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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(16) 20:30

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時三十分


湊山は、つながったままで倫子ごと湯の中に入った。しかし、対面した体位ではおかしかろうというので、自分だけ時計回りに、九時の方向へと回転する。すなわち、湊山の足の上に倫子の足が交差するような格好になった。それでも、妙にくっつき過ぎているのでまだおかしいのだが、彼としてはどうしても抜きたくないらしい。あわよくばこのままやりおおせようという気が見え見えである。

彼が腰骨辺りをつかんで逃がさないおかげで、気力を消耗している上に発情してしまっている倫子は、その場から動けず、ただ座して事態の推移を見守ることしかできなかった。

扉の向こうの声は次第に大きくなった。

「男やな……」

牛滝がつぶやく。確かに、男子の脱衣所の方が騒がしいようだ。

――と、思う間に、ガラガラと扉が開く。

瞬間、大浴場はシーンと静かになった。

新たな入浴客は、年若い少年の三人連れであった。彼らはさっきまで仲間内で盛り上がっていたようであるが、先客の倫子たちがいたので、ちょっと気まずくなって態度を改めたのだった。

三人は、そそくさと洗い場の方へと移動していった。三人揃って、まずは体を洗う段取りらしい。

洗い場の蛇口は、浴場の壁に沿ってずらりと並んでいる。三人は、入り口から右手の列へ陣取った。そうして、倫子たちに背を向けてゴシゴシとやりだす。

居並んだ彼らの背中は線が細く、まだ完全に出来上がっていないような、明らかに大人のそれとは違って見えるものだった。肇の体格と比べても、幾分幼い感じだ。筋肉がないのじゃないが、骨格そのものが未完成ぽいのである。この場にごつい中年親爺達がいるものだから、余計それらと対比されるのもあるだろう。

一方、中年親爺達は各々しばし薄らとぼけて退屈そうにしていたが、湊山がとうとうしびれを切らして行動を再開した。彼は腿をトントンと小刻みに上下して、倫子のことを揺さぶりだす。

(あっ……!)

すぐに気づいた倫子が、焦ると同時にかゆいような切なさを覚えて身悶える。

「まだ途中やった、奥さん」

湊山は囁いて、倫子の乳房の下に手を入れた。湊山の膝に乗っているので倫子の上背は平常よりも高くなっており、他方で乳房はただでさえ湯に浮かぶため、その乳輪は上から見えるか見えないかの境界線上でプカプカ揺れていた。

それを持ち上げるべく手を入れるというのであるから、わざわざ見てもらおうとするようなものだ。情を知っている宇川と牛滝は、早くも気づいてニヤニヤとこちらを見ている。

少年たちが今は後ろを向いているとはいえ、振り返れば彼らにもバレバレであろうし、そうでなくとも彼らの前面にある鏡越しにいつ気づかないとも限らない。倫子の位置からは、鏡の中の彼らの顔が窺えるのだ。彼らからも当然見えるだろう。

そんなスリルを楽しむつもりか、はたまた気づかれることなど端から気にしていないのか、湊山は腰と手の動きをどんどん活発化していく。

さらにあろうことか、宇川と牛滝まで近寄ってきて、倫子の体に触れ始めたではないか。


<つづく>



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