おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
十八歳 理生が高校に上がった頃、彼の両親は離婚した。こうした時、いつも割を食うのは子供である。そして、今回の場合、ひとみも不利益を被った。 母に親権を預けられた彼は、家を出なくてはならなくなった。幸い学校は変わらないし、また母の仕事の都合から遠方への引っ越しではない。しかし、ひとみとはこれまでのように気軽に会うことが難しくなった。 それでも彼は募る思いを抱いて、精勤にわざわざ家まで訪ねてきた。だが、既に成人然とした男性をしばしば招き入れるのは人目に立つ。仕方なしに、逢瀬はホテルで行うことになった。すっかり背の伸びた彼とは並んで歩いても見劣りしない。ひとみは、若いカレシに誇らしさを感じつつ、デートを楽しんだ。 もっとも、こと性欲に関しては両者とも不満が残った。あれだけしつこく体を求め合ってきた者達が、限られた時間内で満足出来るわけもない。 思い切って、ひとみは別にマンションを借りた。仕事部屋の名目である。 「へえ、そうなんだ……ンン……ッ!」 今日もその部屋で電話を受けている。相手は海外にいる娘だ。 「……ねえ、ママ、ひょっとして風邪引いてる? なんかさっきから声変だよ」 「そっ、ォオ、そうかしらぁ? ン……ちょっと風邪気味かもぉ……」 彼女は後ろ手に男の腕をはたく。相手はめげることなく、それを乳房へ伸ばした。ここ数年でまた実り、今ではFカップにまでなっている。成長期でもないのにふしだらに育ったものだ。今しもそれを持ち上げられながら、彼女は全裸で娘と会話していた。 「エー、気を付けてよ。もう若くないんだから」 「バカねぇ、ン、まだまだぁ、ア、若いわよぉ、オオォ……」 ひとみは時折口元を押さえながら、辛うじて意識を保っていた。気を抜くとアクメの波に飲み込まれてしまう。盛りのついた肉体は、とっくに雌と化して男根を食いしばっている。 「あ、真来た。真! グランマだよ」 電話の向こうで、娘が息子を呼び寄せるのが聞こえる。その瞬間にひとみは受話器を押さえ、眉根を寄せた顔で振り返って首を振った。無茶をしないで、という合図である。 孫である真は現在大学生で、今は休暇の為に実家へ帰省していた。日本に住んだことはないが母親の影響はもちろんのこと、親日家の父の教えもあって、漢字の名前を持つと同時に、日本語もそれなりに流暢に使えた。 「ハイ、グランマ。元気ですか?」 「うん、ン……ッ、元気ぃ! 久しぶりねえぇ……アハァッ……ン……ハハ……」 喘ぎそうになるのを、必死で笑っているようにして誤魔化す。それがとりあえず上手くいって、真は祖母へ親し気に話しかけた。もっとも、彼とて想像だにしないだろう、孫の自分と電話で話しながら、自分より年下の男にペニスを刺されて、今まさにセックスしている最中だなんて。 理生はこのマンションへ、ほとんど半同棲のような形で頻繁に訪れていた。来れば決まって愛欲の時間となる。今日も今日とて愉しんでいたところ、電話が掛かってきたわけだ。出ない選択もあった、性交をしない選択もあった。しかし、二人が選んだのは最悪手であった。 彼は電話中のひとみを後背位から貫いたものだ。 「学校はぁ、ア、ァ、楽しいぃ、イ、ヒ……?」 踏ん張って頭を回転させ、会話の接ぎ穂を探す。後ろからは休む暇なく責め立てられ、家族で居たい頭と、雌に堕ちたい体がちぎれ飛びそうだ。 「ガ、ガールフレンドはぁ、いるのぉ、ォ、オ、オオー……?」 真は、仲良くやっているよ、などと答え、照れ笑いを浮かべた。彼が付き合っているのは同じ学校の同級生である。親より一回りの女性が性の対象になるなんて、思いつきもしない彼である。 その意味では、理生はやはり特殊であったろう。それ以上に、ひとみは異常だ。己の孫より一つ年下の少年を男と定め、劣情を催すというのだから。 パンパンという、肌と肌のぶつけ合う音が部屋に響き渡る。ぬめりを帯びた剛直はテラテラと光って、淫肉の発情を語るよりも明らかに示していた。 「日本にもまた行きたいよ」 真は人懐こく話し、祖母に会いたいと言ってくれたが、この時ひとみはもう、家族のことなんてどうでもよくなっていた。今体内にある男根が全てである。 「ウン……イくぅ……!」 「あ、グランマが来てくれるの?」 噛み合わない会話も当然だ。それは再び電話口に現れた娘にも同様だった。 「ねえ、ホントに大丈夫? 真も何だか変だったって。お医者さんに行った方がいいんじゃない?」 「イ、 イッてるぅ!」 「ああ、行ってんのね。それじゃ、いいけど」 その間も理生は益々腰を打ち付けて、このどうしようもない淫乱母の痴女穴を苛めぬいている。母はもう母ではなく一匹の淫獣と化して、呆けた顔に涙とよだれを垂れ流し、結合部からは小便まで漏らしていた。 「今度の休みには、またみんなで帰るからね」 電話が切れた途端、ひとみは気を失ってその場に崩れ落ちた。もうあと一秒遅かったら、狂い死にの断末魔を海外に届けていただろう。 「頑張ったね」 理生は彼女の髪を撫でながら、その口へ剛直を押し込んだ。すると、すぐに覚醒したひとみが、それを反射的にしゃぶり出す。 「ひどいわぁ」 「ごめんね。でも、興奮しちゃった」 「バカァ……」 理生は彼女の肉穴が、心なしかいつもよりキュッと収縮していたように感じられ、肉体的にも実際気持ち良かったのだ。 彼の愛欲には、このところいよいよ拍車がかかっていた。会えない時間が増えてから、彼の中で一層ひとみの存在は大きくなっていった。中学以降、友達は全然いない、同世代のほかの女の子にも興味はない。そんな彼にとって、もはや彼女こそ生きることの全てであった。 体で繋がった関係だから、セックスを抜きにして語れはしない。しかし、セックスとは関係性の極致ではないのか。互いの全てをさらけ出して向き合うからこそ、内なる愛がダイレクトに、それはもう心から信じられる。二人はこの点、一心同体の境地だった。 彼の求めに従って、ひとみはかつての夫にさえ開かなかった扉を解放した。 性交中に、理生がアナルに興味を示していたことは知っていた。そこを何度も愛撫された。彼女は戯れの一部と受け取っていたが、果たしてそうではない。彼はある時から真剣にそこを欲しがった。 ひとみは戸惑った。アブノーマルが過ぎると思った。だが、彼が単に好奇心のみから所望するのでないことも知らされた。理生は、ひとみの初めてが欲しかったのである。ここまで愛し合う仲となった以上、それに応えるのが正道だと思われた。 彼女は受け入れた。怖さはあったが、彼との初めてにときめきもした。ローションを加えて、丹念にゆっくりとほぐされていく。事前に念を入れて洗浄したつもりでも、火の出るように恥ずかしかった。尻を突き出し、座薬を入れられるような感覚で、まずは指を挿入される。 「ウッ!」 「痛かった?」 「ううん、大丈夫……」 つい笑顔も固くなった。処女を奪われた時も、こんなに緊張しただろうか。ふと遠い昔に思いを馳せたが、若さ故の勢いで当時は軽くかわしたような気がする。年齢を重ね、常識を積み重ねた今だからこそ、余計に怖いのかもしれない。 やがて、亀頭が菊門に押し当てられた。ローションの所為で冷たく感じられる。ひとみは中空を睨みながら、それの埋まっていくのに耐えた。 「もう少し、力を抜いて」 そんな指示をされたが、これが難しい。理生は尻を優しく撫で回して出来るだけリラックスさせるように努めながら、最後は思い切って、剛直を突き刺していった。ミシミシと音が鳴りそうな窮屈さがあって、竿が隠れていく。最初の出っ張りが入ると、後は意外にすんなりと通っていった。 「ハッ!」 大きく息を吸い込むひとみ。膣とは全然違う苦しさがある。というより、苦しさしかなかった。 「どう? 気持ちいい?」 逸る気持ちを抑えきれずに理生は問うたが、これに、 「ん……分かんない……」 と答えたのは、彼女の率直な気持ちである。 「全部入ったよ」 肛門の皺に、理生の陰毛が絡まっている。根元まで入った証拠だ。 その報告を受けると、ひとみの脳裏に、あの見慣れた男根の絵が浮かんだ。もはや一流の太さと長さを兼ね備えた、見るからに雄々しい立派な男性器である。比べて申し訳ないと思うが、かつての夫より既にサイズは上だと思われた。 あれが全部入ったのだという。彼女は信じられない気持ちであった。今はただ、割り箸を刺された飴細工のように、一ミリも動ける自信が無い。 「理生君は、どうなの? 気持ちいい?」 やっとの思いで訊いた。一番の関心事だ。 「うん……気持ちいいよ」 彼は感極まった調子で答えた。そして、こうも言った。 「これで、ひとみさんの処女を、ぼくがもらったんだね」 「ええ……」 それを聞くと、ひとみは全て報われた気分だった。そして、初めてのこの共同作業がどんなに困難でも、二人なら乗り越えられると確信した。 「動くね」 理生は告げると、ゆっくりと肉棒を引きずり出していく。途端に、ひとみの確信が不安定になり出す。 「オ、オオオ……待ってぇ……」 内臓ごと引っこ抜かれるようだ。 「痛い?」 「ううん、そうじゃないけど……」 今度は押し込まれると、また息が出来なくなる。これの何が良いというのか。もしも愛する理生が相手でなかったら、とっくに諦めていただろう。 「ひとみさんのお尻の穴、気持ちいいよ。オマンコとは全然違う気持ち良さで。ひとみさんのアナル、素敵だよ」 彼は興奮して盛んに褒めそやしながら、次第に出し入れを速めていく。ひとみは彼からの称賛を糧に、四つん這いになった肘をグッと張ったまま、彼の満足するまで耐え忍ぶのであった。 ようやく解放されて、ローションの所為でブブッと放屁のような音が鳴った時は、普段ならもっと赤面したはずだが、苦しさが終わった安堵の方が大きくて、彼女はボーっとしたままだった。 さて、一旦それが性器に変貌すると、当然それからも役割を与えられていく。理生は以降もそのメンテナンスに余念がなく、ひとみのアナルはどんどん開発されていった。特に生理中や危険日などは、これまで口や胸でもてなしてきたのが、そこに肛門性交もラインナップされることになった。 「ひとみさんのケツマンコ、もうすっかりオマンコと一緒だね」 などと、わざと下品な言い回しで理生が揶揄すれば、 「ヤダァ、理生君の所為で、また広がっちゃうぅ」 と、ひとみも甘えた声で応じる。