おことわり
R18
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なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

おしっこ、ついてきて。

『おしっこ、ついてきて。』






深夜、私は目を覚ました。隣に眠る妻も、そして別の部屋にいる子供達もおそらく、皆等しく夢の中だ。私は彼らを起こさぬように気遣いながら、静まり返った廊下をそろりそろりと歩いて行った。

一階の端、庭に面して続く廊下は、位置こそ昔と変わらぬものの、フローリングの色もまだまだ真新しく、子供の頃に感じた、あのおどろおどろしい闇など微塵もなかった。

そう、あの頃、あの幼かった頃、この廊下は、いや、ひいてはこの家全体が恐ろしいまでの妖しさに満ちて見えた。なぜあんなに怖かったのか、今となっては分からない。

そして、その怖さが払拭されたのも、単に数年前のリフォームのせいばかりではないだろう。やはり、子供の心に特有のあの心細さというものが作用していたに違いない。

あの頃、この廊下の先は果てしなく長かった。その先は闇に包まれており、幼い心に奇々怪々の想像を否応なく強いた。薄い障子を一枚隔てて、そこには妖怪の類がいるとみて間違いなかった。

だから、尿意を催そうものなら、それは死活問題だった。廊下の突き当たり、この家の角に当たる所に便所はあったが、皆のいる居間からは離れており、そこは昼間ですら騙し騙しでなければ近づけなかった。

大体からして、古い家というもの自体に子供には馴染みづらい要素があるものだ。殊に田舎に立地するともなれば、街とは違う独特の雰囲気に、年に数度しか訪れない身にとっては違和感もひとしおである。

そして、夜――。

昼間は、この家へ来ることに、祖父母や親戚と会えることに単純に舞い上がっていた私も、夜ともなればその違和感のただ中にいる自分を直視しなければならなかった。まして、父母の下を離れては。

いつだったか、あれは確かまだ小学校に上がる前だったと思うが、その晩、私は両親とは別に、いとこ達や彼らの母、すなわち叔母と同じ部屋で寝た。

ついさっきまで、いつ果てるとも知れない戯れに一心不乱に暴れまわっていたというのに、何の前触れもなくそれは終息し、私たちは布団に横になった。やがて電灯も消された。

私は物足りなかった。もっと遊んでいたかった。しかし、いとこ達はいともあっさりと眠りに落ちてしまった。すぐに寝息が一定の長さで聞こえ出す。私は焦った。

眠れない。彼らが眠ったと思うと余計に眠れなかった。ぼんやりと目に映るのは、天井の木目、障子の影……。次第に恐怖が身にしみてくる。私はぎゅっと目を閉じた。

そんな時だ、尿意を感じたのは。膀胱を圧迫するあのどうしようもない感じ。初めのうちは、ごまかそうとか、早く寝てしまおうとか考えるのだが、意識すればするほど不安感は募るばかり。

私は、そんなことをしても何の効果もないと知りつつも、思わず股間を押さえ、そして貧乏ゆすりをしたりして何とか気を紛らせようとした。だが、もちろんどうにもならない。私は、最悪の結末をも意識した。

お漏らし――、それは選択肢とは言えない。しかし、便所に行くことが、今はそれ以上に怖かった。私はついに諦めた。もはやどうあがいても今からではどうせ間に合わない。そう思うことにした。

私は諦めた。確かに諦めていた。だから、その奇跡はまったくもって想像だにできないことだった。

「おしっこ?」

その声は叔母だった。横を向くと、叔母もこちらを見ていた。彼女が元々起きていたのか、私が目を覚まさせたのかは分からないが、私の様子がよほど目に付いたのだろう、気遣って声をかけてくれたのだ。

「うん……」

私は答えた。私はその時ほど叔母の心遣いを嬉しく感じたことはなかった。

叔母は優しく、また子供をよく可愛がる人だったが、私にとってはいとこ達の母であり、よその家の人として少しく遠慮を感じていたものだ。もしこれが母だったら、とっくに起こして便所へ付き添ってもらっていただろう。

本当によく気が付いてくれたものだと思う。私は、一気に重荷から解放された気分で、叔母に便所へ連れて行ってもらうべく、布団から出た。いや、出ようとした。だが、その必要がないと、そう言ったのは叔母だった。

「えっ?」

戸惑う私を尻目に、叔母はのそのそと私の足元の方へと這ってくる。私はどうしていいか分からない。どっちみち部屋の外へ一人で出て行く勇気などないのだから。

だから、すこしマシになっていた尿意が再び激しくなっても、ただ膝を震わせながらじっと寝転がっているしかなかった。そんな状態で、私は叔母の態度を不思議に思いながらも、彼女の指示をただ待っていた。

すると、彼女は驚くべき挙動に出た。なんと、私のパジャマのズボンを下にずらし始めたのである。私はたちまち不安になった、さては、ここでしろというのかと。そして、それはとてもできないとも思った。

だが、叔母はあっという間にパンツまで脱がしてしまったのだ。もはや、事態は明白だった。私は、驚きながらも、幼心に妙に納得してもいた。こういう緊急事態ならば、致し方ないのだろうと。

今はとにかく、おしっこがしたい、何よりもそれが一番の要請なのだ。どうやってするのかは分からぬが、叔母の指示通りにやれば間違いあるはずないのだから。

だが、そう覚悟を決めてみても、その先の顛末には、さすがにあっと驚かざるを得なかった。




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[2010/08/02 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
山姥今様

『山姥今様(やまんばいまよう)』



岳雄(たけお)が目を開けると、そこには見慣れない天井があった。

「いたたっ!」

とっさに起き上がろうとして、彼は体中が痛むことに気づき、またやむなく布団に倒れこむ。

「あっ、じっとしてなきゃだめよ」

そう声をかけたのは、傍にいた女性だった。見れば、自分の母親程の年恰好の女性が心配そうにしている。

「けがしてるんだから、無理しちゃだめよ」

彼女はそう言って、乱れた掛け布団を元に戻した。

「けが?」

その時になって、岳雄はようやく気が付いた。腕に包帯が巻かれている。

「そっちは大丈夫」

腕を見る彼に彼女は言った。

「問題は足ね。多分捻挫だと思うけれど、しばらくは歩けないわ」

岳雄はちょっと足を動かしてみる。すると、右足が異様に重いことが分かった。

どうしてそんなことになったのか、落ち着いて思い返してみる。

(そうだ! みんなとはぐれて、その後、崖から落ちて……)

岳雄は大学の山岳部の一員としてこの山に来た。だが山道を行く途中、靴ひもを直す間にパーティーから遅れてしまうことがあり、慌てて後を追おうとして足を滑らせたのだった。

「ああっ! すいません。ちょっと電話貸して貰えますか」

仲間に無事を知らせるのが先決だ、彼はそう思った。

「大丈夫。ちゃんと連絡はしてあるわ」

と女性は言う。どうして? と問いたげな岳雄の機先を制して、彼女は説明する。

「これ」

差し出したのは学生手帳。

「ごめんね。連絡先を確認するために、リュックの中見させてもらったの。それでね、お仲間の皆さんには、あなたが無事だってことを知らせてあるのよ」

「あ、ああ……」

混乱する岳雄は、ただただ戸惑うばかりである。そんな彼に、彼女は親しげに語りかける。

「びっくりしたわよ。だって、あんな所に倒れてるんだもの。あんな所、普通気づかないのよ」

その時の状況を身振り手振りで教えてくれる女性。その様子から推して、人のいい奥さんといった風体だ。岳雄の緊張がわずかに緩んでいく。

女性が言うには、山菜採りの最中にたまたま地面に突っ伏す岳雄を見付けたのだという。彼女はこの山中に一人で暮らし、登山客に休憩場所を提供しているのだという。名を峰子(みねこ)といった。

明るい彼女にほだされる内、岳雄はようやく肝心な台詞を言っていなかったことに気が付いた。

「あの、ありがとうございました。助かりました」

「いいのよ」

峰子は軽く言って笑う。

「倒れてたのが若い男の子で、ちょっと得した気分だし」

岳雄も釣られてほほ笑んだ。

「さてと。あったかいスープでも用意するわね」

そう言うと、峰子は気合いを入れて立ち上がる。

「おばさん、がんばっちゃうわよ!」

彼女はそう言い残して、部屋から出て行った。


――翌朝。

「昨日はあんまり寝られなかったんじゃない?」

との峰子の問いかけに、岳雄は素直に答えた。

「あの……はい……」

実際ほとんど寝た心地がしなかった。風で揺れる木々の音を聞いたり、窓の外の闇を見詰めたり、部屋の中を見回したりして無為に時を過ごした。

部屋の中は整然と片付いており、小さな机といす、箪笥などが壁に沿って並んでいた。中で、最も岳雄の気を引いたのは、仏壇に飾られた写真だった。そこには、一人の青年が写っていた。

「岳雄君」

岳雄の口元にご飯を運びながら峰子は言った。岳雄は今、けが人の特権として寝たままに朝食を食べさせてもらっている。

「昨日も話したけれど、しばらく天候が荒れそうなのよね。で、けがも一刻を争うような症状じゃないし、しばらくここで安静にして、それからゆっくり下りたらいいと思うの」

この計画は昨晩にも聞いていた。彼の仲間も同意しているらしい。彼とて異論はない。そうした方がいいというなら、それが正しいのだろうと考えていた。そこで、彼はその部屋でしばらく療養することになった。

