おことわり
R18
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なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(94) 04:53

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前四時五十三分


「あ~気持ちいい。この爆乳がエロいんだよなあ」

森岳は鷲掴みした双丘を乱暴に寄せ集め、そいつに己の肉棒をくわえ込ませていた。爆弾のような乳房がバクバクと陰茎を喰らい、爆発へと巻き込もうとしている。

“もうちょっとでイく”との宣言に違わぬように、彼のファックは高潮に近いようであり、また自発的にそこへ持っていこうという気遣いも見えた。胸の谷間で作った仮想膣に激しく腰振って肉竿を出し入れし、かつまた乳房の方を強引に引っ張って揺さぶる。

そんな風に勝手に使われているのに、相変わらず倫子は呆けたまんまだ。乳を引っ張られて前のめりになりながらも、痛みを訴えることもなくされるがままになっている。

やがて、森岳は爆発した。

「うう、イくイくっ! 乳マンコに中出しだ」

ズリズリと脂肪球の表面にこすりつけながら、彼はその最奥の壁に向けて種汁をぶっかけた。一度も動作を停止することなく“中出し”を続ける。ようやく止まった時は、谷間の奥の奥まで前進していたので、陰毛はもちろん、陰嚢まで乳肉の内側に埋もれる格好になった。

「ふぅ~……」

白濁汁の糸を引いて満足げに下がる森岳。それを見送って、待機していた湊山が進み出た。

「あれあれ、こんなになってもうて」

彼は倫子の顎を持って呆れた風に呟いた。そうしてさらに、

「おい、起きや。またチンポ入れたんで」

と呼びかけつつ、彼女の頬をペチペチと軽く叩いた。しかし、やはり倫子は無反応である。その様子を見下ろして、何やらいわくありげに湊山はほくそ笑んだ。実は、彼の先ほどの申し出にもこの辺りに含むところがあったものである。

「起こしたらなあかんな」

そう言いながら、彼は倫子の胴を抱いて背後から抱き起こした。いわゆる後背位からのセックスの構えである。ただ、いざ結合するという段になって、亀頭の先をごそごそと動かしたり、相手の腰を上げ下げしたりと様々に試行錯誤を始め、中々挿入しようとしない。

「ただのダッチワイフもええけどな……」

誰に言うともなく一人ブツブツと語る湊山。今更挿入口が分からないでもないのに一体何を手間取っているのだろうと、傍にいた白峰と大牧が不審そうに見つめている。そんな観客の目を意識するように、湊山は続けて語る。

「やっぱり、啼かさんとなっ!」

そう話すと同時に、やっと彼は陰茎を挿入した。するとどうだろう。

「ヤンッ!」

と、突然倫子が声を上げたではないか。これまで憔悴しきってうなだれていた倫子がだ。なんと喉を伸べて、高らかに“啼いた”のである。

「おお、ええ声や。やっぱり女は啼いてなんぼやな」

湊山は嬉しそうに、そして得意げに笑った。彼の導きによって倫子は尻を高く突き上げさせられ、片や上半身は前傾姿勢となって湯の中で手をバタバタさせられることになっていた。

「ちょっとの工夫で、はいこの通りや」

彼曰く、ペニスの挿入角を調整することによって、より深い快感を与える余地はまだあるのだという。先ほどの時間の掛けようは、その角度を調節していたためだったというのだ。

「――入った。ヘヘッ、子宮て分かるやろ?」

彼は玉造含め周囲の若者らに解説して聞かせる。それは膣と子宮の構造、またその形状や位置の推移、時間や行動による体温、感度の変化等様々な要素に亘る複雑なものだった。よくもまあこれほど女の体について知識を得たものだと感心するほど、若い聴講者にとっては初耳の話ばかりだった。

「ほんでな、こんだけイきよった後でも、まだまだ啼かせられるわけや」

女体の神秘を垣間見た気がして、若者らは熱心に説明を聞いていた。ただ、それを次に実地で活かせられるかと問われれば、とても難しかった。結局彼らの印象に残ったのは、膣の向こうには子宮があって、そこは快感スポットであり、それを刺激してやることによって女は身も世もなく悶え狂うということのみであった。

ただ、これだけ長時間に亘って犯されぬいてきたのに、今までその種の刺激がなかったのだろうかというのは、聴衆の頭に浮かんだ素朴な疑問であった。すると、それを重々承知しているかのように湊山が語り出す。

「もちろん、今日何回も子宮の壁は突き回されてるけどな。ほんで、こんだけバコバコされたら、“痛い”とか“もうええわ”て言う女もおる……っちゅうか、それが普通かも分からんけど――」

彼はそう話しながら、女尻を十本の指先でサワサワと撫でまわした。

「オ、オ、オオォ……」

倫子が啼く。胸の奥から絞り出すような声だ。こんな些細な愛撫でこのところの彼女の無反応からは想像だにできないことだったが、現に彼女は啼いていた。

「まあ普通ではないんやろな」

彼はそう言って笑った。

「普通やないからこないして……、子宮の中にもチンポが入る」

その言葉にとりわけ目を輝かせて聞き入っていたのは、いつの間にか傍へ寄っていた関である。彼の次の希望は股間が物語っていた。そんな彼の目に力を得て、湊山は親しく話しかける。

「セックスっちゅうのは、子供作るためにするもんやからな、分かってると思うけど。ほんで、子供、つまり赤ん坊は子宮に出来るな。ほなら、直接その子宮をつこたったら話早いやんか」

彼は少年に夢を説くように熱弁した。

「――な。子作りやからこれは。僕ら今晩みんなで子供作ってきたんや、倫子ちゃんと。倫子ちゃんに赤ちゃん産んでもらおう思て。な。女は子供産むのが仕事やねんから」

「ハッ、ア、フウフウゥ……」

返事をするでもないが、倫子が大きく息を吸い込み、そしてやや苦しそうに絶え絶えに吐き出す。

湊山は彼女の背中をさすりながら話を続けた。

「僕ら男はこないして精子出してあげることしかでけへんからなあ。せめてチンポで喜ばしてあげんとな。ほんで、生まれてくる赤ちゃんの部屋にも、こないして挨拶や。“パパのおチンチンですよ~”て」

その結果が子宮口への陰茎の挿入なのだという。彼の見立てでは、通常なら不可能に近いタイミングでの今次の挿入だが、これまた倫子と現在の周囲の環境等の不確定要素が絡み合って奇跡的に叶ったものだそうだ。

「へえ~、温泉パワーっすかね」

玉造が陽気に相槌を打ちながら前に進み出た。持ち上がった突起で、倫子の顔を犯す続きをするためだ。別に話に飽きたわけではなかったが、己の欲望の方が勝ったためである。

これにつられて、白峰と大牧も進み出た。どうやらもう動いてもよさそうだという流れを汲んだのと、関、それから三国まで寄ってきたのを見て、先に自分の番を済ませたかったからである。二人は話し合い、先に白峰が両乳房を使って谷間膣を犯すことになった。

「しゅごぉ、しゅ、しゅごぉい……!」

鼻息荒く、倫子が叫ぶ。再び玉造の男根と顔面交尾する下からだ。息を吹き返したかのような彼女だったが、その眼はすっかり裏返ってあの世に逝っており、とても生ある人間としての体をなしていなかった。


<つづく>




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[2013/01/21 04:53] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(93) 04:48

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前四時四十八分


もうとっくに眉も紅も剥げてしまった顔、それをメイクする道具はペニスだけである。これ一本だけ使ってメイクアップを完成するのだ。

「いやあ、美人の顔は気持ちいいねえ」

亀頭のペンシルが、粘り気のあるラインを眉山に描く。次いでまぶたを彩る。矢板はウキウキと己が筆を走らせていった。今使っている化粧筆はカンバスである顔に対してはるかに極太のものである。その一本で隅々まで器用に仕上げていく。

そこへ、もう一本加わった。これまた極太を今度は玉造の持ち物であった。

「おお、顔ズリ気持ちいい」

彼は言いながら、容赦なく男根を倫子の顔面にこすり付けていく。

「チンポで顔こするとか、外道っすね。完璧マンコだわ、これ」

性行為としての用を足される女の顔、それはまさに“マンコ”と称すべき代物と化していた。そこには妻として、まして母としての片鱗もない。

「あの子が見たらびっくりするだろうなあ」

矢板がしみじみと言った。

「“お母さん、まだかな”なんて心配してたけど」

“あの子”それは倫子の娘のことだった。

「いい子だね、あの子。ねえ? お母さん」

彼はやんわりと倫子にも話を向けてみたが、彼女にその声は届かなかった。その面上を激しく往来する二本のペニスに揉まれて、アップアップと息も絶え絶えである。二本の先端からは粘っこい白汁が先走り出ていて、それらが前髪から鼻筋にかけてネッチャネッチャと広がり泡を起こす。彼女の顔は現在“マンコ”と化しているのであり、それが口を利くはずもないのだ。

「しかしお母さんは二本のチンポとお顔でおマンコして大忙しときたもんだ」

矢板は揶揄しつつ、袋田に視線を向けた。

「ねえ、フクローさん。あの子も大変な母親を持ったもんだ」

袋田はちょっと離れた所に腰かけて鎌先と談笑していたが、その時矢板の方をたまたま見ていたものである。

二人はその後、倫子の娘やその連れと先程会ったという話をした。それがどのタイミングだったのか、二人の会話からは周囲に判然としなかったが、なんでもその際に倫子の夜更かしへの疑いを逸らすことに成功したというのである。