今ではアナルファックがすっかり日常に溶け込んでいた。その効能で、彼女はお通じもよくなり、益々健康になっていった。 それだものだから、セックスもどんどん活発になる。互いに準備したコンドームも、一晩で一箱の内に残る枚数が減っていき、果ては二箱目を開けるのも普通になった。 理生は泊まっていくことも多い。彼の母親は、息子に女が出来たらしいことを薄々察していたが、あえて干渉はしなかった。望みの学校にも通わせられたし、そちらで問題を起こす様子もないし、順風満帆な学生生活を送っているものと高をくくっていた。相手の女がかつての隣人であり、自分より一回りも年上だと知ったら、さすがにひっくり返って驚いただろうが。 しかし、理生は、実際にはそんなでもないような気がしている。形式的に反対はしてみせるだろうが、あくまで世間体を考えたパフォーマンスに過ぎず、結局は現状を追認するだろう。よしんば認められなくても、たとえ縁を切られても構わないと、彼は考えている。彼は、ひとみと終生を共にする覚悟だ。 「オ、オオ、オオォウゥ……ッ!」 幸せに失神と覚醒を繰り返しながら、ひとみは一晩中イき続けた。 男性が射精と同時にエクスタシーに達して後も、女性はにわかには体が冷めず、この齟齬がすれ違いを生んでいく。だから心ある男性は、自分の射精後も後戯をして、女性を満足させてやるのだが、理生のような絶倫が相手だと、わざわざそんな気遣いは要らない。火照った体は冷めることなく、何となれば新たに火を点けて、長い長いオーガズムが愉しめるのだ。 ひとみが目覚めると、ずっと居座っていた肉茎は、その胎内で朝立ちし始めた。彼とてさすがに萎れる時もあるが、その間も挿入しっぱなしにしていたのである。 「ウフフ」 体の中でムクムクと男性が育っていくのは嬉しい。彼らは朝立ちを利用し、早速寝覚めの一発を決めるのであった。 射精が終わると、いそいそと仕事終わりの男を口で慰める。ひとみにとって、朝一番に口にするものはペニスであった。 理生は、こちらに向いている彼女の股へ目を向けた。アナルもヴァギナもパックリとくり抜かれたまま穴を広げっぱなしになっている。もう閉じている暇もない。理生は、この次はどちらで愉しもうか、と思案していたが、しかし当座は別のものを催してきた。 ひとみを見ると、向こうも目配せしている。 「ちょうだい」 理生の下半身から一気に力が抜けていった。それと同時に、ひとみの口の中へ温かい水が流れ込んでくる。すぐに満水になりそうなのを、必死で喉へ送り込む。ひとみは朝起きるとまずペニスを食べ、そのあと小便を飲む。そうやって腹を満たすのだ。これも健康の秘訣である。 今では日常となったこの行為だが、決して理生が強制したのではない。ひとみの方から望んで飲ませてもらっているのだ。理生だって、交尾使用後の膣からお漏らしを飲んでいる。ギブ・アンド・テイクである。 それが終わると、二人して浴室へ移動する。といっても、ひとみは腰が抜けて立てないから、理生に運んでもらうことになる。当然のように結合してだ。 「オマンコとケツマンコ、どっちがいい?」 「スケベ。知らない」 プイッと横を向く彼女の、後ろの穴を選んで彼は挿し、その身を抱え上げた。アナルに入れながらヴァギナを責めると、両方の締まりが良くなる。逆もまた然りだ。 「あんまりいじめないでよぉ」 首に腕を回し、落っこちそうになるのを何とか耐えながら、ひとみは運搬されていった。 風呂場に行ってもやることは同じ。もちろん体も洗うが、結局は淫らな時間となる。 「んもう、お化粧ボロボロォ」 顔に精液をぶっかけられて、彼女は今さらながらに嘆いてみせた。 「ひとみさんはスッピンでも綺麗だよ。出会った時からちっとも変わらない」 理生は言ったが、それはお世辞でなく常々本当に思っていることだった。その綺麗な顔へ、続けざまに小便をかけていく。 「ヤダァ、またおしっこぉ?」 ビチビチと顔面を尿が弾く。終わると海綿体でそこをゴシゴシとこすられもし、ひとみはキャッキャと笑いながら、それを捕まえてしゃぶり込んだ。 風呂から上がると、彼女の姿は鏡台の前にあった。今日は生憎午後から打ち合わせの予定である。化粧をしながら、鏡越しに会話をする。 「今晩は時間ある?」 「あるけど。あなた、明日学校でしょ?」 「ううん、休み」 それを聞くと急に不安になって、ひとみは振り向いた。 「ダメよ、ズル休みしちゃ」 二人きりの時にどれだけ変態であっても、社会に対しては真っ当でなければならない。これが彼女の方針だ。 「大丈夫だよ。うちの学校、明日は本当に休みだから」 理生は笑って答えた。 「今晩さ、外で会おうよ」 彼は約束の時刻と場所を伝えると、彼女にキスした。 キスは今までに何回もしてきたが、ここ数年来、特に真に迫った意味を持ち出している。情熱的なそれは、本当に愛し合う男女が、愛を確かめ合う行為だ。 「あ……」 唇が離れる時、名残惜し気にひとみは追いかけた。だが、すぐに思い直した。 「汚れちゃうから、ダメ」 彼女は彼とキスするだけで、アクメする体になっているのだった。 「ねえ、聞いたわよ!」 会社に出ると、理美に早速声を掛けられた。 「あんた、この前男と歩いてたらしいじゃん!」 どこからそんな情報を仕入れてくるのか、油断できないものである。いつぞや理生の父親を見かけたようなことは、当然我が身にもあって然るべきということだ。 「それも、結構年下のイケメンだったって」 「いや、そんな別に……」 ひとみにしてはいつになく歯切れ悪い調子に、女の勘はすぐに気付いた。恋する心は隠せないもので、女は特に良い人を匂わせたがる。彼を褒められでもしたら、つい調子にも乗ってしまうものだ。 「いいな、いいな。上手い事やっちゃって。ね、あたしにも紹介してよ」 「ウーン……」 やっと十八になったばかりの彼を、公明正大に紹介してよいものだろうか。多分良くないだろう。真実の恋ではあっても、茨の道を選んだものである。 「そのうち、ね」 「エー、絶対だよ」 理美は言うと、すぐに違う方を指さして言った。 「ほら、見て。ムッツリーニが拗ねてる」 目を向けると、こちらの方を窺っていたらしい寺山が慌てて視線を逸らした。彼に情報を吹き込んだのも理美だ。一体に噂話を喧伝して回るのが彼女なのであった。 ひとみは近頃すっかりストレスを感じなくなって、タバコを吸うこともなく、約束の時間に、真っ直ぐ待ち合わせ場所へ向かった。 「ごめん、待った?」 その会話は、完全に恋人同士のそれである。 理生が指定したのは、垢抜けたレストランだった。 「ヘー、シャレた店知ってんじゃん」 高校生が来るには、ちょっと値段が心配だったが、 「大丈夫。お金貯めてるから」 と、彼は笑い飛ばし、実際その店は彼のおごりであった。高校に進んでから、アルバイトを熱心にやっているのである。 食事の後は、二人で海沿いの道を歩いた。黒い海の上に、対岸の灯りが揺らめいている。春の風が心地よかった。 「出会ってもう、十三年になるね」 理生は懐かしそうに言った。 「初めての時はびっくりすることばっかりで。ほら、ひとみさん、チンポとキンタマ、丸ごと呑み込んだりしたよね」 「ちょっとちょっと、外でそんな話しないでよ」 周りの目を気にして、声を潜めるひとみ。言われて困るようなことを、幾つも積み重ねてきた彼女である。 「あれからずっとひとみさんに惹かれて……ひとみさんはどんどん魅力的になって……」 ふいに理生は歩みを止めた。 「ねえ、約束覚えてる?」 「え?」 自然、ひとみも立ち止まり、振り返る。 「ぼくもう十八になったよ」 四月二日生まれの彼は、学年で一番に十八歳になっていた。この間、誕生祝いもしたところである。 「ひとみさん」 理生は急に真剣な眼差しになって言った。 「ぼくと、結婚してください」 「え……」 予想外の言葉だった。しかし、待ち焦がれていたような気もした。我知らず、涙が溢れてくる。 「わたしで……いいの?」 搾り出すように言う。 「だって、こんな……」 皆まで言わせず、理生は彼女を抱きしめた。 「結婚してください」 その夜は、マンションではなく、久しぶりに自宅へ彼を招いた。幾つもの思い出を重ねたベッドで、二人は抱き合う。 コンドームのストックは尽き、彼らは出会った頃のように、ありのままで結ばれた。何度も絶頂させられ、朦朧とする中、身内に広がる情熱を感じた時に、ひとみははっきりと意識した。 「ああ……受精……」 二人はまどろみながら、幸福な夢の中へ落ちていった。 テーマ:エロ体験談・告白・官能小説 - ジャンル:アダルト |
* 前原はタクシーの車内にいた。佳彦を送り届けた浪岡に拾われたのだ。固辞したが親切を押し売りされた。どのみち線路沿いを歩いてもどこまでいけるかは自信がない。ままよ、とやけ気味になって乗車した。これが前原にとって、今日唯一の好判断となった。車は町を出ていった。 * 大広間での大輪姦はグルグルとまだ続いている。三つの穴は常に満室。膣は松倉から沼尻、尻は浩樹から森岳、口は小林から雅也へと連なっていき、さらに右手と左手にも男根を握らされ、両の乳房は手すきの者によってそれぞれ玩具にされている。 男達は口々に「気持ちいい」「たまらん」「最高」などと言い合い、その内に「かわいい」とか「イイ女だ」などという称賛も増えていった。彼らの率直な欲望は、居並ぶ勃起群が証明している。そしてとうとう「有紀」という彼女の名前を呼ぶ声が出始めた。これまで“金光の嫁”でしかなかったのが、ようやく彼女そのものを認めだしたのだ。 ピクンッと体が反応する。心の敏感な部分に触れられたようなこそばゆい感じ。有紀はまるでつきものが落ちたように無垢な表情で、ピクンピクンとしなやかに体を跳ねさせた。 「有紀」「有紀さん」「有紀ちゃん」…… 老若ないまぜの男らが自分を求めている。性欲の器として自分を欲している。林立する男根の狭間、そこに己の居場所がある。社会も倫理もない。ここにはセックスする為だけに一人の女と無数の男がいるだけ。慰み者となっては自由も利かず、ただいいように消費されるが、返って責任を負わされず、何も決めなくて良い。そして、ここで彼女は絶対的に主役だ。 「これは……?」 有紀はなんだか分からなくなってきた。