おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(112) 07:22

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前七時二十二分


脱衣所は中央の棚で男女別に仕切られている。ただし、その仕切りは浴場への入り口の一メートル半程手前で終わっていて、扉自体は二枚あるものの、入浴客は実質的に男側の戸からも女側の戸からも自由に出入りすることができた。

倫子はもちろん女側の扉を開けたのであったが、この共有空間を利用して男側の脱衣場に引っ張り込まれたものである。

「奥さん!」

腕の主は彼女を抱きすくめて股間を押し付けてきた。それなん藪塚であった。勤務中の彼がなぜにここへ戻ってきたものか。

「奥さん、着るものないんでしょ?」

彼は説明する。その手には浴衣が握られていた。なるほど、客を慮ってのことなのである、……とは、果たして虫の良すぎる解釈で。

「ねえ奥さん。もう一回だけ――」

いきり立った股間が本性を語る。さすがの倫子もことがそう上手くいくとは端から考えていない。実際、つかまった瞬間に彼女の心の大部分を占めたのは諦めであった。

「これ、上げますから」

手に持った浴衣をひらつかせる。ここにきてにわかに策士の藪塚である。もっとも、そんな回りくどい作戦が本当に必要だったのかどうか。結論から言って、ただ単に倫子は彼と交尾するだけなのだ。

脱衣棚に手を突き、後ろから男根を挿される。犯されるのが彼女の宿命だ。着る物はもちろん要る、が、そうでなくても逆らうことなどできない。

倫子は唇を結んで"済む"のを待った。いずれは終わる。それまで使わせてやればいい。穴を明け渡した女にはもうそれしかない。倫子はもうそういう女である。

ただ、棚をつかむ指に力はこもる。後ろからの合体は、より屈服の悲哀を生むものだ。この情けない姿は、つい今しがたまで仲間といた身とは全くの別人である。望むらくは早く、ただ早く終わることのみ。

藪塚は尻肉を引き寄せて容赦なく女体を貫きまくった。硬い。恐るべきは子宝の湯、いずれの男根も驚異の回復力である。その尋常でない剛直が奥のスポットを突いて外さない。

巨肉球体は前後に躍動し、棚板にぶち当たる。ガッタガッタと棚が鳴る。なお一層力が込もって、爪の先が白くなる。倫子は必死に耐えた。犯され女の惨めさはここに極まった。

「ンフッ……クッ……」

女は眉根を寄せて呻く。やるせない切なさが、ジンジンと体を支配する。陰核がつまみ出された。白日の下にさらけ出され、クリクリとひねられる。快感――。こみ上げたものを女体は拒めない。

「ン、ンッ、ンフゥッ……!」

惨めなものだ。次第に開いていく口。しゃぶり上げる女陰。何度でも、いや永遠に、輪姦女は絶頂しつづける。これも定め。

「ああ、いい!」

鼻息荒く、藪塚は背中に腕を巻き付けてうなじを舐め回した。そこから漂い出るは、色香というよりも生々しいメスのエロス。オスの好物である。そういうものを樹液のように分泌している倫子だ。自ら虫を誘っているのだ。

「おっ、早速ヤッとるな」

虫は続々集まってくる。牛滝、そして宇川、湊山が続けざまに入ってきた。三人は体を拭きながら、惨めな犯され女をエサに傍若無人な会話を始める。

「しっかしホンマのどスケベやな奥さんは。お仲間と一緒におってもチンポ入れとおてしゃあないてか」

「あんだけ犯されまくったんや。もうチンポが体に入ってな落ち着かへんねやろ。チンポが入ってる状態が当たり前なんや」

「皆さんにも教えたらなあかんなあ。"この人一晩中ここでセックスしてましてんで"っちゅうて。娘やら、そらびっくりしよるやろなあ」

「そらびっくりしよるで。倫子ちゃんも謝っときや。"ごめんね。お母さんお父さん以外のチンポといっぱいセックスしたの"て」

「――それにしても、お仲間と一緒におった時の倫子ちゃんは中々おもろかったな。いかにもソワソワして、こっち見たりして」

ちょうどその時、浴場への扉が開いた。しかし男側の脱衣所には誰も入ってこない。仕切り棚の向こうで女達の笑い声がする。いずれにせよ、男らの下品な会話は止まらない。

「お仲間は女性が多うて良かったがな。あれがホンマの混浴やわなあ。いつぞやのあんなババアと違て」

「そや、あんだけ女がおったら順番待ちもなかったのにな。な?」

牛滝は言いながら倫子の柔尻を撫で上げた。野獣は女と見ると倫子の連れまで丸ごと性の対象となりうるらしい。但し、必ずしもそうとばかりも言えないことには、

「せやけど、ああして見ると、やっぱり倫子ちゃんは別格やわなあ。顔も体も。ホンマ上玉ですわ」

との湊山の言葉によく表れていた。実際、牛滝も宇川もその発言を否定することはなかった。

「そや。倫子が一番! こんなオメコが手に入っただけで、今回の旅行は成功やな」

「湯けむ輪万歳や」

それに自分も呼応するように、藪塚の腰振りは一層の激しさを加えた。棚のガタガタいう音がもっと大きくなる。倫子は泣きそうな顔で歯を食いしばった。向こうに誰が来たのか、彼女には分かっていた。

「ねえ、なんか揺れてない?」

女性らはそれまでの会話をやめて少し声をひそめて言った。

「そういえば、変な話、お風呂でそういうことシちゃう……人がいるって……」

「え? そういうことってどういうこと?」

「いやあの、カップルさんが……とか」

「ええっ? 混浴だから?」

「そうそう。――実は、さっきもそれっぽい人達がいたって……サウナで……」

そう話すのは亀山の妻だ。彼女の情報源は紛れもなく己の娘である。それを明かすことこそしないが、当事者の倫子にはよく分かる。少女はやはり報告をしていたのである。

これを受けて新木の妻が言う。

「うそぉ! サウナで? サウナって、倫子さんがさっき入ってたじゃん」

「倫子さん? あ――」

その時二人の頭には同じ空想が同時に浮かんだらしい。

「まさか……?」

「ひょっとして……?」

口々にそう言いあって、ふいに二人黙り込んだ。


<つづく>




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[2013/04/21 07:22] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
湯けむ輪(107) 06:49

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前六時四十九分


「いやあ、びっくりしたなあ、もう」

そう言いながら、その実ちっともびっくりした風もなく、また何気ない風で口淫を強いる矢板、二人の座る段に立ち上がってだ。

「ほんまやなあ。倫子ちゃんの娘がとうとう来たかと思たわ」

湊山も同様の風で、こちらもごく自然に膣門に覆いかぶさっていく。こうして女の三穴は塞がれた。

一人あぶれた宇川は、汗をかきかき曇りガラスの向こうを覗き見る。

「おお……結構客増えてきよったなあ」

その言葉に、思わず横目で外を見る倫子、矢板の肉棒を頬張りつつ。確かに人が増えていた。追い詰められた倫子には、実際以上に多くの人間がいるように見え、もうほとんど満杯ではないかとすら思われた。