「へえ~、それで大騒ぎもせずに今まで引っ込んでんのかい?」

鎌先が呆れた風に言った。

「ここの旦那といい、娘といい、よっぽど鈍感というか、異常なのんびり屋だなあ。普通探し回ったり、下手すりゃ警察に駆け込んだりするだろうに」

それを聞き、牛滝も苦笑して言う。

「ちょっと頭おかしいかもしらんな。それか、この奥さんが普段から相当変わりもんか」

森岳も口を挟む。肉棒で乳肉を突き刺しながらだ。

「どうなんだ、奥さん? いつもこうやって男を引っ張り込んでるんだろう」

「ハハッ、そら間違いないわ。こんなえげつないでか乳の女、そらあ毎日盛りまくっとんねんで」

牛滝が大笑いしながら下からピストンを繰り出すと、その“でか乳”が大いに波打った。ただ、いずれの乳房も人の手によって鷲掴みにされているので、その地盤と表面のみの変化である。

乳房は今、右を森岳、左を栃尾に占拠されていじくり回されていた。各々勃起を柔肉に突き立て、思い思いに弄んでいる。たっぷりとした容積のために、底部が胸板の上に垂れる格好になっている所、その狭間に挟み込み、腰を使う二人である。

「下乳パイズリってな」

森岳が栃尾にレクチャーしてやる。栃尾はそれに倣って初体験ながら存分の遊戯だ。豊かな乳は、その垂れに優々とペニスをサンドイッチにできるのである。

「おおっとっと」

胸部組の二人に足場を取られて、矢板がよろめく。仮に盛りのついたメスであれ、それに呼応したオスが多すぎる。現状六人がかりで犯される女体一つだ。男達は互いに身をよじりながらこれをシェアし合った。

そこへ、また一人寄ってくる。

「おおい、ぼちぼち入れさしてえな」

そう呼びかけつつ倫子の背の方から来たのは湊山であった。彼はその見事に勃起した分身を犯され女の背中に張り付けた。これで七人がかり。一人対七人のセックスだ。

それに気圧されたのか、焦ったのか、ここで一人脱落したのは栃尾であった。彼の出したものは、先ほど彼が舐めしゃぶった時の唾液にまみれた赤い乳頭の上へ練乳のようにまぶさった。ただし、その分量たるやもうささやかな程度である。

一つ場が空いたことで、森岳はもう片方を手繰り寄せ、それらの谷間で性交することにした。彼曰く、“下乳パイズリ”よりもやはり両乳房でやる方が良いとのことである。

ところが、これで割を食ったのが大牧と白峰だ。なぜなら彼らは、栃尾が抜けた時、これに取って代わろうとして待ち構えていたからである。結局二人は誰に顧みられることもなく、森岳の終わるまで待つことになった。

と、ここで森岳より先に終了したのが矢板であった。彼と玉造とは互いに女の髪をつかんで彼女の頭を奪い合って腰を振っていたが、先攻の矢板がまずはフィニッシュしたわけである。彼の射精は倫子の額にしたたかぶっかかった。

「おぉ、出る出る」

目を細めた矢板が、濁った汁のほとばしる眼下の白い額を見る。

「おっ、顔射っすか」

玉造が嬉々として言った。倫子の顔を“顔マンコ”呼ばわりする彼の言葉に沿えば、その“顔射”も性交の結末として当然のものである。受精こそしないが、ペニスとフェイスのれっきとしたセックスなのだ。

さらに彼は、“俺もやろ”と宣したが、すぐにするのではなく、両手で相手の頭を独占して、このまままだ楽しむ構えである。

他方、それと前後して射精したのが、こちらは正真正銘の“正統な場で”セックスをしていた牛滝である。彼は湊山に向けて、

「しゃあないから譲ったるわ」

との捨て台詞を吐いて、膣中にリビドーを吐き散らした。もっとも、本当は西浦と同時に出すはずだった彼なのである。彼曰く、“打ち上げ花火”として、前後の穴に同時に子種を注入する計画だったのだ。ところが、西浦がこれに上手く合わせられなかった。

「残念やったなあ」

肉棒をしごきながら、湊山が意地悪く笑う。そうして彼は、牛滝の場所に取って代わった。ただし、彼はそのままの姿勢で合体することに納得しなかった。

「ちょっとおっちゃん、体位変えたいねんけどなあ」

この発言は手前勝手なものとして、あまり評判がよろしくなかった。玉造は反対こそしなかったが戸惑っていたし、森岳に至ってはあからさまに異を唱えた。

「ちょ、ちょっと待ってよ、おいちゃん。オレもうちょっとでイきそうなんだよ」

それを受け、湊山もさすがに我を通そうとはしなかった。少なくとも森岳がイくまでは待つということに合意した。

と、ここで、彼よりも先にイッたのは西浦だった。約束していた牛滝から遅れること数十秒、ようやくのゴールである。彼は静かにプラグを抜きだすと、そっとその場を後にした。

いつしか玉造も、彼はまだゴールしていないながらも女体から密着を解いていた。

そこで森岳が、倫子をパイズリ独り占めである。


<つづく>




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[2013/01/20 04:48] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
湯けむ輪(78) 01:27

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時二十七分


間もなくして、次のセックスが始まる。

「ふう……」

と溜息ついて肉茎を抜き出した藪塚の方へ近寄って、

「もう一回しちゃおうかな」

と言いつつ進み出た男がある。亀山だ。

「おいおい……」

板橋はやや焦り気味に後方を窺う。他の男達もそちらを見た。しかし、そこには誰もいなかった。従業員の鎌先も女達も皆いつしか下がっており、フロアには倫子ら四人以外に誰一人残っている者はなかった。

その様子を受け、なぜか藪塚が、

「どうぞどうぞ、ヤッちゃって下さい」

と、勝手に代理して許可を出す。勝手知ったる他人の家といった状況である。

亀山ははやる気持ちを笑顔に表して、早速に覆面女の首を抱きよせ、自らの抜き身とそれを近づけていった。抜き身は隆々と勃起している。それへ、彼女の半開きの口をかぶせていく。

「奥さん、しゃぶって」

彼は言ったが、相手の首を抱え自ら腰をすり寄せるその態度は、フェラチオを待つというよりもイラマチオを促すというのに近かった。倫子は相変わらず藪塚の膝の上に乗ったままで、首だけ前へ伸ばして相手の股間に顔をうずめている。そのだらしなく開かれた口は、すっぽりと彼の陰茎を飲み込んでいた。

「ああ、奥さん、口も気持ちいい」

感動の声を上げる亀山。だが、行為自体はすぐにやめて、早くも次に移ろうとする。貪欲な彼は時間に追われながら、目いっぱいやりたいことをやってしまいたいのである。

パイズリして」

今度の要求は胸であった。口から抜いた肉棒を、それにまとわりつく粘液ごと相手の喉から鎖骨辺りにずらしていく。

倫子は藪塚に促されて彼の上から降りた。そうして亀山の足元にひざまずく。求められた行為“パイズリ”をするためである。ところがこの行為、彼女にはついぞ習慣がなかった。

「い、板橋さんはパイズリするんですか」

ふいに亀山は振り返って尋ねた。

「え?」

問われた方は、後方をちらちら気にしながら聞き返す。同じことは亀山も気にしており、時折店内に気を配ってはいた。しかし、鎌先はまだ来ない。

「パ、パイズリですよ。――例えば……お、奥さんと、とか……」

妙に興奮した調子で亀山は重ねて訊いた。これに対し、板橋は気もそぞろに答える。

「ああ、ないない」

実に淡白な返答であった。これこそ倫子の無知の証左である。先ほどは宿で男からされたが、それまでは胸の谷間に男性器を挟むことの発想すらなかった彼女なのだ。“こんなに大きな胸なのに”とは、この時亀山も藪塚も同時に思ったことである。

そんなわけだから、倫子には経験がなかった。ただ、それがどういうことなのかの想像は薄々ついていた。あまつさえ、亀山は陰茎を彼女の乳房に押し付け始めたからだ。倫子は熱に浮かされた奉仕精神と探求意欲によって、自分から乳房を持ち上げてこすりつけていく。

黄やピンクのライトを照り返す汗ばんだ柔肌へ、暗がりの中一層黒味を増した剛直が突き刺さる。互いに濡れた表面の故にツルツルとよく滑る。硬直した突起は、右へ左へとあっちこっちにそれた。たまに乳房の下にはまって、ぐっとその垂れ肉を裏側から持ち上げることもあるが、やっぱり滑って、時には勢いづいたまま倫子の顎へぶつかることもあった。懸命に自身の乳房がペニスで弄ばれるのを見下ろしていた彼女である。

「ンフ……」

硬いものが乳輪を通過する時は、思わず熱っぽい息を吐いた。ピクピクと痙攣しもする。今まで知らなかった新世界の快感、かつ己の乳房の巨大さがやっと、しかも男を満足させるために役立たせられることを教えられて、望外の悦びが彼女の大きな胸の中を熱くさせる。

他方、亀山はややじれったそうに、さらに上位の技を要求した。

「挟んで、おっぱいで挟んで」

求められれば何でもしてやりたい倫子だ。その女性的包容力は、男のリビドーを優しく包み込んだ。すなわち、持ち上げて作った谷間に、いきり立つ男根を受け入れたのである。

「はあ、あったかい……」

恍惚として呟く亀山。その身はすっぽりと柔肉の内に埋まっていた。倫子の豊富な脂肪球は、繁殖準備満々の男性生殖器をも難なく覆い隠したのである。その上で、擬似性交にも対応する。亀山が前後に腰を振り出したのに応じて、肉棒が乳房の間を出入りして摩擦し始めたのである。

(ああ、熱い……)

