おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(87) 02:58

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前二時五十八分


袋田は発表を続ける。

「ウエストは……六十……九センチ、ですかね」

「シックスナインてか。こらええわ、この子にぴったりや」

牛滝はなおも笑いながら言う。袋田もなお続ける。

「ヒップは……百――」

「もうええわ」

苦笑しながら宇川がそれを止めた。結局のところ、倫子の実寸は判然と分からずじまいである。正確な数値は測りようがないという事実が一同を諦めさせた。

「まあ、特大サイズってことは確かだわな」

鎌先がつぶやいて、これで倫子の採寸コーナーは終了した。彼女の肉体は確かに肉感豊かではあったが、それを数値に表したとき、果たして一メートルを超えるかどうかとなると、その数字があまりにも突飛なように思われて、大人達の多くは懐疑的であった。

他方、少年らの多くは素直にこれらの数値に信憑性を見出し、むしろ期待感を込めて計測の結果を聞いていた、いずれも目を輝かせながら。これは、昨今のグラビアアイドルの多数が、これら特大のサイズを売り物としてきた影響による。

「ほれ、自分でご挨拶せえ」

採寸を終えて、話は次に進んでいた。牛滝の命令で、倫子は衆人に向けて股を開かされる。その上で、自らの指で陰唇を開き、

「皆様、わたしと子作りして下さい。お願いします」

と頼み込んだ。それを受けて、

「おうおう、ほな頑張って孕ましたろか」

と進み出たのは渡瀬。すかさず東郷も走りこむ。

「あ、オレ、アナル!」

さらに、羽根沢も歩み出る。

「よぉし、犯しまくってやっからな」

こうして続々と性の猛者どもは囲いを詰めていった。

ところが、これを止めたのが宇川である。

「まあ、待ちぃな。倫子ちゃんが自己紹介したんやでぇ。わいらもちょっと挨拶しとかな」

彼の提案は、至極まどろっこしいものではあったが、この無法な遊戯に一定の秩序を付与するもので、それはこの趣向の娯楽性を高めるものだった。

「ウーン、まあ時間はたっぷりあるか……」

吉野が考え考え賛成する。

「おもろいやないけ」

牛滝は軽く乗った。彼らが肯んずれば、若者らに否やはない。また、あまりがっつきすぎるのもみっともないかと、とりわけOB学生らは余裕ぶって見せたものである。

「ほな、自分からな」

段取りを理解した牛滝が音頭を取って、一番槍を招き寄せる。今度は一番年若い者からやろうというのが、長老らの出した結論だった。

呼ばれて出たのは西浦だ。伊東よりも誕生日が遅いということで、同学年ながら彼が一番に出た。

「あ、あの……一年の、に、西浦――」

極度の緊張を見せながら、少年はぼそぼそと話す。その細い肩は震え、薄い胸板は今にも湯気と同化してしまいそうだった。

「いよっ! 頑張れ!」

拍手とともに、牛滝が送り出す。周りも皆拍手を揃える。

そんな中、西浦の未成熟な体を見た沼尻が、素朴な調子でつぶやいた。

「気になってたんだけどさあ、あいつまだ子供じゃねえの?」

それはこれまでの詳しい経過を知らぬ他の者にも不思議に感じられていたことだった。

「子供とちゃうで」

宇川が疑問に答える。

「あ、ちょうど今日大人になったんやけど。な?」

言いながら話の主に向かって目配せする。声を掛けられた少年は、遠慮がちに会釈を返す。

――こうして、宴は始まった。二次会と言おうか、三次会と言おうか。とにかく果てしない宴である。

西浦は挿した。まだ毛も生えていない股間を、爛熟した女の園へすり合わせて。

「よっしゃ! がんばれ!」

中年男達が応援する。彼らの前で、ヘコヘコと頼りなく尻を上下する西浦。倫子は浴槽の縁に寝かされ、仰向けで彼に股を開いていた。

「しっかしすごいねえ――」

しきりに感心して沼尻が話す。

「あの子とあの人妻とじゃあ、ほんとに親子ほどの歳の差があるんじゃないの?」

「そうやな……」

榊原が頷く。その前で、早くも西浦は次の番の者と交代していた。

「この子かてそうやな」

彼は目の前の少年を指さす。次に控えていたのは伊東であった。その彼を受け入れる倫子に、榊原は問いかける。

「なあお母さん。この子らあんたの娘より年下やったなあ?」

倫子は気だるく首を回しながら身もだえして答えた。

「はいぃ……娘より年下ですぅ……」

「自分の娘より年下! そんな子供のチンポでもいいんだ?」

沼尻が問うと、

「はいぃイィー……いいのぉ……チンポがいいぃ……!」

と、倫子は臆面もなく答える。

「夫よりも、その子供らのチンポの方がいいんでしょ?」

藪塚がなお畳み掛けると、彼女はそれに対しても素直に応じた。

「は、はひぃ。夫のよりこの子達のチンポが好きぃっ!」

「へー、まだチン毛も生えていないようなのがねえ。旦那も散々だな」

鎌先は皮肉そうに微笑んで言った。もっとも“大人になった”伊東と西浦のペニスは、現に熟女の性欲を満足させていたのだから文句のつけようがない。

歳の差にして三十歳弱。身長だって相手より低い年少者達は、いずれも必死になって大敵と取っ組み合う。

「アッアッフアンッフ……!」

恍惚と口を開いて、小人達にしてやられる熟母。最年少組からのスタートは、今夜の乱交劇を象徴するかのようだった。

「ほぉれ、お願いしぃや」

宇川にそそのかされて、倫子は物欲しげに誘う。

「アッ、アハッ……お、おばちゃんに赤ちゃんちょうだいぃ!」


<つづく>




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[2012/11/21 02:58] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(82) 01:59

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時五十九分


パンパンパンパンパン……――

途切れることのない音の響き、何となれば以前にも増して大音量で街の中に響き渡る。

「おおっ、気持ちいい!」

「乳でけえな!」

「あっ、イくイくっ! 中に出すぞっ! うっ!」

いつもいつも似たり寄ったりのセリフを発しながら、しかし人格は異なる男達が、続々と連なっては一人の妻と繋がっていく。やむことのない男女の営みが道路の真ん中で繰り広げられる。初めて会ったばかりの男達によって今夜一晩の内に幾度も子種を植えられてきた彼女だが、またぞろこのわずか十数分の内に、新人五人もと立て続けに性を交わしていったものだ。

「アアーッン! アヒィーッン!」

虚ろな目でいななきのけぞり、髪を振り乱して絶頂を極める狂乱妻。目も口も、さらには陰門も菊門も開きっぱなしで、皆々一丸となって性欲一辺倒である。

彼女にとっては、我が孕むべき子の父親が誰であるかなどもはや判別する必要もないようで、松倉・鎌先に次いで急遽参戦してきた男達三人の個性にも、一切目をくれようとしなかった。まるで性玩具ともいうべき無人格な人形を相手にしているような、そんな感じである。

だがそれは、男性側にこそ言えることだった。相手を人形と言うならば、この目の前にいる、誰にでも股を開くこの女こそが、肉人形と呼ぶべきだろうと思われた。

「いやあ、ほんとにいるもんすねえ、痴女って」

新人の一人が屈託のない笑顔で言った。羽根沢(はねさわ)という男だ。いかに倫子が関心なかろうとも、男らには男らで素性があるもので。

新入り三人は矢板の知り合いで、この土地の人間だった。いずれも大層酒に酔っている。

「たまんねえよな、こんな変態女がいるなんて」

同じく森岳(もりたけ)という男、ヘラヘラ笑いながら続く。

「結構いい女なのに、すごいよね」

最後の一人は沼尻(ぬまじり)という男だ。彼らを含めいずれの男も確かに倫子を好ましい女と、さらには犯したいという願望の対象たりえるものと認めてはいたが、だからといって特別な情熱を注ぐ相手ほどには到底なりえないのが実情である。そもそも、出会ってまだ五分とは経っていない相手なのだ。

それでも、女は性悦を謳歌しうる。

「アンッ! アイィッ、アヘェッ、ウヒィッ……!」

“痴女”呼ばわりされても、昇天しきった蕩け顔でよがり啼く女・倫子。出会いがしらの男とのセックスももう慣れっこになってしまって、テレビ番組のドッキリ企画としても不成立な程である。快楽の最高峰に登りつめたら最後、そこから下ることは許されず、ずっとその頂きに乗ったままだ。だから酩酊よりも甚だしく、狂酔の体で我をも忘れている。

普通、女ならば“量より質”、すなわち繁殖の相手には殊更こだわって吟味するものだが、その本能すら全うできないでいる。一度に我が身で孕みうるのは一人の子種のみというのに、その辺りの判断が完全につかないでいるのである。

