おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
――ある日の稽古のことである。例によって努素毛部屋に来ていた祐子は、その日なんと自分も稽古に参加することになった。親方黒岩の計らいである。これまでに相撲のけいこ風景は、取材で何度となく目にしてきた。しかし、自らがその輪に加わるというのは考えもしなかったことである。彼女は喜び勇んでこの案を承諾した。単純に、力士と同列の体験をできるのが嬉しかったのだ。 ただ、いざ現場に臨む段となると、尻ごみせずにはいられなかった。なぜなら、力士は当然に裸ということで自分も脱がなければならず、しかも、彼女用のマワシが無いということで、下半身まで丸出しで土の上に立たなければならなかったのである。 稽古場には黒岩のみならず、お馴染みの面々も顔をそろえていた。確かに、いずれの男ともすべてをさらけあった間柄ではある。しかし、白昼堂々、しかも全員の前で裸になるというのは、これがセックスの場ではなく、少なくとも建前上は彼らの仕事場であるという事情とも相まって、ほとんど耐えがたい羞恥であった。 「さあ祐子ちゃん、こうぐっと脚を開いて」 親方らしく、熱心に指導をする黒岩。もし身なりのことがなければ、ただの楽しい体験教室であったろう。しかし、祐子は全裸なのだ。大人の女が丸裸で男に混じるというのは、やはりただごとではない。 そんな彼女の気遅れを見通して、黒岩が重ねて言う。 「ほい、もっと真剣にやりなさい」 まるで、稽古場の土を踏んだからには公私混同の甘えは許さない、とでもいった風のしかめつらしい調子だ。が、日頃の彼の所業から考えて、その低俗な真意は見え透いている。現に、ついさっきまでも祐子のアヌスをいじくりまわしていたのである。 祐子はその弄ばれた所を意識しながら、しかし隠すこともままならず、彼の建前に従って黙々と耐えるしかなかった。これはあくまでも相撲体験なのである。なんとなれば、平生自ら志願してさえいたのだ。そう心に念じながら、とにかく真面目に教えられた通りのことをこなしていく。 脚を大きくがに股に開き、交互に土を蹴り上げる。いわゆるシコを踏むという動作である。仮に外見への憂いがなくとも、慣れない身には相当難しい動きだ。運動には自信のある祐子でもかなりきつい。すぐさま全身から汗が噴き出してくる。爽やかなだけでなく、妙な脂汗まで交えて。 足を高く上げる時、腿の裏はもちろん、その付け根、繁茂する性毛の様子まで丸見えになる。さらには、上げた脚に引っ張られて、陰唇まで開くようすにすら彼女には感じられた。外気に触れたその陰唇の内にも、じっとりと汗がにじむ。 後ろから見守る黒岩の目にも、その様子は丸見えだ。特に彼のご執心の場所は、彼と面と向かう位置にあったから、そこの皺の一本一本までがよく確認できた。息を吹きかければ、その周囲の縮れ毛がそよぐ程の近さである。そもそも、彼女のこの肛門周りの剛毛ぶりは、彼の好みによって処理されずに保存されてきたものである。 今そのコンプレックスでもある部分に痛いほどの視線が刺さっていることを、祐子は肌で感じていた。それは、体の前面についても同様だ。輪になって同じ構えをとっているために他の面々もこちらの様子をよく確認できる位置にあったが、彼らの前に我が豊乳は放り出されているわけである。赤井なぞはニヤつく表情を隠そうともしなかった。 彼らの中には間違いなく勃起している者もあったろうが、生憎とその様はマワシに隠れて見ることができない。片や、水滴で濡れて尖っている下の毛までさらけ出している祐子である。マワシという布切れ一つでこうも境遇の違うものかと、彼女は嘆いた。もっとも、彼女は女なれば、そのためばかりでないことは言わずもがなである。胸を覆わない時点で猥褻のそしりは免れないのが世間である。 「ほれ、もっとケツに力入れて」 黒岩は言い、それと同時に祐子の尻を平手で打った。ピシャン! と、大層な音が天井にこだまする。 「はいっ……!」 痛む尻を震わせながら、祐子は健気にも返事を返す。体育会系であり、かつ嗜虐傾向もある彼女ならではの忍耐であろう。言われた通りに意識して力を込める。と、尻のみならず背中の筋肉までも動く。 シコを踏む。土を蹴り上げ、それをまた下ろす。黙々とそれをこなす。傍目には滑稽な姿である。きれいにメイクを施した妙齢の女が、全裸ながら真顔でがに股の姿勢をとっていいるというのは。ともすると、いじめのようにも見える。そして、その色を強めるかのように、親方の平手は続々と飛ぶ。 尻、腿、背中、腹、といとも衝撃的な音響を響かせて、重量感のある張り手が打つ。 「ンッ……クッ……ンハッ……はいぃ……!」 その度ごとに呻きながら、祐子は耐えに耐えた。相撲の稽古において、叩かれるのは当たり前である。現に、赤井はじめ他の者たちも、ビシバシと叩かれている。これを体罰とは呼ばない。一般のスポーツでは考えられない風習である。だがこれが、角界なのだ。祐子もその辺りはよくわきまえており、暴力だ何だと騒ぎたてる気などは毛頭ない。それに、女の彼女に対してはこれでも加減されているのが明らかなのである。 ジンジンとうずく痛みが体を火照らせていく。それは、苦しみよりもむしろ喜びを感じさせた。呼吸は慌ただしくなり、心臓は高鳴るが、次第に恥ずかしいという気持ちは後退していく。それに合わせて、祐子はいつしか運動に集注していった。 と、そんな時だ。折角没頭しだしたというのに、それを阻む出来事が持ち上がった。 「ほい、もっとケツ締めんかい」 その一言とともに、黒岩の強烈なしごきが始まったのである。あるいは、それは邪魔ではなく新たな試練の提供だったのかもしれない。 「ングウフ……ゥ……!」 祐子は眉根を寄せ歯を食いしばった。彼女の毛深いアナルに、彼の親指が深々と喰い込んでいた。これはもう稽古どころではないと、愁眉を彼の方へ振り向ける。 だが、そんな彼女に、彼は冷徹に言い放った。 「ほれ、しっかりシコ踏まんか」 命令は、有無を言わさぬ威厳を備えていた。祐子は気力を振り絞り、再び脚を上げ始める。ドクンドクンという脈の音が耳元で響き、視界はグラグラ揺れだす。滴り落ちる脂汗によって、おくれ毛はぴったりと顔に張り付いていた。アナルに入った指は、そのまま彼女の全身を持ち上げてしまいそうである。そんな中、とても脚など上がらない。 「ダメだダメだ。もっと力強く!」 指導者として、親方はそれに納得しない。空いている方の手で相変わらず尻をスパンキングしながら、彼は祐子をせき立てた。 祐子は、顎をガクガク震わせながら、何とか頑張って脚上げを試みる。しかし、頑張ろうとすればするほど肛門は異物を締め上げる形となり、彼女から気力を奪っていくのだ。どうにも集注できそうにない。あまつさえ、指は中で向きを変えたり、またそれ自体上がったり下がったりする。 膝に置いた手からも力が抜けていく。それでもリタイヤは許されない。尻穴に指を挿され、尻を叩かれてなおピョコピョコと脚を踏み変えるその様子は、なんとも間抜けな操り人形であった。 「ウッ……ウッ……」 うっすらと涙がにじむ頃には、祐子は軽い目まいを覚えだしていた。しかし、既に性器としての役目をも担って久しい淫肛であったから、彼女はその目まいのさ中にも、一種の快感を覚えずにはいられなかったのである。それを、自身情けないと知りつつも、倒錯した悦楽からは逃れる術などなかった。 だから、肛虐の親指がグリグリと容赦なくスナップを加えだすのに合わせて、前方の性門までも別な指でほんのちょっぴりながらほじくられだした時には、ひとたまりもなくへたり込んでしまうのだった。それまでぎりぎりまで突っ張ってきた精神もついに決壊した。完全にノックアウトである。 ところが、これだけで稽古が終わりというわけではなかった。角界の鍛錬は、実に厳しいのである。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
すると、肩に手をかけてきた彼女の両腿を持ち上げて、緑川が今度は自ら腰を使い始めた。 「オッ、オッ、オッ、オオンッ!」 思いがけぬ助力に、悦び喘ぐ祐子。願ってやまなかったペニスのピストンだ。一突きごとにイく。 「アグゥッ! アゥ、アグフゥッ!」 さすがは力士というだけあって、軽々と持ち上げる緑川の腕の中で、彼女の体はユッサユッサとバウンドする。もはや自分で体を支えなくてもよいという解放感と、空中浮揚という重力からの解放感の、二重の解放感が彼女の快感を加速していく。 (こ、この恰好、すごい……!) 先ほど来の惨めな重労働とは打って変わって、爽快感溢れるセックス。やはり、男にされるというのはいいものだ、男にその身を抱えられるのは、とても幸せなことだと祐子は実感した。 その実感が強すぎて、 「やっぱり“生”のチンポはいいだろ?」 と聞かれた時も、避妊具を着けていないことへの意識は、もうすっかり遠のいていたほどである。もっとも、“生”故にいつも以上の快感を得ていた可能性はあったのだが。 「中にたっぷり出してやるからな」 緑川は言うと、祐子の腿を連続してきつく引き寄せた。その度に、パチンパチンと肌のぶつかる音が響く。 「ヒイィヒッ! はいぃ……ハヒィッ!」 引き寄せられる度に深く男根がはまり、その都度腹筋を痙攣させつつ、祐子は返事した。膣内射精、それは結合前からの契約ではある。彼女には、それへの実感はなかったが、背徳感めいたものはわずかながらあった。 それが期待感を生じ、空中に位置する結合部位から大量の粘液を飛び散らせる。やがて、そこに白濁液が混合されるのは時間の問題だった。 「イくぞ! イく! イく、出る! 出るっ!」 大袈裟に言って、緑川は射精した。その大袈裟な調子が祐子に影響し、膣内に射精された印象を強める。ついに、男に種付けされた彼女の膣である。 ドクドクと流れ込む精液の中で、緑川は勃起も挿入も維持したまま動かない。最後の一滴まで彼女に注ぎ込むつもりだ。 「出てるの分かるか?」 彼は問う。 「……ンハァ……はぃ……」 祐子は答えた。しかし、その意識は夢幻の中をさまよっていた。心地よい満足感が、膣と心を満たしている。尻の筋肉が痙攣し、その悦びに躍っていた。 ようやくのことで解放され、その汗みどろの体を布団の上に下ろされる。いつもなら投げ落とされるところだが、今日はそっと下ろされた。その理由は、緑川の次の行動で明らかとなる。 彼は携帯電話を取り寄せると、仰向けに寝る祐子の股を開かせ、その谷間の撮影を始めた。すなわち、折角射精した精液がこぼれ出さぬようにと、そっと彼女を寝かせたのである。彼の目的は、射精された膣を撮ることであった。 そしてまた、例によって卑猥な台詞を言わされる祐子。 「おチンポ気持ちよかったです――、中出し大好きです――」 彼女の顔と膣の両方をアングルに収められる。彼女のキャリアを終了する証明写真である。パックリ開いた陰裂から、白い涙がこぼれ落ちた。 「よし」 緑川は撮影を終えると、満足そうに立ちあがった。 と、その手の携帯電話が、ふいに中空に浮かび上がる。 「何がよしだ、コラ」 緑川はドキリとして後ろを振り返った。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
命じられるままに、腿を自ら支えてVの字に大開脚する。発情したヴァギナが丸見えになる。緑川はそれを撮影すると、そのまま合体するのかと思いきや、今度は別な体位を所望してきた。祐子は素直に従って、四つん這いになる。しかし、それでもすぐに合体とはならない。 「おチンポ入れて下さい……」 まだアピールが足りないのかと思い、彼女は頼まれもしないのに卑猥な言葉を述べた。これまた自らの手で尻肉を開き、その谷間を明るみに露出しながらだ。 「入れてぇ……早くぅ……」 いかにも尻軽な風を演じながら、祐子は懇願する。そうする間にも、緑川は携帯を股間に近づけて、その中を撮っているのだ。その恥ずかしさを紛らわす意図もあってのことだった。 「これがヤリマンのマンコだ」 彼は一人で解説しながら撮影を続けた。写真なのか動画なのかは分からないが、どっちみち祐子の性器が大写しになっているのは事実だ。 「きったねえヤリマンだな。やり過ぎなんだよ」 彼はさらにこう評して、例によって祐子を辱める。これに対し言われた本人は、身を縮こまらせてそれに耐えた。 「すみません……」 謝罪の言葉すら口にした。すると、これによって相手は次なる凌辱案を思いついたらしい。 「そうだよ、謝んなきゃいけないよなあ。テレビ見てる人は、あんたがヤリマンだってこと知らないんだから」 こうして祐子は、また以前のように破廉恥な謝罪会見をさせられる破目になった。 「わたしはヤリマンです――おチンポ大好き女です――おチンポハめてもらうしか能のないメスブタです――体を売ってレギュラーを貰いました――最低の女子アナです――」 「今まで偉そうにニュースなんか読んですみませんでした――これからは引退して、マンコに専念致します――わたしは殿方の公衆便所になります――おチンポだけを食べて生きて参ります」 次々と促される台詞を、ひたすら朗詠していく祐子。これがマインドコントロールというものなのか、彼女の頭の中はグラグラと揺れて、それと同時に例えようもない高揚感が身内に満ちてきた。 ついには、土下座までさせられてしまった。額を地につけ、その上後頭部を踏みつけられさえして、根拠のない謝罪を続けさせられる。 「汚いヤリマンで申し訳ございません――こんなブスの汚いヤリマンは、肉便器になるぐらいしか道がありません――おチンポの入れ物になるのが夢です――」 さらに緑川は、次の文句を彼女に伝える。が、この時ばかりは、珍しく祐子が躊躇した。 「当然だろ、肉便器」 彼は言って、さあ早く、と彼女を促す。そうされると、もう彼女は受け入れざるを得なくなってしまうのだった。 「これからカメラの前で中出ししてもらいます――ヤリマンにおチンポ汁入れられて、祐子は妊娠します――これからは大きくなったお腹でテレビに出ます――」 堂々の妊娠宣言だった。仕事への責任感から、これまで彼女が回避していたことである。もっとも、この動画や写真が流出すれば、再びテレビに出られるとは思われなかったが。 「じゃあ入れてやるか」 ようやく緑川は許しをくれた。祐子の顔がほころぶ。その表情には、将来への不安など微塵も見えなかった。が、ほんの近い将来への障害は、思いがけず発生した。 「じゃあ、好きなように入れろよ」 そう言って、彼は立ち上がった。本来ならば、願ってもない一言である。しかし、これが思いのほかの難題であった。 “好きなように”とは言ったが、相手は立ったままである。寝てもらうか、座ってもらうかしないと、挿入には都合が悪い。だが、彼にはその配慮がまったくない。言うことも聞いてくれない。明らかに、祐子を焦らして愉しんでいるのだ。 それでも祐子は健気に、はじめは尻の方から相手の腰に近づいていった。計画では、後ろからズッポリとハまるはずだった。ところが、これがうまくいかない。いかに力士の中では小兵の彼といえども、足をピンと伸ばしたままの状態では届きそうもなかった。せめて中腰にでもなってくれればいいのだが。 彼女は、しばらくそうして頑張ってみたが、何度やっても無理なことを知ると、ついに焦れて音を上げた。 「ンン~……入れて下さい……」 まるで、駄々っ子のような口ぶりだった。しかし、緑川は無視して、相変わらず棒立ちのままだ。そこで、祐子はまた、地べたに両手をついて懇請した。 「お願いします……おチンポ入れて下さい……」 それでも相手は動かない。祐子はいらぬ恥をかいた。自分の計算のあざとさを見透かされたようで、一層恥じ入る。仕方なしに、もう一度挑戦に向かう。 今度は向かい合わせになって、自分の右足を抱え上げて試す。が、もうちょっとという所で届かない。途中、右足が疲れてきたので、左足に替えた。やはり同じことだった。 最終的には、相手の体によじ登っていった。最後の手段だった。相手の肩に手をかけて、両足をもがき、足の裏で相手の膝や腿を蹴る。される方としては、それなりに痛いのではないだろうか。しかし緑川は、むしろ彼女の必死さ加減を笑う方に忙しかった。 祐子は、そうやってあがきながら、一方で別なことに思いをはせだしていた。それは、緑川の、いや力士の肉体の心地よさである。何度も肌を合わせはしてきたが、このような取っ組み方をしてみると、いつも以上に相撲を身近に感じることができた。胸を借りる、とはよく言ったものだ。これは、ちょっとしたぶつかり稽古だった。 しかし、あくまでも目的は一つである。彼女は、かなり荒れた呼吸をしながら、ようやくのことで、彼の首に手を、腰には足を巻きつけることに成功した。冷静にみると、何とも間抜けな努力であった。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
そして、ゼエゼエと肺からの深い息を交えながら低い声で喘ぐ。 「アア……アア……アア……」 快感の向こう側で得られる、深い満足の時間だ。焦らされたせいか、追い詰められたせいか、いつも以上に満足の度は大きかった。しばしぐったりとなる。 緑川はその様子を見下ろしていた。 「イきやがった――白木、お前は?」 ふと後輩の方を見る。それを急かされたと感じたのだろう、白木は、 「あ、もうちょっとで……」 と言いざま、猛烈に肉棒のピストンを送り込みだした。 「アッ、ンッ、アッ――!」 オーガズムに達したとはいえ、男に突かれれば、惰性で悦んでしまうのが女の体だ。祐子は、こんもりと盛った尻肉を震わせながら、その悦びに酔いしれた。 それを一瞥しながら、緑川は、白木の思惑とは違って意外な注文をつける。 「お前、イく時、顔に出してやれよ。好きだろ、顔射」 彼は、後輩がそういう趣味のあることを知っていた。 「あ、はい」 反射的に答える白木。それは、先輩の命令が絶対だったからだが、内心では少し照れていた。いつもねだってやらせてもらっているとはいうものの、改めて他人に指摘されると恥ずかしいものだ。とはいえ、結果として願ったりかなったりではある。 彼は、十遍ほど素早く腰を振ると、最後に三発、バチンというけたたましい音を響かせて相手の尻を引き寄せ、やがてそそくさとゴール地点へと向かった。そして、装着していたコンドームを引っ張って取り外す。 「おい、顔上げろ」 一方、緑川は祐子の後頭部をつかんで、白木のためにお膳立てをしてやる。 「今から顔にザーメンぶっかけてやるからな」 彼は言って、カメラをセットした。彼が撮りたいのは、女子アナが顔面に精液をかけられる映像だった。 「へっへ、やっぱ、この顔使わねえとな。この商売道具をさ」 彼の言う通り、テレビに出る人間にとって、顔は商売道具にほかならなかった。その美醜が多額の価値を生む。彼の目的は、その価値を貶めることにあった。 「もう散々かけられてるんだろ、な? 顔面まで精液便所だな」 その台詞には、性器は元より、という意味が前提として含まれていた。実際、男たちの性欲の受け皿になっているのだから、言われる通りかもしれない、そう思う彼女には、もはやからかわれることによって動く心の持ち合わせが何もなかった。 「そんな汚ねえ面でよくテレビ出るよ。ザーメン顔でさあ。なあ?」 緑川は、またしても祐子に、彼女の仕事と立場という現実を一々喚起させた。すると、それが肉欲で温まった肉体と相まって、彼女に一層自分を諦めさせていく。 「謝った方がいいんじゃねえの? これ見てる人にさあ」 彼は言った。まったく根拠のない理論である。相手が罪人であることを前提に、野次馬が調子に乗って無責任に非難する時の論調だ。 だが、祐子はうなだれて言った。 「すみません……」 あっさりと謝った。彼女にはもう何も考えがなかった。 それをいいことに、緑川はさらなる謝罪の言葉を要求する。と同時に、白木に合図して、彼にいよいよ射精を促す。 白木は肉茎をしごきながら待っていたが、指示を受けて、その先端を的へと向けて近づいていった。そして控え目に一歩前で止まる、と、緑川に、もっと近付けと言われ、さらに進み出る。結局、祐子の鼻柱の脇に、亀頭を押し付ける形になった。 一方の祐子は、それを拒みもせず、緑川に吹きこまれた謝罪の台詞を、ただひたすらしゃべっていた。例によって、何度も何度も言いなおさせられながら。 「番組中、不適切な顔がございました。大変失礼致しました」 職業柄慣れ親しんだ表現で、謂れのない謝罪をする祐子。その表現は、さらにエスカレートしていった。 「いつもお見苦しい顔をお見せして、誠に申し訳ございませんでした」 自分を捨てた彼女は、どんな台詞も求められるままに言った。 「わたくしの顔は、精液のお便所です。男の人に射精してもらうための場所です。マンコです。マンコ顔です」 下らない称号も難なく受け入れていく。 「今までこんな顔でテレビに出て、本当にすみませんでした。私の顔は猥褻物です。私の顔は放送禁止です……」 そう話す彼女の頬を、涸れていたはずの涙がはらはらと流れ落ちる。表の態度とは裏腹に、体に刻まれていた深い喪失感が、本人にも無自覚に発露したものだ。それと同時に、股間からは粘ついた汁が湧いて出る。 「私は顔で交尾します。顔でおチンポしてもらいます。おチンポの顔です。顔面性器です」 そう話す彼女の上を、実際に白木のペニスが行き来する。彼は自身でしごきながら、いつしか相手の顔でもそれをこするようになっていた。まさに、顔面との交尾だ。 この顔でそんなことをされるとは、日頃の視聴者の一体誰が想像できたろうか。アナウンサーといえば、ニュースを読む間一人で画面を占拠する場合が多いが、それが全面猥褻映像に変わるというのだから、彼女の顔が猥褻物だというのも、あながち見当違いではないのかもしれない。 今しもいきり立った男根は、ベトベトにまとわりついた粘液を泡立てさえしながら、柔らかい頬や小鼻、唇、時には髪の毛をも巻き込みつつ、縦横無尽に祐子の顔を犯す。ここぞとばかり無茶苦茶に彼女をいたぶる白木は、いつになく乱暴だ。 「フ、ンワ、ア……」 固い肉棒と粘液の圧迫で、祐子は息苦しくなる。それほどの凄まじさだ、白木ももちろん射精感を昂らせていた。 「かけて下さい。祐子のどスケベな顔マンコで、イッてください! お願いします。顔マンコでイッて……」 そう彼女が懇願した時だった。 ――ビュッ! 勢いよく、鼻筋を右から左へと、熱いほとばしりが横断した。立て続けに、二波、三波が、頬や唇にこぼれ落ちる。たちまちのうちに祐子の顔は、ドロリとした白濁液で彩られていった。 白木はその吐き散らかしを、なおも塗りたくるように腰を動かし、ようやく離れた。離れる時には、白い糸をダラリと引いていた。 「ありがとうございました。おチンポに顔射してもらいました。祐子のザーメン顔を見て下さい」 祐子は言った。精液のついた顔をカメラに見せながら。その頬は上気していた。 「私の顔はザーメンくさい顔です。精液のにおいが取れません。私の顔は、おチンポのにおいです。私は……私の顔は、マンコです……」 鼻腔に強烈な男臭さが入り込んでくる。彼女はそれを嗅ぐと同時に、先ほど来の余韻の延長で、じんわりとエクスタシーに達した。精神と肉体が混然一体となったエクスタシーだった。 彼女は最後にこう言った。緑川に言わされたのでありながら、妙に真実味のある言い方で。 「こんな顔マンコですから、もうニュースは読めません。顔マンコの私には、もうニュースは読めません……」 こうして彼女のレポートは終わった。彼女のアナウンス人生も、終わった。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
それは、生来の淫乱である祐子ならではの解答だったろう。あまつさえ、欲情しきった体と、捨て身の覚悟を備えている折りも折りだ。 「イきたいのかよ?」 緑川は重ねて問うた。祐子は再び頷き返す。それを見ると、彼は相変わらずニヤニヤしながら、白木に向かって指図した。 「祐子さん、イきたいんだってさ」 それを聞くと、白木は今一度腰を前に進めた。が、緑川はなぜかそれをとどめてしまう。その上で言うには、 「指でイかせてやれよ」 祐子にとっては期待外れもいいところである。別にただオーガズムに達しればいいわけではない。むしろ男を迎え入れられれば、達しなくてもいいぐらいだ。 (うそ……) 残念がる彼女を尻眼に、白木は実際に指で彼女の陰唇をいじくっていく。 「ア……ンフ……」 快感的刺激は確かにある。しかし、欲しいのはそれではない。にもかかわらず、指の愛撫によって、刻々と絶頂に近づいていく。 (や……だ……ア……イ、く――) 彼女は、極めてしまった。静かに、そして不本意に。 しばらく見守ってから、緑川が声をかける。 「イッた?」 祐子は答えなかった。申告したくなかったし、不満でもあったから。すると、緑川がこんなことを言ってきた。 「ちなみにだけど、チンポまだ立ってるみたいだけど――」 一筋の光が雲間から見えた、気がした。祐子は耳を尖らせて、次の文句を待つ。 「あいつイくまでさ――」 祐子はゆっくりと顔をあげていく。返事の準備は万端だ。 「続ける? 撮影?」 ――がっくりときた。“撮影”――まだ抵抗感は否めない。が、彼女は頷いていた。それは果たして彼女なのか、別人が勝手に下したような判断だった。言い訳にすがらざるをえない女という生き物は、時にそんな無茶な仮定までする。 「じゃあ、こっち向いて言って」 緑川は、そう言ってレンズを向けてきた。祐子は反射的にそちらを見、慌てて視線をずらして上目遣いに彼を窺う。 「カメラに向かって言いなよ」 彼は悪魔のように囁いた。 「“チンポ入れて下さい”って」 (あ……あ……) なんとバカバカしく、なんと破廉恥な行為だろう。祐子はその愚かしさに呆れた。だが彼女は、彼に輪をかけて愚か者だった。 「お願いしないとやめるぜ?」 彼に急かされて、彼女の口はひとりでに動き出した。 「チ、チンポ、い、入れて……」 言った途端、カーッと顔中が熱くなった。自分の声が自分のものと思えない。なんて下らないことを言っているのだろうと、彼女は己に驚き呆れた。今の羞恥は、自分に対する嘲笑から生まれるものだった。 そんな彼女に、緑川はやけに優しげに、そして残酷に言い放った。 「え? なんて? もう一回言って。今度はカメラ目線でさあ」 性悪極まる台詞だった。だが、そうと分かっていながら挑戦するのが愚か者である。 「チン……ポ、入れ……て、く、くだ……さい……」 そう話す唇、眼差しが、フレーム一杯に収まった。インタビューに答えるように、祐子は今、男根の挿入をカメラに向かって宣言していた。 しかし、緑川はそれでも納得しない。 「声ちっちゃい。それに、カミカミじゃん。それでもアナウンサーなわけ?」 確かに、さっきの言い方では、アナウンサーとしては不適である。普段なら、到底あり得ない発声・発音だ。曲りなりにも、祐子はアナウンサーである。緑川は、意地悪くもそんな現実問題を突きつけてきた。 「チンポ……い、入れて下さい……」 結局また言わされた。別に職業上のプライドからではない。できれば言いたくなんかない、彼女はそう強く心に叫んだ。が、 「もう一回」 非常にもオーケーは出なかった。彼は監督にでもなったつもりであろうか。だとすれば、祐子は差し詰め、ポルノ映画の主演に抜擢された女優といったところか。 「チン、チンポッ……入れて、下さ、いっ……」 彼女は繰り返した。すると不思議なもので、声に出す度に、それが現実となって重くのしかかってき、まるで暗示にかかったように、気分が高揚してくるのである。羞恥は依然ある、が、それも含めて受け入れられるようになってくるのだ。彼女はますます、奴隷のような根性に染まってきた。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
それを見て、緑川は有頂天である。 「ハハハ――気持ちいいか、チンポ」 結果的に彼の言いなりになったことは癪だが、そもそも、性欲を処理しにわざわざここへ危険を冒して来るほどの彼女であるから、その淫乱な体質において、こうなることは自明であった。 「ギッ……ィヒイィィ……ッ!」 まだ辛うじて残る理性が、抵抗のために歯を食いしばらせる。だが、その表情たるや、もはや盛りのついた獣そのものであった。 と、その羞恥を倍加すべく、緑川が雑言を吐く。 「とうとう本性現しやがった、この淫乱マンコ。カメラの前でも関係なしに喘いでやがる」 「グッ……ウゥ……ッ!」 祐子の視線の先に、冷たいレンズが光る。その刹那、今一度後悔が迸った。だがもう遅い。既にいつも通りの自分を、そしてありのままのセックスをさらけ出してしまっているのだ。自分はもう、ただの女だ。肉欲のみで動く、一人のメスだ。 「ンン……ンハアァァ……」 諦めの情が、眉をハの字に形作る。性の奴隷と化した、心底情けない顔だ。 その顔を映像に収めながら、調子に乗った緑川が言う。 「そんなにチンポが好きか。ハハッ――じゃあ、こっちもしゃぶるか」 言いながら出したのは、自身の陰茎である。 祐子はそちらを見た。そして、何のこだわりもなく、口を近寄せていった。まったく思考力ゼロの行動である。 すると、意地の悪い緑川は、彼女のすぐ目の前で腰を引いて、股間を遠ざけてしまう。 「へへっ、やらねえよ」 祐子は顔を赤らめた。彼女はアーンと口を開いて、すっかり陰茎をくわえる準備をしていたのである。その当てをはずされて、なんとも間抜けな感じであった。 他方、相手はそれに構うことなく撮影を続ける。アングルは、豊かに垂れた彼女の胸を狙い出していた。それは突かれる度に前後にブランブランと大きく揺れて、乳輪を布団にこすりつけていた。その揺れ方のせいで、ただでさえ特徴的なものが、より女らしさを強調して見える。男根のせいで揺れているのだ、これほど女に満ちた動きはない。女の膨らみは、男根によって真価を発揮すると言わんばかりであった。 バチン、バチン――白木は巧みに腰を打ちつけて、そうして乳房を揺らす。だが、ある時ふいにその動きが止まった。 「アン……?」 思わず祐子も切なげに啼く。彼女の淫らな赤貝は、空になった腹のためにキュンと縮むような心地だった。 「どうした」 緑川が聞く。 「いえ、すいません――」 白木は遠慮がちに答える。何のことはない。暴発しそうになったのをこらえるために、一度抜いたのであった。祐子とのまぐわいでは、ままあることだ。だが、いつものように二人だけなら牧歌的な空気で終わるのだが、今日はほかにもう一人いるということで、そうもいかなかった。 その“もう一人”が口を開く。またしても悪だくみを考えついたらしい。彼は白木に言って、彼を一旦離脱させると、祐子に向かって言った。 「どうする? 今日もう終わりにしようか」 (あ……) 祐子は呆然とした。まだ明らかに途中だと思っていた。確かに撮影は困る。だが、とりあえず白木が終わる所まではやらねばならないだろうと勝手に思い込んでいた。 緑川は白木にも声をかける。 「お前も、もういいだろ。さっきイッてるし」 白木は無言だった。彼もまだやるつもりだったのだろう。が、先輩に命令されれば、どのみちやめなければならない運命だ。 祐子は思わず床を見た。そこには、先ほど白木が脱ぎ散らかした避妊具が落ちていた。今日はまだ、一つしか落ちていない。初めの頃に比べれば随分一回が長くなったとはいえ、いつもならまだまだ数は増えるところである。 「祐子さん、お疲れ」 緑川の手が首の後ろにずしりと乗る。彼の浴衣の裾がめくれた所から、その陰部が丸見えだった。その中枢の棒は、少しだけ水を含んで太っている。 祐子は、それをぼんやりと見ながら思案した。既にビデオは撮られてしまっている。ここでやめたからといって、なんになるのだろうと。先ほど開き直って以来、彼女の肉は火照ってしまって、今さら引き返せない状態になっていた。 と、そんな時だ。絶妙のタイミングで甘い言葉が差しだされたのは。 「どうする? もうちょっとする? イくまでする?」 (ああ……) その誘いに乗ることが、堕ちるところまで堕ちることだとは分かっていた。しかし――祐子は唇を震わせた。そして、そこからかすれた声を漏らした。 「はい……」 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
そこへきて、白木の肉棒が彼女のウイークポイントへ直撃する。 「グッ、ヒイッ! イヒィッ……!」 祐子は振り絞るような声で喘いだ。とっさに膣奥が引きつり、剛直を握りしめる。成熟した女体として、やむを得ない反応だった。 それを見逃す緑川ではない。 「どうした、気持ちいいのかよ」 下品に笑いながら、レンズを向けてくる。その冷たい光を感知すると、祐子は必死で自我を奮い起こすのだった。撮られることには、職業柄デリケートな彼女である。 (気持ちいいわけない) こんな状況下で、性を満喫できるはずなどないのだ。だが、体はどうしても反応してしまう。それは自覚していた。性に熟達した肉体ならではに、今感じているのが快感であることは。しかし、表立ってそれを認めるわけにはいかない。 (違う! 気持ちよくなんかない!) そうなってはいけないと、彼女は自分に言い聞かせた。 そんな彼女の葛藤を知ってか知らずか、緑川は新たな指令を下す。 「おい、体位変えろよ」 これも彼の気まぐれによるものなのだろうか。ともかく、白木は彼の求めに従って、祐子を後ろから突きだした。 「へへっ、バックも気持ちいいだろ」 祐子の顎を持ち上げ、その顔を真正面から映す緑川。確かに彼の言うとおり、体位を変えたことによって、また別な快感スポットに届くことは事実だった。おまけに、想定外の窮地に追い込まれたショックで彼女の意識には霞がかかっており、それが、こらえようと気張る焦りと相まって、返って淫唇を潤ませていく。 「後ろから突かれると、たまんねえだろ」 まるで時代劇の悪役のような口ぶりで、緑川は挑発してくる。すると、それが暗示のように体内に響いてくるから不思議だ。 「ウウゥ……」 祐子は、自我と劣情の間で必死に歯を食いしばった。それを崩すべく、緑川が言う。 「もっと激しく突いてやれ!」 その一言で、白木は一層腰の動きを激しくした。バチンバチンと、肌と肌のぶつかり合う音が室内にはじける。相撲の稽古よろしく、激しいぶつかり合いだ。もはや白木は、祐子に対する憐憫の情を乗り越えて、ただもうがむしゃらに肉欲に向かって突っ走るだけのようである。 「ンッ……ンフゥッ……!」 剛直がこすり上げる絶妙な摩擦に、祐子はもう断崖に追い詰められた気分だった。後ひと押しで、彼女の理性は淫乱の奈落へと落っこちそうだった。そうなればもはや、性を心から謳歌するのと何ら変わらない状態である。 そんな場合ではない、それは承知している。だが果たして、我意を張ったからといって何になるのだろう、そうも思う。もう事ここに極まった現状において、これ以上何を守るべきものがあろうかと。 女とは、一度開き直ってしまえば、後は肝の据わった生き物である。祐子も女だ。そんな諦めが、彼女を後押しした。 「ウッ……ウッ……アッ、アアッ、アアハァッ、アハアァッ――!」 とうとう彼女は、メスの悦びを謳い出した。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
「けどま、腐っても女子アナだからな。あんたみたいなババアでも、世間にはありがたがる奴が結構いるからなあ。なあ?」 緑川は、白木の方を見る。彼の意図は、黄本に対する皮肉であった。それを分からない白木ではなかったが、はっきりと相槌は打たなかった。先輩への配慮もあったが、それよりも、祐子のことが憐れに思われだしたからである。 彼は腰の動きも止めてしまった。すると、その少し緩んだ彼の腕の隙間から、祐子は逃げようともがきだした。しかし、すかさず、 「おい白木、しっかり捕まえとけよ!」 との緑川の怒号が飛び、白木は再び祐子の尻を抱え込んでしまう。祐子の企てはあっけなく失敗に終わった。もうどうあがいても、彼女には絶望しかなかった。 対して、緑川はあっけらかんと言い放つ。 「もっとさっきみたいにガンガン突いてやれよ。どうせこの女、それ目当てで来てるんだからさ」 先輩の命令は絶対だ。白木はまたしても腰の動きを開始した。 「ウ、ク……」 祐子は啼いた。精神が萎えても、肉体は反応を返してしまう。それが肉棒を刻印された女の宿命だ。加えて、彼女の体はもう出来上がってしまっている。体の火照りも、愛液も、もはや止まらない。彼女の心には、情けない気持ちが充満していった。 確かに彼の言うとおり、性交を目的に来ているのは事実である。考えてみれば、こういう危険とは常に隣り合わせだったわけだ。一つ所とはいえ、複数の男と関係を持てば、それだけ露見する可能性も高くなるというものである。これまでそれをわきまえていなかった祐子ではなかったが、いざこのような状況に追い込まれてみて、切実にその迂闊さを感じるのだった。 そんな彼女に、緑川は情け容赦もなく侮蔑の言葉を投げかける。 「ほら、お望み通りチンポ入れてもらえて満足だろうが。あ? もっと啼けよ、ほら。いつもみたいにすげえ声出してイけよ。そのイき顔撮ってやるからさ」 彼はカメラを近づけて、舐めるように祐子の顔を撮影する。祐子は思わず顔をそむけたが、緑川は彼女の髪をつかんでそれを引き戻す。 「いたっ!」 祐子は叫んだ。しかし、緑川はそれに構うことなく言葉のレイプを続ける。 「オラ、エロ顔こっち向けろ。カメラ見ろ、カメラ。チンポ気持ちいいって言ってみろ。お客さんが見てんだろうが」 お客さん、すなわち、このビデオを見る視聴者のことだろう。どうして彼はそのようなことをするのか、何の恨みがあるのか、祐子には理解できなかった。日頃いづ美と行う性欲処理を祐子が代役するという形で、お互いに利害が一致しているのではなかったのか。 「女子アナのハメ撮り流出、大騒ぎになるだろうな。ていうか、どっかに売り込んだ方が儲かるかな。あんたの会社に売り付けるとか。でも、それじゃつまんないから、やっぱ雑誌社かな……」 緑川は、気ままにプランを練っている。もし本当になれば、どのプランにしろ祐子は身の破滅だ。肉欲は強かろうがこれまで真面目に生きてきた彼女にとって――その不器用さ故に、こんな力士との邂逅という度外れた発散法に行き着いたわけだが――文字通り致命的な話である。もはや生きてはいけまいとすら思われた。 スキャンダルを恐れて、この努素毛部屋へ来るのも適当に間をおいてきたことはあったが、その際心配していた状況よりも、これはけた外れである。周囲の人間も仰天どころの騒ぎではないだろう。 それの何が面白いというのか、緑川は笑いながら話す。 「けどこんなヤリマンで、ショック受ける奴もいるかもな。やりまくりでマンコも汚ねえし、ケツ毛もボーボーだし。案外売れねえかもな」 「やめてぇ……!」 祐子は消え入りそうな声で言った。その頬には涙が伝っていた。混沌とした闇が将来に向けて横たわっていく中で、彼女の意識は朦朧とし始めていた。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時四十八分 湊山は倫子の腰を引き寄せ、また自身も腰を突きだして激しく接合を繰り返した。その度に肌と肌のぶつかり合うパンパンいう音が、風呂場ならではに大きくこだまする。 少年たちは宇川の号令で二人に近づいていき、その結合部周辺を取り巻いて顔を並べた。 「ほら、なあ? 入ったあるやろ?」 そこを指さしながら彼が振り返る。 「は、はい……」 赤石を筆頭に、三人は生唾を飲み込んで答えた。 彼らの目前には交尾するペニスとヴァギナがあったが、ペニスは先端をうずめているので幹の部分しか見えない。他方その先端を覆い隠しつつ脇へと盛り上がる肉土手には、黒い縮れ毛が伸びやかに群生していたが、三人の目からはその毛一本一本までが確認できた。 「見えるかぁ? ほれ、チンポがなぁ、出たり、入ったり……」 湊山は一同を見まわしながらちょっとペースを落として、肉棒をギリギリまで抜き出したり、逆に根元まで押しこんだりして、性交の機能が見物しやすいように気を遣ってやった。そうやると、陰茎が膣に挿入されていく一部始終が少年たちにも非常に分かりやすく、まるで、理科の実験教室のようだった。湊山は教師よろしく、倫子という教材で彼らにセックスのレクチャーをしているわけである。 (アアァー……) 倫子は見られているのを意識して羞恥に震えた。いくら感性が狂っているといったって、全てを忘却しているわけではない。ちょっと気を抜けば、素顔の自分が顔を出すこともある。まじまじと間近で見られているのが分かればなおさらのこと、倫子は自分のセックスが、そういう知識のない少年らにまで観察されていることを恥じ、モジモジと身悶えた。 股間の花弁からは、それにつれ背筋を通ってゾクゾクとかゆいような感覚が伸びあがってくる。それは脳に到達するかしないかでぼやけていき、その不確かな感じが倫子の口をだらしなく広げさせた。もし手が使えたら唇に触れて確かめたかった所である。 「奥さん、ちょっと足上げてくれるか」 湊山はそう言いながら、といって別に彼女がそうするのを待つでもなく、倫子の右の膝の裏をつかんで自らそれを持ち上げた。すると、犬が小便をする時みたいに、彼女の股間は丸見えになる。 「ヒ……ヒィヤァァ……」 倫子はか細い声で啼いた。 女は女の建前として性に対して積極的に振る舞えない習いがあるが、そういう自覚を発動しなくても、今の倫子は芯から抵抗を覚えていた。セックスの場所を公開することには、何か恐れのようなものを感じずにはいられないのだった。 湊山は、さらに大陰唇の肉厚をめくってみせる。 「どうや? ちゃんとオメコにチンポ入ってるやろ?」 問われるまでもなく、少年たちにもその様は明らかだった。 「この穴に入るんやで」 念を押すように言う湊山の言葉に、三人は興奮して頷いた。その反応に納得しつつ、湊山は言う。 「よっしゃ。ほんなら終わり方もぼちぼち教えといたらなな」 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時十八分 三人は共に旅行に来た仲間らしい。 しかし、倫子にとってそんなことはどうでもよかった。問題は、この期に及んでもなお宇川と倫子が合体したままだということである。 宇川は、彼女の腰を離そうとしなかった。おかげで、彼のペニスが倫子のヴァギナにぐさりと刺さっている様が、ばっちりと二人に見られていた。湯の中に浸かっていたのならまだマシだったかもしれないが、浴槽のへりに座って、なおかつ二人重なって扉の方へ大股開きしていたのであるから、むしろ見て下さいと言わんばかりの姿勢であった。 中年男二人は、当然といった風で遠慮なしにまじまじと彼らの結合部に見入る。 うち、四角い輪郭、四角い体格の小柄な男が言った。 「えらいエエことしてるやんか」 その後の会話で、彼の名は牛滝(うしたき)と知れた。 もう一人、長い顔に頬骨の出っ張った男は、湊山(みなとやま)というらしい。その湊山も言う。 「いつの間に仲良ならはったん」 二人ともニヤつき顔で、二人とも酒臭かった。 倫子はもうパニックである。余りに危急の事態に立ち至ると、体も思考も停止するものだ。彼女はしばし呆然として、宇川の腿の上で串刺しのまま座っていた。 しかし、それも瞬間的なことで、すぐに我に返り抵抗を始める。なんだかんだでなし崩し的に宇川を受け入れることを許しはしたが、もはやこれ以上続けるわけにはいかない、彼女の中で、再び理性が活気を取り戻した。 (こんな……こんなところを見られるなんて……) それはもう、恥じらいというレベルではなかった。肇との交合を盗み見られていたと知った時は、何かばつの悪いような気持ちが先に立ったが、今の状況はもうあからさま過ぎて、驚き呆れるレベルである。 (信じられない……こんなことあるなんて……) そもそも、会って数分の見ず知らずの男とセックスすること自体が驚異的なことではあったが、それをまた目の前で見られてしまうというのは、もはや平生の想像をはるかに超えたもので、にわかには理解も及ばないのだった。 大体からして、肇に犯されるまで、結婚してこのかた浮気というものをしたことすらなかった彼女である。別に淫らな気性がなかったわけではないが、決して冒険心を起こすほどではなかったのだ。 ただ、そういう心持ちというのは目覚めを待ってはいたのであろう。それは、彼女のみならず、どんな女性にもありえることなのかもしれない。そういうところを、肇、そして宇川によって掘り起こされたというわけである。 (わたし……ああ、わたし……セックス見られてる……!) 男たちの目は、好奇の色に満ちて彼女の痴態を見つめている。倫子は取り繕うことも、言い逃れすることも何もできない。全て見られている。これから彼女は、何と言うべきであろうか。 (やめて……! もうやめて……!) 倫子は腰を浮かし、ペニスを抜こうとした。だが、それはすぐに宇川の毛むくじゃらの腕によって阻止されてしまう。 「ここで会うてなぁ。仲良なってん。な?」 宇川は倫子に問いかけた。そうして彼女の腰をしっかりとつかみ、強引に上げ下げして揺する。 倫子は両手をブランブランさせて空を泳いだ。だが逃げられはしない。その動きは、ただ彼女の豊満な胸を弾ませただけであった。 「コンパニオン?」 牛滝が聞く。 「ちゃうちゃう。え? ちゃうな?」 否定したもののちょっと自信がなかったのか、倫子に確かめる宇川。 倫子は答えない。 仕方なしに、宇川は代理で答える。 「ちゃう……で。奥さんやで」 「えっ? 人妻かいな」 湊山が面白そうに言う。 「人妻て……エエんかいな?」 言いながら、彼は倫子の顔色をうかがう。 「ええねん、ええねん! 奥さんから誘てきたんやで。スケベな奥さんやねん」 と、宇川は適当な答弁。それに、 「ほんまかいな!」 と、牛滝が乗ると、一方で湊山は早くも次の話題に移って、 「せやけど、これ、ナマやでぇ」 と、大仰に指摘する。皆、宇川のねつ造を筆頭に好き勝手なことを言い出す。 「ナマでやってんねんなぁ。すごいなぁ」 改めて湊山は言った。彼はしきりに二人の結合部を見て感心している。 彼が関心するのも無理はない。彼らとて、他人の性交を目の当たりにしたことなどなかったし、何といっても、間近で見るオス・メスの結合というのは迫力があるものだ。 ふと宇川が、その結合部位を撫でてみせた。太くなったペニスが、パックリ開いたヴァギナに呑み込まれている所だ。 「ナマやでそらぁ。そらそうやがな」 言いながら、彼は倫子の手をつかみ、強引に彼女にもそこを撫でさせた。 (イヤァ……) 入っている。紛れもなく自分の体内に入っている。この男のペニスが突き刺さっている。そこがどんな様子か、見なくても分かる。濡れそぼった肉がめくりあげられて、そこに太く固くなった雄々しい肉棒が深々と……、 「アアッ!」 倫子は震えおののいた。恐ろしいことに違いない。しかもそれを他人に見られるなんて……、狂気の沙汰というほかない。 今しも、牛滝が顔を近寄せてそこを鑑賞している。 「ズボズボ入ったあんなぁ」 そうつぶやく彼の目の前で、宇川はわざわざ大きなふり幅で肉棒を出し入れして見せた。 「ヒイィッ!」 倫子は喘いだ。肉体の快感は確実にある。入口から奥まで一気に突っ込まれて、肉棒の長さを確かめさせられることを、女の穴はどうしても悦んでしまう。 (見ないでぇ……入ってるの見ないでぇ……) それは、女にとって一番情けない姿かもしれない。どんなに取り澄ました人間でも、生殖行為の時だけは動物に戻らねばならないが、好んでそれを見せているならまだしも、たまたま見られてしまったのである。ペニスを挿入され、満たされて悦んでしまっているプライベートな姿――、とても人に見せられたものではない。それはもはや家畜の交尾同然ではないか。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |