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このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
『師匠のお筆』
3-5 「須美恵にご用ですか?」 声をかけられて鈴美は振り返った。ちょうどこれから神雄のいるであろう教室を覗こうとしていた時だった。 見ると、白髪混じりの総髪に作務衣姿の、どことなく一風変わった風情ながら妙に貫禄のある男性が立っている。年のころは50代か60代位。恰幅がよく、またそれにちょうど釣り合う形で押し出しの強い容貌をしている。他方それでいて、表情は柔和であった。 「はい、あの、息子を迎えに……」 なぜか悪さを見とがめられたような心持ちで、なんとなく気圧されながら、鈴美は答えた。 「ああ、お母さんでしたか」 男はにっこりと笑って言った。中年か初老の男でありながら、その笑顔はどこか甘えたところのあるような、いわゆる女好きのする魅力的なものだった。 「もう授業は終わっている時間でしょう」 言いながら、男は鈴美のいる玄関へ歩み寄って来る。 「どうも、こんな格好で失礼します。仕事場からそのまま来たもので」 鈴美が大して疑問にも思っていないことを、男は勝手にしゃべった。どことなく、男にはもったいぶったところがあった。 「そうだ、失礼、申し遅れました。いつも娘がお世話になっております。わたくし、須美恵の父で……」 と、言いかけた男をさえぎって、鈴美が素っ頓狂な声を上げた。 「枕必先生!?」 「ええ」 枕必と呼ばれた男は、少し照れを作って笑顔で頷いた。彼は自分の名声がこの母親に一定の効果をもたらしたことに満足であった。 「枕必です。どうも」 「どうも、失礼致しました」 鈴美は焦ってお辞儀をした。彼女は、彼の名声に対する自身の素直な反応が枕必を快い気持ちにさせていることになど、思いも至らなかった。枕必との予期せぬ邂逅は、彼女をして舞い上がらせるに十分であったのである。 枕必という男は、確かに書道界において確固たる地位を築いた有名書家であったが、鈴美にとってはそれ以上に思い入れのある憧れの人物だったのだ。 「あの、拝見しております」 今度は鈴美の方が聞かれてもいないことを勝手にしゃべる番だった。 「はあ」 枕必は、彼女が何を言わんとしているか既にわきまえていながらも、わざと鈍感な調子をつくる。 「個展を、その、見せて頂きまして」 鈴美は溢れる思いを抑えきれないといった様子で、所々つまりながら話した。 「ほお、個展を。それはありがとうございます」 あくまで鷹揚に枕必は言う。それに対して鈴美は、言いたいことはたくさんあるはずなのに、なんとも言葉が出てこないといった有り様であった。そこで、枕必が気を利かせて言葉をつないだ。 「ひょっとすると、あなたも書を?」 「あの、学生時代に……」 見るからに嬉しそうに鈴美は言った。枕必の勘は当たったわけであったが、それは、いくら名書道家とはいえ彼の名前が一般に広く通用しているほどとは言えず、まして個展にわざわざ足を運ぶ者ともなれば、大方書道をやった者であろうと容易に察しられたからであった。そして、このようなやり取りは枕必にとって何度も経験したものでもあった。 「どれほどなさいました」 「一応、高校までやって、六段を頂いたんです……」 「ほほう、それは素晴らしい」 「先生の前ではお恥ずかしい限りです」 しかし、言葉とは裏腹に、彼女は自分の段位についてはいささか自信を持っていた。もちろん枕必にかなうなどとは思っていなかったが、彼女にとって唯一といってもいい資格であったのである。 それから二人は、用件も忘れてしばらく談笑した。枕必は実に話の道を付けるのが上手く、時には聞き役に徹し、また時には優しく諭すように振る舞い、鈴美の心をすっかり惹きつけていた。鈴美は自分の話を有名人の枕必に聞いてもらって、この上なく上機嫌であった。 そんな時、教室から神雄と須美恵が出てきた。 <つづく> << 前回 | 次回 >> <3章 目次> 1 2 3 4 { 1 2 } 5 6 { 1 2 ( 1 2 ) } 目次へ
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