集団で強 姦されているはずではなかったか。それを飽きもせず、日が暮れても続けられている、もはや人間扱いもされていないような、異様な境遇ではなかったのか。それは間違いではないし、そんなことは分かっている。それなのに……? 「アア……ッ!」 のけ反って両穴に射精を受ける。 「気持ちいい……有紀……マンコ……」 誰かが囁いた。 「マンコ……? わたし……マンコ……」 そうかもしれない、自分は女と思っていたが、もはや“マンコ”そのものかもしれない。正気なら愚にも付かない説だが、今は言い得て妙な気がした。人格ではないのだ。この居心地はもう性器ゆえなのだとでもいうような実に馬鹿々々しい境地。 誰かが耳たぶを亀頭で弾いている。そうかと思えば振り返らされ、別の陰茎をしゃぶらされる。 「有紀ちゃん、チンポ食べて」 待ちきれないとばかり差し出された三本目に彼女は吸い付く。いつしか右には島田、左には鎌先、そして正面には高橋がいて、彼女は渡り鳥のように三本を交互にしゃぶらされた。 「いい子だ」 そう言って島田が髪を撫でれば、鎌先、 「素直に仕上がったね」 高橋は、 「かわいい顔にぶっかけてやろう」 と、毒気の無い笑顔で言った。 尻の森岳が射精すると体を前に倒され、新しく矢板を迎えやすくする。逆に膣の沼尻が済めば今度は後ろに倒され、新たに比嘉を受け入れていく。ギッコンバッタンと前後に忙しなく動いてはペニスの為に尽くすのだ。これが性の器なりの役目。誰でも当たり前にこなせるものではない。 だからこそ男達がやる気を失わない。どうしてここまで彼女一人にこだわって、その身をむさぼり尽くそうとするのか。尋常ではない。彼らが継続することこそが有紀の非凡さを証明していた。 鎌先がかつて評したように、輪姦向きの肉体という特質。故障もせず、使い減りもしないばかりか、時を経て益々艶を増し、男達の血を熱くたぎらせる。そうでなければとっくに使い捨てられていてもおかしくないのだ。今なお酔ったように男らは女肉をむさぼろうとするではないか。 花村が再合流して口腔に射精した。諸々の用事を片付けてきた袋田が尻穴に収まった。チンポは続々と列をなしている。沢山あるので充電も余裕だ。人がしている間にまたやりたくなる。 「ゾーン入ったな」 竜二の一言がしっくりきて、周りの若者が笑った。やがて、彼を膣に、薮塚を尻に挿して担がれ、マンコは宙を泳ぎながら次の会場へと場所を移していく。その周りをブラブラとチンポが続いた。 夜は更けて早日付を跨いだ。金光は既に就寝している。もっとも、彼のことなど皆忘れていた。妻である有紀さえも。 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼大広間 有紀、藪塚、鎌先、高橋、矢板、慶介、浩樹、竜二、羽根沢、森岳、沼尻、松倉、七里川、服部、祥吾、雅也、小林、鈴木、島田、比嘉、花村、袋田 ▼客室 金光 ▼車中 浪岡、前原 ▼帰宅 俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂、佳彦、村本、猪瀬、舛添 〈輪姦記録〉 挿入男根:35本 射精回数:119発 (膣62・口21・尻23・乳7・顔4・髪1・外1) |
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』
ケース7 母・理恵 32歳 「大丈夫ですか?」 隣の人が思わず声を掛けずにはいられない程、理恵はひどく息苦しそうにしていた。 「あ、ええ、大丈夫です。ちょっと走ったもので」 息も絶え絶えに答えると、なおも早口に付け足す。 「急に暖かくなりましたねえ」 そうして、取って付けたように愛想笑いを浮かべた。まるで、それ以上何かを追及されないようにとでもするかのようであった。 幸いにして隣人はそれにすんなり同調して前方に向き直った。式典は間もなく始まろうとしている。 理恵は式に間に合ったとは言うものの、着席した途端に噴き出したのが大量の汗だ。慌ててハンカチで拭うも、頬は桜色に染まり、襟首からは蒸気が立ち昇るよう。また、先程来の出来事で動悸はいまだ鎮まらず、体の芯にも妙な疼きが残っている。そんな調子なので、具合を心配された。 もっとも、その親切な人だっていつまでも彼女に構ってはいない。今日は我が子の入学式。理恵の息子もまたこの私立小に入学する晴れの日だ。 「そう、こんな晴れの日に……」 祝辞を聞きながら彼女の心は沈んだ。 そのほんの五分前まで、彼女の身は体育倉庫の暗がりにあった。小窓からの陽射しが彼女の肌に浮いた雫をきらめかせる。うなじからふくらはぎまで露に剥かれた白い肌。垂れ下がった乳房は、しかし重力にまかせて自由にはならない。なぜなら後ろから伸びた手が鷲掴みに支えているからだ。 武田は無言でそれを揉みしだきつつ、ヌラヌラとねちっこく男根を揺さぶった。それは理恵の尻の間にすっかり接続されている。 「……ンッ!」 理恵は軽く呻いた。が、それ以上声は上げない。彼との交渉ではいつもそうだ。夫との時だって無闇に喘いだりしないが、それとこの場合とでは違う。彼女にとってこれは屈辱であり、且つ己に課した試練なのだ。 「ふぅ……」 武田は前後に出し入れせず、平面的に円を描いた。すると、棒がねじれて穴の中を攪拌するかのようになる。彼なりの愉しみ方であった。 「ウウゥ……!」 理恵は歯を食いしばった。 「イイんですか? お母さん」 相手の陰湿な問いには応じず、彼女はギュッと目をつむる。が、直後にまた開く。目を閉じると接続部に意識が集中してしまうのだ。彼女はそれを恐れた。どうしても耐えきらねばならないのである。 「“裏口”?」 初めての時、理恵は意味が分からなかった。いや、その本来の意味というべきか、自身の選んだ手段についてなら分かる。約三カ月前、彼女は息子の為にその決断をした。いわゆる“裏口入学”。 夫は全く育児を分担してくれなかった。そのくせ外づらだけにはこだわる。彼の家もそうだ。虚栄心が強く、重圧だけをかけてくる。大した家格ではない。金もコネもない。だから、理恵一人で背負った。これはもう意地だ。女のプライドを賭けた闘いである。 とはいえ、持ち掛けてきたのは先方、窓口となった武田からである。彼の要求は単純で、彼女の肉体。呆れ果てた下劣さだと思った、が、我が身を犠牲にする不思議な高揚感に我知らず嵌まりながら、理恵はその身を捧げたのである。 武田は変態だと、程なくして彼女は知らされた。彼の言う“裏口”それは…… 「ンフゥ……ッ!」 膣の奥が痙攣し、ジンジンと震える。空洞の穴ぼこ、その奥ひだが、だ。実際にこすられているのはそこと皮一枚隔てたと感じられる通路、元来外から差し込まれる物などないはずの道筋。 「そろそろ慣れてきましたね、お母さん」 男根は丸々とくり抜いた穴に隙間なく収まっている。鶏が卵をひり出すように無理矢理開いた口。理恵は肛門に陰茎を挿入されていた。そこが彼女の裏口だという。 「変態!」 口惜し気に理恵は心で叫んだ。何度やっても同じだ。初めての時も、今も。 「慣れてくるとたまらんでしょう」 アナルは既に何度も性交の用に供されてきた。それまで処女だったのに、“変態”武田は余念なく彼女の裏口を拡張していき、いつしか挿入の引っ掛かりも徐々に少なくなっていった。だが、それを当然に認める彼女ではない。 「ンッ……クッ……ンンッ!」 「イイですよ、光君のお母さん、いい具合ですよぉ!」 「息子の名前を出すな」 会話をしたくないから口に出しこそしないが、こういう一言は案外堪える。あの子は今頃、他の児 童と共に集まっているだろうな。そんな現実がちらつくと目まいがする。同じ校内にいて、こんな恥ずかしいことを…… しかし、どんな複雑な心境も肉体的衝撃が打ち消していく。理恵は、これが自分の体特有のことなのかどうか判断できなかったが、尻穴を犯されている時、膣穴が無性に疼くのである。痛みというよりむず痒い感じ。いじらしくもある切なさ。 「ああ、そんなにきばらないで、締まる! 締まりのいいケツ穴ですよ、光君のお母さん!」 少し桃色がかっても見える丸々とした尻。その輪郭が波打って揺れる。武田はいよいよ激しく肉棒を出し入れしだした。もう最後が近いのだ。それと同時に極め付きとばかり、剥き出しのクリトリスをひねり上げた。 「ンヒッアァアッ!」 遂に彼女は悶絶した。 ――そんなことが直前まであって、ようやくたどり着いた式場である。 チクチクと乳首が痛む。ブラウスに直接触れているからだ。折角今日の為に下ろしてきたジャケットとスカートのセットアップも式の前に一度全部脱がされたのもさりながら、事後には下着を武田に没収されてしまった。 「ほらほら、早くしないと間に合わないですよ」 そう言って急かされ、仕方なしに飛び出した。どこまでも下劣な男である。 「ママ!」 一連の行事が終わって、光が一目散に駆けてきた。この子の為にやったこと、結果が全てだ。そう思えば成功である。理恵は目を細めて息子を抱く。 と、そこへ、 「お帰りは裏口の方が近いですよ」 声を掛けてきたのが武田だ。厚顔無恥なこの男、そこは“裏門”と言うべきではなかろうかと心に突っかかりつつも、笑顔で会釈し、理恵は息子の手を引いて校門へ向かった。 その締まりない肛門から出た白濁汁が内腿を伝ってツーッと流れ落ちていくことに、幸せな親子は全く気付いていなかった。 〈おわり〉 |
