おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時十四分 突然、男は倫子の乳房を揉んできた。 「こないして、こないして……」 それは、いきなりにもかかわらず自然で、何の引っかかりもない流れだった。乳房がブニブニと形を変えられる様自体、もう丸っきり冗談のようなのである。 倫子の心に、緊張感と安堵感が同時に広がっていく。一つには、やはり胸に触れられたことからくる緊張であり、もう一つには、それを幼稚な発想と看破したことからくる安堵である。 「あ、ちょっと、やめて下さいよ」 無邪気な彼のセクハラに、さっきまでの子供たちとの遊戯よろしく、ついついやんわりとした拒み方をする倫子。あからさまな痴漢なのに、不思議と驚きもない。なぜか許せてしまうのである。こんな行動に出るような彼の思考回路は、どうやら肇とそんなに違わないようだ、結局男とは、皆そういう猥褻な興味を持って女と接したい生き物らしい、そう思えてくる。 「こんなんして……、ほんで、“チンポしゃぶらして~”言うたはりましたやん」 「言ってません!」 こうなってくるともう完全に彼のペースだ。まるで商売女とじゃれ合うかのように、自由かつ卑猥に倫子に甘える。 倫子も倫子だ。確かに混乱と不安に乗じられたきらいはあったが、急転直下の展開にもかかわらず、つい彼に釣り込まれて猥談に乗ってしまう。 「ボクのも、ほれ、こんななってんねん」 男は立ち上がる。すると男根が、でん、と倫子の顔の真ん前にそそり立つ。 「いやぁだ」 手で顔を覆い、倫子は今やもう本来の中年女らしく大仰に笑いながら恥じらってみせた。手の隙間から、しっかりとそれを確認はしつつ。 男の肉茎は、全体にずず黒かった。これと比べれば、肇のそれがいかにきれいだったかということに思い至る。とはいえ、目の前のそれの方が、彼女が知っているそれのイメージに近くはあり、違和感はなかった。 (ただのスケベおやじだわ) 倫子はそう思うと同時に、もうかなり平常心を取り戻していた。元来の明るい性格に加え、酒も入っていたし、歳も歳であり、今さらそうバカに奥手でもない。だから、たとえ見ず知らずの男のペニスを目の当たりにしたからといって、それほど動揺したりはしなかった。むしろ呆れたりして、男に対し一種の情けを感じるほどである。 倫子がそんな風に、怒ったり嫌ったりしないでいると、男はどんどん調子に乗っていく。 「奥さん、ほら、ボクのも触ってぇな。好きなんやろ、触んの」 「ちょっとちょっと!」 ずかずかと勃起を顔へ近付けてくるのを、倫子は避けて後ずさる。しかし、男に腕をつかまれているため、どうしても逃げ切れない。 「やだもう! ちょっと!」 苦笑しながら、倫子はイヤイヤと首を振る。 「構へんがな、さっき触ってたやん。……あ、なんやったら、お口でつかまえてくれてもエエで」 男は、実際に倫子の頬へ肉竿の先端を突き立てる。 「キャアッ!」 嬌声を上げて、倫子はとっさに水しぶきを彼に浴びせた。 「熱っ! あっつう……」 しぶきは見事に彼の顔にかかる。だが、それしきで引き下がる男ではない。 「なあ……」 彼は、今度はしゃがみ込んで、倫子の肩に手を回した。そうして、もう片方の手で乳房を揉み回す。さっきとは違って、妙に卑猥な手つき、それはもう愛撫だった。 「アゥ……ちょ……っと……」 乳首に指の腹が触れた時、思わずゾクゾクと彼女は体を震わせた。子供たちに呼び覚まされた、あの快感が蘇る。彼女の体の熱は、まだ冷めきっていなかったのだ。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時十四分 「なあ……しょうか……」 首筋の辺りに口を近づけて、男は生温かい息を吹きかける。 「ダメ……もういい加減にして……」 まるで旧知の愛人のような艶っぽさで彼を拒む倫子。 「ええやん……なあ、ちょっとだけしょうな……」 今しがた初めて会ったばかりの男女とは、到底思えぬやり取りだ。 「誰も来えへんしな? な? 黙っとくさかいに」 男は、乳房の手をずらし、下腹部へと移動させる。 「イヤッ……! ダメだったらぁ……」 彼の指が陰裂に伸びるのを察知して、そうはさせじと倫子はなんとか肘を張って頑張る。だが、手で押し返しても、結局彼の手は陰毛の上をサワサワとまさぐるのだった。 「バレへんがな。誰もおらん、大丈夫や。二人だけの秘密」 (ああ……ダメ、負けそう……) 通常なら考えられない誘惑なのに、今の倫子の心は簡単にぐらついていた。まだ出会って五分と経っていないのに。相手の名前さえ知らないのに……。 「袖触れ合うも多生の縁、言うやないか。せっかく出おうたんやさかい。お願い! ちょっとだけ!」 ここぞとばかり、男は畳みかける。 「ちょっとだけや。絶対旦那にはバレへん! な? なあて」 言いながら、男は、親指とその他の指の間を縮めたり開いたりして乳房を挟み、その地盤をグルグルと回転させる。 (イヤァ……ほんとに負ける……ダメだってば……) 許されないこととは分かっている。だが、正直なところ、負かされたい気持ちもある。いっそこのまま押し切られてしまえば、と……。 倫子が彼を拒みきれない背景には、やはり弱味を握られていることからの暗黙の強制力があった。それはまた一方で、全てを知られているという諦めから、返って気安く心を許せる部分にも繋がっていた。 