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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(42) 22:51

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後十時五十一分


「お、お前ら……?」

「え……何これ……?」

口々に戸惑いの言葉を口にしながら現れたのは、青年の三人連れだった。彼らは、赤石ら卓球部のOB。今度の合宿の指導者、ないしは引率者として同行していたものである。

折しも、後輩別所が腸内に射精を終え、それに牛滝が入れ替わろうという時だった。牛滝が言う。

「おっ、なんやなんや、まだ仲間がおったんか。自分らもこっちきいな」

彼の言葉は、青年らの煩悩を強烈に揺さぶった。本当なら、力づくでもこの状況を阻止して、後輩達には説教をし、その上で顧問の教師らに報告するべき所なのであるが、すっかり鋭気をくじかれた。

今の彼らの内に湧きあがっていたのは、むしろ後輩らに対する羨望の情だった。どうひいき目に見てもいかがわしいこの状況下で、三人は、自分達年長者よりも下の者らがうまくやっているらしい点に、嫉みに近いものを感じたのである。

そこへきて、宇川がダメを押す、倫子の口に陰茎を放り込みながら。

「風呂場でこの子らと仲良なってなあ。ほんで、この奥さん囲んで、さらに親睦を深めよかいうことで――」

相変わらず巧みな雰囲気作りで、論理を丸めこんでいく。

三人は、もはや皆まで聞いていなかった。彼らは、やや媚びを含む乾いた笑みを頬に張り付けて、そろそろと集団に近づいていった。わずかにあった葛藤も、この部屋の内に充満する淫らな気風の前では無力だったようだ。

となると、後はもういずこも同じ男女の営み、早くも新参の一人・玉造(たまつくり)が女陰に挿し、これが終わると続けざまに同志・川棚(かわたな)も挿して、淫猥の宴に染まっていく。

「おっ、自分はアナルかいな」

射精を終えた牛滝が声をかけたのは、東郷(とうごう)。彼は、牛滝が放出したのを見て、それに肌をすり寄せんばかりに次の番を取ったものだ。

「ええアナルやでこれ、よう締まりよる」

さすがの牛滝もいささか押され気味に避けながら、しかし同好の士の登場は嬉しいらしく、快く次を譲った。

譲られた東郷、どうやらアナルには目が無いらしい。なんと一々抜き出しもせず、立て続けに三発も放出したものだ。

「ケツマンコ最高!」

思う存分に尻穴を一人占めして、大満足の彼である。金で買った女では、常々これだけ満喫できたためしがなかったという。

一方、その間も他の新規二人の活躍は続いている。玉造は宇川の後を受けて口内に突っ込み、そこで果てるや、そのまま、やはりこちらも仕事を終えてきた川棚と持ち場を交換した。つまり、口に川棚、膣に玉造、尻に東郷というフォーメーション。彼らもまた、強欲絶倫この上ない男達であった。

こうなってくると、少し可哀想なのは若手達だ。日頃からのタテ関係というものがある以上、どうしてもOB達に道を譲らなければならない。したがって、ますます主要三ヶ所に当たる率が低くなってしまった。

それでも周りを取り巻いて何とか想いを遂げようとし、また新たな指導者の出現で、これまでにないやり方を取り入れたりもする。例えば、膣を出た玉造が、今度は胸の谷間に挟んで精液を搾り出してみせると、それをすぐさま赤石と栃尾が真似る。

パイズリ

そう教えられたこの行為は、少年達に夢を与えた。女性の豊満な胸の間に陰茎を挟み、その圧力でズリズリとやる、これほど象徴的な猥褻行為はない、そう思われたのだ。

赤石も栃尾も、歓喜に浮かされてパイズリを愉しんだ。先輩がやったように、汗と精液まみれの柔肉をかき集めて己が前方に固定すると、直立した肉棒は密着した脂肪の中にすっかり隠れてしまう。その状態で腰を前後する。少年らの心には、ちょうど余裕が出てきていたこともあって、その行為がとてつもないエロスに感じられるのだった。

こうして二人が乳房の狭間に発射している頃、別所はまた別な新境地を開拓していた。これもやはり先輩に倣ったもので、顔面への射精である。

これまで、男らは随所に陰茎をこすりつけて女体を感じてきたが、不思議と顔周りだけは遠慮していた。中年親爺達もそこは特に重視せず、何となくそれは無粋なことのように少年らも感じていたのである。

川棚の行動は、いわばそのタブーを破ったようなわけだ。

「顔コキからの……顔射!」

彼はいと楽しげに、自らのペニスを倫子の顔面にこすりつけると、そのままそこでフィニッシュまで迎えてしまったのだ。

「わたあ……えらいことしよった」

「現代っ子やなあ」

「ビデオの見過ぎやで、しかし」

親爺達は口々に評価を発する。それは非難のようでもあり、一方で歓迎のようでもあった。

別所はそれを見て、心踊らされたわけだ。彼もその歳で既に“ビデオ”なるものを見ていた。そこでは、“顔射”が日常茶飯事だ。そこで、早速に自分もやってみたのである。

既に数度の放出を経ている二人の量は決して多くはなかったが、それでも倫子の鼻柱から頬にかけて、白く濁った粘液は流れ伝った。

OB三人組は、年を喰っているだけに少年らよりも性的知識が豊富であり、一方で若いだけに中年らよりも行動が積極果敢であった。爆発した彼らの欲望は、落ち着くことを知らない。これを受け、後輩らは押しやられてしまうし、他方中年らは体が付いて行かないしで、両者ちょっと後ろに下がり気味で応対せざるを得なくなった。

そうなったとき若者たちが何をしだすかというと、携帯電話を出して“パシャリ”、である。まさに“現代っ子”の振る舞いだ。目の前の犯され女の像を手元に保存して、いずれ自慰のお供に、という稚拙な考えである。

もっとも、こういう傾向は何も若者に限ったことではなく、男に共通したものであるらしい。なぜなら、この部屋に来てからすぐに自室にとって返し、用意よくカメラを持ち込んでいる男が、実は中年の中にいたからである。そのレンズは、輪姦妻の狂乱ぶりを余すところなくストーキングしていた……。

ところで、攻め手がこうして偏ってしまった点や、射精一巡以上で少しく心にゆとりが出来た点などから、折しも顔射で倫子の顔が汚れたのを契機として、ここで宇川がタイミングよく一つの提案を行った。

「もう一遍温泉に降りよか」


<つづく>


現在時刻23:20(3時間27分経過)
挿入された男根=20本
発射された精液=49発(膣24・尻10・口6・胸5・顔2・手2)



(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53

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