彼女の言葉通り、その日の午後から雲行きが怪しくなり、夕方には大雨が降りだした。




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[2010/08/23 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
学食のおばさん便器

『学食のおばさん便器』



“学食”――それは、淫靡な響きを持って心に響く単語だ。あの青春の日々は、今なお記憶の中で妖しい光沢を放っている。

そこが、食欲と同時に性欲をも満たす場であることは論を待たない。“男子校”“学食”“おばさん”とくれば、世間でも周知の事実であろう。実際に通った者でなければ、あるいは婦女子ならば知らぬこともありえようが。

私も、世話になった男の一人である。そうして、男子校出身者のおそらく大多数がそうであるように、彼女らによって“男”にしてもらった人間である。

「学食行ってくる」

それは、ある種の隠語であった。中には、

「便器行ってくる」

などと、ややあからさまに言う者もあった。もっとも、普段の会話の中で彼女らを指す言葉は、そのものズバリ“便器”であったが。

我が校には、便器が三つあった。私が在籍していた当時は、当初、谷田さん、長谷川さん、それともう一人、ひょろ長く地味な印象の人がいたが、この人の名前は失念してしまった。いずれも五十代以上、下手をすると六十代にまで手が届いていたのではないかという人たちである。母親よりも年上だったろう。

それでも私は精勤に通った。恥ずかしながら常連であった。しかし、弁解をするわけではないが、経験者ならば共感してもらえるだろう。あの年頃の男というものは、頭の中まで精液が詰まっていると揶揄される位、実際性欲旺盛なのだから。

だから、いきおい依存症にもなる。手近な快楽に甘えてしまう。たとえ、怪物じみた相手であっても、女であれば使ってしまうのだ。

女、いな、彼らは便器であった。明らかに恋愛の対象外のその容姿から、そう蔑んで(というより、実際には無邪気に、何の疑いもなく口にして)いたのであったが、加えて、相手の人格に関係なく、入れて、出すだけという観点からも、そう呼ぶのがふさわしかった。

我々にとっては、彼らの“穴”だけが興味の対象だったのである。それ以外の場所は関係なかった。穴さえあれば良かったのだ。そういう点から見ると、それは、セックスというよりオナニーと言うのが適切であったろう。相手を慮らないので、自分ひとりでやっているのと何ら変わらなかったからだ。

学食の棟へ行って、彼らの詰め所に入り、そこに並んだ三つの穴のうちの一つに男根を挿入、そして射精。この一連の流れが、単調な学生生活の中で最も代表的な日常として繰り返された。私は、授業の時間割や教室での振る舞いなどは一切覚えていないが、あの淫欲に染まった日常だけは今でも忘れることができない。

ほかの者もそうではないだろうか。男としては、やはり一番強烈な思い出ではないだろうか。卒業生が集まって、あの頃の思い出を語れ、と言われれば、必ず早い段階で“学食”という言葉が出るはずだ。それは、仲間意識を確認するのに欠かせない、共通のキーワードである。

今なお、あの時の感覚はまざまざと思い出される。そこへ行く日は、登校時からムラムラとして落ち着かなかった。行ける日は、前もって決まっていた。何しろ、在校生に対して三つしかない便器であるから、毎日大変に混みあう。それで、あらかじめ整理券が発行されて、何月何日の何時何分が自分の番だと指定されるのである。

この予約設定は結構シビアで、一分でも遅刻するともう受付られなかった。そういう場合は、次の者が即繰り上がる。大体数人、多い時で十数人は常に順番を待って控えていたものだ。といっても、控室のようなものはないので、部屋の戸の前から階段にかけて列をなすことになる。

室内にたむろすることは、便器が許さなかった。特に長谷川さんが恐く、彼女の剣幕には誰も逆らえなかった。私語もほぼ禁じられたし、外で待つ間でもやかましければ、その時他の者との最中であっても関係なく、注意しに出てきた。いわゆる鬼ババだった。

谷田さんにも似たような迫力があったが、この人の場合は時間にうるさかった。彼女が管理する帳面には、誰がいつ利用したか、そしていつ予約しているかが克明に記録されており、これは入り口に広げてあって、利用者はまずその内の自分の欄にチェックをしてから行為に及ぶことになるのだが、これにもたもたしていると、怒声が飛ぶのが常だった。

また、制限時間にはいずれの便器も厳しかった。持ち時間は一人五分である。これに例外はない。延長も許されない。時間が来れば、途中でも退出させられる。だから皆、タイマーを気にしながら必死で腰を振った。タイマーは、三十秒前になると音が鳴るようになっていた。こういうシステムの都合上、遅漏の者は大変だったろうと、他人事ながら思う。

ちなみに、私が学食の便器を使う時は、必ずバックを選択した。それが早く済ますのにうってつけだったのもあるが、むしろ、顔や体などの余計なパーツの情報をシャットアウトして、穴だけに気持ちを集中させるためという理由が主だった。まさにオナニーである。そういう意味では、私は特にドライな性質だったかもしれない。

もっとも、ヌきだけを追求していくと、結局そういう形に落ち着くものだ。挿入以外も行えはしたが、これは全くいらざるサービスであった。

フェラチオなぞは、普通だったら喜ばしいオプションであろうが、あれは多少なりと魅力を感じる女性にしてもらって、初めて興奮するものだと思う。不細工な顔たちに股間に寄ってこられても、しかも挿入よりはるかに劣る刺激でなされても、ちっとも気持ちよくなんかない。

ところで、時々、便器と自分たちとどっちの立場が上なのか分からなくなることもあった。こちらの性欲に従わせているのだから、自分たちの方が上のようであるが、ルールを作るのはあちらであって、それに従わなければならない制度であるからには、便器の方が上かもしれないのである。

おまけに、我々は流れ作業で、ただただ精液を消費させられるだけという面もある。初体験の時もそうだった。こちらが初めてであろうと、向こうは知ったことではない。他の者と同じように、淡々とあっという間に済まされた。思い出も何もあったものではない。まるで、ベルトコンベアーに乗せられた商品のような感じであった。

それでも、私たちは納得していた。たとえ管理された射精であっても、それでよかった。それは、私たち自身が自主的に行っていると信じていたためもあったが、何よりも、どんな膣であっても入りたいと言いきれるほど、あの頃の性的好奇心が強かったからである。

ただ、やはりセックスは、相手あってのものだということは間違いない。本当に、相手の顔かたちでどうしてあんなにも気持ちよさが違うのだろうと思う。というのも、現実にそう実感させられる出来事があったからである。




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[2010/12/10 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
いたずらの入り口

『いたずらの入り口』


“いたずら”――。各種報道においては、“暴行”と並んで便利使いされる言葉だ。法的には、それぞれ“強制猥褻”“ごうかん”という用語があるのにもかかわらず、慣習的にそうは呼ばれない。一つには、被害者に対する配慮といった面もあるのだろうが、実際には、臭いものには蓋をしたがる社会の風潮に、合わせたと言った方が適当なようである。

確かに、“強制”とか“ごうかん”とか言った単語はいかにも仰々しく、上品なる家庭の日常において不釣り合いな刺激性を伴ってはいる。そこで、それら直接的表現を緩和し、さらには“分かりやすい”という追加理由まで挙げて、濁した言葉が好まれるようになった。

しかし、その副作用として、返ってことの迫真性までが薄らいでしまうことになったというのは、当然の帰結だろうか、はたまた皮肉な結末だろうか。ともかくも、その結果として下卑た好奇心の介在する余地が生まれたのは確かだと思うのである。殊に、加害者予備軍の者にとっては、小さからざる要素ではないだろか。

“暴行”については、いまだ理性の障壁が機能しやすいといえども、“いたずら”については、ほんのちょっとのきっかけで踏み込んでしまうほどに、その入り口は足元近くに広がっていると思う。いわゆる“魔が差す”というやつだ。

エスカレーターに乗った時、何の気なしに見上げればミニスカートの女性が上を行っている。そこで、ふいに首の角度を傾けて……。

前かがみになって作業をしている女性。その緩いシャツの襟元からは、丸い双丘、さらにはそれを覆う布地、いや、もっと角度を変えれば、その浮いた布地の奥の干し葡萄まで……。

満員電車の中。たまたま前には女性がいて、彼女の髪がちょうど鼻先に触れ合う位置に。甘い香りが鼻腔をくすぐる。密着する服を通して、彼女の体温までが伝わってくる。ちかんする気はない、ちかんする気はないが、前に捧げた鞄を少し脇に逸らす位は……。

危険因子は、身の回りにゴロゴロ転がっている。どれ一つ取っても命取りだ。法律には違反せずとも、条例違反ということがある。よくよく自戒せねばなるまい。

かく言う私も、気をつけねばならないと思っている。いな、私こそ最も反省せねばならない男の一人である。というのも、既に幼少のみぎりより、“いたずら”嗜好があったからだ。

