おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

>googleでほかのページを検索する<



なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



官能文書わーるどAdult Novels Searchアダルトクリエイターズ官能小説セレクション
妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

ブラック&ワイフ(2)憂鬱

それでなくても、今日の陽子は気持ちがクサクサしていた。いや、今日に限らず、このところ妙に塞ぎ込む日が多い。名状しがたい漠然とした不安が、彼女の心を占有しているのだ。

何不自由ない生活、傍目にはそう映っているだろう。夫の仕事は安定し、子宝にも恵まれ、まさに典型的な"ゴールイン"を果たした女と。自分でも確かにそう思っている。

しかし、むしろそう思っていることこそが、呪縛になっているのかもしれなかった。すなわち、恵まれた立場であるはずだという観念が、彼女のプライドを檻の中に閉じ込めていたのである。

「ただいま」

「おかえりなさい」

「行ってくる」

「行ってらっしゃい」

日々繰り返される決まったやり取りの間に、一体どれほどの充足感が味わえるだろうか。果たして、そんなものを求めてはいけないのだろうか。陽子には分からない。

子供を保育園に連れて行く。早起きして作った弁当を持たせ、他愛もない会話をしながら。我が子は我が子、かわいくないわけがない。命にも等しい存在だ、とそう信じている。

「はあ……」

問題は、最近多くなった溜め息。義務感、負担だろうか。愛がないわけじゃないのに。陽子には分からない。

やたらに溜まる疲労。

「(全然疲れる仕事なんかしていないのに)」

彼女は自嘲気味に顔を歪めた。何も結婚がケチのつき初めだったとは思わない。もしも初めがあるとしたら、それは社会に出てからではなかったろうか。かつて働いていた職場でも同じ様な憂いを感じていたから。

思えば、学生の頃は楽しかった。比較的偏差値の高い大学に通っていた彼女、いわゆる学歴で言えば、就職した会社内でも上位にあり、また夫よりも上だった。だからどうだとは言わない。

ただはっきりと言い切れることは、学生時代の彼女が今よりもはるかに伸び伸びと人生を謳歌していたということである。あの頃、誰に気兼ねもなく、自分のやりたいことだけをやれたし、言いたいことを言えた。自分の行いが正義だと自信を持って言えた。そして、どこへでも行けた。

留学もした。何事もがむしゃらにぶつかれた当時、やればやるだけの結果が付いてきたもので、彼女にとり語学はその最たるものだった。

「ねえ、ホストファミリーやってみない?」

大学時代の友人が陽子に声を掛けてきたのはついひと月前のことだ。

やがて、黒い肌をした一人の青年が懐かしい南風を伴ってやって来た。


〈つづく〉


官能小説.com



関連記事



テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2013/10/25 22:00] | 「ブラック&ワイフ」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<ブラック&ワイフ(3)彼我 | ホーム | ブラック&ワイフ(1)邂逅>>
コメント
コメントの投稿














管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバック URL
http://jeezlee.blog.2nt.com/tb.php/301-e539ef05
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
| ホーム |