倫子も思った。胸の中を行き来する肉棒に、生命の根源たる熱が充満しているのを感じる。他方で、そのエネルギーを擬似膣である乳房とのドッキングで感じてしまっている背徳感もある。考えるだに淫靡な行為だと思った。男性の前にひざまずき、自ら乳房を持ち上げて寄せて谷間を作り、そこへペニスを挿入させてセックスするなんて、と。

「もっときつく締めて」

亀山は、まるで膣に命じるように更なる指令を出す。倫子は従順に言われた通りにした。左右から押す力を倍加させて陰茎を圧迫する。すると前よりも一層男根の感触が分かった。それに、別なことも。

「ンンフゥ……!」

下唇を噛んで、痙攣に耐える。より強く寄せたことで中央に寄った乳首の上を、硬直棒が往来するのである。その刺激は中々に強烈だった。発情して敏感になった勃起乳首を、同じく勃起した陰茎がダイレクトにこすり上げるというのは。では倫子はそれを避けるかというとそうではなく、むしろさりげなく乳首の中央寄せを怠らないのであった。

板橋に見られていようと無論お構いなしである。彼に教えられなかった行為を彼に延々見せつける。そもそも妻にとっては、夫婦の閨房でのみ仕込まれるはずのもの、それが性の技術であるが。

片や板橋は、業を煮やしてついに宣言を発した。

「じゃあ、もう先に出るからな」

これに焦ったのが亀山である。

「あ、待って。もうちょっと。最後は奥さんに入れさせて下さい!」

彼はそう言うと、すぐに倫子を立ち上がらせた。ところが、あまりに急いだため、彼女はバランスを崩してつんのめってしまう。と、それを抱きとめたのが、なんと板橋であった。

「あ、そのまま持ってて下さい」

亀山はこの状況をこれ幸いと利用し、倫子を板橋に受け止めさせたまま、その背後から結合を試みる。

「おいおい……」

板橋はあくび交じりに苦笑した。


<つづく>




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[2012/04/23 01:27] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top
熟女・オブ・ザ・イヤー 中園貴代美

発表します!
熟女・オブ・ザ・イヤーは……

中園貴代美さんです!

おめでとうございます。中園貴代美さんには、全世界のスケベ男子より、全てオナニーによって絞り出されたザーメンと、「お世話になりました」という賞賛の声が送られます。

※この賞は、容姿、演技、実績等を総合考量して、いわゆる“熟女カテゴリー”内におけるナンバー1を選び出すという権威あるデタラメです。


ふぅ……。

素晴らしい。素晴らしいよ、彼女は。
ここのところ、ずっと彼女にばかりお世話になっているんだ。

ヌける! この人はヌけるっ! 今一番、最高にヌけるぅっ!


――ということで、どハまり中です。
正直言って、欠点が見当たらない。

一瞬は、山口玲子さんが改名したのかな? なんて見当違いなことを考えてもいました。
(山口玲子嬢にも、もちろんお世話になったことがございます。ちょっと仏像系の御顔立ち)
いずれにせよ、きれい、かつエロい顔。
でも、顔がどストライクに好みというわけではない。

最初はおっぱいに惹かれて、サンプルを見ました。
確かにおっぱいはすごかった。
そしてパイズリが上手い。そう、これがまず素晴らしい点。

爆乳のくせしてまともに挟めない女なんて、一体なんのためにでかいのぶら下げてんの、チンポ挟むためだろうが、って思いますよね。
胸板と指先で摩擦するって、そんなもん詐欺やないか! 実際には結構気持ちいい? 関係あるか! ビデオでは、おっぱいのお肉だけでパフッと、ギュッと挟んでなんぼなんじゃい! 手は添えるだけ! 添えるだけぇっ!

……すみません、取り乱しました。
ちょっと待って下さい――。


ふぅ……。

失敬。
この中園貴代美さんのパイズリは素晴らしいですよ。というか、“出来て当然ですけど、何か?”みたいな感じです。本当にすみません。おっしゃる通りです。
そして実は、このことが彼女を語る上でとても重要なポイントなのです。すなわち、おっぱい女優なのにパイズリのシーンがピークではない、それだけが見せ場ではないということ。ひいては、おっぱい女優にカテゴライズすること自体再検討を要するのかもしれません。

まず、ベロチュー。
おっさんとのディープキスシーンは、早送りすることも多い。しかし、この人は見られる。むしろ思わず見入る。そこに視聴に耐えられるだけのエロさと美しさと、そしてテクニックがあるからでしょうな。
実際、キスシーン多いですよ、どの作品も。分かっていてやっておるんでしょう。

次にフェラシーン。
一生懸命ほおばっているときの口元の表情が、みやびつづる氏の漫画に出てきそうだと思ったのは私だけでしょうか。男根を本当に慈しみながらくわえる様がかわいらしい。
また、舌をチロチロと小刻みに動かしながら竿を舐め上げるテクは、これまでの豊富な経験数を窺わせます。
やはり風俗上がりでしょうか?

そして、合体。
遺憾なく威力を発揮する柔らか爆乳。いいですね、垂れ乳。好きだなあ。この人の騎乗位はほんとにヌけますよ?
垂れ乳って生々しい感じがいいんだと思います。仰向けの時広がって左右へ滑り落ちる所とか、バックの時のブランブランとか……。あっ、斜め後ろから背中越しに眺める垂れ乳も大好き。ていうか一番好き。

その熟れ乳を駆使した見事なパイズリに関してはもう書きましたね。
ほんとにスゴ技なんですよ。でもそれを決して誇らずに、普通に流れの中でやってる。すごく贅沢です。本来なら、ここメインで一本作ってもいい位な屈指のパイズリなんですけどね。

考えてみると、結局彼女の魅力って、こういう奉仕する姿勢なんじゃないでしょうか。パイズリもそう、フェラチオもそう。その根底に通じているのは、サービスの巧さのような気がします。
責め好きとか、責めが得意と豪語する女性は沢山います。AVにも風俗にも。でもそういう方々の場合は、えてして独りよがりなことも少なくありません(風俗の場合は、単純に触られるのが嫌だから、あらかじめ予防線を張っているということもあるでしょう)。“気持ちいいでしょ?”とかって、一方的に盛り上がる感じ。
中園貴代美さんとの違いはそこです。彼女は男の側から男のためを思ってやっているように見えるのです。
そういう意味で言うと、かなり出来る人、あるいは男を知っている人、ということになるでしょう。

さらにその長所を、彼女ならではの魅惑的な母性が倍加しているのですが、その点については動画の後にお伝えします。まずは基本中の基本、欲求不満の人妻さんです。

「引越ししてきた隣の新婚夫婦」

引越ししてきた隣の新婚夫婦

[高画質で再生]

引越ししてきた隣の妻は欲求不満1 [アダルトホームページ] [アダルト動画]
[高画質で再生]

引越ししてきた隣の妻は欲求不満2 [情報商材] [アダルト動画]

ミラー1  
ミラー2  

ふぅ……。

ええっと、なんでしたっけ。そうですね。
演技はまずまずですよ。楽しんでやっているみたいです。
声が高くて、時折間の抜けた調子には聞こえますが、そもそも何がエロいかをよくわきまえてらっしゃるので、前述の母性的な雰囲気とも相まっていい感じです。柔らかく、温かく、かわいい。
この方、よくカメラ位置を視界の端で確認してしまうんですけど、もはやこういう見当違いなプロ意識ですら許せてしまう。

――ダメだ。ハマってるから何でもありになってきた。ブームが去った後に見たら、自分でも首をかしげるようなことを書いているに違いない。
ウーン……でも……ま、いっか。勢いで書いちゃえ。

あ、そうそう、セックス中に相手にかけるセリフはアドリブ的でとてもナチュラルです。この辺は感情移入しやすいのかな? あるいは板についているのか。あえて覚える必要もないみたい。

では、続いてもう一本見て下さい。今度は禁断の近親相姦ものです。実はこの人、母子ものが非常に多いんです。
そっち系はちょっと……という方も、食わず嫌いしないで一度見て下さい。私もこの設定自体には全く興味がありませんでしたが、何を隠そう、以下の作品で中園さんにハマったのです。アー、もうガマンできない!

「母子交尾 [蓼科路]」

母子交尾 [蓼科路]
[
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Nakazono Kiyomi 1.flv [アダルトライブチャット] [アダルト動画]
[高画質で再生]

Nakazono Kiyomi 2.flv [エロチャット] [アダルト動画]

ミラー1  
ミラー2  

ふぅ……。

いかがでしょうか。これを見ると、なるほど、母子ものが多いのもうなずけるのではないでしょうか。彼女の包容力(肉体的な意味でも)は、母親役にうってつけなのかもしれませんね。

こんなきれいでエロ乳の母ちゃんがいたら、そりゃあおかしな気分にもなりますわな。ま、いないから心配ないですが。第一、こんなに若い母親だったら、血のつながりをまず疑えっての。
もとより男優の年齢設定や見た目とのギャップにはツッコんだら負け。昔からのお約束。要はロマンですよ、ロマン。

ところで、この作品を見ると、カメラワークにも随分助けられているなと思いますね。長回ししてじっくりと追ったりとか。もちろん、被写体が良いのが大きいですがね。え? カメラワークって何って?