“いたずら”というと、多くの報道を見る限りおさない女相手に行うのが一般なようであるが、私の場合は違っていて、相手は成熟した女性であった。私がまだランドセルを背負っていた頃であるから、彼女はその当時三十代半ば位だったろうか。それは、同級生の母親であった。

我が母と同じ位か、ひょっとしたらそれ以上の歳だったかもしれず、平生他の子がそうするように“おばさん、おばさん”と呼んでいたが、私は彼女のことを“女”として見ていた。いつ頃からそうだったかは分からない。ただ、彼女がキャミソールやホットパンツ姿で、大きな胸や尻をタプタプ揺らしながらジュースやお菓子を持ってきてくれるのを鮮明に覚えているので、そういうのを見ている内に意識するようになったものであろう。

元来、私は早熟な方であった。幼稚園に通う頃には、既に意図的に手淫することを覚えていた。だから、クラスメイトや先生はもちろん、友人の姉妹や母に至るまで、その頃もう性の対象となり得たのである。

とはいえ、まだまだ子どものことだ。知識は無いし、何をするといって出来ることもない。もしも、現在の知識を有したままで体だけ子どもに戻れたなら、その地位を利用して散々に悪行もできそうなものであるが、その当時の私は、例えば女湯に入ることすら恥ずかしくてできなかった。まったく、人生とはよく設計されたものである。

そんな私が、やっとの思いで冒険した行いが、前述の友人の母に対する悪さであった。あれは、男子が子供らしく女性と戯れられる、ちょうどギリギリの年齢の頃であったろう。彼女がまた、そういう無邪気な戯れを喜ぶ性質で、よく取っ組みあいなどに応じてくれたものだから、ああいう願望も果たしやすかったのである。

私は他の子らがそうするように、彼女に組み付いて暴れた。その過程で胸や尻にも触った。他の子も触っていた。そういう時、彼らにも性的好奇心がないとは言い切れなかったであろうが、私ほど明確に淫らな気持ちを抱いていた者は無かったであろうと、はっきり断言できる。

私は、子どもながらに淫乱であった。乳房を揉んだ時、これを“おかず”に家に帰ってから自慰に耽ろうと考えていたのである。“家に帰って”――そう、確かに最初はそういうつもりだった。だが、そう思った時、さらに淫らな思いつきが心に閃いたのだった。げに恐ろしき“魔が差した”のである。私は、幼くしてあまりに淫らであった。

思うが早いか、私は彼女の広く大きな背中に組み付いていた、きっちりと股間を密着させて。そして、さすがに乳房をつかむことまでは出来ずに、肩の辺りに手をひっかけて、極めてさりげなく、じわりじわりと腰を動かしだした。

彼女は前方の子に向かって何か言っていた。どういう遊びだったのかは忘れたが、前の子への攻撃を、自分は後ろから止めるという位置取りに収まれたのだと思う。とにかく私は、そんな遊びとは無関係に、初めは慎重に、しかし徐々に大胆に半ズボンの前をこすりつけ続けた。

信じられない程の快感が全身を貫いていた。生身の女の体で自慰をしているということが、前代未聞の興奮を身内に呼び込んでいた。女の体は想像以上に柔らかく、また良いにおいがし、そして何より、熱かった。その熱さこそが、本物の女を教えてくれるようだった。

ちらりと友人の顔を窺う。この女の息子の顔だ。もしもう少し大人であったならば、何かしらの心の動きがその後あったのであろうが、その辺り、まだいびつな成長しか遂げていなかった私には、背徳心も何もなかった。悪びれもせず、ただ“田村君のおばさんでおチンチンこすって気持ちいい”とだけ思っていた。そもそも日頃から、“田村君のおばさん”には“オナペット”として、“おチンチン”の“お世話”をして頂いていたのだ。

私はこすった。パンツの中では、パンパンに膨れ上がった陰茎が、卑猥な粘液をまぶして踊っている。同級生の誰も、まだこんな仕業があることを知るまい、そう確信していた。彼らは本当に無邪気だった。本当に純粋で子供らしく輝いていた。私は、時に、そういう彼らが羨ましくも思えたものである。

しかし、ひと度劣情に流された男には、そんな憧憬何の歯止めにもならない。ただただ獲物を狙うような目で周囲の様子を窺い、時折は動きを止めたりと気を使いながら、何とか最後まで持っていこうと必死なのである。

心にもない台詞も吐いた。黙っていて怪しまれてはいけないからだ。そうして、そういう台詞を五回ばかり吐いた時だろうか。終焉の時はあっという間に訪れた。最後の三回ばかりは、本当のセックスのように大袈裟に腰をグラインドさせ、そして最後には思い切り腰を前に押し出して、果てた。

その瞬間、じっと股間を見つめたが、半ズボンを通しては、何らの変化も認められなかった。私は、それを幸いとしてオナペットから身を離した、ついにばれることなく目的を達成したのだと満足して……。

それから後も、田村の家には度々通った。“チャンスがあれば、また”そういう思惑は当然にあってのことだ。だが、もう二度とそんな機会は巡ってこなかった。“もっと以前なら、ボディータッチの機会なんていくらもあったのに、どうしてもっと早くあのオナニーを思いつかなかったのか”と、後悔さえしたものだ。

だが、改めて考えてみると、当然の結果なのかもしれない。そもそも、あれが本当にばれなかったのかどうか、怪しいものである。相手は大人だったのだ。こちらがいかに細心の注意を払っていたつもりでも、所詮は子どもの思いつき、何をやっているか位、お見通しだったのではないだろうか。いかに小さなものでも背中に勃起を押し付けられて、気づかないと計算する方が、浅はかだったのではないだろうか。

そう考えてみると、紙一重の結末に、思わず背筋が寒くなる。あれが子どもの頃の過ちで本当に良かった。ああいういたずらの入り口は、今もすぐそこに転がっているのかもしれず、ついフラフラとそこに迷い込んでしまえば、行先は地獄、大人の今なら人生を棒に振る話なのだ。

彼女には、よく見逃してくれたものだと、その寛容さに感謝するばかりである。やはり、気づかれていたのだろうと思うから。


<おわり>




愛と官能の美学
ひとみの内緒話
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[2011/08/10 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
妻つき餅

「いよいしょっ! いよいしょぉっ!」

子どもの動きに合わせて、大人たちが声を揃える。

ここはマンション下の広場。今日は餅つき大会である。主役はもちろん子どもたち。といっても、参加しているのはほとんどが小学生以下であるから、杵をふるうのも危なっかしくて仕方がない。だから、大抵は大人が補助に付くことになっている。

「よいしょっ! それ、よいしょぉっ!」

今しも、小さな男の子が餅をつき終わった。まだ未就学児童の彼故、その後ろから杵を支えてもらっての作業であった。つまり、大人と子ども一組で一本の杵を振り下ろすのだ。

「よくつけたねえ」

今その補助役に就いていた男が、少年の肩に手を置きながら言った。米村というこの男は、このような奉仕活動に実に熱心で、地域でも知られた顔である。子どもの扱いも上手い。

男の子は嬉しそうに笑いながら、近くで見ていた母親のもとへと駈けて行った。母親、それを受け止めながら、米村ら担当者に会釈する。

それを見て、臼の傍で餅を返す役をしていた女性が彼女に声をかけた。

「お母さんもどうですか?」

「え、あたしですか?」

母親は困ったようにはにかんだ笑顔を浮かべた。そして、手を振って遠慮を表す。しかし、それは通らなかった。息子が喜んでこの企画に賛意を示したからである。

「そうですよ、碓井さんも折角だから」

米村も口を添えた。彼とこの母親、碓井鏡子とは知り合いの仲だった。地域の役員会で一緒になるからである。年は、今年やっと三十路をスタートさせた彼女に比して、彼は定年も間近の五十代と開いているが、同じ目的を共有する集まりに所属するうち、いつしかざっくばらんに話すようになっていた。

「そうですかぁ?」

方々から勧められて、仕方なしに鏡子は出て行った。午前中から始まった大会はもうあらかた済んでいて、順番待ちのいないことも彼女の登場を後押ししていた。

「じゃあ……」

杵を手に取る。成人である彼女に補助は必要ない。そう誰もが思った。が、その時だった。

「あっ!」

思い切りよく腕を振り上げた彼女が、なんと風にあおられてバランスを崩したのである。刹那、

「危ない!」

と、とっさに飛び出したのが米村だった。彼は、左手で竿をつかむや、右手で体を抱きとめて彼女を支えた。実に迅速かつ適切な措置だった。

「す、すみません……!」

鏡子は恐縮して首をすくめた。そうして、

「意外と重いんですね、これ……」

と、照れ隠しに言い訳をした。

その髪の香りが、米村の鼻腔をくすぐる。体を受け止めた手前、距離は近かった。彼は、右腕をちょっとこわばらせた。そこに乗る背や肩から、柔らかさと温もりが伝わってくる。

