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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(81) 01:45

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時四十五分


「ン、ホオォォ~……ッ!」

倫子は高らかに雄叫びを上げた。明るく開けた街路のど真ん中で。

「オォッ、オッ、オッ、ホッ、フォッ、フオォッ、フォーッ……!」

車のボンネットに手をつき、後ろから交尾をされ。

「ンウ~ン、アン、アンッ、アアンッ、アハァ~ン……!」

子作りペニスが勇んで躍動する度、四方八方に暴れ散らす牛並みの乳房。メス牛は恥も外聞もなく、繁殖の悦びを謳歌して止まない。

その様子を見て牛滝が言う。

「ハッハッハ、やる気満々なったなあ奥さん。――ほれ、いっぱいパンパンして体ではろてや」

彼は当事者ではない、横から見ているだけだ。今彼女の中にいるのは松倉(まつくら)という男、タクシーの運転手である。ここに来る往路で、倫子らの後から来ていた方のだ。すなわち、行きと入れ替わりで乗り換えたわけである。

「ハハ、パンパンだってさ。この人ほんとに素人なの? 意味分かってんのかな」

鎌先が向こうの角の方を何気なく見やりながら言った。その視線の先には、信号待ちをしているタクシーの姿があった。浪岡の運転するものである。倫子は彼にしたのと同様、今度は帰りの運賃を体で支払わされているのである。

「旦那さんも災難だねえ。まさかカミさんが売春婦だったなんて」

鎌先は鼻で笑いながら倫子を見下した。その目前で、倫子は媚びへつらいつつ喘ぎ狂う。

「アァヘエェ~……ぼっとぉ……パンパン、してへえぇ……くりゃひゃぁい……」

よだれを垂らしながら、宙空を見つめて。その姿を後に、先を行くタクシーは角を曲がっていった。後を追うはずの松倉ドライバーは、しかし何ら焦るでもなく、女の操縦に専念する。既に浪岡の前例を見て段取りをわきまえている彼だ。

「おおぉふ、よく締まる……」

彼はそう呟きつつ、発情の腰を繰り出し続けた。すると、深夜の街に性交の音が轟く。

「ウァハァ~ン……きぼちイ~……ッ、イッ、ヘ…ッ、イぐ……イッ、ヒぐ……っ!」

肉の音に混じって、女の情念がこだまする。配偶者という社会制度をも乗り越えた彼女にとって、もはや怖いものなどなかった。その世間離れした表情を、須賀谷の持つビデオカメラが捉える。倫子はそのレンズに向かって言った。

「出ひて、くりゃさいぃ……中に……中に出してへェ~っ!」

無論、男どもに入れ知恵されなければ思いつかないセリフではあるが、それは本心と何ら乖離したものでもなかった。

彼女の願いに従い、松倉は“中に出し”た。

「オゥーラ、入ってるか?」

牛滝は訊いた。女の顎をつかみ、いつの間にか露わにした肉茎をその唇にあてがいながら。倫子はそれを口から迎えに行きつつ、コクコクと肯いて答えた。その反応を一応見届けて、彼は念を押すように言った。

「これで支払いは完了やで」

言われた松倉は、笑顔で合図を返す。本当に、これで弁済は終了したわけだ。倫子は確かに売春によってタクシー代を支払ったのである。その身の中に、今出た子種が熱い。

だが、“支払い”はこれだけで完了したのではなかった。

「よオーし、じゃあ今度はこっちを支払ってもらおうか」

そう言いながら出てきたのは、『リング』の店長、鎌先である。彼への債務とは、すなわち先ほどまで居た客達のプレイ料金、及び、今宵倫子がらみの特別の趣向を設けたことへの世話料であった。もちろん、これは本来倫子の関知せぬものである。しかし、なぜか倫子が体で弁済することになっていた。