……さ、さて、こんな動画もありますよぉっと。

「たびじ 後家と義弟」

たびじ 後家と義弟 中園貴代美



ミラー1  
ミラー2  

ふぅ……。

あ、あれれ、やっぱり近親相姦ものですねえ。やはり手近な所に性処理の相手がいるっていうのが、いいんでしょうかねえ。
もいっちょ。

「背徳相姦遊戯 義父と嫁 #05」

背徳相姦遊戯 義父と嫁 #05 中園貴代美



ミラー  

うっ……! ふぅ……。

ああ、何回でも立っちゃう。幸せだなあ。
でも、彼女みたいな体型って、若くてくびれがあって、とかが理想の人にとっては、まったくの射程圏外だったりするんだろうなあ……。信じられないけど。





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[2011/11/30 23:30] | AV女優 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
だらしない体の若妻・荒木瞳

荒木瞳さん。近頃そそられる女優さんです。殊更に強い衝撃を受けたではありませんが、いつの間にか我がエロポケットに居座って、健気に股間を温めてくれていた感じ(なんじゃそら)。デビューから堂々の熟女カテゴリで、単体女優として割合に扱いも良く、順風満帆な売れっ子であります。

それにしても、三十五過ぎてのAVデビューというのは、一体どのような経緯であったのか。ここのところ思うに、彼女はこれまで風俗にいたのじゃないかということです。いえ、確かに初めから熟女として世に出る方々は多々おられます。つまりは、そういう人達もこれに類する場合が多かろうということですが、彼女の場合は特に即座にそういう来歴を邪推したくなってしまうのであります。

というのもその体型! ポチャもポチャ、はっきり言えばダルダルですよ。割かしその辺りオブラートに包んで、“豊乳”とか表現する向きもありますが、――いや、豊乳というのも彼女の乳房にとってぴったりの形容ではあるのですが、やはり際だっているのは、波打つお腹、太ましい腕! そう、それがこの人の魅力なのであります。

公称ウエスト、七十センチ! 大体が女性のサイズについては嘘をついても罰せられないというこのご時世において、七十センチの発表ですから、まあ実寸は推して知るべしというわけですね。しかし、決しておデブではない。ここは強調しておかなければならない。福々しいというのもなんか違う気がする。日本語というのは難しいですね。まあ、ポッチャリさんというのが結局適当でしょう。

そのポチャ感が絶妙。いま旬。もちろん主観には個人差があるので、“太ってんじゃねえか”だの“ババアじゃねえか”だの、とにかく“てぇしたこたぁねえ”とおっしゃる諸兄もさぞ多かろうとは存じますが、ある一定の層におきましては、中々に需要のある、そのお眼鏡に適うバランスの良い肉体美ということになろうかと存じます。まずは一本。

「お盛んな熟女たち」
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お盛んな熟女たち  荒木瞳 [アダルト無料ライブチャット] [アダルト動画]

それでその、話を元に戻しますが、彼女の体型がポチャ、というよりもダルダルということについてですね、その緩み方というのがどうもこれ、避妊薬の影響によるのじゃないかなんて、そんなうがった見方をしたくなるのですよ。いや、全くもって下世話な妄想で申し訳ない。本当にただの妄想で、ただチンチンを立てているだけなんですけどね。

でも、熟女とはいえまだ若いでしょ? まあその、何をもって熟女となすかという定義問題はこんな所で軽々しく片づけられませんのでここでは立ち入りませんが、上には上の先輩方が並み居るこのジャンルにおいては、少なくとも大御所というには遠く至らないと思うのです。

それなのに彼女の体ときたら、なんだか設定以上に熟々して見えるのです。あの弛み方ときたら! 他方、肌の張り・色艶を見れば、画面を通して確認する限り、ああやっぱりまだまだ若いな、とも思うんですよね。

だから、なんなんでしょうね、顔を見てたら若妻、しかも美人なのに、脱いだらぱっと見おばさんであるという、年齢よりも遥かに上のね。ギャップなんですよ。そうして、そういうだらけきった体というのを見ていると、あれ? こういう体つき、風俗でよく見るぞ、なんてね、そういう所に繋がったわけですよ。

まあ、実際どうなんでしょうね……。女優はさておき、普通のアラフォーっつったら大方あんなもんかも知れませんけどね。わたしも実例を数々知らないので何とも申せません。

ただ、ああいうきれいな顔の人が、あんなだらしない体をぶら下げているという、フェイスケアは頑張っているのに(元がいいという部分が大きいような気もしますが)、ボディケアはてんでほったらかしという、その絶妙のバランスたるや、まさに逸材であると言っていいと思うんです。

「叔母さんが綺麗でいやらしいから・・・」
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叔母さんが綺麗でいやらしいから・・・  荒木瞳 [情報商材] [アダルト動画]

ところで、彼女の作品には母子設定のものが多いですね。この実母姦というものを一体世の中の人はどれほど求めているのか今もって謎ですが、このシチュエーションが既に看過できない程のシェアを確立しているのは事実です。

ただまあ、彼女のママぶりを見ていると、結構ありなのかな、とか思っちゃったりしたので、初めはこういうところからこの分野に入っていくものなのでしょうかね。

「ムッチリ熟女の僕のママ 裸族の癒し系」
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ムッチリ熟女の僕のママ 裸族の癒し系 [無料ホームページ] [アダルト動画]

この人はね、美人だもんでチヤホヤされて育って、それでいて特に欲もなく何も考えず、流されてその日暮らしをしてきたギャルの展開型ですね。高望みしない美女っていうね。それでいてスレていず、なお作品を重ねても変に玄人っぽくならなくてかわいらしい。それが彼女の魅力ですね。……まあ、妄想です。

[作品紹介]

「ようこそ瞳のヌルポチャ部屋へ」


巨乳母子相姦 実録郊外の禁断交尾」








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[2011/09/11 00:00] | AV女優 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(42) 22:51

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後十時五十一分


「お、お前ら……?」

「え……何これ……?」

口々に戸惑いの言葉を口にしながら現れたのは、青年の三人連れだった。彼らは、赤石ら卓球部のOB。今度の合宿の指導者、ないしは引率者として同行していたものである。

折しも、後輩別所が腸内に射精を終え、それに牛滝が入れ替わろうという時だった。牛滝が言う。

「おっ、なんやなんや、まだ仲間がおったんか。自分らもこっちきいな」

彼の言葉は、青年らの煩悩を強烈に揺さぶった。本当なら、力づくでもこの状況を阻止して、後輩達には説教をし、その上で顧問の教師らに報告するべき所なのであるが、すっかり鋭気をくじかれた。

今の彼らの内に湧きあがっていたのは、むしろ後輩らに対する羨望の情だった。どうひいき目に見てもいかがわしいこの状況下で、三人は、自分達年長者よりも下の者らがうまくやっているらしい点に、嫉みに近いものを感じたのである。

そこへきて、宇川がダメを押す、倫子の口に陰茎を放り込みながら。

「風呂場でこの子らと仲良なってなあ。ほんで、この奥さん囲んで、さらに親睦を深めよかいうことで――」

相変わらず巧みな雰囲気作りで、論理を丸めこんでいく。

三人は、もはや皆まで聞いていなかった。彼らは、やや媚びを含む乾いた笑みを頬に張り付けて、そろそろと集団に近づいていった。わずかにあった葛藤も、この部屋の内に充満する淫らな気風の前では無力だったようだ。

となると、後はもういずこも同じ男女の営み、早くも新参の一人・玉造(たまつくり)が女陰に挿し、これが終わると続けざまに同志・川棚(かわたな)も挿して、淫猥の宴に染まっていく。

「おっ、自分はアナルかいな」

射精を終えた牛滝が声をかけたのは、東郷(とうごう)。彼は、牛滝が放出したのを見て、それに肌をすり寄せんばかりに次の番を取ったものだ。

「ええアナルやでこれ、よう締まりよる」

さすがの牛滝もいささか押され気味に避けながら、しかし同好の士の登場は嬉しいらしく、快く次を譲った。

譲られた東郷、どうやらアナルには目が無いらしい。なんと一々抜き出しもせず、立て続けに三発も放出したものだ。

「ケツマンコ最高!」

思う存分に尻穴を一人占めして、大満足の彼である。金で買った女では、常々これだけ満喫できたためしがなかったという。

一方、その間も他の新規二人の活躍は続いている。玉造は宇川の後を受けて口内に突っ込み、そこで果てるや、そのまま、やはりこちらも仕事を終えてきた川棚と持ち場を交換した。つまり、口に川棚、膣に玉造、尻に東郷というフォーメーション。彼らもまた、強欲絶倫この上ない男達であった。

こうなってくると、少し可哀想なのは若手達だ。日頃からのタテ関係というものがある以上、どうしてもOB達に道を譲らなければならない。したがって、ますます主要三ヶ所に当たる率が低くなってしまった。

それでも周りを取り巻いて何とか想いを遂げようとし、また新たな指導者の出現で、これまでにないやり方を取り入れたりもする。例えば、膣を出た玉造が、今度は胸の谷間に挟んで精液を搾り出してみせると、それをすぐさま赤石と栃尾が真似る。

パイズリ

そう教えられたこの行為は、少年達に夢を与えた。女性の豊満な胸の間に陰茎を挟み、その圧力でズリズリとやる、これほど象徴的な猥褻行為はない、そう思われたのだ。

赤石も栃尾も、歓喜に浮かされてパイズリを愉しんだ。先輩がやったように、汗と精液まみれの柔肉をかき集めて己が前方に固定すると、直立した肉棒は密着した脂肪の中にすっかり隠れてしまう。その状態で腰を前後する。少年らの心には、ちょうど余裕が出てきていたこともあって、その行為がとてつもないエロスに感じられるのだった。

こうして二人が乳房の狭間に発射している頃、別所はまた別な新境地を開拓していた。これもやはり先輩に倣ったもので、顔面への射精である。

これまで、男らは随所に陰茎をこすりつけて女体を感じてきたが、不思議と顔周りだけは遠慮していた。中年親爺達もそこは特に重視せず、何となくそれは無粋なことのように少年らも感じていたのである。