「アンッ、イくっぅ、イきまっひゅ……っ!」

ひたすら性の快楽のみ追求するその姿からは、自身が本来受け入れるべき男が誰なのかという基準を彼女が完全に見失っている様子が、傍目にもありありと認められた。

男はただ己が性の捌け口として相応しき女を求め、女はただ肉棒を求める。その構図がまるでこの天地に唯一の真実とでもいうように、夜のしじまに浮き彫りである。

倫子は引き続きタクシーのボンネットに寝かされ、次々と襲いくる男どもに肉チューブを接続されていった。羽根沢、森岳、沼尻、皆一様に管から肉汁を送り込んでいった。それは排泄に等しかった。いかに“いい女”でも恋の相手とは見なしえないのが、男根で思考する男という生き物だ。

片や倫子、そうと知ってか知らずか、一々男の腿に足を絡めてがっしりと相手を引き寄せる。おかげでその猥口は、ずっぽりと含んだ肉棒の、その根元からさえ溜まった汁を搾り出す。

「ううっ、吸い込まれる!」

羽根沢はその時、尻を痙攣させながらつぶやいた。同様の感想は同行二人も抱いていた。

倫子は彼らの背に腕さえ回しながら、その熱いたぎりを抱きとめていった。硬く熱い男性器からほとばしるものが、淫穴深く叩き付けられるのだ。

「イィアハェアェアヘエェ……」

三連発の膣奥ぶっかけが、彼女を頂きから下ろそうとしない。どちらも人倫を見失っていた男女だったが、やはりここは多勢に無勢、意思の制御を保った男側に比して、女はそうはいかなかった。

果ては、彼女の股間から生温かい液が溢れ出す。それはまるで、彼女の敗北の証のようだった。


<つづく>




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[2012/09/08 01:59] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(81) 01:45

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時四十五分


「ン、ホオォォ~……ッ!」

倫子は高らかに雄叫びを上げた。明るく開けた街路のど真ん中で。

「オォッ、オッ、オッ、ホッ、フォッ、フオォッ、フォーッ……!」

車のボンネットに手をつき、後ろから交尾をされ。

「ンウ~ン、アン、アンッ、アアンッ、アハァ~ン……!」

子作りペニスが勇んで躍動する度、四方八方に暴れ散らす牛並みの乳房。メス牛は恥も外聞もなく、繁殖の悦びを謳歌して止まない。

その様子を見て牛滝が言う。

「ハッハッハ、やる気満々なったなあ奥さん。――ほれ、いっぱいパンパンして体ではろてや」

彼は当事者ではない、横から見ているだけだ。今彼女の中にいるのは松倉(まつくら)という男、タクシーの運転手である。ここに来る往路で、倫子らの後から来ていた方のだ。すなわち、行きと入れ替わりで乗り換えたわけである。

「ハハ、パンパンだってさ。この人ほんとに素人なの? 意味分かってんのかな」

鎌先が向こうの角の方を何気なく見やりながら言った。その視線の先には、信号待ちをしているタクシーの姿があった。浪岡の運転するものである。倫子は彼にしたのと同様、今度は帰りの運賃を体で支払わされているのである。

「旦那さんも災難だねえ。まさかカミさんが売春婦だったなんて」

鎌先は鼻で笑いながら倫子を見下した。その目前で、倫子は媚びへつらいつつ喘ぎ狂う。

「アァヘエェ~……ぼっとぉ……パンパン、してへえぇ……くりゃひゃぁい……」

よだれを垂らしながら、宙空を見つめて。その姿を後に、先を行くタクシーは角を曲がっていった。後を追うはずの松倉ドライバーは、しかし何ら焦るでもなく、女の操縦に専念する。既に浪岡の前例を見て段取りをわきまえている彼だ。

「おおぉふ、よく締まる……」

彼はそう呟きつつ、発情の腰を繰り出し続けた。すると、深夜の街に性交の音が轟く。

「ウァハァ~ン……きぼちイ~……ッ、イッ、ヘ…ッ、イぐ……イッ、ヒぐ……っ!」

肉の音に混じって、女の情念がこだまする。配偶者という社会制度をも乗り越えた彼女にとって、もはや怖いものなどなかった。その世間離れした表情を、須賀谷の持つビデオカメラが捉える。倫子はそのレンズに向かって言った。

「出ひて、くりゃさいぃ……中に……中に出してへェ~っ!」

無論、男どもに入れ知恵されなければ思いつかないセリフではあるが、それは本心と何ら乖離したものでもなかった。

彼女の願いに従い、松倉は“中に出し”た。

「オゥーラ、入ってるか?」

牛滝は訊いた。女の顎をつかみ、いつの間にか露わにした肉茎をその唇にあてがいながら。倫子はそれを口から迎えに行きつつ、コクコクと肯いて答えた。その反応を一応見届けて、彼は念を押すように言った。

「これで支払いは完了やで」

言われた松倉は、笑顔で合図を返す。本当に、これで弁済は終了したわけだ。倫子は確かに売春によってタクシー代を支払ったのである。その身の中に、今出た子種が熱い。

だが、“支払い”はこれだけで完了したのではなかった。

「よオーし、じゃあ今度はこっちを支払ってもらおうか」

そう言いながら出てきたのは、『リング』の店長、鎌先である。彼への債務とは、すなわち先ほどまで居た客達のプレイ料金、及び、今宵倫子がらみの特別の趣向を設けたことへの世話料であった。もちろん、これは本来倫子の関知せぬものである。しかし、なぜか倫子が体で弁済することになっていた。

鎌先はさも当たり前の調子で、剛直を後背位から侵入させる。

「ほウーら、しっかり払ってよオー」

取立人はじわじわと肉棒を挿し込み、そうしてまた抜き出し、段々とそれの繰り返しを早くしていった。片や一方的に債務を負わされた人妻は、しかしそんな理不尽な要求にもかかわらず、馬鹿正直に相手を務める。実は、彼の店で唯一金を出したのは板橋であったが、二人揃って律儀に支払いに応じる板橋夫妻なのである。

「ああいいねえ、中々の名器かもしれないよ、倫子ちゃん」

彼は堂々と本名すら呼び、人妻の産道を犯しぬいた。彼のものは妙に黒光りして、その茎には真珠のような玉が無数に浮いていた。そのヌラヌラと出入りするまがまがしさに、倫子は虚ろな目で啼いた。

「ンンッ! ンヒイィ~……ッ!」

その目はもはや焦点も合っていず、今の境遇さえ確かには分からないのである。ただ、えもいわれぬ快楽の園に遊んでいることだけは実感できていた。須賀谷のカメラは、その蕩けきった表情もしっかりと押さえている。

「ヒぐぅ、イヒくぅ、イく、イぐ、ヒく、ウゥ……ッ!」

馬鹿の一つ覚えの如く昇天を連呼して報告するメス牛。まさしく家畜の如く、理性のかけらもなく無知蒙昧の体である。そのあられもない姿は、またぞろ見も知らぬ新参人に対しても変化はなかった。

「エー、なんだこりゃ!」

「え? え?」

「あ……矢板さん……?」

口々にそう言いながらじわじわと近付いてきたのは、これまた倫子の預かり知らぬ男三人組であった。もっとも、矢板は知っていたようである。

「おっ、オー、いいところに来た」

彼もさすがに思いがけない様子でびっくりはしたものの、すぐに笑顔で彼らに応じた。しかし、彼らの会話はそこで中断を余儀なくされた。なぜなら、見境なしの淫乱女が、己の発情ぶりを大声で喧伝しだしたからである。

「見でえェ~ッ! おバンコ見てぇへェ~。マンコイくぅふゥ~。マンコイくの見てェ~……ッ!」

その言葉に応じ、鎌先は彼女を後ろから抱え上げる。おかげで、観客には結合部が丸見えとなった。女の裂け目に男の垂直棒が割り込んでいる所である。その継ぎ目からは、白濁液が泡立って溢れ返っていた。

口を占領していた牛滝は流れ上やむなく脇によける。その横には藪塚がいた。いつのまにか彼も股間を露出していた。性を営む男女、その傍で股間を露出する男達、となれば、この女一人、どんな目に遭っているか想像は容易である。

新参者達は、しばし絶句して凝視していた。その前で公然たる猥褻行為は続く。

「気おちヒイィ~……ッ、イッイッ! ヒぐっ! おチンボ、お、おチンプォいいのぉっ!」

ブッチャブッチャと音を立て、肉棒はいよいよ加速していく。その身は青筋を浮き立たせ、メスへの必死のパフォーマンスである。受け入れる側も悦んでいる。淫肉は赤くめくれ上がって泣いていた。その潤んだ瞳へ、パートナーから白い涙が贈られる。