* 部屋を出ながら、慶介は服部に聞いた。 「でも、こんなんで上手くいくんすかね」 「いくさ。いかせる」 服部は短く答えた。その横顔はこれまでの大らかさから一転、冷たい無表情だったので、さしもの不良少年もゾッとする程だった。この町の連帯意識は、その規模の狭さ故もあって強く、それはある種の閉鎖的闇にも通ずるもので、慶介は大人達が作るその深淵を垣間見たような気がした。 見張り役の比嘉が顎を引いて合図する。服部は頷き返すと、一人で部屋に入った。不良ら三人は外で待つ。比嘉は別の用事を済ませに立ち去った。 * 「ほおら、奥さん、残ってるやつも全部ひり出しなよ」 根元まで入った沼尻の中指がグリングリンと、右回転、左回転を繰り返す。しかし、中からはシャバシャバの液体が少し漏れ出た程度だった。 「さっきブリブリと、かなりやったからなあ。もう出尽くしたか」 鎌先がほくそ笑んで自分も指を立てる。これは沼尻に、代われ、という意図で出したものだったが、彼が引かないので、脇から無理矢理ねじ込んだものである。男二人の指が、すぼんだ皺の芯でうごめく。 「ハッアッウッ!」 のけ反った目の前に火花が散ったようで、有紀は中空に熱気を逃がした。その開いた口からよだれ、否や胃液が垂れて滴る。吐き気を催しても、今は何も出ぬようだ。 「もうスッカラカンみたいだな」 彼女の横顔を見て、鎌先は目を細めた。望み通りの具合に仕上がったものだ、と。 果たして、その穴は完全に人手に渡っていた。かつては肉棒にてくり貫かれ、今は二人から指でほじくり回されている。もはや排泄すら自分の意思では許されず、ひたすら性交の用に供するべく、いや男共の一方的性のはけ口の為に開発された穴だ。ここに男らが性を吐き出す、いわば排泄する穴ではなく排泄される穴になったわけだ。 と、その時、入り口から声が掛かった。 「金光さん、大丈夫?」 それは、先程の女教師だった。彼女がまた義務としての博愛精神を発揮して、有紀の身を案じに来たのだ。 「電気位点けなさいよ」 口の中でゴニョゴニョ言いながら灯りを点ける。 鎌先と沼尻は目を見合わせた。しかし、指の作業は止めない。事ここに至りなば、露見まで待ったなしである。ある種の諦めと、一方でヒリヒリするような緊張感が彼らを焚き付けていた。有紀がただ一言助けを求めれば事態は収束に向かい得る。だが彼女には今どうしていいかが分からなかった。 ブ、ブブブ……返事の代わりに、尻穴が空気を漏らす。 「う……」 女教師は眉間に縦皺を寄せた。彼女はまさか夢にも思わない、肘や肩のぶつかり合う狭いシャワー室で、一人の全裸女が、着衣の男二人に挟まれ、肛門をほじくられているとは。ただ腹の具合が悪い女がそこにいるだけとしか。 男らの指は、肉棒経験後もなお慎ましいおちょぼ口を左右に引っ張り広げる。淵に引っかかる指は、いつしか各二本になった。計四本の節くれだった指が、グニグニと柔穴をほぐす。 沼尻はもう片方の手で尻たぶを撫で揺すった。電灯を反射する白い脂肪から、ピチャピチャ音を鳴らして水滴が彼の足元に落ちる。男らはジャージの長ズボンを裾からまくり上げて脛を出し、足元は裸足であった。 それら六本の足を、ちょっと覗けば外からも見ることが出来る。だがしかし、教師はそれが見える位置まで近寄らなかった。さっき耳にした“ブブブ”が、彼女の足を止めさせたのである。 「着替え、ここに置いておきますからね」 そう言って、部屋の入り口に置き場を求める。さしもの博愛精神もここまでの介護サービスがやっとだった。それでも尽くした方だと思っている、日頃の印象も良くない、その上大それた粗相をした保護者に対してなら。これが生徒なら別なのだが。 とは言え、全くの放置というわけにもいかない。 「ほんとに大丈夫ですか」 一応の用事は済んだが、去り際にもう一度聞く。まだ返事を聞いていないのだ。シャワーは止まっているし、聞こえないこともあるまい。彼女は耳をそばだてた。すると、何やらピチャピチャ、あるいはクチュクチュいうような音が聞こえる。体を洗っているのか。それと同時に、 「ハ……」 と、微かながら有紀の声がした。これが返事か、とても明瞭ではない。だが女教師は、もうこれ以上追及しようとは思わなかった。思えば、あれだけの恥をかいた後なのだ、通常の神経ならいたたまれないだろう。これ以上の会話は、苛めのような気がした。 「着てらした物、ここにビニール袋置いておきますから入れて下さい。わたし、職員室に居ますから、終わったら声掛けて下さいね」 最低限の連絡事項を伝える。ちょうどそのタイミングで、 「ン……イ……!」 と、声が聞こえた。苦しそうではある。女教師は、しかし、もうこれを返答と受け取ることにした。実のところ、これ以上かかずらいたくない気分もあった。なんとなくながら、この人と関わることは得策でないと、何か不穏なものを感じたのだ。 果たして、その勘は正しかった。実はその間、有紀の尻性器には男根が突き挿さっていたのである。指のみに飽き足らず、沼尻がとうとう本格的に性交を始めたのだ。挿入の瞬間、声にこそ出さないが、彼はうっとりと、まるで湯にでも浸かるかのように恍惚の表情を浮かべた。相棒へのアピールである。 鎌先もまたニヤニヤと笑って、彼の方は前の穴をまさぐり出した。縮れ毛の茂みに割れ目を見つけると、肉びらをめくって中身を引き出さんばかりに内部を掻く。クチャクチャ、ヌチャヌチャと音が鳴って、性毛を伝い水滴が垂れた。 そんな彼が、指に換えて自身の抜き身を挿すのに時間は掛からなかった。個室内で立ったまま、前後からの挟み撃ち。なんのことはない、女教師が心配して話しかけていたのは、膣と肛門に男根を入れられた、犯され保護者だったのである。彼女が聞いたのは、輪姦中の荒々しい吐息だったのだ。 そうと知らない彼女は、 「もし体調が悪いんだったら、保健室で横になってもいいんですからね」 憐みの気持ちで、去り際にそう言った。すると、またしても、ブブブ、ブーという返事。彼女は顔をしかめて立ち去った。 「行ったか」 クスクスと笑いながら、沼尻が囁く。その手には、背中越しにがっしりと乳房が握られていた。隙間からは乳汁が流れている。 危機が去ったと見るや、彼はたがが外れたように激しく腰を打ち付け出した。皺の収縮が伸びて、おちょぼ口が彼をむっちりと包み込みしゃぶり上げる。 「これこれ! このケツマンコがたまんねえ」 ヌメヌメした汁が光って、出たり入ったりする。 「完全にマンコになったよ。てか、マンコより締まりいいし」 「ハハ……でも、アナルぶっ込まれてると、前も締まっていいよ」 鎌先も笑顔で言い返した。彼曰く、 「やっぱり女は、前後の穴を塞いでやってからが本物だね」 とのことである。 二人が押したり引いたりを巧みに繰り返す内、気が気でない輪姦女はとうとう気をやり、激しく嗚咽した。 「ヒ、ア、ヤァー……ッ!」 その高音は、既に立ち去った女教師の耳にも辛うじて届いていた。ちょっとギョッとして彼女は振り返る。だが、改めて取って返そうとまでは思い至らなかった。 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼シャワー室 有紀、鎌先、沼尻 ▼教室A 俊之、克弘、祥吾、雅也、恵太、優斗、袋田、藪塚、矢板、小林、羽根沢、森岳 ▼教室B 前原 ▼廊下(教室Bの外) 慶介、浩樹、竜二、服部 ▼職員室 比嘉 ▼廊下 佳彦 ▼打ち上げ会場 花村、島田、鈴木、金光 ▼帰宅 高橋、豊、聡、翼、清美、瑞穂 |
* 閉会式が終わると後片付けを済ませ、皆三々五々散っていく、役に当たっている人間を除いて。 「ああ、それは向こうの倉庫の方に」 島田などは特に忙しく立ち回って働いた。本当に、今日は忙しい。大会でも、大会の裏でもだ。 「これってどこですか?」 同じく立ち働く女性が、島田に道具の片付け場所を尋ねた。 「それはね、体育館の倉庫です。鍵は開いていますから」 島田の指示を受け、女性らはその通りに運んでいく。灯りの点かない体育館の中は、残光では既に暗かった。そして、妙にすえた臭いがした。ガランとした中には、もちろん誰も居ない。 「じゃあ、お先に行ってきます」 今度は鈴木が声を掛ける。その目配せには言葉以上の意味があった。島田もそれに頷き返す。 先に行く場所、それは打ち上げ会場である。後片付けになぞ当然加わらない金光。彼を監視する為、鈴木が送り込まれるのである。 鈴木は少し小走りになって、金光の後を追った。彼の妻の尻穴につい今しがた注入してきた精液の残りが、下着の中ににじみ出る。 * 「何? 移動?」 怪訝な顔で慶介が尋ねた。それは、閉会式の終了五分程前のことだ。 「ああ、式が終われば、ここにも人が来るからね」 鈴木は言った。そのことを告げに、単身現場へ駆け付けたものだ。前原糾弾の場に居た彼だが、閉会式参列の為に島田とグラウンドへ戻っていた。そこをさらに抜けて来たわけだ。 「別にいいじゃん」 そう言いかけた慶介を遮って、 「そうか、仕方ないな」 と言ったのは鎌先である。 「折角開発した所だけど、とりあえず場所を移すのが先か」 彼はそう言うと、率先して合体をほどいた。 それを見て頷くと、鈴木が移動の段取りを説明する。それによると、大会参加者全員が式に集中しているこの間に、数人を先行させて見張りをさせつつ、裏の道を通って校舎裏から空き教室に潜入するというものだった。 「よし、任せとけ」 有紀を抱え上げ、藪塚が豪快に笑う。もちろん深々と接続してだ。 「おいおい、君、無茶は困るよ」 鈴木が慌てて諌めたが、藪塚はただ笑うのみ。それを周りも止めなかった。 「兄さんばっか、ずるいっすよ」 竜二は唇を尖らせたが、それ以上強くは批難しなかった。それ程藪塚の腕が逞しく、また絶倫ぶりが圧倒的だったからである。 有紀はのけ反ってずり落ちそうになるが、藪塚の剛腕が腿を抱えている以上安定である。くり貫かれた尻穴がパクパクと丸と楕円の形を行き来した。 やがて、彼ら十四人の男と一人の女は、密かに移動を開始した、細心の注意を払いつつ。 だがしかし、ひと度外界に放たれるや、何物をも隠しおおせる保証はないのだ。この時一行を見つめる目が光っていたことを、彼らの誰も気づきはしなかった。 * 「ねえねえ、お兄ちゃんは?」 家政婦に手を引かれながら、瑞穂が尋ねた。家政婦は無視して、何も答えない。 行きは車に乗り合わせて来たが、帰りは徒歩である。元より車に乗るほどの距離ではない。とはいえ、あえて車を置いて帰るというのは、その運転者が行方不明だからである。有紀だ。鍵も彼女が持っている。父は元々別行動で来た。帰りも別である。 「ねえ、お兄ちゃんは?」 今度は姉に訊く。すると、姉もまた答えなかった。 三人はそれぞれに苛々としながら、疲れた足取りで家路に着いた。 * 「それ、入れたのかい?」 パックリ開いた暗い淵を指差して、鈴木が尋ねた。 「ああ、開通済みですよ。入れてみます?」 藪塚が誘う。自身は相変わらず抱え上げたまま、下から突き上げていた。一行は空き教室にたどり着き、早速に続きを始めている。 鈴木はもじもじと照れていたが、その割にいそいそとズボンを下ろした。彼には急がねばならない理由があった。 