『うそ、ヤダ! 信じらんない!』

『何考えてんのあの人』

いつかの夢のように、そんな声が耳に届くようだ。

「ンンッ! フゴォッ!」

慰み者は身悶えて頭を揺する。

「コラコラ暴れないの」

矢板は一旦口から吐き出させた分身をベッタリと鼻筋に押し付けながらたしなめた。その様子も外から見られてしまっているのだろう。顔にペニスを押し付けられて交尾している様も。何しろ無数の目がこの部屋の方に向けられているのだ。

「イ、イヤァ……」

考えるだに恐ろしいこの絶望的境遇の中で一体どう生き抜けばよいのかと、女は一人狂おしい自問を反芻した。先ほどの老翁が去った後の部屋の静けさが、破滅と奇跡の分水嶺における綱渡りを思わせる。だが果たして、今がその奇跡なのであった。まだ奇跡なのであった。

しかし、奇跡は脆く、誰かの気まぐれで真っ逆さまだ。

「あのオバハンらまだおるで。また風呂入りよった」

宇川が言う。倫子の真実を知る証人、破滅の鍵を握る魔女達だ。彼女らが、娘と共に……。

「ヒイィッ!」

一気に息を吸い込みながら、倫子は声にならない悲鳴を上げた。

「ウッオォ!」

時を同じくして湊山がエレクトする。相前後して牛滝も臨界を超えた。両穴の中で天を衝いて立った男根が、快楽にブルブル震えて輪姦肉にダメ押しの刻印だ。

「オッ……オゴォ……オゥフ……!」

輪姦子は前後から男らに羽交い絞めされた中で、歯の根も合わずに辱めの罰を受ける。すなわち望まぬはずの快楽の絶頂。

(イ、イきたくない……!)

犯されて猛るメスの衝動。それがどっと体内に溢れて充満する。

(もう……イかないで……! お、お願い……もう、もう……イ……行かないでぇ!)

その脳裏を娘の顔が通り過ぎる。輪姦子を倒錯が猛襲する。

(ちが……違う、イヤッ! イ、イィ……く、イかな……イ、イッ…イきたく、な……イ、イく……イく、イくっ、イく! イくイくイく、許してぇ……!)

脳裏の顔から笑みが消えた。後は後ろ姿のみ。母は果てた。

メスのオーガズムは重層的で多様だ。射精と同時がほとんどであるオスの場合とは大きく異なる。刺激されれば達する、いわばスイッチのようなものが各所にあって、それらが随時浅く深く作用し合う。その設置数は年齢や経験数と共に増設される傾向にあるというが、“全身マンコ”の称号さえ得た今にちの倫子の場合は果たして。

牛滝、湊山が離れて間もなく、矢板が彼女に餞別の髪飾りを贈った。耳の上辺を通過して、頭髪に混ぜ合わされる微かな粘液。あるいは濁ったシャンプーである。

「暑っ、あっつぅ!」

牛滝は終わるや否や慰み者を振り向きもせずに投げ出して飛び出ていった。矢板も限界だったらしく、

「お待たせしましたぁ」

と、待ち人に一応の挨拶だけ残して去っていく。やはり使用済みの肉人形の方は振り返らない。

他方、後になった湊山だけは出口に向かう中で後ろを向いて言った。

「大丈夫でっか? できまっか?」

放置された輪姦物を見、そして宇川を見ながら。ただしその言葉は、宇川の身のみを心配して出たものだった。すると宇川はそれに応じて、

「うん、大丈夫や」

とこれも我が身の上だけを答えながら、横に伸びる物体の丸い柔肌を撫で、

「暑いとこに隠れんのはなあ、慣れてんねん」

と言っていわくありげに笑った。湊山にはその真意が通じなかったが、ひとまず作り笑顔を返し、疲れた体を外気の中へと押し出していく。

宇川はその肩の向こうから流れ込んできた冷たい空気に未練を覚えながらも、隣に眠る者を助け起こし、向かい合わせになって膝の上にまたがらせた。そうして彼女に口づけをする。

昇天眠り姫、たちまち瞳孔に光が戻った。すると彼女は助け人を遠ざけようとした、ようだった。しかし、膂力の尽き果てた彼女、何をしたがっているのかさえ傍目には分からない。

姫を起こした下劣王子は惜しみなく唇を奪う。その部分がこれまでどのような扱われ方をしてきたかも知っている彼だが、躊躇なく口を吸う。その愛欲は遂に輪姦姫を折れさせた。姫の瞳孔が頼りなく揺らめきだす。

王子は頬を緩めて、欲棒の鍵を彼女の淫門に突き挿した。

「かくれんぼは慣れてんねん、なあ? ヘヘ」

背中をきつめに抱きしめながら、彼は相手の口元に唇を押し付けて囁く。

「ちょうど今なあ、あの最初の男の子もそこに来とんねんで」

瞬間、ドキンと倫子の全身の拍動が大きく跳ねた。


<つづく>




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[2013/03/03 06:39] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
湯けむ輪(106) 06:39

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前六時三十九分


折しも、倫子はサウナ室に連れ込まれるところであった。疲弊したオス達であったが、性への執着は消えなかったのである。彼らに介助されて部屋に入るのと入れ違いに、娘らは大浴場に入ってきたのだ。

「あ、お母さん……?」

娘はもう一度呼びかけたが、今度の声は前より格段に小さかった。大きな声を出して、にわかに注目を集めたことに恥らったからである。

それでも母の姿を見つけ、駆け寄らないわけはない。彼女はサウナ室のドアの前まで行った。が、入ることはせず、曇ったガラス戸の前で一心に手を振って相手を招いた。というのも、ざっと見た限りで、部屋の中が満室に見えたからである。

一方、倫子は招きに応じなかった。ちらりとそちらに一瞥をくれたものの、腰を上げるには至らない。もとい、腰は立たない彼女だ。だが、それだけが理由ではなかった。

(会わせる顔がない)

それが最たる理由である。

「倫子ちゃん、娘さんが呼んでまっせ」

そう囁きながら、背後の一段高い所に座る湊山が、うなじの下に陰茎を押し付けてくる。それは硬くそそり立っていた。

彼女の周囲には先ほど湯船にいた面々が勢ぞろいしていた。そして、右手には矢板の、左手には榊原の男根が握らされている。おまけにそれぞれの手が陰裂をまさぐっていた。愚劣な男達は、背徳的昂揚感の到来で一躍活気を取り戻していた。

(最低……!)

倫子は呆然として虚空を見つめた。そうして覚束ない頭で思いを巡らせる。なぜ娘は来たのかと。普段なら叩き起こしても起きない時間のはずだ。それが今日に限ってなぜ、しかも風呂にまで入りにきたのか。これだから、人間の気まぐれとは予測不能なのである。

扉の外はすぐに静かになった。サウナに入ったばかりの母であるからには、きっとすぐ出る気もないのだろうと、あっけなく諦めて立ち去ったものである。

だが、それだけのことにも邪推せずにいられない母だ。

(バレた?)