「出て、アッ、中出て……アッ、ンッ気持ちいい! 中出し……中出し、もっと、もっとしてェ~」

倫子はもうどこを見ているのか、明後日の方向を向いて懇願していた。鎌先はぐっと腕に力を込めて彼女の肉体を引きよせ、男気を見せんとばかりに男根を根本までねじ込む。その姿は、オスの生殖本能に訴えかけるものがあった。共鳴した三本達が、無言の下に見事に持ち上がっていく。

やがて鎌先の太い栓が抜かれると、その後には、亀頭型にくり抜かれた膣穴がポッカリと口を開け放っていた。そこからつと白い蜜を滴らせながら、倫子は男の腕の上から艶めかしく所望する。

「どうぞ、皆さん順番に……おチンポ入れて、パンパンしてぇっ!」


<つづく>




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[2012/08/09 01:45] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
湯けむ輪(80) 01:36

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時三十六分


かつては自分の下で弟子のように働いていた男が、時に母親代わりのようですらあった我が妻に対して欲情するなどとは微塵も考えつかない彼だから、亀山がこの場でわざわざ彼女のことを想像するような発言をすることが全く不思議でならなかった。

しかし、当の亀山ときたら、それどころか板橋の前で彼の妻を寝取ることを想定し興奮している位なのである。

そんな二人の前に割って入って、

「ほぅら、出てきますよ」

と、藪塚が倫子を抱え上げて目線を誘う。倫子は今後ろから大股開きで持ち上げられて、その股間を観客達に御開帳していた。

「うわぁ……!」

秘唇を目の当たりにして、亀山が感嘆の声を漏らす。

他方、板橋は再び冷淡である。事が一段落した今、改めてこの場を早く去りたいのだ。が、もはやここまでくればヤケとばかり、相方に引っ張られるまま、陰裂の前に座り込んだ。

そんな二人の鼻先で、割れ目からボタボタと白濁液が滴り落ちる。亀山だけのものではない。さっきまでいた彼の連れはもちろん、数多のオス達による無数の種汁のミックスジュースである。ただ一人、板橋の汁だけがそこに含まれていない。

「ンアアァ……」

繁殖妻は受精性器を開けっ広げにして、為す術もなく息を吐いている。いきまなくても勝手に白濁汁は出ていく。種付けにしても、これほどまでに沢山の種類と量を一遍に注がれる必然性はない。よってこれは、ただひたすらに精液を膣に注入してきたという遊戯の証なのだ。本来愛し合う間柄にのみ許されるはずの遊戯を、商売でもないのに一度に大量の男性と遊んできた、その証拠としての穴を、彼女はよりによって板橋の前にさらけ出したのである。

しかし、彼女はもはや拒絶しはしなかった。

(見てえェ~……!)

不可抗力によるものではなく、進んで開帳を受け入れていた。そうして、軽くイッた。羞恥心を解放する快感に酔った。

板橋も一応は見ていた。が、彼の脳裏には、眼前の女と我が妻を結び付ける線などやはり微塵も浮かばなかった。現に今見ている女陰は他人の精液を垂れ流しているし、それに形も知らないものなのだ。それもそのはず、何本も何本も男根で犯し抜かれた穴は、彼のベッドで見たそれよりもすっかり姿を変えていたのである。

変わったのはそこだけではない。

「こっちも入りますよ」

言い様、藪塚は後ろの穴に肉芯をねじ入れた。硬直はしていないが太ったままの海綿体が、アヌスにヌルヌルと埋まっていく。

「ほらご主人、見えますか? 奥さん、アナルもズッボズボ!」

こちらもまた、何本も何本も男根を突っ込まれ、拡張されてきた穴である。そこには既に排泄器としての面影はなく、もちろん板橋にも見覚えのないものだった。妻の股間はわずか数時間の内に、彼の知らぬ形に改造されてしまったのである。

「アア~、奥さんのアナル、いい締まりですよ。ご主人はなさらないんですか?」

妻の伴侶も知らない肛門の具合の良さを褒めながら、藪塚はズルズルと長い肉茎を引き出し、引き出してはまたズルズルと中に押し入れた。その度に腿をつかむ手が上下するので、タプタプと豊満な胸が揺れ動いた。

それにつれ、倫子は喘ぐ。もう男根が体に入るや否や、自動的に啼き出すようになっている。

「ア、オオホォ~……オ、オ、オホオォ~……」

板橋は顔をしかめながらそれを見ていた。目の前の者が誰かという問題ではない。ただ単にこの行為が趣味でないからである。

と、ここで助け舟が入った。店員の鎌先である。彼が傍に向かってきたのだ。

「おい、もう行くぞ」

板橋は焦りながら言った。この時ばかりは、さすがの亀山も素直に従った。何しろ店に内緒で勝手なことをしていると思っている彼らなのだ。

「ありがとうございました」

そんな二人に声をかけ、鎌先はともに出口へと向かい見送りに立つ。

少しほっとした板橋は、

「しかし、君があんなに積極的だったとは知らなかったよ――」

などと、亀山をからかいながら歩いていった。

「ありがとうございました!」

改めて礼を述べ、客を送り出す鎌先。その傍にはいつの間にか藪塚と、相変わらず彼とドッキングしたままの倫子が追いついていた。出口まで来れば、すぐそこに待つタクシーに、客達の乗り込むのが見える。

「気前いいね、あの旦那さん」

隣の藪塚に向かって、鎌先は手の中の紙幣を見せる。

「あ、金取ったんすか?」

藪塚は笑いながら応じた。

「ま、商売だからね。――二人分。おごりだってさ」

鎌先は淡々と言って、ふいに倫子の乳房を撫で上げた。

「この人の旦那さんなんだって? ほんとに?」

すぐ後に判明したことだが、この店で金を支払ったのは、板橋ただ一人だった。

「あの若い方の人は、この人が誰だか気づいてたんじゃないかな」

言いながら、鎌先は倫子のマスクを取った。閉じ込められていたロングヘアーが一気に広がり出る。彼らの視線の先で、タクシーのドアが閉まった。

「オーイ、いつまでヤッとんねんな。もう行くで」

牛滝が店の外から大音声で呼びかける。彼のもとにはもう一台のタクシー。

「次が控えてるよォー!」

横から矢板も呼ぶ。それに対して、鎌先が言った。

「オレもちょっとさぁ、ちょっといいかなぁ」

店内の三人は揃って外に出た。二人は靴を履き、一人は素足。異なる音を鳴らして夜の路面を踏み進む。ちょうど、前の客のタクシーが発車する直前のことだ。

「忙しいでぇ、これから」

走り去る車のすぐ後ろで、牛滝は倫子の左乳首をつまんで一旦引き寄せた。男から男へ引き渡されていく全裸の女。家畜同様にあしらわれる彼女の勤めは、まだまだ終わりそうもない。


<つづく>


現在時刻01:40(5時間47分経過)
挿入された男根=30本
発射された精液=64発(膣37・尻12・口6・顔2・胸5・手2)




(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53(051)23:54~(060)00:20
(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46
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[2012/06/03 01:36] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top
湯けむ輪(79) 01:30

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時三十分


そんな彼に向かって、亀山は念を押すように訊く。

「い、板橋さん、いいですよね? お、奥さんのおマンコに入れても」

相手の顔も見ず、自分の手元を凝視しながらである。その手に握られた欲棒の切っ先は、今にも陰裂に割って入ろうとしていた。

「ん? ああ。……しょうがないな、まったく」

板橋は呆れきった様子で投げやりに答えた。

「さっさと済ませろよ」

そう言いながら、渋そうな顔をしてみせる。今の彼にとっては、他人のセックスの補助など真っ平ご免こうむりたいのである。それでも一応は仲間が犯す女の腕を抱き、前屈みの彼女を支えてはやる。

「奥さん、どう? ご主人のチンポもお世話してあげたら」

ソファーにふんぞり返った藪塚が、要らぬお節介を焼く。これは本当にお節介なことで、板橋の股間は依然ピクリとも反応していないのだった。倫子が拒絶したのはそれ故である。初めはちょっと鼻先を股間に近づけてみたが、変化がないと知るや迷いなく顔をそむけていた。

一方、亀山の“チンポ”は剛毅である。それはいよいよ女陰を侵犯しようとしていた。

「入れますよ、板橋さん……」

律儀に最終確認を発して、相手の反応を窺う。しかし、板橋はもはや面倒くさいばかりで返答をパスした。もっとも、許容自体には疑いがないわけで、結局亀山はそのまま歩みを進めることにした。豊満な丸尻を引き寄せ、逆に自身の股間を押し出していく。