川棚の行動は、いわばそのタブーを破ったようなわけだ。

「顔コキからの……顔射!」

彼はいと楽しげに、自らのペニスを倫子の顔面にこすりつけると、そのままそこでフィニッシュまで迎えてしまったのだ。

「わたあ……えらいことしよった」

「現代っ子やなあ」

「ビデオの見過ぎやで、しかし」

親爺達は口々に評価を発する。それは非難のようでもあり、一方で歓迎のようでもあった。

別所はそれを見て、心踊らされたわけだ。彼もその歳で既に“ビデオ”なるものを見ていた。そこでは、“顔射”が日常茶飯事だ。そこで、早速に自分もやってみたのである。

既に数度の放出を経ている二人の量は決して多くはなかったが、それでも倫子の鼻柱から頬にかけて、白く濁った粘液は流れ伝った。

OB三人組は、年を喰っているだけに少年らよりも性的知識が豊富であり、一方で若いだけに中年らよりも行動が積極果敢であった。爆発した彼らの欲望は、落ち着くことを知らない。これを受け、後輩らは押しやられてしまうし、他方中年らは体が付いて行かないしで、両者ちょっと後ろに下がり気味で応対せざるを得なくなった。

そうなったとき若者たちが何をしだすかというと、携帯電話を出して“パシャリ”、である。まさに“現代っ子”の振る舞いだ。目の前の犯され女の像を手元に保存して、いずれ自慰のお供に、という稚拙な考えである。

もっとも、こういう傾向は何も若者に限ったことではなく、男に共通したものであるらしい。なぜなら、この部屋に来てからすぐに自室にとって返し、用意よくカメラを持ち込んでいる男が、実は中年の中にいたからである。そのレンズは、輪姦妻の狂乱ぶりを余すところなくストーキングしていた……。

ところで、攻め手がこうして偏ってしまった点や、射精一巡以上で少しく心にゆとりが出来た点などから、折しも顔射で倫子の顔が汚れたのを契機として、ここで宇川がタイミングよく一つの提案を行った。

「もう一遍温泉に降りよか」


<つづく>


現在時刻23:20(3時間27分経過)
挿入された男根=20本
発射された精液=49発(膣24・尻10・口6・胸5・顔2・手2)



(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
(041)22:22~(050)23:53

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[2011/07/25 22:51] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
爆乳黒ギャル・橘なお


今が旬の女優さんです、橘なお

上原海里なる名前でもやっていましたが、この頃は期待以上の売れ行きではありませんでした。この人がブレイクするのは、いわゆる“黒ギャル”になってから。乳や尻までこんがりと日焼けした肌と明るい茶髪のコンビネーションこそ、彼女の最大の魅力となりました。

確かに、上原海里時代からその爆乳っぷりは変わりません。まさにデビューするべくして生まれたと言っていい恵まれた容姿です。しかし、それだけでは物足りないというのがAV界の厳しいところ。爆乳という武器によってある程度の手堅い実績を収められはしますが、それと売れっ子との間には、まだまだ高い壁が存在するのです。

彼女、何しろ演技という演技が全くできません。ドラマパートはもちろん、セックス中の反応もワンパターン。それならば素に期待ということになりますが、どうも普段からリアクションが薄いタイプみたいで、おっと思うようなハプニング性を見せてくれません。まったくおっとりしているというか、頭がヨワ……いやいや。

ところが、人生何があるか分からないもので、黒ギャルになって再登場したところ、これが見事に彼女の個性にハまったのです。黒ギャルといえば、どうしてもお尻もおつむも軽いという偏見がつきものですが、こういうイメージをまとうことによって、返って女優としての真実味が増したのだと思われます。

それに、小麦色の爆乳というのも乙なものです。また彼女の場合、くびれはあるというものの引き締まり過ぎないお腹の感じなども魅力的であり、女体としても今まさに一つの旬にあると言っていいでしょう。これと日焼けとが時期的にベストなタイミングで重なったということですね。


現在かなり意欲的に作品を連発している彼女ですが、その数ある中から、特に良く映っていた女医もの(但し設定には別に意味がない)がちょうどFC2動画に上がっていましたので紹介します。

『淫乱BODY女医の射精クリニック』
淫乱BODY女医の射精クリニック

[高画質で再生]

ギャル風爆乳女医の連続超絶パイズリ抜き [アダルトライブチャット] [アダルト動画]

この人はこれだけ立派なお乳をお持ちなのですが、パイズリは決して満足のいく出来栄えではありません。お肉だけできっちりとナニをホールドするということができない、あるいはやる気がない(思いつきもしない)ようです。ちょっともったいない。

しかし、形と柔らかさは抜群です。鑑賞用としてはこの上ない造形物でしょう。騎乗位でやや前かがみになった際など、極上のエロスを提供してくれます。

[高画質で再生]

ギャル風爆乳女医が患者の性欲を処理 [アダルト動画] [アダルト動画]

なお、目立ったテクはありませんが、フェラチオの時のひょっとこ口には、中々リアル感が出ていてそそられるものがあります。


もう一つ紹介します。

『S級インストラクター爆乳ギャル中出し
S級インストラクター爆乳ギャル中出し

これも、インストラクターの部分にはさして実体がないので無視して頂いていいと思います。それにしてもこの人は、設定という設定をことごとくないがしろにしていく人です。どれ見ても結局同じキャラという。ほんとに大雑把。

これだけ色気がなくて、でもエロくはあるっていうことは、よっぽど体がいいっていうことなんでしょうね。

[高画質で再生]

S級インストラクター爆乳ギャル中出し 橘なお [無料ホームページ] [アダルト動画]

この作品もきれいに撮れていていいです。特に絡みのシーンでは、ガラスに乳を押し付けての立ちバックを、外から撮影する演出が良かった。

インタビューシーンで、「AV見たことある?」の質問に、「友達の出てるやつを見る」みたいなことをしれっと答えている辺り、彼女という人間の本質が露骨に表れているようで、思わずニヤリとしてしまいます。このやり取りこそ、橘なおというキャラクターの全てと思います。


おまけで、ほかの作品のサンプル動画。やや演技が要求されているシーン……。

『M乳嬲り』




<新作情報>





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[2011/06/02 23:00] | AV女優 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(53)

「ん? 亜矢子ちゃん、パイズリ知らなかった?」

赤井が尋ねる。

「うん。……ていうか、マジすごくね? 胸で挟むとか、チョーありえないし」

亜矢子は言いながら、祐子の胸と顔とを交互に見比べた。“おばさん、何やってるの?”とでも問いたげな、冷静かつ小馬鹿にしたような表情である。その頬には、何か滑稽なものを見つけた時の、あの弛緩した感じが見てとれた。

祐子は顔を赤らめた。至近距離で自分の仕事を見守られることへの照れもあったが、問題の本質はもっと根深い所にあった。

少女はこの行為を知らないと言った。自分としては想像だにしなかったことだ。いつものこととて、半ば無意識にこの行為を開始した自分としては。

しかし、亜矢子の感覚の方が一般的かもしれないのである。考えてみれば、胸で男性器を挟むなんて訳の分からない行為だ。祐子は、“パイズリ”と一言所望されただけで的確にそれをこなしてしまった自分に、恥じ入らざるをえなかった。知らず知らずのうちに、職業的とすら言える水準にまで、我が性の知識は到達していたらしい。一般社会的にはやはり“ありえない”行為に違いないはずである。

祐子は、さりとて職場放棄するわけにもいかず、ただ差し俯いて黙々と胸を動かし続けた。頭の上では、彼女を飛び越えて会話が続く。

「上手いだろ、このおばさん。……おマンコに入れてるみたいに気持ちいいんだよ」

赤井はまたしても祐子をおばさん呼ばわりしつつ、彼女をおもちゃのようにして我が物顔に使用する。

「入れてるみたいに?」

亜矢子は問い返した。

すると、それに答える代わりに赤井は女達にとり思いがけない提案をした。

「そうだ、亜矢子ちゃんもやってみなよ」

言うが早いか、亜矢子の肩を抱きにかかる。自由になった肉棒が、ブルンとしなって宙を舞った。それを切なげに目で追う祐子。

「い、いいって、無理だから」

亜矢子は気の進まない風であったが、結局押しに負けて赤井の膝元に座り込む形になった。しかし、剛直を前にすると、なおも乗り気にまではなれないらしい。正面から顔をそむけ、手を前に突っ張ろうとする。

と、そこで、赤井は祐子に向かって言った。

「祐子さんも手伝って。ほら、教えてあげてよ」

「あ……」

しばししょげていた祐子は、この指示を受けにわかに立ち上がった。“教えてあげて”、この言葉に微かに心が弾む。自分の持ち場を与えてもらったことと、そして再び湧き起こった少女に対する興味、これらが混然一体となって彼女に亜矢子への手を取らせる。

「ちょっ……」

祐子に触れられた亜矢子は、明らかに嫌そうな様子だ。彼女にとって、この三十路女は依然として得体の知れない相手である。それが体を掴んできたとあっては、恐れすら感じるのだった。

しかし、祐子の方はそんなことにお構いなしである。彼女としては、先程の軽い辱めに対する仕返しの気持ちも多少あった。かつはまた、少女に対する優越的感情が再燃してきたのもある。

「大丈夫、Dカップもあれば十分挟めるって」

頭上で赤井が言っている。亜矢子の乳房は、なるほど、肋骨が浮き出るほど細い脇腹に比べ、しっかりとした出っ張りを見せていた。全体に華奢な割には、均整のとれた女性らしい体型である。