額からとめどなく汗がしたたり落ちる。それは暑さのためではなかった。何となれば、そのムッとする熱気にも彼女は気づいていないのだ。とにかく気が気ではない。だから、榊原が体を求めてきた時には、必死で抵抗した。恐らく、これまでで一番の反抗だったろう。だがいかんせん消耗しきった体力だ。いかんせん一対七だ。

「おとなしせえや」

ついには渡瀬に口を抑え込まれて、後ろから榊原の合体を許した。その有り様は、これまでで最も強姦的であった。ただ彼女の性器は、哀しいかな何のストレスもなくペニスを受け入れてしまう。開ききった穴は、挿入癖ともいうべきものが染みついてしまったらしい。

「娘の前でもお構いなしやもんなあ、お母さんは。知ってるでえ」

犯す榊原が囁く。

「言うてみいな。“お母さん、チンポ大好きなの”て」

「イヤッ! やめてぇっ!」

はっきりと拒絶の意思表示をする倫子。その前で、渡瀬がドアノブに手を掛ける。

「開けたろか? 外出て見てもらおか?」

「やめてヤメて! お願い! お願いします!」

必死の倫子、続いて注文通りのセリフを言う。

「お、おお、お母さん、チンポ大好きなの。チンポ好きなの。チンポ好きなのぉ! ほら、言った。言ったから!」

いつになく鬼気迫る彼女の態度に、卑劣漢どもは返って嗜虐心を煽られた。

「ハハハ! 母は強しやな、倫子ちゃん。よっしゃ、あの子に弟か妹プレゼントしたろ」

興奮した榊原は、一気に急騰した熱を倫子の産道目がけて注入した。

「イッヤアァーッ……!」

書き替えられる家族計画。強き母は唇を噛み、枯れたはずの涙をひと筋流した。その頬を撫で、牛滝が話しかける。

「湯けむ輪やで、お母ちゃん。まだまだマワしたるさかい、頑張って子作りしいや」

そう言い様、すぐさま向き直って、

「しっかし暑いなあ。はよしてくれぇ」

と榊原の後を継いだ湊山に呼びかけた。

片や湊山、マイペースで尻たぶを引き寄せ、相手の手を扉横の壁に突かせて後ろからガシガシとやる。その上で囁く。

「あの子はどっちがええやろねえ。妹やろか、弟やろか。どない思う? 倫子ちゃん。聞いてきたろか」

「イヤッ! イヤァ……」

ぶんぶん首を振る倫子。その豊満な脂肪球も揺れる。するとその先端から、まるで母乳のように水しぶきが飛び散った。

それを浴びたのは傍にいた榊原。用事を終えた彼は、手持無沙汰この上なかった。もはや待っていても仕方がない。そこで彼はドアノブに手を掛けた。今度は脅しのためではなかった。

「暑い! 暑うてかなわん」

そうぼやくや、一目散に外へ飛び出していった。それへ渡瀬も続く。さらには、鎌先も音を上げた。

パタパタと扉が開閉される度、輪姦女は気が気でない。外気の冷たさで肝まで冷やされる思いだ。だが輪はまだ解けない。残った四人。いずれもしぶとい。

しかし、暑さは暑し、いかに性欲の猛者といえど衰えた体力には限界がある。

「もうかなわん! ケツで! ケツでさしてえな」

牛滝はそう叫ぶと、強引に女を奪って腰かけの下段まで押していった。そうして、自分はどっかと腰を下ろすと、その膝の上へ座らせた女の肛門に自らの剛直を挿しこんでいく。肛門も挿入癖があり、やはりすんなりと受け入れてしまう。

「倫子入ってんの分かるか。ケツにチンポ入ってるか?」

牛滝がやや焦り気味に尋ねる。倫子は依然恐怖から、すかさず答えた。

「うぅ、入ってます、チンポ――」

と、その時、いきなり入り口のドアが開いた。そこには見ず知らずの小柄な老翁がぎょっとした面持ちで立っていた。彼の目に飛び込んできたのは、男の股の上で大開脚して大きな乳房を揺らす尻穴姦通婦人。

「入ってますぅ……」

発言を取り下げるには遅かった。ただアヌスの満室を告げる彼女。

老翁はそっと扉を閉め、そそくさと去って行った。


<つづく>




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[2013/02/25 06:39] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
湯けむ輪(105) 06:24

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前六時二十四分


「次誰? 自分しいな」

渡瀬は榊原に声を掛けた。

「え、どうしようかなあ……」

榊原はいつになく腰が重い。そういう者は、ほかにもいた。女性客の加入は、少なからず現場の空気を変えていた。

そんな中、浪岡と松倉のタクシー運転手組が、そろそろ退散すると言い出した。が、しかし、

「そやったら最後にヤッていったら?」

などと渡瀬から誘われると、一転覚悟が揺らぎだす。実のところ、地元の三老婆の登場に二人は若干動揺していた。なまじっかなことをして、他日顔を指されないとも限らぬ身分だと。

それでも、結局は性欲に勝てないのが男のサガだ。

「じゃあ、最後に一発だけ……」

頭をかきかき、まずは浪岡が挿した。

これを見て、さすがの豪胆婆どもも驚いた。夫と別の男が、夫の目の前で、しかも夫の指示によって妻と交わりだしたからだ。これにはいささかの説明を要した。

「わしら知り合いで。仲良うやっとるんですわ」

などと渡瀬が出まかせを言えば、浪岡もひとまず現設定を尊重して、

「奥さんお借りします」

と、話に乗っかる。

「へえ~、だから混浴なのね」

物好きな高齢婦人どもはこれにもたじろがない。筋の通らない内容ながら、なるほどと納得して、眼前で行われる後背位の交尾を鑑賞する。

さらには渡瀬が、

「いや実はこの奥さんがどスケベでね――」

と、折角の夫婦関係をあっさり解消し、これまでの経緯を誇張を交えながら有体に話し出しても、

「まあそうなの、イヒヒ」

などと素直に感心しては卑しい笑顔を浮かべて聞いている。恐るべき柔軟的思考の女達である。

倫子は頭が痛くなってきた。覚醒した彼女の脳みそをまたしても混乱が襲う。羞恥の熱とも相まって、体中がだるい。そこへきて、浪岡から松倉へのバトンタッチがあった。

「あらあらまあ、お盛んねえ」

目の前の交代劇に三人は喝采を浴びせた。立て続けに種付けされる女を目にしてこの反応だ。その上何気ない下品な言葉で彼女を辱める。

「若いっていいわねえ」

「ねえ、お乳だってあんなに張ってるじゃないの」

「ほんと、すごいお乳だこと。どれどれ……」

ついには倫子の乳房にまで手を伸ばす始末。

「まあ大きい! すごいわよ、ほら」

先に触った一人が後の者に感想を述べる。残りの者どもも次々に手を出していった。後背位でまぐわい中の倫子の乳房が垂れ下がっている所を、まるで乳牛のそれのように搾ったり持ち上げたりする。同性にとっても豊満な乳房というのは面白味のある素材だ。

その様を見て、宇川は、

「どえらいごっついおばはんらやなあ」

と、傍の者にコソコソと囁いて苦笑した。

「アッ、ヤッ……!」

倫子は拒否の姿勢を示したが、周囲の誰にも通じない。というより、本人にしてからが今後の方策について懐疑的なのである。もはやどうしていいのだか、どうしたいのかも分からなくなってきた。体内の熱はいや増すばかりで、脳天までしびれが広がっていく。

