おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

ブラック&ワイフ(10)渇望

獣の交尾は、陽子の人生観をも変えた。オスのみならず、セックスそのものへも関心が向き始めたのである。これまでの人生で、性が関心事の優先順位上位を占めることなどなかった彼女。異性を意識する女を軽蔑してすらいた。それが変わったのである。

現在の彼女は、まるでセックス覚えたての少女のようであった。年の割に、著しく性の知識に乏しい彼女。他方、年はともかく、同様に無知なロクン。一回りも年齢差がありながら二人は同じスタートラインに立って、快楽の種類を探求し始めたのである。

陽子はまず、フェラチオを試みた。相手がそれを期待せず、例によって単独行動に走る中実行するには骨が折れたが、事後の隙を突いてようやく口へ含むことに成功した。

初め、ロクンは驚いていた。この時初めて彼女は優位に立てた気がした。当初は不慣れな技で射精にまで至らなかったが、それでも後になって、ロクン自ら亀頭を口に押し込んで来た時、陽子は達成の歓びに酔った。

「ンゴホォ……」

ぶち込まれると一気だ。喉の奥まで到達する。柔らかい内はまだ良い。臨戦態勢になった時は、死活問題である。今度は冗談抜きで死の危険を感じた。

カリ首が上舌をめくり、まるでそれはウテルスの中に侵入した時のよう。そう、彼がひと度口淫を強いるや、それは膣交と同様なのである。

口腔に満ちる初体験ともいうべきオスの臭気、顎が外れそうな程の太さ。彼女は朦朧となった。同時に脳髄に柔らかな心地よさが分泌する。

「(死ぬ……ああ、死ぬ……)」

ロクンが腰を振ると、睾丸が顎をぶった。窒息寸前の喉へ、精液を流し込まれた。こみ上げる胃液も逆流を許されない。絶対的な硬さは歯も立てさせない。しかし、彼女に後悔はない。

普通のフェラチオもしてやりたかった。現に度々挑戦した。しかし、その都度イラマチオになった。ただ、それでも良かった。この強制感! 支配感! 絶大な存在感! ペニスから授乳されるオスのミルク、エナジーが、メスを昂らせる。

陽子は服を脱いだ。一糸まとわぬ姿で、動物本来の交尾に誘う。彼女には、それなりに自分の肉体美に自信があった。胸も豊かな方だと自覚している。これまではそれを、男の為に見せびらかそうなどと露程も思わなかったが。

ロクンは依然として意に介さなかった。そこで陽子は、手ずから彼の掌を乳房に添えてやった。まるで押し売りのような態度である。

だがこれは、あくまで好奇心の発露なのだ。性の深奥を究めるため、強き男によって乳房を掴まれてみたかったのである。決して、あの段取りじみた前戯をさせたかったわけではない。

すると、ロクンもようやく能動的に乳を握るようになってきた。揉むというにはあまりにも乱暴な手つきで、柔らかい肉塊を変形させる。

「ングゥッ!」

盛り上がった乳輪が赤みを増すと、陽子はいなないた。確かに乱暴だ。粗野で、しかし逞しい。

ロクンは素直だった。教えられるとすぐにやってみる。野生に育った獣が文明社会に触れ、少しずつ知恵を付けていくような感じだった。この感覚は、陽子の母性をも満足させていった。

だが彼女は重要な点を見落としていた。これら一連の研究が"しつけ"の役割を担い、結果として彼からむき出しの強さを奪いつつあったことに。そして、理性という飾りを施し、獣から人間へと進化させつつあったことに。

やがて、陽子は待つ日が多くなった。ロクンの交友関係が広がり、それは従来の陽子なら共に喜んでやったことのはずだが、興味のベクトルが変化した今日、むしろ悩ましい問題となった。まだ精神まで蝕まれてはいないと信じている彼女、さすがにうろたえたりはしないが、ロクンに求められる時、確実に前よりも反応の良い肉体はあった。

「アアッ!」

時間を置いて挿されるとき、覚えず感動の声が漏れる。それ程回数が激減したわけではないし、夫との関係に比すれば依然圧倒的な頻度はあったが、ほんの僅かに時間が開くようになっただけでこんなに大事になる位、彼への依存度は増していたのである。

それだものだから、彼が夏季休暇を利用して帰郷してしまった時は、ぽっかりと穴が開いたようだった、心にも体にも。

「はあ……」

溜め息をつく日々。それは、ロクンを知る前と全く異質な空虚感である。失って初めて分かる大切さ、彼女はようやく自覚した。

「ロッくんが居ないと、寂しいもんだな。な?」

夫がそんなことを言う間にも、魂の抜けたような力ない笑顔でぼんやり遠い目をしていた。一週間、二週間と経つ内、虚無感は絶望的になっていく。

一事は夫にその穴埋めを期待したこともあったが、それは彼女曰く、"とち狂った"考えだった。何もかもが違う。もはや嫌悪感すら湧かない、"無"だ。夫はすなわち"無"だった。

一方、久しぶりで腰を振って、彼は満足そうである。あまつさえ、

「ちょっと前より、なんか柔らかくなって、気持ちよかった」

などとあけっぴろげに彼女の秘所の具合を評し、得々と笑っていた。

それを聞いてすら、陽子は何も感じない。膣の変化に気付かれているというのに、焦りもしない。ただただぼんやりするだけだ。

――三週間。気の遠くなる時間。肉体の変化は決定的だった。人生の時間を思えば僅かのはずなのに、男根の入っていない女体はまるで欠陥品のようだった。陽子は虚無感を超え、自虐的になりだした。己の価値を軽んじだす。

――ひと月が経つと、意味不明な震えを覚えるようになった。本当に震えているのかどうかははっきりしない。が、体がもう通常ではないとの危惧は拭い去れないのだ。

そんな時だ、思いもかけぬ衝撃を、秘穴に受けたのは。

「カンチョーッ!」

それは静志の仕業だった。彼は両手を組んで人差し指を揃えてピンと立て、それを突然尻の方から突き刺してきたのである。

「ンゴッ! オ……!」

陽子は絶句した。指は布地越しながら、したたかに膣を貫いていた。素晴らしい衝撃。それをスーパーマーケットで買い物中にやられたものだからたまったものではない。思わずカゴごと前の棚に倒れ込む。

後で聞けば、なんでも親戚の叔父に教えてもらったいたずらだということだった。本来は尻穴を狙うべき所が、女陰に当たったものである。もちろん、幼子は真相を知らない。

「ダメ、でしょお……そんなこと、しちゃあ……」

ようやっとそう注意して、しかし母はまだ動けなかった。急激にこみ上げる熱と汗が全身を包む。近くにいる店員が怪訝な目でこちらを見ている気がして、彼女はいたたまれなくなった。

買い物カゴを息子に押し付け、内股歩きでトイレに駆けこむ。別に出血はしていなかった。その代わり、期待満々とばかりに陰唇が、モアッとする温もりと共に舌を出していた。まるでニヤリと笑っているかのようだった。

「アァ……」

陽子は絶頂していた。小さな拳とはいえ、予想外の方向からから突如来た突進力が、ロクンの時と似ていたのだ。

股間をさらけ出したまま、しばらくは動けない。ロクンの時ならこのまま延々と性悦の境を漂うことになる。その癖で性器が本格化してしまい、動けないのだ。

「(行かなきゃ)」

そう思って立ち上がろうとすると、股がちょっと擦れただけでガクガクと尻もちをついてしまう。少し待って、下着をずり上げようとしても同様だ。中々治まりそうにない。むしろ、"もっと、もっと"とせっつかれるようだ。

"仕方なしに"陽子は指の腹でクリトリスを撫でた。

「ンヒッ!」

ビリビリ痺れる実感に心躍る。こうなると好奇心旺盛な彼女。このままどこまで行くのか試したい気持ちになる。

「(ダメ。行かなきゃ)」

秘花は益々濡れる。待ちかねたとばかり、いよいよ濡れそぼつ。指で軽くさするだけでもビクビク痙攣した。

「(イ、イかなきゃ……)」

結局静志は、長い間待ちぼうけを喰わされることになった。

以来陽子は、いつまた襲われるかと、戦々恐々の日々を送ることになった。ところが、一度で飽きたのか、息子は二度とやらない。とうとう母は、

「カンチョ!」

と冗談めかして、彼の尻に同じことを仕掛けてみたりした。すると、息子もまた負けじとやり返すのである。

「も、もお、コラァ……」

口辺を緩めて叱る母。この後のトイレは、例によって長い用足しとなった。

陽子の餓えと渇きは、かくも見境のないものとなっていった。心ここにあらずの日々。もはや真実の彼女を家族の生活に見出すことは不可能であった。


〈つづく〉


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[2014/02/02 22:00] | 「ブラック&ワイフ」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
ブラック&ワイフ(9)背信

