おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
ひとみは畳に転がりながら、一人自分を慰めていた。眉根を寄せ、切なげな表情で見悶える。
「アアァ……ン」 多少わざとらしくでも声を出すのは、行為を盛り上げる為である。このところ、前にも増してムラムラする日が多くなった。 例えば、食の量を控えている者が少しでも食べると、逆に刺激を受けて余計に腹が減ったりする。まさにそんな感じで、理生を招き入れたことが仇となり、彼女の肉体はさらなる悦楽を求めだしていた。手の届く所にそれがあると思うのがよくない。 簡単に濡れそぼってしまう痴穴を指でほじくり、いわゆるGスポットを責め立てる。一方ではクリトリスも可愛がった。作業の合間にちょっと休憩するつもりが、気が付くとこれだ。もう半時ばかりやっている。 「イく……またイく……」 情けない声で鳴きながら、目と膣を潤ませた。いくらやっても空しさは埋まらない。今度は本格的に裸になってみようかと考えた。 だが、その企画は破られざるを得なかった。 「あっ!」 と思って急いで下りると、やっぱり理生である。庭に眩しい笑顔が咲いていた。 「あら、いらっしゃい、子ダヌキちゃん」 ここに来られるということは、彼の母もあの一件を知らないわけだ。もしも知っていたら、理生を止めるどころか、ひとみを今頃警察へ突き出しているだろう。あの夜の事は、彼女の思い出にだけとどまっていた。 ひとみは理生を招じ入れると、 「クッキー焼いたんだけど食べる?」 と、早速おやつを振る舞った。餌付けはバッチリである。美味しい、美味しいといって食べる彼に、ひとみはいつしか夫の面影を重ねていた。彼もよく手料理を喜んでくれたものだ。 「おばちゃん、好き」 理生の懐きっぷりはどんどんエスカレートしている。一線を越えた経験は知らず知らず彼の身に刻まれていたようで、今はひとみの膝に乗り、彼女の胸にためらいもなく抱き着いている。男子特有の尖った尾てい骨が、コリコリと腿の上を動く。向い合わせの股間は下腹の肉に埋め込まれていた。 近頃の陽気の所為もあり、彼はじんわりと汗ばんでいた。ひとみは艶っぽく微笑みながら誘った。 「一緒にお風呂入ろうか」 風呂は既に温めてある。願ってもないことと、理生に否やは無い。 二人して裸になって、まずは理生の体を洗う。もう暴れることもなく、素直に彼は奉仕を受けた。聞かぬ所といえば性棒位だ。再び見られた女の裸体を眼下に、彼は憚りもなく勃起していた。いまだにその意味を理解していないから、遠慮も恥じらいもない。 ひとみは素知らぬ風で、そこをゴチャゴチャと弄びながら、今日も元気な有り様を悦び愉しんだ。彼はもう童貞ではない。己も知らぬ間に子作りを経験した。そしてまた、彼という男を迎え入れたひとみにとっても、それはもう特別な道具だった。まさに男根である。 「はい」 完了の合図を送ると、今度は理生が言い出した。 「ぼくがおばちゃんを洗ったげる」 「エー、おばちゃん恥ずかしいわよ」 言いながら、ひとみは腰掛けに座った。男児の溌溂とした肌を前にすると、改めて自身の張りの無さが浮き彫りとなる。だが理生にそんな見立ては微塵もなかった。 スポンジを泡立てて、まずは背中からゴシゴシとやる。幼い力のこととて、精一杯やっても痛いことはない。小さな手が、背骨の浮いた細く長い背を行き来する。見る人が見れば、そのスリムな形とシミ一つない白い肌を美しいと形容しただろう。海外でモデルの真似事をしていた頃は、背中のざっくり開いたドレスなども幾つか着せられたものだ。 「パパやママも洗ってあげるの?」 一転母性的な温かい気持ちが湧いてきて、ひとみは優しく問いかけた。親孝行される方とする方のような構図である。 「ウーン……パパは洗ったげたことあるかな」 考え考え理生は答えた。親のことよりも今は目の前の女に夢中だった。腕や脚も念入りにこする。股の間は少しいい加減にやった。オチンチンのないことがやはり不思議で、構造的によく分からないからどこまでどうやって洗っていいか分からず、躊躇の末誤魔化したのである。ここへきて自慰のことをうっかり思い出したひとみは、そこを詮索されずに助かったわけであった。 彼がこんなに熱心に体を洗うのは、一つには大人の真似事をやって褒められたいというのもあったが、メインの場所へたどり着いた時に怪しまれないようにとの配慮だった。そのことは、既にひとみも薄々察している。 やがて理生は、満を持して胸部に到達した。この膨らみこそが目的地だったのだ。背後から手を回し、まず脇の方から突っつくように押す。この時点でもう弾力が手に返ってきて愉しい。そのまま滑って乳首の上を通過する。プニプニする感触を手首に覚えて新鮮だった。戻ってもう一度スライドする。脂肪の玉が揺れて、乳房を生々しく実感させる。 スポンジを持ち替え、左の乳に移動する。持ち上げるように乳の下側から上へこする。ズシンとくる躍動が衝撃的だ。両の谷間から弧を描くように、上から下、下から上へと輪郭を撫でてもみる。どれだけ遊んでも飽きない玩具だ。 「ウフフ」 ひとみは笑いを禁じ得なかった。乳房に興味があろうとは察していたが、ここまでとは思わなかった。一体に男子は皆そうなのか。新鮮に感じ、また微笑ましくも面はゆくなって、つい笑ってしまったのだ。しかし、お気に召して何よりではある。 彼女の胸は従来薄い方だった。痩せ型の体格に似つかわしい小ぶりさだった。妊娠と出産を経て一時は膨らんだものの、基本的には変わらなかった。 胸元がきついと感じ出したのは近年のことである。