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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(11) 20:18

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時十八分


三人は共に旅行に来た仲間らしい。

しかし、倫子にとってそんなことはどうでもよかった。問題は、この期に及んでもなお宇川と倫子が合体したままだということである。

宇川は、彼女の腰を離そうとしなかった。おかげで、彼のペニスが倫子のヴァギナにぐさりと刺さっている様が、ばっちりと二人に見られていた。湯の中に浸かっていたのならまだマシだったかもしれないが、浴槽のへりに座って、なおかつ二人重なって扉の方へ大股開きしていたのであるから、むしろ見て下さいと言わんばかりの姿勢であった。

中年男二人は、当然といった風で遠慮なしにまじまじと彼らの結合部に見入る。

うち、四角い輪郭、四角い体格の小柄な男が言った。

「えらいエエことしてるやんか」

その後の会話で、彼の名は牛滝(うしたき)と知れた。

もう一人、長い顔に頬骨の出っ張った男は、湊山(みなとやま)というらしい。その湊山も言う。

「いつの間に仲良ならはったん」

二人ともニヤつき顔で、二人とも酒臭かった。

倫子はもうパニックである。余りに危急の事態に立ち至ると、体も思考も停止するものだ。彼女はしばし呆然として、宇川の腿の上で串刺しのまま座っていた。

しかし、それも瞬間的なことで、すぐに我に返り抵抗を始める。なんだかんだでなし崩し的に宇川を受け入れることを許しはしたが、もはやこれ以上続けるわけにはいかない、彼女の中で、再び理性が活気を取り戻した。

(こんな……こんなところを見られるなんて……)

それはもう、恥じらいというレベルではなかった。肇との交合を盗み見られていたと知った時は、何かばつの悪いような気持ちが先に立ったが、今の状況はもうあからさま過ぎて、驚き呆れるレベルである。

(信じられない……こんなことあるなんて……)

そもそも、会って数分の見ず知らずの男とセックスすること自体が驚異的なことではあったが、それをまた目の前で見られてしまうというのは、もはや平生の想像をはるかに超えたもので、にわかには理解も及ばないのだった。

大体からして、肇に犯されるまで、結婚してこのかた浮気というものをしたことすらなかった彼女である。別に淫らな気性がなかったわけではないが、決して冒険心を起こすほどではなかったのだ。

ただ、そういう心持ちというのは目覚めを待ってはいたのであろう。それは、彼女のみならず、どんな女性にもありえることなのかもしれない。そういうところを、肇、そして宇川によって掘り起こされたというわけである。

(わたし……ああ、わたし……セックス見られてる……!)

男たちの目は、好奇の色に満ちて彼女の痴態を見つめている。倫子は取り繕うことも、言い逃れすることも何もできない。全て見られている。これから彼女は、何と言うべきであろうか。

(やめて……! もうやめて……!)

倫子は腰を浮かし、ペニスを抜こうとした。だが、それはすぐに宇川の毛むくじゃらの腕によって阻止されてしまう。

「ここで会うてなぁ。仲良なってん。な?」

宇川は倫子に問いかけた。そうして彼女の腰をしっかりとつかみ、強引に上げ下げして揺する。

倫子は両手をブランブランさせて空を泳いだ。だが逃げられはしない。その動きは、ただ彼女の豊満な胸を弾ませただけであった。

「コンパニオン?」

牛滝が聞く。

「ちゃうちゃう。え? ちゃうな?」

否定したもののちょっと自信がなかったのか、倫子に確かめる宇川。

倫子は答えない。

仕方なしに、宇川は代理で答える。

「ちゃう……で。奥さんやで」

「えっ? 人妻かいな」

湊山が面白そうに言う。

人妻て……エエんかいな?」

言いながら、彼は倫子の顔色をうかがう。

「ええねん、ええねん! 奥さんから誘てきたんやで。スケベな奥さんやねん」

と、宇川は適当な答弁。それに、

「ほんまかいな!」

と、牛滝が乗ると、一方で湊山は早くも次の話題に移って、

「せやけど、これ、ナマやでぇ」

と、大仰に指摘する。皆、宇川のねつ造を筆頭に好き勝手なことを言い出す。

「ナマでやってんねんなぁ。すごいなぁ」

改めて湊山は言った。彼はしきりに二人の結合部を見て感心している。

彼が関心するのも無理はない。彼らとて、他人の性交を目の当たりにしたことなどなかったし、何といっても、間近で見るオス・メスの結合というのは迫力があるものだ。

ふと宇川が、その結合部位を撫でてみせた。太くなったペニスが、パックリ開いたヴァギナに呑み込まれている所だ。

「ナマやでそらぁ。そらそうやがな」

言いながら、彼は倫子の手をつかみ、強引に彼女にもそこを撫でさせた。

(イヤァ……)

入っている。紛れもなく自分の体内に入っている。この男のペニスが突き刺さっている。そこがどんな様子か、見なくても分かる。濡れそぼった肉がめくりあげられて、そこに太く固くなった雄々しい肉棒が深々と……、

「アアッ!」

倫子は震えおののいた。恐ろしいことに違いない。しかもそれを他人に見られるなんて……、狂気の沙汰というほかない。

今しも、牛滝が顔を近寄せてそこを鑑賞している。

「ズボズボ入ったあんなぁ」

そうつぶやく彼の目の前で、宇川はわざわざ大きなふり幅で肉棒を出し入れして見せた。

「ヒイィッ!」

倫子は喘いだ。肉体の快感は確実にある。入口から奥まで一気に突っ込まれて、肉棒の長さを確かめさせられることを、女の穴はどうしても悦んでしまう。

(見ないでぇ……入ってるの見ないでぇ……)

それは、女にとって一番情けない姿かもしれない。どんなに取り澄ました人間でも、生殖行為の時だけは動物に戻らねばならないが、好んでそれを見せているならまだしも、たまたま見られてしまったのである。ペニスを挿入され、満たされて悦んでしまっているプライベートな姿――、とても人に見せられたものではない。それはもはや家畜の交尾同然ではないか。


<つづく>



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(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53

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