ロクンは精勤に大学へ通った。以前と同様、表面上真面目な彼である。人妻を犯しておいて何が真面目なものか、と世間からは批判も浴びようが、大学に通うのも当然の事、女を犯すのもまた当前の事、彼にとっては全て生活の一部、同列のものなのだ。

その意味で、彼の生活態度は極めて真面目だった。規則正しく任務をこなす。昼からの講義であれば朝から、午前だけの講義であれば昼から、講義のない日は朝から夕方まで、すなわち交尾に勤しむ。

朝のときは、玄関からだ。息子を送り出してすぐに始まる。

「やめ……」

陽子も一応抗いはするが、今や形ばかり。玄関の戸が閉まるや否や、もう彼を胎内に迎え入れていた。そこは今やロクンの居室。彼好みの型にしつらえられた部屋である。

「アグワッ、ウグッ、ワグゥッ……!」

玄関マットの上に抑え込まれて、いつものように求められる。講義の無い日は、そのまま夕方まで。這って行って逃げ出しても、事に及ぶ場所が変わるだけだ。そうして身も世もなくイかされ、惨めにも発情しきっては疲労困憊の日々である。

そこからあえて脱出しようとしない陽子。何しろ几帳面な学生ロクンのことであるから、週の予定は把握しやすい。であれば、それを見越して外出することも可能だ。現に、陽子は事前に分かっている、「今日は一限から」「明日は午後から」などと。

昼からのときは、午前中にシャワーを浴びたりなどする。そうしてさりげなくスカートを履く。これまではあまり履かなかった彼女だ。それでいて無愛想に扉を開ける。ロクンが帰ってきても、別段期待していたわけではないのだと。

「アアッ! ハグァッ……!」

結果はいつも通り。良くも悪くも期待は裏切られない。午後のひと時を、彼と股をこすり合わせて過ごすのが日課だ。

そうしてその後で、二人で静志を迎えに行ったこともあった。

「まあ、この人が留学生?」

保育士や母親達が口々にロクンを見て言った。いずれも物珍しげにしげしげと彼を眺める。陽子はそれらに一種の優越感を感じながら、それと分からぬほど微かに上気した表情を浮かべて相対した。

「ロッくん!」

相変わらず静志はロクン大好きである。保育士達の耳にも彼から留学生の噂は広まっているらしい。

陽子は二人の手を取り、優々と家路についた。息子と、そしてもはやただの留学生とは呼べぬ男と。子宮からこぼれた彼の真新しい温もりが、ひょっとしたら息子に伝わっているかもしれない。それでも満足だ。陽子は母親である前に、女だった。

男は強い。強いから男だ。女はそれに従うことで幸せを覚える。従わなければならないのではない。いずれ自ら選び取るのである。

ロクンは強かった。やがて、そのことが決定的となる一事が起きた。

「近頃随分仲良くなったじゃないか」

夫にそう何気なく指摘され、陽子ははっとした。彼女の生活は、いまだ規律社会のただ中にあるのだ。規律の第一は、"夫"である。

彼女はその夜、夫に抱かれた。

「久しぶりだね」

そんなことを言いながら、彼は喜んで陽子の体を愛でた。さすがの彼女も申し訳ない気になった。

夫は、キスから始め、首筋、胸、腰と口づけしていき、とにかく丁寧の一語に尽きる愛撫を繰り広げた。誰かとは真逆のやり方である。長いことされていなかったので、陽子にはこれが"前戯"というものだと理解するのに時間が掛かったほどだ。と同時に、まるで他人と交わっているような不自然さを感じた。

それが何故なのか、しばらくの間彼女には分からなかった。どちらが自分を愛しているかなんて自明のはずなのに、なんだろう、この違和感は、とばかり。

彼の行為には一々理由があり、いずれも理に適った"段取り"である。極めて理性的で、これぞ人間の性交。すなわち繁殖の為ばかりでない、愛を確認するための行為と言えた。

夫はやがて、股間へと移行した。彼女はまたはっとしたが、時既に遅し。彼はクンニリングスを開始した。ここしばらくの内にすっかり他のオスによって改造され、仕込まれ尽くした産道なのに、彼は何ら頓着せずにそこに口を付けた。

「(何? この感じ……)」

ひと度生じた違和感は収まらない。

実は今朝がたもロクンと一戦交えていた。それはまだ朝食も前にした寝起き様、便所に立った時だ。パジャマを下着ごとズリ下ろされ、そのまま犯られた。今日はそれだけで終わり、ロクンは一日大学へ。陽子もその後身綺麗にして、今夜に臨んでいるわけである。

とはいえ、伴侶の変わり果てた姿だ。夫はなぜ気づかないのか。あるいは、実際妻や夫の股間の具合など、見た目で判別つかないものかもしれない。立場を置き換えて考えてみると確かにそうだ。陽子は自分の不敵さを棚に上げて、冷めた気持ちで考えた。

そしてまた、この行為の不自然さに思いを馳せる。相手がこの一連の前戯を、本当にやりたくてやっていることなのか、それが分からない。もしやりたくないことだとすれば、なぜするのか。この文明的テクニックは、一体誰に対する義務なのだろうか。

ただ唯一彼から望んできた行為といえば、フェラチオである。これはロクンが望まなかったことでありながら、男性本位の行動であった。

もっとも、陽子はそれに応じなかった。

「ちょっと、おトイレ」

などと愛の営みにおいて禁句ともいうべき無粋な言葉を発し、そっけなくベッドを後にしたからである。彼女の中の違和感は、規律に直面してなお、偽り隠せないほどになっていたのだ。

彼女が部屋を出ると、奇しくもその時、ロクンが帰宅した。夜中の帰宅など以前にはなかったことだが、近頃ようやくこっちでも交友の幅が広がった彼なのだ。

出会いがしらで始まる交尾。全く彼の繁殖力は疲れを知らない。今からすれば、ここへ来た当初何もしなかった時期は、獲物を狙い澄ましていたわけである。一撃必中の構えを取って。

事が勃発して間もなく、静志が物音で起きてきた。相変わらずロクンを見て喜ぶ。だが彼はメスから合体を解かない。となると、当然に陽子も彼と密着したままだ。その際、後背位であったのは不幸中の幸いであった。

「電車ごっこ?」

自分を先頭に、母、ロクンと続いて進みだした時、静志は言った。母を突くピストンは、まるで駆動機関のよう。

「ええ……電車ごっこ」

その遊戯に似つかわしくない艶っぽさで答えながら、陽子は今さっきとはまるで違う、しっくりとくるものを感じていた。息子を前にしてすら大仰にたじろがない。あまつさえ、夫との事の最中に抜け出ている所だというのに。

連結車両はそのまま子供部屋に入る。その時から陽子の昇天が始まった。息子の肩をつかむ手に力がこもる。それでもなんとかベッドまでたどり着いた。

「さあ、もうおやすみ」

息子を寝かせる。ここでまた大波が母を襲う。彼女は目が裏返りそうなのを必死にこらえ、僅かに震える手で布団をかけてやった。

「オヤスミ」

ロクンも後ろから声をかけた。二人が何をしているかなんてことは、幼子には想像も及ばない。

「ママ」

「大丈夫、寝るまで居てあげる」

「ロッくんも?」

「ええ……」

ロクンはママのお腹の中にいる。ここが彼の部屋だ。どうして一人帰ろうか。陽子は笑顔で肯いた。

一人部屋を与えるにしてはまだ幼すぎるかとも思われたが、早期の自立を期待する彼女は息子を一人で寝させるようにしつけていた。この点、留学生より厳しいかもしれない。

陽子はそっと布団の上から手を下ろした。そして床に手を突く。そうしないと不審な振動でベッドを揺らすからである。

「ママー、行くの?」

「イ、イかないわよ。大丈夫よ」

四つん這いになって息子に顔を近づける。その頬を彼は優しく撫でた。折しも引きも切らぬ大波が母を翻弄していた矢先である。静志はママのイき顔を見て微笑みながら、静かに目を閉じた。

他方、ママの忍耐は限界だった。我が子から見えぬ下半身はすっかり丸裸にされ、先程夫の唾液で濡らされた穴で巨根にしゃぶりつき、ガクガク痙攣しながら、後はもう声をこらえるので必死だ。

何も知らず、いつしか眠りに落ちた息子のベッドの横の闇で、彼女は死闘を繰り広げた。ふいにある布切れが目に入る。彼女はそれを迷わず口に押し込んだ。それは静志のブリーフだった。

