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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(122) 09:14

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前九時十四分


袋田は一瞬驚いた顔を見せたが、すぐに平生に復して室内に入ってきた。彼だけである、宮浜・奥津と学生達との関係を知っているのは。

相変わらず笑って誤魔化そうとしている顧問らに対し、返って落ち着きを取り戻した袋田は、むしろ鷹揚な態度で彼らを見送った。

「もうお済みですか」

それに堂々と返す言葉もなく、宮浜と奥津は取るものもとりあえずといった態でそそくさと退散していく。

袋田は"ふう"と一息ついて、放置された倫子の傍に寄った。

「大丈夫ですか」

もういつぞやのように気おくれすることもなく、普通に常套句を投げ掛けてやる。そして彼女が無反応なのを見てもさらに慌てることなく、その腕と足を縛る帯をほどいてやった。

続いて、持ってきた浴衣を着せてやる。すっかり意気を失った倫子は、されるがままになってそれを着せられた。ぐったりした体を扱うのは、小さな子に対するよりもなお難しい。それでも袋田は、一人でなんとか身繕いを完了してやった。

「さて――」

そのまま彼女を助け起こし、共に出口へと向かう。スリッパも用意してあった。倫子はやはり朦朧とした調子だったが、廊下からエレベーターに到着する頃には、どうにか歩行するようにはなっていた。それでも足元がおぼつかないので、袋田が腰を抱いて介助してやる。

エレベーターに乗ると、彼は降りる階のボタンを押した。それは、倫子ら一行が泊まっている部屋の階だった。倫子はそのボタンの閃きを、見るともなしに無関心に見ていた。実のところ、これからどこへ連れて行かれるのかなど、もはやどうでもいい気持ちだった。だから、自分の泊まっている部屋の真ん前まで来ても、まだぼうっとした感じだった。

「これ、お土産をご用意しましたので……」

そう言って袋田は、大きな紙袋を彼女の手に持たせた。なんの償いのつもりか、片腹痛い浅はかさだった。だが倫子は余りに無感動で、それに対しても何の反応も示さない。

荷物を渡した袋田は、これでもう用済みのはずだった。しかし、彼の手はまだ女の腰から離れようとしなかった。柄にもないことであったが、未練だった。これまで比較的自制してきた彼が、ここへきてにわかにリスキーになったものである。

そんな彼の態度に接しても倫子は別段驚かない。昨夜以来彼女の中で更新された男性像からは、"紳士"という概念が消えていた。彼女は黙って浴衣の裾をめくりあげられ、部屋の戸の前で尻を突きだした。

袋田は餞別の侵犯を始める。欲棒は肛門を選んだ。

「んっ、んん……」

沈黙の倫子に反して、袋田が呻く。彼は相手を壁に押し付け、そのうなじから頬に荒い鼻息を吹きかけ犯した。廊下は静まり返っており、二人の肉悦の音しかしない。

だが、時折笑い声が聞こえた。

(居る――)

倫子の中で、ようやっと自我が目覚めだす。部屋には、娘を始めとした仲間が帰っているのだ。それでも、今の男が終わるまではまだ入っていけない。逆に言えば、彼が終わりさえすれば……。

そう気づくと、彼女の腹の奥がキュウッと縮み上がった。

「ンハッ、ンウッ!」

思わず大きな吐息が出て、慌てて口を塞ぐ。体の芯で肉茎を食いしばった。気を良くした袋田、腰の引きを大きくして深く挿すことを連続して行う。プッチャプッチャというような、妙な液状音が響いた。

「あれ? お母さん帰ってきたのかな」

中から、はっきりとそう話す声が聞こえた。たちまち、タタタッと駆ける足音が近づいてくる。倫子はとっさに扉を押さえた。

「ンオオゥフ……ヤッ、ヤァ……!」

口が開いて、喘ぎが漏れ出る。同時に、切ない衝動が倍加して体内を駆け巡った。

「あれ? 開かない。お母さん? ねえ、何やってんの?」

ガチャガチャと扉が鳴る。それは必ずしも娘の側が揺する為ばかりではなかった。母は何分忙しく、

「アッ、アヘ、ヘヘヘ……ちょ、ちょっと待ってぇ、ね……」

我が子の面倒のみならず、尻穴で男根性欲の世話中である。荒ぶる男根は母体ごと娘の扉をノックする。果たして真の親子の情愛の前に、こんな障壁など必要であろうか。

その答えを示すかのように、扉は厳然と開いた。母は娘をいきなり抱きしめる。

「お母さん」

ほっとしたように少女は母の広い胸の中で微笑んだ。が、それも束の間、やや怪訝な表情で首を傾ける。母から振動が伝わってきたからである。なぜなら母の肛門には今ペニスが入っているのだ。彼女が娘を抱きしめたのは、それを悟られぬためであった。

(見ないでね……。ごめんね……少しだけ待ってて……)

廊下でアナルファックをしながら娘を抱きしめる母親。その境涯が彼女の精神を吊し上げる。体中が今更ながらに火照り、じんわりと汗で湿る。

(この子を抱きながら、こんな……。ああ、許して……!)

わなわなと唇を震わせて、生温かい息を吐く。そうして、しがみつくように我が子をきつく締め上げた。それは、陰門の収縮するのと同時だった。

娘が笑いながら批難する。

「痛いよ、お母さん。どうしたの?」

「アウフッ、まっ、も、もうイくからぁ……っ!」

倫子は人倫をかなぐり捨て、悦楽にむせんだ。腹の中では、男が跳ね踊り彼女を嗤う。結局そのまま、不倫の肛門性交は終わった。袋田が去って、二、三メートルも進んだ頃、ようやく親子は離れた。

「あれ、あんな人いた?」

目ざとく彼を見つけた娘が問う。それに倫子が、道案内をしてもらったという嘘で返すと、彼女は、

「抱き合ってるとこ見られちゃったね」

などと、冗談めかして軽く照れながら言った。

倫子は笑いながら、さりげなく浴衣の後ろを直し、ただ開き切ったアヌスはそのままにパクパクさせながら、部屋の中に入っていった。


<つづく>




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(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53(051)23:54~(060)00:20
(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46
(101)05:52~(110)07:07(111)07:15~(120)08:35

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