四十を超えて肉が落ちにくくなり、それでもスレンダーなスタイルは維持していたが、胸だけは中年らしく肥え、今ではDカップのブラジャーを付けている。谷間の出来たことは我ながら自慢で、夫にも見せびらかしたものだ。もっとも、それを愉しんでいた矢先に彼は逝ってしまったが。 洗い終わって、共に湯船に入る。追い炊きをしない今日は向かい合わせの位置だ。 「おっぱいって浮くんやね」 余程感心したらしく、率直に理生が感想を述べた。実際、乳房はプカプカと水面に浮かんでいる。 「そうよ、初めて見た?」 ひとみは食い入るように見つめる彼がまた可笑しかった。自分でも意識しなかった発見を彼は与えてくれる。それもまた心地よい。 「触ってみる?」 からかうように言うと、理生は真に受けて大きく頷いた。許しを得て、今度は堂々と真正面から両の手を向ける。触診するような手つきでグニグニと乳房を挟み、その感触を確かめていく。表情は真剣そのものだ。 それを見てクスクスと笑いながら、ひとみは訊いた。 「どう?」 「柔らかい」 真に迫った声で言下に理生は答えると、こうも付け加えた。 「ママのよりおっきい」 母しか比較対象を知らない彼であるが、なるほど、確かに彼女の体型では湯に浮かぶこともあるまい。ひとみはちょっとした優越感を味わった。 そんな儀式が終わると、例によってリサイタルが始まる。理生は首を振り振りよく歌った。あまりに盛り上がり過ぎて、折角温かかった湯も次第に冷めていった。それで、そろそろ上がろうとなるのが通常であるが、二人はそんな気にならなかった。 「少し冷えてきたわね」 そんなことを言いながら、ひとみは互いの体温で暖を取るように、何気なく相手の体を抱き寄せた。腿の間に細い腰を挟む格好で。 「うん」 理生はうっとりとしなだれかかり、彼女の腰に手を回した。無知ながらも、何となく気分を出しているように見える。ひとみの中で、またぞろ黒い欲求が急にざわめきだした。浴槽の底にあるまじき深海のような暗さの中、海藻のなびく秘貝からぬるい水が漂い出る。 「もうちょっとくっ付こうか」 「うん」 尻を引き寄せると、おあつらえ向きに彼の貝柱も直立していた。ひとみは自然と割れ目の位置を調節し始める。抱き合っている間に入ってしまうことならよくあるだろう。そんな甘い誘惑が脳裏にこだまする。 突起は行き先を求めて、ツンツンと恥丘をつつく。ひとみは、もうほとんど相手の尻を握るようにして掴み、遂に自ら誘導していった。理屈は脇へ置いて、この前の夜と同じ、ちょっとした事故、あるいはほんの出来心というつもりで。 「ン……ッ」 とうとう彼が帰ってきた。大した抵抗もなく、拍子抜けする程あっさり、ヌルリとペニスが割れ目に納まる。 「入った……」 正論を言っても始まらない。ひと度男女の契りを結んだ以上、いずれこうなる運命だったということ。ひとみの中に入った男根が、都合よくそう慰めてくれるようだ。 紛れもなく二度目の性交。しかも今日は起きている彼とである。理生にとっては実質これが初めてのセックスということになる。もっとも、彼はまだ陰茎が膣の中へ入っている事実に気付いてはいない。 「あったかい?」 耳に唇を付け、ひとみは微かに震える声で囁いた。顔を見られたくないから、相手の頭を胸元に抑えつけ、自身はその上へ覆いかぶさっている。 「うん……」 くぐもった声で理生は答えた。耳の中へ直接囁きかけられた時、ゾクゾクと脳が痺れた。それであやふやな気持ちになって、彼は念を押すように言い直した。 「おばちゃんのお股、あったかい」 「おばちゃんのお股……」 そのあどけない表現が妙に卑猥に思えて、ひとみは思わず復唱すると、その響きが益々意味を持って欲情を助長していく。 理生はまた、手にした感動を無邪気に述べ立てもする。 「なんかね、気持ちいい」 それはセックスに対する率直な感想だった。といっても、あくまで股の間に陰茎が挟まれているのだと思っている。ただとにかくオチンチンが気持ちいいことだけは確かだった。オナニーの経験もないのに、そこの快感は覚えた彼である。 「そう……」 平静を装いながら、ひとみは口元をだらしなく緩めた。 「気持ちいいでしょう? おばちゃんのお股」 気に入ったフレーズを今一度繰り返す。彼女の興奮はもう彼女でさえ否定出来ない。こうなると欲求は果てしなく高まるばかり。 ひとみは背中からずり下がると、向かい合うというよりほとんど相手を上に乗せるといった姿勢になって、理生のことを羽交い絞めにした。 「おばちゃん……」 夢うつつの中で、当てもなく相手を呼ぶ理生。その顔からはいつしか日頃の快活さが薄れ、代わって艶めかしい色香が立ち昇っていた。およそ児童のそれではない。腰の使い方は心得ていないが、快感を求めてクネクネと回すように悶える。それを尻でコントロールするのがひとみだ。 「寒くない?」 「うん」 いまだ温め合う体裁を建前上続けながら、その実チャプチャプと水面が波立つ訳をどう説明するのか。肉びらの開口部で陰芯がモゾモゾとほじくり回す。ひとみは顎を伸べ恍惚と天を仰いだ。 「来そう……もっと……」 もう辛抱たまらぬと、尻を掴む手に力がこもる。もはや躊躇いもなく、その手は谷間に分け入って相手の肛門から袋の裏までギュウギュウと押した。 「ンウゥ……」 会陰を指圧された時、理生はか細い声で低く鳴いた。決して痛いのではなくて、ムズムズと切ないような快感が一気に押し寄せてきたのだ。彼は、余計にひとみへしがみついた。 それを聖母のような大きさで抱き止めながら、その実魔女のような貪欲さで、彼女はおさな子の性具を押し込んでいく。