男は、倫子の片方の腿を抱え上げた。そうして、 「今晩だけのお愉しみと思たらええがな。せっかく温泉来て、羽伸ばしてるんやさかい」 そう言い、彼女の股の間に割って入る。さっき肇が居たポジションだ。 倫子は、この危機的状況にさらされながらも、彼を拒みきれず、彼の今しがた言った台詞を頭に反芻していた。 彼が言わんとしている意味は、彼女にも十分理解できた。いわゆる、旅先での解放感というやつである。そもそも、それがあったが故にここまで猥褻な戯れを受け入れられたのである。 「無理やりとは違たんやろ? さっきの子とは。もう一本ちょっと入れてみたかて一緒やがな」 既に一度は間男の侵入を受け入れてしまったことからの気の緩み・体の火照り、男の指摘はそういう所を的確に衝いてくる。彼の言うように、もう一人の侵入を追加しても、罪の重さには変わりがないような気になる。 そういう考えに賛意を示すかのように、倫子の秘所の熱は異常に上昇していった。彼女がどう迷おうとも、そこはもう男を迎え入れることに一決しているのだった。 (これは事故だから……仕方ないんだから……) 女らしく言い訳の用意を始める倫子。そんな考えが閃くことからして、彼女の本音が見え透くというものだ。 「高校生とは一味違うで」 男は言い、顔をぐっと近づける。そうして、そのまま彼女の唇を奪った。 これが決定打となった。倫子の中に、一つの決心がスーッと浸透していく。 彼の唇は酒臭く、普段なら不快感を催すはずだったが、今はむしろ溜飲が下がるのだった。彼の言うとおり、彼は肇とは確かに違う。 「エエねんな? 入れるでぇ?」 男は、倫子の肉ビラを広げ、肉茎をそこへあてがいながら聞いた。 (ああ、聞かないで……) 聞かれなくとも、倫子の態度は明白である。仰向いておとなしくなり、肉茎の接触にも焦りを見せない。しおらしく股を開き、女の役割としてただ犯されるのを待ちわびるだけだ。 その様子を見た男は、いよいよ肉茎を彼女の秘花にうずめていった。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時十五分 「ほおれ、入るでぇ、入るでぇ……」 「ア……ウゥ……!」 (入ってくる! 入ってくる!) 肉棒が倫子の体内に侵入してくる。その深度に合わせて、彼女は相手のわき腹に手を添わせていく。やがて肉棒が根元まで埋まる頃には、その手は背中にまで達していた。 「分かる? 奥さん。チンポ入ったで?」 男は倫子の背中に手を回す。 すると、倫子も相手にかけた手にそっと力を込めた。 その反応を喜ぶ男。 「かわいいなぁ、奥さん」 じわじわと腰を使いだしつつ、男はささやいた。酒臭い息が、もろに倫子の顔面に吹きかかる。彼はさらに、彼女の頬へ接吻を連発した。 「チュウしよ、チュウ」 彼は言って、再び倫子と唇を重ねた。今度の口づけは濃厚で、彼女は口を開かされ、舌の侵入まで許すことになった。 (お、おかしくなる……) 久しぶりの濃厚なディープキスにより、彼女の頭はボーッとしてくる。膣交と同時のそれは、女体の悦びをダイレクトに感じさせてくれるようだ。たとえ相手が脂ぎった顔面の中年男であろうと、それは関係ない。 「オッ! オ、オ、オォ……」 倫子は覚えず悶えながら、男の体にしがみついた。 「エエか、エエか? エエのんか? ん?」 甘ったるく呼びかけながら、男は彼女の体を抱き起こす。 ますます相手にしがみつく倫子。その腰がふわりと湯の中で浮く。 「どや? あっちの方まで行こか?」 男は彼女を膝の上に乗せたまま湯船を横切りだした。 「アッ! アッ、アッアッ!」 ふわふわと水面の上を倫子の頭が上下して動く。連結部のピストン運動は、まるで彼女を動かすモーターのよう。 とうとう二人は、その運動で対岸まで渡りついた。 「どっこいしょ」 掛け声かけて、男は倫子ごと浴槽のへりに上がって座る。そうして、 「後ろ向きも好きやろ?」 と勝手に決め付け、それへの返事を待たずに彼女を一旦引き離し、背中から抱き寄せ座り直させた。 「オッ! オオフ……!」 ペニスの刺さる向きが変わると、また違った快感があるようで、倫子の股間に切なさがこみ上げてくる。 「このまま、グーッと……そう……」 男は、相手の足に手と足先を引っかけて、彼女を膝の上で大股開きさせた。 危険な格好である。なぜなら、今二人が腰かけているのは、湯船を挟んでちょうど脱衣所の戸から真正面に当たる位置なのだ。いつ誰が入って来てもおかしくない公衆浴場で、さすがにこれは大胆過ぎた。 確かに、この旅館に宿泊客が少ないことを倫子は知っている。先ほどからずっと、この温泉に客が来ないこともそれを証明している。決して深い時間というわけでもないのに。 元々小さな建物の旅館ではあったし、場所も観光地として別に開けている所ではない。夕方見た限りでは、老人客がちらほら散見される程度だった。穴場と言えば聞こえはいいが、寂れていると言った方が適当だろう。 そういう事情があったから、倫子もある程度は安心していたのである。それに、もしもの場合でも、すりガラス越しに客が来たことは窺えるだろうし、その時さっと対応すればいいとも。 ところが、である。 ガラガラ――! 男性側の戸が開いたのだ。まったく何の前触れもなく。 「ええっ!?」 倫子は思わず素っ頓狂な声を上げた。現実とは想定通りいかないものだ。思いのほか、セックスに没頭していたらしい。 