「ンッ、ホ、オア、ア、ア、アア、アァ……!」

男根のひと沈みごとにくぐもった声を漏らす倫子。つま先に力を込め、前に押し出されるのを耐える。自然、前方の補助役に接近することにもなる。補助役もいささか力を込め、踏ん張らざるを得なかった。期せずして夫婦の共同作業ではある。

「は、入りましたよ、板橋さん。奥さんに入りました」

亀山は言った。ここから先、彼はその都度の状況を板橋に報告していくことになる。

「お、奥さんの中、あったかいです。――すっげ締まります」

「ああっ、すご、気持ちいい! マンコが吸いついてくる」

「板橋さん――、奥さんどスケベですよ。自分で腰振ってます」

この一連の報告に、さすがの板橋も音を上げた。

「いや、別に一々報告せんでいいから!」

それまで無関心を貫いていた彼だが、とうとうたしなめずにはいられなかったものだ。すると、その真に迫った間があまりに絶妙だったもので、釣り込まれるように藪塚が噴き出した。板橋自身もすぐにおかしさに気づくや、彼もまた笑いを禁じえなかった。いまだいまいましいと思う気持ちはあるものの、結果として機嫌が直るきっかけにはなったのである。

その勢いで、彼は突拍子もなく核心に迫ることを言い出した。

「大体、“奥さん、奥さん”って、おれのカミさんじゃあないんだから」

この瞬間、藪塚、そして亀山もまた絶句した。それはほんの刹那的な時間だったが、たしかに一瞬の沈黙はあった。

その静寂を破ったのは、女の啼き声である。

「アアアッ! ンウー……ヒイィー……ッ!」

彼女の腹の中で、亀山の欲棒は一段と膨らんでいた。それがまた唸りを上げて、一層激しく猥門をこすり出したのである。

「アッ、アッ、アッ、アッ、アッ……!」

バックからの連突に負けて、いよいよ倫子は前方にその身をゆだねていく。真っ向から受け止めざるを得ない板橋。倫子は彼の懐の中で、別の男を愛し子作りに励む。前にいる男性は柱と同じ感覚なのだ。

「アン、アンッ、アア~ンッ!」

次第に甘え声で啼きながら、女陰を摩擦してくれる男根に媚びる。板橋はそれをただただ見下ろしていた。時折よろめくのは、亀山の腰振りがあまりに激しいからである。板橋は後輩に犯されている妻を受け止めながら、そのセックスの激しさにひたすら耐えるしかないのだった。その激しさは、彼がついぞ妻に与えてやれなかったものである。倫子が女の悦びを謳うのも故あることなのだ。

ただそれにしても、節操もなく喘ぎ狂う人妻だ。

「アァハアァ~ン……ンはいぃヒィ……イきまふぅ~……イき、イく……」

傍に寄って来た藪塚の囁きに応じて、アクメ近しと他人に告白する。藪塚は板橋のセリフ以来静かに、今度は大笑いではなく妙に静かに笑って見ていたが、にわかに立ち上がって倫子に寄ってきたのである。

他方、亀山は別な話題を振っていた。

「そういえば、この奥さん“リンさん”っていうんですよね」

それを聞いた板橋、また苦い顔をしてわざとらしく鼻に皺を寄せる。だがさほど不機嫌そうでないのは、この話題を後輩による冗談と受けとめたからである。もっとも、冗談にしても悪趣味とは思ったが。

「気持ち悪いこと言うなよ」

彼はいかにも嫌なことを思い出したという風に大袈裟に応じて、周囲の笑いを誘った。そんな中、渦中の人はマイペースにも自身の絶頂を告げる。

「イく……イく、イくイくイくっ、イぐ、イぐぅふぅっ!」

瞬間、どっとくず折れる。板橋は慌てて彼女の脇の下から手を入れて支え上げた。もしこれが妻なら、彼女は我が腕の中で、後輩・亀山のために性的絶頂を迎えたことになる。それは考えるまでもなく馬鹿馬鹿しいことだった。彼は、“リン”のようなメスの悦びの声も、またアクメを宣言する声も、妻からまだ聞いたことがなかった。

そんな彼を残し、妻はどんどんと先へ進んでいく。いつの世も女が先に大人になる。少女が初めて男を知るのと同じように、成熟した女になった今でも、倫子は今宵のわずか数時間で配偶者の知らぬエロスに開眼していた。あまつさえ、何も知らない彼の手の中で、倫子はこれより他の男の子どもの種を注ぎ込まれるのである。

「イくっ! 板橋さん、奥さんに中出ししてもいいですか?」

亀山は最終確認を行う。

板橋はぶっきらぼうに肯きつつ言った。

「だから、一々確認しなくてもいいって!」

それは、先ほど浮かんだうっとおしいモヤモヤをかき消す風だった。また、早く終了することは、彼の元来の望みなのである。

「ううっ!」

亀山は倫子の丸い背中にしがみついて、その精を芯から送り込んだ。三発目だったが、快感の上では今までで最高潮だったから、文句なしに放出できた実感があった。

倫子は顎を微かに震わせながら、今や顔面をすっかり板橋の腹に押し付けて、射精の悦びにひたすら悶絶していた。もしも快感の度合いによって妊娠の成否が分かれるのならば、今の性交で確実に亀山の子を宿していただろう。倫子の悦びはそれだ。メスの役割故のものである。それは、婚姻という社会的関係以前のものだ。

「ああ……すごい……倫子さん、気持ちいいよ」

亀山はうっとりしながら言った。

それを聞き咎め、板橋がすかさず指摘する。

「“リンさん”だろ? しっかりしろよ」


<つづく>




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[2012/05/12 01:30] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(77) 01:23

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時二十三分


隣を向いて、やかましいBGMにも負けない大声で呼びかける。呼ばれた方は、もう浴衣を直して立ち上がろうとしていたのだが、仕方なしに中腰のまま止まった。

そこへさらに念を押すべく、藪塚はまた呼びかける。

「ご主人、奥さんはオレのデカチンが好きなんですよ!」

その声の大きさに、他の客も振り返った。既に鶴巻や新木は席を立って出口の方に向かっており、亀山もそれに続かんとする所であったが、皆一様に立ち止まった。

「ははあ、そうですか」

いささか厄介そうにしながら、適当に相槌を打つ隣人。彼の中では、“奥さん”という“設定”の商売女がどんな嗜好を有していようと知ったことではなく、あくまでも他人事なのだ。だから、酔客の楽しい気持ちは分からぬでもないが、少々もてあまし気味である。

しかし、それを意に介する様子もなく、藪塚は言葉を続ける。

「旦那がフニャチンなんですって。可哀そうですよね」

悪意に満ちた笑みが、その辛辣なセリフを包む。名宛人は、そうと知らずに苦笑した。“面倒な人にからまれてしまった”、彼の胸にあるのはそんな懸念ばかりである。振り返って、亀山に同意を求める。その時点で鶴巻と新木はもう店を出ていたが、彼だけはまだその場に残って、状況を見守っていたのである。

二人の目の前で、藪塚は倫子にも話しかけてみせる。

「フニャチンの旦那じゃあ満足できないんですよねえ、奥さん。旦那の隣でも、ほかの男のチンポ欲しくてたまんないんでしょ?」

倫子の目玉がギョロリと右方に動く。が、間髪入れずに彼女は大きく肯いていた。さっきの延長上でもあり、また自覚的でもある同意だ。今やその首肯に焦りは微塵もなかった。虚を実が上回ったのである。藪塚の胸に頬寄せて、仲睦まじさをアピールしてもみせる。求められれば堂々と接吻し、舌を絡め、唾液を交換する。下品極まる誓いのキスである。

さらにその尻の穴へ、彼の指が挿入される。

「グッ……! ヘ、アァ……!」

舌を伸ばし、よだれを流し、犬のように口を開けながら、倫子は喘いだ。

「ほら、ご主人――、奥さん、もうアナルもズボズボですよ」

言いながら、藪塚は両手で倫子の肛門を開いてパクパクさせ、また小器用に人差し指を中に突っ込んでは、内部を自由にいじくってみせた。男の腿ににまたがる彼女の後ろ姿からは、その排泄の穴もまた性交中の穴も周囲からばっちり丸見えである。

それを見て、呼びかけられた方の見物人は眉をひそめた。彼の趣味ではなかった。それこそ、この人妻が今日までアナルバージンであった所以である。同時に、彼女がますます妻の像から乖離する所以ともなった。実際には、処女喪失にとどまらず数多の掘削工事を経ての完全開通にして、今ではひっきりなしの交通量を誇る名スポットとなっているというのに。