結局、鏡子は大人ながら、彼に手伝ってもらって餅をつくことになった。後ろから杵を持ってもらいつつ、ともにそれを振り下ろしていく。

「いよいしょ!」

さっきまでよりもややトーンの下がった掛け声が、後ろから聞こえる。ちょうど頭一個分米村の身長が高い。これが子どもだったら、彼の腹の辺りまでしかないところだが、さすがに成人女性ともなるとそんなに身長差は生まれない。自然密着の面積も大きくなる。声が遠慮勝ちになるのも無理からぬところだ。

しかし、妙な気遣いが差し挟まると、互いの間に微妙な空気の流れ出すもので、鏡子はいささか気恥ずかしさを感じずにいられなかった。そもそも、男性に後ろから抱えられるという姿勢は、通常の生活で滅多にあるものではない。だから、表面上こそ平静を装ってはいるが、内心相手の温もりを意識せずにはいられなかった。

それは、片や米村においても同様であった。むしろこういう場合、男の方こそ気を使うものである。それがいけないことだと理解していても、頭のどこかではやはり彼女を女と見てしまう。男のさがである。それ故彼は、出来るだけ隙間を開けて立つように努力した。

「いよいしょ……!」

しかし、離れて立つと厄介なのは、腕の力だけで得物を支えなければならなくなり、とりわけ手首への負担が大きいことだ。米村にはちとこれが厳しい。そこで、やむを得ず足を前に踏み出す。そうすると、どうしても触れ合う部分が出てくるが、腰の踏ん張りを利かせるためには仕方がないのだ。

だが、これはこれで厄介なのは、また相手の女を感じ過ぎてしまうことである。米村は地域の役員を引き受けて、しかも評判をとる位だから、このような場で公然と性欲を露わにすることなぞ決してない大人であるが、どういうわけか今日ばかりは勝手が違った。やはり男の立場としても、このように女性と密着する機会などまずないからであろう。意表を突かれたようなわけだ。そういう時に限ってエロスを感じるということは、ままあることである。

「いよいしょっ……!」

そういうことは、女の場合にも少なからずある。もし最初から下心見え見えで近づいて来られたならてんで相手になどしないのだが、こういう風に突発的に接触の機会が与えられるとどぎまぎしてしまうのだ。たとえ、相手の男性に異性としての興味がまったくなかったとしても。いや、あるいはそれが為返ってドキリとさせられてしまったのかもしれない。いわゆるギャップの妙である。

米村のことは、いい人だと思っている。新人の鏡子にも親切に色々教えてくれる。それも決して、下心の故ではなくだ。だがそれにしたって、はるかに年上と認識している彼に、男性としての温もりを期待してしまったことは、彼女にとって意外なことに相違なかった。

折しも、彼の腰が臀部にぶつかる。彼が腰を入れて構えだしたためだ。その所為で、彼の重心はやや下方に落ちた。鏡子の髪は今、米村の鼻の先にある。

「よいしょぉ……!」

米村は、にわかな逡巡にさいなまれていた。甘い香りと白いうなじ、腕やその他から伝わる柔らかさと温かみ……、そういったものが彼の理性を揺さぶりにかかる。いくら“よその家の奥さんだ”“あの子の母親だ”と言い聞かせてみても、己の邪な部分がそれを遮って誘惑をしかけてくるのである。こんなことになるとは思わなかった。

彼も男であるからには、それは彼女の美醜に興味がなかったわけではない。下心の全くなく近づいたかと詰問されれば、これを否定しきれない心の弱さもある。彼女は若くて可愛らしい女性だとも認めている。考えだすと、彼女の丸顔、小ぶりな目・鼻・口、和風な面立ち、少しぽっちゃりとした体型、そういうものをちゃんとチェックしていた自分に気づく。

だがしかし、彼女は人妻、そして自分も家庭を持つ身である。何よりいい歳して、若い女に欲情するわけもあるまい。そう、そうなのだ。実に馬鹿馬鹿しいことなのだ。なのに、なぜ男という生き物は、その客観的な思考を実地に生かせないのだろうか。なぜその先の顛末に思いを致せないのであろうか。たった今の性欲、これに我が身を乗っ取られたら、男は終わりである。

米村はさりげなく、本当にさりげなく、股間を前方に動かしていた。目指すは女の桃尻。これに股間を触れ合わせる。無論、少しでも避けられたら即座に中止して誤魔化すつもりだ。

「い、よいしょ……」

鏡子はすぐに知った。時々“当たる”ことを。実は、そういう可能性もあるかと真っ先に考えついていたのである。だから、元から神経をその辺りに集中させていた。ただ、それが当たっていると感じたのは、自分の思い過ごしかもしれないとも思った。米村がそんな行動に出る人とは到底考えられなかったし、何よりこんな場所で白昼堂々とそんな破廉恥な行為が成し遂げられるとはとても信じられなかったからである。

だが、それにしても接触は確かにある。わざとではないかもしれない。しかし、確実に局部が当たってくる。それはさながら、餅に杵が沈むような感じである。不意にそんな例えを思いついて、鏡子はその低俗な思いつきに恥入った。だが一度思いついてしまうと、変な絵が脳裏に浮かんで離れない。柔い膨らみに直立した竿が、ペッタン、ペッタンと打ちつけられる場面である。

女だからといって、性的な妄想を抱かないわけではない。特にこうして具体的な材料を与えられたならば、つい善からぬことを考えて、無聊を慰めたりするものである。妄想は退屈な日常へのスパイスだ。そうして、これに好奇心が加われば、いよいよもってスリルなフルコースの出来上がりである。鏡子には今、不愉快な気持ちはなかった。その頬がにわかに紅潮していく。

「よいしょぉ……ぅ」

ペッタン、ペッタンというより、実際には、グニャリ、グニャリという感じで、杵が餅をこねていく。手元の話ではない。腰元の話である。そして、ついにくっついたまんまになった杵は、餅をへこませて止まった。杵は杵だった。餅をつくのに相応しく、固い。

米村は、とうとう上半身まで隙間なく密着した。完全に前方の背中全体に覆いかぶさる格好である。初めは恐る恐るだったのが、相手が拒まないのでつい調子に乗ったものである。年甲斐もなく、彼は理性を見失っていた。自分が刑罰に向かって歩み始めたことにも気付かず、ただ欲求に素直になるばかりである。

と、その時、突然に彼は前のめりによろめいた。これはわざとではない。単なる油断である。この時、思わず彼は、彼女を羽交い締めにせんばかりにきつく引き寄せていた。

「す、すいません!」

当然謝る。ただし、餅の割れ目に杵の竿を沈着させて。

「い、いえ……!」

鏡子は反射的に答えた。表向きこの会話は、ただアクシデントに付随したやり取りにしか見えなかったが、その裏には、米村が自身の思わぬ発情を人妻に謝罪する隠喩の意味があると、そう彼女は解釈していた。それ故に妙に緊張して、半ば彼の語尾にかぶせ気味に答えたのである。

「いよいしょぉ……っ!」

再び餅つきが始まる。まだ数回しかついていないというのに、鏡子は汗びっしょりだった。さっきから子どもらを手伝っていた米村ももちろんである。二人して汗かきながらの共同作業だ。

とはいえ、本来なら子どもの付き添いである母親の飛び入り参加、ちょっと体験すればいいだけであり、何も本格的にやらずとも良いはずである。そう気づいてから、鏡子はたちまち不安になった。いや、実際にはまだ十回にも満たない回数しか餅をついていないので、誰も不信には思っていないのだが、気になりだすとキリがないものだ。

臼の傍に座って餅を返している女性。鏡子よりもはるかに先輩のベテラン主婦だ。彼女はとうに異変に気づいていて、それでも指摘できずに固まっているのではないだろうか。それから、少し離れたところで談笑している母親たち。ひょっとしたら、自分たちの破廉恥行為を噂の種にしているのではないだろうか。そして極め付きは我が息子。彼は大人の性向をまだ知ろうまいが、いずれ大きくなってから思い返して、この事実を疑うかもしれないし、そうでなくても、これはれっきとした裏切り行為である。

「よい……しょぉ……」

一方、この手の不安は米村にもぼつぼつ感じられていた。やはりまだ命は惜しかったと見える。ここでようやく、性的欲求を保身の利益が上回った。すると、直ちに彼は行動に出た。

「もう出来ますかね……」

杵が臼に落ちた時点で、ぱっと鏡子から離れる。一旦思いきると潔い身の引き方である。

これは鏡子にとり意外だった。もちろん歓迎すべきことであるが、いざこうなると、なぜか一抹の名残惜しさもある。ともかく、これで体験は終了だった。

ところが、実際の終了はもう少し後になりそうだった。臼側の女性が知人に呼び出された為に、役の交代を依頼してきたからである。これを断れない鏡子だ。今度は餅をこねる方を体験することになった。例によってこれに声援を送る息子が、自分もやりたいので、傍に駆け寄ってきて座った。親子並んでの延長戦である。

もっとも、今回は米村と離れているのだから何も憂慮すべき点はない。……はずだった。が――

「よいしょ……ぉっ!」

代わって一人で杵を振るうことになった米村。それはいい。臼の前に立って己の作業に没頭している風だ。そしてその足元で、鏡子らが餅をこねる。足元で……、つまり、彼の腰辺りがちょうど顔の近くにあるわけで――