「フグゥー……ングフゥー……!」

子供部屋の床に顔を押し付け、息子の下着によだれを染み込ませながら、ペニスでイき狂う母である。これが男の強さだと、彼女は教えるつもりなのか。

やがて、事が済み寝室に帰る。酔いを得たような陽子は、返す刀で夫との"義務"も果たすつもりだった。

だが、すっかり眠気の方が勝っていた彼は、ロクンが帰ってきたことや静志が起きてきた顛末を聞くと、何もせずに寝てしまった。結局彼は、ロクンが妻と交尾するために、前戯のお膳立てをしたようなものであった。


〈つづく〉

world200*40






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[2014/01/27 22:00] | 「ブラック&ワイフ」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
ブラック&ワイフ(8)依存

電光石火、騒ぐ暇すらも与えられなかった。彼の準備は万端。まるで、あの最後の瞬間からそのまま飛んできたかのようだった。

野太い腕、分厚い胸板、そしていきり立つ男根。セカンド・レイプはいとも易々と実行された。

「ングェ……ッ!」

床に押し付けられ、後ろからねじ込まれる。陽子は白目をむいて痙攣した。再びの屈服。誰が支配者か、改めて思い知らされた形だ。

「(ごめんなさい)」

そんな言葉が脳裏に浮かんだ。

「(ごめんなさい)」

死んだような表情が、濡れた床の冷たさの上でひしゃげる。タイルの継ぎ目で乳首が摩擦される。

ロクンはガツガツと女体を貪った。一言も発せず、ひたすらに女体を喰らう。そして彼の先端は、やはり子宮の的を射抜いたまま外れなかった。巨大な彼は届き過ぎる。一度筋道が付いたから届きやすいとかそういう次元ではない。なぜなら、今後夫がこの同じルートをたどったとしても、今彼のいるゴールには一生到達できないのだから。

陽子が知っている生殖行為とは明らかに違う。否、ロクンのそれはセックスではないのだ。彼がどんなに子宮へ精子を直撃させようと、彼のやっていることはむしろマスターベーション。たまたま陽子という女体を使って、己の性欲を吐き出しているに過ぎない。

「ガッ……アッ……ングフ……ッ!」

家畜のように、あるいは道具のように意思も認められず消費される陽子。ロクンはそんな彼女の中に、これまたたっぷりと濃い精液を注ぎ込んだ。

「ウゥー……フウゥー……」

半開きの陽子の口から息だけが漏れる。体の芯に広がった熱いものは全く漏れない。栓が抜かれた後も出てこなかった。

その栓は、外に出た後も全く衰えず勃起したままだった。彼はそれを抱え去っていく。そしてトイレへ小便をしに行った。元々そのために起きてきたのであった。陽子レイプは、いわば排泄と同列というわけだ。

彼が去って、陽子は力なく起き上がった。すっかりしょげて、再び股間を洗おうともしなかった。なんのことはない、精子を洗い出すために起きてきたのに、返ってまた量を増やされてしまったのである……。

――翌朝も、当たり前のようにレイプされた。もちろん警戒はしていたし、前以上に抵抗もした。テーブルや棚の上にあったものがそこら中に散乱した。だが、どこかで諦めてもいた。

「(ごめんなさい)」

結局ペニスを突っ込まれて、彼女は屈服した。彼とのことは、既にトラウマになっていた。ドメスティック・バイオレンスの被害者が等しくそうであるように、分かっていても逃げられないのである。また、本来なら夫にまず相談するべきだったのに、それをしないで今を迎えたのだから、やはり彼女の非は否定できまい。

今日もまた、朝から夕方まで。ロクンは飽きもせずに続ける。一切の感情を表すことなく、淡々とする。まるで工場労働でもしているかのようだ。ひたすら陽子を犯す。ただそれだけ。

変わったこともしない。ただ単に膣へと陰茎を挿すだけ。そしてこするだけ。それ以外のことはしない。乳房すら揉まない。彼の興味は膣穴だけだ。そこさえ使えれば良いのである。本当のところ、相手が陽子でなくても良かったとすら言えただろう。

それのどこが楽しいのか。いや、実際のところ楽しいからやっているというより、義務的にやっている感じである。無論、快感を求めてはいる。が、淫らな気持ちというものはそこにないのだ。つまり、彼にとってのこの行為は、食事や睡眠と同じく、生きる過程でこなさなければならない仕事の一つなのである。

合体のさ中、陽子はそのことに気が付いた。

「ンゴッ……オッ、オッ、オッ……!」

獣の啼き声で応える。そう、獣。ロクンは動物なのである。"純然たる性欲"というものがあるなら、彼にこそ存在するものだ。そういう、人間としては少しく雑に過ぎる構造が、純粋無垢な静志には好ましく映るのであろう。そして、その点は陽子にも影響を及ぼしだしていた。

「アグ……ンフッ、ウフッ、フッ……!」

なんのてらいも、駆け引きもない行為の連続の中で、彼女は真実を突き付けられた気がしていた。"男"というレベルではなく、"オス"というレベルとして。それに従うメスとして。

感情というより衝動。思えば、人間は生きる上で物事を複雑にし過ぎる。それらを全て取り去って、生存に必要な最低限度のみを残した状態、それこそ最も頼りがいのある力と言えるのではないだろうか。泰然とした男根の猛威の中で、陽子はそんな感覚に憑りつかれだしていた。

「ウー……ウグフゥー……!」

ひたすらペニスだけでイかされる。小賢しい技術など無意味とばかり、本来の交尾だけで向かえる絶頂。そこにメスとして感じるものが、微かと云えど事実としてあった。

あまつさえ、昨日からの精液がまだ胎内に残ったままでの交尾。火照りの覚める暇もない状況。そこへ持ってきての果てしない子宮摩擦。

「ゴッ、ゴッ、ホゴッ、オグォホッ……!」

唸る。むき出しの力は強い。飾りを要せぬ威厳は微動だにしない。比較の対象は、自然夫へと向かう。彼らの対峙において、メスとして、すなわち生存・繁殖に有利な方を選び取る立場として、理性以上の力で判定を下さんと欲する。

夫は、いわば日常の代表でもある。今居るのは非現実の境。あるはずのない境遇、初めての経験、それらが混沌とする所。その中で燦然と輝きを放ち、王者の気風で導き給うは彼、ロクンだ。その偉大さの前に、あらゆる日常は矮小に見える。就中、夫。

「ヒイィィー……ッ!」

引き出されていななく。残る巨大な風穴は専用の証。誰の? よもや矮小の類のとは、世の何びとも思うまい。

倒錯。もはやレイプではないのかもしれぬ、と陽子。力でメスを得るのがオス。そして、強いオスの子を欲するのがメス。であるならば、今の二人の関係が正統ではないか。

愛、とは何であろうか。ロクンは勃起し、その精子のやり場として陽子を選んだ。片や、陽子はまだ発情していなかったつもりだが、その発情を促すのが、愛か。ならば、事後・最中の発情ならばどうだ。いつからの愛が正しい?

愛液ダラダラの陽子。恍惚とする陽子。足を絡める陽子。忘れゆく陽子。時間を、場所を、夫を、息子ですらも、忘れゆく陽子。逃げる陽子。行き場もなくて、天に召される陽子。満足する陽子。求め出す陽子。陽子。陽子。交尾。陽子。交尾、陽子。陽子交尾。

来る日も来る日も交尾交尾。大学の合間を縫って、繰り返される野獣の営み。力の発動。力にすがるほかないメス。心地よい方へ流されるのはサガ。強い力に頼るのは心地よいこと。よってメス陽子は、ロクンを頼る。

「アアンッ! ンアッ、アッ、アグァッ、アハァン!」

いつの間にやらオスに媚びた鳴き声を上げながら、陽子はロクンに抱かれ続けた。いつしか、その時間だけが現実のものとなりだしていた。それと反比例的に、日常は益々色あせてゆく。

陽子はロクンへと、いや彼との交尾へと、なし崩し的に依存の度を深めていった。


〈つづく〉


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[2014/01/03 22:00] | 「ブラック&ワイフ」 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top
湯けむ輪(113) 07:26

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前七時二十六分


しかし次の瞬間には、一転して大爆笑が巻き起こっていた。

「倫子さんが? 倫子さんが?」

「カップル? 旦那さんと?」

二人は倫子をダシにして笑いあった。それはちょっと小馬鹿にしているようでもあったが、同時に揺るぎない信頼を表すものとも取れた。

「でもさ――」

新木の妻が話題を広げる。

「昨日は倫子さん、結構羽伸ばしたらしいよ」

妙な方向に話が進むものだ。倫子は気が気でない。肉棒はいよいよいきり立ち、体の芯をえぐる。こちらにも気が気でない。彼女はべったりと棚にもたれかかりながら、一心に耳を澄ました。

