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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

「師匠のお筆」5-2-1
『師匠のお筆』


5-2-1


所変わって、こちらは若い二人のいる場所。彼らもまた、淫らな行いに没頭していた。

「イくの? どうしたの? ほら」

須美恵(すみえ)は、神雄(かみお)のペニスを右の手で激しくしごき上げた。左の手は彼の背中からわき腹へ回し、がっしりと逃げ場のないようにホールドした状態だ。

神雄は全身をビクンビクンと痙攣させて、やり場のないこそばゆさに悶絶しそうだったが、須美恵のそのホールドのせいでこの拷問から逃げ出すことができなかった。

一方神雄の方でも、右手は須美恵の背中へ、左手は向こうの肩へと回していたが、こちらは相手の動きを封じるというよりも、むしろしがみついているといった方が正しかった。神雄は、陰茎の刺激を敏感に感じすぎて、何かにしがみついてでもいないと居ても立ってもいられないのである。

「うう……ああぁ……」

神雄は荒い吐息をもらしながら、須美恵の鎖骨辺りに強く顔を押し付けていた。

そんな彼を見下ろしていると、須美恵の心には彼がかわいいと思う気持ちが満ち満ちていく。その気持ちは、母性愛に近かった。神雄ときたら、顔を真っ赤にしてぎゅっとしがみついてきて、その様子はまるで、母に必死で甘える幼子のいじらしさそのものだったのだ。

須美恵はそのかわいさのあまり、今すぐにも彼の頭を抱きしめてやりたかった。が、そうはしなかった。そうする代わりに、彼をいじめるようないじわるな言葉を言い放つのだった。

「どうしよう。ねえ。またドピュドピュゥゥってするの、また。ねえ」

いじらしい少年の表情は、母性愛と同時に、彼女に加虐心をも生じさせるらしかった。須美恵は彼を抱きしめたい衝動をせき止め、逆に突き放すような態度を取ることに一種の快感を覚えていた。

「何回もしちゃうねえ。ねえ? さっきしたばっかりなのにねえ」

須美恵のサディズムは勢いを増していく。それと同時に、陰茎をいじくる彼女の指の動きもまた加速した。

神雄の陰茎は、須美恵の前に初めて姿を露わした時はまだ包皮に先っぽまでくるまっていたが、彼女の度重なる性のアプローチを受けて、今は平常時でも亀頭を露出するまでになっていた。

その亀頭の先端から根元にかけて、須美恵の指が細かく素早く往来する。

「ああっ……あぅ……」

神雄はあえいだ。まだ声変わりする前の彼の声は、高く澄んでいて、かつ悩ましく妙に卑猥だった。

その声の度に漏れ出る熱い吐息が、密着する彼の鼻や口から須美恵の胸に吹きかかり、彼女の胸の内もまた熱を帯びていった。するとそれにともない、彼女の台詞にも色っぽい熱がこもる。

「スケベねえ……。ねえ? おちんちんスケベだね」

聞こえているのかいないのか、神雄は何も答えず、その代わりに左足を須美恵の足に覆いかぶせようとしてきた。

それまでは須美恵にしがみついて上半身を起こしながら、仰向けに足を伸ばしていたのだが、今度はくるりと横になって、ちょうど抱き枕を抱くように左足を彼女に重ねてきたのである。それは、無意識のうちに彼がとった、ささやかな抵抗であった。

しかし、これをされると須美恵の手は神雄の股に挟み込まれてしまい、身動きがとれなくなる。そこで彼女は、その足をブロックするべく自分の右足をごろんと回してきて、逆にそれを彼の両腿の上に乗せた。重石というわけだ。おかげで彼は両足の動きを完全に封じられてしまった。

「おちんちん……、さっきしたのに、おまんこパンパンって。ねえ?」

プロレスまがいの固め技をかけつつ、須美恵はささやく。

「先生のおまんこパンパンってしたのに。ねえ。なんで?」

質問の意図が分からぬのか、耳に入らなかったのか、またしても神雄は言葉を発しない。ただぎゅっと目を閉じて、荒い息を吐くだけである。

「なんでだろ。スケベなんだね。何回もしちゃうね」

須美恵は興に乗って、次から次へと卑猥な言葉を投げかけた。口調は優しかったが、内容は彼を責め立てるものだった。

「どうしよう、ねえ? 困っちゃうね、このスケベちんちん」

彼女は言って、神雄の頭に頬をこすりつけた。そして、彼女が好む柔らかい髪と頭皮からの熱気をそこに確かめた。

「はぁぁ……あはぁぁぁ……」

相変わらず悩ましい吐息を、ただただ彼は吐いている。

「どうしようもないね」

言いながら、彼女は神雄の顔を覗き込んだ。しかし彼は、きつく目をつむっており、彼女の視線に気づかない。須美恵はその愛くるしさに打たれ、その時ばかりはいつくしみたい情に負けて、彼の閉じたまぶたに思い切り口づけをした。薄い皮膚と柔らかいまつ毛が唇に触れる。

彼の態度は変わらなかった。ただかたくなに目をつむって、彼女を避けるわけでもなかった。

須美恵はしばらくそうした後、思い切って体を下にずらしていった。しがみつく神雄の手を無理やりはがし、宙に浮いた彼の左手は、わき腹に回していた手で手繰り寄せて持った。先ほどの足のように、いらぬ抵抗をさせぬためだ。右手は自分の背の後ろに回っているので、股間に届く気遣いはなかった。

彼女はそうしておいて、神雄のいたいけな乳首に思い切り吸いついた。


<つづく>



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