おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(18) 20:36

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時三十六分


「奥さん、もっかいこっち」

宇川が言えば、

「ほら、手で」

牛滝もすかさず申し出る。

倫子は促されるがままに、口の中身を取り替えさせられ、空いた方の手では、くわえられない方の肉茎を握らされる。これが交互に、何度も続けられる。頭をつかまれ、勝手に振り向かせられて。

倫子にしてみれば、目の回るような忙しさだ。これが三人の男から一斉に性欲をぶつけられる凄まじさだと、彼女は身をもって知らされるのだった。

もっとも男の性欲は、まだまだ果てしがない。

「もっと吸うて」

宇川が本格的な口淫を要求してくる。口の中に置いているだけでは、すぐに満足できなくなったのだ。

(吸うなんて……)

倫子とてフェラチオのいろはは知っている。口による男根への愛撫が、セックスに相手への思いやりを込める重要な過程だということもわきまえている。ただそれは、相手への信愛を示すことであり、また積極的にセックスに加勢することをも意味すると思う。彼女がためらうのも無理はない。夫以外の男性相手に、本来そんなあからさまさを示すべきではないからだ。

だが、実際に倫子が悩んだのはほんの刹那的な間だった。実は、たとえ依頼を受けなくても、どのみち次の挙動には出ていたのである。それは、彼女の意志でというより、反射的にというようなものだった。発情した彼女の口は、男根が入ってきた時点から、慣行的に対応を準備し始めていたのである。これは、経験を重ねてきた成熟した女として、当然の反応だった。

「ほれぇ、口動かして」

生温かく皮の厚い指で、宇川は倫子の唇をめくったり、頬を両方から挟んだりした。

「ングォオ……」

不格好に相好を歪められて、倫子はちょっと息が詰まる。しかし、舌は自然と動き出していた。少しずつずらして、陰茎の輪郭を確かめるようにする。後ろに控えていた淫性が、いよいよ理性を乗り越えて発露してきた形だ。

と、ここでまたしても牛滝の方へ移動されられる。結果、これは彼女の積極性に拍車をかけることになった。ようやく気乗りしだしたタイミングで引き移ったために、その続きでこちら側も口淫をする。また移動する。さらに口淫する。また移る……。次第に彼女の中で、二本の陰茎が同化していく。

「おお……エエで、エエで。奥さん、おしゃぶり上手やわ!」

口の周りをベトベトにしてペニスをしゃぶる倫子のことを、牛滝が喜んで讃える。

倫子は舌先を丸めたり頬をへこませたりして、もはやどこからどう見てもフェラチオをしていた。それを二本分もやる。とんだ淫乱ぶりを発揮しだしたものだ。

「どっちのチンポがおいしいねんな?」

宇川が興に乗って問う。すると、湊山も、

「うまそうにしゃぶるなぁ」

と、会話に加わった。腿の上に倫子を乗せる彼にとって、彼女の口淫はちょうど目線の先にあった。

彼は、倫子がダブルでフェラチオを始める間も、相変わらず腰を小刻みに揺すったり、水平に回転させたりしていたが、段々とそれだけでは窮屈になりだしたらしい。

「奥さん、ちょっと」

彼は倫子を抱き寄せ、有無を言わせず一緒に立ち上がりだした。

(あぁっ! やっ!)

倫子は戸惑ったが、それは急に腰から持ち上げられてバランスを崩したためだった。だが男の膂力のおかげで、ひっくり返ることはなかった。結局彼女は男根を後ろから接続したままで、その場に立ち上がらされてしまう。

倫子は聞き逃したが、湊山は他の男たちにも何かしら配慮はしていたようだ。一方彼らにも別に異論はなかったらしい。口淫は諦めることになったが、むしろニヤニヤして二人を見ていた。


<つづく>



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[2010/07/14 20:36] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(19) 20:40

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん





――午後八時四十分


湊山は、倫子を後ろから激しく突き始める。

「ンアッ! アッ……アァァ……!」

ずっと入っていたはずのものなのに、後背位から出し入れされ始めたそれは、まるで息を吹き返したかのように活き活きとした別物に感じられた。再び真価を発揮しだしたそれを悦んで、倫子の性器はうるみだす。

(ああっ! 感じる! 深い……!)

角度としてはさっきまでの姿勢の方がよく入っていたのだが、大きな幅で動かれた方がより存在感を感じるものである。倫子の膣も活気を取り戻したようで、口も良いがやっぱりセックスは膣だ、という印象を彼女に植え付けた。

もっとも、湊山の後背位は、それだけでは終わらなかった。彼は、そのまま前進を始めたのである。湯船の一方の端、それも、少年たちが居並んでいる方へ向かってだ。

「あっ、やっ! ダメ……イヤァ……!」

倫子はうわ言のように喘いで、彼の進行を阻もうとした。だが、止めても無駄だろうということは分かっていた。いやそればかりか、彼女の淫らな好奇心は、最悪の結末をすら諦めの境地の中で期待していたのかもしれない。

あっという間に、湯船の淵へと到達する二人。そこにある黒く平たい岩に、倫子は指示されて手をつく。湯船から半身を乗り出す形になる。もちろん、乳房も丸見えだ。

その姿は、多感な少年たちに一体どんな影響を及ぼすだろうか。見知らぬおばさんが、自分たちの方に身を乗り出してセックスしている姿。乱れ動く巨大な乳房。そもそも、乳房を見ただけでも興奮してしまう年頃ではないだろうか。

ちょっと振り返ってみれば、ほんの二メートルも離れていないところで繰り広げられている大人たちの痴態、想像だにしない光景が目に飛び込んでくるのだ。体を洗い終えて、振り返ってみれば……。

(洗い終え……る?)

