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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

「師匠のお筆」4-5-4
『師匠のお筆』


4-5-4


枕必の手は、尻の方から谷間に沿って移動した。中指の腹が会陰から陰唇にかけて一直線になぞる。

「いや……」

肛門に手のひらが接着する感覚が、鈴美に嫌悪感を抱かせた。鈴美は後ろ手に右手を動かして、何とかそれを拒もうとする。だがそれは意味を成さず、枕必の手はぐいぐい股間を刺激していった。ついに陰核に指先が達したころ、彼の中指は鈴美の割れ目をぴったりとふさぐ格好になり、また人差し指と薬指の間はその横の土手の肉を挟みこんでいた。

「うう……」

鈴美は恥ずかしがった。股間をいじくられるのは日頃の女としての自信を喪失させられるような感じがして、彼女を大層落ち着かない気分にさせたし、ましてそこが愛液で濡れていることは既に承知済みだったから、今枕必の指はその汁で濡れているわけであり、そう考えると鈴美は顔から火が出る思いで縮こまるのだった。

しかも肛門にまで手が当たっている、そんな汚いところにまで。そう知った鈴美は大いに慌てた。

「や……あ……」

鈴美は、左手でシーツを握り、そしてそちらの方に体を倒れこませうつ伏せになった。一瞬でも枕必から逃れようというのである。するとそれに対して枕必は、股間に差しこんだ手ごと彼女の下着を一気にずり下げにかかった。

「はっ! あっ……」

相変わらず枕必は手際よく、鈴美が声を上げた一瞬のうちに、彼女の白い尻は明るみに露出していた。そして、うつ伏せになったばかりに、肛門も割れ目もかえって上から全部見下ろしやすい位置にあった。鈴美は右手の甲を尻に当ててそこを覆い隠す。

(見ないで……)

そこを見られると相手に嫌われるのではないかという漠然とした連想からの不安だった。そういうところは男性との価値観の差である。女性らしい特徴として、彼女もまたその恥部に対して、ほの暗いイメージを抱いていた。

しかし一方で、愛する人にすべてをさらけ出し、さらにそれを受け入れてもらえることが嬉しいという事実もあり、実際鈴美にも心のどこかに、もっと見てほしい、知ってほしいという欲求があって、それがかなえられることに喜びを感じる性質があった。それこそ欲情というものであり、つまりそれは、鈴美が枕必を愛していることを意味するものだった。母でもなく妻でもなく、鈴美は今一人の女だった。彼女はすっかり発情していた。

枕必は鈴美の体にキスを重ね、まるで彼の方でも彼女の愛を知り、それに応えるかのようであった。続いて枕必は、彼女の足元に残っていた下着とストッキングをともに彼女の体から取り去った。いよいよ鈴美は一糸まとわぬ姿になった。


<つづく>



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