現に倫子は、ここへきて初めて純粋に尻穴で性的快感を得られるようにまでなっていた。それがあくまで膣の補助的快感なのかどうか、まだ自分では詳細に説明できかねたが、少なくとも悦びの内に甘受できるまでにはなっていた。

「ンン、エ、ホ、オ、オォ……!」

目を裏返しながら、甘くしびれる快楽に酔いしれる。プリプリした脂肪を痙攣させる様子は、まるでかき回されている己の肛門を見せびらかすかのようである。膣門からは、白く泡立った愛液が滴り落ちた。

これにまんじりともしないで見入りだしたのが亀山である。初めは同行人を待つだけだったのが徐々に前に寄って、今では彼よりも前で成り行きを見守るようになっていた。熱心な彼の股間は、いつしかまた膨らんでいる。

そんな観客のリクエストに応じるように、藪塚は倫子に命じて、わざわざ体位を変えさせた。今度は彼女を裏返して背中側から膝の上に乗せ、亀山らに彼女の性器を真正面から見えるようにする。あまつさえ、その両腿を抱えあげて、肉棒の刺さる陰唇をよく確認できるように気を使った。

亀山はそのサービスにまんまと乗せられて、ますます食い入るように結合部を注視しだす。しまいには膝を折って、至近距離から男女の接合を視界に捉えた。

「ご主人も、もっと近くで見て下さいよ。その方が奥さんも興奮するって」

引いて見ているもう一人に、藪塚は亀山同様のかぶりつきポジションでの観覧を勧める。

「いやいや、もういいですよ……」

すっかり冷めきっていた彼は、辛うじて愛想笑いを浮かべながら手を振る。と同時に、仲間に対して早々の退店を促そうとする。

ところが、それを拒んで、むしろ彼のことを引き寄せたのが亀山であった。

「板橋(いたばし)さんも、ほら」

彼の名を呼んで袖を引っ張る。その名字は、倫子のと同じものである。引っ張られた板橋は、いまだ千鳥足だった為もあって、よろめきながら男と女の接点の鼻先に近寄った。板橋の配偶者、板橋倫子が生殖行為を行う恥部の真正面である。彼を観客に得て、妻にぶっ刺さる極太はいよいよいきり立ち、その出入りを頻繁にしていった。

「ああ気持ちいい! ご主人、入ってるとこ見えますか」

興奮の極みの中、藪塚が大仰に問いかける。

「ああはいはい」

板橋は面倒くさそうに答えた。彼がこれほど冷淡なのは、リンというホステスに意識のどこかで妻と似た体型を見ていたためかもしれない。藪塚はじめ他の男達が彼女に欲情するのは、これに比して耐性がなかったためと思われる。いい女は、他人妻である限り魅力を減じないのである。

「奥さん――、ご主人観てますよ、奥さんのマンコにオレのチンポがズボズボ入ってるところ」

「ウン、ウ、ウア、ア、アア、アアァ……!」

耳をかじりながら囁く藪塚と、彼のとめどない腰振りによって暴れまわる豊乳、それに同調してブンブン頷く人妻。剛直は白い愛液を飛び散らせながら、淫乱妻の浮気な産道をこれでもかと犯しまくる。その激しい営みを、文字通り目と鼻の先で鑑賞する板橋と亀山。

その眼前へ、ついに藪塚はとどめの一言を放った。

「ご主人! 出していいですか、奥さんの中に」

淫らな肉と肉がぶつかり合い、性交のクライマックスを告げる。オスがメスに種付けするのに、一体誰の許可を必要としようか。

「はあ、どうぞどうぞ、ご自由に」

板橋は呆れながら言った。本来ならば、もっと以前の行為からして否定しなければならないはずであるのに。

片や身も世もなく喘ぎ狂う妻。

「アアッ! アアアッ!」

喜悦の表情を浮かべる彼女の胸の内を占めるのは、板橋でも亀山でもない。ただただペニスである。受精に憧れる股間は、ひと際熱を帯びていく。

「ああイくっ! イくイく! 出しますよ中に! ご主人!」

藪塚は叫んだ。

瞬間、顔をしかめる板橋。目を輝かせる亀山。意識を飛ばす倫子。

様々な思惑の中、一つの狂乱の背徳がはじけた。


<つづく>




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[2012/04/16 01:23] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(74) 01:13

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時十三分


「ハアハア……」

両者はまるで二人だけの世界に没入したかのように甘い時を刻みだす。寸分の隙間もなく抱き合い、お互いから求め合って舌をからめる。射精の前後から、倫子の方も相手の背に腕を回すようになっていた。しっかりと抱きよせて固定し、相手の口を占拠する。まさに愛し合うセックスの体である。

精液を入れてしまわれれば、女体は自分ではなくその男の所有に帰するものだが、倫子もまた亀山によって手なずけられ、彼の命令に従いその種を孕まんとする勢いであった。それをさらに決定づけようとでもするように、彼の男根は一向に萎えない。膣の感覚では射精の有無を感知できない倫子でも、勃起は分かる。そこで彼女は、射精がいつまでも続くことを漠然と疑った。

すると、亀山がその実態を説明した。

「ねえ……もう一回していい?」

やや遠慮気味にではある。一度女を自分のものにして少しは落ち着いた様子だ。しかし、倫子への情熱の炎はいまだ冷めやらず、その驚異的な熱さは抜かずの二発を所望させたのであった。

ただ、こういう店には本来種々の制限があって、この店のように女性が回転して接客する場合にはなおさらシビアに判断されるものだ。もし今のような特殊なケースでなかったら、この願いは叶わなかった可能性もある。しかし、そこはやはり特別な今夜である。事情を知らない酔客にとっては、ただただ幸運であった。

新人風俗嬢は拒まない代わりに、濃厚な唾液の応酬によって答えた。業界の習いに則さない彼女にとって、これはただの性交に過ぎないのである。鎌先も何も言ってこなかった。彼女は軽くアシストすらように、自ら股間をすりよせていく。

対して、最初はさすがに及び腰だった亀山も、段々と最前の活況を取り戻していった。間もなく激しい腰振りを再現しだし、併せて持ち上げた乳房の先端を吸い上げていく。

「ンン、フ……ッ!」

倫子はその責めを受け、己が手の甲を口に当てながらのけぞった。思わず声が漏れる。愛を求められ、あまつさえ発情しきっていた肉体はあまりに脆かった。ことに乳首は敏感甚だしい。

その反応に気を良くして、亀山は一層責める。右・左、左・右と絶え間なく移動しては、母乳も吸い出さんとばかりに強く吸引する。その上吸われてたわんだ脂肪をその根本から両手で先端へと揉み搾っていく。

「ンッンッ、ンフ~ン……!」

かかる不埒な搾乳に、身も蓋もなくよがり鳴く豊乳熟母。暴れん坊の赤子の頭をきつく抱き寄せる。これは苛烈な求愛を耐え忍ぶためでもあったが、同時に更なる刺激を欲してのことでもあった。現に膝を揺り動かしては、自ら性交を助長している。貪欲なのである。

これに亀山も男気で応える。

「エロいよ、倫子。またいっぱい中出ししてやるからな」

実に驚くべき持続力によって連射を現実のものとする彼である。メス穴も受精の悦びに勇んで締め上げる。ところが、続いて発せられた彼の一言が、にわかにこの悦びに水を差した。

「旦那の横で思い切り孕ませてやるからな」

この時倫子はちょうどまたのけ反って宙空を見上げている最中だった。そこでこの言葉を聞いて、思わず彼女は左に視界を広げた。左側の席にいる者を見たのである。すると、たまたま相手もこちらを見ていた。

「アアァッ!」

たちまち彼女の口から断末魔の喘ぎがほとばしる。決して忘れていたわけではない、が、その存在が意識から遠のいていたのは事実だった。

「旦那よりオレの子供を産みたいんだろ?」

亀山は己の言葉に陶酔した様子で囁く。彼の中ではいまだ“リン”と“倫子”の同一視が続いているのである。すなわち、彼は倫子のみならず、恩人であるその夫をまで辱めんとするつもりなのだ。

「ンギ、イ、ヒ、イ、イ、イ……!」

倫子は歯を食いしばってこの凌辱に耐える。否、これは果たして凌辱なのか。女の体は、現に占拠されている男根の持ち物ではなかったか。折しもウィークポイントを亀頭で削られて、彼女は迷いだした。夫、それは我が子の父親であり、絶対的な存在のはずなのに。

「イッ、イッ、イィヒッ……!」

その腰は遠慮しない、迷いの中でも。ヴァギナは静止することなく仕事を続ける。ペニスを芯までしゃぶり尽くし、その精を自身に取り込もうとする考えだ。

熟妻は目まいを覚えながら打ち震えた。ゾクゾクする感じが背中から腹から同時に上ってくる。今は顔を右に向けて、その上念入りに目まで閉じていたが、さっき見た視線はその網膜から離れなかった。確かに目が合った、次の客と。忘れてはならない、次の客は決まっているのだ。

彼はまだ観ているのだろうか、そう思ってみても、発情した女体の欲するところは変わらない。厚かましくも素直に快楽に向けばく進していく。それでも保険はかけておきたい。

(あの人も気づいていない……気づいているわけない……!)