そう言えば変だ、と倫子は気づいた。さっきまで快感の波に漂ううち、いつしか少年の存在すら忘れかけていたが、ふと考え直してみれば、彼らは一体いつまで洗っているのであろうか、と気になってきた。

かれこれもう十分はとっくに経っているわけで、時間感覚に自信のない倫子でも疑問に思う位なのだ。少年が温泉に入る前にそんなに念入りに洗うことがあるだろうか。

と、その時、宇川が唐突に、なんと彼らに呼び掛けたのである。

「おい、僕ら!」

少年たちの背中が、一瞬縮こまったように見えた。咎められるのを恐れたような感じだ。

だが、宇川の声はあくまで優しかった。

「いつまでもそんなとこおらんと、ぼちぼちこっち入っといでぇな」

彼は誘ったが、少年たちは用心しているらしく、こちらを見ようともしない。

すると、今度は牛滝が声をかけた。

「怖がらんでもエエがな」

彼はそう言うと、湯から上がって三人の方へズケズケと歩いていく。そうして、

「見とったやろ? なあ」

列の左端につけ、満面の笑みでそばにいた者の顔を覗き込む。

「隠さんでもエエて。ほれ、ちょっとそれ、取ってみぃ?」

彼が何を指示し、何を確認したかは次の一言で分かった。

「勃ってるやん! ほれ!」

この指摘には、宇川や湊山も笑った。

「こっちおいで。エエことしょうな?」

改めて宇川が勧誘する。

「オナニーよりよっぽどエエこと教えたろ」

続いて湊山も呼び掛ける。

「そや! だまされた思て、おっちゃんらの言うこと聞いときて! 絶対損せぇへん!」

牛滝も力を得て力説する。まるで熱心な商売人のようだ。

果たして彼らのどの言葉が効いたのかは分からぬが、結果三人の少年たちは互いに顔を見合せながらも、順々に立ち上がっていった。


<つづく>



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[2010/07/15 20:40] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(20) 20:44

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時四十四分


振り向いた少年達の表情は、いずれも緊張して固かった。しかし、口元はやや緩んでいた。牛滝につられて愛想笑いを返したものだ。

「ほれ、男らしく、そんなもん取ってまい!」

牛滝の命令で、三人は素直に股間を覆っていたタオルを取りのける。浴場に来てからこのかた、彼らはずっと股間をそれでかばっていたのだった。

「おお、元気やなあ」

笑いを含んだ声で宇川が言う、あらわになった彼らの股間を見て。

「もっと近寄って、あのおばちゃんに見したり。おばちゃん喜ぶさかいに」

勝手なことを言って、牛滝は戸惑う三人を前に進ませた。

倫子の顔の前に近づいてくる、少年たちの陰茎が、勃起しているペニスが!

(ひいっ!)

倫子は呆気にとられた。人生初めての経験である。顔の前にペニスが林立している光景。

「どや、みんなうまそうやろ」

言いながら、牛滝は自分も三人の列に加わる。彼のものは勃起していなかったが、一応これで計四本の男根に取り囲まれることになった。これだけのものに囲まれると、何やら生温かい風がそちらの方から流れてくるようだった。

「ま、ま、とりあえず浸かりぃな」

宇川がそう言って手招きしたので、四人はひとまず湯船に入ることになった。勃起達が、倫子の傍を通りすぎて湯に沈んでいく。

「自分らいくつや?」

すっかり湯に浸かった少年たちに、宇川がにこやかに話しかけ始める。倫子の時もそうだったように、彼一流の面白おかしい雰囲気でひょうひょうとしゃべられると、不思議に油断して軽い気持ちになってしまう。

少年たちも、次第に打ち解け始めた。とりあえず今のところ敵意はないと判断したのだろう。それに、偶然のこの出会いによる興奮も、彼らの神経を励ましたようだった。

あまつさえ、裸体の女と、しかも彼女のセックスが生々しくも堂々たる姿をすぐ傍にさらしているのである。これに興奮と期待感が高まらないわけがない。ガチガチに膨張したペニスがその最たる証であった。

(ああ……また、勃てて……)

翔太や修次という幼い子供たちから、高校生の肇、四十代や五十代の中年達、今日ここで接した男たちはことごとく自分を巡って勃起している。今もまさに、目の前にいる少年たちも。

倫子は、自分の体がかくも罪つくりなことに、当然と意外の入り混じった複雑な心境だった。女として己の魅力への備えを自覚しないわけではなかったが、それが如実に勃起という結果に表れるとは信じていなかったのだ。

男が女を認める時、男にはこういう身体的変化があることを、倫子は実体験として改めて確認したわけである。それと同時に、性対象として認知されたことによるメスとしての自覚も強固になっていった。

オスはペニスを勃起させ、メスはヴァギナを潤ませる。いつもどちらが先とは言いきれないが、お互いに影響し合って求めあっていくのである。倫子も、今度加わった新たな勃起たちへの対応を自然に予定するようになっていた。

(次……三本……)

常識から完全に乖離した頭で、倫子の肉体は早くも算段をしていた。発情した男根が傍に現れた時点で、彼女のやはり発情している肉体は、サガとして速やかに反応してしまうのである。

