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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

「青き山、揺れる」(35)

それは、生来の淫乱である祐子ならではの解答だったろう。あまつさえ、欲情しきった体と、捨て身の覚悟を備えている折りも折りだ。

「イきたいのかよ?」

緑川は重ねて問うた。祐子は再び頷き返す。それを見ると、彼は相変わらずニヤニヤしながら、白木に向かって指図した。

「祐子さん、イきたいんだってさ」

それを聞くと、白木は今一度腰を前に進めた。が、緑川はなぜかそれをとどめてしまう。その上で言うには、

「指でイかせてやれよ」

祐子にとっては期待外れもいいところである。別にただオーガズムに達しればいいわけではない。むしろ男を迎え入れられれば、達しなくてもいいぐらいだ。

(うそ……)

残念がる彼女を尻眼に、白木は実際に指で彼女の陰唇をいじくっていく。

「ア……ンフ……」

快感的刺激は確かにある。しかし、欲しいのはそれではない。にもかかわらず、指の愛撫によって、刻々と絶頂に近づいていく。

(や……だ……ア……イ、く――)

彼女は、極めてしまった。静かに、そして不本意に。

しばらく見守ってから、緑川が声をかける。

「イッた?」

祐子は答えなかった。申告したくなかったし、不満でもあったから。すると、緑川がこんなことを言ってきた。

「ちなみにだけど、チンポまだ立ってるみたいだけど――」

一筋の光が雲間から見えた、気がした。祐子は耳を尖らせて、次の文句を待つ。

「あいつイくまでさ――」

祐子はゆっくりと顔をあげていく。返事の準備は万端だ。

「続ける? 撮影?」

――がっくりときた。“撮影”――まだ抵抗感は否めない。が、彼女は頷いていた。それは果たして彼女なのか、別人が勝手に下したような判断だった。言い訳にすがらざるをえない女という生き物は、時にそんな無茶な仮定までする。

「じゃあ、こっち向いて言って」

緑川は、そう言ってレンズを向けてきた。祐子は反射的にそちらを見、慌てて視線をずらして上目遣いに彼を窺う。

「カメラに向かって言いなよ」

彼は悪魔のように囁いた。

「“チンポ入れて下さい”って」

(あ……あ……)

なんとバカバカしく、なんと破廉恥な行為だろう。祐子はその愚かしさに呆れた。だが彼女は、彼に輪をかけて愚か者だった。

「お願いしないとやめるぜ?」

彼に急かされて、彼女の口はひとりでに動き出した。

「チ、チンポ、い、入れて……」

言った途端、カーッと顔中が熱くなった。自分の声が自分のものと思えない。なんて下らないことを言っているのだろうと、彼女は己に驚き呆れた。今の羞恥は、自分に対する嘲笑から生まれるものだった。

そんな彼女に、緑川はやけに優しげに、そして残酷に言い放った。

「え? なんて? もう一回言って。今度はカメラ目線でさあ」

性悪極まる台詞だった。だが、そうと分かっていながら挑戦するのが愚か者である。

「チン……ポ、入れ……て、く、くだ……さい……」

そう話す唇、眼差しが、フレーム一杯に収まった。インタビューに答えるように、祐子は今、男根の挿入をカメラに向かって宣言していた。

しかし、緑川はそれでも納得しない。

「声ちっちゃい。それに、カミカミじゃん。それでもアナウンサーなわけ?」

確かに、さっきの言い方では、アナウンサーとしては不適である。普段なら、到底あり得ない発声・発音だ。曲りなりにも、祐子はアナウンサーである。緑川は、意地悪くもそんな現実問題を突きつけてきた。

「チンポ……い、入れて下さい……」

結局また言わされた。別に職業上のプライドからではない。できれば言いたくなんかない、彼女はそう強く心に叫んだ。が、

「もう一回」

非常にもオーケーは出なかった。彼は監督にでもなったつもりであろうか。だとすれば、祐子は差し詰め、ポルノ映画の主演に抜擢された女優といったところか。

「チン、チンポッ……入れて、下さ、いっ……」

彼女は繰り返した。すると不思議なもので、声に出す度に、それが現実となって重くのしかかってき、まるで暗示にかかったように、気分が高揚してくるのである。羞恥は依然ある、が、それも含めて受け入れられるようになってくるのだ。彼女はますます、奴隷のような根性に染まってきた。


<つづく>




<目次>
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(51)~(60)

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[2010/11/22 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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