痴れ穴は肉厚をおっ広げて、さながらブラックホールのように何もかも併呑する勢いだ。サイズの足らなさは仕方ないというのに、もっと、もっととバキュームしていく。とうとうそれは、陰嚢ごと内部に収納してしまった。 「カッ、ハアァ……ン!」 きつく眉根を寄せ、ひとみは大きく息を吸い込む。その脳裏に、口で彼を丸呑みにしたいつかの絵が浮かんだ。今は下の口で同じことをやっている。 「すごいことしてる」 己の変態性もここまで極まるとは我ながら予想だにしなかったこと。さすがの収縮穴も塊になった肉で押し拡がり、玄関ホールは満席である。彼女は瞬時に最高潮の幸福を得た。 同じ時、ちょうど理生も絶頂に達した。再びの経験ながら今度は焦りを感じる暇もなく、何が何だか分からない衝撃の波に飲み込まれて、アップアップと溺れている。それで言葉を失って、女の熟れ肉に必死でしがみつく。もう甘えるの度を超越していた。 「イッてる」 呆けた悦楽の中でも、ひとみには分かった。尻の痙攣と内部のそれが連動している。アクメの膣中で男根は歓喜に躍動していた。同時に達せられることは、この上ない幸せを感じる瞬間だ。 二人はしばし言葉もなく肌を合わせながら、絶頂の余韻に浸った。 テーマ:エロ体験談・告白・官能小説 - ジャンル:アダルト |
五歳 ひとみは、恥丘の縮れ毛を手の平に感じながら、中指をぴったりと割れ目に沿わせ下降させていった。指先を腿の間まで潜り込ませると、ほんのりと汗ばんでいるのを感じる。 「一行さん……」 ちらりと仏壇の写真を見る。いつかと変わらぬ笑顔がそこにあった。かれこれもう五年になる。以来、疼く体は独りで慰める日々だ。殊に近頃は回数が増えた。四十も半ばになって、いよいよ性欲は盛んである。 「ン、ンン……」 胸元もまさぐり、自ら気分を出す。頬が色づきだすに連れて、陰裂はぬめりを帯び始めた。濡れやすくなったものだ。 「ア……アァ……」 誰もいない家は僅かな声でもよく通る。己の息が耳にこだまするのも興奮の材料だ。ひとみは思い切って下着をずらし、指を立てて花びらの口をなぞり回した。そして、わざとピチャピチャという音を鳴らしてもみる。 「ンハァ……ン……」 恥ずかしそうに見悶えしながら、しかし一層あからさまに、まるで誰かに見せつけるかのように膝を起こして股間を開き、両脇の指で器用に陰唇を左右へ広げると、中指を第二関節の手前まで挿入していった。より確かな刺激が訪れる。 「アハァ……!」 行為の虚しさは承知しているつもりだ。だがどんなに惨めでもやめることは出来ない。散々しつけられた快楽を急に無いものとされて、女の肉が平気でいられるわけもない。体は覚えている。罪である。 「ああ……イく……」 遠慮がちにひとみがそう言った、ちょうどその時、コツコツという物音がして中断を余儀なくされた。彼女は、すぐに身なりを正すと、足早に階下へ向かう。この時、表情はもう一転して平生の爽やかさに戻っている。 「あらあら、ヤンチャな子ダヌキさんがまた来たのね」 ガラス戸を開けながら、ひとみは自然と笑みを浮かべた。それは、隣の家に住む理生(りお)という男の子だった。生垣の破れ目をくぐって来たのだ。大人は無理でも、猫や小型犬はもちろん、五歳の子供でも訳なく通り抜けられる。 「まあ、今日は随分泥んこの子ダヌキさんね」 昨夜降った雨の所為で地面がぬかるんでいたのだろう。見れば、理生の膝から下は泥で汚れていた。 「カタツムリいたよ」 そんなことを言って差し出した手もまた泥だらけである。ひとみはとりあえず、彼を浴室へと連れて行った。 「あのねえ、ママがねえ――」 よく喋る子である。ひとみは終始ニコニコしながら、ハイソックスを脱がせた。そのたどたどしい物言いと、二親とも関西出身の影響を受けたアクセントも相まって余計に可愛らしい。 「もう、これも全部洗っちゃおう」 彼から一枚一枚被服を脱がせていく内、何かと世話してやりたい老婆心も湧いて、結局軒並み洗濯機に放り込んでしまう。そうして丸裸になった理生の手を引いて、ひとみは風呂場に入った。 「こらこら、じっとしなさい」 決して叱るでもなく、こそばそうにキャッキャとはしゃぐ彼に、まるでペットを洗うかのような調子でシャワーを浴びせていく。楽し気に騒ぐ彼とじゃれ合う内、仕舞いにはひとみもずぶ濡れとなってしまった。 「ああ、もう、おばちゃんも濡れちゃったじゃないの」 さも困ったという顔を作って、シャツの裾を絞る。 「もういいや、おばちゃんも脱いじゃお」 彼女は理生の快活さにつられて無邪気にそう言うと、さっさと衣服を脱いで、回転する洗濯機の蓋を開けた。下着を履き替えたかったのでちょうどよくはある。 「いつもお風呂は誰と入るの?」 「パパとかママとか。ぼく一人でも入れるよ」 「ほんとに? 偉いね」 ゴシゴシと体を洗われながら、理生はやや口数を減らしていった。母には無い胸の膨らみに面食らっている。ひとみは元来スレンダーな体型であるが、中年に入って少しずつ肉付きがよくなっていた。 「はい、じゃあこっち向いて」 背中側が終わって、言われるがままに回れ右する理生。そのすぐ眼下に豊かな双丘が広がり、彼はこれが予期せぬ幸運であったことを知った。遠慮もなく、まじまじとそこに眼をやる。 ひとみは和式便器に跨るような明け透けな姿勢で膝を折り畳み、背の低い彼の華奢な体を優しくスポンジでこすっていく。小さかった頃の娘を思い出す。ただ違うのは、股の間の造りである。孫とまだ風呂に入ったことはないが、あの子もこんなだろうかとふと思った。 小さな陰茎を慎重に摘まみ上げ、その裏側をこする。それも陰嚢も、想像より遥かに小さかった。