「打ち上げに行くから」 そこで金光を監視し、あるいは引き留め、随時連絡をするから、とは道中で説明済みである。そのことを踏まえ、一同は彼を優先することにした。 藪塚が女体を抱いたまま机に腰掛ける。そうして豊満尻を左右に引っ張ってやる。すると、見事に中央の窪みが露出した。そこを目がけて鈴木が、 「ふんぬっ」 と呻って押し込めば、いよいよ前後圧迫同時挿しの完成だ。 「キイイィー……ッ!」 顔中を引きつらせ、有紀が悲鳴を上げる。腹の中が満ち満つ。 「や、べ、で……!」 苦し紛れに空を掻けば、その手に触れるは肉棒の林。 「おい、行け」 鎌先が尻を小突き、竜二に行く先を顎で指し示す。 「お、おう」 竜二、心得たと机の上に乗った。三穴を塞ぐ。すなわち、彼の剛直が女の口に収まった。 「ムヒィー……ッ!」 悶絶して鼻水を垂らす有紀。三本男根体内に。このメス、一度に三人と交尾する。 「すんげ……」 目の前の光景に感服しながら、憑かれたように携帯端末を結合部へ向けて撮影する浩樹。それを見て、思い出したように慶介も、また別の学生共も自機を構えだした。 彼らの凝視する先で、まるで鶏が卵をひり出すように、隙間の無い肉穴から、ズボズボ、ブチュブチュと太いモノが出入りする。それが二カ所。上下に並んでいる。 「いやあ、ようやく輪姦らしくなってきたねえ」 鎌先が我が功績に満足しつつほくそ笑む。 「ただ――」 と、しかし彼は少し困ったような目になって、上から鈴木の股間を眺めた。 「もうちょっとちゃんとほぐした方がスムーズかもなあ……」 それは、今後もこの遊戯を続けることを前提とした悩みであった。 * 「ハア……ハア……ハア……」 佳彦は肩で息をしつつ、心臓の辺りを押さえた。激しい拍動が収まらない。 「(ど、どういうことだ……?)」 自身の体調の事ではない。 「(どうして? あれは……何……)」 この疑問の答えを知りたい。 「(知りたい?)」 本当に知りたいのか。分からない。知って、良いものか。いや、知るべきか。 「(分からない)」 全身汗ぐっしょりだ。ガタガタと震える手の中で、携帯ゲーム機がカチャカチャと鳴っている。その中に収めた画と同じ画だった、確かに、あれは。 「(まだ、続いている……?)」 あの競技が、あの衝撃の事件がまだ? 「(なぜ……?)」 確かに横切って行った。事実として通り過ぎて行ったのだ。 彼が目にしたもの、それは、騎馬戦の時と同様、真っ裸で男に抱え上げられて運ばれる母と、それを取り囲むように付いてゆく男達の群れだった。 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼教室A 有紀、慶介、浩樹、竜二、俊之、克弘、祥吾、雅也、恵太、優斗、袋田、藪塚、矢板、鎌先 ▼運動場 小林、島田、高橋、、比嘉、羽根沢、森岳、沼尻 ▼教室B 前原、服部 ▼体育館外 佳彦 ▼打ち上げ会場 花村、鈴木、金光 ▼帰宅 豊、聡、翼、清美、瑞穂 |
* 大会もいよいよ閉幕というので、最年少組の豊、聡、翼は体育館を出て行った。母親に訝しがられるからである。その点、上の学校に通っている恵太、優斗、そして佳彦と同級の祥吾、雅也、その上級の克弘、俊之はまだ自由が利いたので、彼らはその場に残った。元々誰に遠慮もない、慶介、浩樹、竜二も同様である。他方、役員として、あるいは保護者としての務めがある、高橋、花村、小林、羽根沢、森岳、沼尻は後ろ髪引かれる思いで去らねばならなかった。同じ大人でも、矢板、袋田、藪塚は気兼ねなく残る。結果、閉会式中の体育館には十二人の男と一人の女が残った。 一日がかりの運動会が終わろうという中、こちらの行事はまだ続く見込みである。もっとも、やっている事と云ったら、相変わらず“こすっては出す”の繰り返しだ。 「ア、で、出る……」 折しも、優斗がこの日二発目となる射精を膣内に終えた。袋田の跡を彼が、藪塚の跡を恵太が占めている。恵太は優斗に遅れること数分で昇天した。その後は、口に祥吾、俊之、膣に雅也、克弘と続く。 高橋ら現場を取り仕切ってきた大人達がにわかに抜けて、集団は一見統率を失うかに思われた。が、不良ら三人を中心とし、また矢板らの後見もあってよく治まっている。本来ならヤり急いでいる竜二が自重し、現最年少となった優斗からの順番としたのも、配慮である。 もっとも、優斗と恵太は、さっき先輩らがやっていたように本当は共に乳房で遊んでみたかった。それを言い出せないというのは、まだまだ遠慮があるわけだ。この日童貞を捨てたばかりの者達は、皆一様に体が固かった。周りに、それも知らない大人達に見られながらのセックスは、運動会の競技に出場するよりも緊張するものだ。 「はい次」 そんな風に号令を掛けられ、まるで身体測定さながらに事を進めていく。非常に秩序正しくもあり、且つ非現実的だ。ある者は仕事に没頭し、それが友人の母である事など忘れていた。それよりも、変な事をして、周りに笑われないかが気がかりだった。またある者は、自分の終わるのが早すぎないかを気にした。ただ、今回においてのみ、早漏を指摘する人間は誰もおらず、むしろスムーズに終局することは大変喜ばれた。 彼らにはいつしか、一保護者を集団でレ○プしている認識がなくなり、眼前の肉人形でいかにして精子を搾り出すか、だけが関心事になっていた。その意味で、もはやこれは“競技”であった。協力し、あるいは競争して精を吐くのだ。 「オラオラ、鳴けよメス豚」 途切れた口淫の合間を縫って、竜二が有紀の両頬を片手でつかむ。しかし、女はもう要求通りに鳴けなかった。そこへまた次の者をしゃぶらされる。 翳りゆく部屋の闇は、一層深くなっていった。 * 金光は久しぶりで起きた。この大会中ほとんど寝ていて、起きている時は酒を飲んでいた。しかし、最後の最後にひと仕事、閉会式への参列がある。といっても挨拶するわけでなし、ただ並ぶだけだ。彼の役割は、開会式で終わっていた。 「いいよもう……」 寝起きの彼はしばし不機嫌で周囲を厄介がらせたが、もう終わりだと教えられるとにわかに元気が出て、フラフラとテントを後にした。さすがにずっと寝ていただけあって、気力は充実している。 「ヨネちゃん、この後どう?」 お猪口を持つ仕草で、隣の会社社長を誘う。結果発表や表彰などにはもとより関心がない。誘われた方は、苦笑しながら答えた。 「打ち上げがありますよ、金光さん」 相手の酒臭い息を感じて、“まだ呑むのか”と呆れはしたが、日頃の口利きで世話になっている以上、無下には扱えない。いわゆる癒着業者である。 「う~ん、打ち上げかあ」 金光は何も考えていない頭で、意味もなくおうむ返しした。嫌われ者の彼が行くとなると顔をしかめる人間が少なからずいるのだが、そんなことには一向気が付かない彼である。 「奥さんも来るんじゃないですか、今日大活躍だった」 別の隣人がやや思い切って冷やかす。それを先の社長がまた苦笑いしてたしなめた。もっとも、騎馬戦の一件を金光が見ていないことは考慮済みである。 「ああ、アイツかあ……」 金光は、グッと伸びをしてから周囲を見渡した。その先に妻の姿は見当たらない。ただ、これだけの雑踏であるから、紛れているのだろうと思った。今日しばしば行方をくらましていたことなど、とうに忘れている。 「よおし、行くか」 彼はあくび交じりに呟きつつ、もう一度伸びをした。元々夫婦で参加しているのだから、酒宴に共に参加するのにも否やはない。それに、彼にとって若くて派手な妻は自慢であり、権力を彩る最高のアクセサリーだった。 その脳裏に漠然と妻の尻が浮かぶ。見飽きた裸ではあるが、嫌いではない。よく体型は保っていると思うし、それが為に高いトレーニング器具の購入も黙って認めてきた。社交の場で彼女が色目を使われていることも知っている。なんとなれば、町の男共からオナペットにされているだろうとも自惚れている。 彼は、二人の愛人と同等程度に妻をよく抱いた。性欲は絶倫にしていまだ衰えを知らず、ギラギラと黒光りする脂ぎった顔からも、その並々ならぬ性欲が漂い出ていた。彼が女性に嫌われるのも、その独特の汚らわしさを露骨に感じさせるからである。 「(今晩、久々に抱いてやるかな)」 鼻毛をむしりながら、彼は思った。妻の方に断る事情はない、とも思っていた。 * 「やあ、お待たせお待たせ」 そう言いながら入ってきたのは鎌先である。手には小さなポシェットを持っていた。そこから何やら道具を取り出す。 「わあ、ちょっと暗いなあ」 そうぼやきながら、プラスチックボトルのふたを開けた。夕日の光も途切れ途切れの体育館の中は確かに暗い。 「なんすかなんすか」 藪塚が興味津々に覗き込む。他の者も同様だ。全く想像がつかないでいる。 「ヘヘヘエ、こうするのよ」 鎌先はほくそ笑むと、ボトルを傾けて、トロリとした透明な液体を指の上に垂らした。それが微かな光を反射してきらりと輝く。 「ああ、ローション!」 友人の矢板は言って、早くも何かを察したようである。 「ちょっと抑えてくれる?」 鎌先が頼むと、矢板、それから袋田がすぐ動いた。うつ伏せにした有紀の尻を持ち上げる。それに応じて、克弘の跡に合体しようとしていた竜二が訳も分からず離れた。 「はい奥さん、力抜いて」 まるで医療行為でもするかのように鎌先は指示して、ローションまみれの指で有紀の肛門をなぞりだす。 「ヒッ!」 今までと違う箇所に、それもひんやりとした感触を味わって、有紀は久々に声を発した。 「おっ、おっ!?」 自分の番を中断させられて少し気分を害しかけていた竜二も、予想外の展開に目を輝かせる。それは、初めて見る光景ながら、知ってはいる行為。 「アナルっすか?」 同朋と同じ気分で慶介が聞いた。 「ヘヘ、そうそう」 鎌先はニヤニヤして答えると、慣れた手つきでコチョコチョと菊門を揉みほぐし始めた。適度にローションを追加しつつ。 「マジで?」 浩樹がつぶやく。その股間が今までよりもっと熱を帯びだす。 「ウウ……」 有紀は呻きながら、その場を這いだそうと試みた。これまた久しぶりの抵抗であった。だが、もう力は残っていない。それを男達が寄ってたかって押さえつける。その圧迫で、母乳が床に迸った。 「穴が足りないからねえ」 鎌先は独り語りしつつ、収縮する皺の間に万遍なくローションを塗り込んでいく。