「いよいぃしょぉっ!」

見てはいけないと思った。しかし、一度でも見てしまうと、どうしても目線がそちらに引っ張られる不思議。そうでなくても視界にはそれが入り込んでくる。鏡子は、息子がそちらに気づいてくれないように祈りながら、懸命に顔を伏せる努力を行った。

米村のジャージの股間には、突っ張った山が出来ていた。それが目線の周辺で存在を誇示する。こんな状態を見せては言い逃れできないではないか、と彼の心を責めてもみる。だが、この状況を回避する手立ては考え浮かばない。心なしか、山の頂きには雨が降っているようだ。本当はそんな事実はないのであるが、彼女にはそんな幻影が見えていた。濡れた染みの広がる光景だ。

「よいしょっ!」

当然米村にも自覚はあった。なんとなれば、濡れたわだかまりをすら見せつけたい位だ。欲情してしまった彼は、さっき折角踏ん切りがついたところだというのに、まだしつこく抵抗を試みていた。未練である。

この行為がどんなにリスクのあることかは分かっている。否、本当の意味では分かっていないかもしれない。ことが露見すれば、身の破滅だってあり得るのだ。それなのに見せつけたい衝動を収められないということは、危機への実感が足りないからであろう。その裏には、ひょっとしたら彼女はまだ一連の行為に気づいていないかもしれない、なんて、そんな甘い考えもいまだにあった。

「いよいしょぉっ! いよいしょぉっ!」

餅つきとは、古来男女の営みを象徴化したものという。打つ男性と受ける女性、そして、共同作業で餅を誕生させる構図。今、知らず知らずその象徴的意味を体感しながら、互いの心を一つにして、餅つきに精を出す男女であった。


〈おわり(?)〉




人妻官能小説【蕩蕩】



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[2012/01/01 00:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
乳搾りの手コキ

人差し指と親指で輪っかを作る。それをゆっくりとすぼめていく。やや遅らせて、中指、薬指、小指も丸めていく。最終的には、中央に空洞のある握りこぶしが出来上がる。また開く。再び人差し指から順に締めていく。これを繰り返す。

「やってみて」

メグミは説明を終えると、アキハルに場を譲った。アキハル、おずおずと手を伸ばす。言われた通りにやってみる。が、上手くいかない。

「こう」

すぐにメグミがとってかわって、もう一度手本を見せる。指先の群れは、滑らかなウェーブを描いて開閉する。アキハルとは違って、連続した動きだ。

再び彼の番となる。が、やはり容易にはできない。メグミのような指使いができない。

しかし彼女は焦れることもなく、今度は彼の小さな手に優しくその手をかぶせて、

「こうやって、上から下へ……」

と、手ずから指導を行った。アキハルは少し照れた。その手の神経は、内よりも外の方に余計に注意が向いていた。そんな彼の気持ちを余所に、メグミは説明を続ける。彼女のソバージュからほのかに甘い香りが漂って、アキハルの鼻腔をくすぐった。

「やらせてあげる」

それは昨日の夜のことだった。

「したことないでしょ?」

そうして、今日の体験が決まった。

「おばちゃんが教えてあげるから」

半ば強制的だった。もっとも、アキハルにしても否やはなかった。興味がないわけはないのだ。

「おっきいでしょう?」

初めて目の当たりにして、思わずのけ反って驚いたアキハルを見て、彼女は笑いながら言った。確かに大きかった。

「ほら、今ここ、お乳張ってるでしょ?」

ポンポンとそこを叩きながらメグミは言う。そんな大胆な扱いをして大丈夫だろうかと心配しながらも、アキハルは怖々近づいていった。ただし、同じように触ることは遠慮した。

「乳首をこうやって……」

それから、さっきの説明が始まったわけだ。

「もっと強くしてもいいよ」

忠告を受けて、アキハルはやや力を込めてみる。すると、プシャーッと勢いよくミルクがほとばしり出た。

「そうそう、上手上手!」

嬉しそうにほほ笑むメグミ。アキハルも上機嫌で笑い返した。初めて感じた手ごたえだった。

彼にとって、ここでは何もかも初めてづくしだ。伯父夫婦の家を訪れ、彼らの家業を知り、実際に現場に足を運んで、そして間近で見た牛たち――。

牧場の規模は決して大きくないと伯父達は言ったが、並みいる乳牛を目の当たりにすると、初めて実際に見る光景に少年は圧倒された。牛の大きさも然りだ。そんな中企画された、今日の乳搾り体験である。

「あらぁ、上手いじゃない。うちで働いてもらおうかしら」

伯母はそんなことを言って彼をおだてる。実際には機械を使って搾乳することを教えられていたので、それがお世辞であることにアキハルは気づいていたが、それでも褒められて悪い気はしなかった。

ここに来て、彼の初めて知ったことがもう一つある。それは、女性としてのメグミの魅力だった。

コツをつかんだ彼は、用意された容器をわずかの間にいっぱいにした。

「じゃあ今搾ったのを飲ませてあげるからね」

そう言って器を抱えて立ち上がるメグミ。アキハルはその後について歩きながら、目の前で左右に揺れる尻を、見るともなく見ていた。





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[2012/02/29 23:59] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
栗の花匂う人

「ねえお母さん、これ何のにおい?」

「え……?」

問われて、母はそっと頬を赤らめた。

「栗の花のにおいよ」

「栗? へエ~、変なにおい」

「そうね……」

いやというほど充満する匂い。それは、近くの家に植わる大樹からのものだった。

「あそこの木の白いお花。あれよ」

窓から指をさす。娘はそちらを見て、無邪気に頷いた。

「すごいにおいがするねぇ」

“すごいにおい”――、確かにそうだった。風に乗って運ばれてくるそれは、こちらの家の中にまで充満した。昼と言わず、夜と言わず。

そしてそれは、寂しき女の独り寝を脅かした――。

「……ン……ン……!」

夜ごと我が身を慰める。かれこれ三日。あの花の香りをかいでからというもの。

「ンッ……ンハ……ッ!」

シーツの上で足をくねらせ、とめどない身悶えがやるせない。秘花はあぶくを吹いて開花し、濃密な匂いと絡み合う。雄々しい匂いだ。“彼”のために、わざわざ窓が開けてある。

「ンウゥ……ンンアァ……」

鼻孔いっぱいに吸い込み、かつ全身を彼に預ける。外気の冷たさも刺激的だ。裸になった彼女はそれ自体に興奮もしつつ、である。その横顔に、昼間の母の面影はなかった。

「秋彦さん……」

切なげに声に出してみる。夫と離ればなれの暮らし。これが切なさへのせめてもの抵抗とばかりに。

「秋彦さん……」

自分で腿を持ち上げ、大きく開いてみる。顔から火が出る思いだ。だがやはり、そこへのしかかってくる重みはないわけで、報われない妻は思い出だけを相手にするより仕方がなかった。

「アアァ……」

ヒクヒクと肉の花弁がうずく。長い夜の狭間で、やがて彼女は疲れきって眠った。


  *


「ほら、あの白いお花よ」

娘の手を引いて、母は語った。家の裏側の道を行けば、すぐにその木のそばまで寄ることができた。

「かわいいお花ねえ」

彼女は言った。白い房が鈴なりに垂れ下がっている。まるで、白いしぶきが勢いよくほとばしっているようだった。彼女は話しながら、頭では別なことを思い描いていた。近くに来ると、生々しい匂いはいよいよきつくなる……。

「あれはねえ、みんな雄花なんですよ」

すぐ後ろで声がして、親子はびっくりして振り返った。見れば、一人の男がにこやかに立っている。顔見知りではなかった。

「雌花はねえ、あの花の中にまぎれてちょっとだけあるんです」

おせっかいな彼は、こちらに近寄りながら得意げに話しだす。

「ほら、見えるかなあ?」

そう言って、娘に合わせてしゃがみ込む気遣いもみせる。

「あのフサフサした白い花のね――」

それにつりこまれて、娘も自然と彼の説明に聞き入りだした。その指先の指し示す方へ、懸命に目を凝らす。“雌花”とやらを探しているのである。母もそのそばへ寄って行った。

「どれどれ?」

自分も娘に高さを合わせてしゃがみ込む。しかし、彼女は探し当てるまでに至らなかった。彼女が近づくやいなや、その横に立ちあがった男のせいだった。顔のすぐそばで、“匂い”がまた一段ときつくなった、気がした。

男のレクチャーは、早くも次のステップに移っていった。母を残し、二人は前方の幹へと寄っていく。やがて、「大きい!」だの「硬い!」だの「黒い!」だのと叫ぶ娘の声が聞こえだす。一体どんな解説をしているのか。母はぼうっとして見つめるだけだった。依然うずくまったまま、先ほどの視線の高さで。