そう自分に言い聞かせて、少しでも安心を得ようとする。安心の中でこそ最高の快感が得られると思うから。ところが、それをあざ笑うかのように亀山が、

「見てるよ、旦那。倫子が中出しされるとこ」

と囁きかければ、途端に脳髄がしびれて不思議な満足感が降りてくるのだ。倫子は反動で亀山の背中をかき寄せた。膣門がぐっと閉まる。

(来る……来ちゃう……っ!)

暗闇の中でも肌に突き刺さる視線が分かる。マスク越しとはいえ見られているのだ、かつての部下に種付けされる淫乱妻のアクメ顔を。そうと分かっていながらあえて登り詰める性感は、もはや如何ともしがたい。

「ンッ! アフッ!」

倫子は節操を保てなかった。昇天――。同着で亀山の精液が膣房に広がる。その激しい脈動の中、彼女は亀山と接吻を交わした。たとえ社会上の配偶者が誰であろうと、動物本来としての夫は常にどういう者であるかを傍観者に知らしめるかのように。


<つづく>




(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
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[2012/03/10 01:13] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(72) 01:01

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時一分


「よかったよ」

鶴巻は言った。ちょうど倫子が立ち上がった瞬間だ。彼女の身には、しっかりと親子の種が植え付けられている。

倫子はよろめきながらも、鎌先の介助によって次の相手のもとへと移動した。さりげなく振り返ってみると、どこかから現れた女が鶴巻の足元に近寄り、彼の股間をウェットティッシュやおしぼりで清めていた。

「お疲れ様」

などと、笑顔で語りかけてもいる。要するに、事後の世話を買って出ているわけである。見ていると不思議な感じがした。いわば、セックスがシステム化されているわけだ。男の世界ならではのものだと思った。

そのシステムに乗って、倫子は隣の客の上にやって来た。客は、おいでおいでをしている。先ほどとは違って、話はダイレクトだった。いきなりの挿入である。彼がおっぴろげている股の上にまたがって、何の前触れもなく交合するのだ。こうやって次から次へと客の上を移動して、ただただ精液を絞り出していく、これぞ職業的性交だ。そこに情は必要ないのである。

中出しされたの?」

合体するなり、客は問うた。これまた普段の彼からは想像もつかないセリフだった。彼は新木(あらき)。風呂場で倫子と戯れ、彼女の乳を無心に吸っていた子達の父親である。鶴巻よりはずっと若い。倫子よりも年下である。その彼が、平生ならば敬語であるにもかかわらず、今は対等に話しかけてくる。もちろん、相手を倫子と知らないでのことだが。

中出し、いいんだ?」

彼はややはしゃいだ様子で聞いた。ここでの会話は、皆こんなに露骨に猥褻な調子なのだろうか。即席のホステスである倫子には全く分からなかった。それもあって、彼女は相変わらず無言だった。沈黙が返って怪しさを増すかもしれないと一瞬は危ぶんだが、新木は特に意に介さない様子だった。

「ああ、すげえ。久しぶりのマンコ、すげえ気持ちいい――」

彼は言って、倫子の腰をつかみ、前後に揺さぶった。勢いのままにこうなったが、当たり前のように二人は男女の仲となっていた。無論、仮面なくしてはありえない構図であり、鶴巻の時と同様、改めて激しい抵抗感はある。やはり、これは裏切り行為であるからだ。

そういえば、彼は“久しぶり”などと話しているが、家では近頃ないのだろうか。倫子はふと疑問に思った。この辺りは、彼女が狂っている為というよりも、女ならではの厚かましい好奇心の故であった。さすがに聞いてみることはできないが、彼の妻を知っている手前、気にはなった。鶴巻の妻と同様、彼女とも倫子は親しくしているし、夫の愚痴なども互いに言い合っているのだ。

しかし、

「ンッ……ンッ、ンフ……ッ!」

そんな殊勝な考えはすぐさま雲散霧消した。ゴリゴリと硬いもので奥の壁を削られると、途端に浅ましいメスの姿となって快感に身悶える。折しも、先客のおかげで興奮しているさ中、またぞろ卑しい背徳感まで込み上げてきて、不徳の悦楽に拍車をかける。しかもその思いは、思わぬ形で飛び火した。

「ああっ、いいっ! うちの嫁よりいいよ!」

なんと新木からこんなセリフまで引き出してしまったのである。これには倫子も、少なからずショックを受けた。

だがよく思い合わせてみれば、新木の妻は、極めて子煩悩な上に気さくで話しやすい好人物であるが、髪型や着る物にはほとんど気を使わないし、体型も中肉中背で、いわゆる女らしさには些か欠ける印象を否めなかった。辛辣なものであるが、女はそういう値踏みをして常に生きている。倫子は刹那的にそれらを思い浮かべ、一人納得してしまった。

そして得た結論は、ズバリ、己の勝利であった。年は上だが、女としての優位は確実と思えた。いつの間に、彼女はこんな悪性になってしまったのだろうか。ここまでの価値観の解放は、女故ではなく、やはり狂ったが為であっただろう。

「アアン……ッ!」

彼女は勝ち誇ったように吠えた。現に今体内に新木の陰茎がある、これが勝利の証だと。

さっき隣を窺い見た時にはまだ眉をひそめたものだったが、あの後から急速に彼女の中で何かが変わっていた。性そのものを直視するようになったというのであろうか。要は、ここに集っている夫達も自分も、生活とは別個の所で性を発散しているのだと、それ自体が目的化しているのだと悟ったようである。

しかも、ここでの彼女の役割は職業的なセックス士である。次から次へと精子を抜き取っていく仕事だ。その中で倫子は、まるで花粉を運ぶ蝶のように柱頭から柱頭へと渡っていき、しかもそのことに一種の陶酔をすら感じるようになっていたのだった。

見渡せば、他の女達も順々に渡り歩いている。彼女らにとっては、これぞ本職である。よく見れば、今鶴巻の世話をしている女がどうやら先ほど新木の所にいた者であるようで、女達はこのように座席の前を巡回しているのだ。だが、やっている内容には、倫子との間に決定的な差があった。すなわち、彼女らは口で奉仕するのみであって、その中の誰一人として挿入行為にまでは及んでいなかったのである。

「本番ありだなんて、びっくりしたよ」

新木もそのことに触れて言った。

「穴場だねえ。こんな田舎でさあ。――あ、田舎だからかな」

彼にはよほどこのサービスがお気に召したらしい。ハイテンションで、言わなくてもいいことまでしゃべる。

「実はさ、ここ結構年齢層高いじゃん。で、“あ、まあ田舎だし、こんな流行らない店に、しかもいきなり来たんじゃしょうがないか”なんて思ってたんだけどね――」

他の者には聞こえないように一応気は使いつつ、ひそひそと彼は続ける。

「でもさ、リンさんみたいなお姉さんなら大歓迎だよ。後から出て来たの見てびっくりした。こんなナイスバディーとヤれるんだ、って。外人みたいな乳だよね。たまんねえ」

言いながら、彼は倫子の乳房を持ち上げ、そしてストンと落とし、また持ち上げてはストンと落とし、というのを何回か繰り返した。急降下した後に軽く弾んで揺れる脂肪の塊からは、説明不要の重量感がにじみ出ていた。

それにしても、鶴巻といい新木といい、その女の乳の扱い方に実際に接してみればみるほどに、どんどんと彼らの生々しい性の実態を目の当たりにしているようで、倫子はまた最初とは違った感想を抱くようになっていった。この時点では、もはや不快感よりもむしろ妙な高ぶりの方が先に立っていた。向こうは想像だにしないことだろうが、こちらは彼らが誰なのか知っているのであり、それが一種の覗き趣味のような気まりの悪さを生む。家で奥さんにどうやっているか、そんなことまで妄想が膨らんでしまうのだ。

