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小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

「師匠のお筆」6-8(最終回)

『師匠のお筆』


6-8


「アア、いいわ! その固いので早く突いてっ!」

一層の硬度を体内に感知し、期待で膣壁をうずうずさせながら文子は言った。

確かに瑞夫の固さは、今日一番だった。はっきりそうと意識はせぬものの、妻が寝取られているかもしれぬとの可能性をちらりと閃いた影響から、そうなったのである。

かくもねじれた心理を、どうして彼が抱くにいたったのか。彼にとっては、もはや夫婦間の危機ですら肉欲のスパイスにしかなりえないのだろうか。とにかく瑞夫の陰茎は、ひと際固く、そして大きくなっていたのである。

「アンッ! そう、もっと、もっと!」

文子は、その発達した剛直を気に入っていた。それをずんずん突き入れられ、その腰つきに合わせて起こる快感の波を意識しながら、彼女は悦び喘ぐ。

もしこれを鈴美が味わっていたら、彼女はどう思っていただろう。どうしてそうなったかの経緯は置くとして、とりあえず大きく・固くなった瑞夫のそれに触れたとき、彼女の性欲が枕必から彼に向き直る可能性はあっただろうか。

答えは、否である。多くの女がそうであるように、鈴美にとっても、肉棒の質なぞ大した条件ではない。むしろ相手や、その人との関係が問題なのである。彼女の体が発情するのは、相手が枕必という憧れの存在であればこそなのだ。

もっとも、瑞夫のそれがいくら今のような大きさになろうとも、実際には枕必のものがそれをさらに上回るスケールだったので、いずれにせよ彼に勝ち目はないのであったが。

さてその枕必の立派な肉棒で、今しも鈴美は肉穴を突きまくられている。

「アッ、アッ、アッアッアッ……!」

外に夫のいることは知らないから仕方ないかもしれないが、隣の部屋に息子のいることは分かっているのに、それでも鈴美は大胆に喘いでしまう。だがもし夫の存在に気づいていても、結局結果は変わらなかっただろう。

彼女にとって、枕必、ないし彼によってもたらされる快楽は、もはやすべてに優先する事項というわけである。

それが証拠というべきか、鈴美は今、一糸まとわぬ生まれたままの姿を彼の前にさらけ出していた。息子にいつ見られてもおかしくない、この危機的状況下においてである。およそ破滅的志向と言わずばなるまい。

これを命じたのは、無論枕必だ。彼は、自分は服を少しも脱ぐ気がないくせに、鈴美には、有無を言わさぬ実力をもって、全裸になれと命じるのである。

彼がこんな無茶を言うのは、実は少々鈴美に飽き始めているからである。

恋愛でもなんでも、時を重ねるごとに要求がエスカレートしていくのが自然だから、枕必の求めは理に適っているし、実際鈴美もその順序に沿う形で彼に従っているのであるが、枕必にとって現在の段階は、既に退屈の始まりであった。

なぜなら、彼が鈴美との関係で楽しみにしていたのは、性のイメージからほど遠い良妻賢母をいかにして籠絡するかという、その一点であったからだ。

それが済んだ今、彼女は通常の愛人と同じであり、それなら彼には足りているし、もっと好みの女もいるのである。

(悪い玉じゃあない)

枕必は思った。

(これの恋心はそれなりに楽しめた)

思いながら、指の腹でフニャフニャと乳房をいじくる。

(だが、物足りないな)

彼の豊富な履歴に照らせば、彼女との今後を類推することは容易であった。彼は、いつしかこれまでに付き合った女の中に鈴美と似たタイプを見つけ、その所属するカテゴリに彼女を分類しようなどと思案していた。

と言っても、表向きはそんな素振りを一切見せないのが彼の信条である。鈴美の前で、あくまでも彼は紳士だった。

「どうだ? 筆よりも、やっぱりこっちの方がいいだろう」

紳士は言った。このセックスをより良いものにしてやろうとの彼なりの気遣いである。

「こういう筆の方が、気持ちいいんだろう?」

「はっ、うぅっ……、はいぃ、はひぃぃ……!」

鈴美は彼の問いかけに答えたつもりだった。だが、度の過ぎた快感のせいで狂ったように歪む口では、思いのほか鮮明に発音できないのであった。

「ひっいぃおち、いひ……、きひ、おち……いいでふぅ……!」

「ははっ、そうか、気持ちいいか」

彼は笑った。呂律の怪しい物言いも、彼にはちゃんと理解できているらしい。そうして言うよう、

「困ったなあ、こんな淫乱な弟子は」

憐れむような口ぶりだ、快楽に魂を売った、目の前の三十路女のことを。

「この前やった筆もだが、師匠のお筆は、みんなこっちに挿すのか君は」

(ああ……師匠のお筆……)

鈴美は思った。

(なんて素敵……!)

ちょうどそう思った瞬間だった。ガシャン! いくつかの置物が転げ落ちる。壁についていた手が滑って、傍の棚にぶつかったのだ。

「こらこら、あまり音を立てると、本当に聞こえるよ」

枕必がやんわりと叱る。隣室には神雄のみならず、枕必の娘・須美恵もいるのだから、彼としても、別に好き好んでそちらに知らせたいわけではない。

もっとも、彼はこれまでどんな女と付き合ってきたときも、殊更に娘にばれないように気遣ったりなど、何ら積極的な努力をしてはこなかったが。

「ダメじゃないか、しっかりしないと」

枕必は、鈴美のわき腹辺りを抱えて彼女を起き直らせると、自分の体ごと彼女を壁に押し付けた。そうして、彼女の髪に口をつけて囁く。

「ちゃんとしないと、神雄君に笑われるよ」

言いながら、密着した腰を前へ前へ押し出す。すると、鈴美の尻肉が枕必の下腹に圧迫されて歪んだ。

「“お母さん、ちゃんとセックスしてるのよ”って。“あなたの傍でも、ちゃんとセックスできるのよ”って。ほら」

枕必は、歪んだ尻肉をつまんで左右に引っ張った。おかげで、鈴美の肛門まで広げられ丸出しになる。

(神雄……神雄、ごめんね……。お母さん、枕必先生が好きなのぉ……!)

枕必の責め言葉で官能を掘り起こされ、肛門までさらされて鈴美はもだえ狂った。

「アアーッ! アッ、アヘェッ~!」

壁に半分口を押し付けたまま、鈴美は喘ぐ。枕必が後ろからくっついてくるので、自然とそんな格好になってしまうのだ。開けっぱなしの口からはだらだらとよだれが垂れ、舌は行き場なく壁を舐めている。

(気持ちいい! 気持ちいい!)

彼女はもう肉欲の虜だった。

そんな彼女に、枕必が畳みかける。

「先生のチンポが、好きで好きでどうしようもないんだな」

(ああ! 好きです! 先生のおチンポ! 先生のおチンポ!)

心で鈴美は応答する。もはや何を言われても無条件で受け入れてしまう境地だ。

「向こうの神雄君にも見せてやろう」

(おお! 神雄! お母さん、枕必先生のおチンポが、気持ちいいのぉっ!)

そして、鈴美は狂い啼く。

「オッ、オッ、ォアアッ! ァハァッ! ンッンッンッ……!」

と、その啼き声が終わらぬうちに、パシィィンッ! 彼女の背中を、したたかに打つものがあった。枕必が、言葉責めの効果をさらに倍加させるつもりで、彼女に平手打ちをくれてやったのである。

期せずして、この時、平手打ちの音は隣の教室にも響いていた。ちょうど同じ頃、ただし、音の出所は別で。

「アヒィッ!」

須美恵は、尻をぶたれて啼いた。ぶったのは神雄だ。つい先ほどまでとは立場が逆転したわけである。

別に、さっきやられた仕返しというのではない。彼女の尻を上から眺めているうち、何となく叩いてみたくなっただけである。

彼としては、いつになく大胆な行動だった。彼女と関係を結んでから数カ月、ようやく彼も慣れてきたということだろう。漠然と、“怒られはしない”、という勘も働いていた。

実際、須美恵は怒らなかった。むしろ好ましく感じていたほどだ。

(ああ、この子ったらこんなことするの?)