「そっちの方の木も見に行っていいよ」

男は言った。彼はこの庭の持ち主だったのだ。娘は元気に走っていく。

「――すみませんでした」

母は勝手な訪問を詫びた。

「いえいえ、こちらこそ強烈な臭いで申し訳ないです」

男は気さくに笑った。

「好き嫌いの分かれる匂いですからねえ」

そう言って目を細める。

「奥さんは……お好きですか?」

「え……」

女はすぐに答えられなかった。もっとも、彼の目には何らの不埒さも映っていなかった。

やがて駆け戻ってきた娘に連れられ、彼女もまた奥の方の木々を見に行った。そして二人が元へ帰って来た時、男はいつ用意したものか、ある土産を持って待っていた。

「栗の花は独特な匂いがしますからね、こういう、香水なんてものも作ってみたんですよ」

そう言って彼が差し出したのは、幾重にも丸められたティッシュペーパーだった。

「ここに染み込ませてありますから、良かったら本物と比べてみて下さい」

その言葉にいち早く飛びついたのは娘だった。少女は、そのやや重みのある湿った紙束と、手折られた花々を交互に鼻につけて熱心にかぎ比べだした。

それを見て、妙な予感にとらわれだしたのが母である。彼女の心臓は、ある邪推を伴ってにわかに鼓動を早めていった。しかし、それでも娘から手渡されれば受け取らないわけにはいかない。

「ほんとね……栗の花の臭い……」

彼女は恐る恐ると鼻に近づけながら感想を言った。ティッシュペーパーの湿り気は、じっとりと、そしてずっしりと手の平に染みた。

間もなくそれは、再び娘の手に奪い返された。少女はそれをポケットに入れて、意気揚々と帰っていく。その後を追う女はぽおっと頬を赤く染めて、男の腹の下の方に視線を落としつつ、曖昧な挨拶をして帰った。


  *


それから数カ月が経った。

「わあ、栗だ!」

母が持ち帰って来たかごの上を見て、娘は歓声を上げた。

「おお、大量だなあ!」

夫も、待ってましたとばかり嬉しそうに言う。

「ちょっと待っててネー」

妻はツヤツヤした頬に満ち満ち足りた笑顔を浮かべて台所に立った。その足へ、待ちかねた様子の娘がしがみつく。すると、その直後だった、彼女が素朴な調子でつぶやいたのは。そのセリフは、母の手から栗のまとまりを転げ落ちさせた。

「あっ、お母さんから、栗の花のニオイがするよ」



〈おわり〉




妄想の座敷牢



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[2012/06/15 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top
珍休さんと水あめ女

昔々ある所に、小さなお寺がありました。お寺には和尚さんと四人の小坊主さんが住んでおりました。ある日のこと、和尚さんは隣村までお出かけをすることになりました。小坊主さん達はお留守番です。

「じゃあ行ってくるからな」

山門の前で振り返って、和尚さんは言いました。

「はい、行ってらっしゃいませ!」

小坊主さん達は元気よくお見送りをします。和尚さんはその声に頷いて階段を下りて行きました。が、ちょっと進んでまた戻って来ました。そうして言うには、

「よいか、分かっておると思うが、くれぐれもあの壺に近づいてはならぬぞ。あれは危険な猛毒じゃからて……」

「はい、分かっております!」

もう何度も聞かされていた四人は、その言葉を途中で遮って言いました。そして改めて、

「行ってらっしゃいませ!」

と、背中を押さんばかりにして和尚さんを送り出しました。和尚さんはまだ何か言い足りない様子でしたが、一人ひとりの顔にしっかりと頷き返しながら、やっとのことで出かけていきました。

「ふう、やっと出ていったよ」

和尚さんの姿が見えなくなった途端、珍長(ちんちょう)が伸びをしながら言いました。珍長は小坊主さん達の中で一番ノッポです。

「隣村だから、今日はきっと遅くなるね」

そう言ったのは珍太(ちんたい)。四人の中で一番太っちょです。

「うん、まず夕方までは大丈夫だよ。ひょっとしたら夜になるかも」

一番のおチビさんである珍堅(ちんけん)が言いました。小坊主さん達は和尚さんの前でこそきちんと畏まっていましたが、居なくなった途端になんだか伸び伸びしています。

ところが、この中で一人だけ和尚さんの消えた先を見て考えに耽っている者がおりました。

「おい、どうした珍休(ちんきゅう)。難しい顔して」

珍長が気になって尋ねます。

「ん、いや……ちょっと引っかかってな、おっさんの言ってたことがよ」

珍休が答えると、珍太が笑って言いました。

「ああ、壺のことかい? どうだっていいよ、そんなの。それよりさ、もう飯にしようよ、飯に」

「おいおい、もう飯か? さっき朝飯食ったばっかりだろ?」

珍長が言うと、みんなどっと笑ってお堂の方に帰っていきました。珍休はまだ何か考え込む様子でしたが、壺の話は結局それっきりで、自分もお堂に帰りました。

お堂に入った四人はみんなやりたい放題です。絵を描いたり歌ったり、木登りをしたり駆けっこをしたり、昼寝をしたりつまみ食いをしたり……。普段なら掃除と修行に明け暮れるのですが、叱る人がいないのをいいことに、すっかり怠けてしまっています。

そんなこんなで、すっかり日が暮れてしまいました。和尚さんはまだ戻ってきません。

「帰ってこないね」

珍堅が隣にいる珍休に言いました。

「ああ……」

珍休は柱に寄りかかって、また考え込む風です。

「どうした?」

珍長が尋ねました。珍休はしばらく答えませんでしたが、やがて意を決した様子で言いました。

「おっさんの部屋にさ……行ってみないか」

それを聞いて、珍長は笑って言いました。

「なんだ、まだ気にしていたのか。たかが壺だろ? どうせ大したもんじゃないよ」

が、珍休は真剣です。

「いや、壺そのものも気になるが、問題はその中身さ。――珍堅、お前この間の晩なんか見たんだろ?」

珍休は珍堅に問いかけました。

「う、うん……和尚さんがね、部屋でうずくまって、何かを舐めていたような……」

「食いもんか!」

珍堅の答えに、珍太がすかさず飛びつきます。

「そういえば、おいら聞いたことがある。水あめは壺に入れて売っているんだって」

食べ物の話となると興味津々な珍太なのです。彼の言葉を受け、珍長も納得しました。

「そうか、和尚のやつ、夜な夜な水あめを舐めてやがったんだな。それで、そいつを知られないように毒だなんて嘘つきやがったんだな」

珍長が言うと、珍太も珍堅も大きく頷きました。ただ、珍休一人はまだ何か引っかかる様子です。ともあれ、四人は打ち揃って和尚さんの部屋へと忍び込むことにしました。

和尚さんの部屋は、庫裡の中でも最も奥にあります。四人は一つの燭台の周りに肩寄せあって、廊下を進みました。

「声がさ……」

歩いている途中で、ふと珍休がつぶやきました。

「声が、時々聞こえるんだよ、真夜中にな」

ふいの言葉に、三人は黙ってその続きを待ちます。

「高い声で、何か呻いているような……」

その時、灯りが急に小さくなりました。途端に珍太が咎めます。

「や、やめろよ、変なこと言うの」

廊下に伸びた影がぼやっと揺らめきました。

「それさ……俺も聞いたことあるぜ……」

珍長が珍休に同調します。すると、それをどうあっても否定したい珍太、

「鳥かなんかの鳴き声だろ。な? 珍堅」

と、自分より小さな珍堅の肩をぎゅっと握って呼びかけます。珍堅は仕方なく話を合わせてやることにしました。

「そ、そうだね。風の音かもしれないし」

それを聞き、珍長は言い返そうとしました、が、彼はその言葉を飲み込まざるをえませんでした。ほかの者達も同様です。

なぜなら、妙な声がその時本当に聞こえたからです。それは、初めの内途切れ途切れでしたが、次第に大きくはっきりと聞こえるようになりました。すなわち、和尚さんの部屋に近づくにつれてです。

ついに四人は和尚さんの部屋の前に到着しました。するとどうでしょう。誰もいないはずの部屋の中から、かすかな物音と吐息のような声が聞こえるではありませんか。明らかに部屋の中に何者かがいるようです。

四人は顔を見合わせました。

「開けるぞ」

珍休が言いました。




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[2013/05/05 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
上手くやりたい



彼は見た、汗ばむ拳を握りしめて。昼日中、眼下で明け透けに行われる情事。彼の身に熱い血潮がたぎり、やがてそれは暗澹たる思いに変わっていった……。

類(るい)は童貞である。大学に通って早三年になるが、未だに女を知らない。それどころか友人もいない。ただただ大学と家とを往復する毎日だ。

ほとんど引きこもりと言ってもよい。サークルにも所属せず、趣味もない彼は、自室で独りパソコンの画面に向かって、無為に日々を過ごすことが多かった。

もし熱中するものが一つでもあるとすれば、それは自慰行為だろう。果たしてこれを趣味と呼べるかどうか、少なくとも世間では認められないことだろうが、実際問題として彼の日常のほとんどの時間はそのために費やされていた。

誠に好色な男であるが、そのくせ性風俗店に行こうとは思わない。それは金が無いためというよりも、行動力が無いためという一言に尽きた。そのため、専らアダルトサイトで収集した動画や漫画を相手にいつも慰めている。講義のない日など、日がな一日収集作業に没頭することも珍しくなかった。

そんな彼が、画面の外で唯一性の対象としているのが隣家の人妻である。年の頃なら三十八、九。特に美人というわけでもなく、どこにでもいるタイプの女だと彼は思っている。だから、恋をしているわけではない。

