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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(89) 03:33

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前三時三十三分


「三年の――」

主役は粛々と次学年に移っていく。すなわち赤石・栃尾・別所の三名である。既に段取りをわきまえている彼らは落ち着いたものだ。おまけに、この集団で過ごした時間も長い。もはや古参といってもいい。すっかりくつろいだ様子で、各々用事を済ませていく。

「自分らもう何発した?」

真っ先にコトを終えた別所に向かって、牛滝が尋ねた。別所はちょっと考え込む風である。栃尾も答えない。すると、赤石が現に腰を使いながら器用に答えた。

「よ、五発。五発」

「まだ五発か」

牛滝は赤石の方へ向き直って言った。さらに訊く。

「ほんな、自分は?」

赤石は、以前にこの場でやった時よりもすっかり上手くなった腰使いに合わせて答えた。

「これで……五発です」

彼の言葉とともに、今宵四発目の種汁がその身から放たれていった。

「ンン、ヒイィー……!」

カエルのようにひっくり返った状態で、倫子はそれを受け入れる。もっとも、その不恰好さに接しても、周囲の人間はもう一々反応したりしない。淡々と会話を続けていく。

「五発。なんや、自分ら数揃えてんのかいな」

試合後の選手にヒーローインタビューでもするように赤石を呼び寄せて、にこやかに牛滝は尋ねた。

赤石は肩を抱かれながら、

「いやあ~……」

と照れ笑いである。言葉を濁したのはそういう意識が全くなかったわけでもないからだが、同時に、何やら大人の世界に足を踏み入れたかのような、そういう気恥ずかしさもあったからだ。一つの女体を囲むこの小さな集まりが、まるで前近代の村落におけるそれのように、一種のコミュニティ的機能を有しだしたものである。

――さて、赤石ら三人組の後を受けたのはOBの川棚であったが、彼が後輩らにも増して悠々と自己紹介をして倫子に入った中、牛滝は宇川の方を見て尋ねた。

「これ、このパターンで行く?」

要するに、一人一人の自己紹介形式を続けていくのか、という意味であった。かれこれ九人は消化していたが、それでも残り十九人が控えているのだ。

問われた方はやや苦笑いしながら悩む風である。言いだしっぺの彼であったが、少年らを囲んで触れ合う下りまでしか念頭になかった彼は、今や残りが大人だけになった状況に接して、半ば興味を失いだしていたのだ。

また、理由はもう一つあった。

「そうやなあ……」

そうつぶやきつつ、宇川は吉野の方を顧みた。すると、吉野はうつらうつらと船を漕ぎ出していたのである。

「吉野はん、吉野はん」

牛滝もそれに気づいて笑いながら彼に呼びかける。

「お? おお、おお……」

吉野は鷹揚に挨拶を返した。みんな笑っている。

「まあ、おっちゃんら普段寝てる時間やからなあ」

須賀谷が言った。その会話に川棚が割って入る。

「スンマセーン、すぐ回しますんで」

彼はそう言うと、腰の刻みを激しく細かくしだした。

「ア、ア、アッ、アッ、ハッ、アッ……!」

一段と激しくなった肉穴の摩擦の中で、吉野とは別の形で船を漕ぎだす倫子。胸肉の地盤が揺れる。

「でも、吉野さんまでまだまだかかるな……」

湊山が言った。この場で最年長と思しき吉野まで順番が回るには、まだ多くの時間を要しそうなのである。

「吉野はん、先やらしたってくれへんかな」

牛滝が次に控える東郷に呼びかける。それを見て吉野は、

「いや、ええてええて」

と遠慮した。そんな中、交わり中の二人は、

「イッ、イッく、ヒぐ……ヒィぐぅ……っ!」

「アー、イくイく、出る……ウッ!」

と口々に言って同調し、そのシンクロのままに絶頂に達した。

「さあ、吉野はん」

なおも牛滝が勧めるが、吉野は頑として腰を上げなかった。結局、東郷が順番通り立つことになる。

「あのぅ、おれケツで……」

肛姦好きの彼はここでもまたアヌスを所望したが、今度ばかりはそれを許されなかった。

「アカンアカン、ここはオメコや」

なぜかそういうルールを設けて、牛滝が指定する。全員で“穴兄弟”という定義を厳密に守りたいというのが、彼の妙なこだわりであった。

「この人“前”もええんやで。いっぺんヤッときて」

慰めるように彼に言われ、東郷は仕方なしに正常位セックスをすることになった。ゴリゴリした突起で濡れ穴に入っていく。

「――あっ、そうだ、すんません」

挿入してから気づいて、慌てて彼は自己紹介を始めた。

「ハハハ、まあ、もうええような気もするけどな」

牛滝はそれを聞いて笑う。だが、東郷は半分冗談交じりで、律儀に挨拶を続けた。

「――二十歳です」

陰門への出し入れに合わせて話す。

「はいはい」

牛滝はそれを聞きながら、倫子の頬を撫でまわして話しかけた。

アナルが好きなんやて、こいつ。後でいっぱいサしたってや」

それを受け、夢うつつの中で彼女は答えた。

「あ、後で、アナルもいっぱい犯してね」

東郷はそんな彼女を見て一層硬くなった剛直を、ズバンズバンと高角度から叩き下ろした。

「イ、イイィー……ッ!」

倫子はのけ反って喘ぐ。そんな彼女の後ろ側に回って、牛滝は股間の上に倫子の後頭部を乗せた。そのしっとりしたセミロングが、どす黒いペニスを包む。先端から漏れ出る粘液が彼女の頭皮にしみ込んだ。

「どや、オメコも悪ないやろ」

そのまま問いかける。

「あ、はい。気持ちいいです」

東郷は答えた。既に彼の中では発射前のムズムズした感覚が始まっていた。

「でも、まだアナルがええのん?」

横から渡瀬が問う。

「そ、そうですね、やっぱり」

東郷は照れながら言った。そうして彼は、周囲の笑い声の中で精を放出した。

「やっぱりアナルがええねんて、おばちゃん」

相変わらず後頭部を陰茎で突っつきながら牛滝が呼びかけると、細めた目で倫子は種付け主を誘った。

「わたしもアナル好きよぉ、――後でおばちゃんの使って、シましょうね」

ゴクリと唾を飲む東郷。その勃起は、穴を出てもまだ垂直立ちで脈動していた。


<つづく>




(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53(051)23:54~(060)00:20
(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46

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