とはいっても、まだすぐにそちらと始めるわけにはいかない。こちらにはまだ一本継続して入っているのがある。

湊山は、少年たちが湯に浸かるまでしばらく手を休めていたが、彼らが湯の中で宇川らと会話を始めると、ゆるゆると腰振りを再開した。しかもご丁寧に、湯に浸かる少年たちの方にくるりと向きを変えてだ。

すなわち、倫子はさっきまで手をついていた縁を背にし、諸手を後ろ手に取られたまま支えられ、そうして後ろから男根で突かれることになった。少年たちから見ると、彼女の顔から乳房から腹、太ももに至るまでの前面が丸見えだ。

また、馬の手綱のように両手を後ろに引っ張られていることで、前方に飛び出ている乳房が弾むこと弾むこと! 男根の出し入れに合わせて、縦横無尽に揺れまくるのである。巨大さ故のその迫力を、遺憾なく発揮した形だ。

「うわあ、どエラい揺れよんなあ! ブルンブルンいうとるで! こない揺れるか普通。どんだけデカ乳やねん!」

牛滝が嬉々としてその光景を讃えた。さらに彼は脇にいる少年たちにも同意を求める。

「自分ら見てみぃ。なあ? ものごっついなあ?」

問われた彼らは曖昧に口ごもっていたが、それはまだ照れがあるからだった。真っ直ぐ見られないような圧迫感をそれまでに感じていたのだ。

だが牛滝に促されたことで、ようやくまじまじと倫子を見詰めだす。見詰めだすと、元来興味津々なものだから食い入るように真剣に見る。片時も目を離さない。

「アアッ! オッ、オッホ、オッホ!」

見られていると分かっていながら、いやあるいは見られているからかえってか、倫子は激しく情熱的に狂い乱れた。まるで観賞用に性交をしているようだった。桜色に染まった彼女の肌が、男達の輪の中で鮮やかに映える。


<つづく>



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(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
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(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46
(101)05:52~(110)07:07(111)07:15~(120)08:35

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[2010/07/16 20:44] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(21) 20:47

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時四十七分


少年たちは、まんじりともしないで倫子の痴態を見つめていた。そんな彼らに宇川が尋ねる。

「自分ら、童貞か?」

品のないことをあけすけに聞くものである。

三人は困ってしまって、互いに顔を見合わせた。そういうことについて、ちょうどデリケートになりだす時期である。仲間内でも、あまり打ち解けた話はしていないのだった。

「恥ずかしがることないがな。自分らぐらいの歳やったら、そら童貞でもおかしないわ」

宇川はこう言って、告白のハードルを下げてやる。どうあっても答えなければならないらしい。

三人は渋々告白した。三人とも童貞だった。

「おっちゃんかて、その頃まだ童貞やったわ」

湊山が明るく言う。恥じ入る少年たちに加勢するつもりのようだ。

ところが牛滝は、

「ワシ、その頃もう彼女おったけどなあ」

と、せっかくまとまりそうな輪を乱すようなことを言う。これをとりなすのは宇川の役目。

「まあまあ、人それぞれや」

彼は持ち前の柔らかな物腰で、既に少年たちから一定の信頼を勝ち得ていた。

「そやけど、今日はほんまラッキーやで」

感慨を込めて宇川が言う。すると、これには牛滝も大賛成で、

「そや! こんなボインとオメコできんねやからな! 中々ないでぇ、それもタダで」

湊山も笑顔で、

「うらやましいなぁ君ら。こんなベッピンさんとやでぇ?」

中年男達の煽りに、少年たちの興奮も高まらざるをえない。場は和やかなムード一色となっていった。そんなムードを象徴するように、宇川が皆を笑わせる。

「ただ、ちょっとトウはたってるけどな」

すかさず牛滝も口を挟む。

「ひょっとしたら、自分らのお母さんよりも年上か分からんで」

倫子の正確な年齢のことを男たちは誰も知らないわけだが、ただ少なくとも二十代前半までの若い感じではないとの判断から、男性によくありがちな女性の年齢に対する揶揄を行ったものであった。

倫子はいわゆる美人の部類に属していい容姿だったが、実年齢と比較して殊更に若く見えるというタイプではない。ふくよかな胸のせいもあるだろう、母親的な雰囲気が前面に出るからである。

もっとも、少年たちとの歳の差が親子ほどもあるのは事実だった。倫子はぼんやりしていたが、平常なら即座に判断していたはずである、自分の娘と彼らが同年代であると。

宇川との伸び伸びとしたトークによって、少年たちの素性は次第に明らかとなっていった。

彼らはいずれも中学三年生で、この温泉にはクラブ活動の合宿としてやって来たということだった。

「卓球部か! そら温泉にはぴったりやわな」

牛滝らは茶々を入れたが、実際には部の監督とのつながりでここの宿泊施設が選ばれたのである。ちなみに、倫子らも一員の伝手でここに来ることになったのであり、結局そういう知り合い筋しか客が来ない所なのであろう。