彼女は類が中学生になったばかりの時に隣に越してきた。その頃はまだ若奥さんといった風情で、思春期の多感な少年は少なからず心を揺さぶられたものである。異性としての意識はここに芽生えたのであった。

それ以来、両者の関係が著しく縮まったということはない。先方には嫌われてもいなければ、殊更に好かれもしていない。"こっちだって、別に彼女に興味があるわけではない"と彼は半ば強がりじみて考える。そう考えて、しかし彼は、勃起を握った、彼女を想ってだ。

パソコンに向かいながら、ふと窓の外を見る。彼女が顔を見せるのは午前十一時前と午後三時頃。それをただ見る。気づかれぬように端の方からそっと見る。そして股間をまさぐる。バケットに入った洗濯物を取りに前かがみになる女の、胸の谷間に全神経を集中させる。

カメラにも収めた。余人には何の変哲もない、人妻が洗濯物を干すだけの写真である。類も絶対的にそういう撮影に価値を見出している訳ではない。無為無策の癖に、ストーカーは軽蔑している彼だ。あくまでも真人間を標榜する彼は、女の生態をどこまでも追いかけようとまでは思わなかった。むしろそれが彼のプライドだった。

そんな彼の人生はいつも平穏であり、そしてつまらなかった。今日の出来事はそこへほんの少し、ささやかな波紋を投げかけたものである。

彼は見た。彼の部屋からわずかに見える隣家のリビングルーム。その窓の向こう、フローリングの上で展開される、いとも唐突な刺激的行為。

人妻はほとんど裸だった。腰に巻いたスカートだけを残している。だがそのスカートも後ろから捲られて、尻は丸出しだった。そんな格好で彼女は四つん這いになっていた。窓に対して斜めに顔を向けて。

類は目を見張った。日頃彼女を性的な目で見ていながら、現実の彼女が性に結びつくことをどこかで疑っていた彼である。だが彼女は、予期に反してセックスをしていた。年齢から言っても立場から言っても当たり前だと知っていたのに、いざ目の当たりにすると意外の感だった。

しかし、彼が衝撃を受けたのはそのことではなかった。彼女の痴態以上に驚愕だったのは、そのセックスの相手である。それは彼女の夫ではなかった。相手はもっと若い男、それどころか明らかに自分よりも年下の少年、いや子供であったのだ。まさに子供と呼ぶのが適切である。彼女自身の息子と言ったって通らないではない。それが相手だったのだ。

類の気は動転した。あの子は一体誰なのか、どういう経緯でああなったのか、いつからそういう関係なのか、そして俺はどうしたらいいのか……ドギマギする胸に交錯する思いを処理しきれない。そんな彼に関係なく行為は続く。もはや谷間どころではなく、乳房が丸々揺れている。揺らしているのは少年。

近親相姦でないことは確かだ。と、そう考えて、はたと類は気が付いた。ひょっとしたら、あの子は彼女の息子より年下かもしれぬと。だとすれば、なんという奇体な事実だろう。あの人妻は、どういう心地で子供相手に身を委ねているのだろうか。その顔には、時折笑みさえ浮かんでいる。愉しんでいるのだ、確かに。

声は聞こえない。が、淫靡な鳴き声を上げているのではないだろうか。類は聞きたかった。それで、そっと窓に手を掛けた。しかしその時、ふいに女の顎が上向いた。類は咄嗟に隠れた。心臓の拍動が一段と激しくなる。"見つかってはいけない!"そう思った。

一呼吸置いて覚悟を決め、もう一度覗き見る。すると、両者はまだ先の体勢を続けていた。紛れもなくセックスの現場。それ以外のことをしているようには到底思われない。相変わらず人妻は、少年に後ろから犯されて悦んでいた。

少年は誰なのか。類には見覚えがない。見た目は公園でサッカーボールでも蹴っていそうな活発な感じ。子供とはいえ目鼻立ちも整っており、女の子達に人気がありそうだ。だから、という程短絡的でもないだろうが、その幼さにしてまんまと人妻の味を知った彼である。

もしかしたら、今日が初めてではないのかもしれない。いや、それどころか、ほかの女とも既に関係があるのではないだろうか。見るほどに自信ありげな腰使いだ。その腰使いで、親程も年上の女をよがらせてきたのだろう。

そんな餌食の一人に、隣の人妻が選ばれたわけだ。類が十年近くも視姦だけで満足してきた女と、少年は実際に肉体関係を結ぶまでに至っているのである。考えてみれば、類と彼女が出会った当時、彼はまだ性とは無縁の存在ではなかったか。片や類は、その時既に異性として彼女を狙いすましていたのである。同じ女を巡りながら、この結果の差はなんだろう。類はいまだ、彼女の名前すら知らないのに。

暗澹たる思いが彼の胸中を占拠していった。彼は震える指でカメラのシャッターを切った。咄嗟に思いついた、それが最良の策だった。その上で彼は、はち切れんばかりに硬く勃起した自身のペニスを引っ張り出した。彼は童貞である。彼に出来ることはほかになかった。

苦しかった。嫉妬と羨望の嵐が胸の内を吹き荒れる。鷹揚に見下していた女の裏切りに、初めて感じる寝取られたような気分。そして後悔。自分にもやれたのではないかと。そう思うと、これまで散々気を引かれていたような気さえする。何しろ、子供相手に発情するような淫らな女なのだから。

「そうだ、俺もヤろう」

類は決意した。彼女を口説いて、もしダメならこの写真で脅そう。そういう話は動画や漫画でよく見てきたじゃないか。現実にそれを実行してやるんだ。そう考えると一段と興奮してきた。

一方、行為中の二人は一旦姿を隠したと思うと、今度は体位を変えて現れた。仰向けに寝た女の開いた股の間に、少年が収まる格好だ。両名の顔は見えない。だが、二人の結合部ははっきりと見えた。濡れた肉弁の中に上から肉茎が串刺しである。傍観者にダメ押しの光景だった。完全に少年は女を抱いているのである。

少年の尻は小さく、そしてきれいだった。股間の周囲に縮れ毛の一本も生えていなかった。それが毛むくじゃらの女陰に埋もれている様は圧巻である。類は唾を飲んだ。これがセックスだと知った。彼の目の前で女は、少年の尻に足を巻きつけてみせた。

類は射精した。複雑な感情も性の衝動には勝てなかった。窓の下の壁に噴射した精液が飛び散る。それをも彼は厭わずに、しばらく肉棒をしごき続けた。眼前のカップルはまだセックスを続けている。少年の射精は類よりもまだ先らしい。

その後、二人の姿はまた見えなくなって、結局それっきりになった。やがて、人妻が洗濯物を取り込みに出てきた。午後五時二十分。いつもよりはるかに遅刻である……。




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[2013/05/12 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
お昼寝おばさん


おばさんはエロい。おばさんは無防備だ。ぼくの目の真ん前で、タンクトップの中からたっぷりとした胸の谷間を見せつけながら、何事もなくスヤスヤと寝息を立てている。ぼくは勃起してしまったチンポをブリーフの中で密かにしごいた。

「(おっぱいが……すごいよ……)」

こんもり盛り上がった胸の谷間が、汗ばんだシャツからこぼれ出ている。白い肌に浮かぶ玉の汗と、透けて見える青い血管。こんなものを間近でさらしておいて、欲情するなという方が無理だ。

きっとおばさんはぼくのことを子供だと思っているのだろう、隣で寝ているトモキと同じように。だけど、トモキは幼稚園児、ぼくは中学生だ。おばさんのことを女として見られるし、チンポの使い方だってもう知っている。

そうだ、おばさんは女なんだ。おばさんの所為で、チンポがこんなにガチガチになっている。おばさんの胸はもちろん、おばさんの厚い唇もそこから漏れ出る息も、頬に張り付いた後れ毛も、どれを見ても興奮する。本当におばさんはエロい。

だけど正直な所、おばさんを見てこんなに勃起するとは思わなかった。ついさっきまでだって、トモキと一緒に走り回って普通に遊んでいただけだった。おっぱいが大きいことは知っていたけれど、おばさんでオナニーするとまでは考え付かなかった。

「(かわいい……)」

今は寝顔を見て素直にそう思いすらする。

「(ゲッ、おばさんだぜ?)」

もう一人のぼくが釘を刺す。母さんよりも年上だって話だ。それでも興奮が全然収まらないんだから仕方ない。

「(キス……してみたい……)」

唇を見ればそう思う。キスしたら、おばさんはどんな顔するだろうか。ひょっとしたら、今ならバレずにできるんじゃないだろうか。おばさんにキスしながらチンポをシコシコして……。

ぼくはそっと、そおっと間を詰めた。胸がドキドキする。まだ大丈夫だけど、これ以上近づいたらヤバいかもしれない。キスなんてやっぱり無理かな。でも、近寄るだけは近寄りたい。

「(おっぱいも揉みたい)」

色々見るところがあって忙しい。よく見ると、胸に産毛が生えているのが分かった。女の人の体。これがそうなんだ。

「(おばさん! ぼく今、おばさんの体見ながらオナニーしてるんだよ!)」

じっと目蓋を見つめながら心に呼びかける。もしそれが開いたら、とっさに寝ぼけて見せるつもりだ。誤魔化す自信はある。チンポはパンツの中だし、上からタオルケットまでかぶっているし。

