おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
『師匠のお筆』
1 「そう、もっとゆっくり動かして」 女性の声が言った。 「そんなに力んじゃダメ。もっと優しく握ってごらん?」 声の主は後ろから覆いかぶさるようにして囁く。少年はかえって一層身をこわばらせた。 「ダメねえ、ほら」 じれったそうに言うと、正座する彼の背中にわが身を密着させ、女はその右手を取る。 「いい? そっと握って動かすのよ」 その指示がちゃんと伝わっているのかいないのか、少年は無言であった。部屋には彼女の声だけがあった。西日が、がらんとした机の数々を照らし、いくつもの長い影を作っていた。 「先生の言う通りなさい。いいわね?」 この部屋の主らしく、半ば威圧的に彼女は言う。 「神雄(かみお)君、筋はいいんだから、もっとうまくなれるわよ」 神雄はかすかにうなづいた。その頬を柔らかい髪の毛がかすめる。いつもは後ろにまとめ上げられていた彼女の長い黒髪が、いつの間にか下ろされている。しかし、神雄にはそんな変化に頓着する余裕がなかった。 (先生……須美恵(すみえ)先生……) 肩から背中、そして右腕にかけて感じられる須美恵の体温。頬に触れる髪から漂う甘い香り。神雄はどぎまぎして、かたくなにただ視線を下に落としていた。 須美恵の左手は、いつしか神雄の腹部に回り込んでいく。神雄は後ろから抱きかかえられるような格好になった。 「ちゃんと見てる?」 唇が触れそうな距離まで覗き込んで、須美恵は言った。神雄は心ここになく、右手が須美恵の右手に掴まえられていたこともあって、彼女の操り人形のようになり黙々と腕を動かし続ける。墨を付け半紙に向かい筆を落とす。その作業の繰り返し。 「はい。じゃあ今日はこれまでにしようか」 その一言で、突然に神雄は人形の任を解かれた。机の周りには、いつの間にそんなに書いたものか、たくさんの半紙が散らばっていた。 「神雄君は筆を握る手に少し力が入り過ぎているから……」 せっかくの須美恵の忠告も神雄はまだ上の空である。まだ背中には温もりの、右手には柔らかさの余韻があった。ほっとしたような、しかしそれ以上に残念なような気持ちで、やがて神雄は家路に着いた。 これまで神雄は須美恵のことを特に憧れの存在として見ていたわけではない。それどころか異性としても見ていなかった。少年の心には、彼女はただ書道教室の先生という役割でしかなかった。それだけに今日の彼女から受けた印象は意外だった。須美恵は何か得体の知れぬ、今までにない妖しい感情を神雄に植え付けたのだった。 帰宅すると、母の鈴美(すずみ)と、既に帰っていた父の瑞夫(みずお)が神雄を出迎えた。 「遅かったのね、心配したのよ」 大げさに駆け寄って来た鈴美が言うと、その後ろで瑞夫がさも自分だけが神雄の気持ちに同情できるといった風に言った。 「がんばって練習してたんだよな?」 「残って教えて貰ってたの? 定時に帰ってくるお父さんとは大違いね」 鈴美は瑞夫に少しムッとするところがあるらしく、そちらには取り合わず、神雄にだけ声をかけた。 「仕事がないんだから仕方がないじゃないか。それよりご飯早く。神雄もお腹空いたよなあ?」 神雄は瑞夫の声を後に自室に入ると、習字道具を机の上に置き、それを見てしばらくぼおっと須美恵のことを思い出していた。 <つづく> 次回 >> 目次へ
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