少年らの名は、それぞれ、赤石、栃尾、別所といった。

赤石(あかいし)は利発そうな外見で、三人の中ではリーダー格のようだった。聞けば部長ということであり、それも頷けるほど頼りがいのありそうな雰囲気だった。

ほかの二人は、彼に比べればおっとりとしており、栃尾(とちお)は横幅の広いぽっちゃりとした丸い体型、別所(べっしょ)は背が一番高くひょろりとした体型だった。

三人は同級生ということで一緒にいることが多いらしい。ほかにも部員はいるが、彼らだけが抜け出してきたのだという。

「まあ、とりあえずラッキーやったなぁ。こんなチャンス滅多にないで」

牛滝は言った。これを受けて、湊山が言う。

「よっしゃ! もうちょっと待ってや。おっちゃんももうすぐ終わるさかいな」

彼は言いながら、倫子の尻により強く腰を打ちつけ始めた。宇川がそれを指さし、

「お手本や思て、よう見とき」

と、赤石らに促す。


<つづく>



(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
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[2010/07/19 20:47] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(22) 20:48

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時四十八分


湊山は倫子の腰を引き寄せ、また自身も腰を突きだして激しく接合を繰り返した。その度に肌と肌のぶつかり合うパンパンいう音が、風呂場ならではに大きくこだまする。

少年たちは宇川の号令で二人に近づいていき、その結合部周辺を取り巻いて顔を並べた。

「ほら、なあ? 入ったあるやろ?」

そこを指さしながら彼が振り返る。

「は、はい……」

赤石を筆頭に、三人は生唾を飲み込んで答えた。

彼らの目前には交尾するペニスとヴァギナがあったが、ペニスは先端をうずめているので幹の部分しか見えない。他方その先端を覆い隠しつつ脇へと盛り上がる肉土手には、黒い縮れ毛が伸びやかに群生していたが、三人の目からはその毛一本一本までが確認できた。

「見えるかぁ? ほれ、チンポがなぁ、出たり、入ったり……」

湊山は一同を見まわしながらちょっとペースを落として、肉棒をギリギリまで抜き出したり、逆に根元まで押しこんだりして、性交の機能が見物しやすいように気を遣ってやった。そうやると、陰茎が膣に挿入されていく一部始終が少年たちにも非常に分かりやすく、まるで、理科の実験教室のようだった。湊山は教師よろしく、倫子という教材で彼らにセックスのレクチャーをしているわけである。

(アアァー……)

倫子は見られているのを意識して羞恥に震えた。いくら感性が狂っているといったって、全てを忘却しているわけではない。ちょっと気を抜けば、素顔の自分が顔を出すこともある。まじまじと間近で見られているのが分かればなおさらのこと、倫子は自分のセックスが、そういう知識のない少年らにまで観察されていることを恥じ、モジモジと身悶えた。

股間の花弁からは、それにつれ背筋を通ってゾクゾクとかゆいような感覚が伸びあがってくる。それは脳に到達するかしないかでぼやけていき、その不確かな感じが倫子の口をだらしなく広げさせた。もし手が使えたら唇に触れて確かめたかった所である。

「奥さん、ちょっと足上げてくれるか」

湊山はそう言いながら、といって別に彼女がそうするのを待つでもなく、倫子の右の膝の裏をつかんで自らそれを持ち上げた。すると、犬が小便をする時みたいに、彼女の股間は丸見えになる。

「ヒ……ヒィヤァァ……」

倫子はか細い声で啼いた。

女は女の建前として性に対して積極的に振る舞えない習いがあるが、そういう自覚を発動しなくても、今の倫子は芯から抵抗を覚えていた。セックスの場所を公開することには、何か恐れのようなものを感じずにはいられないのだった。

湊山は、さらに大陰唇の肉厚をめくってみせる。

「どうや? ちゃんとオメコにチンポ入ってるやろ?」

問われるまでもなく、少年たちにもその様は明らかだった。

「この穴に入るんやで」

念を押すように言う湊山の言葉に、三人は興奮して頷いた。その反応に納得しつつ、湊山は言う。

「よっしゃ。ほんなら終わり方もぼちぼち教えといたらなな」


<つづく>



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[2010/07/21 20:48] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
湯けむ輪(23) 20:49

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時四十九分


「やっとイくんかいな、長かったなぁ。ワシなんか一瞬で済んでもてアホみたいや」

牛滝がわざと情けなさそうに言って笑いを誘う。

「いや、長いことないて。途中でこの子らが入ってきてやなぁ」

湊山はそう弁解する一方、肉茎の出し入れを一層激しくした。その摩擦で小陰唇の襞に白く泡立った汁が生じる。

少年らは顔の直前でそれを目の当たりにしていた。もしここが温泉でなければ、そこの匂いまで如実に感じられただろう。

「アッ……ウ、ウゥ~ッ……」

倫子は絞り出すような声で唸る。体の芯がジンジンとうずき、全身の肌が熱っぽい。汗はその上をくまなく覆い尽くし、頭の地肌までその例外ではないために、栗色の髪はそれと水蒸気とでペッシャリとウェーブを沈めてしまっていた。

その様子は股間の毛においても同様で、しかもそこにはさらに白濁した粘液がまぶさって、渦を巻く縮れ毛をベッタリと下腹部に張り付けていた。その合い間にある割れ目の中はなおさらグッショリと濡れそぼって、普段の乾いた状態を想像できないほどだった。肉棒で突かれるとバチャバチャと水音が鳴るのだ。もはや絶頂は近かった。

(ああ……っ! イヤッ、ダメッ……! もうダメだわ……、わたし……)

いよいよ昇りつめようという段になって、もう衆人の視線などに構ってはいられなかった。いや、正確にはそれらを全部受け入れて、あらゆる熱量とともに絶頂に達しようというのである。倫子は本気にさせられていた。