「え! 浮気ですか?」

「んなわけないじゃん。じゃなくて、こっちの方」

「あ、お酒。強いですもんね、倫子さん」

「そうそう。なんか、お店の人が言ってた」

「あ、昨日の。そっか、あの後行ったんだ、倫子さん」

どうやら矢板が何かを吹き込んだものらしい。一種の情報攪乱である。おかげで、昨夜の秘密は辛くも守られた。

しかし、ほっとする間もなく、倫子は依然災難の渦中だ。

「イくね。中に出すね、倫子さん」

藪塚は赤い耳に唇を付けてそれを震わすと、つま先立ちで剛直を突っ張った。その強引な勢いで、女体は思い切り棚に押し付けられる。乳房はつぶれ、その柔肌に板の角が食い込んだ。

「……ンッ、ヒィ……ッ!」

棚の面が熱気で曇り、そこへよだれが滴り落ちる。倫子は半開きの目で許しを請うた。

(ごめんなさい……)

女の恥をかかされる惨めさ、そして未だに抜け出せない昨夜来の奴隷気質が彼女に謝罪を要求する。一度堕ちた女が社会復帰することなどありえないと、運命が嘲笑っているかのようだ。

向こうの二人は早くも堕落女のことなど忘れて、新たな話題に花を咲かせだしていた。その声を後ろに、倫子は地べたに座って三方からくる陰茎を代わる代わる口淫していく。股から漏れ出た粘っこい汁によって、床と尻の接着時にヌチャヌチャという音が鳴る。

宇川も牛滝も湊山も仁王立ちになってしゃぶらせながら、各々タオルで頭や体を拭きだした。やがて彼らが浴衣を羽織ると、この場で裸は倫子一人になった。

「お母さん、タオルあったのかなあ」

向こう側の脱衣場には、どうやら娘が合流したらしい。かわいそうに、また母の心配をしている。だが生憎母は忙しいのである。我が子に構っていられない位、やらねばならぬ仕事が待ったなしなのである。だからまだ裸一貫でがんばっている。男性達の性欲の暴走を、その細腕で全て受け止めなければならぬが故に、服を着ている暇もない。母親とは家族の知らぬ所で苦労をしているものなのである。

「ン、ンブェア……」

娘の声は聞こえている。だが手が離せない。唾液まみれの口で陰茎三本を舐めしゃぶる大仕事だ。熱っぽい肉棒を頬や額に押し付けられ、顔中汁だらけにして縮れ毛を随所に張り付けて……。家族の目の届かぬギリギリの場所で、今朝も早朝から男根様に無償で体を捧げる。食事より先にペニスを頬張る。実に優秀なボランティアなのである。

「気持ちええわ、お母ちゃん」

ゲラゲラ笑いながら牛滝が奉仕者の濡れ髪を撫でる。娘は想像だにしまい、が、母はフェラチオが上手い。一晩中みっちり仕込まれて、今では無意識にすらしゃぶれるようになっていた。

「そない美味しいか、んん?」

宇川が尋ねる。しかし、味を好んで彼女が奉仕を買って出ているわけではない。ペニスを覚え尽くした口はひとりでに動くものだ。口腔そのものが陰茎型に象られたかのようで、もはや性器である。

「おおう、そんな所まで」

陰茎から陰嚢へと舌を這わせ、そのまま股の下に潜って肛門までも舐めほじる倫子に、宇川はこそばゆそうに喘いだ。とっかえひっかえこんなことをやる彼女だ。こういう身分なのだ。決してやりたいわけではないのに、この場ではもうこうするしかないのだ。

だから仕方がない、たとえ愛娘の傍であっても、男性器の傍にいるのだとしたら。どちらを優先すべきかなんて、自明の理であるから。

「どスケベママはチンポ大好きやもんな」

湊山が下を見て目を細める。その肉竿はいち早く膨張を取り戻しつつあった。それは、口性器によって万遍なくとろみのある粘液に覆われて光っている。

そのまま彼に暖簾の外へと引きずり出される。裸のままでだ。が、"約束が違う"だなんて口にしない。さっきの肉棒刻印が、己の身分を再確認させていた。これからも輪姦されるだけの玩具なのに、いっぱしに着る物など必要ないではないか、という風に。

だが全く諦めたわけではない。プルプルと震えながら、涙目で訴えかける。性も根も尽きて、これがやっとの意思表示だった。

「大丈夫大丈夫。ちょっとだけ」

湊山はあっけらかんと言い放った。期待はしていなかったが、案の定の答えに倫子は俯いた。廊下に引き出された奴隷女は、大浴場の入り口の暖簾に対面して後ろから犯されようとしていた。中から出てくる者があれば、即対面、即破滅である。

(仕方がないのだ。仕方がない。男の腕力から逃げられるものではないし、それに本を糺せば自分に非のあることで……)

いくら考えても納得できるものではない。それでも納得せざるを得ない力が圧し掛かってくる。

湊山が入ってきた。不敵に勃起している。暖簾の向こうからはキャッキャキャッキャと楽しげな笑い声が間近に。倫子は歯を食いしばった。

「ンッ……フンッ……ン……」

入られて反応する体が憎らしい。それが本当なのかどうか、自分でも分からない。

「ヘヘエ、えらい大胆やな、自分」

額に汗を流して、牛滝が湊山に声をかける。宇川も藪塚も横に立って見ている。藪塚は下品に笑っているが、宇川は無言である。

「ここでバラしてまうんか?」

何気なく垂れ乳を揉みながら、牛滝が尋ねた。湊山はそれには曖昧に応じながら、

「どうしても、ここでヤッときたかってん」

と鼻息荒く言った。混浴風呂を後にするに際し、さらには娘を中に置いて、どうしてもここで彼女を孕ませたいという意向なのである。彼のこだわりであった。

勢い込んで、一歩前に出る。倫子の鼻の頭が暖簾をこする。彼女の全身から汗が噴き出した。心臓に急激な負担を感じる。次第に視界が揺らぎ始め、気分も悪くなってきた。ここまでの重圧に苛まれたことはない。

他方、それと同時に、

「おおっ、ものすご締まる!」

との湊山の評にある通り、膣肉は異様な収縮を繰り返していた。そこに女肉による快感追求心はまだあったのである。

「ヘー……やっぱりスリルがあると興奮するか」

それまで黙っていた宇川がふと気のない風につぶやいた。彼の面持ちはやや緊張に包まれていた。牛滝も少々表情をこわばらせている。一方、藪塚だけは相も変らず無責任な笑みを浮かべていた。


<つづく>




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[2013/05/23 07:26] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
湯けむ輪(93) 04:48

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前四時四十八分


もうとっくに眉も紅も剥げてしまった顔、それをメイクする道具はペニスだけである。これ一本だけ使ってメイクアップを完成するのだ。

「いやあ、美人の顔は気持ちいいねえ」

亀頭のペンシルが、粘り気のあるラインを眉山に描く。次いでまぶたを彩る。矢板はウキウキと己が筆を走らせていった。今使っている化粧筆はカンバスである顔に対してはるかに極太のものである。その一本で隅々まで器用に仕上げていく。

そこへ、もう一本加わった。これまた極太を今度は玉造の持ち物であった。

「おお、顔ズリ気持ちいい」

彼は言いながら、容赦なく男根を倫子の顔面にこすり付けていく。

「チンポで顔こするとか、外道っすね。完璧マンコだわ、これ」

性行為としての用を足される女の顔、それはまさに“マンコ”と称すべき代物と化していた。そこには妻として、まして母としての片鱗もない。

「あの子が見たらびっくりするだろうなあ」

矢板がしみじみと言った。

「“お母さん、まだかな”なんて心配してたけど」

“あの子”それは倫子の娘のことだった。

「いい子だね、あの子。ねえ? お母さん」

彼はやんわりと倫子にも話を向けてみたが、彼女にその声は届かなかった。その面上を激しく往来する二本のペニスに揉まれて、アップアップと息も絶え絶えである。二本の先端からは粘っこい白汁が先走り出ていて、それらが前髪から鼻筋にかけてネッチャネッチャと広がり泡を起こす。彼女の顔は現在“マンコ”と化しているのであり、それが口を利くはずもないのだ。

