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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(50) 23:53

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後十一時五十三分


「おう、来た来た!」

扉を開けた瞬間から、早速に声がかかる。かけたのは榊原、正面のカウンター席に座ってこちらを振り返っていた。

テーブルの向こう側からは、この店のマスターらしき男が話しかけてくる。

「おっ! 主役の登場ですね!」

カウンターを挟んで対峙しているのは、この二人だけだ。店内はがらんとしていた。渡瀬が先ほど言っていた、“状況が変わった”というのはこういうことらしい。

それを見て、倫子は少しだけ安心した。が、それもつかの間、彼女にはそれ以上事態を冷静に把握する余裕など与えられなかった。すぐに、どうしても看過できない光景がその目に飛び込んできたからである。

それは、おそらく普段ならばカラオケに使われるのであろうモニターであった。マスターの頭上に置いてある。そこに、今は全く異質なもの、すなわち、裸の男女の絡み合う姿が映りこんでいたのである。まさかこんなカラオケビデオはあるまい。何しろ、勃起した陰茎が濡れた膣に入る様子を赤裸々に映しているのである。

倫子は急な胸騒ぎを覚えて、じっとその画面に見入った。モジャモジャと茂る縮れ毛、それをかき分けて現れる鮭肉色の小陰唇、そこに突きたてられるいきり立った陰茎……。大写しにされるとすごい迫力である。焦げ茶色の太い棒が唸りを上げて行き過ぎる度に、ヂャプヂャプという水の摩擦音がスピーカーから響く。

さらにアングルが下降すると、そこにもう一本肉棒が現れる。そう、男は一人でなかったのだ。しかもそのもう一本は、通常あらぬ所に挿入されている。肛門である。こういう場面はよく見なれていないととっさにはそれと分からないかもしれないが、陰唇のすぐ下にある穴は、確かに排泄の穴で間違いはなかった。そこが丸く広がって、大便よろしく男根をひり出しているのである。その脇で、男の腿に圧迫されて形を歪めている弛んだ尻がいかにも生々しかった。

倫子は頬を引きつらせながら、しかしまんじりともしないで、なおも画面を見続けた。元々アダルトビデオ位で顔をしかめるような性分でも、また年齢でもない彼女であるが、さすがにこれはアブノーマルに過ぎ、いつもなら目をそむけていたであろう代物である。が、今日はこれと同様のことを身をもって経験してきた彼女だ。また、そのせいで神経が麻痺しているきらいもある。だから、こんなもの見せられてもなんでもない、はずだった。

それなのに、今の彼女ときたらどうだ。妙に不安そうな面持ちで、ぐっと息をつめて見守っているではないか。そう、これと同じことを、ついさっきまで行っていたのだ、と、その事実が鮮明に意識されればされるほどに……。

カメラは素人が撮影したかのように、時折被写体から外れて布団や畳なぞを間に挟みながら、女優の体の様々な個所を次々と映していった。足の小指の爪の形、右脇腹にあるほくろの位置、かなり豊かだが垂れ気味の乳房の輪郭、後頭部から見るヘアースタイル……、倫子は知らず知らずの内に確認を始めていた。

画面は間もなく、後頭部から横顔へと移動する。もはや紛れもなかった。

「ああっ!」

たちまち悲鳴を上げて、彼女は前方に駆け出す。が、足元の頼りない彼女は、そのままつんのめってしまった。そこを助けたのが薮塚である。

「おおっと!」

彼はとっさに胴に手を回して、タイミングよく彼女を受け止めた。ちょうどその手の下に、ビデオの中の女と同じようなほくろがあったのだが、彼はまだそのことに気づいてはいない。しかし、それを知らずとも結論に大差はなかった。もちろん、彼もまたモニターを食い入るように見つめている。その目に、きっちりと女の顔が焼き付けられている。さっき見つけた全裸の女の、その顔を焼き付けたのと同じように。

「あ……あ……っ!」

倫子はテーブルに寄りかかって、しばし言葉を失っていた。画面の向こうの女は、ペニスを口いっぱいにくわえこんでいる。よく見る女だ。確か、鏡の中で見る。だが、いつも見ているのは、こんな顔ではない。見ず知らずの男のペニスをくわえて、相好を歪めて……。

その頬にも別のペニスがひっついている。さらにこめかみにも。引きの映像が映れば、なんのことはない、彼女の周囲一帯、隙間なくペニス、ペニス、ペニスだ。胸にも腹にも足にも、それらが擦りつけられている。なんという光景だろう。

この女はよく似ているが、知らない人に違いない、倫子はそう思うことにした。しかし、そんな彼女を周りの男達が現実に引き戻す。

「よう撮れてまっしゃろ。スガちゃんがビデオ回しといてくれたんや」

画面を凝視する倫子に向かって、榊原がまるで自分の手柄のように得意げに言った。

「おお、なんやもう見とったんかいな」

横から、渡瀬が口を挟む。

「今始まったとこや。マスターが見たいさかい言うて、線つないでくれて」

榊原が言うと、マスター、ヘヘヘッと下卑た笑みを浮かべた。榊原は話を続ける。

「今さっきまではあの子らがおったやん? ほれ、奥さんとこの――」

それを聞いて、にわかに倫子は耳をそばだてた。それまではぼんやりとして、彼らの会話も右から左に流れていたのである。

「娘さんら。今までここにおったんやで」

榊原は淡々と言い放った。刹那、倫子の背筋が凍りつく。


<つづく>



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