ところが、こうして彼女がとうとうオーガズムに届こうとするより前に、ほんのタッチの差で先にエレクトしたのは湊山だった。

「イくでぇっ! 出すで、出すでぇっ! 見ときやあ、中出しやでえっ!」

言いざま、彼は一気に射出した。高く掲げた倫子の右膝を抱いたまま、その付け根の先にある穴にザーメンをドロドロ流し込む。

「ああ……出てる出てる。分かるか?」

彼は少年たちに問うた。問われた三人は見た。陰嚢が引き締まってその先の竿がピクピクと脈動している様子を。出ているものまでは見えないが、きっと中では精液がドクドク噴射しているだろうことは容易に想像できた。接合する性器の周りに中年男女の濡れた陰毛が生い茂り、それが交尾の生々しさをより引き立たせているように見える。

動物本来の機能としての繁殖行為、生きた精子と卵子のやり取り。それを円熟した大人がやると、その場はもう猥褻物そのものだった。既に母親としてベテランの域に達しつつある女ながら、こうして新たに子作りされて啼かされて、おまけに童貞少年たちにさらされて、これを猥褻と呼ばずして何と呼ぼう。

膣はめくれながら太々とした陰茎をくわえ込み、度重なる受精の悦びに潤んでいる。その縁どりはねずみ色に近く、使い込まれた風合いを表していた。男たちのギラギラした黒光りの肌に比べれば、倫子の生白い肌とのコントラストは全体的に鮮明だったが、性器だけは例外で、陰嚢ほどのずず黒さではないにしても、経年変化による色の沈着は隠せないのだった。

「ア……オォー……」

そんな風に隅々まで観察されているのも忘れて、倫子はかすかに首を横に振りながら、膣内に流れ込んでくるスペルマの熱を噛み締めていた。

首を振ったのは、彼女自身が絶頂を逃したためだった。彼女はまだまだ快感をむさぼれるのである。

そんな彼女の貪欲さに呼応するように、宇川が言った。

「ヨーシ、ほな、君らもいこか」

湊山がそれを引き受けて、

「おお……お先やで」

そう言いながら、陰茎を膣から抜き取った。途端に、トロトロトロ……、白い汁が流れ落ち湯の中に混ざる。

(次……)

倫子は頭の中がグルグル回るように感じた。それが、まだ酔いが醒めないためなのかどうか、もう自分でもよく分からない。


<つづく>



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湯けむ輪(24) 20:50

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時五十分


「お先、お先」

胸の前辺りに手のひらを立てながら、湊山は軽く言って倫子の傍を離れた。一仕事終えた男根は、濁った糸を垂らしながら斜め下方を指している。

それがブランブランと行き過ぎるのと入れ違いに、赤石はおずおずと前へ進み出た。

「おっ、いよいよデビューやな」

牛滝が横から声をかける。

「ボクらがつこた後のお古で申し訳ないけど」

宇川も声をかける。中年親爺お得意の、年少者への冷やかしである。

赤石は彼らのそういう言葉に、顎を軽く引くようにして浅い会釈で応じながら、若干きまり悪そうに倫子に近寄っていった。

「自分からか?」

牛滝が問う。

「……っす」

ごく自然な形で譲られて、三人の内では赤石が一番手に行くことが決定していた。

彼は、倫子の背中あたりに触れようとする、が、勝手が分からない。本来ルールなど無用だからやりたいようにやればいいのだが、大人たちの手前、どうしても段取りがあるのではないかと思ってしまい、遠慮してしまうのだ。

そう彼がためらっている間に、ちょうど宇川が思いついて言った。

「前向きでしぃ」

彼はそれと同時に行動していた。すぐに倫子に近寄って、彼女を仰向けにし浴槽の縁の平たい岩の上に寝かせる。“前向き”とはすなわち、互いに向かい合って合体する意味らしい。

「せっかく“男にしてもらう”ねんから、ちゃんと相手の顔見てあいさつせなあかん」

すっかりセッティングを終えて、彼は赤石に訓示する。すると、傍から湊山もそれに賛意を示した。

「そやそや、初めての人やねんからな。ほんで、わざわざヤらしてくれはんねんから」

他方、牛滝は別の方向から注釈を加える。

「このおばちゃんかて、顔見ながらしたい思てはるわ。チンポしてもうてる男の子の顔をな」

倫子はそうして勝手に内心を解説されながらも、それには一切の無反応を決め込んでいた。ただ彼女の蜜壷から、大粒の濁り汁を一粒漏らしただけだった。

赤石はいよいよそんな倫子の腿の間に立った。彼の怒張は精一杯に膨れ上がり、今にもはじけ飛んでしまいそうである。見るからに若いペニスだった。それを縮れ毛の割れ目に密着させていく。

「分かるか? さっき見た穴やで」

股間を覗き込んで、宇川が脇から世話を焼く。それに対して、大丈夫、のリアクションを返しながら、赤石は膣口に亀頭を沈めていった。鮮烈な桃色の先端が、肉の襞の中にその身を隠していく。

「気持ちエエやろう?」

牛滝が聞いたが、聞くタイミングが早すぎて、赤石にはまだ実感はなかった。彼は反応を示せないまま、とにかく進路に沿って奥へ奥へと亀頭を進めていくだけだった。

「ンフゥン……」

少年赤石が男になると同時に、倫子もまた女になっていた。子作りの筋道が、彼の剛直に一直線に占拠されていくのが分かると同時に。

太さや長さはまだ成長途中と思われたが、その固さは倫子のメス肉も十分に満足のいくものだった。彼女はそれがために、彼の腿の裏にひそかに足をひっかけたりもしたものだ。そうして少年を引き寄せ、肉壁にコリコリと当たる剛直を体感する。既に盛り上がっている彼女の気は、もはや天まで上り詰めそうだった。

「ウッ、エェ……アェゥイー……!」

目と口を共に半開きにして倫子は喘ぐ。

「見てみぃ、おばちゃんも気持ちいい言うてはるわ。チンポ気持ちいいて、なあ?」

牛滝が倫子の顔を示しながら口を挟む。彼の解説は相変わらず倫子の許可を得ないものだったが、しかし今度ばかりは当たっていた。ほとんどその台詞をきっかけにして、彼女の心は性の悦楽一色に染まっていく。

(気持ちいい……! ああっ! 気持ちいい! 気持ちいい!)