祐子はその胸に後ろからやんわりと手を這わせていく。たちまち手のひらの下で鳥肌が立つ。しかし、祐子には分かっていた、その皮膚の下には快楽への飽くなき期待と好奇心の隠れていることを。

「ちょ……やだって……」

人見知りそうに、控え目に拒む亜矢子。それでも拒み通せないのは、やはり先程相手の技量を見せつけられたせいもあるだろう。年の離れた姉妹のごとく、力関係は歴然なのである。

その姉は、妹に良からぬことを吹き込む悪い姉である。彼女は己の胸を相手の背中に押し付けながら、相手の胸をすくい上げ、男の股間へと向かった。男の方でも気を利かせて、自分で自分の肉棒を支え、相手のやりやすいようにしてやる。

「そうそう、ほら、挟めた」

彼は嬉しそうに言った。その言葉通り、確かに中央に寄せた乳肉の狭間に、男根はすっぽりと挟みこまれていた。上から見ると、小麦色の肩と水着跡のついた白い膨らみ、その間にからみつく黒い毛むくじゃらがコントラストをなしている。

「どう、どんな感じ? 初体験のパイズリは」

本人よりも興奮気味に赤井が聞く。

「え、なんか……変な感じ……」

亜矢子は言葉少なに答えた。説明のしようがないといった感じだった。胸は後ろの黒子によってなおも自在に操られ、直立する肉棒の周りをグニグニと形を変えつつ這いまわっている。

その黒子が、耳元でささやく。

「唾垂らして……」

「え……?」

さっきまでの軽蔑した調子とは異なって、しおらしい様子で聞き返す亜矢子。今や完全に姉の手に落ちている彼女である。彼女が戸惑っていると、その僅かの時間も惜しむように、肩の向こうから乗り出してきた顎からトロリとした糸が流れ落ちてきた。亜矢子はそれをぼんやりと見ている。糸は谷間に混ざって、クチャクチャという音を立てた。

次いで、亜矢子もそれを真似することになった。何も考えられず、ただ今の手本通りにやってみる。すると、彼女の唇から透明な糸がこぼれるかこぼれないかの内だった。

「ン、ング……!」

その唇に別の唇が重なった。祐子だった。彼女の悪戯心が少女の唾液を求めたのだ。

少女はとっさのこととて驚きこそしたものの、断りはしなかった。彼女は年長者の言うがままに、今度は自分の手で“乳マンコ”を作って男根の慰めとすると、後は淫欲の接吻をただ前向きに受容していった。

年長者は熟練の技で、またしても後輩の股の下へとその手を忍び込ませる。

「ンフ……ッ!」

後輩はさすがにこれには難渋を示すが、もはや避けられぬものだということも思い知らされている。そうして、陰唇から肛門にかけてスースーと涼しい風の通るような感覚になる頃には、すっかり彼女は昇天の悦楽を味わうのだった。

一方、仕掛ける側に回った祐子ではあったが、次第にもどかしい気持ちが盛り上がってくる。それが高じて腰をくねくねと動かしだす。普段なら、相手が同性にしろ異性にしろ、ここいらで攻守交代といきたいところなのである。

彼女は迷った。そしてその挙句に、赤井の手前ではあるが、亜矢子との絡みで現在の火照りを鎮めることに決意した。早速実行に移すべく、まずはパイズリをする相手の片手を取り、自身の体へと向けようとする。

が、それよりも一足早く、赤井の方が行動に出ていた。

「おいおい、二人だけで気持ち良くなってもらっちゃ困るよ」

彼は言いながら、亜矢子の両頬から両耳を撫でた。彼女がどうやら本気で悶え始めたのを悟って、彼もまたじれったくなったのである。

「やっぱり中でイきたいなあ」

と言いざま、赤井は女達から一歩身を引いた。自然、彼のそそり立つ男根を見上げる格好となる彼女達。それらを見下ろして、彼は言い放った。

「どっちのおマンコでイこうかなあ」


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)




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[2011/03/20 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(52)

「祐子さん、パイズリ! パイズリやって」

その言葉とともに、祐子の眼前に太い肉棒がボロンと投げ出される。今の今まで彼女の中に入っていた肉棒だ。まだ固く立ち上がって元気満々である。

祐子はほつれ毛をさりげなく直しながら、そそくさと膝立ちをして、赤井の足もとに近寄っていった。そうして自前で豊乳を持ち上げ、その谷間で肉棒を挟みこんでいく。

初めは思い切り胸板から押しつけていって、男性のシンボル、玉袋までを含む全体を一気に包み込む。目算を誤り勢いがつき過ぎて正面衝突した格好だが、半ばは確信的でもある。男性全体を自身の乳腺で感じたいのだ。また、衝突の瞬間丸い脂肪がバウンドして、相手の股間にずっしりとした衝撃を与えるのが、彼女のこの行為にかける自信のほどを象徴してもいた。

祐子の乳は大きい。俗に言う、“巨乳”の呼称にぴったりである。くどいようだが、彼女はこの豊満な乳という武器によって成り上がってきた観すら否めないのだ。もちろん、他の器量のおかげもある。が、やはり“巨乳アナ”の称号は伊達ではない。

その武器は、その存在自体で有効ではある。容姿を彩る、大きなアクセントだ。しかし、彼女はそれを、もっと直接男性に対して使用しようというのである。それが、いわゆる“パイズリ”という技で、祐子はこれを得意としていた。

宿命というものであろう。豊かな胸に生まれ育った女として、男を悦ばせたいと思った時、この行為に及ぶことは自然な流れだった。男の方でも少なからず彼女の胸に目を付けて付き合うわけもあり、その結果、男にねだられ、仕込まれて今日まで来たのである。

また、乳房も乳房で、男に揉まれることで成長が加速するぐらいのことは周知の通りだが、さらに男根というフェロモンの塊を直接くっつけることで、もっと大きくなりもし、かつ、いつしかそれを挟みやすい形状に進化していったのであった。

かくして、祐子の乳房は性の玩具となったのである。妄想の空で彼女のそういった姿を描きつつ、しかし現実にはそんなことはやらないだろうと――実際、ニュースを読む彼女の堅物そうなスーツ姿からは、余りに懸隔のある様ではあった――一般の視聴者は考えるわけだが、どうしてどうして、日常の行為としてそれをなしている彼女なのである。そして、彼女に言わせれば、それは巨乳にとって当たり前の仕事だというわけであった。

仕事は滞りなく進行していく。さっきぶつけた胸をゆっくりと上下させる。圧迫された乳肉が赤井の股間の上を滑る。まずは乳房全体の表面で、男性自身を愛撫するのだ。その間、陰茎は下腹に押さえつけられて上空を見上げている。その表面は、先程までの亜矢子や祐子との交わりで濡れたままだ。おかげで、よく滑る。

そのヌラリと伸び上がった幹部の裏の筋を、凝り固まって尖った乳首がなぞり上げていく。祐子にはゾクゾクするほど気持ちの良い瞬間だ。雄々しい固さに乳首で触れられる悦び、乳を性器のように使える悦びが心に充満していく。自分ならではの乳房の大きさが、これほど役に立つことないだろうと思う。

そういえば、かつて彼女の胸はこんな風に命名されたことがあった。

「乳マンコ」

まさに性具として使用する乳という意味だ。これを言ったのは緑川。例によって祐子を罵る意図で言ったものである。

「チンポ専用の乳だな、この乳は。あんた、アナウンサー辞めて、これ仕事にした方がいいんじゃないの。これしか才能ないんだし」

ひどい言われ様だったが、不思議と腹は立たなかった。祐子自身、妙に自覚する部分があったからである。乳房で女性器の代用をするのは、確かに変なことだとは思う。しかし、実際問題、巨乳の役立て方というのはこういう形しかないのではないかとも思うのだ。そして、少し情けない恰好だとは思うが、乳房でペニスを挟んでいる時、これこそが自分のあるべき姿だとも感じるのである。

何より、嬉しいのだ、乳房でペニスを悦ばせられることが。谷間の中にペニスがある時、彼女はそれをまるで息子のようにかわいく思うし、一方で、その固さが逞しくも思え、それに身をくっつけていることで安心を覚えることもある。また、単純に肉体的に気持ちいいというのもある。

パイズリしか能のない女、自分はそういう女だ、と自嘲することもある。だが、それで良かったとも思う。そう思える程、彼女にとってこの行為は意義あることなのである。

祐子は、母乳を搾り出すように脂肪を持ち上げると、もう片方の手で男根を握り、夢中で両者を擦り合せた。

「ハアァ……」

思わず唇を震わせる。擦れる瞬間が気持ちいい。だが、もっといいのは何と言っても挟む時だ。祐子は乳肉を左右に開くと、上向きの剛直を一気に胸板へと沈め込んだ。覚えたての頃に比べ、随分と挟みやすくなった。形状・技術の向上に加え、年齢的な変化もあるだろう。胸の位置が下がり、脂肪が垂れてきたことでパイズリ向きになった。

挟んだら、まずは脂肪の塊を互い違いに動かして、間の男根を弄ぶ。上から見ると、亀頭が右左、左右と半回転する様子が分かる。柔肉の中では、竿がツルツルと滑っているのだろう。時折粘液の、ネチャッという音が聞こえる。

続いて、肉竿に沿って二つの肉塊を上下に動かす。これこそまさに、女性器と同じ役割である。胸の谷間に挿入した男根は、そこを女陰と見なしてピストンするわけである。もっとも、動かすのは女の方だ。女は持ち上げた乳房を上下に振って、ペニスをこする。谷間から剛直をこぼれ出させないようにするのは、中々に骨の折れる仕事だ。それを祐子は慣れた手つきでこなしていく。