一人、続いてもう一人……、入り口から男が入ってくる。知らない男達だ。年の頃は、ちょうど彼女を犯している男と同じ位……。 ――と、二人はすぐにこちらに気づいて言った。 「おおっ! ウーちゃんやないか」 「あれえ? 宇川(うかわ)さん、何してはりますのん」 男達は口々に言って、一気に頬を緩ませた。 「へへっ……」 宇川と呼ばれたこちら側の男が軽く笑い返す。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53、(051)23:54~(060)00:20 (061)00:24~(070)00:50、(071)00:24~(080)01:36 (081)01:45~(090)03:59、(091)04:12~(100)05:46 (101)05:52~(110)07:07、(111)07:15~(120)08:35 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時十八分 三人は共に旅行に来た仲間らしい。 しかし、倫子にとってそんなことはどうでもよかった。問題は、この期に及んでもなお宇川と倫子が合体したままだということである。 宇川は、彼女の腰を離そうとしなかった。おかげで、彼のペニスが倫子のヴァギナにぐさりと刺さっている様が、ばっちりと二人に見られていた。湯の中に浸かっていたのならまだマシだったかもしれないが、浴槽のへりに座って、なおかつ二人重なって扉の方へ大股開きしていたのであるから、むしろ見て下さいと言わんばかりの姿勢であった。 中年男二人は、当然といった風で遠慮なしにまじまじと彼らの結合部に見入る。 うち、四角い輪郭、四角い体格の小柄な男が言った。 「えらいエエことしてるやんか」 その後の会話で、彼の名は牛滝(うしたき)と知れた。 もう一人、長い顔に頬骨の出っ張った男は、湊山(みなとやま)というらしい。その湊山も言う。 「いつの間に仲良ならはったん」 二人ともニヤつき顔で、二人とも酒臭かった。 倫子はもうパニックである。余りに危急の事態に立ち至ると、体も思考も停止するものだ。彼女はしばし呆然として、宇川の腿の上で串刺しのまま座っていた。 しかし、それも瞬間的なことで、すぐに我に返り抵抗を始める。なんだかんだでなし崩し的に宇川を受け入れることを許しはしたが、もはやこれ以上続けるわけにはいかない、彼女の中で、再び理性が活気を取り戻した。 (こんな……こんなところを見られるなんて……) それはもう、恥じらいというレベルではなかった。肇との交合を盗み見られていたと知った時は、何かばつの悪いような気持ちが先に立ったが、今の状況はもうあからさま過ぎて、驚き呆れるレベルである。 (信じられない……こんなことあるなんて……) そもそも、会って数分の見ず知らずの男とセックスすること自体が驚異的なことではあったが、それをまた目の前で見られてしまうというのは、もはや平生の想像をはるかに超えたもので、にわかには理解も及ばないのだった。 大体からして、肇に犯されるまで、結婚してこのかた浮気というものをしたことすらなかった彼女である。別に淫らな気性がなかったわけではないが、決して冒険心を起こすほどではなかったのだ。 ただ、そういう心持ちというのは目覚めを待ってはいたのであろう。それは、彼女のみならず、どんな女性にもありえることなのかもしれない。そういうところを、肇、そして宇川によって掘り起こされたというわけである。 (わたし……ああ、わたし……セックス見られてる……!) 男たちの目は、好奇の色に満ちて彼女の痴態を見つめている。倫子は取り繕うことも、言い逃れすることも何もできない。全て見られている。これから彼女は、何と言うべきであろうか。 (やめて……! もうやめて……!) 倫子は腰を浮かし、ペニスを抜こうとした。だが、それはすぐに宇川の毛むくじゃらの腕によって阻止されてしまう。 「ここで会うてなぁ。仲良なってん。な?」 宇川は倫子に問いかけた。そうして彼女の腰をしっかりとつかみ、強引に上げ下げして揺する。 倫子は両手をブランブランさせて空を泳いだ。だが逃げられはしない。その動きは、ただ彼女の豊満な胸を弾ませただけであった。 「コンパニオン?」 牛滝が聞く。 「ちゃうちゃう。え? ちゃうな?」 否定したもののちょっと自信がなかったのか、倫子に確かめる宇川。 倫子は答えない。 仕方なしに、宇川は代理で答える。 「ちゃう……で。奥さんやで」 「えっ? 人妻かいな」 湊山が面白そうに言う。 「人妻て……エエんかいな?」 言いながら、彼は倫子の顔色をうかがう。 「ええねん、ええねん! 奥さんから誘てきたんやで。スケベな奥さんやねん」 と、宇川は適当な答弁。それに、 「ほんまかいな!」 と、牛滝が乗ると、一方で湊山は早くも次の話題に移って、 「せやけど、これ、ナマやでぇ」 と、大仰に指摘する。皆、宇川のねつ造を筆頭に好き勝手なことを言い出す。 「ナマでやってんねんなぁ。すごいなぁ」 改めて湊山は言った。彼はしきりに二人の結合部を見て感心している。 彼が関心するのも無理はない。彼らとて、他人の性交を目の当たりにしたことなどなかったし、何といっても、間近で見るオス・メスの結合というのは迫力があるものだ。 ふと宇川が、その結合部位を撫でてみせた。太くなったペニスが、パックリ開いたヴァギナに呑み込まれている所だ。 