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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(112) 07:22

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前七時二十二分


脱衣所は中央の棚で男女別に仕切られている。ただし、その仕切りは浴場への入り口の一メートル半程手前で終わっていて、扉自体は二枚あるものの、入浴客は実質的に男側の戸からも女側の戸からも自由に出入りすることができた。

倫子はもちろん女側の扉を開けたのであったが、この共有空間を利用して男側の脱衣場に引っ張り込まれたものである。

「奥さん!」

腕の主は彼女を抱きすくめて股間を押し付けてきた。それなん藪塚であった。勤務中の彼がなぜにここへ戻ってきたものか。

「奥さん、着るものないんでしょ?」

彼は説明する。その手には浴衣が握られていた。なるほど、客を慮ってのことなのである、……とは、果たして虫の良すぎる解釈で。

「ねえ奥さん。もう一回だけ――」

いきり立った股間が本性を語る。さすがの倫子もことがそう上手くいくとは端から考えていない。実際、つかまった瞬間に彼女の心の大部分を占めたのは諦めであった。

「これ、上げますから」

手に持った浴衣をひらつかせる。ここにきてにわかに策士の藪塚である。もっとも、そんな回りくどい作戦が本当に必要だったのかどうか。結論から言って、ただ単に倫子は彼と交尾するだけなのだ。

脱衣棚に手を突き、後ろから男根を挿される。犯されるのが彼女の宿命だ。着る物はもちろん要る、が、そうでなくても逆らうことなどできない。

倫子は唇を結んで"済む"のを待った。いずれは終わる。それまで使わせてやればいい。穴を明け渡した女にはもうそれしかない。倫子はもうそういう女である。

ただ、棚をつかむ指に力はこもる。後ろからの合体は、より屈服の悲哀を生むものだ。この情けない姿は、つい今しがたまで仲間といた身とは全くの別人である。望むらくは早く、ただ早く終わることのみ。

藪塚は尻肉を引き寄せて容赦なく女体を貫きまくった。硬い。恐るべきは子宝の湯、いずれの男根も驚異の回復力である。その尋常でない剛直が奥のスポットを突いて外さない。

巨肉球体は前後に躍動し、棚板にぶち当たる。ガッタガッタと棚が鳴る。なお一層力が込もって、爪の先が白くなる。倫子は必死に耐えた。犯され女の惨めさはここに極まった。

「ンフッ……クッ……」

女は眉根を寄せて呻く。やるせない切なさが、ジンジンと体を支配する。陰核がつまみ出された。白日の下にさらけ出され、クリクリとひねられる。快感――。こみ上げたものを女体は拒めない。

「ン、ンッ、ンフゥッ……!」

惨めなものだ。次第に開いていく口。しゃぶり上げる女陰。何度でも、いや永遠に、輪姦女は絶頂しつづける。これも定め。

「ああ、いい!」

鼻息荒く、藪塚は背中に腕を巻き付けてうなじを舐め回した。そこから漂い出るは、色香というよりも生々しいメスのエロス。オスの好物である。そういうものを樹液のように分泌している倫子だ。自ら虫を誘っているのだ。

「おっ、早速ヤッとるな」

虫は続々集まってくる。牛滝、そして宇川、湊山が続けざまに入ってきた。三人は体を拭きながら、惨めな犯され女をエサに傍若無人な会話を始める。

「しっかしホンマのどスケベやな奥さんは。お仲間と一緒におってもチンポ入れとおてしゃあないてか」

「あんだけ犯されまくったんや。もうチンポが体に入ってな落ち着かへんねやろ。チンポが入ってる状態が当たり前なんや」

「皆さんにも教えたらなあかんなあ。"この人一晩中ここでセックスしてましてんで"っちゅうて。娘やら、そらびっくりしよるやろなあ」

「そらびっくりしよるで。倫子ちゃんも謝っときや。"ごめんね。お母さんお父さん以外のチンポといっぱいセックスしたの"て」

「――それにしても、お仲間と一緒におった時の倫子ちゃんは中々おもろかったな。いかにもソワソワして、こっち見たりして」

ちょうどその時、浴場への扉が開いた。しかし男側の脱衣所には誰も入ってこない。仕切り棚の向こうで女達の笑い声がする。いずれにせよ、男らの下品な会話は止まらない。

「お仲間は女性が多うて良かったがな。あれがホンマの混浴やわなあ。いつぞやのあんなババアと違て」

「そや、あんだけ女がおったら順番待ちもなかったのにな。な?」

牛滝は言いながら倫子の柔尻を撫で上げた。野獣は女と見ると倫子の連れまで丸ごと性の対象となりうるらしい。但し、必ずしもそうとばかりも言えないことには、

「せやけど、ああして見ると、やっぱり倫子ちゃんは別格やわなあ。顔も体も。ホンマ上玉ですわ」

との湊山の言葉によく表れていた。実際、牛滝も宇川もその発言を否定することはなかった。

「そや。倫子が一番! こんなオメコが手に入っただけで、今回の旅行は成功やな」

「湯けむ輪万歳や」

それに自分も呼応するように、藪塚の腰振りは一層の激しさを加えた。棚のガタガタいう音がもっと大きくなる。倫子は泣きそうな顔で歯を食いしばった。向こうに誰が来たのか、彼女には分かっていた。

「ねえ、なんか揺れてない?」

女性らはそれまでの会話をやめて少し声をひそめて言った。

「そういえば、変な話、お風呂でそういうことシちゃう……人がいるって……」

「え? そういうことってどういうこと?」

「いやあの、カップルさんが……とか」

「ええっ? 混浴だから?」

「そうそう。――実は、さっきもそれっぽい人達がいたって……サウナで……」

そう話すのは亀山の妻だ。彼女の情報源は紛れもなく己の娘である。それを明かすことこそしないが、当事者の倫子にはよく分かる。少女はやはり報告をしていたのである。

これを受けて新木の妻が言う。

「うそぉ! サウナで? サウナって、倫子さんがさっき入ってたじゃん」

「倫子さん? あ――」

その時二人の頭には同じ空想が同時に浮かんだらしい。

「まさか……?」

「ひょっとして……?」

口々にそう言いあって、ふいに二人黙り込んだ。


<つづく>




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(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
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(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46
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コメント
読みました!どんどん面白くなってますね!
続き楽しみにしてます!




[2013/04/21 10:38] URL | ぱんだ #- [ 編集 ]
Re: タイトルなし
いつもありがとうございます。
武天老師様曰く、「もうちょっとだけ続くんじゃ」。
……お付き合いください。
[2013/05/22 23:01] URL | ジーズリー #- [ 編集 ]
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