本だ。号令一下、勝負は始まった。とはいえ、土台敵うわけがない。相撲の体すら成さないで、青き山は転ばされた。

すると、それを見かねた黒岩が、つと立って彼女の後ろにつけた。そして、助太刀とばかり、彼女の腰ら辺を持って支えたのである。

「もう一回」

彼は双方に再戦を申し渡した。

黄本は戸惑いながらも構えをとる。

祐子も虚ろな返事でそれに応えた。彼女は気が気でなかった。尻の間に、さっきいづ美と一緒に育て上げた剛直が、ブラブラと揺れながら当たっていたからである。それがこの後どう収まるのか、まさに期待と不安の入り交じった心境である。

果たして、事が起こったのは、ちょうど黄本と祐子がぶつかった瞬間であった。

「ウ、ウウゥ……ッ!」

祐子は悶絶した、それは決して取り組みからくる痛みのせいではなく、当惑と焦燥と、そして決定的な快楽のもたらす結果であった。

眼前に火花が散る。そしてその後ろから、まぶたに焼き付いて離れない、あのシルエットが浮かび上がる。太くてごつごつとした、あの雄々しさ極まる男性の像。見なくても分かる。いや、見るよりもより正確に認識できる気さえする。

黄本とがっぷり四つに組む青き山の尻穴に、黒岩の男根がすっぽりと刺さっていた。


<つづく>




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[2011/05/02 21:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(60)

女の相撲の取り方は、いづ美から教えてもらった。男社会である角界において、それは女性が果たせる貴重な役割であり、すなわち女将の使命であると。

しかし、まさか本物の相撲を取りながら、同時に女の務めを果たすことになろうとは、全く考えもしないことだった。これだけ破廉恥を重ねてきて一見矛盾するようではあるが、祐子にとって相撲、ひいてはスポーツには、まだまだ純粋な敬愛の念が強かったのである。スポーツ報道がライフワークたる所以だ。

それがどうだ。かかる敬愛対象ど真ん中の現場、しかも絶対神聖であるはずの土俵上で肉欲をも同時に消化しようこととなるとは! セックスは愉しみでこそあれ、あくまで密やかなるべきものであって、それといわば正々堂々健全なる楽しみのスポーツとは、いつでも一線を引いて、ある種交わることを恐れてさえきたというのに。

「ンッ、ンフゥ……ッ!」

組み合うというよりもはやすがりつくように相手の胸に頬をくっつけて、祐子は苦悶に忍び啼いた。健全と不健全は今や完全に混濁している。両者は肛門を境にして交じり合い繋がっている。祐子は混乱し、かたかたと顎を震わせた。

こんなことがあってはならないはずだと、そういう気持ちがある。そもそも、全裸で相撲をとることに全く抵抗がなかったといえば嘘になるが、女であればこそ当然に服を着なければならないという見識には、相撲の様式を尊重するが故にかねてから反対ではあり、決して浮ついた期待だけで裸になったわけではない。やはり一定の節度と真面目さは持って稽古場に入ったのだ。

この辺り、余人には共感しづらい論理ではある。事実、黒岩などからすれば、最初から期待していた癖に何を今さら、という感じであろう。そして、その観測もあながち的外れではないというのがややこしい所だ。この点を祐子に言わせれば、確かにそういう傾向もあるが、自分には自分なりの線引きと心積もりもまたあるのだ、と弁解することになろうか。

「ウ、ウゥ……クッ……」

祐子は震える奥歯を食いしばる。声を出してはいけないと、そう思う。もし一瞬でも声を漏らせば、その声は間違いなく性的喜悦の色を帯びているはずであり、この場がすっかり情欲に覆い尽くされてしまうことになるだろう。それではいけない、公明正大な場に密やかな猥褻をばらまいてはいけない、尊敬するスポーツ、一面では己の世間的アイデンティティーをも形成するそれを汚すわけにはいかないと、祐子は恐れ慄いた。

しかし、現に肛門に陰茎を入れられて性交している、これは事実でありごまかしようのできないことだ。このことにいかなる説明が可能であろうか。元々欲望のままに動くだけの黒岩には何の釈明も必要のないことだったが、祐子の場合そうはいかない。彼女は今あくまでも、“青き山”として土俵に上がっているのだ。

一方このことは、対戦相手である黄本にも戸惑いを与えていた。裸の女と土俵上で抱き合うだけでも異常なことなのに、師匠はその女を目の前で犯し始めたのである。いくら自分と、さらにこの場にいる男のいずれとも肉体関係のある女だとわきまえていても、試合の最中にこういう状況になった場合、彼にはもうどうしたらいいか判断できなかった。また同僚らの目もある。だから、とりあえず組み合う体で固まってみたが、結果的にそれは女を犯す片棒を担いでいるに過ぎないのだった。

しかも目の前の男女は、アナルファックというアブノーマルな行為に興じているのである。既に独特の擬音が結合部から漏れ出ている辺り、彼からはっきりは見えないが、きっと彼女のアヌスはあられもなく広がって、真っ直ぐ太いペニスを貪欲にしゃぶり込んでいるのだろう。黄本もよく知っている、あの毛深い尻の谷間、普段はそこに埋もれてつつましやかに閉じている口が、今は真ん丸に開いて底の深い穴を見せているに違いない。