鎌先はさも当たり前の調子で、剛直を後背位から侵入させる。

「ほウーら、しっかり払ってよオー」

取立人はじわじわと肉棒を挿し込み、そうしてまた抜き出し、段々とそれの繰り返しを早くしていった。片や一方的に債務を負わされた人妻は、しかしそんな理不尽な要求にもかかわらず、馬鹿正直に相手を務める。実は、彼の店で唯一金を出したのは板橋であったが、二人揃って律儀に支払いに応じる板橋夫妻なのである。

「ああいいねえ、中々の名器かもしれないよ、倫子ちゃん」

彼は堂々と本名すら呼び、人妻の産道を犯しぬいた。彼のものは妙に黒光りして、その茎には真珠のような玉が無数に浮いていた。そのヌラヌラと出入りするまがまがしさに、倫子は虚ろな目で啼いた。

「ンンッ! ンヒイィ~……ッ!」

その目はもはや焦点も合っていず、今の境遇さえ確かには分からないのである。ただ、えもいわれぬ快楽の園に遊んでいることだけは実感できていた。須賀谷のカメラは、その蕩けきった表情もしっかりと押さえている。

「ヒぐぅ、イヒくぅ、イく、イぐ、ヒく、ウゥ……ッ!」

馬鹿の一つ覚えの如く昇天を連呼して報告するメス牛。まさしく家畜の如く、理性のかけらもなく無知蒙昧の体である。そのあられもない姿は、またぞろ見も知らぬ新参人に対しても変化はなかった。

「エー、なんだこりゃ!」

「え? え?」

「あ……矢板さん……?」

口々にそう言いながらじわじわと近付いてきたのは、これまた倫子の預かり知らぬ男三人組であった。もっとも、矢板は知っていたようである。

「おっ、オー、いいところに来た」

彼もさすがに思いがけない様子でびっくりはしたものの、すぐに笑顔で彼らに応じた。しかし、彼らの会話はそこで中断を余儀なくされた。なぜなら、見境なしの淫乱女が、己の発情ぶりを大声で喧伝しだしたからである。

「見でえェ~ッ! おバンコ見てぇへェ~。マンコイくぅふゥ~。マンコイくの見てェ~……ッ!」

その言葉に応じ、鎌先は彼女を後ろから抱え上げる。おかげで、観客には結合部が丸見えとなった。女の裂け目に男の垂直棒が割り込んでいる所である。その継ぎ目からは、白濁液が泡立って溢れ返っていた。

口を占領していた牛滝は流れ上やむなく脇によける。その横には藪塚がいた。いつのまにか彼も股間を露出していた。性を営む男女、その傍で股間を露出する男達、となれば、この女一人、どんな目に遭っているか想像は容易である。

新参者達は、しばし絶句して凝視していた。その前で公然たる猥褻行為は続く。

「気おちヒイィ~……ッ、イッイッ! ヒぐっ! おチンボ、お、おチンプォいいのぉっ!」

ブッチャブッチャと音を立て、肉棒はいよいよ加速していく。その身は青筋を浮き立たせ、メスへの必死のパフォーマンスである。受け入れる側も悦んでいる。淫肉は赤くめくれ上がって泣いていた。その潤んだ瞳へ、パートナーから白い涙が贈られる。

「出て、アッ、中出て……アッ、ンッ気持ちいい! 中出し……中出し、もっと、もっとしてェ~」

倫子はもうどこを見ているのか、明後日の方向を向いて懇願していた。鎌先はぐっと腕に力を込めて彼女の肉体を引きよせ、男気を見せんとばかりに男根を根本までねじ込む。その姿は、オスの生殖本能に訴えかけるものがあった。共鳴した三本達が、無言の下に見事に持ち上がっていく。

やがて鎌先の太い栓が抜かれると、その後には、亀頭型にくり抜かれた膣穴がポッカリと口を開け放っていた。そこからつと白い蜜を滴らせながら、倫子は男の腕の上から艶めかしく所望する。

「どうぞ、皆さん順番に……おチンポ入れて、パンパンしてぇっ!」


<つづく>




(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53(051)23:54~(060)00:20
(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46

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