彼女は心に叫びながら、けた外れのエクスタシーをただもう一心に追い求めていた。ある意味もうずっと快楽の頂点を極め続けてきたような感覚ではあったが、もう一つ天井を超えた快感が確かにあるはずなのだ、その境地にもうすぐ達せられる、倫子はそれを信じて待った。

一方、赤石は行ける所まで行った後、そのまま動かなかった。そうして倫子の腹や腰のあたりに頼りなく手を添えたりしていた。その手つきは恐る恐るといった感じで、まだ遠慮のある様子がはっきりと窺えた。

「そのまま動いてみ」

隣で見ている牛滝が、じれったそうに促す。宇川はそれをいささかうっとうしく思ったようで、

「かまへんで、ゆっくりしいや」

と、赤石に優しく加勢した。

赤石はそんなギャラリーたちに気を使ってか、ちょっと腰を前後しだした。だが、それもちょっとのことですぐにやめてしまう。そうして、さりげなく宇川の方を見、なぜかきまり悪そうにしだした。

「ん? どないした? 気持ちええか?」

宇川がやんわりと尋ねる。それに対し、赤石は下腹をかすかに痙攣させて、ただただ困った表情を浮かべていた。

彼がなぜ困っているのか、それに真っ先に気づいたのは倫子だった。彼女の股間には、本日もうすっかりお馴染みとなった、例のあの熱さが一遍に広がっていたからである。


<つづく>



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[2010/07/25 20:50] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(25) 20:52

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時五十二分


「イッたん? もう?」

ほどなくして牛滝も気づいた。聞かれて、赤石は心底恥ずかしそうに頷く。それを見た中年男達に、一様に温かい笑みが広がる。

「早いナ~、自分」

牛滝がからかって言うと、湊山が、

「いやいや、最初はそんなもんや」

と言ってフォーローし、宇川もそれに続けて、

「牛ちゃんよりマシやがな」

と言い、赤石をかばった。牛滝がそれに言い返して、場にまた和やかな笑いが広がる。

そんな中、赤石は顔を紅潮させながら、そそくさと陰茎を抜こうとしていた。すると、湊山がそれを押しとどめて言うよう、

「まだ出てるやろ? 最後まで全部出させてもらい。おばさんみんなオメコで飲んでくれはるから」

この彼の独自の判断で、赤石は陰茎の躍動が終わるまで膣内にとどまることになった。

「良かったなあ。初体験で生中出しやで? うらやましいわ」

改めて湊山が言う。赤石以上に、彼はその感動に価値を見出しているようだった。

「女も中出しされた方が気持ちエエからな。このおばちゃんも喜んどるで」

牛滝も話す。無知な少年たちは、熱に浮かされてぼんやりとしながらも、初めて接する生のその知識に単純に感心するのだった。

「次は?」

やがて、ほとぼりの冷めた赤石が倫子から離れると、宇川が少年二人を振り返って問うた。

すると、顔も体も丸こい線の、栃尾がのっそりと進み出る。彼はこめかみから汗の筋を流しながら、中年達を窺い窺い倫子の前に近づいていった。

「おっ、自分か。がんばりや」

牛滝が声をかける。栃尾は、何を言われるのか、といった風でビクビクしながらそれを聞き、小刻みに浅い会釈をしてそれに応じた。牛滝はそれを見てニヤニヤしている。

栃尾はいかにも緊張した様子で自分の陰茎の根元を持った。ちゃんと勃起はしていた。だが赤石と違い、亀頭の下の方が包皮にくるまれたままだった。それを目ざとく牛滝が見つける。

「まだ剥けとらへんねんなあ。入れる前に剥いたらどうや」

「えっ?」

といった感じで、栃尾は硬直する。牛滝の言う意味が分からないのだ。そこへ、宇川が助け船を出した。

「いやエエてエエて。オメコしてる間に、自然に剥けるわ」

この一言のおかげで、栃尾は行為を継続することができた。彼は、さっき赤石のを見た通りに、陰裂を亀頭で探りながらそこにあるはずの入り口めがけて腰を突きだした。

だが、入らなかった。ツルリと的を逸れて、陰毛の茂みの上にスライドする。もう一度やってみる。すると、またしても失敗してしまった。膣口はすっかり開いているし分かりやすいはずなのだが、問題は彼がそこをよく確認しないことである。よく確かめずに、勢いで腰を押し付けようとしてしまうのだ。