男が動く場合もある。女が寄せて待つ胸の狭間へと垂直に、男根を文字通り挿入するのである。今の状況のように男が仁王立ちしている場合は、このやり方の方が容易い。

(あぁ……乳マンコ……)

我が胸に入るオスの生殖器を、祐子は満足げに見守った。肉をかき分けかき分け、ずず黒い棒が赤茶色の乳輪の合わせ目を通って、生白い皮膚の双丘の中へと消えていく。その後、出たり入ったりを繰り返す。時々滑り過ぎて胸板を縦に移動し、真っ赤な亀頭が鎖骨の近くへとこんにちはすることもある。とんだやんちゃ坊主である。

「ンフ……」

祐子は、目を細めて彼との戯れに酔った。暴れん棒は胸の谷間を完全に女陰と認めたようで、丸っきり子作りよろしくピストン運動を繰り返す。ペニスとヴァギナならぬバストとの交尾である。動く度、股間周りがパフパフと肉の丸みにぶつかって、その表面を波立たせる。中央に寄った乳輪は、陰毛の中に埋まったままだ。

さりげなくよだれを垂らしてみる。下唇の輪郭を乗り越えて、ツーッと一本の糸が流れ落ちる。それは下の山肌に着地した。胸を上げ下げして、上手くその汁を狭間の方へと移動させる。要は、追加の潤滑液というわけである。

亀頭も汁を吐いていたが、生憎それは帽子の中に溜まるのみであった。本来ならば、それのとろみも潤滑液になるはずなのだ。その上、男の精のにおいが直に胸に染み付くはずなのだ。祐子は些か残念であった。

かつて、白木が谷間で自失した時のことを思い出す。その噴き上がりは勢いよく飛んで、祐子の顔面にしたたかに当たったものだ。その時祐子は、乳房が最後まで“乳マンコ”たりえたこと、すなわち乳房の性交で陰茎を射精に導けたことに誇らしさを感じていた。陰茎が、胸の谷間を膣だと認識してくれたと理解したのである。その時感じた高揚感たるや、実際の交合とはまた一味違った、独特の良いものであった。

今もそのことを思いだしながら、祐子はうっとりと胸で肉棒をしごいていた。このまままた射精を味わいたいものだ、などと考えながら。もはや、傍観者の存在をすら忘れていた。

ところが、その忘れていた者が、思いがけず急に存在感を復活させてきた。

「へえ……それがパイズリっていうんだ」

かの者は言った。その声音には、好奇心と、そしてまたしても軽い侮りの情が浮かんでいた。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)




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[2011/03/16 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「師匠のお筆」6-6
『師匠のお筆』


6-6


瑞夫は、まず真っ先に乳房へ飛びついた。

彼女のその出っ張りは、服の上からでも十分確認できるほど巨大で、しかも思いがけない柔らさだった。ブラジャー越しにさえ、グニュグニュと形を変えることができたし、カップごとポチャポチャと揺らすこともできた。

また、いざ揉んでみると、

(重たい)

と感じるほど、ずっしりと手や腕に負担をかけてくる。そこでそれをこね回すにあたっては、瑞夫はひじを張り、たっぷりと力を込めてせねばならなかった。

(これが、熟女の乳か)

歳を重ねるごとに惰性的に乳房が出っ張ってくる、そんな種類の中年女がいるイメージが瑞夫の中にはあったが、彼女もそんな類の一人だろうと思った。

(すごくいやらしいな、これ)

実際に揉みしだいてみて、彼の心は躍っていた。今まで熟女を敬遠していたのが嘘のようだった。

(おばさんの乳もいいもんだ)

瑞夫は悦に入った。ことに、それの柔らかいのが嬉しかった。見た目が大きいやつは固いのではないか、と何の根拠もなく考えていたが、柔らかかったのでほっとした形だ。彼としては、柔らかい方が母性的で安心するというのである。

男は、女性の乳房に対して、多かれ少なかれ何らかのこだわりを抱いているものであるが、一説にそれは、母親的な優しさを女性に対して求めていることの表れだという。瑞夫もまた、女にそういうものを期待していたのかもしれない。

また、彼は、乳房の中でも特に大きいもの、いわゆる巨乳に魅力を感じる性質であった。日頃から、道行く巨乳女性を目でよく追っていたし、風俗遊びをしていても、決まって胸の大きな娘を指名していた。

それでも、今日ほどの巨乳を実際に手にしたことはなく、

(なんてでかいんだ)

と、彼は惚れ惚れするのだった。

しかもそれを着衣のまま揉むというのが、いかにも生々しくいやらしいことに感じられ、興奮した。そういうことをすのも初めてだった。妻の鈴美の場合は、およそ巨乳とは似ても似つかないので、数の内に入れられないのである。

ところで、こうして瑞夫は何の断りもなく彼女の胸を揉み始めたわけだが、その間、相手の女性は一切抵抗めいた態度に出ていなかった。これは一体どうしたことだろうか。

既に居直った瑞夫としては、たとえ抵抗しようとしまいと、どっちみちこの行為をやめるつもりはない。が、しかし、やはり気にはなる。

(やっぱり、誘っていたのだろうか)

彼はまだ疑心暗鬼だった。九割方そちらの説に傾いてはいたものの、はっきりとした確信は持てていなかった。女の次の言動を前にするまでは。

女が、瑞夫にも分かるほどのはっきりとした態度を示したのは、瑞夫がブラジャーに手をかけた時だった。

彼は、彼女に挑みかかってからこっち、ずっと鼻息荒く、そして焦っていた。ブラウスの前をはだけさせるのも、震える手先で、引き千切らんばかりにしてやっとできたものだ。

そんなだから、ブラジャーを前にしても、それを順序よくはずして脱がそうなどとは、初めから考えもしなかった。とにかく早く乳房を拝みたいというその一心だけで、それを乳房の上まで一気に引っ張り上げようとしたのだ。

その時だった。

「待って」

女が言った。そして、後ろ手に自らブラジャーのホックをはずしてみせたのである。

タガが外れて、どっとこぼれ出る乳房。これが、同意の合図だった。

それを見て、瑞夫としては、やはり安堵せずにいられなかった。いずれ強制的にするつもりであったとはいうものの、やはり女の方でもその気であると確認できたことに、彼は勇気づけられた。

この意義は、実際問題としても大きい。和姦となった時点で、それ以前の彼の罪は、帳消しとなる可能性が濃厚となったからだ。彼女さえ味方になってくれれば。

彼は、許された男が概してそうであるように、行為への甘えを強くして、一層図々しく女に組み付くのだった。

「アハン……」

瑞夫が乳輪に吸い付くと、女はわざとらしいほどに淫らなため息をついた。

彼女の乳輪は、かなり幅広で、色は深く沈んだ紅をしていた。乳肉は全体に重力に引っ張り下げられている感じで、そのトップにある乳輪も、服の上から想像していたより下の方にあった。

一方、乳房自体の大きさは予想通りで、それが最初に放り出された時は、大量の液体が、まさにドバッとあふれ落ちた感じだった。

(すごい……! すごい……!)

待望の巨乳を目の当たりにした瑞夫は、まるで少年のように純粋に、きらきらと目を輝かせていた。そして、口や顔や両手を使って、無我夢中でそれを揉みくちゃにして遊んだ。

肌の反発力はあまりなく、ペチャペチャした感触は水みたいである。ペチンと表面を軽く叩いてみると、もちもちとした質感が手のひらに張り付いてきた。

それをプルプルと左右に揺さぶれば、てっぺんに載る乳首はいつも遅れた時間差で移動するために、土台と頂上が互い違いに動いて見え、それはまるでプリンを揺すったように見えた。

また、一つの乳房を両手でぎゅっと締めあげた時は、どうして母乳が出ないのか不思議に思われた。どう考えてもミルクが中に詰まっているように見えたし、彼女自身すらまるで乳牛のように見えたのである。

乳首を口で吸い上げてみても、もちろんミルクは出ない。代わりに、しょっぱい味がした。それの谷間や、垂れた部分の裏側は、汗によってしっとりと濡れていたのである。

「ああ……いいわぁ……」

女は、夢中で自分の乳房に吸い付く瑞夫に、まるで子供をあやすように優しく言った。余裕たっぷりの彼女は、淫らな風を強調して見せることに何ら恥じらう様子もない。それは、彼の気分を盛り立てるべく気遣うようだった。

その意向通りに調子づく瑞夫は、大きく口を広げて、まるで餅を吸い込むように、彼女の乳肉を口いっぱいに詰め込んでみせた。

「アア、オオォ……もっと、してぇ……」

彼女の大袈裟な反応は、どの位の本気が含まれているのか分かりづらい。ただし、相手との行為に前向きであるのだけはよく分かった。

ヂュウゥーッ! 瑞夫がその脂肪を吸引する時、口の端からは唾液混じりの大きな音が鳴った。それに合わせて口の際の乳肉の表面がブルブルと小刻みに波打ち、ブブッと屁のような音も鳴る。

音はほかにも、口を離すときに、パカッ! という、弾けるようなのも大きく鳴った。

「アオォァ……気持ちいい……」

女は、瑞夫の後頭部を強めに撫でながら言った。

瑞夫は、顔面を巨乳に押しつけて、その感触を楽しんでいる。

「うふふ……」

卑猥なため息の合間に、ふと女は笑った。彼の乳房への愛撫の様子があまりに無邪気なので、ちょっと滑稽に思えたのである。この笑いは、現在の二人の力関係をそのまま表しているようだった。