「ヤッ、アァ……」

垂れ下がった脂肪の塊をブラブラ揺らしながら、倫子は衆人環視の中で無限セックスに苛まれ続ける。終わらない。終わらせられない。どこまでもオス達は群がってくる。

「混浴ってすごいわねえ」

常連の癖に今更ながらの感想を述べる老婆の一人。すると、連れも同調して言った。

「ほんとねえ、あたし達も気を付けないと」

一体何に対する警戒なのか、それが誠からの言葉でないにしても、この場では空々しかった。折しも、松倉が役割を終えると、運転手組の両名が予告通りに退散したこともあり、三婆も急に湯船から上がり始めた。元より習慣での入浴であり、長風呂するつもりもないのだ。

三人は体を洗いに立つ。この瞬間、倫子は久しぶりに一人の体となった。残り九人の男達も、この期に至ってしばし手を出してこない。ようやくにして疲れが彼らを包みだしていた。

そこへ、パラパラと新しい客が入ってくる。いずれも老人の、今度は宿泊客である。昨夜の宴に加わらなかった客も、幾組かは泊まっていたのだ。

年を取ると、朝が早くなる。朝風呂は彼らにとって娯楽だ。男性の彼らの内には、全裸の女を見ていささか気を取られた者もあったが、いかんせん年が年である。これまでの男らのような、ギラついた劣情を体現するには至らなかった。

その意味では、この輪の最年長である吉野の活躍は特筆に値した。老人と呼ぶには早いにしても、既に老境に片足を突っ込んではいる彼なのである。とはいえ、さすがの彼もここまでが限界であった。部屋に戻ると言い出したのである。これに須賀谷も付いていった。こちらは、単に十分な満足を得たためであった。

これで、メスが一に対し、オスは七となった。そしてこの時程、倫子が脱出するのに相応しい機会はなかったのである。惜しむらくは、既に彼女の足腰が自前で立たなかった点である。もし逃げ出せていたならば、今次最悪の地獄を見ることもなかったろうに。

――時既に遅し。次に来た客は、懐かしいあの顔であった。

「あっ! お母さん!」

洗い場の老婆も振り向くほどに、浴場内に驚きの声が響いた。


<つづく>




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[2013/02/24 06:24] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
湯けむ輪(103) 06:09

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前六時九分


「合宿で来てるたら言うとったけど、仰山おったなああれ。みんなヤりまくっていきよった」

調子づいた渡瀬の口から、とめどなく教え子の情報が飛び出す。紛れもなくそれは我が卓球部の生徒達だと、顧問と監督はドギマギしながら確信した。

「みんな童貞だったんでしょ? それが今晩で全員童貞卒業ですよ。みんなこのおばさん一人の体で」

いかにも愉快そうに鎌先も同調する。宮浜と奥津には色々と聞きたいことがあったが、わざわざ問いただすまでもなく、興に乗った男達は勝手に情報を与えてくれた。おかげで、今晩これまで何があったのか、この大浴場に来る以前にも既に一波乱あったことまで知ることができた。

こんな時、少年らの引率者である二人はどういう行動を取るべきだっただろうか。憤慨して男らの下劣を糾弾するべきだっただろうか。たとえ自分達もまた過ちを犯した身だとしても……。

あるいはそうかもしれない。自ら深く反省し、仮に現在の職を失っても、一生をかけて償っていく覚悟が必要だったのかもしれない。だが、そういうことのできる人間ならば、そもそもレイプ後の状況に乗ずるような真似はしなかっただろう。もしかしたら、部員達の非行さえもっと以前に阻止することができたかもしれないのだ。

彼らは心の弱い人間だった。

「どうでっか。気持ちよろしいか」

傍から宇川に尋ねられて、生殖器の全身を肉穴に沈めた宮浜は、浮わついた笑顔でうなずき返した。彼らは負けた。あっさりと流された。それが自分の幼い教え子達の犯した過ちの穴と知ってなお、そこに劣情を流し込んだ。

「二穴挿しのご経験は?」

裏側の矢板に聞かれて、宮浜は首を振る。それと同じ行為を、彼よりも先に一年坊主らが既に経験済みだということを知る由もない。また実際問題として、少年らがここにいない今、彼らの行いを想像することすら難しかった。だから罪悪感が希薄だった、というのはあくまで彼らの方便ではあるが。

「今朝練に行ってまんねん」

牛滝が親切にもよくしゃべる。それに奥津は素知らぬ体で、

「へえ~」

などとしらばっくれて相槌を打っている。自分達だってこの後その練習に合流する予定なのに。

「帰ってきたらまたヤりたい言うとったなあ。――なあ、奥さん」

牛滝はそう言うと、ペシンと倫子の腋腹を叩いた。彼女にしてみればその痛みよりも、その提案の方が衝撃的だ。

「ンン! ンフン……ッ!」

寝耳に水のことを聞かされて、倫子は慌てて首を振る。しかし、新参者の登場の所為で、いささか前より気おくれを感じていた。彼女にも宮浜・奥津の記憶はあるが、それは微かなもので、あの階段での一件は現実と言われれば現実、夢と言われれば夢であったかのようなあやふやな感じなのだ。何しろ、その以前に信じられない目に散々遭ってきていたものだから。

とはいえ、夢としても禍々しいものではあり、そのよくない印象が彼女を怖気づかせていた。そうとは知らぬ男達、気楽にこの後のプランを話して聞かせる。

「朝飯の後でまたヤらしたってえな。食後の運動や。奥さんかて運動した方がええで」

「そうや。今更また十発も二十発も一緒やろ。朝飯前やろ」

「いや、朝飯前なんか、朝飯後なんかはっきりせえよ」

榊原、牛滝、須賀谷が畳み掛けるように勝手を言う。倫子は以前にも増して空恐ろしくなってきた。彼らの朗らかな様子が余計に不気味である。明るさの広がる部屋の中で彼女の絶望もまた心に広がっていった。このままでは本当に一生輪姦され続けなければならない、と。

(あの夢のように……)

倫子は思った。家族から見放され、一人置いてけぼりになった自分は、この小さな温泉宿で、これからも見知らぬ男どもによって休みなく犯され続けるのだ。一分一秒間断なく、常に体の中にはペニスを入れられ、男の性の捌け口となる以外には何もできない日々。もはやこれを人間と呼べるだろうか。自分は果たして人間である必要があるのだろうか、と。

彼女が暗く沈む間も、男根達は彼女の肉体を蹂躙し続ける。矢板の後には鎌先が、宮浜の後には奥津が入った。

「アイツらの性欲はえげつないからなあ」

渡瀬がまだ少年らの事を言っている。

「あんだけヤりまくってまだヤり足りんちゅうとったからなあ。ほんまサルみたいに腰振っとった」

「ヤりたい盛りなんだからしょうがないですよ」

そう受けたのは矢板。

「若いうちは、頭の中まで精液が詰まってるんだから。なんだったらまだ少ない方ですよ」

と、彼らの発射数をそう評価した。すると牛滝が、

「せやなあ。女が一人やからしゃあないわなあ」

と、いかにもかわいそうだという調子で同情してみせる。本当にかわいそうなのは誰かという話だが、それは論点にすら挙がらない。

(女一人……わたし一人で、また……)