「ナマやでそらぁ。そらそうやがな」 言いながら、彼は倫子の手をつかみ、強引に彼女にもそこを撫でさせた。 (イヤァ……) 入っている。紛れもなく自分の体内に入っている。この男のペニスが突き刺さっている。そこがどんな様子か、見なくても分かる。濡れそぼった肉がめくりあげられて、そこに太く固くなった雄々しい肉棒が深々と……、 「アアッ!」 倫子は震えおののいた。恐ろしいことに違いない。しかもそれを他人に見られるなんて……、狂気の沙汰というほかない。 今しも、牛滝が顔を近寄せてそこを鑑賞している。 「ズボズボ入ったあんなぁ」 そうつぶやく彼の目の前で、宇川はわざわざ大きなふり幅で肉棒を出し入れして見せた。 「ヒイィッ!」 倫子は喘いだ。肉体の快感は確実にある。入口から奥まで一気に突っ込まれて、肉棒の長さを確かめさせられることを、女の穴はどうしても悦んでしまう。 (見ないでぇ……入ってるの見ないでぇ……) それは、女にとって一番情けない姿かもしれない。どんなに取り澄ました人間でも、生殖行為の時だけは動物に戻らねばならないが、好んでそれを見せているならまだしも、たまたま見られてしまったのである。ペニスを挿入され、満たされて悦んでしまっているプライベートな姿――、とても人に見せられたものではない。それはもはや家畜の交尾同然ではないか。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時二十分 「ええなあ……」 倫子のことを、頭のてっぺんから足の先まで舐めまわすように見ながら、湊山が言った。それに続いて、牛滝も言う。 「ほんまや。こんなベッピンさんとオメコできんにゃもんなぁ」 その時、ふいに倫子は二人の股間を視界の端に認めた。 (ああっ……!) 倫子ははっきりと確認した、彼らの股間の真ん中に、それぞれ高く屹立する肉竿のあることを。それらの先は、一様に倫子の体を狙い定めていた。 二人の期待感がそれほど高まるのは、この状況によるのもさることながら、やはり倫子の容姿によるところが大きかった。二周り以上年下の肇や、それ以下の翔太や修次が性的関心を抱く位、確かに彼女は“ベッピン”ではあったのである。 その特徴として、高い鼻や白い肌、面長ながら丸みのある顎のラインなどが挙げられ、さらに、胸の厚みのせいで体格よく見える所などが、一種西洋人的な印象を見る者に与えた。栗色の髪が、その額から頬にまつわりよく映える。 「こんなベッピンさんやのに、スケベやねんもんなあ」 湊山が言う。 「たまらんなあ」 牛滝が言う。二人は口々に、倫子を妙な視点から褒めそやした。牛滝はさらに続ける。 「ほんでこの乳! なんちゅうボインやねん!」 彼の賛辞に応じるように、倫子の乳房はタプタプと揺れていた。言うまでもなく、下からの宇川の突き上げによって揺すられているのである。 「えげつないデカ乳やなぁ」 「うん、ええ体してはるわ、奥さん」 湊山も相槌を打つ。すると、それに重ねて牛滝が言う。 「なあ! スケベな体や! 牛みたいな乳やで!」 もうこうなると、褒めているのか辱めているのか分からないが、彼が悦んでいるのは確かである。 それにしても、“牛みたいな乳”というのは言いえて妙だ。前かがみになると、実際ホルスタインの例えに遜色ないボリュームはある。下向けば垂れ下がり、付け根の方がちょっと狭まって、先端の方に膨らみが移動する。その様は、ネットに入れられたメロンが、ブランブランとぶら下がっている形に例えれば適当だろうか。 逆に仰向くと、すそ野が平べったく広がる。それでも厚みが相当なので、こんもりとした丘が出来上がる。今彼女は反り返るようにしているので、ちょうどそれに近い状態だ。 ここで、ふいに宇川が、 「ほれほれ」 と言いながら、その円やかな丘をプルプルと揺すってみせた。 それに吸い寄せられるように近づく牛滝。 「エッロい乳やわぁ」 彼は誘われるように、スーッとそこへ手を差し伸べた。そうして、傾斜した胸板の上をトロンと滑り垂れる乳房の下ら辺に、何の断りもなく手を添えた。 「あっ、重っ!」 牛滝は大袈裟に騒いだ。乳房の重量感のことを言ったのである。驚くかどうかは人それぞれだろうが、それなりに重さがあるのは事実である。それだけの容積は優にあるのだ。 「どれ?」 湊山も近寄って来た。ただ彼は牛滝と違い、 「奥さん、ちょっと失礼しますよ」 と一言断ってから触った。大して気づかいにはなっていないが。 「あっ、ほんまや。ほんまに重いわ」 彼もまた感心する。 こうして倫子は、今日二度までも両の乳房を一つずつ別々の者に弄ばれることになった。前回の幼少の者達に続いて、今度は中年の男二人。いくら目立つ乳かさをしているといって、こんなに揉まれたことはない。 もっとも、彼女にとって専ら気がかりなのは、実はそのことではなかった。 (うぅ……当たる……当たってる……!) それは、さっき彼女の視界に映ったもの、観覧者らの欲望のわだかまりである。それらは真っ直ぐに、倫子のわき腹に突き当たっていた。わざとそうしているのかどうかは分からない。そうべったりでもないし、当たったり当たらなかったりである。だが倫子には、ビンビンとその感触が過剰に意識された。 (イヤァ……) その固さは、周囲を取り囲む男たちからの圧迫感を倍加し、倫子に言い知れぬ恐怖をもたらした。 (お、犯される……!) 宇川を受け入れた時とはまるで違う切迫感だ。