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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(109) 07:01

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前七時一分


惰性でキスを交わす。それどころではないというのに。あるいは、この肉欲こそ本当に宇川に対する愛の証なのだろうか。倫子は五里霧中である。

「騒がしいこっちゃなあ」

ようやく唇を離した宇川が、しかしまだ相手を解放はせぬままに笑いかける。その腕は一分の隙間もなく、ムチムチした女肉を羽交い絞めにしていた。

「大丈夫や。あれぐらいの歳の子やったら、まだ分からんわ」

そう優しげに話す彼。少女はまだ幼すぎて、確かに性のことなど分からないだろう。だが彼は知らない、彼女が亀山の娘だということを。

知らない男は呑気なものだ。彼はようやくのことで合体を解くと、事後の陰茎への口淫を所望した。

「どや倫子。このままいっそ結婚しょうか。一緒に暮らそか」

などと、急な思いつきを口にしつつ。

倫子は黙って顔をうずめた、一段高い所に移動した彼の股の間に。それが果たして答えなのか、またなぜまだそんなことをしなければならないのかも考えない内に。そう、考えない、それが彼女の身の処し方だった。

だが、それが世間で通用するはずもない。その実証が早くも部屋の外から現れた。

「ああっ、お母さん!」

娘だった。さすがの倫子、ドアの開閉とまったく同時に男の股から飛び出していた。

「まだ居たの?」

娘は無邪気な笑顔で中に入ってくると、上を見て一瞬だけためらったものの、すぐに母の横に座った。膝と膝を接する距離に。

「ええ……」

倫子は強張った表情で答えた。扉の開くと同時に目を合わせたわけだから口淫は見られていないし、それに娘が笑顔なのが何より問題のない証拠だ、とそればかり刹那の間に何度も反芻した。自分がどんな顔をしているかに思い至ったのはもっと後のことだ。

すると、それに先んじて娘が指摘する。

「あっ、髪の毛付いてるよ」

そう言って彼女は倫子の顎についた毛をつまみ取った。それは短い縮れ毛だった。

はっとして倫子は恐れおののく。宇川のものか、いやそれ以外か、とにかく男のものであることは間違いない。娘がつまんだのは母を犯した男の陰毛である。

知らぬが仏だ。無論、我が母が、それが誰の毛かも分からない位の男達の男根をしゃぶり、あるいは陰嚢ごと顔面にこすりつけられてきたなんて、想像せよという方が無理だろう。

その様子を見下ろして、宇川が趣味悪くほくそ笑む。ちょうど親と子の間に彼の股間がある。彼はそれを見せつけるかのように、がっと股を開いて座っていた。ついさっき母の膣内、そして口内から取り出したばかりのドロドロに濡れた男根である。事後のそれはしぼんでいたが、先端から残り汁を垂れ流して自らの行いを告白していた。

一方、事後の女陰もまた多量の粘液を分泌して己の罪を語っていた。この部屋には一人の処女と、今しがた子作りを終えたばかりの男女が並んでいるわけだ。

母はぎゅっと股を閉じ、両手を中央に寄せて身を縮こまらせた。生きた心地もしない。夜を徹して犯されてきた体だ。どんな身体的変化が表に現れているか知れない。陰毛の件一つとっても自覚がないのだ。倫子は怖くて、まともに娘の顔も見られなかった。

だが相手は相変わらずの調子である。娘は年齢に比してやや幼い所があった。それこそ、彼女より年下の少年が昨日は早くも童貞を捨てたというのに、少女には母とセックスを結びつける想像力すらなかった。

だからだろうか。今しがたつまみ取った陰毛を、なぜか捨てずに指の間で弄んでいるのである。倫子には胸の締め付けられる思いだった。だが、後ろ暗い彼女の故に、いつものように軽く注意できない。

すると、何に頓着するでもない娘は素朴な疑問を口にした。

「ていうかお母さん、タオルは?」

倫子の一糸まとわぬその姿を指摘したものだ。その上で、まじまじと母の体を眺め始める。倫子は焦り、声を上ずらせながら答えた。

「タオル? わ、忘れちゃった」

普通ならあり得ない答えだった。もちろん娘の方は胸から下半身までタオルで覆い隠している。あの老婆達ですらそうだった。

「ええっ? 忘れたってどこに」

呆気にとられて娘が叫ぶ。それを聞き、こらえ切らなくなった宇川が後ろで大笑いしだした。思わず振り返る娘。だが、ちょっと見てすぐに目を逸らした。ペニスが視界に入ったからだ。

それでも、男の正体は確認できたようで、

「あっ、昨日のおじさん」

と、親しげに宇川に呼びかけた。昨晩スナックで倫子側一行と宇川側一行が出会ったという話は倫子も聞かされていたわけだが、その親密度合はまんざらでもなかったらしい。

「うっかりもんのお母さんやなあ」

宇川がなおも笑うと、娘も同調して笑った。

「ていうか、おじさんもタオルなくない?」

「あ、ほんまや。おじさんも忘れてるわ」

「もう」

随分と気軽にしゃべる二人である。これには倫子も驚いた。これも娘の無邪気さの為か。元来明るく人懐こい性格の子ではある。その点は母親譲りなのであったが。

「ねえ、もうちょっと隠してよ、おじさん」

目を逸らしながら非難する娘。二人の戯れはエスカレートしていった。

「なんでや、お風呂やねんから裸になんの当たり前や。なあ、お母さん」

「え~、でも、おかしいよ二人とも」

「なんや、恥ずかしいんかいな、ほれ」

「やっ、見せないでよ」

「ほれほれ」

「ちょっ、来ないで、マジで」

宇川はイチモツをブラブラさせながらちょっと娘に近寄る風を見せた。娘は頬を染めながら、怒った風で身を逸らす。その光景たるや、まるで倫子と宇川の最初の邂逅を彷彿とさせるものだった……。

倫子は震えた。そんな彼女に娘がすがり付いてきた。瞬間、倫子はビクリと肩をいからせ、そして一気に立ち上がった。

びっくりする娘に彼女は言う。

「も、もう出るわ」


<つづく>




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コメント
おお!
もしかして、もう終わりなのでしょうか?意表をついた展開にワクワクします!

続いてほしいけど、どうなのでしょうか。おっちゃんがこのまま諦めるとは思いたくありません!

続き楽しみにしてます!

[2013/03/21 18:34] URL | ぱんだ #- [ 編集 ]
Re: おお!
いつもコメントありがとうございます。
すみませんね、筆が遅くて。誠に面目ない。
やめませんから、気軽に見ていて下さいませ。
[2013/04/06 19:02] URL | ジーズリー #- [ 編集 ]
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