役を命じられた女の脳裏に、猛々しい肉塊の群れが山のような影となって襲いかかる。輪姦の予約が確定したのだ。彼女は今も現に犯されているのに、来たるべきその予約にすっかり心を占拠されてしまった。だから、鎌先が果てたのにも奥津の精液が注入されたのにも気づかなかった。

「エー、もう一回ぐらヤりなはれや。今度はケツの方どうです?」

奥津が終わるのを待って退散を宣言した宮浜に渡瀬が食い下がる。自分は膣の方を受け持つつもりで動き始めている。

「いやいや、まあ、ちょっと早出の予定も立ててますんで……」

宮浜は言葉を濁しながら、満面の作り笑いで後ずさっていった。まさか自分達も朝練に行くのだとは言えない。

「それじゃあごゆっくり」

奥津も挨拶して共に去る。その声は来た時よりも明るかった。昨夜来の懸念が一つ払拭された思いだ。これは事故みたいなようなもんだ、だから仕方がない、そんな風に彼らは考えていた。その上、生徒達も気持ちいい思いをしただけで、一体誰が損をしたというんだ、とまで息巻いた。彼らもまた、大事な点を見落としていた。

「えらいあっさりしたはるなあ。そないに急がんでも」

そう呟きながら、渡瀬は倫子に入った。人間としての存在意義は、いよいよ彼女から消えようとしていた。

ところが、人と生まれたこの世において、そう易々と人の人たる正体を奪わしめぬと繋ぎ止めるが、ほかならぬ世間である。ここは公衆浴場。世間のただ中にあるのだ。

やがて賑やかに談笑しながら、三人連れの老婆が現れた。


<つづく>




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[2013/02/11 06:09] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top
湯けむ輪(102) 06:03

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前六時三分


「おお、もうそんな時間か」

吉野が尋ねると、

「もう六時回ってます」

と矢板が応じた。

「じゃあ、急がなくっちゃ」

松倉がやや焦り気味に腰を振り出す。それに対して渡瀬は、

「別に構へんがな。見られたら見られたで、逆に見せたったらええねん」

と悠長に構えている。

「イ、イヤッ」

倫子は抗う。すると渡瀬は、

「やかましいな」

と言って、また彼女の口を肉茎でふさいだ。

この先どうなるのか、なんて誰も分からない。上せた頭だ。徹夜明けの頭だ。あるいは、分かっているのにやめられないというべきだろうか。むしろ行き着くところまで行きたいと、そんな怠惰な情が支配している現場である。

「朝やて奥さん。僕ら、長いことセックスしたもんやねえ」

宇川が妙にハイになったテンションで明るく笑いながら言った。そうして、そのまま子種汁を吐き散らかそうとする。

――と、その時だった。矢板の予言は早くも現実となったのである。

「ヒィッ!」

倫子は目を見開き、息を飲んだ。一人の女と、彼女を集団で慰み者とする男達の輪。その秘められた儀式の場に、とうとう外からの風が吹き込んだ。

「あ~あ、見つかってもた」

宇川は大げさな声で投げやりに言った。諦めを含んだその声は、しかし緊迫感に欠けていた。彼の言葉と同時に、つららを引いた彼の肉棒が引き出される。と、ぽっかり空いた女の園が来場者に丸見えとなった。

倫子は硬直していた。しかし、見開いたその瞳には次第に濁った黒味が蘇り、それと同時に凍てついた心臓にも再び生温かさが戻っていった。なぜと言えば、そこに現れたのが、幸か不幸か全く未知の第三者ではなかったからである。

やって来た二人は入り口でしばし立ち尽くしていた。呆然とこの謎の状況を見ている。彼らとて渦中の女を知らないわけではない。昨晩は彼女の故に異様な昂りから寝付けなかったものだ。だから、一目見てそれが昨夜の女だと気付いた。

二人の男は卓球部の顧問と監督、宮浜と奥津だった。彼らは逡巡した。取るべき術として、逃げが易しかった。しかし、一瞬の逡巡の為に、それはすぐに手遅れと化した。

「うわ、エラいとこ見られてしもた」

「すんまへんなあ、占領して」

「混浴やさかい、みんなで仲良うしてるんですわ」

榊原、須賀谷、湊山が口々に話しかければ、

「びっくりしはりましたやろ」

「おの奥さんどスケベですねん」

「もう一晩中やってまんねんで」

と、吉野、渡瀬、牛滝も続けざまに畳み掛ける。極め付きは宇川の、

「どうでっか。お二人も折角やしご一緒に」

との一言だった。この誘いに、言動よりも先に男のサガで応えてしまったのが二人だ。逡巡、すなわち女への興味である。これにニヤリとして、宇川、

「ほらほら、どうぞどうぞ」

と、とろみのある液体を滴らせながら、二人を湯船の縁まで迎えに行く。ゲストらはちょっとまごついたが、次いで現れた牛滝の迎えもあり、また何よりやましい過去を抱える故に、引きずられんばかりに浴槽に入っていった。それでも、戦々恐々なのは言うまでもない。

そんな両名を、一同は下卑た柔和さで迎え入れた。

「びっくりしたでしょう」

矢板が問う。宮浜はそわそわした様子で肯いた。

「え、ええ……」

横目で女体の方を窺う。女の体の下にも男がいる。だが、それが肛門でつながっているとまでははっきり確認する余裕がない。奥津もそうだ。巻き込まれたこの状況で、一体どんな立場を取るべきなのかが問題なのである。

そんな彼らの一つ目の疑問を解消するべく、牛滝が言った。

「見てみなはれ。あれ、ケツの穴に入ってまんねん」

言われて、初めて二人は許された思いでそれを確認した。確かに今、松倉のペニスがアヌスに突き刺さっているのだ。

「もうズボズボですわ」

牛滝は豪快に笑ったが、二人は微かに引きつった笑みを浮かべるだけだった。何しろ、後ろめたいところのある彼らだ。そのことと、目の前の男らとがどう関連してくるのか、それによって今後の身の振り方、ひいては今後の人生が決まってくるのである。

「どうです、お二人さん。空いてますよ」

鎌先が前を指さしながら勧める。空いているのは女の前の穴だ。

「いや~……」

宮浜も奥津も作り笑いでお茶を濁した。

「遠慮せんでもよろしいで。ほれ、立派なもん持ったはるやんか」

横合いから湊山が気さくに誘う。だが相手の腰は重い。

そんな二人を尻目に、松倉が終わった。

「ふう~」

直立した棒が、衆人の環視下で尻穴から引きずり出される。目の当たりにすると、よくもこんな長いものがあの中に入っていたものだとの感慨を植え付けられる。じゃあもう一度試してみせようか、とばかりに、今度は矢板の直立棒がその穴の入り口に迫った。

