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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

「師匠のお筆」4-5-7
『師匠のお筆』


4-5-7


ピチャピチャと液状音が響き、その度に鈴美の腰がピクンピクンと揺れる。秘穴から溢れ出た汁が隣接して勃つ肉棒にかかり、肉棒が吐く汁が鈴美の両手を濡らした。二つの汁は混じり合って、そのあたりはネバネバとした卑猥な沼と化した。

その沼にまみれた辺りでジンジンと脈打つ拍動は心臓の鼓動と直結し、それは脳から何らかの快感の波長を誘うようで、鈴美は恍惚となり早くも気をやらんばかりであった。

だが、それが本当に気をやったのでなかったことは、すぐにはっきりとした形で知らしめられた。

枕必は鈴美の両手を優しくどけると、少し腰をずらした。

(あ……!)

例の先端が鈴美の入り口にあてがわれる。枕必はそれを右手で固定し、左手で陰唇の辺りをまさぐった。狙いを定めているようだった。

(入る……!)

恍惚としてぼやけた頭にも緊張が走る。もうこれ以上は、いよいよ言い逃れのできない不貞の証明である。心のみならず、体も通じ合おうというのである。

鈴美は目を閉じた。そして待った。

「あ……はああ……っ!」

ズブリ、と頭の部分が中に潜った、と思うと、その頭がすぐさま、ズブ、ズブ、と奥の方へ続いて押し込まれてきた。

入った! ついに入った。学生時代から憧れだった人の塊が今、自分の中に入った。鈴美は、そんなことをはっきりと頭で考えたわけではなかったが、特別な気持ちの高ぶりは確かに心にあった。今は分かりやすく、好き、という感情に結集されていたその気持ちは、このセックスを、愛の美名の下に快楽として許容させるのだった。

(ああ、すごい……!)

初めてセックスで気持ちいいと思えた。言い知れぬ心地よさが鈴美を満たしていく。己の中にいる男根から、ダイレクトに彼の温もりが伝えられてくる。これが一つになるということだと、鈴美は改めて悟った。

その男根は初めのうち動かず、彼の方でも鈴美の温もりを確かめているようだったが、鈴美にはもうその時点で気持ち良かった。たとえ動かずとも、中にいてくれるだけでよかった。

しかし、彼の方ではそればかりではいられぬようで、やがてじんわりと、左右にグリグリ動かし始めた。まるで、太いものを突き入れた穴をゆっくりと押し広げ、自身の形になじませているようだった。

(太い……!)

さっき実際手で触って確かめている分、余計に太いものが入っている気がした。

その太いのが、いよいよ抜き差しを始める。といってもそのまま奥までは押し込まず、さっき人差し指で感じた亀頭裏の辺りが、膣の比較的浅い部分、入ってすぐの上の壁をこすり上げる程度である。ただ、そこにはいわゆるGスポットという性感帯があり、独特の快感がもたらされるものだ。

「んん……ん、はあ……」

亀頭の膣をこすり上げるテンポは一秒に一回ピストンをする位で、まだのんびりとしたものである。ただし、そのリズムにはばらつきがなく、常に一定の間隔をもって続けられたので、やがては慣性が生まれ、鈴美の腰は催眠にかかったようにいつしかその虜となっていった。

しかし、そのリズムは思いもかけずふいに止むのである。と、鈴美は腰をプルプルさせて惰性に耐えられない。再びピストンが始まる。鈴美は安心して快楽にふける。と、また止む。これが二度、三度と繰り返されると、鈴美はもう欲しくて欲しくてたまらなくなるのである。

それでも四度目ともなると、今度は止まることも含めてのサイクルを理解するようになる。と、そこで安心させぬのが枕必のやり方だ。

「んんっ……ひっ!?」

全身に電流が走ったようになって、鈴美は大きく反り返った。それまで浅い所で繰り返されてきたピストンが、突き入れるタイミングで一気に根元まで入ったのだ。奥まで入ったペニスは、想像以上に長かった。

鈴美は初めの気をやった。今度こそ確実な、大きなオーガズムだった。


<つづく>



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