おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
「じゃ、あとよろしくね。……ほんと助かるわぁ、祐子さん来てくれて」 そう言い残して、いづ美は部屋を出て行った。それとほとんど入れ違いに、ぬっと現れ出でた男がある。いづ美とのことを惜しがっていた祐子も、その顔を見るや、また一気に期待に胸を膨らませた。 それは黄本(きもと)という男、入門順から言っても階位から言っても、努素毛部屋では上から二番目の力士である。もっとも、二番目といったって、この部屋には彼を含めて四人しか相撲取りがいない。まったくもって小規模極まる部屋なのである。 しかし、それゆえにアットホームさが強いと、祐子は思うし、またその雰囲気を好んでもいた。人数が少ない分一人ひとりへの思い入れも濃くなるし、かわいくも思えるもので、同じ取材対象であってもここに特に肩入れしてきたのは、決していづ美が女将であるためばかりではないのだった。 「お、お久しぶりです、祐子さん」 でかい図体に似合わず、心細い声で黄本は言った。黄本は現在二十代後半で、体力的にも実力的にも最も充実した時期を迎えているはずだったが、今だその素養を発揮できず、ずっと上へ抜けられないまま伸び悩んでいるのだった。 その原因は、彼のメンタル面の弱さにある。というのも、ここ一番という時にいつも負けてしまうのである。取り組み以前に気迫で負けている感じなのだ。稽古は真面目だし、技術の研究にも余念がないというのに、傍からすればまったくもどかしい話である。 しかし、ダメな子ほどかわいいというのもまた人情で、祐子も彼のことをどうしてもけなしたりできないのだった。 一方、黄本の方でも、祐子に対しては並々ならぬ情熱を抱いていた。 「昨日も見ました! テレビ」 彼は興奮して身を乗り出しながら言った。実は、彼は祐子がここを訪れる前から、彼女の大ファンなのである。彼は目を輝かせて、アナウンスや特集が素晴らしかったことなどを次々まくしたてた。 「あ、ありがとう……」 祐子はその様子に少々辟易としながら相槌を打っていた。褒めちぎられることへの気恥ずかしさもさることながら、彼の態度がいかにも純粋なファンそのものなもので、溢れんばかりの欲求を抱えている自分が何だかとても下世話な人間に思えてきたのである。 それは、真面目に仕事に向きあう日常の自分と今日ここへ来たような欲望まみれの自分とを峻別する彼女の立場からも言えることだった。今の自分は仕事のことを思い出したくないし、むしろ下世話なこと一直線の汚れた自分を満喫したいのである。 だから、健全な会話を続けて建前を取り繕わなければならないことに、正直なところいらいらした。こうする間にも時間は無為に過ぎていってしまう。祐子は何とかきっかけをつかみたかった。 しかし、いかに性欲無法な彼女でも、そうあからさまに自分から誘いかける勇気も、また自信もなかった。普段快活な彼女にも似ぬ体たらくではある。だが、最初の思い切りというのは中々つかないものだ。まして、一応自分のファンを標榜する相手とあっては。 と、そこへ、意外な助けが現れた。 「ちょっとごめんなさい。……これゴム、開いてるのあったからこれも使って」 それはいづ美だった。彼女は手提げかばんを腕にかけて、いよいよ外出の直前といったいでたちである。そうして、手に直方体の薄い箱をいくつか持って室内に入ってきた。彼女はそれらを枕の横に置き、さらに部屋の棚から透明なピンク色のかごを下ろした。 「これ、いつものセットね。出すの忘れてたもんだから、ごめんね」 いづ美はそれだけ済ますと、 「じゃあね、ごゆっくり」 とだけ言い残して、嵐のように去って行った。 二人はいづ美の置いていった箱を見、そして目を見合わせた後、恥じらって俯いた。だが、それがいいきっかけになった。箱の中身はコンドームだった。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60)
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