「こっちの方は先に予約してましたんで」

そう断りつつ、彼は持ち上げた女尻を剛直の上に落としていく。宮浜・奥津、無言でこの一連の肛門輪姦を凝視していた。

「やりはったらええのに。僕なんか今さっき終わったとこですわ」

宇川が再度“前”の空席を勧める。と、ここで、鎌先がふと思いついて口を挟んだ。

「あ、ひょっとしたらお金の心配とかしてるんじゃないですか?」

それを聞き、中年男連中は一斉に手を振り首を振り否定した。

「ないない、お金なんか一切かからへん」

と牛滝と言えば、

「タダですよ、タダ。タダマンですよ」

と湯に帰ってきた松倉も猛烈にアピールする。

「はあ、タダですか」

奥津は遠慮深げに応じた。既にフリーライダーを経験済みの彼らのこととて、いかにも白々しくはある。とはいえ、そんなことは倫子と、ここにはいない袋田以外誰も知らない。

「そやそや、なんやったらこの奥さんの方が出してくれはるわ」

と言って、渡瀬が浪岡を振り返った。

「なあ、タクシー代かて奥さんが払てくれはったんやなあ、体で」

この言葉に、事情を知る一同はどっと沸いた。

「そうそう、だから心配いらないですよ。後から脅かされるとか、ぼったくられるとかないから」

女の背中越しに矢板が呼びかける。思えば、途中参加の男達にすれば、最初の突入こそ賭けなのではあった。それがそこを通過して現状の快楽獲得に至ったのである。浪岡も松倉も、それを思って新参の同士達を勇気づけた。

「折角のチャンスですよ」

「ここまで来たらヤッちゃいましょうよ」

他方、宇川は冗談を言って支援する。

「まあ確かに顔の怖い兄ちゃんはおるけどな。なあ、牛ちゃん」

「誰がやねん。誰がヤーさんやねん」

「そこまで言うてへんわ」

牛滝が応じて、二人の漫才にまた場が和んだ。ここへ来て半ば腰の浮きかかってきた新客らである。まだ色々と疑問はある。しかし、もはやなるようになれ、という気に二人はなってきていた。

ところが、ようやく行動に移ろうかという矢先、彼らを再びドキリとさせる話題が提出されたのである。

「そや、さっきまでなんか、仰山の子供らまでこの奥さんとオメコしとったんやで」

得意げに話す渡瀬。宮浜と奥津は思わず顔を見合わせた。


<つづく>




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[2013/02/07 06:03] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(101) 05:52

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前五時五十二分


羽根沢、森岳、沼尻の酔っ払い三人組は揃って帰って行った。去り際は人それぞれだ。比較的あっさりと去った前二者に対して、沼尻は、

「いざ帰るとなると、もう一回ぐらいヤッときゃ良かったかなって思うんだよな」

と、いささか後ろ髪をひかれる感じだった。

他方、大いに未練を残して行ったのは藪塚である。肛姦を終えるや否や耳を引っ張られるように連れていかれた彼は、まずは浴場の片付けと掃除、その後休む間もなく館内の業務へと移っていった。

「後でまたヤッたらええがな」

浴場内を行き来しながらしきりに横目でこちらを窺っている彼を、女の尻穴をめくりつつ牛滝が慰めた。そうして倫子に尋ねる。

「今日もまだ時間あんねやろ」

すると、ここぞとばかりに彼女は答えた。

「ん、か、帰……る……っ!」

決意の表明だった。それを聞いて榊原がニヤリとする。

「おお、おお、しゃべったで」

彼が意外さを強調したのもそのはず、倫子に彼女自身の意志を久しぶりに見つけた彼らだったのだ。

しかし、そんな彼女の決意を無視して浪川が話を流す。

「ぼくらはまだ時間ありますよ」

松倉も頷いている。彼らのほか、矢板と鎌先にも余裕があるようだった。

「あんたら何の仕事してまんねん」

渡瀬が笑いながら言う。いずれにせよ、まだまだ人妻を解放する気などさらさらない自由人達だ。

「そうや。我々も頑張って朝練やで、倫子ちゃん」

言いながら、湊山は彼女の中に発散した。

「ウゥ……ン……」

倫子はやっとの思いで水をかきながら、この場の脱出を試みる。ところが、

「どこ行くねんな今更」

と、前方に回り込まれた。渡瀬だ。佇立した肉棒をかざしている。

「元気出てきたやんか」

榊原もいる。倫子は二人のペニスをしたたかしゃぶらされた。

「なんやしらん、えっらい勃ってしゃあないわ」

吉野が出てきて、湊山とバトンタッチする。ただ、体勢が苦しいというので、牛滝と上下を逆に入れ替える。すなわち、仰向けに寝た女体の尻に牛滝、膣に吉野である。

「“湯治”て昔から言いますやん。あれてほんまでんなあ。ほんまに温泉効果てあるんでんなあ」

湊山が嬉しそうに吉野に話しかけた。ひと作業後の海綿体をブランブラン振りながら。

「ほんまや! この歳でこんな一晩で連射できると思わへんかった」

吉野も嬉しそうである。彼の硬さは淫肉を満たすに十分だった。

「ヘヘヘエ、オバハンもこの温泉でさらにスケベに磨きがかかっとるわ。見てみい、ケツの穴も完全にほぐれてパックパクやしなあ」

牛滝は自身の肉棒をグリグリこすり付けてその形を穴の中に覚え込ませると、続いてドスドスと奥に向かって剛直を叩き込み、そのまま中で噴射した。

その跡地には、浪岡が粛々と収まる。

「アナルは初めてなんですよねえ、ぼくの方は」

彼はにんまりしながら言った。まるで倫子側はやり慣れているかのように聞こえる言い方だった。しかし、彼女とてこの前まで初めてだったのだ。それをここまでに至らしめるというのは、やはりこの“温泉の力”というものかも知れなかった。

「エー? 奥さん。奥さんもう四六時中チンポなしでは生きていけへん体やろう」

牛滝が両頬をがっしり掴んで歪ませながら倫子に問う。それまで吸い付かされていた肉のチューブがはずされた。彼女の返答を、それも淫らな言葉を期待してのことである。ところが、周りの囁きを待たずに、彼らの期待に反して彼女は叫んだ。

「い、イヤ……ッ!」

しっかりとした声だった。一時はあっさりと受け入れたこともあったのに、夢から覚めた今はもう違った。次第に明るさを増していく窓からの光も彼女を焦らせた。

「イヤよイヤよも好きの内てか。嫌がる顔もかわいいてええな」

くすくす笑いながら宇川が吉野と入れ替わる。それにやや遅れて、浪岡の後に松倉が入った。

そこへ、何やらさっきから浴場の外まで出て行ったりと、うろうろしていた矢板が戻ってきて言った。

「わたしゃアナルを試したいと思って待ってるんですけど、中々空きませんなあ」

「そうなんだよね、オレもなんだよ」

鎌先も同調する。

しかし、矢板は彼の発言には特にこだわらず、打って変わって次のようなことをコソリと一同に囁いた。

「そろそろ、一般のお客さんが来るかもしれないですね」

「へ?」

男達は揃って間抜けな顔で彼を見た。誰もがこの空間を永遠に隔離された所だと錯覚しだしていたのである。


<つづく>




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[2013/02/04 05:52] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(100) 05:46

