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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(37) 21:37

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後九時三十七分


男性用の脱衣所に、倫子は男らに連れられるままに入った。そして、そこでまた新しい男根を入れられた。

渡瀬(わたぜ)という、さっき須賀谷が言っていた男の一人だ。一行が脱衣所に出た時、ちょうど外から入って来た所をはち合わせた。そしてそのまま、ほぼ出会いがしらにセックス。無論、周りの男たちの誘導によって。

「アア~、最高やなあ」

後ろから倫子の尻を引き寄せて、その密着状態のまま膣内に射精しつつ渡瀬は言った。

「一杯飲んで、美味しいもん食べて、次は女やなあて、ちょうど思てたとこやねん」

と、満足そうである。肉穴から明るみに帰ってきた肉棒は、ピクンピクンと跳ねて、まるで彼の喜びに同調しているかのようだった。彼はその後須賀谷の待つ浴場へと入っていった。

他方、倫子は浴衣を着せられていた。無人の女性用脱衣所から持ってこられた、彼女が脱いだものである。外での移動にはさすがに全裸はまずかろうとの宇川の判断だった。

但し、下着は着けさせられなかった。誰が提案するともなしに、そういうことになっていた。男たちにとっては遊び心である。

「ごっついブラジャーやなあ!」

手に持って広げながら牛滝が言った。確かに大きなカップではあった。持ち主の胸の豊かさを想像するに余りある代物であった。

「どスケベな乳にぴったりやで」

彼はそれを倫子の胸に合わせてみた後、傍にいた栃尾の方へ放り投げた。それを見て宇川が言う。

「持って帰り、記念に」

冗談とも本気ともつかない言葉に、栃尾は赤石と顔を見合わせる。彼らは仲間内でちょっと譲り合ったりしたが、その場には捨て置けないので、結局上下の下着とも栃尾が持って出ることになった。

ぞろぞろと脱衣所を出る。宿泊客の少ない館内は静まり返っている。途中の売店も閉まっている。ただ自動販売機だけが変わらぬ営業を続けていた。その前を抜け、奥のエレベーターへ。誰にも会わない。倫子はひそかに胸をなでおろしていた。

また脱衣所から出ると外気が心地よく、その冷たさは彼女の神経をなだめた。一方でそれは現実に立ち戻らんとする空気でもあった。彼女は嫌な予感がした。これから起こる変態的痴情事への恐れ? どこまでも堕ちてみたいという自身の破滅的性向への恐れ? いな、それよりももっと直接的で具体的な恐れだ。

小規模な館内にエレベーターは一台だけで、一行はその前でしばらく待った後、降りてきた箱の中に順々に乗り込んでいった。倫子は気づかなかった。彼女の前には男たちの背中。だから見えなかった。開いたドアから出てくる人々の顔が。

「お母さん!」

その声は鋭い切っ先でもって倫子の胸を貫いた。

「お母さん!」

もう一度呼びかけられる。倫子は凍れる背筋のままに振り返った。既にその身は男達に囲まれて、箱の中に踏みこんでいた。

「あっ……!」

目で追うまでもなかった。最も近しい者の顔はどこにいても見分けられるものだ。エレベーターを出てすぐの所、そこに娘がいた。倫子の娘である。予感は的中した。決定的な事実、身内の者に遭遇するということ、しかも最も見られてはまずい相手に。

それでも、倫子の脳はフル稼働し、それにともなってある表情が形づくられる。母親の顔、である。どんな境遇を経ていようとも我が子の前では母でいなければならぬと考える、それが母親というものだ。

「あら」

浴場での痴貌から一転、凛とした顔になる。しかし、さりげなく浴衣の前を引き締めるあたり、動揺はうかがえた。

倫子は思った、このままエレベーターはもう上がってしまうだろう、あるいは、上がってしまえばいいと。これを機会として降りるという選択もありえたが、穢れてしまった体で娘の前に出るのは気が引けたし、それに、男達がどういう態度に出るか懸念がないではなかった。

とにかくエレベーターはもう出発する、それでとりあえずこのいたたまれない状況からは解放される、それでいいのだ、その後のことはそれから考えればいいと、見た目は取り繕えてもとても得策を練れるような心境ではない彼女は必死で念じた。

彼女は一瞬待った。扉が閉まりかけ、娘に何か言葉をかけ損なう演技を想定しながら。ところが、扉は閉まらなかった。室内の誰かが、気を回して“開く”のボタンを押していたからである。


<つづく>



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