「まあまあ、ふふっ……」

口の周りを唾液でベトベトに光らせる瑞夫を見下ろして、彼女は嬉しそうに笑った。実際嬉しかった。自分の持ち物が、これほど男を夢中にさせると知って、誇らしかったのである。

元々己の巨乳には自信がある。が、現実に使ってもらってその効用を確認できたことは、大きな収穫であった。

決して、男になぶられるのが久しぶりというわけではない。それに、いつものそれに不満があったわけでもない。だが、長年つれそったパートナーではなく、新しい男に試すというのは、やはり新鮮な刺激があって良いのである。

しかも、相手はいつもの男よりも若い。彼女としては、日頃年齢を基準に考えたりしないつもりでいたが、そうは言っても、世代が下の男にも、自分が性の対象として見られうると知ったことは、有意義であった。

(先生、ごめんあそばせ)

女は、窓の向こうにいるであろう枕必に向かって念じた。

(でも、先生が放っておいて行っちゃうからいけないのよ)

冗談めかしながら、しかしまったく嘘でもない気持ちで、彼女は枕必を責めた。

(文子、この殿方のおチンポ、いただきますわね)

瑞夫は知ろうまいが、彼女こそ枕必の最も長いつきあいの愛人・文子であった。

さっきは、枕必と保護者の関係を、さも他人事のようにスキャンダラスに語ったくせに、本当は自分が一番彼と親密なのである。

「ねえ……当たるわね、これ。時々」

文子は妖しく頬笑みながら言った。彼女のひざ丈の白っぽいスカートの表に、瑞夫のペニスがぶつかることを言ったのだ。

文子は言いながら、その肉竿と陰嚢を、別々の手でつかんでいじり回した。

「あっ……!」

瑞夫はビクリと背中で反応した。思わず“すいません”という言葉が口をついて出そうだった。だが、彼が一瞬口ごもった隙に、文子が次のことを言い出したので、それを言う機会はなかった。

「一人でシてらしたんでしょう? さっき」

文子は、瑞夫の肉棒をゆっくり前後しだした。

「見てたのよ、あたし。ずぅっと」

彼女は、彼の顎の下から、彼の目をじっと見上げて言った。

他方、瑞夫はそちらを見られなかった。そして、何も言えなかった。ただ心臓を一突きされたように、チクリとまた恐ろしさが体を貫いたのを感じた。

文子には、彼の恐怖が手に取るように分かる。しかし、彼女には別に、彼を脅かしてどうしようという計算はなかった。ただし、ちょっといじめてみたい気持ちはあった。

「勝手に入って、覗きして。おまけに、人のおマンコ見て、おチンポ出して……」

肉棒をしごきあげるたびに、ハアハアと荒い息を漏らす彼を、文子はいじわるそうに見つめている。

「我慢できなかったんですか? 外でおチンポ出すなんて。人の家よ? ここ。外よ?」

文子は完全に楽しんでいた。

他方、瑞夫も、さっきまでの恐怖とは違って、新しい得体の知れない感情を覚えていた。

(おチンポ、とか……)

彼にも、彼女が本気で責めているのでないことはすぐに分かった。むしろ、わざと卑猥なことを言って、ムードを盛り上げているのだと。

だが、そうと理解できても、それ以上図に乗ることが、どうしても彼にはできなかった。まだ信用できないというのもあったが、それ以上に、彼女にこうしていびられるのが、ちょっと快感だったのである。

彼女の言い様は、彼にとってまさに絶妙で、瑞夫は、まるで愛を持って諭されているように感じるのだった。

「一人でスるの、つらいわよね」

今度は同情的な調子に変えて、文子は言った。さらに、ぐっと顔を彼に近付けて畳みかける。

「わたしもね、……スるのよ」

彼女は彼の手を取って、それを自身のスカートの中に導きいれた。

そうされて初めて思いつき、瑞夫は彼女の陰裂をまさぐり始める。その割れ目からは、早くも汁が染み出していた。

(この人……、淫乱なのか?)

まるっきり自分のことを棚に上げて、彼は思った。こんなに大胆で積極的な女が世の中にいることに、彼は驚かされていた。彼は考えた。現実は、妄想していたよりもずっと単純で、女はずっと淫乱じゃないかと。

その間中もずっと、彼女の手は、巧みに速度を変えながら、目まぐるしく瑞夫の肉竿をしごき続けていた。

(ああ……手コキ……、気持ちいい!)

彼女に囁かれる責め言葉は、脳から柔らかい波を生じさせるような気持ちよさだったが、こうして手で直接陰茎を摩擦されるのも、やはり気持ちよかった。しかも、彼女の手技はツボをよく心得ていて、自分でするよりもよかった。

「でも、やっぱり二人でシたいわよねぇ」

文子は言った。一方、心には同時に別のことを思っていた。

(ああ、キスしたい)

彼女は、彼の唇をじっと見つめていた。

(キスしてほしい)

だが、生憎彼は、こちらの要望には気づきもしなかった。そもそも、こちらの目を見ようともしないのだ。照れや遠慮は分かるが、もうちょっと柔軟になってほしい、と彼女は思った。

文子としては、唇を重ねることでより快感が増すし、何よりその行為そのものが好きだったので、ぜひともやっておきたいのである。彼女は、相手の好悪に関係なく、とにかくキスがしたかった。

ここで無理やり奪ってもよかったのだが、一応は相手を慮るという大人の対応を示すことにして、代わりに彼女は、彼の股間の方にアピールすることにした。もっとも、こちらも追々気にするつもりではあった。

文子はしゃがんで、彼の肉棒を一気に吸い込む。

瑞夫はまた驚かされた。頼まなくても、勝手に口淫を始めた彼女に。

(うわ! すごい!)

妻の鈴美なら、頼み込んだ末にやっとやってくれるかどうかなのだ。それも、やってくれるとしても不機嫌そうに。

(しかも、この人……フェラ……すごい……!)

金を払ってやってもらっても、こんなに上手い技には出会えないだろうと、瑞夫は思った。鈴美などもってのほかだ。思わず彼は彼女を見た。どうやっているのか、どうしても気になったのである。

すると、ちょうど文子も彼を見上げていた。目が合って、彼女はそれを細めてみせる。

「もっといいこと、しましょうか?」

肉棒を口から吐いて、文子は聞いた。

瑞夫としては、フェラチオが見たかったのであるが、彼が彼女と目が合って躊躇した瞬間に、残念ながらそれは終わってしまった。ただ、ドロドロに濡らされて、大粒の汁が滴る肉棒だけが、そのすごさを物語っているようだった。

文子は口淫をやめた代わりに、言葉通りの新たな行為に移った。

(パ、パイズリ!)

瑞夫は見た。さっきまで彼が一生懸命にこね回していた巨乳、その谷間に、彼のペニスが挟まっていくのを。それを見た彼の中では、フェラチオの感動さえも一気に吹き飛んでしまった。

文子は、自分で自分の乳を持ちあげて、器用に瑞夫の肉棒を挟んで見せる。彼女の乳房はボリュームが豊かな上に柔らかかったので、いきり立ったそれを難なく包みこめるのだった。

(すごい! パイズリとは!)

彼女の巨乳を目にしたときから、ぜひともそれは試してみたいことだった。しかしまさか、それを自分からやってくれるとは考えもしなかった。

文子の作った谷間に、肉棒は斜め加減に挟まっている。文子はそれに沿って、両の肉を同時に、あるいは交互に上げ下げする。緩い水風船が、それを割りそうなほど固くなっている棒の周りを跳ねまわっている格好だ。

(うわぁ……この乳マンコ、たまらん!)

それは、手でやるほどの刺激ではなかったが、視覚的に興奮していた瑞夫は、このまま一気に昇天してしまいそうであった。知らず知らず彼は、文子の胸の谷間を膣に見立てたごとく、自らそこに向かって腰を振りだしていた。

それを見た文子は、冷静に思った。

(あら、ダメだわこの人。もうイきそうだわ)

もう射精しそうだというのが、ちょっと意外な気がしたが、そう感じるのは、絶倫の枕必に慣れていたせいかもしれない。とにかく、彼女としてはまだイッてもらっては困るというので、やや強引に彼の腰を引き離すことにした。

「あっ、ああ……」

支えを急に失って、瑞夫はちょっとつんのめった。思わず、なぜ? という目で文子を見る。

その視線を受け止めながら、文子は立ちあがった。そして、彼女はさっきの問いへの答えを、唇で返した。

「ん、んん……」

瑞夫も拒まない。むしろ、待ってましたとばかりに舌を絡めてきた。

(いいわ……)

キスとは最もエロティックな性技なのだという意見があるが、彼女はそれに賛成である。目と近い所から男の官能を味える、というのがその理由であるという。視覚と性感が結合するという意味らしい。

(男のツバ、おいしい……)

さっきまでペニスをしゃぶっていた口で、相手の舌から直接唾液を吸い取りながら、文子は思った。彼女の中では、キスとフェラチオには、相通じる味があるのだった。

「フアッ! ヒァアン!」

尻の方から回ってきた瑞夫の指が、秘裂の襞をまさぐったので、彼女は喘いだ。

(欲しいぃ! もう、欲しいぃ!)

文子はやんわりと先方の肉竿に触った。そうしてみて、そいつがもう一旦山場は越したものと認識した。だが、これまでの流れからいって、相手の方から挿入してくるまで待つのは、時間がかかりそうだった。

(ダメ! 待てない!)

彼女はついに、自ら提案することにした。

「ねえ……」

肉竿を逆手でさすりながら、文子は彼にしなだれかかった。



<つづく>




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<6章 目次>
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[2010/06/13 22:00] | 「師匠のお筆」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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