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前五時四十六分


「ブ、ハアァッ!」

倫子は覚醒した。

どんよりした明かり。蒸気に霞む天井。そこから冷たい滴が鼻柱にポタリと落ちてきた。これは現実だった。

体の下には森岳がいた。藪塚の後に収まったのかと思いきや、実はその前に羽根沢が済ましていた。彼女にはその羽根沢との記憶が丸々無い。

体勢もいつの間にか変わっていた。彼女は裏返され、今は森岳の上に乗り、後ろから沼尻に接続され、口には袋田が入っていた。

「ンッ、ンホァ……ッ!」

倫子はむせた。袋田の先が喉の奥に当たったのだ。そういえば、鎌先に次いで現れた須賀谷の姿も既に遠ざかっていた。彼女の知らない間に状況は刻々と変化していた。

思えば、これまでも長々と気を失っていたようなものだった。男らとの交わり、その一つ一つを確かな気持ちで行っていたのではない。だが、今次の失神は特別強烈なものだった。生死の境をさまよったのだ。それが、文字通りの覚醒を呼び込んだものだった。

「ンモ……モアェイゥ……」

呻きつつ、手足を動かそうと努めてみる。だらりとしたそれらは予想以上に重かった。しかし、

(もう、終わらなきゃ……)

そんな気持ちが、目覚めた心に閃きだしていた。

「おい、もうそろそろ仕事に戻らなきゃな!」

その心を奇跡的に反映したかのように、袋田が藪塚に呼びかけた。

「ズルいっすよ、自分が終わったからって」

藪塚は、口内射精を終えた上司に向かって唇を尖らせ、

「もう一回だけ」

と言いながら、沼尻の後の肛内に入った。己の方が数をこなしている癖に往生際の悪い者である。

他方、そんな彼に同情する者もあった。

「そりゃそうだよな。自分だけズルいよな」

そう言ったのは森岳である。彼がまぐわっている途中にも関わらず、羽根沢が彼もまた退散を進言しだしたからである。

外も白み始めたようだ。大人達の多くが仕事を持つ身である。

「ひょっとしたら捜索願が出されているかもしれない」

羽根沢は冗談めかして言う。すると、渡瀬が、

「そうやな。こんな遅うまで帰ってこんのに心配せえへんのは、誰かさんの家族位やんな」

と、雌牛の垂れ乳を揉みながら当てつけた。

「いやあ、うちは放任主義だから大丈夫だけどねえ」

そう言ったのは森岳だ。これに対し沼尻は悟りきったような表情で、

「もう今更何を言っても無駄だよ。しばらく家に入れてもらえないだけで」

と話し、周囲から笑いを集めた。

「それにしても――」

宇川が感慨深げに話す。去り際になってまで未練がましく腰を振る男のサガを評してだ。

「こんだけヤッとんのにまだシ足りひんちゅうのはどういうことやろな」

「ほんまやなあ。一晩で何回もなあ。わしこんな勃ったんひっさしぶりやでえ」

吉野も同調した。すると、それを受けてすかさず袋田が言ったものだ。

「そりゃあお客さん、ここは“子宝の湯”ですから」

「なるほど、ウマい!」

牛滝が手を打って喜ぶ。気を良くして袋田、

「効能は“美肌効果”……」

と続けたが、これは皆まで言わせてもらえなかった。

「そうか! ほんでこんだけマワしても、この奥さんには萎えへんねんな」

榊原が遮って、膝を打たんばかりに納得してみせる。

「一石二鳥やな、倫子ちゃん」

そう言いながら、彼女の正門に滑り込んだのは、森岳の後を受けた湊山だ。

「きれいになって、仰山チンポ入れてもうて、そやからまたきれいになって、ほんで赤ちゃんまで授かって」

「さすがは子宝温泉やなあ。ものすごい効果やわ。ほんまに温泉効果てあるもんやねんなあ」

渡瀬がしきりに感心しながら、己の持ち物をしごく。それは納得の効能を体現していた。

「それで混浴ときたもんやからねえ」

宇川が悦に浸る風で話す。

「“子宝混浴・湯けむり・輪姦ツアー”いうところやな」

すると、それに乗っかって牛滝が言った。

「ええ企画タイトルやね。そら儲かりまっせ。“湯けむり輪姦”! “湯けむ輪”っちゅうて!」

「なんやそら、“湯けむ輪”て」

宇川が言い返すと、二人の漫才に一同はどっと沸いた。



<つづく>


現在時刻05:52(9時間59分経過)
挿入された男根=35本
発射された精液=134発(膣69・尻21・口19・顔5・胸12・他8)
発射された小便=13発



(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53(051)23:54~(060)00:20
(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
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[2013/02/03 05:46] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(98) 05:33

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前五時三十三分


さて、赤石が二連射に挑戦中も他の部位が放置されていたわけではない。学生らはまるで憑りつかれたように黙々と姦淫をやめなかった。

口淫の別所は中途から顔ズリに切り替えて気をやり、そこでまたも尿を浴びせたし、川棚は髪コキに切り替えて達し、彼もまたそこで小便を流した。小便と言ってもそうそう出るわけではないので、チョロリと少量の、しかも無色な液体である。

一方、尻穴の三国は跡を東郷に譲り、赤石と交代した玉造は手薄になった口に移動していた。これで、一時は13Pを数えたものも今では4Pとなった。依然やりたい盛りの部員らであったが、ここでちょっと女体から距離を置いたものである。

というのも、ずっと見守っていた大人達の中から、そろそろ自分もやりたいという声が出てきたからである。とりわけこの大浴場に来てからまだ一度も交わっていない藪塚の願いは切実だった。既に三発出している彼だが当たり前のように勃起していたし、しかもそれは破裂しそうな程だった。

そこでここを一区切りとして卓球部一行は上がろうという案が、口内射精を終えた玉造から出された。肛内射精を終えた東郷もその案を受け入れて立ち上がる。

確かにまだやりたい気持ちは誰にもある。が、実際散々やって出し尽くした感もある。そして、一旦落ち着いてくると気持ちも切り替わってくるし、それに団体行動なりの掟めいた不文律も彼らを束縛した。

結果一同はこれで退散ということになり、最後に射精した赤石を待って、一行は浴場から出て行った。

「またヤりとなったらいつでもおばちゃんに言いや」

牛滝はまた勝手なことを言って一同を見送った。ほかの者達も皆口々に明るく別れの挨拶を投げかける。

こうして十二人は去った。

「なんや、急に寂しなったなあ」

吉野がつぶやく。まだ浴場内には十六人が残っていたが、若者らが抜けると確かに活気が一遍に失せたように見えた。

「さてと……」

殊更寂寥に浸るでもなく、藪塚が早速己の欲求のために動き出す。ダッチワイフは頭を縁にもたせ掛けたままだらりと浴槽に浮いていた。藪塚はその漂流体を足の方から手繰り寄せて股間にはまる。瞬間、肉人形の頭部は湯の中に沈むこととなった。

「ンッブホァッ!」

溺れた女がむせ返る。それを見た榊原が声を掛ける。

「良かった良かった。まだ生きとったんやな」

「あんまり無茶しちゃダメだよ」

そう言いながら寄ってきたのは鎌先。彼は言葉とは反対に、湯の中にある自分の肉棒を、湯の中に潜ってしゃぶらせるという非道に出た。仰向けに伸びる女は、膣を犯されつつ水中で口淫を強いられる。