須美恵は、神雄の中に男性の力強さを見た気がした。それに彼女の中の女性の部分が惹かれ反応する。

「アハァッ!」

須美恵の口から、色っぽい吐息が漏れる。

神雄は一打では飽き足らず、二打、三打と平手打ちを浴びせかけた。手に当たる感触を面白がっている様子だ。

ペチッ! ペチッ! その的は、尻から背中にまで至る。打ちすえられたところは、ほのかに朱に染まっていった。

「ウフゥッ! アンッ! アハァン!」

打たれる度に、須美恵は熱っぽい声を吐く。

(ちょっと調子に乗ってるみたいだけれど……、でも……、悪くないわぁ)

鷹揚に彼の振る舞いを許しながら、彼女は感じていた。

神雄だってそうだ。元より、彼のペニスは須美恵のヴァギナに突き刺さっているのである。

ペチャン! ペチャン! ペチャン! 肉茎の出し入れの度に、肌のぶつかる音が鳴る。少年の体重に比例した軽い音である。

だがその軽い一撃でも、女を啼かせるには十分なようで、

「アッ、アッ、アンッ!」

肌の響きに合わせ、須美恵は満足そうに声を上げるのだった。

そうして彼女の濡れた肉穴が、神雄の未発達な肉茎をくるめば、ほどなく彼の性感は、限界近くまで高まるのだった。

(ああ! イきそうだ!)

そう心に叫んだのは、神雄ばかりではなく、教室の外にいる瑞夫もだった。息子と同じく、彼も今射精を身近に感じていたのである。

パンパンパンパン……! 肌の打ち合う音が鳴る。もう誰に知られることをも恐れずに、瑞夫は激しく腰を前後させて、文子の尻を揺さぶっていた。

「アア~ッ! アガァ~ッ! いいわぁ! いいわぁっ!」

文子も自分の世界に没頭して、ただただ快楽をむさぼる。そして、屹立した男根で、肉穴をほじくられる悦びに震えた。

「もっとぉっ! アブァァッ! もっとぉぉん!」

窓枠にしがみつき、豊かな乳肉をブルンブルン揺らす。乳房の反動は大きすぎて、時には壁にぶち当たり、激しくはじかれもした。

(ダメだ! 出る! このまま……このまま!)

精嚢から尿道にこみ上げてくる強烈な感覚、その快感に瑞夫の腰は止まらない。肉壁に亀頭がこすれる度にガクガクしながら、彼はハチャメチャに腰を振りまわした。

「来てぇっ! 来てぇぇっっ!」

射精が近いことを敏感に察知して、文子が叫ぶ。

勢いづいていた瑞夫は、それを聞き、なおさら肉棒を抜き去る努力を放棄した。

(うあっ! 中出し……! このまま! ううっ!)

快感が脳天を突きぬける! 瑞夫の腰は、ちょっと浮いたようだった。この瞬間、大量の精液が瑞夫の肉竿からほとばしり出たのである。

「はあっ! 出てる! 出てる出てる!」

ブルブルと尻の脂肪を震わせる文子。今彼女の膣内には、多量の精液が噴射されていた。その振動と、その熱さが、彼女の体内を躍動させる。

(出てる! 出てる!)

まだ惰性で腰を振る瑞夫。文子の大きな尻にしがみついたまま。

その時!

(出てるわぁ、神雄君の……)

と、須美恵。

(ああっ! 先生の! 先生のが流れてくる!)

同じく、鈴美。

この瞬間、まったく奇跡的なことながら、三本のペニスから、時を同じくして、一斉に三つのヴァギナへザーメンが放たれていたのである!

(熱い! 熱いわぁ! 先生の精液がいっぱい中に……!)