「(気持ちいいよお。チンポシコるの止まらないよお)」

おばさんは知らないんだな、ぼくが横でオナニーしていること。想像もしないんだろうな。だけど、ぼくはスケベなんだ。本当はおばさんのことイヤらしい目で見てる変態なのさ。

「(タオルケット取っちゃおうかな)」

ぼくはさらなるエスカレートを望んだ。チンポをおばさんにもっと近づけたいと考えた。

「(いや、パンツを脱いだ方が興奮するかな)」

タオルケットの中でチンポを露出して、もしおばさんが目を覚ましても、その前でそのままオナニーし続けたらどうだろう。おばさんと普通にしゃべりながら、本人をおかずにその目の前でイくんだ。夢はどんどん広がる。

「(おばさんの手に握らせてみたい。ていうか、おばさんの体にチンポこすりつけたい!)」

シコシコの手が止まらない。生おかずがこんなにいいものだなんて思いもよらなかった。すごい。すごく気持ちいい。イきそう。もうイきそう。

「(お、おばさんの顔にぶっかけたらどうな……)」

ぼくがそう夢想した時だった、背後の縁側からそおっと忍び込んでくる者を察知したのは。そいつは素早い動きでぼくらの足元を過ぎ、こちら向きに横たわるおばさんの背後へあっという間に回り込んだ。

「(あっ!)」

とっさにぼくは目を閉じて固まった。一瞬見ただけだが顔は目に焼き付いている。名前は知らないけれど、その人はここの地元に住んでいる男の人だ。前にここの家に来た時に会ったことがある。多分おばさんよりもずっと若い。

「(その人がなんで?)」

分からない。まるで泥棒のように入ってきた。ぼくはドキドキしながら身構えた。いくつか浮かんだ推理がある。一、ドッキリ、二、泥棒、三、レイプ、もしくは……。

「ン、ンンッ……!」

おばさんはなんと、変な声を出し始めた。

「(まさか!?)」

答えは"三"なのだろうか。ぼくはどうしたらいいのだろう!

「ノブ君!」

おばさんも驚いていたが、ぼく程じゃないはずだ。ぼくはびっくりして気が動転した。

「ウウン……ノブ君たら、ダメよ……」

おばさんは、その"ノブ君"という人に止められて大きな声こそ出さなかったが、すぐに色っぽい声を出し始めた。今まで聞いたことのない種類の声だ。"三"……だけど、浮気……か? 本当に? あのおばさんが?

「今日からダメって言ったでしょう?」

「うん、知ってる。でも来ちゃった」

……浮気なのか。これが浮気現場なのか。目を開けることはできないが、二人の甘ったるい会話はどんどん耳に入ってくる。

「こいつらが、その言ってた?」

ノブ君が言う。見なくても分かる、ぼくやトモキのことを指しているのだ。ぼくら親戚家族が泊まりに来ているから、おばさんは断っていたんだろうな、ノブ君のことを。でも来た。

見られているだろうから身動き一つできないが、心臓の動悸は激しくなるばかりだ。チンポは完全にガードしているから、オナニーの件はバレていないだろうけど……。

「ダメだってばあ……」

おばさんの甘え声が聞こえる。

「(ここで? まさか……その……?)」

なんということだ。ぼくのオナニーどころの騒ぎじゃない。セ、セ、セックスしてしまうんじゃないだろうか。別のドキドキが激しくなる。

「(ぼ、ぼくはどうしたら……)」

分からない。パニックだ。色々な考えが浮かんでは消えていく。

中には、冷めた気持ちもちょっとあった。ちょっと複雑な気分だ。おばさんって"そういう人"だったんだなって思うし、しかもぼく以外の奴とそういうことするってことにしょっぱい気持ちを覚えた。ひょっとしたら、そういう人だったからこそ、今日ぼくのチンポがギンギンに反応したのかもしれないけどさ。

でも、やっぱりこの状況はこれで新たに興奮した。だって、セックス……ここでするっていうんだから……。だけど、おばさんはぼくの期待をあっさり蹴った。

「ねえ、起こしちゃうから、せめてあっちで、ね?」

それはないよ。そりゃトモキがいつ起きても不思議じゃないけどさ。ノ、ノブ君は、どうなの?

「駄目だよ。こ・こ・で。興奮するだろ?」

ちょっと悔しいけれど、この件はノブ君に感謝しなくちゃいけなくなった。二人はその後も小声で押し問答を続けたが、そのうち何もしゃべらなくなった。いよいよセックスを始めたらしい。

「(うう……見たい……)」

しゃべってくれないと状況が全く分からない。ぼくは覚悟を決めた。いっちょ賭けに出ようと。スーッと薄目を開ける。

「(あっ、すごっ!)」

既におっぱいが丸出しになっていた。おばさんは左手の甲を目の上に乗せてのけ反り、ハアハア言っている。ノブ君がおっぱいを吸っているのだ。トロンと垂れて広がったお肉をギュッと搾り寄せてさ。

「(おばさんの乳首!)」

思っていたより薄い色。勃起していた。ぼくのチンポもまたビンビンになってきた。

「(ああ、シコりたいよお!)」

切実にそう願ったけど、動けない。動いたらバレる。首も動かせないから、ノブ君が下の方に移動しても見ることができなかった。多分"クンニ"というものをやっていたのだと思うけれど。

「(おばさんのマンコ!)」

これは想像するしかなかった。そんな中にも、二人は着々とやることをやっていった。体位を大きく変える度にぼくは目を閉じた。そしてまたそっと開く。次の時、ぼくは度肝を抜かれた。

「(フェ、フェラチオ!)」

憧れの光景がそこにあった。おばさんはノブ君の上にまたがって、チンポをしゃぶっていた。あのおばさんがチンポを舐めているなんて衝撃的だった。おばさんはいつも、チンポを入れたことのある口でぼくらと普通に会話していたんだと思うと。

「(女の人って、ほんとにチンポしゃぶるんだな)」

しかもおばさんのマンコはノブ君の顔の上にあった。その頃ぼくは少し大胆になって、ちょっとだけ首を動かして視野を広げていた。それが"シックス・ナイン"という前戯だってことは、後になってから知ったことだ。

「(大丈夫かな)」

ぼくはトモキの様子が心配になった。ひょっとしたら起きていて、ぼくと同じく覗き見しているんじゃないか、なんてことも疑ってみたけれど、いつも無邪気なこの年下の従弟がそんな凝ったことをしようとは、やっぱりとても思えなかった。

だけど、このままじゃ本当に起きてしまうかもしれないってことは二人も考えていたみたいで、ちょっと焦りながら、

「ねえ、もう挿れるよ」

ってノブ君が言うと、おばさんもすぐにウンウン頷き返した。"挿れる"の意味はぼくにも分かった。そうなんだ、セックスなんだ。この世にセックスは実在するんだ。ぼくはその時、大げさにもそう思って感動した。

「ンッンッ……!」

おばさんは間もなくリズミカルなアエぎ声を上げだした。初めこそ遠慮がちだったけれど、段々大きくなって、

「アンッ、アンッ……!」

って、いかにもスケベな声を出し始めた。

「(お、おばさん、ぼくらがいるのに……)」

おばさんはスケベな人だったのだ。若い男にチンポ入れられて、"アハンウフン"が我慢できないらしい。バれたらぼくらにどうやって言い訳するつもりなんだろう。やっぱり子供だと思って安心しているのかな。でもぼくは、でもぼくは……。

ぼくはとうとう我慢できなくなって、パンツの中でゴチョゴチョやりだした。どうせ二人は自分達だけの世界に入って、ぼくらのことなんか気にしていないんだ。だったらぼくはぼくで、あなた達のセックスでヌかせてもらいましょう。勝手にそう決めた。

それでも出来るだけ気づかれないように、ちょっとずつ撫でさするように手を動かした。余りに強烈なおかずなので、刺激が強すぎるからという理由もある。すぐにイッてしまいそうだったのだ。ぼくは色々気を使ってオナニーした。家で親にばれないようにするのより肩がこった。

「(おばさん……おばさあん……!)」

さすがに声を気にしてか、ノブ君がキスして口を塞いでいる。その下でおばさんは、ウンウン唸って目をトロンとさせていた。足まで相手の背中に回してしがみつき、チンポを悦んでいる。変態だ。おばさんは変態だったんだ。

その瞬間、つまりおばさんに欲情と失望を感じた瞬間にぼくは射精した。ぼくはノブ君に勝てなかった。ノブ君はその後おばさんを抱き起こしてバックからやって、再び正常位に戻ってやっとイッた。しゃぶられて、それからマンコに入れて、よくあんなにもつなって感心する。

パンツの中、ビチョビチョだ。ノブ君は多分マンコの中で射精したんだろう。あれだと汚れなくっていいな。その上、おばさんはまたチンポをしゃぶってあげていた。もう一回入れるのかなって思ったけど、それはなかった。ノブ君はそそくさと帰っていった。




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テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2013/08/25 15:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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