大の男たちの集団を一人で相手にするということ――、まったくもって想像だにできない。これこそまさしく、慰み者になるという事態ではないか、倫子はどんどん先走って考えた。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時二十二分 最初に彼らの勃起に感づいた時、その時から絶えずそれらの像は頭から離れず、強い印象をもって彼女に迫っていた。自分のために勃起する男たち、短い間に六人もそれを見、彼女は男の性的感情をようやく実感していた。むき出しのオスの習性というものは、頭で理解していた以上に力強く、迷いないものだ。それは、彼女の心に、そして何より、彼女の肉体に強い感銘を与えた。 「ハァ……オ、オ、オ……」 交接する割れ目からダラダラと汁を垂れ流し、倫子はうめく。発情した肉体は、そのまま惰性であらゆる生殖対象を取り込もうとの、思惟拡散のキャンペーンを張り出したみたいに見えた。 その一環としてか、鎖骨の下辺りから胸にかけて桜色が広がる。そこを弄る牛滝と湊山が口々に言う。 「乳首が、ほれ、乳首がカリッカリに勃ったある」 「奥さんは、乳首も大きめやね」 勃起した乳首を彼らにはじかれ、倫子はビクビクッと身を震わせた。ツンと上向く乳首を中心として、肌に粟粒が浮く。 「こんなスケベな体してたら、そらどうしようもないわ」 牛滝が言うと、それに応じて宇川が言う。 「そうや! 中も大層なもんやで!」 彼は言いながら、一段と腰の動きを速めた。 「アー気持ちええ! もうアカン! もたんわ」 そうして、倫子の耳を噛んでいる風を装いながら、そこへ囁いた。 「奥さん、さっきの子、中でイきよったやろ?」 これ以上ないほどパンパンに膨れ上がった肉茎が、その先の彼の言動を示唆する。 「かまへんな? このままで」 倫子は正直なところ、彼の発言の内容よりも、耳に息を吹き込まれる方に気を取られていた。 「アハアァァ……」 ゾクゾクと総毛立つ倫子。宇川の膝の上で上下に弾まされるたびに、タップンタップン、タップンタップンと、乳房が大きく大きくバウンドしまくる。 「おおっ! ほれ! イくで! イくでぇっ!」 倫子にも、前の二人にもどちらに対する宣言ともとれる言い方で、宇川は叫んだ。彼の腰はますます速度を増し、まるででこぼこ道を高速で走る車の座席のように、膝の上の倫子を小刻みに揺らす。 「アッ、アァンッ……アァハァァン……!」 固く膨らんだ肉茎に支配される快感に、どうしようもなくなって倫子はよがる。肉体の求めが精神に伝播し、さらにそれを浸食していく。 「ああっ、出る出る! 出る! 出るぅっ!」 見せるセックスを演じているつもりなのか、滑稽なほど大きな声を上げて、宇川は射精した。膣奥深く、子宮を隔てる肉壁に沿って勢いよく。 「ンンッ! ンフゥッ!」 倫子は固く口を結んで、飛び上がるように腰を浮かせた。射精から逃れるためというより、その灼熱の衝撃に驚いて。 すると、宇川は彼女の腰をガッと引っつかみ、力強く下に押さえつける。倫子の尻は彼と密着し、その間には一切の隙間がなくなった。その間にも、肉茎はドクリドクリとうずき、熱いエキスを肉の中に吐き出し続けている。 「出しはったん!?」 湊山が興奮した口調で聞いた。彼は倫子の胸から離れ、彼女の股間を覗きこむ。 「おお、出てるでぇ、へへっ」 宇川が答える。ちょっと見では分からないが、確かに彼の支柱からその先の裂け目の中へ、どっぷりと精液が放たれているはずだった。 「中出しかいな……」 湊山は感心した様子で、じっくりと彼らの結合部を見つめている。 (ああ……) 倫子は呆然としていた。思考能力がマヒしていた。本当は考えなければいけないとは思っていたが、現実を考えたくない気持ちもあった。 彼女は、支柱が入っていないとグニャリととろけてしまいそうな飴細工と同じように、一種けだるい感じで、見られるがままにさらしていた、間男に種付けされてしまった、己の性器を。 「まだ出るわ……」 宇川は言って、余韻を味わうように軽く腰を振った。尿道に残った汁まで、余さず出し尽くそうとするようだった。 倫子は何も言えなかった。されるがままになって伸びていた。肇とは比較にならない、重いパンチを喰らった感覚だ。 「フウゥー……」 大きく息を吐きながら、ようやくのことで宇川は陰茎を抜いた。それが抜かれる時、それまで貼りついていた穴の肉がはずれて、カポッというような音が鳴った。栓が抜けたみたいだった。やや柔くなったそれの表面には、白い粘液がまぶさっていた。 「よかったでぇ、奥さん」 彼は乳房を抱いて倫子を助け起こすと、彼女を浴槽のへりに寝かせた。体勢が変わったことで膣の形も変化したのか、その入り口から、チョロッと白濁液が漏れ出る。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時二十三分 「よかったんかいな?」 既に聞いたことを牛滝は今一度宇川に確認する。そんな彼の股間には、ギンギンに膨張した陰茎が立ち上がっていた。 「ああ、よかったでぇ」 改めて宇川が答えると、その返事を聞くか聞かないかのうちに、牛滝はもう動き出していた。倫子の手を持ち上げ、自身の勃起をそれに握らせる。 「よかったんやて、奥さん」 そのまま倫子に語りかける。 「わしも、こないなってんねん」 そして、宇川を振りむいて言うよう、 「構へんか?」 