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なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(70) 00:50

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前零時五十分


一方、彼は何の頓着もなくアナウンスを続ける。“素人”“人妻”“痴女”などといった、卑猥な煽り文句がその口から並べたてられていった。どれも、本日の“挑戦者”を表す単語である。

倫子の顔面から、一瞬に血の気が引いていく。耳朶を通過するどんなあざけりの言葉も、彼女は黙認することができた。しかし、名前は、名前だけは聞き逃すことができない。鎌先は、今確かに“リン”と言ったのだ!

彼女は眼を見開いて、正面を見た。そこには、授業参観よろしく部屋の後方にいならぶ男達の姿があった。父兄ならぬ、性の亡者どもである。ちらちら飛び散る妖しげな淡い光線にまだらに照らし出されて、彼らの顔一つ一つがスローモーションのように浮かんで消えていった。すると、それらはいずれもニヤニヤとほくそ笑んでいるではないか。

(知っている? わたしの名前を!)

そう見なすのも無理からぬことだ。偶然にしても、“リン”などという名をたまたま思いつくとは話が上手すぎる。夫、ないしその仲間から聞き出したと考えるのが妥当である。

(ああ……!)

倫子は絶望の淵でめまいによろめいた。夫、仲間、そう、みんないるではないか。ここにみんな揃っている! 右手前に鶴巻(つるまき)、肇の父である。その後方に新木(あらき)、翔太と修次の父。その左側には亀山(かめやま)、まだ幼い娘がいる父親だ。いずれも知りぬいた仲。日頃から同業の誼で、家族ぐるみの付き合いをしている父親達であり、今回の旅行にも共にやってきた。

妻達はいない。ここに来て、その理由は質すまでもなかった。いわゆる、“そういう店”なのだ。妻には分からない、男だけの享楽の間。それが証拠に、見よ、彼らのあの堕落した態度を。誓って言うが、彼らの内誰もが、日頃は良き夫、良き父親なのである。それがどうだ、公衆の面前で下半身を露出しては、どこの誰とも知れぬ女どもに、金で口唇愛撫を強いているのである。

倫子は視線をそらした。正視に堪えなかった。今日は散々男どもの野獣にも勝る本性に触れてきたというのに、こと知っている人間となると桁違いの不快感があった。彼女は、彼らを軽蔑し、一方で憐みもしながら、体を震えさせた。衆人環視の中、マスク一丁のほかに全てをさらけ出した裸体を。

(なんてこと……)

ここは地獄である。ここには絶望しかない。人の世に地獄はあったのだ。母として、妻としての倫子の終焉、それを目の当たりにする夫達の、よりにもよって退廃的なふしだらな態度。それらがぶつかって生まれた、これはもう奇跡だった。

鎌先にエスコートされ、倫子は白痴のようにふらふらと覚束ない足取りで、前方の席に進み出た。鎌先が何か言っているが、もう何も聞き取れない。混乱が板に付いていた彼女をさえ、さらに新たな、そして大きな衝撃で驚かせる男達の鬼謀に、倫子は完敗だった。笑いたくなる位だ。

「いいの? ほんとに?」

前面の男が、何か問うている。倫子は彼によって、力無く抱き寄せられた。彼の裸の腿にまたがる格好で。

「――生本番オーケーでございます。衛生面も心配ございません。本日だけのシークレット・マッチ! 本日だけの完全未経験の素人奥さまと、お客様方だけのサービスです――」

鎌先はほかの者にも聞こえるように、マイクを通して返答した。その後は場を移動して客席から離れながらも、また時折不鮮明なトーンで何か煽っていた。

「――奥さん素人だって? ――まだ入ったばっかり? ――この辺の人?」

男は倫子の腰を抱きながら、立て続けに質問を浴びせかけた。倫子は一つも答えないが、それでも彼はめげずに、むんずとそれぞれの乳房を鷲づかみにしながら、下卑たトークに余念がない。

「――顔が見えないのが残念だけど……いい体してるねえ」

既に劣情は高揚しきっているらしく、その手さばきには勢いがあった。ほとんど乱暴ともいえる位に、乳房を激しく揉みしだいていく。思い切り握り締めたり、そのまま縦横にぶんまわしたり……。

「リンさん……だっけ? おっぱい大きいねえ」

彼の声は聞きなじみのある、低くて渋みのある声だった。倫子はふいにはっとして顔を上げた。まるで今初めて気がついたかのような感覚である。だが、これは夢ではないのだ、そこにいた人が急に入れ替わるなどということはありえない。そうだ、彼は鶴巻、肇の父親にして、今回の団体の中で最も付き合いの長い人だ。

思わず直視した彼の目と、こちらの目が合う。鶴巻はそれを興味の表れと前向きにとらまえて、現行の話題を続けた。

「ねえ、おっぱい大きくていやらしいねえ。こんなでっかいおっぱいしてたら、そりゃあスケベにもなるよねえ。ねえ? スケベなんでしょ? リンちゃんは」

その発言は、先ほどの鎌先のマイク・パフォーマンスを踏まえたものだった。その中で倫子は、“淫乱”だとか“スケベ”だとか言われていたわけである。

倫子は鳥肌立てて顔をそむけた。こんな彼を見たくなかった。それは確かに一男性として自然な態度ではあるだろう。だが、肉欲を満々に漲らせて、それを露骨に露わにする彼の姿は幻滅ものだった。しかも、親しい知人の妻である自分に向かって……。

「アッ……!」

鶴巻の指が秘所をまさぐって、倫子は反射的にあえいだ。そして気づいた、相手が決して自分を、すなわち板橋(いたばし)の妻、倫子を対象としているわけではないことに。あくまでも、素人ホステスのリンに欲情しているらしいことに。

「ああっ、リンちゃん、ビショビショじゃないかぁ。やっぱりスケベなんだなあ」

嬉しそうに言って、鶴巻はさらに彼女の尻を近くに抱き寄せた。その柔らかいたわみに、屹立した肉棒が接触する。

ありえないことだ、と、倫子は動揺した、こんなマスクのおかげでまだ正体がバレていないなんて。いや、それよりもっと切実な問題は、鶴巻と性交してしまいそうなことだった。


<つづく>




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[2011/12/29 00:50] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
とてもいやらしいですね。。。
女が変に同意する点がないのがいいです。
自分の都合を言わせて貰えば、
女の歳は39を上限して貰いたかったです。。。
あと文の文字をもう少し大きくして貰えないでしょうか?

さらにどう弄られていくのか、、、続きが早く読みたいです。
[2012/05/03 18:39] URL | aa #- [ 編集 ]
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます。
“女の同意”というのは、ひょっとしたらエロ小説にとって肝かもしれませんよね。これからも毎度頭を悩ませて書くことになると思います。
ご要望の件ですが、“39歳”条件は申し訳ないですが飲めません。それが物語の核心に関わることも少なくないからです。つまり、こちらで書きたいネタに合致しない場合が出てきて困ってしまいます。
言わずもがなでしょうけれど、いい女の価値は年齢じゃあ決まりませんからね~。
“文字の大きさ”の件は、しばらく検討させて下さい。全体のデザインに関わる問題なので。お手数ですが、とりあえずはブラウザの拡大表示機能でご対応をお願いします。
[2012/05/12 02:06] URL | ジーズリー #- [ 編集 ]
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