ミニチュアのサンプルみたいに、まるで現実味がない。 「へえ……」 何度も見たはずの形ながら、ひとみは妙に感心してしまった。改めてその精緻な構造を知った感覚である。 ここで、ようやく理生が大人しくなったことに気付き、取って付けたように尋ねる。 「大丈夫? 痛くない?」 「うん」 理生は依然乳房を見つめていた。腕の上下に合わせて、そこも土台から上がり下がりする。隣で二の腕の脂肪が震えるよりももっと大らかな波打ちが表面に起こり、反面紅桃色のくっきりとした乳輪は、落ち着き払った安定感を示していた。 女を知らない男児であるから、その色香までは説明出来ない。しかし、豊かで艶のある髪がきらめき、面長で下膨れの白い頬に薄っすらと汗が流れる様は、どことなく日頃のおばさんたる枠を超え、新しい一面を感じさせる気がした。 ひとみが異変に気付いたのは、そんな時だった。 「あら……」 ミニチュアがいつしか鎌首を持ち上げていた。摘まみ上げる補助も要らず、健気に自立している。 チラッと上を窺う。その表情にはいつも通り屈託がなかった。ただ視線は合わない。彼女はようやく女として、その意味と行方を察した。それでもあえて胸は隠さず、 「ママはちゃんと洗ってくれるの?」 などと何気ない会話を続ける。少しからかってみたい気になった。 「こういう所もちゃんと洗わなきゃね」 そう言って探りを入れつつ、股の間に腕を差し込み、既に洗ったはずの尻の方へスポンジを這わす。股の内側を丹念に洗うというのである。ただ、ピーンと立った竿が腕に平行にピタリと寄り沿う時、彼女は急に体の芯がゾクゾクとするのを感じた。懐かしい感覚だった。 「痛くない?」 しつこくも確かめてみる。 「うん」 理生はやはり無邪気に頷く。己の発情には気が付かない。女の腕に跨って、陰茎も陰嚢も、肛門さえも乗っけている非現実さにも同様だ。 ひとみはさり気なく、しかし思い切って、竿を掴んでみた。掴むといっても手で握る程のスケールはなく、精々指三本で足りる程度。そうしてやはりさり気なく、シコシコと軽くこすってみる。 彼女は質問を変えた。 「気持ちいい?」 先程来よりやや間を置いて、理生は、 「うん」 と返事した。そういう聞かれ方は初めてだったが、そう問われれば今が気持ちいいことは確かなのだった。 それを聞くと、ひとみは一瞬何か逡巡したが、冠りを振って気持ちを切り替えると、さっと立ち上がってシャワーを手に取った。 「じゃ、流していくね」 石鹸の泡を、肌に手を添えながら洗い流していく。滑々として、柔らかいが何のたるみもない皮膚が元気に水を弾く。勃起は継続していたが、今度は見ないようにした。 理生としては、これ以上何かがあることを知らないから、ムズムズとする心の昂りを覚えつつも、されるがままに体を洗われ終わった。ただ、家なら入りたがらない癖に、この時ばかりは湯に浸かりたいと言い出した。 「だって、あったまってないわよ」 ひとみは困った風で湯船に手を入れてみる。実際、温水といった程度だった。 「大丈夫」 と言って、理生は構わずに飛び込んでしまう。そうして、プールみたいだ、とはしゃぎ、バシャバシャと水を立てる。また快活さが戻ったようだ。 「おばちゃんも!」 勢いのまま、ひとみに手を差し出す。 「おばちゃんも?」 訝しむように、彼女は理生の瞳を覗き込む。それは清く澄みきって好奇心いっぱいにキラキラと輝いていた。その中に、爛々と燃える雄々しさのようなものを見た気がして、ひとみの頬がだらけるように緩む。 「じゃあ、一緒に入ろうかしら」 自覚なく、理生が来た当初よりも彼女は上機嫌になっていた。 「やだ、やっぱり冷たいじゃない」 ごねながらも風呂に浸かる。湯の吹き出し口に共に向き合う形で二人は陣取った。ひとみの膝の上に理生が後ろ向きに座る体勢だ。理生はひとみと向かい合いたがったが、熱くて危ないからと言われ、仕方なく従った。 理生はひとみに乗せられて、しきりに歌を歌った。保育園で覚えた歌もあれば、何かの番組の主題歌もあった。風呂に入る時はよく歌うのだという。 「上手い、上手い」 彼女が褒めそやすと、理生は良い所を見せようと得意になって歌った。次第に湯の温度は上がり、二人の体もカッカと温まっていく。互いの体温の高まりは、肌を通してダイレクトに伝わってくる。理生はひとみの腕に抱かれていたが、熱がりもせず、拒む素振りも見せずに彼女の胸に身をまかせ続けた。 腹に回したひとみの手の甲に、硬い突起が時折当たる。初めはへその辺りにあった手も、いつしか下腹部へと下がっていた。ひとみが、今一度確かめるつもりで、つい軽く当ててみたのが始まりだ。その時まだ芯はなかった。だが、もう一度、もう一度と当てる内に、また膨らみだした。ちょっとした戯れだった。 一曲歌い終わると、次の曲を探す。その間が、理生には少し気まずい。割合によく覚えている方ではあったが、レパートリーにも限界がある。次第に選曲の間が長くなっていった。ひとみはニコニコしながら、時に助け舟を出して、自分も知っている童謡を一緒に歌おうと誘う。理生は今や顔を真っ赤にしながらそれに応えた。 トン、トンとぶつかる頻度が、こちらの思うより多くなった。理生はひとみの膝の上でモゾモゾと動き、小さな尻の位置を変える。その度に恥毛が擦れ、それにつれて淫肉も動いた。ひとみは上気した頬を男児の柔らかな髪に寄せる。乳房はもっぱら彼の背中に押し当てっぱなしだ。彼女は、とうとう手の甲もべったりと男根に添わせてみた。いきり立った棒は、倒れるどころかこちらを押し返さんばかりだ。 理生はすっかり集中力を欠いて、次の曲を見つけられなくなった。 