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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(101) 05:52

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前五時五十二分


羽根沢、森岳、沼尻の酔っ払い三人組は揃って帰って行った。去り際は人それぞれだ。比較的あっさりと去った前二者に対して、沼尻は、

「いざ帰るとなると、もう一回ぐらいヤッときゃ良かったかなって思うんだよな」

と、いささか後ろ髪をひかれる感じだった。

他方、大いに未練を残して行ったのは藪塚である。肛姦を終えるや否や耳を引っ張られるように連れていかれた彼は、まずは浴場の片付けと掃除、その後休む間もなく館内の業務へと移っていった。

「後でまたヤッたらええがな」

浴場内を行き来しながらしきりに横目でこちらを窺っている彼を、女の尻穴をめくりつつ牛滝が慰めた。そうして倫子に尋ねる。

「今日もまだ時間あんねやろ」

すると、ここぞとばかりに彼女は答えた。

「ん、か、帰……る……っ!」

決意の表明だった。それを聞いて榊原がニヤリとする。

「おお、おお、しゃべったで」

彼が意外さを強調したのもそのはず、倫子に彼女自身の意志を久しぶりに見つけた彼らだったのだ。

しかし、そんな彼女の決意を無視して浪川が話を流す。

「ぼくらはまだ時間ありますよ」

松倉も頷いている。彼らのほか、矢板と鎌先にも余裕があるようだった。

「あんたら何の仕事してまんねん」

渡瀬が笑いながら言う。いずれにせよ、まだまだ人妻を解放する気などさらさらない自由人達だ。

「そうや。我々も頑張って朝練やで、倫子ちゃん」

言いながら、湊山は彼女の中に発散した。

「ウゥ……ン……」

倫子はやっとの思いで水をかきながら、この場の脱出を試みる。ところが、

「どこ行くねんな今更」

と、前方に回り込まれた。渡瀬だ。佇立した肉棒をかざしている。

「元気出てきたやんか」

榊原もいる。倫子は二人のペニスをしたたかしゃぶらされた。

「なんやしらん、えっらい勃ってしゃあないわ」

吉野が出てきて、湊山とバトンタッチする。ただ、体勢が苦しいというので、牛滝と上下を逆に入れ替える。すなわち、仰向けに寝た女体の尻に牛滝、膣に吉野である。

「“湯治”て昔から言いますやん。あれてほんまでんなあ。ほんまに温泉効果てあるんでんなあ」

湊山が嬉しそうに吉野に話しかけた。ひと作業後の海綿体をブランブラン振りながら。

「ほんまや! この歳でこんな一晩で連射できると思わへんかった」

吉野も嬉しそうである。彼の硬さは淫肉を満たすに十分だった。

「ヘヘヘエ、オバハンもこの温泉でさらにスケベに磨きがかかっとるわ。見てみい、ケツの穴も完全にほぐれてパックパクやしなあ」

牛滝は自身の肉棒をグリグリこすり付けてその形を穴の中に覚え込ませると、続いてドスドスと奥に向かって剛直を叩き込み、そのまま中で噴射した。

その跡地には、浪岡が粛々と収まる。

「アナルは初めてなんですよねえ、ぼくの方は」

彼はにんまりしながら言った。まるで倫子側はやり慣れているかのように聞こえる言い方だった。しかし、彼女とてこの前まで初めてだったのだ。それをここまでに至らしめるというのは、やはりこの“温泉の力”というものかも知れなかった。

「エー? 奥さん。奥さんもう四六時中チンポなしでは生きていけへん体やろう」

牛滝が両頬をがっしり掴んで歪ませながら倫子に問う。それまで吸い付かされていた肉のチューブがはずされた。彼女の返答を、それも淫らな言葉を期待してのことである。ところが、周りの囁きを待たずに、彼らの期待に反して彼女は叫んだ。

「い、イヤ……ッ!」

しっかりとした声だった。一時はあっさりと受け入れたこともあったのに、夢から覚めた今はもう違った。次第に明るさを増していく窓からの光も彼女を焦らせた。

「イヤよイヤよも好きの内てか。嫌がる顔もかわいいてええな」

くすくす笑いながら宇川が吉野と入れ替わる。それにやや遅れて、浪岡の後に松倉が入った。

そこへ、何やらさっきから浴場の外まで出て行ったりと、うろうろしていた矢板が戻ってきて言った。

「わたしゃアナルを試したいと思って待ってるんですけど、中々空きませんなあ」

「そうなんだよね、オレもなんだよ」

鎌先も同調する。

しかし、矢板は彼の発言には特にこだわらず、打って変わって次のようなことをコソリと一同に囁いた。

「そろそろ、一般のお客さんが来るかもしれないですね」

「へ?」

男達は揃って間抜けな顔で彼を見た。誰もがこの空間を永遠に隔離された所だと錯覚しだしていたのである。


<つづく>




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