枕必の精液を膣内にあふれさせて、鈴美は窒息しそうなほどに興奮していた。彼の愛人に夫が射精していることも、彼の娘に息子が射精していることも知らないで、幸せそうである。

枕必だって、娘が、今自分が中出しした女の息子に、逆に中出しされているとは知らない。また、知ったところで大して驚きはしないが、自分の愛人が浮気していることも知らない。

娘も、父親の日頃の行状は知っていても、今しがた自分に射精した少年の母親に、彼が現に隣室で射精していようなどとは思いもしない。

(ああん、神雄君の、いっぱい出るようになったのね)

ただただ無邪気に須美恵は喜んでいた。

神雄は、彼女の悦びを知らない。そもそも彼は何も知らない。大人たちの思惑を何も。いや、知らない方が幸せかもしれない。

母親が隣で父親以外の男に膣内射精されたことや、父親が外で会ったばかりの女とセックスしたこと。父親については、自分のセックスを覗いたばかりか、それを見てオナニーすらしていたのだ。

もちろん、その父親は、覗いたセックスが息子のそれとは知らないのである。そればかりか彼は、ここに息子や妻がいることすら知らない。

その上、息子がまだほんの少年のくせに一人前にセックスしていることや、妻が他人にいつも中出しされていることも知らない。

中出し……気持ちいい……!)

瑞夫はのんきにも、ただ自分の射精に酔いしれているのみだった。

文子だけが、一部の関係を知っていたが、しかし彼女もやはり、今日の相手が誰なのかを知らないのである。

この卑猥なトライアングルの中で、彼らはただひたすらに肉欲をむさぼるだけの獣だった。


<おわり>




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<6章 目次>
1 2 3 4 5 6 7 8(終)

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妄想の座敷牢







<あとがき>

やっと終わりました。あー長かった。実際にはそれほどの分量じゃないんでしょうけど、随分時間がかかった気がします。とにかく下がりに下がるモチベーションを何とか低い所で維持し続ける毎日。いやもう、飽きて飽きて。

そもそも、どういう着想で始めた話だったかさえ思い出せません。この話の妄想でオナニーしたことだって、二回あるかないかだと思います(あるにはある)。何の因果でそんな話を綴らなければならないのか。自分との戦いでした。

しかし、始めてしまったものは仕方ありません。途中、休載して別の話に移ろうかとも思いましたが、そんなことをすれば二度と戻れなくなる可能性が濃厚でしたから、何とか踏みとどまって書き続けました。

とにかく一つやりおおせたこと、今となってはそれだけが収穫と思います。まあ、やりおおせたなんて大げさな代物じゃないですけどね。「小説」などとは便宜上銘打ってますが、それに見合う内容でないことは十分承知しております。

とりあえずエロ話が書きたいなーと思って、で適当に始めて……、本当は五回ぐらいの投稿記事で済ますつもりだったんです、とにかく簡略に。それで、筋も簡単なものにしようと。で、エロさも控えめな題材を選んで――。

ところが、これがまあその……、終わらない。書き出すとダラダラとまとまらない。そりゃまあ、元々ずぼらなもんですから練ろうとはしないし、まして下書きなんかもってのほかなんて態度なんですから当然といえば当然ですがね。

それでも、終わりの方なんかは結構本気で取り組んでるんですよ。――焦りましたね、真面目にやってみて。ああ、書くのってこんなに難しいのか、って。手を抜こうが抜こうまいが、実はあまり差がなかったという……。

中間部は、早く終わらせたい一心でかなりすっ飛ばして書いたので、極端にひどく読みづらいものになりましたが、その後反省し、会話や独白、改行を多めに挟むなどの工夫をしました。最終章がそのモデルです。

しかし、肝心のエロシーンがどうにも淡白になってしまうという、これが一番の課題です。もっとも、この点は、本心から自分が興味のあることであれば書きこめると思うので、それによってはマシになるかもしれません。