「しかしお母さんは二本のチンポとお顔でおマンコして大忙しときたもんだ」

矢板は揶揄しつつ、袋田に視線を向けた。

「ねえ、フクローさん。あの子も大変な母親を持ったもんだ」

袋田はちょっと離れた所に腰かけて鎌先と談笑していたが、その時矢板の方をたまたま見ていたものである。

二人はその後、倫子の娘やその連れと先程会ったという話をした。それがどのタイミングだったのか、二人の会話からは周囲に判然としなかったが、なんでもその際に倫子の夜更かしへの疑いを逸らすことに成功したというのである。

「へえ~、それで大騒ぎもせずに今まで引っ込んでんのかい?」

鎌先が呆れた風に言った。

「ここの旦那といい、娘といい、よっぽど鈍感というか、異常なのんびり屋だなあ。普通探し回ったり、下手すりゃ警察に駆け込んだりするだろうに」

それを聞き、牛滝も苦笑して言う。

「ちょっと頭おかしいかもしらんな。それか、この奥さんが普段から相当変わりもんか」

森岳も口を挟む。肉棒で乳肉を突き刺しながらだ。

「どうなんだ、奥さん? いつもこうやって男を引っ張り込んでるんだろう」

「ハハッ、そら間違いないわ。こんなえげつないでか乳の女、そらあ毎日盛りまくっとんねんで」

牛滝が大笑いしながら下からピストンを繰り出すと、その“でか乳”が大いに波打った。ただ、いずれの乳房も人の手によって鷲掴みにされているので、その地盤と表面のみの変化である。

乳房は今、右を森岳、左を栃尾に占拠されていじくり回されていた。各々勃起を柔肉に突き立て、思い思いに弄んでいる。たっぷりとした容積のために、底部が胸板の上に垂れる格好になっている所、その狭間に挟み込み、腰を使う二人である。

「下乳パイズリってな」

森岳が栃尾にレクチャーしてやる。栃尾はそれに倣って初体験ながら存分の遊戯だ。豊かな乳は、その垂れに優々とペニスをサンドイッチにできるのである。

「おおっとっと」

胸部組の二人に足場を取られて、矢板がよろめく。仮に盛りのついたメスであれ、それに呼応したオスが多すぎる。現状六人がかりで犯される女体一つだ。男達は互いに身をよじりながらこれをシェアし合った。

そこへ、また一人寄ってくる。

「おおい、ぼちぼち入れさしてえな」

そう呼びかけつつ倫子の背の方から来たのは湊山であった。彼はその見事に勃起した分身を犯され女の背中に張り付けた。これで七人がかり。一人対七人のセックスだ。

それに気圧されたのか、焦ったのか、ここで一人脱落したのは栃尾であった。彼の出したものは、先ほど彼が舐めしゃぶった時の唾液にまみれた赤い乳頭の上へ練乳のようにまぶさった。ただし、その分量たるやもうささやかな程度である。

一つ場が空いたことで、森岳はもう片方を手繰り寄せ、それらの谷間で性交することにした。彼曰く、“下乳パイズリ”よりもやはり両乳房でやる方が良いとのことである。

ところが、これで割を食ったのが大牧と白峰だ。なぜなら彼らは、栃尾が抜けた時、これに取って代わろうとして待ち構えていたからである。結局二人は誰に顧みられることもなく、森岳の終わるまで待つことになった。

と、ここで森岳より先に終了したのが矢板であった。彼と玉造とは互いに女の髪をつかんで彼女の頭を奪い合って腰を振っていたが、先攻の矢板がまずはフィニッシュしたわけである。彼の射精は倫子の額にしたたかぶっかかった。

「おぉ、出る出る」

目を細めた矢板が、濁った汁のほとばしる眼下の白い額を見る。

「おっ、顔射っすか」

玉造が嬉々として言った。倫子の顔を“顔マンコ”呼ばわりする彼の言葉に沿えば、その“顔射”も性交の結末として当然のものである。受精こそしないが、ペニスとフェイスのれっきとしたセックスなのだ。

さらに彼は、“俺もやろ”と宣したが、すぐにするのではなく、両手で相手の頭を独占して、このまままだ楽しむ構えである。

他方、それと前後して射精したのが、こちらは正真正銘の“正統な場で”セックスをしていた牛滝である。彼は湊山に向けて、

「しゃあないから譲ったるわ」

との捨て台詞を吐いて、膣中にリビドーを吐き散らした。もっとも、本当は西浦と同時に出すはずだった彼なのである。彼曰く、“打ち上げ花火”として、前後の穴に同時に子種を注入する計画だったのだ。ところが、西浦がこれに上手く合わせられなかった。

「残念やったなあ」

肉棒をしごきながら、湊山が意地悪く笑う。そうして彼は、牛滝の場所に取って代わった。ただし、彼はそのままの姿勢で合体することに納得しなかった。

「ちょっとおっちゃん、体位変えたいねんけどなあ」

この発言は手前勝手なものとして、あまり評判がよろしくなかった。玉造は反対こそしなかったが戸惑っていたし、森岳に至ってはあからさまに異を唱えた。

「ちょ、ちょっと待ってよ、おいちゃん。オレもうちょっとでイきそうなんだよ」

それを受け、湊山もさすがに我を通そうとはしなかった。少なくとも森岳がイくまでは待つということに合意した。

と、ここで、彼よりも先にイッたのは西浦だった。約束していた牛滝から遅れること数十秒、ようやくのゴールである。彼は静かにプラグを抜きだすと、そっとその場を後にした。

いつしか玉造も、彼はまだゴールしていないながらも女体から密着を解いていた。

そこで森岳が、倫子をパイズリ独り占めである。


<つづく>




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[2013/01/20 04:48] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
湯けむ輪(87) 02:58

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前二時五十八分


袋田は発表を続ける。

「ウエストは……六十……九センチ、ですかね」

「シックスナインてか。こらええわ、この子にぴったりや」

牛滝はなおも笑いながら言う。袋田もなお続ける。

「ヒップは……百――」

「もうええわ」

苦笑しながら宇川がそれを止めた。結局のところ、倫子の実寸は判然と分からずじまいである。正確な数値は測りようがないという事実が一同を諦めさせた。

「まあ、特大サイズってことは確かだわな」

鎌先がつぶやいて、これで倫子の採寸コーナーは終了した。彼女の肉体は確かに肉感豊かではあったが、それを数値に表したとき、果たして一メートルを超えるかどうかとなると、その数字があまりにも突飛なように思われて、大人達の多くは懐疑的であった。

他方、少年らの多くは素直にこれらの数値に信憑性を見出し、むしろ期待感を込めて計測の結果を聞いていた、いずれも目を輝かせながら。これは、昨今のグラビアアイドルの多数が、これら特大のサイズを売り物としてきた影響による。

