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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(33) 21:15

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後九時十五分


「おお、入る入る。柔らかいさかいどんどん入る」

牛滝の言葉とともに、彼の剛直はまっしぐらに肛門の内へ突き進み、そのたわんだ穴筋を次々と一直線に伸ばしていった。

「ほんまに入るねんなぁ。初めて見たわ……」

顔を近づけて見ながら、湊山は感心する。少年たちにしても、それは同じ思いだろう。

「そやで」

それに応じるべく牛滝が言う。

「ケツの穴もなあオメコやねん女は。チンポの穴やねん。そやし、入るようになったあんねん」

いかに無知な少年たちといえど、それを素直に認めることは普段ならなかったろうが、こうして目の前で実演されてみると、そうだったのか、という気にもなってくる。

ところが、それに水を差すように宇川が言う。

「まあしかし、ボクはエエわ」

手を顔の前でひらひらさせて言う。

「なんでやねん」

牛滝はこれを認めない。

「食わず嫌いやで。一遍やってみぃて。癖なるさかい」

さらには、

「自分らも後でやってみ」

と少年らにも勧める。彼らは否定も肯定もしなかった。それに代わって湊山が問う。

「気持ちよろしいの?」

「そらもう」

大仰にうなづく牛滝。

「めちゃくちゃ締まるしねぇ、ごっつぅエエ具合や。奥さん、あんた名器やね」

倫子はそれに答える代わりに咳き込んだ。むせるような、あるいは吐き気のような感じがある。彼女はそれを、咳で何とか回避しようとしたものだ。

と、そこへ、ようやく許しを得て、赤石が再突入してくる。倫子は悶絶した。

「ンゥッヒィッィッ!」

強烈だった。男の上に寝そべり、下の彼は尻の穴へ、そして覆いかぶさってきた彼はその上の膣の穴へ……。上下、いや前後というべきなのか、とにかく性交の穴と排泄の穴、両方を同時に男根で塞がれてしまったのだ。想像だにしない衝撃、非常識な行い。

倫子はイッた。イッたという言葉通り、完全に意識がイッてしまった。あるいはイカれてしまった。恐るべき性感が全身に充満すると、人は狂わずにはいられないのである。

「ア、ア、ア、ア、ア、アアア……」

体内に二本、――いや違った、三本だ、口腔にも入っている、――そう、三本もの男根が倫子の体内に同時に入っているのである。もはや、気持ちいい、などとおさまり返って感想を述べている段階ではない。この状況に至りなば、アダルトビデオなどの所詮作りごとの女優の反応が馬鹿みたいに思えるほどだ。本当に絶頂を超えると、全身これ無に等しくなったようになるものである。

「どや、おっちゃんのが中で当たるやろ」

牛滝は赤石に問うた。

「気持ちの悪いこと言いないな。おっさんのチンポなんか当たりたないなあ?」

傍から宇川も赤石に問う。

「ちゃうがな、オメコとアナルに一遍に入れたら、お互い擦れて気持ちエエんやがな。アーもう、分からんかなあ」

宇川の否定的な台詞に、じれったそうに牛滝が言う。彼の指摘通り、膣に入った肉棒と直腸に入った肉棒とが、その仕切りの内壁をゴリゴリと行き来して擦り合っているのは事実だった。

赤石にもそれは実感できている。彼は二人の問いかけには答えそこなったが、自分の道はしっかりと押さえている。だが、いささか押さえ過ぎた。いや、経験の乏しさの故だろうか。窮屈になった膣内に、牛滝の腰つきに気を使いながら五、六遍も突き入れた頃、彼はそれ以上を望むことができなかった。

「オーなんや、出てもたか。分かるわ、出てんの」

赤石の脈動は、しっかりと牛滝にも確認できたようだ。両穴挿しの一方が射精する脈動は。

と、その時、湊山がにわかに声をひそめて叫んだ。

「誰か来たんちゃうか!」

言うが早いか、脱衣所の扉が開く。


<つづく>



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