ついに見るに見かねた湊山が、情け深い表情で彼のもとへ寄って行った。

「大丈夫、落ち着いてしよな? エエか? ここの穴やで。よう見てみ?」

栃尾に語りかけながら、倫子の膣を指し示す。そしてさらに、その入り口を人差し指と親指で押し広げてさえみせた。

「ここやで? よし、こうして開けといてあげよ」

彼の言葉が終らぬうちに、穴からはドロドロと白濁液があふれ出てくる。栃尾はそれを見ながら、しかしそれに対して何らの感慨も抱かずに、ただもう目的の達成ばかりを考えて、指示通り陰茎をそこに当てた。

亀頭の上に、他人のザーメンがまぶさる。

「よっしゃ! おっちゃんも手つどうたろ」

急に牛滝は言って、倫子の左足を抱え上げた。それにより、股間の位置が一層明らかとなる。こうして、まるで分娩さながらに、人々の介助によって股間をさらされた倫子であった。

そんな介助の甲斐あって、栃尾はようやくのことで性交に成功した。彼の亀頭が、包皮もろとも倫子の膣内に埋まっていく。

「オオ~、おめでとう。入ったなあ。童貞卒業やで」

湊山は彼を祝してやった。

「はい……」

とりあえず所期の目的を達せられたことで一挙に緊張が解けたのか、栃尾はほっとして頬笑みを湊山に向けた。全身の力まで抜けたようだ。肩もだらんと下げている。そして、それは彼が性交を終了したことをも意味していた。

彼の終了は挿入開始とほぼ同時だった。既に入り口から精液を発射しながら、肉の間を分け入っていたわけだ。

「もうイッたか!」

大笑いしながら牛滝が言った。栃尾はそんな彼の言動にも、もうびくついたりしなかった。それぐらいほっとしていたということだろう、挿入という彼にとっての大挙をなしえたことに。

一方、この時深い感動を味わっていたのは、栃尾ばかりではなかった。


<つづく>



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[2010/07/26 20:52] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(26) 20:55

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後八時五十五分


「……ンッ……! ハアッ……」

激しいめまいを覚えて、倫子は昏倒した。一瞬間頭が真っ白となり、人々の声も遠ざかる。それは強烈なオーガズムだった。今までにもかなり高感度の快感はずっと続いていたが、かねて予期していた通りやっぱりそれを超えるレベルは存在したのである。

感度の天井を突き抜けたそのエクスタシーはまさに想像以上のもので、倫子にとっては久しぶり、いや生まれて初めてかもしれない感覚だった。セックスで気を極めるのは初めてではなかったが、思えば複数人と立て続けにまぐわうこと自体が初体験なわけで、それから得られる感覚というのがこれほどのものとは、到底事前に想像できるものではないのであった。

(気持ちいい……!)

もうそれしかなかった。倫子は全身これ官能となり、夢うつつの境を満足げに漂うのだった。

(イッた……イッてる……わたし……)

倫子はそれを自覚し、しかしうわべにはほとんどそれらしさを表わさずに、ただ恍惚となりながら静かに静かにその身を横たえるばかりだった。

だが、これだけ男が居並ぶという中で、その変化に気づく者が一人もいないはずはなかった。

「どないしたん、奥さん。気持ちよかったんかいな?」

察しのいい宇川が、早速倫子の傍に寄ってきた。彼は彼女の前髪の下に手を這わせ、指の甲で額を優しく撫でる。

「気持ちエエの?」

倫子はその時、自分でもどうしてそうしたのかは分からぬが、何のこだわりもなく素直にそれに頷き返していた。極めて素直に、可愛らしくかすかに顎を引いて。

おそらく、肉体的に満たされたという結果が、それだけ彼女の全身を支配していたということなのだろう。

宇川はその様子を見て、額に置いていた手を頬から顎の下へと移動させ、愛おしげにほほ笑んだ。その手に、彼女の汗がべったりと染みつく。

「おばちゃんもイッたて。よかったなあ」

牛滝が栃尾を振り返って言う。別に栃尾一人の頑張りによるものではなく、たまたま栃尾がその瞬間に居合わせただけだということを中年達のいずれもが分かっていたが、そこはあえて触れず栃尾に花を持たせてやったのである。

栃尾がそれを真に受けたのかどうかは分からぬが、照れ笑いを浮かべて彼は後進に身を譲った。射精を終えたことですっかり安心しきっている彼なのである。

さて、続いての順番は、ついにこの場で唯一の童貞となった少年、別所である。彼は、ひょろ長い体を押して、栃尾と持ち場を入れ替わった。

「おう、最後や、がんばりや!」

牛滝の声援に、はにかみながらも気さくに愛想を返す。既に三人目ともなると勝手も分かっているし、幾分緊張も取れているようである。

彼は栃尾のような失敗はせずに、いともあっさりと倫子の中に身を沈めた。

倫子は相変わらず静かに横たわったままで、新たな男が侵入してきたことにも殊更の反応を示さない。男たちもそれにはお構いなしである。彼女がイこうがイくまいが、男たちはただ彼女の体を利用するのみだ。

「……おあ……すっげ……」

挿入した別所は、思わずつぶやいた。それを聞き逃さず、牛滝が尋ねる。

「エエやろ。ほんまもんのオメコは」

ニヤニヤしながら聞く。すると、同じようにニヤニヤしながら別所も返す。

「い、いいっすね」

知っている者だけに通ずる秘密を、共有しているといった体だ。彼自身やはり初めてのこととて緊張はしているのだろうが、この点、いささか他の二人よりは余裕を示せていた。

「好きなようにしたれ」

「はい」

牛滝の指令に返事し、彼は思い切って倫子の乳房に手を伸ばした。


<つづく>



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[2010/07/29 20:55] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
おしっこ、ついてきて。