「ンンッ! ンフゥ……ッ!」

舌をからめ合いながら、彼女は身悶えた。その身をたぎらせるのは、またしても背徳感。

さっき新木は、“年齢層”などという言葉を使ったが、倫子が誰かは知らずとも、相手がそこそこの年増であることを察してはいる風である。おそらく彼にとってこういう店に期待するのは、もっと若い相手なのであろう。だが、それでも倫子ならいいと言う。現に陰茎を激しく勃起させ、子供のように無邪気に乳房と戯れているではないか。

果たして妻との交渉でも、彼はこんなに愉しめるだろうか。彼女も倫子より年下である。それでも彼はリンの肉体を選んだ。オスの性欲は、もっと熟した女との繁殖をあえて望んだのだ。彼だけではない、彼の息子達だって倫子の裸を見て勃起していたではないか。まだ機能は未熟だというのに、一人前に彼女をメスと見定めて、これを孕ませようと反応していたのだ。

「なんか、リンさん、すげえエロい……」

新木は言った。それは気持ちを高ぶらせ、体を火照らせて、痴穴からバシャバシャと煮え立った汁をわき出させる熟女を見て、自然に出てきた表現だった。熟れた肉体は、今宵数々の男を経てさらに熟成し、その上タブー破りの連続によって精神的にもかせが取れて、オスの本能を刺激せずにはおかない作品にまで仕上がっていた。

新木の股間はいよいよヒートアップした。より角度をつけ、熱を帯びて突き上げる。倫子も負けじとこれを受け止め、さらには絞り上げさえする。

彼女はふと思った。翔太や修次もいずれこのようなことをするのだろうか、と。思えば、肇も昔は小さかった。彼のことは、ほんの幼い頃から知っている。そういう子と、あんなことをするようになるとは思わなかった。今では、父もろともに子作りをする仲だ。だから、ひょっとすると……。

「あっ、イく! イくイくイッ……うっ!」

倫子の邪まなる欲情に飲まれたのか、新木は急激な絶頂を迎えた。派手な宣言とともに、陰門内部へ怒涛の射出。

「ウッ……フウゥ~……ン!」

倫子は彼の肩を抱きしめて、その全てを迎え入れた。その脳裏を、今はまだ幼い兄弟達の、この父親のとよく似た形がよぎっていた。


<つづく>




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[2011/12/31 01:01] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(71) 00:54

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前零時五十四分


「入れちゃうよ、リンちゃん」

彼は耳元に囁いた。耳元といっても、そこは覆面ですっかり覆われているわけだが、このとどめの一言だけは、とりわけよく聞こえた。

「いやっ!」

と、倫子は拒絶したかった。だが何も言えなかった。声を出せば気付かれる虞がある。このマスク、そして照明の暗さのおかげで辛うじて保っている命脈だ。断ち切るわけにはいかない。とりあえず、正体が知られていないことは喜ぶべきことだ。

いや、喜んでいいのだろうか。自分の正体がバレなかったからといって、彼とセックスしていいことにはもちろんならないわけで、彼女の精神的負担はちっとも軽くならないばかりか、むしろ新たな重みを増すことになるのである。倫子にはわけが分からなくなってきた。

「欲しいだろ、んん? こんなにグチョグチョに濡らしてぇ、いやらしいなあ、リンちゃんは」

鶴巻はいよいよ興に乗って、女陰を弄ぶ。合体に至らずとも、もうこの時点で十分な過ちであった。他人の妻の裸を抱き、その恥部を指で確かめることが、一体どのような理由で許されるだろうか。少なくとも、今この場面で通用する言い訳はあるまい。

彼がこのように、風俗店での浮気を倫理的に何とも思わないこと、さらに言えば、そもそも倫子には、彼が次々と卑猥なセリフを連発することが意外だった。こういう性に積極的な所は、中々日常でお目にかかれるものではない。それこそ、配偶者でなければ本来分からないことだ。そう、セックスとは夫婦の営みなのだから……。

(ああ……)

今最も思い出したくない人のことが脳裏に浮かんで、倫子は密かにむせび泣いた。それは、鶴巻の本来の相手である、彼の妻だった。本当なら、彼女一人が独占すべき彼の情報なのである。

背後からは彼が臨戦態勢になっていることが、ひしひしと尻に伝わってくる。女達の悲しみをよそに、鶴巻の欲望はもはや暴徒化していた。

(ああ、どうしよう、どうしよう……)

彼女は狼狽した。だが一方で、どうしようもない、という答えを彼女は既に得てもいた。ペニスは今や完全に発情しきっており、片や倫子のヴァギナも、男の指摘通りすっかり潤っているのである。もっとも、その湿りは、彼が想像したような理由によるものではなく、ほとんどが先客のザーメンによるものなのであったが。

「入れるよぉ……?」

鶴巻は、目的地へ向けまっしぐらな欲棒を、グリングリンと秘唇の溝に沿って動かした。彼のものも濡れていた。それは、先ほどまでいた女の唾液によるものだった。彼女が大きく育て上げ、倫子がそれを喰らうという、いわば前説と本番のような関係だ。

(許して……)

瞬間、倫子は胸に祈った。彼の妻と彼女とは、夫らと関係なしにも親しい友人だった。だが、いくら親しかろうとも、許されるはずはないのだ。そう言う意味では、むしろ残酷な宣言である。

やがて、尻が相手の股間に納まっていった。その時はもう入っていた。

「ん、柔らかい……っ!」

この時ばかりは妙に静かになって、鶴巻は我が手にした女を抱きよせる。言葉少なくなった代わりに、乳房への愛撫をまた積極的にやり出す。手繰り寄せた豊乳を持ち上げ、その先端を大口開けて頬張る。ついぞ考えられもしないことであった。あの鶴巻が己が乳を吸うなどとは。

思えば、と倫子は振り返った。今宵のこの狂った宴は、この鶴巻の息子・肇によって幕を開けられたのだった。彼が倫子を犯したことが、全ての元凶だったのだ。もっとも、あれは確かに不可抗力だったが、それに至るまでに彼女自身のわきの甘さがあったことは否定できない。本当に、どうかしていたのだと自分でも思う。

今ちょうど鶴巻がしているように、肇にも、それに翔太や修次といった子らにも倫子は乳房をしゃぶらせた。そういえば、彼ら兄弟の父親もここにいるのだ。倫子はちらりと横手を見やった。するとそこには、女に陰茎をしゃぶらせて満悦の体である彼の姿があった。彼女は眉をひそめた。

「リンちゃん……」

鶴巻は接吻を所望した。倫子は了承した。向こうの肩に手をひっかけて、上から彼の唇に覆いかぶさる。ブリブリしたふくらみが、滑り合ってはじけた。

唯一つ、肇とその父親とでは違いがあった。それは、キスのあるなしである。肇は、父よりも先に倫子の貞操を奪ったが、唇までは奪わなかった。

倫子は目を上げた、不意に呼ばれた気がしたのだ。視線の先には宇川がいた。そう、彼が最初に唇を奪ったのである……。

と、ここまで思い出して、彼女ははっとした。同時に羞恥に震える。ほかでもない、あろうことか、彼女は鶴巻と肇とを比べだしていたのである。なんという厚顔無恥であろうか。父と子の両方と関係を結んだ上、彼らを品評するなんて。その事実に、改めて倫子はぞっとした。

宇川はその心を見抜いているのではないだろうか。見抜いていて、さも“どっちがいいんだ?”と問いたげに見える。あり得る話だ。というより、彼と初めて交わった時にも、それに近い感想を既に抱いていたことを、彼女は思い出した。

(ああ……なんという……!)

倫子は、我ながら己の恐ろしさに驚き呆れた。誰のせいでもありはしない、みんな己が悪いのだ。結局彼女自身が、生来の淫乱症だったのだ。今も挿入が始まるや否や、すぐにそれに没頭して我を忘れたのがいい証拠である。何が謝罪だ、とんだ寒々しいホラ話である。

(許してぇ……っ!)