次回は、もっとバカバカしくて、自分自身エロいと思ってヌいている妄想を書くつもりです。また思い出して見に来てやって下さい。お役に立てれば幸いです。


<おまけ>
ここで動画を一本。
本作中で文子がやったような膣書道を制服姿の女優が試みています。
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[2010/06/19 22:14] | 「師匠のお筆」 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
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コメント
師匠のお筆を読んで
 立派な小説です。師匠のお筆を2回読んで、あらためて”パート2を読みたい”と思いました。この小説は傑作です。父師匠の自身のお筆を使っての凌辱と、娘師匠による生徒のお筆に対する凌辱、お筆ならなんでもいい文子。作者のセンスの良さを感じます。続編をどうしても期待してしまいます。この後、お筆から離れられなくなる鈴美、お筆が成長していく神雄、個人的にどうでもいい端夫のお筆。須美恵のお筆遊びとか、鈴美の良いお筆は大切にし悪いお筆は捨てていく、そういう鈴美を見て勃たす師匠、更に夫が亡くなったら鈴美家の駐車場は先生二人の車が常駐され死んだ人をあざ笑う。(仙台の教師が死んだあと、妻と不倫相手は何回ヤッたのだろう?)家の中は壁を挟んで二組の獣+時々やって来て二本のお筆を利用している文子。二つの部屋は言葉を覚えた神雄と鈴美の淫語でいっぱいだったりしたら私は楽しいです。これからも今まで通り良い作品を期待してます。
[2010/08/29 22:55] URL | (2) #afXvPe0k [ 編集 ]
Re: 師匠のお筆を読んで
コメントありがとうございます。このような駄文を2回も読んで下さったということに、素直に喜びもし、他方それ以上に大変恐縮しております。

続編についてですが、正直なところ、あまり乗り気ではありません。すみません、別にもったいぶっているわけではないんです。ただ、あとがきにも書きましたが、元々興味を持って書き始めた話ではないのが事実。

それに、本編でも薄々匂わせましたが、枕必という男は、性とは無縁の所で生活している良妻賢母を淫らに染めあげていく瞬間に悦びを見出しているのであって、既に自分の手に入り淫乱と化した女にはそれほど興味がないのです。つまり、鈴美には少々飽き気味なのです。彼は、女には不自由しませんしね。

一方、彼の娘須美恵という人にもまた父と似た所があって、彼女も飽き性。すなわち、少年が少年でいるうちのほんの短い一瞬だけが彼女にとって興味の対象なので、あと長くて一年もする間に神雄には愛想を尽かしてしまうでしょう。

神雄もまた他の生徒同様別の教室を紹介されるわけです。その時彼がどういう態度をとるかで話が転がりそうですが、脅してどうのこうのというのは難しいような気がします。

他方、彼の母鈴美は枕必をすぐに諦め切れるものではないでしょうし、既に欲望に従って行動してしまった事実もありますから、今度は追う立場として家庭も顧みない勢いで不倫に邁進していくことになりそうです。

その点、枕必も彼女を極端に嫌ったりしないで、だらだらと性対象としての関係は続けていくでしょうが、ただ彼は別に彼女という人間自身にそれほど魅力を感じているわけではないので、今後彼女だけにこだわって関係を掘り下げたりはしないと思います。

となると……、という風に妄想していくと、いささか思い浮かばない展開がないではありませんが、それが果たして(2)さんの気に入るものかどうかというと微妙かと存じます。

(2)さんの想像力はすごいですね。壮大なお話になりそうで、ちらっと見ただけでも楽しそうです。それが反映できるといいんですけどね。私ごときの筆力では……。

とりあえず今は作品のバリエーションを増やしたいので、企画中の作品を次々と形にしていけたらと思っています。目下、短編や並行連載での新作を検討中です。

とはいえ、せっかく貴重なご意見を頂戴しましたので、なるべく前向きに小作の続きも考えます。本当に考えます。でも、期待はあんまりしないで下さい。

ありがとうございました。
[2010/08/30 02:48] URL | jeezlee #- [ 編集 ]
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