『おしっこ、ついてきて。』






深夜、私は目を覚ました。隣に眠る妻も、そして別の部屋にいる子供達もおそらく、皆等しく夢の中だ。私は彼らを起こさぬように気遣いながら、静まり返った廊下をそろりそろりと歩いて行った。

一階の端、庭に面して続く廊下は、位置こそ昔と変わらぬものの、フローリングの色もまだまだ真新しく、子供の頃に感じた、あのおどろおどろしい闇など微塵もなかった。

そう、あの頃、あの幼かった頃、この廊下は、いや、ひいてはこの家全体が恐ろしいまでの妖しさに満ちて見えた。なぜあんなに怖かったのか、今となっては分からない。

そして、その怖さが払拭されたのも、単に数年前のリフォームのせいばかりではないだろう。やはり、子供の心に特有のあの心細さというものが作用していたに違いない。

あの頃、この廊下の先は果てしなく長かった。その先は闇に包まれており、幼い心に奇々怪々の想像を否応なく強いた。薄い障子を一枚隔てて、そこには妖怪の類がいるとみて間違いなかった。

だから、尿意を催そうものなら、それは死活問題だった。廊下の突き当たり、この家の角に当たる所に便所はあったが、皆のいる居間からは離れており、そこは昼間ですら騙し騙しでなければ近づけなかった。

大体からして、古い家というもの自体に子供には馴染みづらい要素があるものだ。殊に田舎に立地するともなれば、街とは違う独特の雰囲気に、年に数度しか訪れない身にとっては違和感もひとしおである。

そして、夜――。

昼間は、この家へ来ることに、祖父母や親戚と会えることに単純に舞い上がっていた私も、夜ともなればその違和感のただ中にいる自分を直視しなければならなかった。まして、父母の下を離れては。

いつだったか、あれは確かまだ小学校に上がる前だったと思うが、その晩、私は両親とは別に、いとこ達や彼らの母、すなわち叔母と同じ部屋で寝た。

ついさっきまで、いつ果てるとも知れない戯れに一心不乱に暴れまわっていたというのに、何の前触れもなくそれは終息し、私たちは布団に横になった。やがて電灯も消された。

私は物足りなかった。もっと遊んでいたかった。しかし、いとこ達はいともあっさりと眠りに落ちてしまった。すぐに寝息が一定の長さで聞こえ出す。私は焦った。

眠れない。彼らが眠ったと思うと余計に眠れなかった。ぼんやりと目に映るのは、天井の木目、障子の影……。次第に恐怖が身にしみてくる。私はぎゅっと目を閉じた。

そんな時だ、尿意を感じたのは。膀胱を圧迫するあのどうしようもない感じ。初めのうちは、ごまかそうとか、早く寝てしまおうとか考えるのだが、意識すればするほど不安感は募るばかり。

私は、そんなことをしても何の効果もないと知りつつも、思わず股間を押さえ、そして貧乏ゆすりをしたりして何とか気を紛らせようとした。だが、もちろんどうにもならない。私は、最悪の結末をも意識した。

お漏らし――、それは選択肢とは言えない。しかし、便所に行くことが、今はそれ以上に怖かった。私はついに諦めた。もはやどうあがいても今からではどうせ間に合わない。そう思うことにした。

私は諦めた。確かに諦めていた。だから、その奇跡はまったくもって想像だにできないことだった。

「おしっこ?」

その声は叔母だった。横を向くと、叔母もこちらを見ていた。彼女が元々起きていたのか、私が目を覚まさせたのかは分からないが、私の様子がよほど目に付いたのだろう、気遣って声をかけてくれたのだ。

「うん……」

私は答えた。私はその時ほど叔母の心遣いを嬉しく感じたことはなかった。

叔母は優しく、また子供をよく可愛がる人だったが、私にとってはいとこ達の母であり、よその家の人として少しく遠慮を感じていたものだ。もしこれが母だったら、とっくに起こして便所へ付き添ってもらっていただろう。

本当によく気が付いてくれたものだと思う。私は、一気に重荷から解放された気分で、叔母に便所へ連れて行ってもらうべく、布団から出た。いや、出ようとした。だが、その必要がないと、そう言ったのは叔母だった。

「えっ?」

戸惑う私を尻目に、叔母はのそのそと私の足元の方へと這ってくる。私はどうしていいか分からない。どっちみち部屋の外へ一人で出て行く勇気などないのだから。

だから、すこしマシになっていた尿意が再び激しくなっても、ただ膝を震わせながらじっと寝転がっているしかなかった。そんな状態で、私は叔母の態度を不思議に思いながらも、彼女の指示をただ待っていた。

すると、彼女は驚くべき挙動に出た。なんと、私のパジャマのズボンを下にずらし始めたのである。私はたちまち不安になった、さては、ここでしろというのかと。そして、それはとてもできないとも思った。

だが、叔母はあっという間にパンツまで脱がしてしまったのだ。もはや、事態は明白だった。私は、驚きながらも、幼心に妙に納得してもいた。こういう緊急事態ならば、致し方ないのだろうと。

今はとにかく、おしっこがしたい、何よりもそれが一番の要請なのだ。どうやってするのかは分からぬが、叔母の指示通りにやれば間違いあるはずないのだから。

だが、そう覚悟を決めてみても、その先の顛末には、さすがにあっと驚かざるを得なかった。




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[2010/08/02 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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