「ほれ、自分でご挨拶せえ」

採寸を終えて、話は次に進んでいた。牛滝の命令で、倫子は衆人に向けて股を開かされる。その上で、自らの指で陰唇を開き、

「皆様、わたしと子作りして下さい。お願いします」

と頼み込んだ。それを受けて、

「おうおう、ほな頑張って孕ましたろか」

と進み出たのは渡瀬。すかさず東郷も走りこむ。

「あ、オレ、アナル!」

さらに、羽根沢も歩み出る。

「よぉし、犯しまくってやっからな」

こうして続々と性の猛者どもは囲いを詰めていった。

ところが、これを止めたのが宇川である。

「まあ、待ちぃな。倫子ちゃんが自己紹介したんやでぇ。わいらもちょっと挨拶しとかな」

彼の提案は、至極まどろっこしいものではあったが、この無法な遊戯に一定の秩序を付与するもので、それはこの趣向の娯楽性を高めるものだった。

「ウーン、まあ時間はたっぷりあるか……」

吉野が考え考え賛成する。

「おもろいやないけ」

牛滝は軽く乗った。彼らが肯んずれば、若者らに否やはない。また、あまりがっつきすぎるのもみっともないかと、とりわけOB学生らは余裕ぶって見せたものである。

「ほな、自分からな」

段取りを理解した牛滝が音頭を取って、一番槍を招き寄せる。今度は一番年若い者からやろうというのが、長老らの出した結論だった。

呼ばれて出たのは西浦だ。伊東よりも誕生日が遅いということで、同学年ながら彼が一番に出た。

「あ、あの……一年の、に、西浦――」

極度の緊張を見せながら、少年はぼそぼそと話す。その細い肩は震え、薄い胸板は今にも湯気と同化してしまいそうだった。

「いよっ! 頑張れ!」

拍手とともに、牛滝が送り出す。周りも皆拍手を揃える。

そんな中、西浦の未成熟な体を見た沼尻が、素朴な調子でつぶやいた。

「気になってたんだけどさあ、あいつまだ子供じゃねえの?」

それはこれまでの詳しい経過を知らぬ他の者にも不思議に感じられていたことだった。

「子供とちゃうで」

宇川が疑問に答える。

「あ、ちょうど今日大人になったんやけど。な?」

言いながら話の主に向かって目配せする。声を掛けられた少年は、遠慮がちに会釈を返す。

――こうして、宴は始まった。二次会と言おうか、三次会と言おうか。とにかく果てしない宴である。

西浦は挿した。まだ毛も生えていない股間を、爛熟した女の園へすり合わせて。

「よっしゃ! がんばれ!」

中年男達が応援する。彼らの前で、ヘコヘコと頼りなく尻を上下する西浦。倫子は浴槽の縁に寝かされ、仰向けで彼に股を開いていた。

「しっかしすごいねえ――」

しきりに感心して沼尻が話す。

「あの子とあの人妻とじゃあ、ほんとに親子ほどの歳の差があるんじゃないの?」

「そうやな……」

榊原が頷く。その前で、早くも西浦は次の番の者と交代していた。

「この子かてそうやな」

彼は目の前の少年を指さす。次に控えていたのは伊東であった。その彼を受け入れる倫子に、榊原は問いかける。

「なあお母さん。この子らあんたの娘より年下やったなあ?」

倫子は気だるく首を回しながら身もだえして答えた。

「はいぃ……娘より年下ですぅ……」

「自分の娘より年下! そんな子供のチンポでもいいんだ?」

沼尻が問うと、

「はいぃイィー……いいのぉ……チンポがいいぃ……!」

と、倫子は臆面もなく答える。

「夫よりも、その子供らのチンポの方がいいんでしょ?」

藪塚がなお畳み掛けると、彼女はそれに対しても素直に応じた。

「は、はひぃ。夫のよりこの子達のチンポが好きぃっ!」

「へー、まだチン毛も生えていないようなのがねえ。旦那も散々だな」

鎌先は皮肉そうに微笑んで言った。もっとも“大人になった”伊東と西浦のペニスは、現に熟女の性欲を満足させていたのだから文句のつけようがない。

歳の差にして三十歳弱。身長だって相手より低い年少者達は、いずれも必死になって大敵と取っ組み合う。

「アッアッフアンッフ……!」

恍惚と口を開いて、小人達にしてやられる熟母。最年少組からのスタートは、今夜の乱交劇を象徴するかのようだった。

「ほぉれ、お願いしぃや」

宇川にそそのかされて、倫子は物欲しげに誘う。

「アッ、アハッ……お、おばちゃんに赤ちゃんちょうだいぃ!」


<つづく>




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[2012/11/21 02:58] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
いい乳・夢気分~シェイプUP風呂~

気まぐれにキャプチャ画像をUPしてみます。
某旅番組におけるお姉さん方お二人の入浴シーンです。
シェイプUPガールズの中島乳恵さんと乳原真弓さんです。

シェイプUPな、いい乳・夢気分01

シェイプUPガールズのことは正直ほとんど知りません。
史恵さんがメンバーだったことは辛うじて存じておりましたが、梶原さんもそうだったのですね、今さっきWikipediaで知りました。
こうしていつまでもメンバー同士が一緒に番組に出るのって、ファンだったら嬉しいかも。
しかも“乳”白色のお湯に入るという。

シェイプUPな、いい乳・夢気分02

梶原さんって、独身の頃から既に色っぽさが売りのお姉さんキャラのイメージが強いです。
いるんですよねえ、こういうかわいい系で優しそうな面立ちのお姉さんって。
ちなみに三浦理恵子さんもそんな感じに思います。

シェイプUPな、いい乳・夢気分03

史恵さんのことは前々から注目していました、巨乳熟女候補の一人として。
三十代になってからも巨乳をアピールして、手ブラ映像とか撮ってましたでしょ。
いいっすよね、期待感がある。
ただ、久々に見ると意外とちょっと疲れが見えるというか、乳もしぼんでいるというか……。
やっぱり結婚して生活が変わったのかなあ。
でも熟女としてはまだまだこれから! もう一度巨乳を磨いて、頑張ってほしいです!




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[2012/11/20 22:00] | 巨乳 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
湯けむ輪(86) 02:53

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前二時五十三分


浴場に入って倫子がまずさせられたのは自己紹介であった。男達に向かい、三つ指ついて挨拶する。全裸の年増女が行うそれは、女将が行うそれよりもむしろ土下座のような惨めな印象を見る者に与えた。

「……板橋倫子と申します。――四十二歳です。――スリーサイズは……分かりません……すみません……」

「なんや、分からんのかいな」

牛滝がちゃちゃを入れる。例によって、男らの指導の下にしゃべらされている倫子なのである。

「測るやつおまへんの?」

湊山が尋ねると、慌てて袋田がその道具を取りに出て行った。

その間も告白ないし尋問は続く。

「――結婚して、子供もおります……」

そう話す倫子の顔はぼうっと上気して、その眼は虚ろであり、彼女はまるで催眠下にあるような、全然正気の感じられない様子をしていた。だがどことなく微笑んでいるようにも見えるのは不思議なことだ。

「子供もおんのにチンポ我慢でけへんねんな?」

渡瀬が問う。

「はい。子供もいるのにチンポ我慢できません」

倫子が答える。

「今日かて子供らと一緒に来たのにオメコしてしもたんやろ?」

榊原が問う。

「はい。今日も子供らと一緒に来たのにオメコしてしまいました」

倫子が答える。

「旦那の隣でも犯されてイッちゃったんだよね?」

鎌先が問う。

「はい。旦那の隣でも犯されてイッちゃいました」

倫子が答える。

「どスケベなんだねえ、子供もいるのに。どスケベなお母さんだなあ」

羽根沢が感想を述べると、これにも倫子は答えた。

「はい。子供もいるのにどスケベです。どスケベなお母さんです」

このやり取りがあまりにも機械的だったので、思わず玉造が噴き出した。

「なんか、面白いっすね」

つられて周囲の学生らも笑う。驚いたことには、何と倫子自身も笑顔を見せていた。ただし、その表情には意志の力が見えなかった。ただただ熱に侵されたように上気した頬を緩ませているのだった。

「今日も散々犯されてまあ……。――結局何本入れられたんやろ」

湊山が宇川を見て言う。しかし、宇川がちょっと考え込むような様子を見せると、傍にいた須賀谷が答えた。

「ここにおんのが、とりあえず二十八人やわ」

「うちの店でも四人――」

鎌先もすかさず補助を出す。

「ほな、三十二人か」

湊山がまとめを出す。その言葉に、一同はちょっとざわついた。

「ドヒャー、三十二人て、一晩で!」

鎌先が大げさな声を出して、皆の意見を代弁する。それに続いて、矢板も言った。

「しかもほとんど初対面なんでしょ?」

湊山はじめ、何人もの中年男達がうなずき返す。中で、宇川が情報を足した。

「ここにおんのは、全員や」

それを受けて、羽根沢が隣の森岳に話す。

「オレらだって、会って数分で入れてたもんな」

すると、その向こうにいた沼尻が修正を入れた。

「“数分”じゃなくて、“数秒”じゃない? 会っていきなり中出ししてた」

「超ヤリマンなんすね、奥さん」

玉造が笑いをこらえながら問うた。すると、すかさずその期待に沿う答えをする倫子。

「はい。わたし超ヤリマンです」

それを聞くや、学生らはどっと笑った。

「スゲー、なんかロボットみたいになってる」

川棚が笑いながら言った。

倫子は笑われても、ただ虚ろな微笑を続けるばかりである。彼女はどうしてしまったのか。温泉の蒸気にさらされて、その額には水滴が浮かぶ。他方、それとは別な滴が、彼女の股間を急速に濡らしだしていた。

「マゾやねん、このおばちゃん」

渡瀬が学生らに教えた。そして、さらにその解説を展開しようとする。

――と、そこへ、袋田が帰ってきた。

「すいません、遅くなって」

彼は睾丸をブラブラ揺らしながら、全裸で土下座の女にメジャーをあてがい出す。

「なんぼや」

待ちきれないという様子で牛滝が湯船から出る。次いで、矢板も上がったが、これは袋田の計測を手伝うためであった。それを見て、慌てて藪塚も出る。

「ええっとね――」

袋田が頑張ってメジャーを倫子の乳首の線に引っ掛ける。矢板がそれ反対側から持って補助する。一方藪塚は立ち上がらせた倫子を後ろから支えていた。出ては来たが、結局手持無沙汰な彼である。そんな彼に役割を与えてくれたのは榊原だ。