「どうしたの? のぼせちゃった?」 「ううん……分からへん……」 「もう上がろっか?」 「ううん、もうちょっと」 頑なに今この時間の延長を望む。実際、当人にのぼせている実感もなかった。 ひとみの口元には、いつもの母性的なそれではなく、いつしかニヤニヤと何か企むような笑みが浮かんでいた。彼女は抱き直す要領で男児の股間に手を入れた。手の中に玉袋、手首に肉茎を当てて、抑えつけながら彼の軽い体を抱き上げる。 「大丈夫?」 「うん……」 曖昧な答えを返す理生。我知らず股間を前に突き出す。反動でその細い肩がひとみの分厚い胸を押しつぶした。 「ちょっとマッサージしよっか」 男児の反応に滑稽さを感じながら、ひとみは陰部を握った手を、患部をほぐすようにコネコネと動かした。柔らかい中に硬いしこりのあるものを、あるいは上下に、あるいは旋回するように揉んでいく。 もう片方の手はあばらの上を行き来する。いかにももろそうな骨の下から、トクトクと心臓の鼓動が伝わってくる。乳首は硬くなり、肌には粟粒が浮き出した。ひとみは今やすっかりその身の中に相手を抱え込む体勢になった。まるでぬいぐるみを抱くような格好である。 彼の頭部に頬を摺り寄せながら、その長い指で、それはちょうど先程陰唇を撫でていたように、袋の筋から竿の裏をなぞっていく。そうしててっぺんまで来ると、先端を四本の指先で包み、そのまま下降させる。間もなく亀頭の口が手の平の窪みにぶつかった。するとまた上昇。これをゆっくりと丹念に繰り返す。 「気持ちいい?」 今一度尋ねてみる。 「うん……」 熟女の胸に全力で体を押し付けながら、理生は夢うつつで答えた。例えば、犬や猫が撫でられて腹を見せ、うっとりとしているような調子だ。 いたいけな彼のありのままな反応にほくそ笑みながら、ひとみはいよいよ興に乗って、そのか細いしこりを親指と人差し指で挟み、上下にシコシコと、今度はさっきまでより余程早くしごきだした。伸縮する包皮の感触もまた愛おしい。 気まぐれに始まったこの遊戯も、しかしいたずらの度が過ぎた。次の瞬間、理生は下腹を中心に激しく痙攣し始めたのである。それは僅かの間だったが、二人を大いに焦らせた。 「大丈夫?」 さすがにやり過ぎたと思って、ひとみは一転心配になる。 「う、うん……」 初めての経験で、自分の身に起こったことが彼にも分からない。その年頃の故に、射精はもちろんしていない。実は、精通前でもエクスタシーは得られる。このことを二人は共に知らなかった。 「なんか……」 理生は青ざめた顔で告げた。 「オチンチンがスースーするよ」 「オチンチン? 見せて」 彼は立ち上がって、素直に陰部を見せる。ひとみは、顔の前に来たそれをしげしげと見つめた。外面的に何ら変化はない。 「おしっこ出そうな感じ?」 理生はちょっと考えてから、 「ううん、出そうじゃない」 と答えた。ひとみもまた考え込む。しかし考えても分からないし、今は彼の不安を和らげることが先決だった。 「ちょっとお風呂に浸かり過ぎたのかもね」 的外れな推理を自覚しながら、彼女は自分自身にも言い聞かせるように言うと、この問題をなかったこととするかのように、彼の手を引いて風呂から上がった。 テーマ:エロ体験談・告白・官能小説 - ジャンル:アダルト |
チョコレートの板の上で白いマシュマロを転がすように、ミナミはワダの背中の上で豊乳を滑らせた。つぶれた脂肪の間から無数の泡が弾ける。彼女の体は石鹸まみれ。その肌でワダの体を洗う。彼は悠然と腰掛けに座ったままだ。ミナミは彼によって、ソープ嬢さながらの技術を仕込まれていた。今日もファッションホテルの浴室で、専業主婦が真昼間からソープ不倫である。 腰から手を回して、陰茎をなぶる。彼のものは、早くも硬みを帯びていた。だが、それも彼女の乳頭ほどではない。男の肌で摩擦され続けたそれはいずれも尖りきり、思い思いの方を向いて首や腋などへ流れて行った。 後ろが洗えたら次は前である。 「失礼します」 ミナミはそう言って彼の前方へ回ると、その腿の上に尻を落ち着けた。 「ン……」 陰核が接着して、彼女はわずかに感じた。少し調節しながら、陰唇をこすり付けだす。ワダの体毛がジョリジョリと鳴る。ミナミの縮れ毛がそれと混ざり合った。ワダとの関係を覚悟してから整えるようになった下の毛である。ちょうど独身の頃のように。 ワダは腿で泡踊り中の女に手を回し、その肛門にズブリと右手薬指をねじ入れた。 「ヤッ、アアン……!」 ミナミは眉根を寄せた。が、拒むことまではしない。もぞもぞとする気持ち悪さに耐えるだけだ。しかし、やられているだけでは済まぬと、彼女もまた手を使って敵の股間を攻撃した。 指先で青筋をなぞって降りてゆき、そのまま玉袋、さらにその裏へと侵入する。このホテルの腰掛けは、股間の下にちょうど腕が入る位の窪みが彫ってある。ミナミはそこから手を入れ、思い切って尻の穴に中指を突き立てた。 「フフン」 別に嫌がりもせず、ワダは鼻で笑った。ただその黒光りする肉棒が一段と反りを増す。彼はそれを、彼女の空いている方の手でしごかせた。自ら更なる攻撃を受けようというのである。 困ったのはむしろミナミの方だ。両手を下の方に取られて安定が悪い。そんな中、ワダの左手は彼女の膣穴までほじくり出した。いつの間にやらアヌスには小指も増えている。ここで、勝敗は呆気なく決した。 「ア、ウゥン……!」 尻の脂肪をプルプル振動させて、彼女はアクメに達した。折しも、ダメ押しのように接吻をされた時だ。ミナミは自分から口を開き、舌を出して相手の舌を探した。頭が朦朧としてきた。 しかし、休む暇は与えられない。