それにつれ少し血色がよくなって、そこがほんのりと桜色に染まり、かつまたプックリと膨らんでいくようにも見える。 「使える穴を増やさないと」 その言葉と共に、彼の右手薬指が第一関節まで沈んでいった。 「ンンニィーッ!」 奥歯を噛み締めて、有紀が悶絶する。座薬を入れる時のあのやり場のない拒絶感。あれの何百倍もの感じが一気に押し寄せてくる。 「や、め……て……!」 麻痺していた感情がぶり返す。散々やりたい放題されてきたが、ここへ来てまた新たな恐怖が彼女を焦らせた。 しかし、鎌先は容赦しない。指は粘液を押し出しながらズブズブと深く嵌まってゆく。引き抜かれる。また挿される。回転する。中で関節が曲がる。それにつれ、ジュッポジュッポと音が鳴る。 「アググゥ……ウグガァ……!」 耐えきれないとばかり、有紀は身悶え、否、もはや暴れ始めた。この輪姦劇始まって以来の大抵抗である。 「ほらほら、力抜いて~」 鎌先はなお動じず、ただ少し息を荒げながら、相変わらず患者に接するように冷静に処置を続けた。彼が指示するまでもなく、同志達はがっちりと患者を抑え込んでいる。 これでは動くことすらままならず、有紀はひたすら肛門をほじくられるしかなかった。いつしか指が変わり、また増え、流れ込んだ粘液の所為でブチュブチュいう音が次第に大袈裟になって、やがて“ブビビッ!”という、あるものを連想させるような音色になった。 「うわ、おばさん、へこかないでよ」 素早く慶介が鼻に皺を寄せて冷やかすと、同じことを思っていた者達がゲラゲラと笑った。中には、臭いもしないのに鼻をつまんでいる者もいた。 「ンイィ……やめてぇ……!」 少し前まで屍のようだった有紀も、この辱めには断固として意思を示す。だが、その言葉の間にも、“ブビビ、ブブウ”と彼女の尻穴は音を立てている。 「汚くないんですか?」 傍で中腰になっていた雅也が、思わず尋ねた。問われた鎌先は、今度はまるで熟練の職人が社会見学に来た学生に説明するような態で答えた。 「ああ、案外ここはね、きれいなもんだよ」 話しながら、両の人差し指を引っ掛けて穴を広げて見せる。黒い闇がその奥にのぞく。 「ウ○コとか、意外とつかないね」 職人はそう言って、あっけらかんとしていたが、それを聞いた何人かはちょっと信用しかねる風で顔をしかめていた。もちろん、嗜好の違う者がいることは織り込み済みであるから、開発の手が緩むことはない。じっくりと丁寧に、それでいて手際良く、排泄器から生殖器へ。 「そろそろいいな。はい、でっきあっがり~」 鎌先はいと愉しげに宣すると、いよいよ自身の抜き身を取り出した。そして、わざわざそれを有紀の顔の前まで持っていく。 「これが入るからね」 有紀は戦慄した。鼻の先でブンブンと揺らされたそれは今までも散々見せつけられてきたものでありながら、今度ばかりは全く意味の違う新しいものに見えた。言うまでもなく、彼女はこれからどうなるか理解していた。 「イ、イイ、イヤーッ!」 涙声でそう叫ぶと、無我夢中でそこから這い出そうとした。例によって、一歩たりとも動けずに阻止されたが。 「コラコラ、そんなに怖がることないって」 押さえつける手の上から、矢板が温かな声を掛ける。 「奥さん、アナルは処女だね。じゃあ、初めてを貰うね」 鎌先が目尻に皺をたたえて言った。彼が一番手となることに男の誰も否やはない。これだけ開発に尽力したのだから、その労に報いる当然の報酬だと。ただ一人納得していないのは、処女を奪われる当人だけだ。そもそも、そんな所に処女という表現を当てはめる事自体訳が分からないでいる。 「ウゥ……やめて……」 もうどうしようもないと知りつつも、奇跡の助けを信じる菊門処女妻。どこの誰とも知らない中年男に、生まれて初めて直腸へペニスを入れられる。 「ほうら、入れるよ」 「ング……ンン……」 「力抜いて、ほら。抜かないと痛いよ」 「ウウゥ……」 一種の緊張感の高まりから、当事者二人のほか誰も口を利かなかった。周囲の視線を集めつつ、突先が皺の集中に強く接着する。だがさすがに一思いには沈まない。徐々に徐々に肉色の露出が隠れていくのみだ。その時間は、息の詰まるようにゆっくりと流れた。 中でも呼吸を詰まらせていたのは有紀である。今はもう物も言わず、歯を食いしばり目を固く瞑って待つだけ、この拷問のなれの果てを。彼女が息を吐いたのは、先端の塊を呑み込んだ後である。 「ガハアァー……ッ!」 竿の部分に入るや、急速に滑りが良くなった。この機を逃さじと、鎌先は一気に突き通す。呼吸と肉の弛緩を見切ったものだ。 「ンンガアッ!」 有紀は絶叫した。目も口もカッと見開く。時を同じくして、肛門も大きく開いている、そこに男性器が根元まで入って。 「おお、入った入った」 観衆の中から歓声が沸き、幾人かは拍手も贈った。これにて、尻性器の完成であった。 「ぬ、抜いて……」 腹いっぱいの異物に音を上げる有紀。鎌先はそれに意地悪に応じた。 「抜いていいの?」 そう尋ねるや否や、亀頭を中に残し、後はズルリと一遍に引き下がった。 「ンヒイィーッ!」 強烈な摩擦に、またもや絶叫する有紀。 「ね? 抜かない方がいいでしょうが」 鎌先は入り口辺りで少しクリクリと回遊した後、再び元に戻った。後はゆっくりゆっくりそれを繰り返して馴染ませる。 「思った通り」 鎌先は矢板に語る。 「いいアナルだよ。今朝見た時から思ってたんだよ、“ああ、あれはいいアナルになるな。アナル向きのケツだな”ってね」 「“いいアナル”って」 矢板が笑いながら相槌を打つ。 「いやあ、いいアナルだよ。見て、この丸々と肥えたケツ」 ここで鎌先は、有紀の背に覆いかぶさって、その耳元に口を付けた。 「奥さん、あんたアナルに向いてるよ」 「アッハッハ、アナル美人?」 藪塚が大笑いして手を打つ。“そうそう”と鎌先も笑いながら、実際にその美人たる所以を堪能した。随時潤滑剤を足してゆけば、つっかかりも減る。そうすれば、そこはもう完全に快楽の穴。それ以外の用途になど使うはずもないほど、れっきとしたペニス専用ホールになる。 一同、新しい穴の誕生に熱視線を送った。とりわけ、矢板、袋田、藪塚を除く尻穴性交の童貞である九人はなおさらだ。その意欲に濃淡はあれども、一度は経験してみたい、“折角だから”という意気はある。 だが、功労者鎌先の勧めは、そこだけに固執させるものではなかった。 「よおし、使える穴も増えたから、どんどん犯して遊ぼうか!」 〈現在の位置関係〉 ▼体育館 有紀、慶介、浩樹、竜二、俊之、克弘、祥吾、雅也、恵太、優斗、袋田、藪塚、矢板、鎌先 ▼運動場(閉会式) 花村、小林、島田、高橋、鈴木、比嘉、豊、聡、翼、羽根沢、森岳、沼尻、金光、佳彦、清美、瑞穂 ▼教室(取り調べ) 前原、服部 〈つづく〉 |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午前九時十四分 袋田は一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに平生に復して室内に入ってきた。彼だけである、宮浜・奥津と学生達との関係を知っているのは。 相変わらず笑って誤魔化そうとしている顧問らに対し、返って落ち着きを取り戻した袋田は、むしろ鷹揚な態度で彼らを見送った。 「もうお済みですか」 それに堂々と返す言葉もなく、宮浜と奥津は取るものもとりあえずといった態でそそくさと退散していく。 袋田は"ふう"と一息ついて、放置された倫子の傍に寄った。 「大丈夫ですか」 もういつぞやのように気おくれすることもなく、普通に常套句を投げ掛けてやる。そして彼女が無反応なのを見てもさらに慌てることなく、その腕と足を縛る帯をほどいてやった。 続いて、持ってきた浴衣を着せてやる。すっかり意気を失った倫子は、されるがままになってそれを着せられた。ぐったりした体を扱うのは、小さな子に対するよりもなお難しい。それでも袋田は、一人でなんとか身繕いを完了してやった。 「さて――」 そのまま彼女を助け起こし、共に出口へと向かう。スリッパも用意してあった。倫子はやはり朦朧とした調子だったが、廊下からエレベーターに到着する頃には、どうにか歩行するようにはなっていた。それでも足元がおぼつかないので、袋田が腰を抱いて介助してやる。 エレベーターに乗ると、彼は降りる階のボタンを押した。それは、倫子ら一行が泊まっている部屋の階だった。倫子はそのボタンの閃きを、見るともなしに無関心に見ていた。実のところ、これからどこへ連れて行かれるのかなど、もはやどうでもいい気持ちだった。だから、自分の泊まっている部屋の真ん前まで来ても、まだぼうっとした感じだった。 「これ、お土産をご用意しましたので……」 そう言って袋田は、大きな紙袋を彼女の手に持たせた。なんの償いのつもりか、片腹痛い浅はかさだった。だが倫子は余りに無感動で、それに対しても何の反応も示さない。 荷物を渡した袋田は、これでもう用済みのはずだった。しかし、彼の手はまだ女の腰から離れようとしなかった。柄にもないことであったが、未練だった。これまで比較的自制してきた彼が、ここへきてにわかにリスキーになったものである。 そんな彼の態度に接しても倫子は別段驚かない。昨夜以来彼女の中で更新された男性像からは、"紳士"という概念が消えていた。彼女は黙って浴衣の裾をめくりあげられ、部屋の戸の前で尻を突きだした。 袋田は餞別の侵犯を始める。欲棒は肛門を選んだ。 「んっ、んん……」 沈黙の倫子に反して、袋田が呻く。彼は相手を壁に押し付け、そのうなじから頬に荒い鼻息を吹きかけ犯した。廊下は静まり返っており、二人の肉悦の音しかしない。 だが、時折笑い声が聞こえた。 (居る――) 倫子の中で、ようやっと自我が目覚めだす。部屋には、娘を始めとした仲間が帰っているのだ。それでも、今の男が終わるまではまだ入っていけない。逆に言えば、彼が終わりさえすれば……。 そう気づくと、彼女の腹の奥がキュウッと縮み上がった。 「ンハッ、ンウッ!」 思わず大きな吐息が出て、慌てて口を塞ぐ。体の芯で肉茎を食いしばった。気を良くした袋田、腰の引きを大きくして深く挿すことを連続して行う。プッチャプッチャというような、妙な液状音が響いた。 「あれ? お母さん帰ってきたのかな」 中から、はっきりとそう話す声が聞こえた。