黄本はまた、祐子のファンを自認する男であり、彼女が自分の腕の中で他の男、しかも尊敬する師匠と、その上肛門まで捧げて性交していることに、心中些か複雑であった。たとえ彼女が女将と同様慰み者の立場だと分かっていても、その憂いは拭い去れなかった。たとえ彼の陰茎が、最前からきつく縛ったマワシを持ち上げんばかりに勃起し、鎮まることがなかったとしても。

黄本の悩みは、祐子にも気になるところであった。彼が自分の信奉者であるという、そのことは承知していたし、それだから他の者に比較してどうというわけでもないのだが、やはりある種の優越感を誇りつつ、憧れられる対象としての気取りを装ってきた部分も多少ないではなかったのだ。それが今や、折角の彼の好意を無に帰さんと欲するように、無節操にも彼の胸に抱かれながら、他の男と交尾をしているのである。

(黄本君、ごめんなさい……)

祐子は心に恥じた。情けない格好だと思った。セックスのために黄本の人格を無視して、彼をつかまるためだけの存在と化していることにいたたまれない恥ずかしさを感じた。二人の関係上、今さら幻滅というのも白々しいが、こうまであからさまな挙動に出ては、さすがの厚顔無恥も良心が痛むというものだ。それなのに性の悦びを謳歌したい己を否定はできない。

かつてこうやって奔放に性の乱れを愉しんできた祐子だから、努素毛部屋ではまるっきり性愛玩具同然に見なされてきた。それはそれで快いことではあった。しかし、その中にあって、出会う以前から、つまり世間一般の祐子のイメージを含めて支持してきた黄本の存在というのは一種独特で、それは日頃彼女が大事に守り通している建前の残照ともいうべき貴重なものだった。

だからこそ、余計に恥が大きい。だからこそ、声を出してはいけないと思う。

(我慢……ああ……が、我慢……でも……)

踏ん張り続ける脚がガタガタと揺れ、それで一層黄本の胸に寄りかかる格好になると、祐子の心も揺れ動き、そのこだわりももはや風前の灯であった。切なげに眉根を寄せた表情は、すっかり性交時のよがり顔である。おまけに、排泄器官での交尾というものは、言いようも無い焦燥感を覚えさせられるものだ。

そんな焦りをあざ笑うかのように、黒岩が声をかける。

「ほれ、のこったのこった」

まるで子供の遊びのように彼は言い、肉茎を引きずり出し、そしてまた押し込み直す。

「ウッ……ウッ……!」

次第に踏ん張りがきかなくなって、いよいよ突っ伏した顔が黄本の腹肉にめり込み始める。ズ、ズ、と前へ押される。相撲としては白熱した勝負と言えるかもしれない。

黄本は相変わらず困惑中で、ちらちらと師匠の顔色を窺いながら、ただただ顔を赤らめている。その胸の脂肪に祐子の熱い吐息がかかる。普通だったら、この可愛い女を抱きしめて独占したいところだ。だがそうはいかない。視界には、他の者の姿も映る。

祐子の念頭にも当然彼らの姿はあった。だがあえて見ないようにしていた。ただ一瞬だけちらりと白木が目に入ったことがある。祐子が童貞から脱皮させてやった男だ。彼とは二回り近くも年上の自分である。祐子は目まいを覚えた。屈辱の極みである。もはやこれまで以上に大人の女としての説得力を欠くことになるだろう。

(ああ……もう……)

熱した頭はくらくらし、鳥肌の立った全身からは汗が噴き出す、と、祐子の決意はもうどこへやら雲散霧消し、敗北は目前であった。実際の居場所は土俵中央だが、彼女の心は早土俵際である。ほんのあとひと押しで、足元から崩れおちるのは確実だった。

と、ここでとどめを刺すように黒岩の猛襲が始まる。いな、彼にしてみれば、ようやく本腰を入れて趣味にまい進し始めたのである。腰の前後運動を次第に加速し大きくし、連打する張り手のようにバチバチと畳みかけていく。

刹那、祐子は負けた。

「アアッ! アアァー……ッ!」

腹いっぱい絞り出すような喘ぎ声を高らかに上げて、彼女は堕ちた。黄本が慌てて両脇を掴まなければ、そのままずるずると前に倒れ込んでいただろう。

されど黒岩の猛攻はやまない。青筋の立つ肉棒で菊門をぐりぐりこじあけ、その穴の伸びきった皮を酷使して快楽に酔う。その苛烈さを象徴するかのように、祐子の乳房が凄まじいバウンドを見せる。ちょうど黄本の腕の下から垂れ下がった位置だ。

その様子を見ていた赤井が、ぼそりとつぶやく。

「おお、おお、青き山、揺れる」

それは相撲を見る者の感想としてあまり聞かれない表現だったが、的確にこの取り組みの印象をまとめてはいた。


<つづく>




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[2011/05/06 21:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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