ペニスは相変わらずしごかされ続けるし、ヴァギナの指しゃぶりもやめさせられない。互いの肉と肉が擦れあって、浴室にネチャネチャとした音が響いた。既に石鹸の中へ男と女から湧いた粘り汁が多分に混じっている。二人はお互いの肛門をほじくり、また生殖器をこね回し合いながら、一部の隙もなく唇を重ね合った。 「(あああ……これ、すごい……)」 女体の快楽に素直な感動を覚えるミナミ。ワダとの邂逅まで久しく忘れていた。 ふと彼女は、シズカのことを思い出した――。 「――ああっ、なんでもないんです」 シズカは優しい笑顔で答えた。ワダの部屋から泣いて出てきた件について、ミナミがやんわりと尋ねた時だ。 「トモのことで相談している内に、なんだかこみ上げてきちゃって……」 それを聞いて、ミナミは正直拍子抜けした。が、一方で"どうせそんなことだろう"とも思った。ミナミがワダに相談を持ちかけていたのは、なんとか彼の気を引こうという意図であったが、シズカの場合は、紛れもなく文字通りの"相談"なのである。この素朴なステージママは、計算高さと無縁の所で生きていた。 はっきり言って、芸能界に似合わない純粋さであったが、どうしてここにいるのかと問えば、 「わたし、アイドルになりたかったんですよね」 と、いかにも無邪気な調子で答える。その調子で、家でも大真面目で息子と特訓に励んでいるのだとか。表情を豊かにする練習や滑舌を良くする練習などなど。 ミナミは笑って話を合わせながらも、内心では舌を出していた。その程度の努力でスターになれるなら安いものだし、第一その程度のことは努力にすら当てはまらないと。一歩抜け出そうとするなら、何かを失ってまで仲間を出しぬかないといけないのだ。 彼女の大学の同窓に我が子を役者に育てた母親がいる。息子はコウよりも五つ年上だが、既に業界から一目置かれる存在感を示していた。国民的大型ドラマにも出演経験がある。実力派という触れ込みで、とある劇団の中で幼くして大人に交じって活動していた。 その子、タイガは、ミナミから見ても確かに芝居が上手かった。仮に、彼の母親がミナミのような営業をしていないと言われても、そうかもしれないとすら思う。計算高い彼女は、正直な所、我が子がその点で敵わないことを前提に今日のような工作をしている部分があった。 こんな心は、母として失格だろうか。否、彼女はそう思わない。なぜなら我が子の為にその身をさえ犠牲にしているのだから。 そんなミナミの哲学をよそに、シズカはのんびりと語る。 「あんまり熱心に特訓するものだから、旦那に怒られるんですよ。"学校の勉強の方が大事だぞ"って。ちょっと嫉妬も入ってるんですよね」 要するに彼女の感覚では、子役業も習い事の一つといった所なのだ。それであわよくばスターに、と。 以前、少しだけ枕営業の話題が二人の間で交わされたことがある。シズカは端から夢物語だと笑った。 「それに、それって浮気じゃないですか。旦那さんを裏切ってまで子供の仕事を取るなんて、目茶苦茶ですよ」 どこまでも本気度の低い女である。ミナミは知っていた。タイガの母が仮に枕をしていないとしても、彼女の家が某大企業の創業家一族であることを。それに比して、ミナミやシズカのいかに何も持たざるかを。金もない、コネもない。あるなら、そう、この身一つ、女の武器だけだ。 「アアッ! アハァ~ン!」 例によって大げさに悦楽の声を上げる。あの社長室での一件以来、ミナミの痴女ぶりは新たな境地へと踏み出していた。実地によって舞台度胸を向上させていったわけである。彼女はワダの膝の上でのけ反った。彼の首に手を巻き付け、自ら腰を上げ下げしては膣内の男根を摩擦する。泡だった白い愛液が、睾丸を伝って床に流れ落ちた。 「(旦那が、旦那がって……)」 ミナミは劣情の狭間で思考した。コウに入れ込むのに比例して、夫婦仲は冷え込んでいった。今では会話もない。当然セックスレスだ。もうすぐ二年になる、最後に肌を重ねてから。 しかし、彼女の肉体がさび付いたわけではない。むしろ、女体としては成熟度を増すばかりだ。子種を宿せる最後の年齢を目がけて、女体と性欲は右上がりに増進していくのである。 「アアッ、アアッ、アヒィッ……」 熟れていたのに放置されていた肉体は、まるで水を得た魚のように生き生きとしていく。本人も驚く位の過剰反応だ。 もちろん息子の為に抱かれているのだ。ワダもカトウも好きではないし、コウのことがなければなんでセックスなぞしようか。イヤらしい声で鳴くのも、男好きする娼婦を演じているのだ。 「アアッ、イヤァン、アァ~……」 全ては演技だ。女はセックスを演じる生き物だ。さっきから延々と続くオーガズムも全部嘘だ。とめどなく溢れ続ける愛液も偽物だ。びっくりする位簡単にイッてしまうのも、近頃乳の張りが良くなったのも、みんな…… 「イ、イ、グゥ~……! ンンン……」 子宮を突き上げる熱のエナジーが広がった時、ミナミはワダに頼り切ってその体にしがみついた。アクメが終わらない。 「(き、気持ちいい……)」 思わぬ落とし穴だった。経験豊富な人間のセックスの上手さは想像以上。今までの夫婦の営みが児戯に等しい程だ。そして何より、思っていた以上に、ミナミの体は性に飢えていた。 ミナミはよろめきながら四つん這いとなって、事後のペニスに口淫奉仕した。時に手を滑らせて、亀頭で鼻柱をしたたか打ちもした。もうクタクタである。みっともなくも、ワダの前で放尿さえ我慢できなかった。小便を垂れ流しつつ、淫母は白濁液まみれの勃起ペニスを舐めしゃぶる。営業と称しながら、母ミナミはいつしかセックスレスの穴埋めに溺れていたのである。 とはいえ、枕営業の成果は確実に上がっていた。ドラマ出演が決まったのである。作品はタイガの主演だ。 〈つづく〉 |