たちまち、タタタッと駆ける足音が近づいてくる。倫子はとっさに扉を押さえた。 「ンオオゥフ……ヤッ、ヤァ……!」 口が開いて、喘ぎが漏れ出る。同時に、切ない衝動が倍加して体内を駆け巡った。 「あれ? 開かない。お母さん? ねえ、何やってんの?」 ガチャガチャと扉が鳴る。それは必ずしも娘の側が揺する為ばかりではなかった。母は何分忙しく、 「アッ、アヘ、ヘヘヘ……ちょ、ちょっと待ってぇ、ね……」 我が子の面倒のみならず、尻穴で男根性欲の世話中である。荒ぶる男根は母体ごと娘の扉をノックする。果たして真の親子の情愛の前に、こんな障壁など必要であろうか。 その答えを示すかのように、扉は厳然と開いた。母は娘をいきなり抱きしめる。 「お母さん」 ほっとしたように少女は母の広い胸の中で微笑んだ。が、それも束の間、やや怪訝な表情で首を傾ける。母から振動が伝わってきたからである。なぜなら母の肛門には今ペニスが入っているのだ。彼女が娘を抱きしめたのは、それを悟られぬためであった。 (見ないでね……。ごめんね……少しだけ待ってて……) 廊下でアナルファックをしながら娘を抱きしめる母親。その境涯が彼女の精神を吊し上げる。体中が今更ながらに火照り、じんわりと汗で湿る。 (この子を抱きながら、こんな……。ああ、許して……!) わなわなと唇を震わせて、生温かい息を吐く。そうして、しがみつくように我が子をきつく締め上げた。それは、陰門の収縮するのと同時だった。 娘が笑いながら批難する。 「痛いよ、お母さん。どうしたの?」 「アウフッ、まっ、も、もうイくからぁ……っ!」 倫子は人倫をかなぐり捨て、悦楽にむせんだ。腹の中では、男が跳ね踊り彼女を嗤う。結局そのまま、不倫の肛門性交は終わった。袋田が去って、二、三メートルも進んだ頃、ようやく親子は離れた。 「あれ、あんな人いた?」 目ざとく彼を見つけた娘が問う。それに倫子が、道案内をしてもらったという嘘で返すと、彼女は、 「抱き合ってるとこ見られちゃったね」 などと、冗談めかして軽く照れながら言った。 倫子は笑いながら、さりげなく浴衣の後ろを直し、ただ開き切ったアヌスはそのままにパクパクさせながら、部屋の中に入っていった。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53、(051)23:54~(060)00:20 (061)00:24~(070)00:50、(071)00:24~(080)01:36 (081)01:45~(090)03:59、(091)04:12~(100)05:46 (101)05:52~(110)07:07、(111)07:15~(120)08:35 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午前七時四十八分 女性は我が目を疑った。平穏な日常、平凡な田舎町の朝に、予想だにしない光景だったからだ。だが見紛うこともない、それが何をする姿か彼女は一瞬で理解していた。 とっさに目を逸らす。が、すぐにまたもう一度見る。そしてまた逸らす。これを三遍程繰り返した。その間、件の物体は緩々と通過していく。一向急ぐ気配がない。 「あ、どうも……」 見られていることに気付いて、玉造が作り笑いで挨拶する。女性はそれからも目を逸らした。 「ほら、見つかったじゃねえかよ」 玉造は仲間を叱りつける。そうして付け加えた。 「奥津と宮浜もすぐ来んだろうが。先に部屋まで行こうぜ」 同じく朝練を終えた監督と顧問の到来を懸念する彼である。この指導者二人組も既に同じ穴のムジナだとは、やはりまだ知らない彼らであった。 この彼の言葉はようやくにして功を奏した。東郷が接続を解除したのである。ところが、一方の川棚はまだやめなかった。それどころか、繋がったままで店の方に歩き出したのである。 「買いもんしてから行くわ」 そう言い放つ彼に、 「おい、お前マジか」 と東郷は戸惑いを隠せない。玉造も今や怒りを露わにしようとしていた。するとその機先を制して、川棚が独自の策を披露し始めた。 彼はまず、朝食会場の席次はランダムだが、ある程度の人数が集まっていなければ顧問らが怪しむこと、よってそこから同時に抜け出せるのは一度に数人程度であると指摘した上で、折角倫子を自分達の部屋に持ち帰っても、一部の人間だけでは長々と輪姦が楽しめないと語った。 「だから、俺が先に済ませて後の奴に伝えるわ」 つまり、玉造と東郷が上の部屋で愉しんでいる間に、後輩の何人かに次に上へ行くように指示する。そして彼らが上がると、それと入れ替わりで玉造と東郷が食堂に現れる。以後、別の後輩が順次少しずつ抜けていく。それでどうかというのだった。 「そんなに上手くいくかぁ?」 東郷は半信半疑だったが、その実乗り気だった。というより、もうそれしか採る策がないように思われていた。そうでもしないと自分達だけが居ないことを疑われてしまうと。 「まあ、それで行くか」 怒りの矛先を収め、玉造もひとまず納得する。突如流暢にまくし立てだした川棚の勢いに、いささか呑まれた感もあった。 「で、とりあえずお前ここでヤるんだろ。じゃあさっさと終わらせろよ」 半ば投げやりな調子で言う彼に、言われるまでもないと川棚、売店の中に突進した。店員、オロオロとして困惑至極である。傍若無人な若者どもが、開店前の店内でセックスを始めたのだ。こんな時の対応方法なんて今まで考えたこともない。 川棚は無人の境を行くが如く、店の奥に紛れていく。店員女性は、商品棚に目を落としたまま中腰でしばし固まっていた。恐怖を覚えて当然である。ほかにも男が二人控えているのだ。うち一人は、 「すいませんねえ」 などと声を掛けてくるが、その度に、ビクリと肩を震わせて、彼女は一層縮こまった。警察に通報すべきと思いついたが、生憎電話はカウンターの奥にある。そして、盛り中のカップルはちょうどその傍のショーケースの前に陣取っていた。彼女は逡巡し、結局動けないでいる。その様は、傍で見ている玉造らからも手に取るように分かった。 そうして彼女が震えていると、逆に奥の川棚の方から声が掛かった。 「すいません!」 商品を台に置いて店員を呼んでいる。女性は仕方なく、冷や汗をかきながらそちらに向かった。すると、相変わらず後背位で結合したままの二人が、縦列で会計を待っていた。前にいる女がカウンターに手を突き、その後ろから男が彼女を犯している。 女性店員は目のやり場に困りながらも商品を手に取った。栄養ドリンクが三本だった。本当はまだ開店前だったが、彼女はレジを叩いた。 男は財布から金を出す。が、それを店員に渡さずに、なんと接合中の女に渡した。わざわざ彼女の手から支払いをさせる魂胆なのである。その時店員は思わず目前の全裸女を見た。 「ン……ッ、ンハァ……ンッ!」 女は虚ろな目にうっすら涙を浮かべながら情けなさそうに息を吐いている。それを後ろの男が意地悪く腰でつついた。手元が狂って小銭がこぼれ落ちそうになる。店員は慌てて彼女の手を握った。その瞬間、 「ああっ、ヤベえ」 と男が叫び、一層の激しさで腰を乱打しだす。店員は握った手を離せずに、他人の姦淫の振動をその手から受け続けた。 「ア、ハ……アアアァァ……!」 犯される女とその手を握る店員、二人の女性がしばし視線を合わせる。互いの目の奥には、同性でありながらまるで共感できない、さながら異次元のような隔たりが見られた。 「すいません、俺イッちゃって。中出し。ヘヘッ」 あっけらかんと川棚は言って笑いかける。店員は何も言えない。その間、倫子は彼に促されて、 「すみません……」 そう謝罪しながら、金を支払った。体を支えきれず、台の上に豊かな乳房を乗せる。それに当たって、ドリンクのビンが二本転んだ。店員はとっさにそれを立て直す。 そこへ残りの二人が合流し、川棚に勧められてそのドリンクを飲んだ。彼らもいつしか川棚のやり方を面白がっていた。そこで自らも調子に乗って、 「ヤベえ、これ飲んだらまたギンギンになるわ」 などと口々に言いながら、店の中で次々に勃起を露出しだしたものだ。さらに川棚は、 「ちょっとティッシュ貰えます?」 と言って、店員にそれを出させ、その目の前で抜き身を拭い、それをまた店員に返す無法ぶりまでみせた。 じっとり濡れたそれを持って、彼女は改めて恐怖に凍りついた、次は自分の番ではないかと。だが、幸か不幸かそういう日は永遠に来ないのである。彼女はあらゆる点で倫子と真逆の印象を成していた。 「俺はアナルでヤりながら行きますわ」 そう言わなくてもいいことを言いながら、東郷が肉茎を肛門に挿して倫子を抱き上げると、一行は嵐のように店から去って行った。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53、(051)23:54~(060)00:20 (061)00:24~(070)00:50、(071)00:24~(080)01:36 (081)01:45~(090)03:59、(091)04:12~(100)05:46 (101)05:52~(110)07:07、(111)07:15~(120)08:35 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午前七時四十分 「首輪でも着けたったら良かったな」 倫子を見やりながら、牛滝は言った。無理矢理に引っ張られて歩く彼女を評したものだ。 「完全にメス犬やがな」 彼曰く、首輪を着けて犬の散歩のようにリードを引っ張ってやるのがお似合いだという。倫子は無言である。ただ苦悶の表情にじっとりと汗を浮かべ、時折足を取られながらも、フラフラと歩みを運ぶ。 そんなことよりも、と袋田が諭すように言う。 「この格好じゃあ、さすがに……」 人目に付く、それを彼は心配した。しかし、牛滝は、 「大丈夫やて。どうせそない人もおらんやろ」 と、聞く耳持たない。一行は早くもロビーに出た。確かに誰もいない。 「どれ、この辺で……」 彼はそう呟くと、そこのソファーに腰掛けて、改めてアヌスに入った。膝の上に相手を向こう向きで座らせる。共に玄関の外が見られる位置だ。 「ハア~、やっぱり明るいと一味違うなあ」 外を見ながら乳房を揉む。