「うわあ、ひどいことするねえ」

矢板が緊張感のない非難を浴びせる。

「ンブアッホ!」

息を吸うために腹筋を使って顔を出す女。手足をジタバタさせる。

藪塚が立ち上がった。立って陰茎を突き挿す。自然、頭部は落下した。

「ほれ、つかまんな」

松倉が助け棒を出す。自分の肉棒につかまれと言うのである。といっても女が自分からそこにつかまるわけではないので、彼は無理やりその手にイチモツを握らせた。

「あ~気持ちいい」

女の苦しみに構いなく自己の欲望を追求する藪塚。ジタバタする足を力ずくで抱え込んで腰を打ちつける。

「ほら奥さん、こっちもこっちも」

水中イラマチオに須賀谷も加わった。代わる代わるにしゃぶらされ、女は生きた心地もない。これこそ奴隷の受ける仕打ちであった。

「ゴホッゲホッ!」

時折呼吸のために上に上げられる。自力ではどうしようもない位に体力が限界に近づいていた。

「ほら奥さん、ちゃんとしゃぶってくれないと」

「好きなんでしょ? 奥さん、チンポ」

主人である男らは勝手気儘を言って性奴隷を責めたてた。彼女は垂直になった肉茎の枕に乗せられて辛うじて息継ぎをし、また沈められていく。既に随分湯を飲んだ。逆さまに潜るので鼻からも入ってくる。

飲精の瞬間こそはもっと悲惨だった。鎌先はその刹那、顎をつかんで抜けないようにし、自分が出終わるまで固定し続けたのだ。これはほとんど殺人行為だった。

「ウウッ締まる!」

藪塚が叫ぶ。その時膣は急激に収縮していた。たちまち彼も射精する。こうして前後から精液を流し込まれる女体。

その時彼女の肉体はばたつきもせずにただプカプカと浮いていた。


<つづく>




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[2013/01/30 05:33] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
湯けむ輪(97) 05:11

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前五時十一分


東郷がイく。すると西浦が入れ替わる。赤石がイく。すると伊東が入れ替わる。学生らは極めて粛々と席を譲っていく。

「熱心なこった」

「仲がいいねえ」

「恐ろしいガキどもだな」

見物していた羽根沢、矢板、鎌先が口々に感想を述べる。一見冷めた風であるが、そのくせ股間はまだやる気をたたえていた。

他方、彼らの視線もなんら気にすることなく部活動は続く。乳房には中央に栃尾、左に白峰、右に大牧の三本が挿さっていた。巨大乳に少年ペニスではこれぐらいがちょうどなのかもしない。

三人は額を寄せ合って一人の乳房を分け合った。隆々勃起の栃尾、半勃起の白峰、まだ勃起に至らない大牧の三者三様ながら、愉しみ方は皆同じだ。皆乳房が好きなのだ。

それを宣言するように、まず栃尾が精を吐いた。谷間の中に射精である。だが彼の愛情度合はそれに収まらなかった。その後もしばらく惰性で前後運動をしていると、その続きでなんとそこで放尿まで始めてしまったのである。胸の谷間に挟んだままの小便だ。

すると、それに触発されたかのように、右サイドにいた大牧も尿を漏らし始めた。彼の場合、尿道口を乳肉側面にめり込ませた状態での放尿である。

彼らは決して確信的に行ったのではない。射精後の恍惚の中で漏らした栃尾、勃起を焦りながらしごいているうちに別のスイッチが入ってしまった大牧とそれぞれに差はあるものの、結果として出てしまっただけである。

ところが、これらに連鎖すると見せかけて自覚的に尿を出した者らもあった。それが別所であり、また川棚である。

別所は後頭部を抱えながらそこで腰を振っていたが、地肌に塗り込むかのように精液を放出した後、そのまま小便までそこへしみ込ませたものである。

また川棚は、背中の上をツルツル滑って肉棒を摩擦していたが、そのまま射精、そして同じく排尿へと至っていた。薄い脂肪の柔肌に硬い突起をめり込ませ、その白い素肌の上に薄黄色い汁をぶっかけたものである。

それらを横目で見ていた関も、これまた密かに放尿していた。彼の場合は確信的でもあるし、仕方なしにでもある。許されたお漏らしといったところだろうか。口に含ませた海綿体が中々自立しない中で、先に尿が出たのである。それを彼はあえて止めようとしなかった。

さらに、とっさに焦って口から取り出したために顔面にしたたか小便がぶっかかった時も、やはりあえて避けようとはしなかった。美しい女の顔面に小便をかけている様をじっと見下ろして、言うに言われぬ感動を味わっていたのである。そこに彼はある種の愛おしさを見つけていた。

そこへ別所と川棚がやってくる。彼らは特に何を言うこともなく、関の横から女の頬を犯し始めた。やがては三人がかりで代わる代わるに口淫を強いることになる。

胸を占めていた三人は、栃尾が抜けたことで白峰が中央にスライドし、その横を大牧が補佐する形となった。

肝心のメインホールを使用中は伊東、そして裏口は西浦だ。最年少コンビで前後の二穴挿しをやる。こんな日が来るとはもちろん本人達も思わなかったし、そもそも世間でも滅多にない事態だろう。二穴挿しさえ希少なのに、しかも彼らの年でそれをやるなんて。

コンビは息を合わせて小さな腰を振った。時折目が合うと、互いに恥ずかしそうに逸らした。それでもタイミングはばっちりだった。結果、二人は同着でコトを終えた。

すぐさま前穴に玉造、後穴に三国が取って代わる。そうして熱に浮かされたように必死で肉茎をこするのだ。

「えらい忙しいこっちゃなあ」

遠くから渡瀬がからかったが、“忙しい”者達の耳には届かなかった。

「しかし、よくあんなに器用に立ち回れるもんだねえ」

矢板が言った。各自がくるくると立ち位置を変えてそれぞれ男根を女に届かせる様子を評したものだ。自分もやっていたことなのに、客観的に見ると感心するのである。もっとも、未熟な体型の少年らが主要な位置を占めることによって可能となる姿勢も確かにあった。

「ウッ……」

微かに呻いて関がイく。顔面放尿に味を占めた彼は、わざわざ寸前に口から出して相手の鼻の上に持っていった。そしてそこで搾り出した。

ここまでくると射精というでもなく、まるでエクスタシーというのが癖で巡ってくる感覚だ。それは皆に言えることだった。勃起すら待たずに挑みかかっていく様は、一種の自然の周期性の中に自分も取り込まれてしまった感じである。

白峰の絶頂もその一連の流れ。大体つい今しがたの射精の後で、そうそう十分な勃起が得られるでもない。それでもイくことはイくのである。ある種、女性的なオーガズムに近いかもしれない。

ピクピクと痙攣するは大牧。谷間を独占したのもつかの間のエクスタシーだった。彼のような達し方はまさに象徴的だったろう。ほとんど自分の手でまさぐりつつ、女乳との共同作業で昇天した彼にとって、絶頂とはまさにそれ以前と境を微妙にした境地となっていた。達してすぐこすり続けていくことで、セックスがもう循環的な習性になるのである。

玉造の後を受けた赤石が、二連続で抜かずの昇天を見せたのもその所為と言えた。ここに至っておよそ驚異的な活躍であったが、これもこの現状における独特な境地の表れなのである。


<つづく>




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