本来それは倫子から得るべき許可のはずだが、彼が気にしたのはむしろ宇川だった。宇川の見つけた女だから、という配慮がそこにはあったらしい。 宇川は笑顔で頷き返す。こうして倫子は譲られたのだった。 「奥さぁん、ヘヘェ、チンポ交替やぁ」 下卑た笑いを浮かべながら、牛滝は伸びる倫子の股の間に立ち入った。 「ヤらしてやぁ。このまま入れるでぇ」 牛滝はそう言うと、彼女の承諾を待ちもせず、何のためらいもなく隆起した陰茎を相手の陰裂に押し当てた。そうしてそのまま、簡単にそれを割れ目の中へと挿入した。 (う……あ……また……) ある種想定通りではある。男たちの勃起に感づいて以来、こうなることは予定調和だったのであり、倫子としては、その大いなる惰性に屈したというわけだ。 彼女は、己の淫らな冒険心を恐れた。しかし、それは刹那のことであり、すぐさま肉欲と好奇心がそれを更新していった。結果、彼女は抵抗めいた態度も示すことなく、前の男と同じに秘穴を明け渡したのである。 「ああ……、入る入るぅ、エエわぁ」 膣肉もまた何の抵抗もなく牛滝の陰茎を受け入れていく。前任の二本によってそこはすっかりほぐされているらしい。牛滝の肉茎は、その彼らの残していったザーメンの海を押し戻して奥へと突き進んでいく。 「ものすごエエで、奥さん。ええオメコやで、奥さん」 彼は語りかけながら、いよいよ肉棒を蜜壷の中でこすりつけ始めた。 「ウウフゥー……!」 眉根を寄せて喉を伸べる倫子。 それをうかがって牛滝が、 「奥さんもエエか? わしのチンポもエエか?」 と言って喜ぶ。 (チ、チン……イヤ、そんなじゃない……) 倫子のキザな部分が、彼の問いかけを否定する。だがそれと裏腹に、体中の神経を総動員して、肉壁は相手の特徴を捕捉しようと努めていた。 「どんな感じでっか?」 結果的に一人取り残されることになった湊山が、横合いから牛滝に尋ねる。 「おお、ええオメコやでぇ、吸い付いてきよるわ。このベッピンさん、ボインだけちゃうわ」 牛滝が答えると、湊山は、 「ほんまか!」 と、身を乗り出さんばかりに興味津々だ。 倫子はそんな彼の様子に、自ずと来たるべき展開の予兆を感じていた。彼女は無意識になりたいと願いながらも、いまだしっかりと意識を保っているのだった。 「ああ、気持ちエエ、チンポ止まらへん!」 牛滝は叫んで、実際にペニスの摩擦を激しく連続する。擦られた部分からは白い泡が立って、それが倫子の尻の方へと流れ落ちた。 「こんなんすぐイッてまうで」 言いながら、彼は宇川に同意を求めた。 「そうやろ」 宇川は笑い返す。現在の彼は、一仕事終えた態でゆったりと岩場に座っている。淫猥とは無縁の、悠々自適とでもいった風情だ。 そんな彼の足もとに、牛滝の膝が巻き起こした波が押し寄せては砕ける。牛滝の盛んな腰振りに合わせて、湯船の上はやかましかった。 「ああ、エエ体や!」 思い切り腰を打ちつけつつ、牛滝は貪欲に倫子の乳房を揉みしだいた。両手を広げて、それぞれの乳をまさぐる。 「ンフッ……!」 鼻息を荒げる倫子。乳房は感じる帯域だ。紅潮した肌に玉の汗を浮かべて、彼女は身をよじる。 「これもう……これ、アカン……アカン」 牛滝も汗だくになりながら、陶酔したように腰を突きだし続ける。オートメーションみたいに、その動きは止まらない。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時二十六分 「フ……ア、アァアァ……!」 倫子はめまいを感じながら、肉欲に同調していった。肉体のテンションが上がるにつれ、肉の悦び一筋に心が開いていく。自意識は消失しないまでも、かなり成り行きに柔軟にはなってきた。 不思議なもので、見ず知らずの男たちでありながら、もう今や他人のような気がしなかった。自分も含めて一個のグループのように感じる。この現場が、まるで一つのレクレーションのようなのだ。 「うう……奥さん、もうイきそうやわ。奥さんは? イかへんか?」 牛滝が、倫子の乳房を引っ張りながら問いかける。彼の快感は最高潮に達していた。 一方、倫子ももうずっと快感の波の上を漂ってはいたが、まだまだ大きな盛り上がりへの期待がある感覚だった。したがって、彼の言ういわゆる“イく”境地にはもう少し間がありそうだった。 「ハアァー……奥さん、もう……もう……!」 やや息苦しそうな調子で、牛滝は激しく腰を打ちつける。彼の我慢は限界だった。ノンストップで最後のピストンを打つ。もう何の気兼ねもない。これでイくつもりだ。 「ウ……ウンン……ッ!」 倫子にもそれは分かった。また中に出されることは。入れ物として使われて、三人目の中出し。その三人目の肉棒も、いよいよ膣内で突っ張る。 (アッ……! ハアァ……ッ!) 出た――。反り返るほどに肉の天井を押し上げる剛直棒から、勢いよく汁が噴射する。穴の奥の壁にそれはぶち当たり、先達の汁に継ぎ足しされる。 牛滝は出しながら、なおも余勢を駆って腰を三、四度も振りぬいた。だがやがて、大腿部を痙攣が襲い静かになっていく。 「……出た?」 一呼吸置いて、湊山が牛滝に問うた。 牛滝は呆けたような顔で彼を振り返る。 「うん、出た……」 先ほどまでのギラギラした様子から一転、急に付きものが落ちたようだ。彼は急速に形を失っていく肉竿を、まだしばらくは挿入したままでいたが、ようやく思い出したようにゆっくりと取りだした。 