その指令に従って、祐子は赤井の背中に抱きついていった。今さっき泡だてたボディーソープが、既に彼女の胸から下腹にかけてまとわりついている。その状態のまま密着し擦り合わせることによって、相手の背中を洗うというわけである。 白い泡はこんもりと乳房に付着し、初めはそのトップの輪郭まですっかり覆い隠していたが、ズリズリと擦りつけ始めるうちに広がっていき、いつの間にか尖り立った乳首を露わにしていった。 「ン……」 敏感な乳首が感じて、祐子は甘え声を洩らす。力士の厚い皮膚で直接性感帯を刺激する気持ちよさだ。祐子は夢中でしがみつき、乳房を上から下、下から上へと滑らせていった。圧迫された脂肪が外へ外へと逃げていくのを、胸部で弧を描くことによってまた元へ返す、その繰り返しである。 続いて、くっついたまま相手の腰の辺りまで下がっていき、今度は脇腹に沿わせた手を前へと伸ばしていく。本当は両脇から同時に手を回すべきところであるが、彼の肥大した胴周りではとても前に届かない。まるで、樹齢数百年の大樹に抱きつくようなものだ。だから、右の方に体を片よせていって、側面から陰部を掴むことになる。 目指す先は、出っ張り垂れた脂肪の球体の奥地にあった。既に一仕事終えてきたと聞いた通り、袋まで萎れたそれは揉んでみても何ら手ごたえがない。この点は黄本や白井とは大違いだ。彼らなら触れるより先、おそらく乳房を目撃した時点で反応しているだろう。 祐子は、しかしめげることなく、局部を揉んだまま、そこを中心に今度は全身を彼の前方に回り込ませていった。そうして、腿の上にまたがって座り、そのまま腰を前後に揺り動かす。 「ン、ン……」 また吐息が漏れる。陰核、会陰、肛門にザラザラした刺激が心地よい。それでも仕事は忘れず、左手で相手の乳首を、右手で肉竿を揉みこむ。 そんな彼女を見て赤井が言った。 「上手くなったね、祐子さん。これなら指名も取れるかもよ」 そして相手の腰に手を回し、さらに接吻を求めていく。 祐子はそれを素直に受け入れた。股間、乳房、唇と、全身の官能が解放されていく。“指名”というシステムについて詳しくは知らないが、やはり風俗店に関するものだろう位には分かっている。とにかく、彼女のこれまでの一連の技は、全部赤井によって仕込まれたものなのである。若い子好きであると同時に風俗好きでもある彼の道楽で、彼女はこうしていわゆる“イス洗い”というやつや、時にはローションを使ったものまで教え込まれていた。いわば、彼は師というわけだ。師に褒められて悪い気はしない。 その師は、彼女の奉仕だけを待ってはいられないといった風で、相手の体を自分からもまさぐりだした。胸、背中、さらにずっと下の方までも。 「ンンッ……!」 ある所を触られて、祐子は軽く呻いた。偶然触れたというのではなく、明らかにピンポイントでそこを狙っている感じだ。その上、突起の先端は、その場所の内部にまで侵入しようとしてきたのである。そこは、遊びなれた洞穴ではなく、そのちょっと後ろの穴だ。 「今日さあ、親方いなかったから、こっちはまだ新品なんじゃない?」 赤井は言いながら、事実本日未使用の細道へ、その閉じられた門を開いて、ぐっと指先を押し入れていった。 「ンッ! ン……フゥ……ッ!」 “前”とは違う独特な緊迫感が、祐子の背筋を突き抜ける。 指は、穴の入り口でしばらく屯し、浅く掘ったりぐるぐる周回したりして、何やら探検に向かう下準備をしているようである。石鹸のせいか、それが動くたびクチャクチャという音が鳴った。 「残念だったねえ、親方いなくて。でも、ちゃんときれいに準備はしてきたんでしょ?」 そう問いかける赤井。その言葉に、祐子は心で照れながらうなずいていた。確かに、今朝がた念入りに“準備”はしてきていた。 「使ってもいい?」 彼は尋ね、その返答を待つより先に、一気に指を潜り込ませた。 「ンヒイィッ……!」 細道を逆流してくる強烈な刺激に合わせ、祐子は鋭い叫びをあげた。それは歓喜とオーケーのサインを示す叫びだった。頼りとばかりしがみついていた肉茎は、いつの間にか手の中で太さを増し、頼もしい存在になっている。そのこともあり、二重の喜びである。 使ってもらえるならやはり嬉しい。ただ、親方がいないのは確かに残念だ。何しろこのトンネルは、彼の手によって日頃から開発されてきたものだったから。 彼のこの掘削工事にかける情熱は実に余念がなく、来る日も来る日もトイレで、風呂で、祐子はこの穴を拡げられ弄られたものだ。そうして丹念に丹念に育てられた結果誕生したのが、この道、いわば第二の生殖道なのである。 彼とは、おそらく正規のルートよりもこちらの裏道から迎え入れた数の方がはるかに多いだろう。それほどに彼・黒岩親方は、アナルにご執心なのである。 思い返せば、中々にアブノーマルなプレイにも付き合わされてきた。忘れられない出来事もある――。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
『師匠のお筆』