倫子は一層苦悶に顔を歪ませた。本当に逃げられないのだろうか、人任せに彼女は考える。人は運命を外圧に委ねたが最後、未来を選べない。 その内、ガラス戸の向こうにポツリと人影が見えだす。一人、二人、三人と、その数は次第に増え、さらに近づいてきた。 うち一人は、中に入ってきて一歩も止まることなく倫子のヴァギナにまで入った。川棚である。ジャージのズボンを下ろすこと実に素早かった。 「なんや、自分らもう帰ってきたんか」 川棚の突入に何ら動じることもなく、牛滝が三人に問う。 「ええ、早く始まったんで、早く終わったんすよ」 と横目で川棚を窺いながら東郷。 「ほら、自分達早起きじゃないっすか」 とは玉造。"確かに早起きやな"と笑う牛滝を彼は、 「ていうか、まだヤッてたんすか」 とつついて笑った。七時から朝練があると出て行った彼らだったが、早くもそれを終えて戻ってきたものだ。 「ほな、ほかの子らも?」 「もうすぐじゃないですかね。これから朝飯なんすけど……」 牛滝の問いに答えつつ、しかし会話には中途から上の空で玉造は倫子の背を撫で回す。 「ヤベえ、もうビンビンだ」 その言葉通り、彼のジャージの股間はくっきりと形を浮かび上がらせていた。そこへ倫子の手を添えさせて、"硬いっしょ"と問いかける。 東郷は"俺も"と言って自身のわだかまりを見せつけながら、 「お前早すぎんだよ」 と、川棚の抜け駆けを非難した。すると、それをなだめるように牛滝は、 「飯前にヤッていきぃな」 と言い様、間もなく自分の番を終えた。偶然だったが、本当に彼らに気を使ったかのようなタイミングだった。そのまま若者にその場を譲らんとする。が、ここで不安は、袋田同様のことが持ち上がった。 「ここでヤんの?」 玉造のこの疑問に、袋田も大いに頷いて牛滝の顔を見る。 「どこでも構へんがな」 既に自身の番を終えた彼は、もうその点には関心がない様子だった。それでも年長者の意見を待つ風な若者らに、彼はとりあえず提案した。 「ほなら、自分らの部屋にまた持って上がったらええがな。なあ?」 そう言って、袋田を見る。これで袋田はやっと納得した。それなら、ということで、彼は事後の経過を報告するようにと玉造に頼んで、ひとまず牛滝を伴い朝食の広間に行くことになった。 誰一人倫子の境遇を顧みる者はいない。このまま輪姦し続けられて当然だと信じて疑わない。もう誰も彼女を女として、ひいては人間としてすら見ていないのである。 「後は任せて下さい」 満面の笑みで、玉造は牛滝らを見送った。それから振り返って、 「じゃあ行こうぜ」 と仲間に呼びかけた。しかし、一旦はまってしまっている川棚は迅速に動こうとしない。あくまでも結合したままで移動しようとする。それを見ていた東郷も、我慢できずに後ろから挿す。そうしてシェアした女体を二人して担ぎ上げる。さすがに若い彼ら、さっきの中年連中とは違って軽々とこなした。 「おいおい」 玉造は苦笑した。自分だってやりたいのだが、彼はやや冷静であった。 「これから散々できんだろうが」 そうなだめてみるが、怒張を抱えた男にはそのわずかの間さえ惜しいものである。両名とも分かったと言いながら女体から離れようとしない。結局その体勢でロビーを離れ、奥のエレベータまでノロノロと向かうことになった。 ロビーから少し入ると、そこに売店がある。それが今ちょうど開店準備をしていた。準備作業に従事するのは、一人の小柄な中年女性である。その彼女がすぐさま目前の一変事に気付いた。 「な……っ!」 急速に目を見開いていく。その瞳には、男二人に挟み撃ちで担がれていく、全裸の女性神輿の姿が映っていた。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53、(051)23:54~(060)00:20 (061)00:24~(070)00:50、(071)00:24~(080)01:36 (081)01:45~(090)03:59、(091)04:12~(100)05:46 (101)05:52~(110)07:07、(111)07:15~(120)08:35 目次へ 現在時刻07:48(11時間55分経過) 挿入された男根=35本 発射された精液=157発(膣83・尻29・口19・顔5・胸12・他9) |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午前七時三十二分 やがて、劇的な瞬間は刹那にして起き、そして去った。ひんやりとした空気が昂った一同の精神を押し包んでいく。 「ヒャー、危機一髪やな」 廊下の向こうを覗きながら、牛滝が汗を拭った。ガヤガヤとしたざわめきが遠くに去っていく。すんでのところで現場を移動した彼らだった。今は浴場入り口前の廊下から進んで、角を左折した所にいる。まるでこの日の為に用意されたかのような、小さなデッドスペースである。 倫子は辛うじて命拾いした。といって、本当の意味で助かったと言える程ではない。 「さあ、続き続き」 湊山は一旦解いていた合体を再び始める、息も絶え絶えにへたり込んでいる倫子を強引に助け起こし、壁に押し付け、後ろから。この境遇からはまだ抜け出せない。 だが、一応ことが露見せずに済んだのは、気まぐれかもしれないが湊山の配慮によるものだった。暖簾の外にいても、中の様子は手に取るように分かった。何しろ会話は筒抜けであったのだ。だから、機微を見て逃げ出すことも訳はなかった。後は、男らの心持ち次第であったわけだ。 といって、彼らに感謝する倫子であるはずもない。それに彼女は疲れ過ぎていた。極度の緊張状態からの突発的なダッシュ、そしてとりあえずの無事。しかしまだ不安定な状況は続くわけで、心も体も休まる暇がない。 片や、"まるで若い頃に戻ったようだ"と、宇川は呑気に自虐的に笑った。今の一連の行動が、丸っきり悪ガキのそれだと評したのである。そう話す彼の表情には、いささか安堵の色が浮かんでいた。所詮はただ一人慰み者の女と立場が違い、心配の度が比較にならない。彼の突起はまた膨らんでいた。 それを見て、 「またムラムラしてきたなあ」 と、牛滝が笑う。彼のものも同じく膨張していた。本当に温泉の力によるものなのか、少なくとも彼らの絶倫ぶりはその根拠を強めることにはなりそうだった。 願い通り種付けを終えた湊山と入れ替わりで、宇川と牛滝が前後に同時に挿す。が、これは長く続かなかった。いかに絶倫の二人でも、体力がついていかなかったのだ。倫子の体を持ち上げて三位一体の結合を試みた両名だったが、互いに腕の筋持久力がもたなかった。 「ハハハア、あかんわ、年やなあ」 そう言って、牛滝は離脱した。そこで、残された宇川一人、壁に手をつかせた倫子に後ろから突き刺していく。 と、そこへ袋田がやって来た。角から見切れていた藪塚を目ざとく見つけたものである。 「こんな所にいたのか」 上司らしくそう咎めながら近づいてきた彼は、そこに客人らもいることに気付いてすぐに態度を改めた。 「あっ、まだ……」 「へへ、まだヤッてまんねん」 袋田が遠慮した言葉を、牛滝が受け継ぐ。袋田は頭をかきながら、 「もう朝食の用意ができてますよ」 と下卑た笑いを浮かべた。 「あ、もう朝飯か。えらい早いなあ」 牛滝が言うと、袋田が朝食会場の広間を案内する。それを聞きながら、宇川が腰を進める。 「ちょっと待ってや、用足してから行くから」 便所でも済ませるような調子で彼は言い、膨張した肉塊を摩擦した。女は黙って犯されるのみ。壁に手をつき、ただ男が終わるのを待つ。 袋田も素直に待った。男三人、宇川の用足しを見守る。やがて、彼は恍惚と目を細めながら、溜まっていたものを排出した。 「ふぅ、この瞬間がやっぱり一番気持ちええな」 がっちり引き寄せた尻の脂肪が波打っている。深々と刺さっているのが傍目にも分かる。それは同時に、当事者の満足度をも感じさせた。しかし、彼は次の瞬間、 「ほな、行こか」 と、あっさりと次の行動に移った、用済みの女はいらぬという風に。ただこれは、牛滝の目を意識しての半分冗談だった。 「ちょ、ちょっと待ってえな。わしもするで」 その趣旨に乗っかって、牛滝が焦り気味に声を上げる。そして、女の尻を抱え上げる。倫子は宇川に手放されるや否や、壁伝いにズルズルと落下していたのだ。もはや体を支えることさえできないでいる。極度の緊張と落胆を味わった彼女は、希望と自信をすっかり喪失し、いつしかのようにまた無気力に陥っていた。 そんな彼女に、牛滝はアヌスで接続する。ふしだらに開いた肛門は、硬直した海綿体をズルリと丸呑みした。 こうして開始された二人の尻交尾だったが、今度は前二者のように周りが見守ってはくれなかった。 「なんや、見ててほしいんかいな」 そう宇川に揶揄されると、 「いや、別に見られたないけどやな」 と牛滝。結局傍観者達は、先に食事に向かうことになった。 「ええ大丈夫です。後は上手くやりますから」 倫子の処置に一応の心配をする宇川へ、袋田は力強く答えた。やるだけのことをやっておいて後片付けは人任せ。それでも任せるだけ任せたのは、後味の悪さを払拭するためだ。自らの所為で骸と化したこの女だが、ゴミのように放置するには忍びない。偽善にも及ばない自己満足である。男らしい優柔不断を発揮した宇川である。 さて、二人の連れが去り、さらに藪塚も袋田の指示で仕事に戻ってしまうと、牛滝はやや手持無沙汰を感じた。 「あんたもヤらへんか」 袋田に問うてみるが、 「いやあ、わたしは仕事中ですから」 と断られた。仕方なしに黙々と腰をふってみるが、しばらくすると、それもやめてしまった。そうして思いついたように、 「そや、ちょっと場所変えてみよか」 そう言うが早いか、女を連れて廊下を歩きだす。袋田は慌てて傍へ付いていった。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53、(051)23:54~(060)00:20 (061)00:24~(070)00:50、(071)00:24~(080)01:36 (081)01:45~(090)03:59、(091)04:12~(100)05:46 (101)05:52~(110)07:07、(111)07:15~(120)08:35 目次へ |