「垂れとるから測りにくいなあ。ちょっと持ち上げた方がええんとちゃうか」

この一言で、藪塚は倫子の乳房を背後から抱え上げた。しかし、その持ち上げ方が急過ぎて袋田にたしなめられる。一方、

「えっ! 一メートル以上あるんちゃうか、これ」

牛滝が計測者らの発表を待ち切れずに覗き込んで叫ぶ。負けじと袋田は発表を急いだ。

「ええっと……百十センチちょっと――」

それを聞き、宇川が爆笑しながら声を上げた。

「百十て、そんなことあるかい!」

ほかの大人達も笑いだす。吉野も笑いながら言った。

「ちょっと持ち上げすぎなんとちゃうか」

それを聞き、藪塚は唇を尖がらせながら手元をやや直した。

「いや、でも、百センチは超えてそうですよ、確実に」

部下をかばうでもないが、袋田が言った。疑いの目を向ける大人達も、やや信じだす。

「エー、そやけど、百センチもあるやつなんかおるかぁ?」

宇川はまだ納得しきれない様子だが、計測班は早くも次の課題に移っていた。それは、

「百十やとしたら何カップあんねん」

という牛滝の問いに答えなければならなかったからである。

「え? カップ?」

これには、計測班の誰もが戸惑った。彼らのいずれも、その算出法を知らなかったのである。乳房に関心の強い牛滝だったが、彼もまたそれをわきまえていなかった。

すると、唐突に口を開いた者がある。白峰である。

「アンダーバストは何センチですか?」

彼の意外な発言に、皆が一斉に彼の方を見た。見られてからはっと気づき、少年は耳まで真っ赤になる。

「おっ、なんやなんや」

渡瀬が面白そうに絡む。白峰は一層顔を赤くしてうつむいたが、仲間らに励まされて、発言の意図を明かした。

「アンダーバスト……を測ったら……あの、カップが……。トップとアンダーの差なんで……」

「ちょっと前行っておっちゃんらに教えたってくれるか?」

須賀谷は白峰を優しく促した。白峰、言われた通りに湯船を横切って倫子らの方へ行く。その途中、東郷が言った。

「ていうかお前、なんでそんなこと知ってんだよ」

彼のツッコミに、一同はどっと笑った。

計測の場に着くと、白峰は肝を据えて、依然たどたどしいながらも計測法を説明した。それによれば、乳首を結ぶ線、すなわちトップバストのサイズと、乳房の直下の周囲、すなわちアンダーバストのサイズを測り、その落差により二.五センチ刻みでカップ数は決まるということであった。

それを受け、袋田が結果を発表する。

「ええっと……アンダーが七十三.五ぐらいだから……」

と、ここで白峰ら傍の人間に計算を助けられ、改めて袋田は発表を続けた。

「エ、エル、Lカップぐらいですかね」

それを聞いた途端、また宇川が爆笑した。

「なんやそれ! なんかもう話無茶苦茶なってきたな」

「まあ、絶対測り方間ちごうとるわな」

吉野も呆れながら楽しそうに話す。

他方、牛滝は結果を信じているのかいないのか、ただただガハハと大きく笑いながら話にオチをつけた。

「ええやないか、Lで。L! “LINKO”ちゃんの“L”や!」

その言葉を聞いて何人かの少年達の脳裏には、“頭文字はLじゃなくてRなのでは?”という素朴な疑問が浮かんでいた。


<つづく>




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[2012/11/19 02:53] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(81) 01:45

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時四十五分


「ン、ホオォォ~……ッ!」

倫子は高らかに雄叫びを上げた。明るく開けた街路のど真ん中で。

「オォッ、オッ、オッ、ホッ、フォッ、フオォッ、フォーッ……!」

車のボンネットに手をつき、後ろから交尾をされ。

「ンウ~ン、アン、アンッ、アアンッ、アハァ~ン……!」

子作りペニスが勇んで躍動する度、四方八方に暴れ散らす牛並みの乳房。メス牛は恥も外聞もなく、繁殖の悦びを謳歌して止まない。

その様子を見て牛滝が言う。

「ハッハッハ、やる気満々なったなあ奥さん。――ほれ、いっぱいパンパンして体ではろてや」

彼は当事者ではない、横から見ているだけだ。今彼女の中にいるのは松倉(まつくら)という男、タクシーの運転手である。ここに来る往路で、倫子らの後から来ていた方のだ。すなわち、行きと入れ替わりで乗り換えたわけである。

「ハハ、パンパンだってさ。この人ほんとに素人なの? 意味分かってんのかな」

鎌先が向こうの角の方を何気なく見やりながら言った。その視線の先には、信号待ちをしているタクシーの姿があった。浪岡の運転するものである。倫子は彼にしたのと同様、今度は帰りの運賃を体で支払わされているのである。

「旦那さんも災難だねえ。まさかカミさんが売春婦だったなんて」

鎌先は鼻で笑いながら倫子を見下した。その目前で、倫子は媚びへつらいつつ喘ぎ狂う。

「アァヘエェ~……ぼっとぉ……パンパン、してへえぇ……くりゃひゃぁい……」

よだれを垂らしながら、宙空を見つめて。その姿を後に、先を行くタクシーは角を曲がっていった。後を追うはずの松倉ドライバーは、しかし何ら焦るでもなく、女の操縦に専念する。既に浪岡の前例を見て段取りをわきまえている彼だ。

「おおぉふ、よく締まる……」

彼はそう呟きつつ、発情の腰を繰り出し続けた。すると、深夜の街に性交の音が轟く。

「ウァハァ~ン……きぼちイ~……ッ、イッ、ヘ…ッ、イぐ……イッ、ヒぐ……っ!」

肉の音に混じって、女の情念がこだまする。配偶者という社会制度をも乗り越えた彼女にとって、もはや怖いものなどなかった。その世間離れした表情を、須賀谷の持つビデオカメラが捉える。倫子はそのレンズに向かって言った。

「出ひて、くりゃさいぃ……中に……中に出してへェ~っ!」

無論、男どもに入れ知恵されなければ思いつかないセリフではあるが、それは本心と何ら乖離したものでもなかった。

彼女の願いに従い、松倉は“中に出し”た。

「オゥーラ、入ってるか?」

牛滝は訊いた。女の顎をつかみ、いつの間にか露わにした肉茎をその唇にあてがいながら。倫子はそれを口から迎えに行きつつ、コクコクと肯いて答えた。その反応を一応見届けて、彼は念を押すように言った。

「これで支払いは完了やで」

言われた松倉は、笑顔で合図を返す。本当に、これで弁済は終了したわけだ。倫子は確かに売春によってタクシー代を支払ったのである。その身の中に、今出た子種が熱い。

だが、“支払い”はこれだけで完了したのではなかった。

「よオーし、じゃあ今度はこっちを支払ってもらおうか」

そう言いながら出てきたのは、『リング』の店長、鎌先である。彼への債務とは、すなわち先ほどまで居た客達のプレイ料金、及び、今宵倫子がらみの特別の趣向を設けたことへの世話料であった。もちろん、これは本来倫子の関知せぬものである。しかし、なぜか倫子が体で弁済することになっていた。

鎌先はさも当たり前の調子で、剛直を後背位から侵入させる。

「ほウーら、しっかり払ってよオー」

取立人はじわじわと肉棒を挿し込み、そうしてまた抜き出し、段々とそれの繰り返しを早くしていった。片や一方的に債務を負わされた人妻は、しかしそんな理不尽な要求にもかかわらず、馬鹿正直に相手を務める。実は、彼の店で唯一金を出したのは板橋であったが、二人揃って律儀に支払いに応じる板橋夫妻なのである。

「ああいいねえ、中々の名器かもしれないよ、倫子ちゃん」

彼は堂々と本名すら呼び、人妻の産道を犯しぬいた。彼のものは妙に黒光りして、その茎には真珠のような玉が無数に浮いていた。そのヌラヌラと出入りするまがまがしさに、倫子は虚ろな目で啼いた。

「ンンッ! ンヒイィ~……ッ!」

その目はもはや焦点も合っていず、今の境遇さえ確かには分からないのである。ただ、えもいわれぬ快楽の園に遊んでいることだけは実感できていた。須賀谷のカメラは、その蕩けきった表情もしっかりと押さえている。

「ヒぐぅ、イヒくぅ、イく、イぐ、ヒく、ウゥ……ッ!」

馬鹿の一つ覚えの如く昇天を連呼して報告するメス牛。まさしく家畜の如く、理性のかけらもなく無知蒙昧の体である。そのあられもない姿は、またぞろ見も知らぬ新参人に対しても変化はなかった。