それでも狂った己を呪いはする。友人から夫も息子もどちらも奪って、のうのうと性の快楽に酔う己を。もう戻れない。化けの皮が剥がれて現れたのは、異常性欲者の自分だったのだ。

「ンッ! ンッ!」

こらえていた声も漏れだす。すぐに剥がれるメッキだ。ここで感じてしまえば、いよいよもってアイデンティティーは崩壊するというのに。

とはいえ、どちらにしろ女体の正直な反応までは隠しようもない。比較してはいけないという思いが、返って女の園を燃え上がらせた。むしろ必死で、それを締め上げて形を捕捉しようとしだす。そもそも、あれほどすくすくと育った肇を最初に生み出した、製造元なのである。ここから出た種が、今では父と変わらぬまでの立派な大きさになったのだ。

固さは固し、長さも、また太さもそん色ない。似ているかどうかは分からぬが、父と息子、いずれのペニスも倫子の熟した体を愉しませるには十分だった。そしてまた卑劣なことに、友人のことを思えば、妙な背徳感が性感を刺激するようだ。その友人にいつも入っている夫のものと、彼女が永遠に知ることのない息子のもの、そのどちらも入れるのは、今後も倫子ただ一人だろう。

「あっ、うぅ、で、出る……っ!」

興奮してきつく締めあげる膣肉に、父親はすぐに音を上げた。この辺りは息子と同様である。

「ダ……ッ、メェ~……ン!」

倫子の制止も虚しく、鶴巻は生殖を終えた。彼女の叫びは、必ずしも膣内への射精を止めただけのものではなかったが、いずれにせよ、彼はこれ以上もたなかった。

勢いよく内部に噴射する精子。これで倫子は、一晩のうちに父と息子の両方から種を授かったのであった。


<つづく>




(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53(051)23:54~(060)00:20
(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46

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[2011/12/30 00:54] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(68) 00:42

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前零時四十二分


間髪入れず、二人は男女の仲となった。浪岡に断る選択肢は用意されていなかった。

「どや、エエ具合やろ」

渡瀬が背もたれの後ろからささやきかける。

「あ、ええ……」

浪岡は少し声を震わせながら答えた。ピクリ、ピクリと尻を痙攣させながら。

倫子にはその震えが体の内側から直接感じられていた。彼女は今、運転席にいる彼の股間の上にまたがっているのである。

ふいに話し声が聞こえて、彼女は横目で窓の外を窺った。やや離れた所を、榊原、矢板、そして夫が談笑して通り過ぎて行く。少し身を低くして彼らをやり過ごす。そんなことをしても結果に大差はないのだが。

「料金分、しっかりサービスしぃや、奥さん」

渡瀬はそう言いながら、煙草に火をつける。“料金分”といっても、ワンメーター。深夜の割増し料金でも、紙幣を必要としない金額である。随分安い額で売られた体だ。

もっとも、彼女にとって額面の多寡はこの際問題でない。ただ犯されるという事実が存在するだけだ。どういう状況であろうと、この期に及んで関係ないのである。

倫子は、相手の肩に手を引っかけつつ肘をそのシャツにくっつけて体を密着させ、べったりと彼に覆いかぶさっていた。無論男は仕事着のままであるので、一つ行為に共に励んでいても、傍目には素っ裸の彼女だけが恥ずべきことをしているように見える。もっとも、彼も我慢できなくなったのか、中途から下半身の被服をずり下ろしはしたが。

浪岡はいざことが始まると積極的であった。つかんだ尻を揉みくちゃにした上、ペッタンペッタンと餅つきのようにその肉を弄んだ。そうして結合部の摩擦を激しくするのである。一種の開き直りであろう。元来が規範意識の低い人物であったのだ。初めから性的好奇心を隠しおおせていなかった。そこへ来て吹っ切れたようである。

彼にせがまれて、倫子は口づけを交わした。端から拒む意思はなかった。肩に置いていた手を、徐々に首の後ろに回していく。自然とそうなった。互いの唇の膨らみが、こすれる度にツヤツヤと濡れそぼっていく。それもそのはず、二人の唾液や、先ほど吸着した浪岡のペニスの汁が盛んに混ぜ合わされているからである。クッチャクッチャと、食事中に立てれば眉をひそめられるような下品極まりない音が口辺から漏れる。濃厚という表現がまさに適切なベーゼだった。

「妬けるなあ、おい」

二人の様を見た渡瀬が、隣に向かって話す。すると、藪塚がそれに答えようとした時だった。

“コンコン”と、窓を叩く音がした。車中の皆が見れば、そこにいたのは榊原と矢板である。渡瀬は窓を開けた。

「中々来ぇへんから見に来たら……そういうことかいな」

榊原は言った。

「はよしぃや。今さっき電話あってな、ウーちゃんから。“まだか”いうて――」

彼の話では、先発隊の同志から催促の連絡があったということである。先方はこれから行く店に入っているらしい。しかも、そこに何やら趣向が用意されているということだ。それはやはり、倫子抜きには語りえないというからには、彼女にとっては喜ばしくない趣向に違いなかった。

この辺の事情には、既に渡瀬も矢板も通じているようだ。だがそれを踏まえた上で、渡瀬は言った。

「ちょっとだけ待ってぇな。今この女にタクシー代清算させてるから」

この言葉に車外の二人が興味を示す。渡瀬は事情を説明した。それを受けて矢板、

「だったら、こっちの運転手にもそうすりゃよかったな」

と、悪びれもせずに意見を述べる。

「そやな。そやけど今時間ないから、帰りにそうしょうか」

榊原もうなずいて、ちらりと後ろを見た。連られて他の者もそちらを見る。すると、慌てて目をそらすドライバーの姿が見えた。彼はその場に停車したまま、前方の様子を密かに窺っていたものである。

そこから思いついて、榊原が言った。

「しかしこれ、丸見えやで自分ら」

彼の指摘を受け、渡瀬も外に出てみる。見れば、確かにガラス越しに倫子の背中がよく見えた。何せ裸であるものだから、暗がりでも特にその白い肌が確認しやすい。しかもそれが妙に揺れ動いているのだから、現場での違和感は隠しようもなかった。

「自分ら、走ってる最中もヤッとったやろ。あれも丸バレやったで」

それを聞いて少し照れた振りをしながら、当事者であった藪塚も外に出てきた。彼はつい今しがたまで、自身の肉竿を密かにしごいていた。もし時間がないと言われなければ、次にまたやるつもりだったのである。

「でも、当の“本人”は気づきませんでしたよね」

矢板が横から口を挟む。榊原、それを聞いて笑いながら言った。

「そうや。ちょうどそん時や、今言うた電話があってやなぁ――」

「ついさっきも横を素通りでしたし――」

「なあ! 奥さんには悪いけど、あんたの旦那、あれちょっとアホやで」

二人は笑いながら倫子の夫を愚弄した。当の倫子はその会話をBGMに、浪岡の股間で裸踊りである。それを見つつ、榊原は言葉を続ける。

「ほんで奥さん、あんたまたわざわざこっち見ながら腰振ってたやん。ようやるでほんま――」

と、そこまで言って、彼はもっとすごいことを思いついたらしく、パチンと手を叩いた。

「そや! ほんであんた、途中で車停めて外出てきたやん! あれにはびっくりしたわ。無茶苦茶するでほんま」

これには渡瀬が応じた。

「この女もアホや。夫婦揃って、どうしようもないアホやわ」

男達は嬉々としてその時の感想を言い合った。後ろの車からも、当然に倫子の行動は確認できていた。但し、夫のみは気づかなかったという。いくら電話に気を取られていたといっても、また矢板が気を使ったといっても、いささか鈍感が過ぎはしないだろうか。倫子の頭の中で“アホ”という単語がグルグル渦巻いて、彼女はめまいを覚えた。

と、そこへ、下にいる浪岡からかすかな声が届く。

「ウゥ……ッ、出る……」

たちまちほとばしる熱いエキス。浪岡は彼女の尻を力いっぱい引きよせて、根本までしっかり埋め込んだ状態で射精した。その上で、引き続き濃厚なキスをお見舞いする。

「ンッ! ンンフッ!」

倫子は、目まいの中で脳天からしびれて啼いた。太りきった海綿体で押し広げられた内壁にその青筋の脈動が直接伝わったかと思うと、突き当たりに引っ付いた射出口から勢いのよい子種があふれ出てそこに跳ね返っていく。しかもそうされながら、隙間ない接吻で口を塞がれるのだ。

こんな強烈な子作りはいつぶりだろうか。もし日頃だったら、絶対に子供ができたと直感するレベルであると彼女は考えた。要するに、メスとして究極に満足を得られた状態、女体が喜んでしまう境遇に持っていかれたのである。いや確かに、今日は何度も膣内に注ぎ込まれてきた。だが、先ほどの袋田の時といい、ここへ来てさらに壁を越えたような、何かが取っ払われたような心境になってきたのである。そしてこのことは、倫子の精神にもはっきりと自覚できる段階にまで至っていた。

「ンフゥー……ンフンー……」

彼女は鼻息荒く、腰を微動させた。最後のご奉公だった。浪岡の尻はこそばそうに痙攣していたが、倫子の尻肉も細かく揺れていた。こうして彼女は、きっちりと清算を終えた。


<つづく>


現在時刻0:48(4時間55分経過)
挿入された男根=26本
発射された精液=58発(膣31・尻12・口6・胸5・顔2・手2)



(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53(051)23:54~(060)00:20
(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
(081)01:45~(090)03:59(091)04:12~(100)05:46

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[2011/12/17 00:42] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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