柔らかくなった肉塊を引き抜くと、それに誘われてドロリと白濁液が漏れる。それを見た湊山が言った。 「出たなあ」 牛滝もそれに応じる。 「出たわ」 倫子は、頭越しに交わされる彼らの会話を遠くに聞きながら、自分はただ昇り詰めていく肉体の熱に捕らわれて手いっぱいだった。完全に体は肉欲に支配されている。しかし、本当はこんなことがあってはならないはずだった。 彼女は一面被害者ではある。だが、そればかりとも言いきれず、複雑な境遇だ。 (旅先だし……酔ってもいるから……) この期に及んで白々しいそういう言い訳を、それでも建前として頼りにしつつ、しかし性向は淫ら、どこまでも堕ちてみたいと考えている。ある種の破滅的傾きだ。それは、女独特の被虐願望とでも言おうか、男を内に迎え入れるという身体構造に発する、一種の諦めにも似た寛容の精神と言えた。 ただそれにしても、何人もの男を夫たらしめる興趣は、これを果たして貪欲と言うだけで足りるのか、常軌を逸したものである。狂っていると言っていい。しかし、狂っていようがいまいが、彼女と現場は成立しているのである。 「ほな……」 湊山が前に進み出た。当然の進行だった。 倫子の視野にも、とうに彼の存在は入っている。彼女の肉欲は、余裕を持って彼の到来を待ち設けてすらいた。 「うわぁ、すごいな」 湊山は倫子の小陰唇をめくった。白いよだれがツーッとこぼれ出る。 「精子いっぱい入ったあるわ」 三人分のそれである。 「奥さん、こらぁ妊娠しまっせ」 彼が述べると、宇川が、 「ちょっと高齢出産やな」 牛滝も、 「奥さんて、アレはまだあんの? ひょっとしたらもうでけへんのとちゃう?」 などなど、下品にも言いたい放題だ。 一方、倫子には余り気にかかる内容ではなかった。牛滝の言う“アレ”はまだあったが、周期からいって大丈夫だろうとは思ったし、それに何故だか現実味のない遠い話に感じられたのだ。 (わたしが妊娠?) 四十路という前提も手伝って、何だか滑稽味すら感じる話だった。加えて、男たちの明るい語り口である。 「子供出来たら、僕らで育てますさかいに、奥さん、みんなで結婚しょうか?」 湊山はそう言って笑い、それにつられて他の男も笑う。そうして彼は、 「とりあえず僕の子供も孕んでや。奥さん、僕も中出ししますよってな」 先にそう宣言してから、 「ヨーシ、このままで……」 ペニスをヴァギナにあてがった。このまま、つまり先行者の吐き散らかしをそのままに、自分も挿入するということだ。 言葉通り彼は開始した。直立した男根が埋まっていく。すると、その縁から白いあぶくが湧き起こる。 「ああっ、エエわぁっ!」 彼は感動の声を上げた。 と、その時だった。急に脱衣所の方が騒がしくなる。誰か来た――、一同に緊張が走る。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時三十分 湊山は、つながったままで倫子ごと湯の中に入った。しかし、対面した体位ではおかしかろうというので、自分だけ時計回りに、九時の方向へと回転する。すなわち、湊山の足の上に倫子の足が交差するような格好になった。それでも、妙にくっつき過ぎているのでまだおかしいのだが、彼としてはどうしても抜きたくないらしい。あわよくばこのままやりおおせようという気が見え見えである。 彼が腰骨辺りをつかんで逃がさないおかげで、気力を消耗している上に発情してしまっている倫子は、その場から動けず、ただ座して事態の推移を見守ることしかできなかった。 扉の向こうの声は次第に大きくなった。 「男やな……」 牛滝がつぶやく。確かに、男子の脱衣所の方が騒がしいようだ。 ――と、思う間に、ガラガラと扉が開く。 瞬間、大浴場はシーンと静かになった。 新たな入浴客は、年若い少年の三人連れであった。彼らはさっきまで仲間内で盛り上がっていたようであるが、先客の倫子たちがいたので、ちょっと気まずくなって態度を改めたのだった。 三人は、そそくさと洗い場の方へと移動していった。三人揃って、まずは体を洗う段取りらしい。 洗い場の蛇口は、浴場の壁に沿ってずらりと並んでいる。三人は、入り口から右手の列へ陣取った。そうして、倫子たちに背を向けてゴシゴシとやりだす。 居並んだ彼らの背中は線が細く、まだ完全に出来上がっていないような、明らかに大人のそれとは違って見えるものだった。肇の体格と比べても、幾分幼い感じだ。筋肉がないのじゃないが、骨格そのものが未完成ぽいのである。この場にごつい中年親爺達がいるものだから、余計それらと対比されるのもあるだろう。 一方、中年親爺達は各々しばし薄らとぼけて退屈そうにしていたが、湊山がとうとうしびれを切らして行動を再開した。彼は腿をトントンと小刻みに上下して、倫子のことを揺さぶりだす。 (あっ……!) すぐに気づいた倫子が、焦ると同時にかゆいような切なさを覚えて身悶える。 「まだ途中やった、奥さん」 湊山は囁いて、倫子の乳房の下に手を入れた。湊山の膝に乗っているので倫子の上背は平常よりも高くなっており、他方で乳房はただでさえ湯に浮かぶため、その乳輪は上から見えるか見えないかの境界線上でプカプカ揺れていた。 それを持ち上げるべく手を入れるというのであるから、わざわざ見てもらおうとするようなものだ。情を知っている宇川と牛滝は、早くも気づいてニヤニヤとこちらを見ている。 少年たちが今は後ろを向いているとはいえ、振り返れば彼らにもバレバレであろうし、そうでなくとも彼らの前面にある鏡越しにいつ気づかないとも限らない。