「エー、なんだこりゃ!」

「え? え?」

「あ……矢板さん……?」

口々にそう言いながらじわじわと近付いてきたのは、これまた倫子の預かり知らぬ男三人組であった。もっとも、矢板は知っていたようである。

「おっ、オー、いいところに来た」

彼もさすがに思いがけない様子でびっくりはしたものの、すぐに笑顔で彼らに応じた。しかし、彼らの会話はそこで中断を余儀なくされた。なぜなら、見境なしの淫乱女が、己の発情ぶりを大声で喧伝しだしたからである。

「見でえェ~ッ! おバンコ見てぇへェ~。マンコイくぅふゥ~。マンコイくの見てェ~……ッ!」

その言葉に応じ、鎌先は彼女を後ろから抱え上げる。おかげで、観客には結合部が丸見えとなった。女の裂け目に男の垂直棒が割り込んでいる所である。その継ぎ目からは、白濁液が泡立って溢れ返っていた。

口を占領していた牛滝は流れ上やむなく脇によける。その横には藪塚がいた。いつのまにか彼も股間を露出していた。性を営む男女、その傍で股間を露出する男達、となれば、この女一人、どんな目に遭っているか想像は容易である。

新参者達は、しばし絶句して凝視していた。その前で公然たる猥褻行為は続く。

「気おちヒイィ~……ッ、イッイッ! ヒぐっ! おチンボ、お、おチンプォいいのぉっ!」

ブッチャブッチャと音を立て、肉棒はいよいよ加速していく。その身は青筋を浮き立たせ、メスへの必死のパフォーマンスである。受け入れる側も悦んでいる。淫肉は赤くめくれ上がって泣いていた。その潤んだ瞳へ、パートナーから白い涙が贈られる。

「出て、アッ、中出て……アッ、ンッ気持ちいい! 中出し……中出し、もっと、もっとしてェ~」

倫子はもうどこを見ているのか、明後日の方向を向いて懇願していた。鎌先はぐっと腕に力を込めて彼女の肉体を引きよせ、男気を見せんとばかりに男根を根本までねじ込む。その姿は、オスの生殖本能に訴えかけるものがあった。共鳴した三本達が、無言の下に見事に持ち上がっていく。

やがて鎌先の太い栓が抜かれると、その後には、亀頭型にくり抜かれた膣穴がポッカリと口を開け放っていた。そこからつと白い蜜を滴らせながら、倫子は男の腕の上から艶めかしく所望する。

「どうぞ、皆さん順番に……おチンポ入れて、パンパンしてぇっ!」


<つづく>




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[2012/08/09 01:45] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
栗の花匂う人

「ねえお母さん、これ何のにおい?」

「え……?」

問われて、母はそっと頬を赤らめた。

「栗の花のにおいよ」

「栗? へエ~、変なにおい」

「そうね……」

いやというほど充満する匂い。それは、近くの家に植わる大樹からのものだった。

「あそこの木の白いお花。あれよ」

窓から指をさす。娘はそちらを見て、無邪気に頷いた。

「すごいにおいがするねぇ」

“すごいにおい”――、確かにそうだった。風に乗って運ばれてくるそれは、こちらの家の中にまで充満した。昼と言わず、夜と言わず。

そしてそれは、寂しき女の独り寝を脅かした――。

「……ン……ン……!」

夜ごと我が身を慰める。かれこれ三日。あの花の香りをかいでからというもの。

「ンッ……ンハ……ッ!」

シーツの上で足をくねらせ、とめどない身悶えがやるせない。秘花はあぶくを吹いて開花し、濃密な匂いと絡み合う。雄々しい匂いだ。“彼”のために、わざわざ窓が開けてある。

「ンウゥ……ンンアァ……」

鼻孔いっぱいに吸い込み、かつ全身を彼に預ける。外気の冷たさも刺激的だ。裸になった彼女はそれ自体に興奮もしつつ、である。その横顔に、昼間の母の面影はなかった。

「秋彦さん……」

切なげに声に出してみる。夫と離ればなれの暮らし。これが切なさへのせめてもの抵抗とばかりに。

「秋彦さん……」

自分で腿を持ち上げ、大きく開いてみる。顔から火が出る思いだ。だがやはり、そこへのしかかってくる重みはないわけで、報われない妻は思い出だけを相手にするより仕方がなかった。

「アアァ……」

ヒクヒクと肉の花弁がうずく。長い夜の狭間で、やがて彼女は疲れきって眠った。


  *


「ほら、あの白いお花よ」

娘の手を引いて、母は語った。家の裏側の道を行けば、すぐにその木のそばまで寄ることができた。

「かわいいお花ねえ」

彼女は言った。白い房が鈴なりに垂れ下がっている。まるで、白いしぶきが勢いよくほとばしっているようだった。彼女は話しながら、頭では別なことを思い描いていた。近くに来ると、生々しい匂いはいよいよきつくなる……。

「あれはねえ、みんな雄花なんですよ」

すぐ後ろで声がして、親子はびっくりして振り返った。見れば、一人の男がにこやかに立っている。顔見知りではなかった。

「雌花はねえ、あの花の中にまぎれてちょっとだけあるんです」

おせっかいな彼は、こちらに近寄りながら得意げに話しだす。

「ほら、見えるかなあ?」

そう言って、娘に合わせてしゃがみ込む気遣いもみせる。

「あのフサフサした白い花のね――」

それにつりこまれて、娘も自然と彼の説明に聞き入りだした。その指先の指し示す方へ、懸命に目を凝らす。“雌花”とやらを探しているのである。母もそのそばへ寄って行った。

「どれどれ?」

自分も娘に高さを合わせてしゃがみ込む。しかし、彼女は探し当てるまでに至らなかった。彼女が近づくやいなや、その横に立ちあがった男のせいだった。顔のすぐそばで、“匂い”がまた一段ときつくなった、気がした。

男のレクチャーは、早くも次のステップに移っていった。母を残し、二人は前方の幹へと寄っていく。やがて、「大きい!」だの「硬い!」だの「黒い!」だのと叫ぶ娘の声が聞こえだす。一体どんな解説をしているのか。母はぼうっとして見つめるだけだった。依然うずくまったまま、先ほどの視線の高さで。

「そっちの方の木も見に行っていいよ」

男は言った。彼はこの庭の持ち主だったのだ。娘は元気に走っていく。

「――すみませんでした」

母は勝手な訪問を詫びた。

「いえいえ、こちらこそ強烈な臭いで申し訳ないです」

男は気さくに笑った。

「好き嫌いの分かれる匂いですからねえ」

そう言って目を細める。

「奥さんは……お好きですか?」

「え……」

女はすぐに答えられなかった。もっとも、彼の目には何らの不埒さも映っていなかった。

やがて駆け戻ってきた娘に連れられ、彼女もまた奥の方の木々を見に行った。そして二人が元へ帰って来た時、男はいつ用意したものか、ある土産を持って待っていた。

「栗の花は独特な匂いがしますからね、こういう、香水なんてものも作ってみたんですよ」

そう言って彼が差し出したのは、幾重にも丸められたティッシュペーパーだった。

「ここに染み込ませてありますから、良かったら本物と比べてみて下さい」

その言葉にいち早く飛びついたのは娘だった。少女は、そのやや重みのある湿った紙束と、手折られた花々を交互に鼻につけて熱心にかぎ比べだした。

それを見て、妙な予感にとらわれだしたのが母である。彼女の心臓は、ある邪推を伴ってにわかに鼓動を早めていった。しかし、それでも娘から手渡されれば受け取らないわけにはいかない。

「ほんとね……栗の花の臭い……」

彼女は恐る恐ると鼻に近づけながら感想を言った。ティッシュペーパーの湿り気は、じっとりと、そしてずっしりと手の平に染みた。

間もなくそれは、再び娘の手に奪い返された。少女はそれをポケットに入れて、意気揚々と帰っていく。その後を追う女はぽおっと頬を赤く染めて、男の腹の下の方に視線を落としつつ、曖昧な挨拶をして帰った。


  *


それから数カ月が経った。

「わあ、栗だ!」

母が持ち帰って来たかごの上を見て、娘は歓声を上げた。

「おお、大量だなあ!」

夫も、待ってましたとばかり嬉しそうに言う。

「ちょっと待っててネー」

妻はツヤツヤした頬に満ち満ち足りた笑顔を浮かべて台所に立った。その足へ、待ちかねた様子の娘がしがみつく。すると、その直後だった、彼女が素朴な調子でつぶやいたのは。そのセリフは、母の手から栗のまとまりを転げ落ちさせた。

「あっ、お母さんから、栗の花のニオイがするよ」



〈おわり〉




妄想の座敷牢



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[2012/06/15 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(3) | page top
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