5-2-4 須美恵はそうして髪を撫でながら、心底愛おしそうに神雄を見つめていた。ただ、彼女の感じるその愛おしさとは、成熟した男女間のそれとは違い、もっと限定的なものだった。 「ちょっと重いかも」 須美恵は言って、神雄の膝に向かい合わせに跨った。そうして、彼の胸にスポンジを当ててこすった。少年の体は、まだ骨も発達途上の上に筋肉もあまりついていず、柔らかくほっそりとしていた。肋骨などは、まるでウサギか猫のように危うくももろかった。その段差を、彼女は下からなぞり上げる。 「きれいきれいにしないとね」 年齢以上に幼い子供に言うように、須美恵は言った。彼女は、相手が自分自身では体を洗えないものと、いつしか決め付けていた。またそうであるならば、自分こそが洗ってやらなければならないという魂胆でいた。 神雄も神雄で、一切合財まかせっきりで、おとなしくいいなりになっている。それは、女に洗わせているという優越感からのことではなく、ただどうしていいか分からずに流れに従っているというだけなのであった。 それをいいことに須美恵は図に乗り、まるで着せ替え人形か何かで遊ぶように、己の欲望のままに彼の世話を焼いてやる。彼女の感じる愛おしさとは、このように人形を愛でる少女のような感情であって、すなわちそれは、完全に自分の支配下にあるものに対する、権力的な愛情なのであった。 期せずしてそれは、父・枕必が神雄の母・鈴美に対して抱く感情と似た性質のものであったが、須美恵はそのことを知る由もない。 「くっついちゃおうかな」 言いながら、須美恵は自分の乳房を相手の薄い胸板に押し付けた。ボディーソープの泡が胸板から乳房に移りゆく。そうして彼の背中に手を回しながら、泡にまみれた乳房を胸の上でこすり回す。するとその二つの脂肪の塊は、いとも軽快に所狭しと踊りまわり、密着する二人の間でコロコロと形を変えていく。 そんな乳房の優しい圧迫は、二人ともに心地のいいものだった。 「ねえ、おっぱい気持ちいいでしょう?」 須美恵は訊いたが、それは自分自身も気持ちがいいことを踏まえた上でのことだった。一つには、己の胸に対する自信の表れでもあったが、単純に、二人の肌の間を脂肪の弾力がヌルヌルと移動する感触が心地よいのであった。 心地よいのは神雄にも同じだった。その上、彼はなんだか不思議な気分であった。というのも、既にこれまで何度も須美恵の乳房には触らせてもらってきたが、いまだに女性の乳房というのはとらえどころがなく、彼にとって神秘的なものだったからだ。だから、今体の上でつぶれたり盛り上がったりしている様子を見ても、どこか夢のような気持ちなのである。 乳房について今までに確信が持てたのは、母の胸よりも須美恵のそれの方が確かにボリュームがあるということぐらいだった。母・鈴美もまったく無いわけではないし、須美恵も目立って大きいというほどではなかったが、須美恵の場合、バストの下に影ができる位容積が明らかだった。 「……ここは、一番きれいにしないとね」 膝から降りて下半身を洗った後、いよいよメインディッシュとでも言いたげに、須美恵は神雄の股間に手を伸ばした。 「今日がんばったもんね……。お疲れ様」 ひとり言のように言って、須美恵は、肛門、精嚢、幹部、裏筋、亀頭と、実に丹念に精魂こめて磨いていった。ほとんどそれまでにかかった時間の倍ほどもかけてだ。 最初はスポンジで軽くこすり、しかしそれだと亀頭には刺激が強すぎるらしく、神雄が痛そうに腰を引いたので、途中からは泡まみれの両手で、丁寧に丁寧にさすりながら洗った。ある時は陰茎を手のひらに乗せて、ハムスターか何かを撫でるようによしよしとさすり、ある時はそれを下腹部に押し付けて伸ばし、陰嚢から裏筋にかけて少し力強くごしごしとこすった。 そうしてようやく磨き終えると、これも須美恵手ずからシャワーで彼の泡を洗い流す。 「きれいになったねえ」 健全な保護者のような口ぶりで須美恵は言った。しかし語調とは裏腹に、その内心にはいまだ淫らな思いが渦巻いていた。それが証拠に、シャワーで体を流しながらも、彼女はちらちらと神雄の股間を横目でうかがい見ていたのである。未練だった。 その未練に、彼女はためらわなかった。神雄の前ではいつも、ためらうべき何物もないのだ。須美恵は、一通り泡を落とすやいなや、すぐさま床に這いつくばった。そして、今洗ったばかりの陰茎を、何も言わずに口淫し始めたのである。 神雄は見ていた。彼も何も言わなかった。なんだか夢と現実の区別がつかないような、曖昧な気分だった。度重なる須美恵との情事によって、彼の常識はマヒしていた。 「はい、いいわ……」 しばらくやってとりあえず満足したのか、須美恵は離れた。実は、また勃起するのではないかとひそかに期待していたのだが、いくら口の中でモグモグとやっても、あいにくそれは柔らかいままだった。 脱衣所でも須美恵が主導権を取って、甲斐甲斐しく神雄の体を拭いてやった。そこでも、たまりかねた様子で彼女は言った。 「ちょっとごめん……」 またしても彼女はぱっくりとやった。くるぶしの辺りをタオルで拭きながらのことだった。目の前に来た肉竿を、どうしてもスルーできなかったのである。 その後、服を着せてやる最中にもくわえた。そばにそれがある限り、須美恵としてはどうしても弄びたくて仕方がないらしい。 ようやく服を着ると、二人は揃って家を出た。その足で教室へと帰るのである。今まで淫らな時間を過ごしていたなどとはおくびにも見せずに。実際、すれ違う誰も、彼らが肉体関係にあるなどとは考えもしないだろう。 こんな風に二人の逢引は、須美恵の自宅という誰気兼ねない場所を得て、より一層濃密なものへと進展するのであった。 <つづく> << 前回 | 次回 >> <5章 目次> 1 { 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 } 2 { 1 2 3 4 } 目次へ |
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