倫子の位置からは、鏡の中の彼らの顔が窺えるのだ。彼らからも当然見えるだろう。 そんなスリルを楽しむつもりか、はたまた気づかれることなど端から気にしていないのか、湊山は腰と手の動きをどんどん活発化していく。 さらにあろうことか、宇川と牛滝まで近寄ってきて、倫子の体に触れ始めたではないか。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時三十一分 (ダメ……ダメだってば……) 倫子はちらちらと鏡の方を窺う。少年たちは、体を洗ったり頭を洗ったりと忙しいようで、幸いこちらの様子にはまだ気づいていそうにない。もっとも、距離のあることとて、こちらからはっきりとは言い切れないが。 中年男たちは、何の気兼ねもなく群がり寄ってくる。寄ってたかって倫子の胸やら肩やらを撫でまわす。その極め付きとも言える湊山の腰使いは、遠慮するどころか一層の激しさを増していった。 「気持ちエエわ、奥さん」 彼の囁きとともに、根元まで埋まる肉棒が穴の中でピクピクとうずく。今確実に体の中に男がいる、倫子はそれを強く実感させられた。善意の第三者らが近くにいるにもかかわらず、自分は性交をしているのだと。 しかし、いくらまぐわいで感覚がマヒしている彼女といえども、さすがにこれ以上新たな火種を抱え込むことはまっぴらごめんだった。いかに、先ほど牛滝と湊山に面と向かってバレた衝撃が大きかったといっても、今度もまたどうせバレてしまうだろう、などと軽々しく腹をくくれようはずはないのだ。とにかくもうこれ以上事態が大きくならないようにと、それだけが切なる願いだった。 ところが、この願いは簡単にやり過ごされていく。 「奥さん、また勃ちそうやわ」 宇川はそう言って立ち上がった。倫子の顔の前に現れる陰部。少年たちの前の鏡にも映っているだろう、陰茎と倫子の顔の並んでいる姿が。 他方、牛滝は牛滝で、彼女の乳房を好きなようにいじくりまわして楽しんでいる。時には大きな水音すら立てて、大きく乳房を揉み動かす。 調子に乗った彼らを、もはや止める手立てはなかった。湊山は、倫子の顔を引き寄せてその唇を奪いにかかる。彼はそれだけに飽き足らず、彼女の顎の下にまでベロベロと舌を這いずり回した。 (イヤァ……もう……) 動揺し焦っているはずなのに、そのせいで速まる心臓の鼓動が興奮を呼ぶのだろうか、倫子は耐えきれないという風に、クネクネと艶めかしく身を揺すってしまう。その様は、まるで発情した肉体を持て余すかのように見てとれた。口も自然と半開きになっていく。すると、その脇から、 「奥さん、ほれ」 言いざま、宇川が陰茎を押しこんできた。倫子には拒む間もなかった。ぼってりと水分を含んだ海綿体が、舌の上を滑りこんでくる。その輪郭は柔らかかったが縮んではいず、重みがあった。 (ンン~……イヤァ……!) 口内に男の臭いが充満していく。それは精液の生臭さだった。彼の陰茎は、ついさっきまで倫子の膣内で、精液と愛液にドロドロにまみれていたのである。倫子は精液の味は知っていたが、事後の陰茎を口に入れるのは初めてだった。 獣じみたオスの生々しさが広がり、また急に口に放り込まれたこともあって、彼女は少しえづいた。だが、殊更に嫌な感じではなかった。逆に男らしさへの憧憬のようなものを感じさせられた。 そもそも、口の中に男が入るというのは、独特の印象のあるものだ。唇に集中する毛細血管を通じてオスの躍動がダイレクトに感じられるし、また舌で形を触ることによって、それの重量や熱まで知ることになる。それに、 (男の人のオチンチンが口の中に入っている) という、一種の無力感や従属感めいたものまである。そしてそれは、不思議な高揚感を脳内に分泌させるものだ。 (口に入れられて……わたし……この人の……) 倫子は新しい衝撃を覚えていた。既に子作りまで行った間柄ではあったが、口に受け入れるというのはまた別問題なのである。 彼女は、この相変わらず素性の知れない、夫ではない男のペニスに口を占拠されつつも、妙に高揚感を覚えていた。口から脳、体へとそれは伝播し行き渡っていく。 と、ここで、その様子を見ていた牛滝も立ち上がりだした。 「エエなあ。わしにもさせてぇや」 彼は宇川に譲ってもらって、倫子の頭を自分の方へ向けた。不用意にも彼女は口を開けたままで牛滝の股間へと移動させられる。牛滝は、そのままその口へ自身の陰茎を挿し入れた。 「ああエエわ! ベッピンさんの口は最高や!」 倫子の頭を抱えながら、彼は言った。ただその声はやや大きかった。少年たちの耳に届いていても決しておかしくないほどだ。だが、幸いにして彼らは振り向かなかった。 もっとも、倫子にはそのことよりも、新たなペニスの衝撃の方に関心の比重が傾いていた。 「ン、ンフゥ……」 二本目――。己のパーソナルを否定するように、勝手に口に入れられるペニス。生殖器官であるそれを、本来の目的に一切関与しない口腔で受け入れる行為。 さらに、宇川が、 「奥さん、手で持って」 と、反対側から倫子の手に肉茎を握らせてくる。その間にも、下半身では真正のセックスが進行中だ。 受け身の倫子は、こうして三人の男達から同時に肉交を強いられ、欲情の極みを教えられるのだった。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |