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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

「青き山、揺れる」(49)

それは、祐子の経歴からすれば当然ともいえる経過だった。たちまちのうち彼女の瞳には、亜矢子の日に焼けた黒い肌が魅惑的なスイーツのように映りだす。彼女は手に持っていたタオルを、赤井の背からそちらの方へと移した。

「なっ、何すんの?」

思いがけぬ祐子の挙動に、亜矢子は仰天して肩を反らす。彼女にしてみれば、理解を越えた所業であり、気味が悪くて仕方がなかった。見知らぬ女が、自分達のセックスをのぞき見したばかりか、こちらの体に触れてきたのである。とても常人のなせる業とは思われなかった。

しかし、動き出した祐子は止まらない。今の彼女にとっては、亜矢子にどのような印象を与えようとも、懸念の材料にはならなかった。たとえ変態と蔑まれようとも、今は甘んじてそれを受け入れる覚悟だった。

タオルは、小麦色の上を滑らかに這い始める。

(きれいな肌……)

祐子は目を細めた。きめ細やかな肌だった。先程赤井に感じたのとは違う甘酸っぱい気持ちが、祐子の心に広がっていく。

彼女はもう片方の手で、直接その肌に触れた。しっとりと湿っている。そして、若さ故の反発力が手のひらを押し返す。薄い脂肪は温かくかつ柔らかく、それはまるでウサギか何かのような小動物を思い出させた。

祐子はその辺りを撫でまわす。と、見る間に手の下で産毛が逆立っていく。

「き、気持ち悪い!」

亜矢子は悲鳴を上げて、さらに肩を反らせた。

しかし、逃さじと赤井の太い腕が彼女の薄い背中を抱き締める。そして言った。

「そうだ、亜矢子ちゃんも拭いてあげて」

遅ればせながら、祐子の行動を歓迎する彼である。もっとも、祐子にしてみれば、わざわざ彼に指示されなくとも既に心は決している。憐れ少女は小鳥のように空しくもがきながら、淫らな大人二人の間でその羽を封じられたのだった。

「ヤッ! ちょっ、やめてよ!」

少女が身をひねると、その筋肉の柔らかさを確かめるように、祐子は背中を下へ下へと撫で下ろしていく。やがて、こんもりと盛りあがった、桃のような丸みに出会った。その丘のカーブをなぞりつつ、さらに谷の方へも食指を向けていく。

鋭敏にそれと察した亜矢子が、腰を前に引きながら背を反らす。

「マジ、やめてってば! ちょっと!」

しかし、彼女の願いも虚しく、祐子の狙いはとっくにそちらへと定められていたのだった。ひと度狙われたからには、逃れる術はない。

(かわいい……)

口元を緩めて、彼女はそこへ手を伸ばした。白さまぶしい水着跡の中央に、うっすら影のようなおちょぼ口が、彼女の目的地である。彼女はそこを親指で軽く撫でた。

「ヒッイッ……!」

静電気に触れたかのように、亜矢子がビクリと跳ねる。さらに、二度三度も跳ねたが、やがて少しずつ静かになった。慣れたわけではないが、衝撃の度は収まっていったようである。

祐子は、そこを親指の腹でイジイジと何度も撫でさする。もはや、体の汗を拭きとることなど忘れてしまっていた。彼女は、穴と丘とを撫でまわしながら、その視線をさらに下部へと這わせていた。

少女の細い体でよくもここまでと思うほどに、そこにはぱっくりと大胆に開いた大口があった。言うまでもなく、その口には野太い肉棒が沈みこんでいる。鮮やかな桃色の柔肉を脇へと盛り上げて、それはふてぶてしくもその口をいっぱいに占領していた。

祐子はうっとりと、美しいものを見る目でそこを見つめた。彼女にとっては、交合そのものがもう愛おしい。それを体で表現するかのように、祐子はその局部へと手を伸ばした。ちょうど赤ん坊が手で触って物を確かめるように、思わず手が出てしまったものだ。

まず触れたのは剛直の棒、続いてそれをくわえ込む肉襞。俗に貝に例えられる肉の土手は、言い得て妙な程に伸縮自在に外部からの侵犯をくるみ、上手に受け入れていた。

かつて見た、いづ美と黄本の場面が思い出される。ただ、あの時と少し違っているのは、受け手の方の溌剌とした若さである。それは、必死に開いてくわえ込んでいるのであるが、その様子たるや切ない程であった。ふちからは涙とも汗ともとれる、頑張った証が漏れ出ている。祐子の触れる指先が、そのねばつきでどろどろに濡れた。

<つづく>




<目次>
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