おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

>googleでほかのページを検索する<



なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



官能文書わーるどAdult Novels Searchアダルトクリエイターズ官能小説セレクション
妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

「青き山、揺れる」(61)

「――祐子さん……祐子さん!」

軽く肩を揺さぶられて、祐子ははっとして赤井の顔を見た。

「どうしたの、想像しちゃった?」

彼は言いながら、泡に埋もれた肛門をグリグリとなぞってくる。

「アン、やだ……」

祐子は媚態を作って腰をくねらせた。アヌスが感じたからでもあり、また図星を突かれたせいの照れもあった。

「今日使ってないんでしょ? ココ。……あいつらも冒険心がないよねえ」

彼の指は早くも門の入り口を進み始めていた。泡をまとった指はよく滑る。既に使い慣れたルートではありながら、確かに今日はまだ誰も通っていない。

(もし、黒岩親方がいたら……)

祐子はまた追憶に気を取られ始めた。

あの稽古場での一件の日も、あの後土俵の上で散々に気をやらされた。黒岩にアヌスへと肉棒をはめ込まれ、何度も腰を叩きつけられた上、クリトリスをつままれた時、彼女の理性は崩壊していた。恥も外聞も無く黄本の腹の上でよだれと涙を流し、あられもなく素っ頓狂な声で啼いて果てたものだ。

もしも黒岩がいれば、今日も今日とてあの岩の塊のような陰茎で目いっぱい肛門を広げられていたに違いなく、そう思えばこそ彼の不在は残念であった。他の男に抱かれている間はさすがに忘れていたとはいうものの、ひと度意識に上ればやはり欲しいと思うもので、どれだけ貪欲なんだと我ながら呆れるほどながら、彼女の肉門はむずむずと開閉を繰り返すのだった。

そんな運動を見て、黒岩は言ったことがある。

「いいケツマンコになったね」

祐子は顔を赤らめた。ただでさえ間近で詳しく観察されて恥ずかしいのに、性器になってしまったそこの仕組みや、その上自分が男を欲している心まで見通された気がして、いたたまれない思いだった。もっとも、そうなったのは彼のせいなのだ。彼の開発によって、祐子の尻の穴は便を出すだけでなくペニスを入れる穴になってしまったのだ。子供のできるはずのない、何の生産性もない、ただ下劣な欲望を満足させるためだけの交合場所をつくる、まさにセックスのための肉体改造だった。

しかし、彼女は恨んでなぞいない。むしろ感謝しているほどだ。性への好奇心満載な彼女の心は、それによって新たな快感の得られたことにすこぶる満悦なのである。そして、その新性器誕生の父ともいうべき黒岩よりの言葉に彼女は喜びさえ感じていた。“いいケツマンコ”というのを、褒め言葉として受け取るのが彼女である。

「ねえ祐子さん、親方いないけどいいよね。祐子さんもそろそろこっち欲しいでしょ」

赤井は言って、尻の中を混ぜ返した。クチャクチャと泡の混ざる音がする。

彼の言うとおり、確かに“そろそろ”だった。かねてからの黒岩の指導通り、昨晩、そして今朝一番と入念に“準備”は施してある。それはアヌスをヴァギナに変えるための、秘密の儀式であった。

祐子は頷いた。彼女の手の中で赤井のプラグも逞しく準備を完了していた。

(この人……)

祐子は密かにほくそ笑んだ。相手も自分の尻穴へ入りたがっていることが分かって嬉しく、かつこれから入ろうとしているそれがたまらなく愛しかった。

彼女はそれを二、三回しごくと、素早く後ろを向いて構えた。そして手で突起と挿入口を調節しつつ、自分から挿し入れていく。男が何もしなくても女が全てお膳立てをしていくというのは、風俗通いが趣味の赤井にとって当たり前であり、彼に仕込まれた祐子にとっても自然なことになっていた。

「ン……ン、ン、ンン……ッ!」

グ、グ、っと先端部が穴の入り口を広げ押し入ってくる。祐子は唾を飲み込んだ。そのままじわじわとくわえ込んでいくつもり、だった。

が、そうはいかなった。石鹸のせいだろう、ツルツルとよく滑って、なんと一気に腰が落ちてしまったのである。

「ンンハッ!」

目を白黒させて、祐子は口を開いた。腸内をえぐられる感じだ。急な衝撃で、一瞬呼吸もままならなかった。言うまでも無く、肉茎はズッポリと尻穴に埋まっている。

「おお、根元まで入ったねえ。そんなに欲しかったの?」

赤井は笑いながら言って、祐子の腰をつかんだ。そして、そのまま揺さぶりだす。

「オッ、オッ……!」

動物的な奇声を上げて、祐子は彼の上で踊り始めた。自分から挿入をしても、結局ペニスの前では主導権を握れない女なのである。

赤井の腰づかいには次第に拍車がかかりだした。彼はさらに、祐子の乳房も持ち上げ始める。男としての自然な反応だろう、タプンタプンと揺れ動く乳房を背後から握りしめたいと思うのは。

「ンンッ! ンフウゥー……ッ!」

(お、おっぱい……おっぱいは……!)

胸への愛撫は否応なしに気分の盛り上がるものだ。祐子の口元からはよだれが、局部からは放屁のような音が漏れ出始めた。獣のように本能より求める快感が、肉体を乗っ取りだしたのだ。まさしく交尾である。

赤井の両手はたわわな乳肉を握りしめ、そのまま開いていた手のひらを狭め、中央に向かって絞り込んでいく。だが、ソープの潤滑があるため、柔らかい肉はすぐに手の外側へとこぼれ出ていってしまう。彼はそうやって胸の感触を楽しみつつ、時には尖った乳首を指ではじいてもみた。

「ンア、ア……ッ!」

性感帯への責めは、のぼせる女を悦ばせるばかりだ。祐子の陰門からは、明らかに石鹸とは違うねっとりとした汁が滴り始めた。

すると、ちょうどその頃合いを見計らったかのように、そこへ赤井の手が伸びる。途端に、彼女の脳髄に電撃が走った。

「アアアアァ……ッ!」

クリトリスが剥かれたのだった。祐子はぐったりと、かつうっとりと後ろにその身をもたせかけた。もうどうなってもいい、そんな幸福な心境である。

言われるがままに脚を開き、そして陰唇の開帳も受け入れた。このまま指を入れられ、前後の穴をかき混ぜられ――

(イく……)

想像しただけで恍惚となって、祐子は体を火照らせた。

ところが、いよいよ指が入る、いや入ったのと同時だったろうか、思わぬ中断を喰う事態が起こったのは。

浴室の扉が開いて、一人の男が覗きこんできたのだ。黄本だった。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)



ひとみの内緒話
リアル官能小説



テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2011/05/18 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(60)

女の相撲の取り方は、いづ美から教えてもらった。男社会である角界において、それは女性が果たせる貴重な役割であり、すなわち女将の使命であると。

しかし、まさか本物の相撲を取りながら、同時に女の務めを果たすことになろうとは、全く考えもしないことだった。これだけ破廉恥を重ねてきて一見矛盾するようではあるが、祐子にとって相撲、ひいてはスポーツには、まだまだ純粋な敬愛の念が強かったのである。スポーツ報道がライフワークたる所以だ。

それがどうだ。かかる敬愛対象ど真ん中の現場、しかも絶対神聖であるはずの土俵上で肉欲をも同時に消化しようこととなるとは! セックスは愉しみでこそあれ、あくまで密やかなるべきものであって、それといわば正々堂々健全なる楽しみのスポーツとは、いつでも一線を引いて、ある種交わることを恐れてさえきたというのに。

「ンッ、ンフゥ……ッ!」

組み合うというよりもはやすがりつくように相手の胸に頬をくっつけて、祐子は苦悶に忍び啼いた。健全と不健全は今や完全に混濁している。両者は肛門を境にして交じり合い繋がっている。祐子は混乱し、かたかたと顎を震わせた。

こんなことがあってはならないはずだと、そういう気持ちがある。そもそも、全裸で相撲をとることに全く抵抗がなかったといえば嘘になるが、女であればこそ当然に服を着なければならないという見識には、相撲の様式を尊重するが故にかねてから反対ではあり、決して浮ついた期待だけで裸になったわけではない。やはり一定の節度と真面目さは持って稽古場に入ったのだ。

この辺り、余人には共感しづらい論理ではある。事実、黒岩などからすれば、最初から期待していた癖に何を今さら、という感じであろう。そして、その観測もあながち的外れではないというのがややこしい所だ。この点を祐子に言わせれば、確かにそういう傾向もあるが、自分には自分なりの線引きと心積もりもまたあるのだ、と弁解することになろうか。

「ウ、ウゥ……クッ……」

祐子は震える奥歯を食いしばる。声を出してはいけないと、そう思う。もし一瞬でも声を漏らせば、その声は間違いなく性的喜悦の色を帯びているはずであり、この場がすっかり情欲に覆い尽くされてしまうことになるだろう。それではいけない、公明正大な場に密やかな猥褻をばらまいてはいけない、尊敬するスポーツ、一面では己の世間的アイデンティティーをも形成するそれを汚すわけにはいかないと、祐子は恐れ慄いた。

しかし、現に肛門に陰茎を入れられて性交している、これは事実でありごまかしようのできないことだ。このことにいかなる説明が可能であろうか。元々欲望のままに動くだけの黒岩には何の釈明も必要のないことだったが、祐子の場合そうはいかない。彼女は今あくまでも、“青き山”として土俵に上がっているのだ。

一方このことは、対戦相手である黄本にも戸惑いを与えていた。裸の女と土俵上で抱き合うだけでも異常なことなのに、師匠はその女を目の前で犯し始めたのである。いくら自分と、さらにこの場にいる男のいずれとも肉体関係のある女だとわきまえていても、試合の最中にこういう状況になった場合、彼にはもうどうしたらいいか判断できなかった。また同僚らの目もある。だから、とりあえず組み合う体で固まってみたが、結果的にそれは女を犯す片棒を担いでいるに過ぎないのだった。

しかも目の前の男女は、アナルファックというアブノーマルな行為に興じているのである。既に独特の擬音が結合部から漏れ出ている辺り、彼からはっきりは見えないが、きっと彼女のアヌスはあられもなく広がって、真っ直ぐ太いペニスを貪欲にしゃぶり込んでいるのだろう。黄本もよく知っている、あの毛深い尻の谷間、普段はそこに埋もれてつつましやかに閉じている口が、今は真ん丸に開いて底の深い穴を見せているに違いない。

黄本はまた、祐子のファンを自認する男であり、彼女が自分の腕の中で他の男、しかも尊敬する師匠と、その上肛門まで捧げて性交していることに、心中些か複雑であった。たとえ彼女が女将と同様慰み者の立場だと分かっていても、その憂いは拭い去れなかった。たとえ彼の陰茎が、最前からきつく縛ったマワシを持ち上げんばかりに勃起し、鎮まることがなかったとしても。

黄本の悩みは、祐子にも気になるところであった。彼が自分の信奉者であるという、そのことは承知していたし、それだから他の者に比較してどうというわけでもないのだが、やはりある種の優越感を誇りつつ、憧れられる対象としての気取りを装ってきた部分も多少ないではなかったのだ。それが今や、折角の彼の好意を無に帰さんと欲するように、無節操にも彼の胸に抱かれながら、他の男と交尾をしているのである。

(黄本君、ごめんなさい……)

祐子は心に恥じた。情けない格好だと思った。セックスのために黄本の人格を無視して、彼をつかまるためだけの存在と化していることにいたたまれない恥ずかしさを感じた。二人の関係上、今さら幻滅というのも白々しいが、こうまであからさまな挙動に出ては、さすがの厚顔無恥も良心が痛むというものだ。それなのに性の悦びを謳歌したい己を否定はできない。

かつてこうやって奔放に性の乱れを愉しんできた祐子だから、努素毛部屋ではまるっきり性愛玩具同然に見なされてきた。それはそれで快いことではあった。しかし、その中にあって、出会う以前から、つまり世間一般の祐子のイメージを含めて支持してきた黄本の存在というのは一種独特で、それは日頃彼女が大事に守り通している建前の残照ともいうべき貴重なものだった。

だからこそ、余計に恥が大きい。だからこそ、声を出してはいけないと思う。

(我慢……ああ……が、我慢……でも……)

踏ん張り続ける脚がガタガタと揺れ、それで一層黄本の胸に寄りかかる格好になると、祐子の心も揺れ動き、そのこだわりももはや風前の灯であった。切なげに眉根を寄せた表情は、すっかり性交時のよがり顔である。おまけに、排泄器官での交尾というものは、言いようも無い焦燥感を覚えさせられるものだ。

そんな焦りをあざ笑うかのように、黒岩が声をかける。

「ほれ、のこったのこった」

まるで子供の遊びのように彼は言い、肉茎を引きずり出し、そしてまた押し込み直す。

「ウッ……ウッ……!」

次第に踏ん張りがきかなくなって、いよいよ突っ伏した顔が黄本の腹肉にめり込み始める。ズ、ズ、と前へ押される。相撲としては白熱した勝負と言えるかもしれない。

黄本は相変わらず困惑中で、ちらちらと師匠の顔色を窺いながら、ただただ顔を赤らめている。その胸の脂肪に祐子の熱い吐息がかかる。普通だったら、この可愛い女を抱きしめて独占したいところだ。だがそうはいかない。視界には、他の者の姿も映る。

祐子の念頭にも当然彼らの姿はあった。だがあえて見ないようにしていた。ただ一瞬だけちらりと白木が目に入ったことがある。祐子が童貞から脱皮させてやった男だ。彼とは二回り近くも年上の自分である。祐子は目まいを覚えた。屈辱の極みである。もはやこれまで以上に大人の女としての説得力を欠くことになるだろう。

(ああ……もう……)

熱した頭はくらくらし、鳥肌の立った全身からは汗が噴き出す、と、祐子の決意はもうどこへやら雲散霧消し、敗北は目前であった。実際の居場所は土俵中央だが、彼女の心は早土俵際である。ほんのあとひと押しで、足元から崩れおちるのは確実だった。

と、ここでとどめを刺すように黒岩の猛襲が始まる。いな、彼にしてみれば、ようやく本腰を入れて趣味にまい進し始めたのである。腰の前後運動を次第に加速し大きくし、連打する張り手のようにバチバチと畳みかけていく。

刹那、祐子は負けた。

「アアッ! アアァー……ッ!」

腹いっぱい絞り出すような喘ぎ声を高らかに上げて、彼女は堕ちた。黄本が慌てて両脇を掴まなければ、そのままずるずると前に倒れ込んでいただろう。

されど黒岩の猛攻はやまない。青筋の立つ肉棒で菊門をぐりぐりこじあけ、その穴の伸びきった皮を酷使して快楽に酔う。その苛烈さを象徴するかのように、祐子の乳房が凄まじいバウンドを見せる。ちょうど黄本の腕の下から垂れ下がった位置だ。

その様子を見ていた赤井が、ぼそりとつぶやく。

「おお、おお、青き山、揺れる」

それは相撲を見る者の感想としてあまり聞かれない表現だったが、的確にこの取り組みの印象をまとめてはいた。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)



ひとみの内緒話
リアル官能小説



テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2011/05/06 21:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(53)

「ん? 亜矢子ちゃん、パイズリ知らなかった?」

赤井が尋ねる。

「うん。……ていうか、マジすごくね? 胸で挟むとか、チョーありえないし」

亜矢子は言いながら、祐子の胸と顔とを交互に見比べた。“おばさん、何やってるの?”とでも問いたげな、冷静かつ小馬鹿にしたような表情である。その頬には、何か滑稽なものを見つけた時の、あの弛緩した感じが見てとれた。

祐子は顔を赤らめた。至近距離で自分の仕事を見守られることへの照れもあったが、問題の本質はもっと根深い所にあった。

少女はこの行為を知らないと言った。自分としては想像だにしなかったことだ。いつものこととて、半ば無意識にこの行為を開始した自分としては。

しかし、亜矢子の感覚の方が一般的かもしれないのである。考えてみれば、胸で男性器を挟むなんて訳の分からない行為だ。祐子は、“パイズリ”と一言所望されただけで的確にそれをこなしてしまった自分に、恥じ入らざるをえなかった。知らず知らずのうちに、職業的とすら言える水準にまで、我が性の知識は到達していたらしい。一般社会的にはやはり“ありえない”行為に違いないはずである。

祐子は、さりとて職場放棄するわけにもいかず、ただ差し俯いて黙々と胸を動かし続けた。頭の上では、彼女を飛び越えて会話が続く。

「上手いだろ、このおばさん。……おマンコに入れてるみたいに気持ちいいんだよ」

赤井はまたしても祐子をおばさん呼ばわりしつつ、彼女をおもちゃのようにして我が物顔に使用する。

「入れてるみたいに?」

亜矢子は問い返した。

すると、それに答える代わりに赤井は女達にとり思いがけない提案をした。

「そうだ、亜矢子ちゃんもやってみなよ」

言うが早いか、亜矢子の肩を抱きにかかる。自由になった肉棒が、ブルンとしなって宙を舞った。それを切なげに目で追う祐子。

「い、いいって、無理だから」

亜矢子は気の進まない風であったが、結局押しに負けて赤井の膝元に座り込む形になった。しかし、剛直を前にすると、なおも乗り気にまではなれないらしい。正面から顔をそむけ、手を前に突っ張ろうとする。

と、そこで、赤井は祐子に向かって言った。

「祐子さんも手伝って。ほら、教えてあげてよ」

「あ……」

しばししょげていた祐子は、この指示を受けにわかに立ち上がった。“教えてあげて”、この言葉に微かに心が弾む。自分の持ち場を与えてもらったことと、そして再び湧き起こった少女に対する興味、これらが混然一体となって彼女に亜矢子への手を取らせる。

「ちょっ……」

祐子に触れられた亜矢子は、明らかに嫌そうな様子だ。彼女にとって、この三十路女は依然として得体の知れない相手である。それが体を掴んできたとあっては、恐れすら感じるのだった。

しかし、祐子の方はそんなことにお構いなしである。彼女としては、先程の軽い辱めに対する仕返しの気持ちも多少あった。かつはまた、少女に対する優越的感情が再燃してきたのもある。

「大丈夫、Dカップもあれば十分挟めるって」

頭上で赤井が言っている。亜矢子の乳房は、なるほど、肋骨が浮き出るほど細い脇腹に比べ、しっかりとした出っ張りを見せていた。全体に華奢な割には、均整のとれた女性らしい体型である。

祐子はその胸に後ろからやんわりと手を這わせていく。たちまち手のひらの下で鳥肌が立つ。しかし、祐子には分かっていた、その皮膚の下には快楽への飽くなき期待と好奇心の隠れていることを。

「ちょ……やだって……」

人見知りそうに、控え目に拒む亜矢子。それでも拒み通せないのは、やはり先程相手の技量を見せつけられたせいもあるだろう。年の離れた姉妹のごとく、力関係は歴然なのである。

その姉は、妹に良からぬことを吹き込む悪い姉である。彼女は己の胸を相手の背中に押し付けながら、相手の胸をすくい上げ、男の股間へと向かった。男の方でも気を利かせて、自分で自分の肉棒を支え、相手のやりやすいようにしてやる。

「そうそう、ほら、挟めた」

彼は嬉しそうに言った。その言葉通り、確かに中央に寄せた乳肉の狭間に、男根はすっぽりと挟みこまれていた。上から見ると、小麦色の肩と水着跡のついた白い膨らみ、その間にからみつく黒い毛むくじゃらがコントラストをなしている。

「どう、どんな感じ? 初体験のパイズリは」

本人よりも興奮気味に赤井が聞く。

「え、なんか……変な感じ……」

亜矢子は言葉少なに答えた。説明のしようがないといった感じだった。胸は後ろの黒子によってなおも自在に操られ、直立する肉棒の周りをグニグニと形を変えつつ這いまわっている。

その黒子が、耳元でささやく。

「唾垂らして……」

「え……?」

さっきまでの軽蔑した調子とは異なって、しおらしい様子で聞き返す亜矢子。今や完全に姉の手に落ちている彼女である。彼女が戸惑っていると、その僅かの時間も惜しむように、肩の向こうから乗り出してきた顎からトロリとした糸が流れ落ちてきた。亜矢子はそれをぼんやりと見ている。糸は谷間に混ざって、クチャクチャという音を立てた。

次いで、亜矢子もそれを真似することになった。何も考えられず、ただ今の手本通りにやってみる。すると、彼女の唇から透明な糸がこぼれるかこぼれないかの内だった。

「ン、ング……!」

その唇に別の唇が重なった。祐子だった。彼女の悪戯心が少女の唾液を求めたのだ。

少女はとっさのこととて驚きこそしたものの、断りはしなかった。彼女は年長者の言うがままに、今度は自分の手で“乳マンコ”を作って男根の慰めとすると、後は淫欲の接吻をただ前向きに受容していった。

年長者は熟練の技で、またしても後輩の股の下へとその手を忍び込ませる。

「ンフ……ッ!」

後輩はさすがにこれには難渋を示すが、もはや避けられぬものだということも思い知らされている。そうして、陰唇から肛門にかけてスースーと涼しい風の通るような感覚になる頃には、すっかり彼女は昇天の悦楽を味わうのだった。

一方、仕掛ける側に回った祐子ではあったが、次第にもどかしい気持ちが盛り上がってくる。それが高じて腰をくねくねと動かしだす。普段なら、相手が同性にしろ異性にしろ、ここいらで攻守交代といきたいところなのである。

彼女は迷った。そしてその挙句に、赤井の手前ではあるが、亜矢子との絡みで現在の火照りを鎮めることに決意した。早速実行に移すべく、まずはパイズリをする相手の片手を取り、自身の体へと向けようとする。

が、それよりも一足早く、赤井の方が行動に出ていた。

「おいおい、二人だけで気持ち良くなってもらっちゃ困るよ」

彼は言いながら、亜矢子の両頬から両耳を撫でた。彼女がどうやら本気で悶え始めたのを悟って、彼もまたじれったくなったのである。

「やっぱり中でイきたいなあ」

と言いざま、赤井は女達から一歩身を引いた。自然、彼のそそり立つ男根を見上げる格好となる彼女達。それらを見下ろして、彼は言い放った。

「どっちのおマンコでイこうかなあ」


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)




テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2011/03/20 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(52)

「祐子さん、パイズリ! パイズリやって」

その言葉とともに、祐子の眼前に太い肉棒がボロンと投げ出される。今の今まで彼女の中に入っていた肉棒だ。まだ固く立ち上がって元気満々である。

祐子はほつれ毛をさりげなく直しながら、そそくさと膝立ちをして、赤井の足もとに近寄っていった。そうして自前で豊乳を持ち上げ、その谷間で肉棒を挟みこんでいく。

初めは思い切り胸板から押しつけていって、男性のシンボル、玉袋までを含む全体を一気に包み込む。目算を誤り勢いがつき過ぎて正面衝突した格好だが、半ばは確信的でもある。男性全体を自身の乳腺で感じたいのだ。また、衝突の瞬間丸い脂肪がバウンドして、相手の股間にずっしりとした衝撃を与えるのが、彼女のこの行為にかける自信のほどを象徴してもいた。

祐子の乳は大きい。俗に言う、“巨乳”の呼称にぴったりである。くどいようだが、彼女はこの豊満な乳という武器によって成り上がってきた観すら否めないのだ。もちろん、他の器量のおかげもある。が、やはり“巨乳アナ”の称号は伊達ではない。

その武器は、その存在自体で有効ではある。容姿を彩る、大きなアクセントだ。しかし、彼女はそれを、もっと直接男性に対して使用しようというのである。それが、いわゆる“パイズリ”という技で、祐子はこれを得意としていた。

宿命というものであろう。豊かな胸に生まれ育った女として、男を悦ばせたいと思った時、この行為に及ぶことは自然な流れだった。男の方でも少なからず彼女の胸に目を付けて付き合うわけもあり、その結果、男にねだられ、仕込まれて今日まで来たのである。

また、乳房も乳房で、男に揉まれることで成長が加速するぐらいのことは周知の通りだが、さらに男根というフェロモンの塊を直接くっつけることで、もっと大きくなりもし、かつ、いつしかそれを挟みやすい形状に進化していったのであった。

かくして、祐子の乳房は性の玩具となったのである。妄想の空で彼女のそういった姿を描きつつ、しかし現実にはそんなことはやらないだろうと――実際、ニュースを読む彼女の堅物そうなスーツ姿からは、余りに懸隔のある様ではあった――一般の視聴者は考えるわけだが、どうしてどうして、日常の行為としてそれをなしている彼女なのである。そして、彼女に言わせれば、それは巨乳にとって当たり前の仕事だというわけであった。

仕事は滞りなく進行していく。さっきぶつけた胸をゆっくりと上下させる。圧迫された乳肉が赤井の股間の上を滑る。まずは乳房全体の表面で、男性自身を愛撫するのだ。その間、陰茎は下腹に押さえつけられて上空を見上げている。その表面は、先程までの亜矢子や祐子との交わりで濡れたままだ。おかげで、よく滑る。

そのヌラリと伸び上がった幹部の裏の筋を、凝り固まって尖った乳首がなぞり上げていく。祐子にはゾクゾクするほど気持ちの良い瞬間だ。雄々しい固さに乳首で触れられる悦び、乳を性器のように使える悦びが心に充満していく。自分ならではの乳房の大きさが、これほど役に立つことないだろうと思う。

そういえば、かつて彼女の胸はこんな風に命名されたことがあった。

「乳マンコ」

まさに性具として使用する乳という意味だ。これを言ったのは緑川。例によって祐子を罵る意図で言ったものである。

「チンポ専用の乳だな、この乳は。あんた、アナウンサー辞めて、これ仕事にした方がいいんじゃないの。これしか才能ないんだし」

ひどい言われ様だったが、不思議と腹は立たなかった。祐子自身、妙に自覚する部分があったからである。乳房で女性器の代用をするのは、確かに変なことだとは思う。しかし、実際問題、巨乳の役立て方というのはこういう形しかないのではないかとも思うのだ。そして、少し情けない恰好だとは思うが、乳房でペニスを挟んでいる時、これこそが自分のあるべき姿だとも感じるのである。

何より、嬉しいのだ、乳房でペニスを悦ばせられることが。谷間の中にペニスがある時、彼女はそれをまるで息子のようにかわいく思うし、一方で、その固さが逞しくも思え、それに身をくっつけていることで安心を覚えることもある。また、単純に肉体的に気持ちいいというのもある。

パイズリしか能のない女、自分はそういう女だ、と自嘲することもある。だが、それで良かったとも思う。そう思える程、彼女にとってこの行為は意義あることなのである。

祐子は、母乳を搾り出すように脂肪を持ち上げると、もう片方の手で男根を握り、夢中で両者を擦り合せた。

「ハアァ……」

思わず唇を震わせる。擦れる瞬間が気持ちいい。だが、もっといいのは何と言っても挟む時だ。祐子は乳肉を左右に開くと、上向きの剛直を一気に胸板へと沈め込んだ。覚えたての頃に比べ、随分と挟みやすくなった。形状・技術の向上に加え、年齢的な変化もあるだろう。胸の位置が下がり、脂肪が垂れてきたことでパイズリ向きになった。

挟んだら、まずは脂肪の塊を互い違いに動かして、間の男根を弄ぶ。上から見ると、亀頭が右左、左右と半回転する様子が分かる。柔肉の中では、竿がツルツルと滑っているのだろう。時折粘液の、ネチャッという音が聞こえる。

続いて、肉竿に沿って二つの肉塊を上下に動かす。これこそまさに、女性器と同じ役割である。胸の谷間に挿入した男根は、そこを女陰と見なしてピストンするわけである。もっとも、動かすのは女の方だ。女は持ち上げた乳房を上下に振って、ペニスをこする。谷間から剛直をこぼれ出させないようにするのは、中々に骨の折れる仕事だ。それを祐子は慣れた手つきでこなしていく。

男が動く場合もある。女が寄せて待つ胸の狭間へと垂直に、男根を文字通り挿入するのである。今の状況のように男が仁王立ちしている場合は、このやり方の方が容易い。

(あぁ……乳マンコ……)

我が胸に入るオスの生殖器を、祐子は満足げに見守った。肉をかき分けかき分け、ずず黒い棒が赤茶色の乳輪の合わせ目を通って、生白い皮膚の双丘の中へと消えていく。その後、出たり入ったりを繰り返す。時々滑り過ぎて胸板を縦に移動し、真っ赤な亀頭が鎖骨の近くへとこんにちはすることもある。とんだやんちゃ坊主である。

「ンフ……」

祐子は、目を細めて彼との戯れに酔った。暴れん棒は胸の谷間を完全に女陰と認めたようで、丸っきり子作りよろしくピストン運動を繰り返す。ペニスとヴァギナならぬバストとの交尾である。動く度、股間周りがパフパフと肉の丸みにぶつかって、その表面を波立たせる。中央に寄った乳輪は、陰毛の中に埋まったままだ。

さりげなくよだれを垂らしてみる。下唇の輪郭を乗り越えて、ツーッと一本の糸が流れ落ちる。それは下の山肌に着地した。胸を上げ下げして、上手くその汁を狭間の方へと移動させる。要は、追加の潤滑液というわけである。

亀頭も汁を吐いていたが、生憎それは帽子の中に溜まるのみであった。本来ならば、それのとろみも潤滑液になるはずなのだ。その上、男の精のにおいが直に胸に染み付くはずなのだ。祐子は些か残念であった。

かつて、白木が谷間で自失した時のことを思い出す。その噴き上がりは勢いよく飛んで、祐子の顔面にしたたかに当たったものだ。その時祐子は、乳房が最後まで“乳マンコ”たりえたこと、すなわち乳房の性交で陰茎を射精に導けたことに誇らしさを感じていた。陰茎が、胸の谷間を膣だと認識してくれたと理解したのである。その時感じた高揚感たるや、実際の交合とはまた一味違った、独特の良いものであった。

今もそのことを思いだしながら、祐子はうっとりと胸で肉棒をしごいていた。このまままた射精を味わいたいものだ、などと考えながら。もはや、傍観者の存在をすら忘れていた。

ところが、その忘れていた者が、思いがけず急に存在感を復活させてきた。

「へえ……それがパイズリっていうんだ」

かの者は言った。その声音には、好奇心と、そしてまたしても軽い侮りの情が浮かんでいた。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)




テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2011/03/16 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(51)

「よおし、じゃあ、今度はこっちに乗り換えようかな」

赤井は言いながら、亜矢子との合体を解消し、全裸となった祐子へ手をかけた。上機嫌らしい彼である。

一方、祐子もまた上機嫌だ。何しろ所期の目的が叶うわけだから。すぐさま尻を振り振り手をついて構えをとる。

すると、その後ろから赤井が覆いかぶさるように繋がってきた。

瞬間、背筋を反らして歓喜の咆哮を放つ祐子。

「アハアァァ……ン……!」

膣穴が満たされるのと同時に心も満たされていく。どちらも隙間なく、満杯である。

(入ったぁっ!)

極上の感動が祐子を包む。さっき自分で慰めていたのとは比較にならない満足感だ。指などは所詮代替物、偽りなのである。思えば、指でごまかそうなどと小賢しいことをして、我が女陰には本当に申し訳ないことをした。祐子はなんだか切なくなってきた。

「うわぁ、ビチャビチャだねえ祐子さん。ズボズボ入るよ」

赤井は卑猥な言い方で、祐子の感想を述べる。もっとも、彼の言葉通り、陰茎は何の障害もなくすんなりと奥まで到達していた。天然の潤滑液が、既に洪水のように湧き出ているのである。

彼のそんな指摘に通常なら照れを見せるはずの祐子だったが、今は様子が違っていた。恥じらうこともなく、むしろ嬉しさを見せつけるかのように、大きな声でよがりだしたのだ。

「アッ、アッ、アンッ……!」

彼女の意識にちらついていたのは、先程目の前で気をやった先客の姿であった。彼女は、現在少し疲れた様子でぼんやりと横になっている。その少女の横で、大っぴらに交尾にいそしむ大人二人。

「ンン~ッ、イイッ! アァハァ~……ン――」

亜矢子を視界の端に認めながら、祐子はなお大袈裟に喘ぐ。女としての対抗意識がなさしめる結果であった。男根を略奪できたことへの優越感もある。彼女は惜しみなく陰裂を開いて、その戦利品をむさぼり喰うのだった。そんな食欲を反映するかのように、実り豊かに垂れた乳房が前後に絶え間なく揺れまくる。

と、しばらくしてようやく身を動かした亜矢子が、気だるそうな様子でそちらを見た。そして、ふいに口を開いた。

「……ていうか、おばさん、胸でか過ぎじゃね?」

素直な驚きと軽い嘲りの入り交じった声だ。祐子の巨乳は、彼女自身の性質とも相まって、それ自体猥褻物を目の当たりにしたような感慨を見る者に与える、それを的確に表したような亜矢子の言い方である。例えて言うなら、道端に落ちているアダルト雑誌を見つけた時の感覚だ。

(え?)

祐子は当惑した。まず引っかかったのは、“おばさん”と呼ばれたことである。亜矢子の前では決して若いとは言えないにしても、日頃から自分が“おばさん”であるという自覚も、またそう呼ばれたことも無かった。これが、まず一点。

そしてもう一点は、胸を“でか過ぎ”と言われたことである。チャームポイントである一方で、昔からのコンプレックスでもある胸、それを同性の人間に指摘されたこと、これは、久に味わう感覚だった。まるでいじめに遭ったような感覚、社会に出てからついぞ無かったことだ。

祐子の頬がそっと朱に染まっていく。

「ああ、でかいだろ、このおばさん」

赤井までおばさん呼ばわりをしだす。こちらはいたぶるような辱めるような言い方だ。彼は、見物人に見せつけるべく、祐子の乳肉を思い切り鷲づかみにして絞り上げた。

「ウッ……!」

痛がゆい感じが胸から広がり、祐子は微かに呻く。手で掴まれたためばかりではない。その上に刺さる視線のせいもある。考えるまでもなく、セックス中に男に揉まれる乳房は、さすがにどんな女友達にも見られたことはないのだ。男女の秘め事の現場に同性が介在することなど、通常ありえないことである。その非現実的なことが現に起こっている。同性の前で、我が乳房が辱められている。祐子の体は火照り、汗を噴き出した。

だがそれに飽き足らず、さらに汗をかかせるようなことを赤井は要求してきた。彼は、唐突に祐子から体を離して立ち上がった。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)




テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2011/03/09 23:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
「青き山、揺れる」(44)

さて、ここからがまた難関である。既に尻の谷間には剛直が当たっているが、これを肉体の中へと導き入れなければならない。

祐子は右手を離してそちらに伸ばすと、太い幹を握る。それを縦にして……と、これでいけるかと思いきや、それの長さのせいでつっかえてしまい、そのままでは入りそうもない。おまけに固くて折れ曲がらないときている。どうしてもゴールの位置を調節せねばならなかった。

そこで、首にひっかけた左手に力を込めて、懸垂の要領で尻を持ち上げる。片や右手で肉竿を縦にし、穴の入り口を探る。その先端が入り口付近をさ迷う間、じれったくて左手がプルプルと震えた。

だがその骨折りの甲斐もあって、

「アッ! アンア、ア、ア……!」

いよいよ入った! 途端、祐子の心に安堵感が広がる。

しかし、これがまずかった。当然、待ちかねた主役の到来ということもあり、快感だってものすごいのだが、それと、挿入というひと仕事達成からの解放感が相まって、彼女の左手から、刹那、力を奪ったのである。

「ヒャアァァッ!」

真っ逆さまに転落し、背中をしたたか打ちつける。だが性のバロメーターは、その時既に振りきれていた。挿入だけでオーガズムを得ていた祐子である。

ぐったりとなって、瞬間はまるで事切れたかと思わせたが、すぐに起き直り、またしても巨塔への挑戦を始める。執念である。気力だけで動いている感じだ。その姿はまるで、亡者のようであった。

亡者は地面に這いつくばって、仁王像のように立つ緑川の、すね、腿、腹と這いあがり、先ほど獲得した要領で、また首を使った懸垂を始める。大変な難行ではあるが、一度成功した実績があると上手くいきやすいものらしく、今度は一回で抱きつくことに成功した。

「ンッ! ン、ン、ン、アアッ!」

ズブリズブリと土手の肉をかき分けて、蜜壷に肉棒が沈んでゆく。この瞬間、またしても祐子は気をやる。動かさなくともイッてしまうのだ。そしてまた、イくと力も抜けてしまう。再び彼女は落下した。

ドサリ、とその身を地に投げ出す。天から地へ、一瞬の転落。見上げれば、目指す宝塔ははるか上方だ。天を支えんとまでに、上向いて立っている。

行ったいこれは、何の行なのであろうか。修行なのか願掛けなのか、あるいは罰なのであろうか。いずれにせよ過酷な労働である。

祐子は全身に汗を流し、ハアハアと荒い息を吐いている。そうして胸が動く度、豊満な乳房の先から汗の雫が垂れた。髪は乱れ、前や後ろのそれは、汗で肌に張り付いている。化粧は、先ほどの恥戯のせいもあってとっくにボロボロだ。

そんな姿になっても彼女はあきらめない。というより精神力のみで動いている。亡者と化しても挑戦を続ける。

三度目の挿入も、結局二度と同じ経過をたどった。それでもまだ、這い上がろうとする。しかし、四度目の挿入にはこぎつけられなかった。さすがに、力が入らなくなってきたからだ。

彼女は膝立ちをしたまま、相手の股間に突っ伏した。陰嚢に鼻を埋めたまま、しばし次の行動に移れない。

それを見た緑川は、髪をつかんで彼女を引きはがし、その顔を直立した陰茎でベチベチと打った。

「どうした、おい。もう終わりか」

肉棒が、左右の頬を乱打する。硬直していると、それなりに重量感があり、思い切り叩きつけられると、痛いほどではないというものの、ビンタほどの衝撃はあった。特に手で竿を固定して連打されると、激しい音まで鳴る。

「このまま終わるか? ん?」

緑川は、なおもペニスによるビンタを続けつつ、祐子を煽る。

髪をつかまれ、頬や鼻をペニスで打たれるというこの行為、普通なら凌辱であるはずのこの行為も、今の祐子にはそうは感じられなかった。むしろ、叱咤激励のように感じられた。まるで、先輩に稽古をつけてもらっている、後輩の力士のように。

彼女は果敢に立ちあがった。


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)




テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2011/01/18 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「二回り三回り年下男」(後編)

  *


その日、例によって二人は、波雄の部屋で男女の営みにいそしんでいた。

カーテンがそよぎ、そこから日光と風を運んでくる。その等身大の窓を一歩出れば、狭い裏庭である。

「やっ、ちょっと、ダメ、見られちゃう」

後ろから突かれたまま、そちらの方へと移動し始めた波雄を、登志子は甘ったるい声でたしなめた。今や痴戯の域に達している二人の性交である。

相変わらず諫めを聞かない波雄は、彼女の尻を叩きながら、腰を使って前へ前へと押し出ていく。たちまち、窓外に揃えられたサンダルの見える位置まで来た。往来を隔てる壁とは二メートルもない距離だ。壁が目隠しになっているとはいえ、やはり冒険である。

ところが、登志子は別に不安を感じていなかった。自分に限って見つかるなどということはないと、根拠もなく高をくくっていたし、また現在の肉欲に忙しすぎて、ついつい無茶なことも許容してしまうのだった。

「アッ、アグゥッ、ンハッ、ハオォ……」

さすがにこらえなければと意識しつつも、どうしても出てしまうメスの声。それでも事をやめようという考えはなく、絶頂を極められるかどうかだけが気がかりである。まさしく、全身全霊で交尾を愉しんでいる登志子だ。

と、その視界に、サッカーボールが転がってきた。陽光を反射して舞うその姿は、まるで夢の中のオブジェのよう、登志子はそう思いながら、ぼんやりと見ていた。次いで、それを追って少年が現れた時も、瞬間的には彼女は事の重大さに気が付かなかった。

しかし、段々と目が見開いてくる。そしてその目に、スローモーションのように飛び込んでくる現実。

「アアァッ!」

途端に脱力して叫ぶ熟女。それを、呆気にとられて凝視する少年。彼こそ、隣家の長男・学であった。

あまりの驚愕に、一時他人事のように事態を見つめだす登志子。近所のおばさんが若い浪人生と情事を愉しんでいるなんて、醜聞極まりなく笑い話にもならない。人生の幕切れとしては、あまりにも哀しくあっけないと思った。

一方の波雄は、まるで参った風もなく、彼女の上腕部をつかんだままガンガンと肉棒の連打を送り込み続ける。完全に、学に見せつける形だ。彼の頭には、深い考えなどなかった。ただ現在の興奮が全てだった。だから、この見せつけ行為に背徳心などなく、たとえ相手が子供でも興奮材料として利用するのみだった。

彼は、さらに一歩進んで思い切った行動に出た。なんと、学をこちらに招き寄せたのである。少年は躊躇していたが、波雄の半ば威圧的な指示によって、ソロソロと窓の入り口までやってきた。

「ちょ、ちょ、ちょっと、ちょっと、ちょっと!」

登志子はパニックになって、事態の推移に即応できない。そんな彼女を持ち上げ仰向かせて、波雄は下からズンズンと突きあげる。結合部が学に丸見えの状態だ。

「ヒッ! な、何を……!」

その常軌を逸した行動に、空恐ろしくなる登志子。混乱した頭に、様々な思いが噴出しごった返す。その中には、倫理的価値観もあった。すなわち、年若い学にこんな衝撃的な場面を見せて、彼の情操教育に悪影響を及ぼさないだろうかとの懸念である。

しかし、この考えはすぐさま彼女のシニカルな人格によってかき消された。この期に及んで、まだ年長者としての配慮を示そうということの愚かさ、その意識が支配的となったのである。実際、ここまで恥さらしな自分を見せておいて、今さら偉そうに人に範をたれる資格もあったものではない。

「ウ、アアァ……」

嘆きの声を上げて、登志子は胸を覆い隠した。その身はいつも通りの全裸である。純粋に恥ずかしかった。くたびれた裸を、少年に見られなくなかった。

しかし波雄はその腕を取るや、非情にも一糸まとわぬ彼女をさらけ出させる。と、肥えた乳房が躍り出て、腫れあがった乳首が右往左往する。前屈みになるとそれらは垂れて、ブランブランと前後に行ったり来たりした。

学はそれを見ている。よく見知ったおばさんが、隣のお兄ちゃんと裸でくっついて、巨大な胸をタップンタップン揺らしている様を、まんじりともせずに見ている。

その視線の中、理不尽にも登志子の肌は燃え上がった。凝視される所が熱い。それは波雄と同様、学を性戯の一装置と見なしていることを意味していた。彼女は、そのことを意識に上らせぬよう、自分を偽るのに躍起になった。

しかし、もうとっくに体が高ぶっていたところへきて、事態の露見・身の破滅という絶望的状況下に追い込まれたとあっては、自制心など風前の灯だった。むしろ、いっそ狂乱して、我を忘れてしまいたいぐらいだった。

彼女がそうして自分の世界に落ち込んでいく頃、ふいに波雄はそこから離れて立ち上がった。離れられても、登志子は動かない。その刹那は、波雄らの会話も耳に入らなかった。

だから、ようやく気が付いて顔を上げた時には、目の前の光景のあまりの突飛さに、にわかにはついていけなかった。そこには、大と小二つの陰茎が、登志子の方を向いて活き活きと立ち並んでいた。うち、大の方が動いて、登志子の裏側へ回る。と、彼女を抱え、その股を後ろから開かせた。すると、小がその股の間へと、大の指令によって収まる。

「な、な、な、何を……!」

登志子は狼狽した。信じられないことが、今から起ころうとしているのだ。いかにその身が情熱に猛っていようとも、この行為が悪であるとの判別は十分についた。

「入れてみろよ。気持ちいいぞ」

頭の後ろから波雄の声が聞こえる。その言葉につられて、学が前進してきた。半ズボンを下ろし、下半身は靴下を残すのみとなった姿だ。

「やめて、やめ……やめさせて!」

登志子は言ったが、波雄はそれに頓着することなく、学のためにわざわざ挿入口を広げてやりさえした。

「この穴に入れるんだぞ」

秘裂は広げられ、内部の朱に近い桃色の淫肉が明るみに出る。そこへ、硬直した突起がくっついてくる。ちょっとこすれただけでも感じられる、固い――。

その固さが、登志子を焦らせた。

「だ、だ、だめよ、だめ、学君!」

学に最後の説得を試みる。波雄はともかく、学は正気づいてほしかった。が、しかし……。

「だ……めぇ……っ!」

そう言い終わらぬうちだった。入った――、少年は登志子の中に。

まだ先端まで包皮にくるまれたままの、ほとんど生まれたままの成長途上のペニス。ただ、それでも固さは申し分なく、まるで鉄筋のように硬化していた。彼も一人の男だった。

男は、その細い身で大量の肉をかきわけ進んでいく。肉の方でも彼を男と認識し歓迎するようで、うねうねと動いては潤滑液を出し、その活躍を助ける。折しも、肉の高ぶりは、最前からのまぐわいのおかげで、最高潮に達しようとしていた時も時だ。

と、そこへ波雄からの忠告が加わる。

「出したり入れたりして動いてみ?」

学は、素直に従って、健気にも腰を使い始める。いや、腰を使うというような大したものではない。尻を微かに微動させるのが関の山だ。それでも快感は十分に味わえているようで、肉茎が時折ピクンピクンと跳ねあがる。

「だめ、だめ、やっ……だめだったら……」

なおも拒絶の意志を示し続ける登志子の台詞も、いつしかうわ言のような調子を帯び始めた。どんなに小さくとも固さは固し、立派に勃起した陰茎である。女にとっての関心は、太さでも長さでもなく、究極的には固さにある。その意味で、学の道具は、合格点を与えられる女泣かせであった。

現に滂沱の涙を流す彼女の淫肉は、切なさを満々にみなぎらせて頂点へと加速していった。小さな鉄筋は洞穴内の余った空間の中、自由に跳ねまわってチクチクと壁を突っついていく。操縦者が初心者のため的確な責めは期待できないが、それが返って予想を超えた動きを生み、熟練の女穴をうならせる。

「ヒグッ……だめ、これ以上は……」

すっかりメスの悦びを謳歌しだした肉体に、登志子は慌てふためいた。つい先ほどまでは、教育者めいた配慮に思いを致したこともあったのに、今では少年を男と見なして淫行に励んでいるのである。相手はズバリ子供なのに!

ふと彼女の脳裏に、過日のやり取りが甦る。

「――もうすぐ十代なんだから、しっかりしてもらわないと」

「あら、もうそんなに大きくなったの?」

「そうなんですよ。いよいよ十代ですよ」

「早いわよねえ、子供の成長って――」

あの時は、誓って今日のような行為を願いなどしなかった。頭の片隅でも、ほんの一かけらほどでも思い描きなどしなかった。むしろ、こういう不届きな行いから少年を守るつもりで、保護者的な温かい眼差しを送ってきた。

犯罪行為――、そんな単語が胸にこだまする。登志子は戦慄した。このけがらわしく醜い行動、いたいけな少年を猥褻行為に導き、あろうことか、己は快楽の絶頂を極めようということ、なんと人倫の道に外れたことだろう。登志子は冠りを振った、忌まわしい事実を振り払おうとして。しかし、考えたくないことは次々と胸に去来していく。

二人の年齢差はいかばかりか。やっと二桁になったらしい彼。ということは……。

「イヤァッ……!」

驚愕の事実に、登志子はすんでのところで卒倒しそうになった。

干支が三回り、二人の間でする。十年ひと昔とされる世の中においてである。圧倒的な世代の差だ。場合によっては、孫と祖母である可能性だって否定はできない歳の差。そもそも、波雄とですら二回り以上も差があることからして異常なのである。そんな彼らと性交渉をする、自分の人生とは一体……、情けなさの極みを登志子は味わった。

彼女はギュッと目を閉じた。目の前の光景を直視できなかった、自分を犯すのが少年である事実を。だが、闇の中では返って彼の存在感が増すばかりだ。先ほど見た彼の形を思い浮かべ、膣肉がそれを確認していく。あの小突起が、皮かむりのまま愛液に溺れているのだと。

内壁は蠕動して子種を絞り出そうとする。相手はまだ子作りの準備も整わない体というのに、強欲な女性器は、すっかり受胎の体勢である。

「許してぇ……許してェ~……!」

登志子はむせんだ。それは、ありとあらゆるものへの懺悔だった。いつの間にか、股を押さえていた波雄の手は離れていたが、彼女は逃げ出すことを忘れていた。それどころか、かかとを少年の足の方へと、遠慮がちにではあるが、引っかけようとさえしていた。

少年は、身長も体重も彼女以下、ことに彼女のふくよかな体型の前では小人のようにすら見える身だ。だから、抱いて・抱かれて、という風には見えない。どう見ても、母親ほどの女性に男の子が必死でしがみついている感じである。異常な景色だ。傍目にはこれがセックスかどうか、疑わしくさえ見えた。

だが、確実にこれはセックスだった。自身にとって初体験となる膣への男根挿入を果たし、彼は本能で、それが実際には不可能であるのにもかかわらず、相手を孕ませようとしていた。己の人生の、四倍半以上を生きてきた女を。自分の母親よりも年上の女性である。彼は、一心にカクカクと尻を揺さぶった。

それを受け、登志子の欲求も今や最高潮である。全神経を股間に集中させて、彼の躍動に受け身をとっていた。已然、あってはならないこと、という後ろめたい情と、片や、こんな子供相手に、という強がりの情もあった。が、肉体の熱はどうしようもない。

ついに彼女は、少年の前に全ての恥をさらけ出した。

「ングオォ……イグッ、イグゥ~ッ!」

登志子は昇天した――。

文字通り、天にも昇る心地よさだった。同時に、少年ペニスを肉襞で抱きしめる。それは、敬慕の現れだった。愛しい人を帰すまいと、筋肉が引き締まり彼を引きとめる。

この瞬間、登志子は学を主人と認めたのだった。彼の女になったのである。三回り以上も年下の少年の女に。歳の差を超えた瞬間である。そこにいたのは、ただの男と女であった。

彼女は、彼に股を開き、彼のために女の役割を果たせることに喜びを感じていた。相手が、射精もできない陰茎であることなど関係なかった。ただその固さを愛し、それに我が肉体を支配されることに、女としての満足を感じたのだった。

「ウッ、ウッ……」

力んでいた下半身がプルプル震える。そこに密着する相手の背中へ、登志子はそっと手を回した。


  *


それからは、二回り下と三回り下の男たちが交互に登志子と子作りを行った。

二人の情婦となった彼女に、もはや否やはない。望まれるままに股を開き、彼らを替わりばんこに迎え入れていく。それが、一人の大人として最低なことだとは承知の上だ。彼女は堕落した。後はもう、楽な方へと流れていくのみである。

他方、二人の若者には、端から快楽の追求しか頭にない。目の前の熟女を使って、その有り余る性欲を解消していくだけだ。それは排泄に似ていた。彼らは、登志子の人格を選んでセックスしていたのではなく、ただペニスを出し入れして快感を得る道具として、彼女を使用していたのである。

波雄はもちろんのこと、幼い学にもまたそういう傾向があった。好奇心いっぱいの彼は、性や愛に対する知識を得るよりも先に、実践に夢中になってしまったのである。

彼のそういった、ある意味無邪気な好奇心は、登志子の胸をキュンとさせた。学と波雄の決定的な差は、体、とりわけ陰茎の大きさもさることながら、そういう所にあった。無知故のがむしゃらさというか、目的に対して学は一直線なのである。これは、登志子にとって好ましい男らしさであった。

だから彼女は、彼のそれが小さすぎて、中で隙間の空くほどであるにもかかわらず、自然と獣の声で啼いてしまうのだった。

「オッ、オッ、オオーッ……!」

三回りも年下の子供を相手にしているとは、到底思えない喜悦の声だ。彼女にとって、破廉恥などという概念は、もはや恐れるに価しなかった。秘めていた淫婦の性が開花したわけである。ついこの間まで、色ごととは程遠い、快活で人の良い、働き者の主婦であったのに。

結局その日は、日暮れまで三人で寝乱れた。男らと同様、いや彼ら以上に、登志子は肉欲の虜となっていた。性欲を発散していたのは、男たちばかりでなかったのである。一旦火のついた熟女の性欲は凄まじく、はるか年下の二人をくわえて、なお飽き足らなかったのである。


  *


この淫らな邂逅は、その後も惰性的に繰り返された。

時が経てば冷静に返る登志子だが、一たび習慣となったものは、容易に断ち切れなかった。それに、彼女も女なれば抱かれるほどに情が移る。その上、二人に対する母性的な愛情もある。妙なものだが、彼らを男と認めていながら、子供のように可愛いと思ってしまうのである。

逢瀬の場所は、決まって波雄の部屋だ。そして、登志子が行くと、決まって学もやって来た。だから、情事はいつも三人で行った。

学は、登志子の後に来る時もあれば、登志子より先に来て待っている時もあった。

登志子が先に来ている場合、大抵は朝から性をむさぼった後なので、彼女はぐったりとしてだらしなくその身を投げ出していることが多かった。股間から精液を垂れ流し、べったりと床に転がったその姿は、まさに肉塊といった感じだった。

そこへやって来た学は、その白濁汁まみれの肉穴へ、ためらいもなく肉棒を挿入する。登志子は、波雄の使用後の穴の様子が一瞬気にかかるのだが、学はまったく頓着しない。ペタペタと股間をすり寄せて、満足を得るのである。

登志子もまた、それまで散々波雄の肉棒で快楽を得ていたのに、学が来るや、その新たな肉棒の到来に現金にも悦び勇んで、すぐに淫肉を濡らすのだった。

時に彼の到来は、波雄との最中のこともあった。そういう時、波雄は登志子を犬のように這わせながら合体して、まだ戸の開いていない玄関に向かうのが常だった。訪問者は、十中八九学だと分かっているが、そうであっても彼女には恥ずかしい。扉を開けた学の前で、後ろから交尾される姿をさらすのであるから。

もっとも、すぐに学も参加して合体するから、恥ずかしさも一過性のものではあった。ところが、一度この訪問者が、学でないことがあった。学が既にいる状況で、彼の母親がやって来たのである。これには、さすがの登志子も熱を冷ました。

「すみません、うちの子来てませんか?」

学の母は扉の向こうで言った。学が波雄の部屋へよく行っていることは、既に彼女の知る所であった。勉強を教えてもらっているとか、遊んでもらっているとか、息子からは聞いていた。それについて反対する気はなく、その日はただ彼を迎えに来たのだった。

それを知った波雄は、驚くべき行動に出た。なんと、学と交尾させたまま、登志子を玄関まで行かせたのである。狂気の沙汰だと思ったが、それに従う自分もまた変態の極みだと彼女は思った。それでも従ったのは、発情が行き着くところまで行っていたからである。

扉一枚隔てて相対する母と息子。母は知らない、息子が自分より年上の女と性交していることを。しかも目の前で、それもよく知っている相手と。もし事実を知れば、このふしだら極まる大家が我が息子を淫行に導いたものとして憤り、告訴したかもしれない。

登志子は気が気でなかった。気が気でなかったが、しかし確実に快感は得ていた。彼女はもう善良な大家ではなかった。世間を裏切っても快楽を追求するケダモノだった。

「ウッ、ンッ、ンッ、ン……ハアァ……」

ケダモノはケダモノ故に、そんな常軌を逸した状況において、自責の念にさいなまれながらも、アクメに達するのだった。向こうに相手の母親の立つ扉に手をついて、後ろから彼女の息子に男根を突き入れられながら。

結局その時は、波雄が我が身に累の及ぶのを恐れたために事なきを得たが、この一件は彼女に大きな影響を与えた。

結果、学が先に部屋に来て待っているとき、波雄と二人並んで既にパンツを下ろして待ち構えているのを見ると、思わずにんまりとしてしまうようになった。彼らはどちらも登志子に入れようと勃起しているのである。いわば、どちらも彼女の物だ。二本のペニスを独占できる悦びに、彼女はメスとして幸福感を味わうのだった。


  *


狂乱の関係は、その後一年余りも続いた。しかし、やがて終わる時は来た。この時登志子には、良い報せと残念な報せ、そして、そのどちらとも判断のつかぬ報せの三つがあった。

まず良い報せとしては、波雄が大学受験に合格したことである。二年の浪人生活を経て、彼は見事、志望の大学に入ることができたのだ。

一方、それに伴って、彼は引っ越すことになった。大学の寮へ入ることを両親が決めてきたからである。現在のアパートが、通学に極めて不便であることもあった。両親の決定に、基本的に逆らわぬ波雄である。これが、残念な報せだ。

引っ越しても、しばらくは時々彼は旧居にやって来た。そして、その度登志子と肌を合わせた。だが、新生活に忙しくなったのか、いつしか訪問はぱったりと途絶えてしまった。

残ったのは、登志子と学である。波雄を媒介にしてつながっていた二人である。が、彼がいなくなっても、実は二人の関係は切れなかった。男女の仲は続いていた。

登志子は、波雄が出て行っても、彼の部屋はあえて貸しに出さなかった。そして、その部屋で二人は会合した。彼女は学に勉強を教えてやったり、おやつを作ってやったりした。まったく保護者といった感じである。しかし、保護者ならば絶対にやらないことまで彼女はやった。メインの活動は、セックスであった。

「アアオッ、オッオッ、ま、学く、んンン~……ッ!」

彼女は相手の細い胴を抱き締めて喘ぐ。己の半分もない厚みの胴周りである。それはまるで小型犬のようで、きつく抱けば骨が折れそうであった。

二人の傍で、彼の投げ出したランドセルが艶やかに光る。学は学校からの帰りに、そのままやって来ることも多かった。一目散に飛び込んで来て、大家のおばさんに抱きつき唇を奪うのだ。

口づけを教えたのは波雄だったが、実践で鍛えたのは登志子である。彼女は、唇と同時に心まで奪われながら、今や大人顔負けの舌技を身に付けた彼に、よだれを垂らして尻尾を振るのだった。

二人の仲は、三人でいた時よりも、愛情の深いものになっていた。まるで、情事の最中の夫婦のように、室内ではいつも裸で、互いの性器をまさぐったりしゃぶり合ったりしながら本を読んだり、おやつを食べたりしてじゃれ合った。

こういう関係を続けられることは、登志子にとって、良いとも悪いとも判断のつかない、ないしは、つけたくないことだった。単純に、愛欲の上からは嬉しいことだったが、やはり社会通念上許されることではないとの意識もあるわけで……。

密会の後、ばったりと学の親に遭遇することもあった。すると、仲睦まじく笑い合うこの幸福な親子を見るにつけ、登志子は彼らを裏切っていることに、背徳感からゾクゾクと背筋を震わせるのだった。

と同時に、秘肉は蠕動し、さっき出された白濁液を腿の方へと垂れ流す。学の成長は早く、いつしか登志子の中で精通を終えていた。

「子供の成長って早いですねえ」

厚顔無恥にも彼女は言って、相変わらず世話焼きなおばさんを演じながら、心では、学といつまで今の関係を続けられるのかと考えていた。そして、続けられる限りはやっていこうと思うのだった。


<おわり>


ichiyume_20040_03.jpg



テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2011/01/01 20:11] | 「二回り三回り年下男」 | トラックバック(0) | コメント(4) | page top
「二回り三回り年下男」(前編)

『二回り三回り年下男』



「波雄君? 今日燃えないゴミの日よ。ほら、早く出しなさい!」

ドンドンと戸を叩き、隣近所にも丸聞こえの大声で登志子は呼びかける。このアパートでは見慣れた光景だ。

ちょうどそこへ出てきた隣室の一家の主人も、いつものこととて苦笑しながら、この元気でお節介な大家に挨拶をした。

「おはようございます」

「あっ、おはようございます」

声をかけられて、登志子は途端に爽やかに振り向いた。

「ごめんなさいねえ、朝からやかましくて」

「いえいえ。大変ですね、大家さんも」

主人に続いて現れた妻が言う。さらにその後ろから息子が現れる。それを見た登志子、

「あらあら、みんな揃って出るのね。仲が良くていいわねえ」

と目を細めた。主人と妻は出勤、息子は登校である。皆行先は違うが、一緒に出発するのである。

「ほら、学、大家さんに挨拶して」

母に促されて、息子、

「おはようございます」

と、寝ぼけ眼をこすりこすり言った。

「はい、おはよう。えらいわねえ、早起きで」

登志子は笑顔で応じた。それを受けて父は、

「いや、もうすぐ十代なんだから、しっかりしてもらわないと」

と言って、息子のランドセルに手を乗せる。

「あら、もうそんなに大きくなったの?」

目を丸くする登志子。父はそれを聞くと、

「そうなんですよ。いよいよ十代ですよ」

と笑った。“十代”というフレーズを気に入っているらしい。子供の成長が嬉しい彼であった。

「早いわよねえ、子供の成長って。うちの子も学君ぐらいの頃があったんだけど、もう今じゃすっかりオッサンよ」

登志子はそう言うと、豪快に笑った。二十三歳になった彼女の息子は、大学を卒業後独立し、既に家を出ていた。

――三人家族は、こうして大家と挨拶を交わした後、それぞれの目的地へ向かうべく出て行った。その幸せそうな後ろ姿を見送ると、再び彼女は扉の方へと向き直る。

「波雄君、起きなさい! 今日予備校は?」

ドンドンと叩く。とうとうその喧噪に耐えかねて、中からドアが開いた。

「うるさいなあ、今日は休みだよ」

現れたのは、浪人生となって今年二年目に入る波雄。寝癖でボサボサの頭、よれよれのトレーナー姿の、いかにも不摂生そうな青年である。

「ゴミは? ……ああ、もうほらほら、またこんなに散らかして」

登志子は、彼が止めるのにもお構いなしに、開いたドアからズカズカと中へ入っていく。部屋の中には、脱ぎっぱなしの下着や、食べ終わったカップラーメンの容器などが散乱していた。彼女はそれらを拾い集めて、手早く選り分けていく。

「うるさいなあ」

波雄はもはや追い出すのを諦めて、ドッカと布団に腰を下ろした。止めても無駄であることは、もう十分思い知らされている彼である。何しろこのお節介な大家は、定期的にうちへ来てはこうやって頼んでもいない片付をしていくのである。

「ご両親に頼まれてるんだから」

その理由をこんな風に彼女は話した。波雄は大学受験のためにこの街へ出てきて、以来一人暮らしで予備校に通う毎日を送っているが、そんな彼の両親が、時々実家から出てきては、登志子に世話を頼んでいくというのだ。彼女はそれを快く引き受けたというわけである。

「もう、しょうがないわねえ」

登志子はぶつぶつ言いながら、散らかっている物をまとめていく。若くして一人暮らしと受験という二つの難問に同時に直面し、精神的にかなり不安定になっているであろう彼だ。それには同情を覚える。下手をすれば社会とすれ違う環境に陥って、孤独から思わぬ病に侵されぬとも限らない。そうならないように、ケアしてやりたいと思う。

それに彼女としては、自身の息子も大学受験をしたという経験から、どうしても他人事とは思われないのである。加えて、息子が独立したことから来る寂しさも多少は作用していた。いつしか、息子と波雄とを重ね合わせていた彼女である。そういう個人的な事情も、世話にいそしむ背景にあった。

「あ、あんまそっちの方はいいよ」

波雄は先ほどよりは幾分トーンダウンしながら、無駄とは知りつつも一応指示してみる。結果は、やはり予想通りであった。とはいえ、相手がこのなりふり構わぬおばさんであったれば、別に殊更に恥ずかしがるようなものもないのであったが。

「まったくもう……」

それでも彼は、いくらかは感じる照れを隠すべくぶっきらぼうに呟いて、顔から頭をぐるりと撫でた。そうして、ぼんやりと目の前の光景を見つめる。膝をつき前かがみになって作業をする登志子の、丸々と大きな尻がこちらの方に突き出されていた。腰からふくらはぎの下までを覆うぴったりと密着した布に、くっきりとパンティラインが浮き出ている。

波雄は、そんな所を見てどうするんだと自嘲しつつ、つと立ってトイレに向かった。

彼女の尻を見たからといって、性的興奮を覚えるはずはない。彼は年上の女性が好きだったが、その対象になりうるのは、女優のように美しく、且つ清楚で儚げな人なのだ。登志子のようにがさつで、どこにでもいるようなおばさんではない。それに、彼女は年がいき過ぎている。自分の母親と同年輩くらいだ。若い彼は、そんな女を抱こうなどとは夢にも思わなかった。

トイレから帰ると、今度はこちら向きに屈みこむ彼女の姿があった。そのゆったりとしたカットソーの襟首から、深い谷間の空洞とベージュ色のブラジャーが覗いている。かなり豊満な乳房である。そして、余りにも無防備な態度だった。

波雄はまたぼんやりと彼女を眺め始めた。登志子は丸い輪郭にぱっちりとした目が特徴の、人懐こそうに見える愛嬌のある顔をしている。波雄は彼女にうざったらしく当たりつつも、心の内では彼女に悪印象を持ってはいなかったが、それも、彼女の人好きのする明るい造作のおかげであった。

ただ、それが彼女の健康的な言動と相まって、彼女を色気から遠ざけていた。これまではそうだった。しかし、こうしてその肉体をまじまじと眺めていると、ふいに彼の中で何かが変わり始めた。彼にしてみれば、魔がさした、という表現が適切であったろう。

事件は唐突に起きた――。

「ちょ、ちょっとどうしたの」

突然後ろから抱きつかれて、登志子は驚いた。ゴツリと、その尻に固いものが当たる。その一事で、あることを察知する彼女。だが、まだ半信半疑だった。

「あ、これ触っちゃまずかった? ごめんごめん、はい、離したから」

そう言って手にしていたシャツを離してみせる。と、相手はそれに関係なしに、彼女の腰のゴムに手をかけてきた。もはや目的は明白になった。登志子はそれを知ったが、そこは年の功である、笑いながら彼をいなした。

「ちょっとちょっと、どうしたの、波雄君」

冗談にして紛らわしてやろうという魂胆だ。彼とて一瞬の気の迷いからこんな挙動に出たのだろう、彼女にはそれが分かる。自分としては、大人の対応で彼を正気に戻してやろうと考えた。

とはいえ、いくら年齢を重ねていても、女がみんなこんな状況を経験しているわけではない。登志子だってそうだ。彼女は日常の延長上で、母親のように彼に対応しようとしたが、一旦行動に出た男の迫力は思いのほか凄まじく、そんな悠長に事を構えてはいられなかった。

「こ、こら、いたずらはやめなさい。お父さん、お母さんに言いつけちゃうわよ」

作戦を変えて、彼の弱点への攻撃を試みる。しかし、何の効果もなかった。その間も絶え間なく、相手は着衣を脱がそうとしてくる。既に下着まで一気にずらされ、尻の谷間までが露出させられていた。

不利を感じた彼女は、しかしまだ大人の寛容さは捨てきれずに、

「こらっ、おばさん怒るわよ!」

と、やや声を荒げて、相手を威嚇しにかかった。しかし、これもやはり効果がなく、時を同じくして、下着を膝頭まで脱がされてしまう。ここまで恥をかかされては、いよいよなりふり構っていられなくなった。

「ちょ、ちょっとやめなさい! 落ち着いて!」

登志子は、前へ逃げようとしたり、手を突っ張って相手をどかそうとしたり、さらに手近にあるものを投げつけようとしたりしたが、それらはことごとく阻止され、ついには彼によって手の自由を奪われてしまった。

波雄は、そうして彼女の尻を引き寄せると、自身のスウェットを手早く腿までずらした。途端に、いきり立った肉棒が飛び出る。自分でもつい先ほどまで想像だにしなかったことだが、彼の陰茎は今、登志子に対して勃起していた。

彼女の視界にも、それは入った。

「や、やめて……!」

初めて恐怖を覚えて、登志子は声を上ずらせた。現実離れした恐怖だった。自分が犯される、考えもしなかったことだ。しかも、この歳になって……、と、彼女はそこから閃いてとっさに叫んだ。

「落ち着いて! こんなおばちゃん相手に何やってるの」

それは、常識的な考えに基づくものだった。普通に考えて、二回り以上も年の離れた相手に欲情するなど、お互いにあり得ないことだと。

しかし、性欲は時として常識を超える。いよいよ登志子の尻に固い突起が当たった。彼女としては、かれこれ久しぶりに感じる固さだった。ピクリと、女の肌が反応する。

「やめなさい。本当に怒るわよ。け、警察呼ぶわよ」

彼女は言った。そしてまだ言葉を続けようとしたが、それ以上は言えなかった。大声を出されぬように、波雄が落ちていた自分の下着を彼女の口に押し当てたからである。その行為は、彼女を絶望と屈辱に追いやった。

「ンングッ! ングゥッ!」

髪を振り乱し、必死で最後の抵抗を試みる登志子。このまるで現実感のないレイプを、とんでもなく恐ろしいことだと自らに思い知らせるように。その口から洩れる声は、断末魔の叫びに似ていた。そして、その声の途切れぬうちだった。

ペニスは入った――。

後はもう成り行き任せ、波雄は彼女の口を押さえながら、全体に覆いかぶさるような格好で、後ろから突きまくる。湿り気の少ない陰裂だったが、肉棒は難なく奥へ到達した。

「ングフゥッ!」

痛みと悲しみと諦めが、登志子の心に交錯する。彼女は眉根を寄せて、波雄の下着を噛みしめた。後ろから突かれるということが、余計に犯されているとの観を倍加して感じさせた。

「やめてぇ、お願い」

不確かな発音ながら、彼女はそう言って相手をなだめようとする。今からでも遅くはない、こんなバカな行為はやめさせようと、彼女は思った。

夫への裏切りという気持ちは不思議となかった。それは、自らの意志による行いではないことから当然ともいえたが、そもそも既に愛の冷え切った相手に対して貞操の観念は希薄であったからである。

それよりもむしろ、息子とダブらせてきた波雄の身の上の方が心配だった。彼女は、こんなことをされてもまだ彼を恨んではいなかった。一つには今でも現実感がないのである。相手が、よく知っている子供だというのがその一番の理由だ。そんな子と自分が性交渉するというのが信じられないのである。

だが、彼女がどう思おうと、彼は男なのである。波雄は、そんな彼を止めようと手を伸ばしたものの失敗してつんのめった彼女にのしかかり、情け容赦なく腰を振り落とした。露出した尻肉に、うなりを上げて股間がぶち当たる。

彼にとって、もはや彼女は世話焼きのがさつなおばさんではなかった。立派な性対象であった。自分の母親と歳の変わらぬことなどどうでもいい、ただ肉欲を満たせさえすればそれでよかった。

「ンッ……ンフゥ……」

彼によって、登志子も無理やりに女にされていった。結婚して四半世紀、女に戻るのは久しぶりだった。久しぶりでも、体は覚えているものだ。意識しようとしまいと、男根に対して受け身をとってしまう。いつしか波雄のそれは、淫汁によって包まれていった。

「ダメ……やめて……」

いい歳をして、こんな年端もいかない子供に恥をかかされて、なんて情けない女だろうと思いながら、その脳裏からはいつしか危機意識の薄らいできたことを、彼女は薄々悟っていた。

波雄は、ほとんどうつ伏せに伸びた格好の彼女に上から重なって、布団や枕で自慰をするがごとく、肉茎を一直線に摩擦し続けた。相手の心情を慮っている余裕はない。これがレイプであることも分かっている。いや、だからこそ、一度踏み切ってしまったからには後戻りできないと思った。

彼は登志子にしがみついて、がむしゃらに腰を振った。いつも強気な熟女も、抑え込めば意外に弱かった。やはり女だった。彼は自分の腕力に優越感を覚え、また大人の女を屈服させられたことに満足を感じていた。彼にとって母親のように振る舞う彼女は、ある種権力側の人間であったのである。

「やめなさい……」

建前が登志子をさいなみ、苦しげに呻かせる。肉欲はある。だが認めるわけにはいかない。しかし、逃げられもしない。彼女はただ、この拷問がすむのを待つしかなかった。幸い、そう長く耐えなければいけないわけではなかった。

射精――。突然に体内に流れ込んでくる熱いエキス。やはり久しぶりの感覚……。

終わった――、そう思うと同時に、涙が頬を伝う。おそらくは、ショックから一気に解放され、肉体の緊張の糸が途切れたためであったろう。登志子は、緩んだ彼の腕の下から出した手で、それを拭った。喪失感はないが、少女のような振る舞いだった。

彼女は身を起こすと、一瞬いつもの習慣でティッシュペーパーを探したが、相手が夫でなかったことにすぐに気づき、恥ずかしさから思いとどまった。注入された精液が熱を帯びて体内をうずかせる。もう一刻も早くこの場から立ち去りたかった。

とりあえず、ずり下げられた下着を元の位置に戻すことにする。この間、二人とも無言だ。登志子は、彼を叱責せねばならないのだろうと思いながらも、何と言っていいか分からなかった。今はただ、心までは彼に奪われたのでないことに満足するほかなかった。

と、その時、まだ下着が尻の下に引っかかっている時に、またしても事件は起きた。

「ああっ!」

思わず叫んだ登志子は、したたかに後頭部を布団に打ち付けた。波雄によって、今度は仰向けに押し倒されたのだった。

「な、何するの。やめなさい!」

声が震える。前以上の恐怖が、彼女を襲っていた。今度こそが本当の凌辱だとは、彼女の本能が叫んだことだった。古びた貞操を汚されただけで終わりではなく、女としての性欲を掘り下げられること、そうして彼のにおいを染み付けられてしまうこと、それこそ決定的に恐ろしいことである。

「は、離して! いい加減にしなさい!」

登志子は抗うも、例によって身動きができない。波雄の体重が両肩にのしかかる。と、彼の唇がこちらのそれに落ちてきた。顔をしかめてそれをかわそうとする、が、無駄なあがきだった。

「ン、ンンッ!」

精一杯つむった口に、波雄の口元が密着する。兄弟と交わすような、背徳的な接吻だった。味は無い。その感想そのままに、若さに対する引け目と彼の行動に対する疑問がわき上がる。

波雄とて、つい先刻まで女の数にすら入れていなかった相手に口づけをすることになろうとは、ついぞ考えもしなかったことだ。しかし、実際に接してみると、顎に触れる産毛といい、ギュッと閉じた瞼の皺といい、その一つ一つの印象が、完全に女であった。彼は舌を尖らせて、彼女の唇をなぞった。紅は引かれていなかった。

「ンンン……ッ!」

登志子は両手を握りしめて、今や真に犯されている自分を自覚していた。体のみならず、心まで侵食されていく自分を。相手はオスの本能として、自分をメスに仕立てた上に、この身を支配しようとしているのだ。彼は知ろうまいが、自分には分かる。あまつさえ久しぶりの接吻が、彼女を焦燥と混乱に導いていった。

弱気になった彼女は、とうとう年輩者としての威厳を放棄し、最後の懐柔策に出た。

「誰にも言わないから、だからもう、やめて、ね?」

しかし、それを言い終わらぬうちに、開いた口の隙間から舌と唇が侵入してくる。半ば予想通りの、当然ともいえる結果だった。そして、それと相前後して、当然のように再突入してくるペニス――。

「ヒグッ!」

登志子は肩をいからせてのけぞった。


  *

どれほどの時間が経ったのか、今朝まとめたごみ袋に赤い日差しが当たって、暗く翳った部屋に影を伸ばしている。その影の横にこれまた黒い影。ただし、こちらは大きく揺らいでいる。そして、それが揺れるたびに、ごみ袋が微動する。

「ウッ、ウッ――」

室内に響くは女、いな、獣の啼き声。影の動くごとに啼いている。

「ウッ、ン、ンァガハアァ……」

時折大きく息を吐いて、顎を震わせる。恍惚と絶頂を味わっている証だ。震えているのは顎ばかりではない。大腿部などは、さっきから震えっぱなしである。それは、セックスが長時間に及んだためばかりではなかった。かれこれ二発目の射精時には既に震え始めていた。下腹部なぞは痙攣しっぱなしだ。柔らかい肉がプルプルとしている。

経験は十分にあったはずなのに、久しぶりだということは、まして活気に満ちた相手と行うということは、想像以上に負担のかかるものだった。はっきり言って、これは半世紀近く生きてきた中で、初めて知ったセックスだった。

波雄も波雄で、初めて知る快楽だった。今まで見落としてきた熟女の肉が、これほどに具合のいいものだとは知らなかった。三度目の挿入に入ってからというもの、彼の欲求は止まらなかった。完全にアニマルと化して腰を振り続けていた。

熟女の肌は緩い。その緩んだ皮に覆われた腿の合い間に割って入り、これを押さえつけ、ゴシゴシと肉竿で突いてやると、体中の柔肉がタプンタプンと揺れるのだ。ことに乳肉が圧巻で、瞬間的には鎖骨やへそまで覆いつくすほどに上下運動した。

登志子はいつしか全裸にひん剥かれていた。豊かな乳房は両脇へと滑り落ち、乳輪も楕円に広がって、彼女の年輪を最もだらしない形で説明していた。波雄は、それらをギュウギュウ揉んで手形をつけ、自らの足跡を刻印していった。

足跡は、無論それだけにとどまらない。何と言っても極め付きは、彼女の女性自身である。散々種を植え付けられて、誰がその主人であるかを教え込まされていた。今しも彼が遠のくと、ドップリと溜まった白濁汁が、淫肉の盛り上がりからはみ出てきた。明らかに容量オーバーである。

「ンンッ、ンー、ンフゥ……」

はめ込まれていたものが外れても、すぐには呼吸が整わない。もうずっとこんな調子だ。そうして落ち着かない内に、またはめ込まれてしまうのである。それを繰り返してきた。

外からは、近所を通る子供の声が聞こえる。学校から帰って来たというより、一旦帰宅した後遊びに行って、そこから帰ってきたという頃合だろう。もうそんな時間だ。隣室の学も、ぼちぼち帰ってきたのではないだろうか。

ようやく登志子は解放された。背中をヒクヒクとバウンドさせながら、ぐったりと全身を横たえる彼女。動けない。ただ、その身には深い満足があった。久々にメスとしての務めを果たせたことへの満足だ。

しばらくして、やっと右に寝返りをうつ。本当は起き直ろうと肘をついたのだったが無理だった。乳房をはじめとした柔肉が、右の方へトロリと流れ落ちる。重なった腿の間から、白濁液が、ブブッと卑猥な音を立ててこぼれ出る。転がされ放置されたその姿は、まさに犯された女の哀愁を漂わせていた。

事後の女は惨めだ。男本位の性処理に付き合わされていながら、後処理は自分で引き受けなければならない。既に凌辱された後とあっては、取り返しがつかない。登志子は、もはや自分の物とも感じられない股間辺りを手で囲いながら、衣服のありかを探った。

腰が抜けたようになり力も入らないことが、余計にその境遇を惨めにした。彼女は、波雄のお節介な介護なしには、服を着るのもままならなかった。プライドの傷つくことであり、断りたかったが、もはやそんなバイタリティーは残っていなかった。彼女は、なぜか上下の下着を取り去ってしまう彼の理不尽な補助を受け、あれよと言う間に玄関へと送りだされた。

「また来てよ、おばさん。それとも、泊まっていく?」

冗談とも本気ともつかない顔で、波雄が言った。

登志子は無言で首を振り、そのどちらをも拒否する。今できる最大限の意志表示だった。すると、その口をまたしても彼に奪われる。彼女に抵抗の余地はなかった。今日から誰が主人であるか、その身は嫌というほど思い知らされていた。

結局玄関先でもとどめの種付けをされて、登志子はふらふらになって帰宅した。


  *


強姦された女は自己嫌悪に陥ることが多いが、彼女も例外ではなく、非難の矛先は波雄ではなく自分に向かうのだった。彼への慈しみを捨てきれないこともあり、また、確実に性的満足を得てしまったこともあり……。

結局彼女が出した行動方針としては、今までどおりに快活に振る舞い、それでいて無防備になり過ぎぬよう、女として最低限度の身だしなみを整えようということであった。自分に隙があったから、波雄が変な気を起したのだと、彼女は反省していた。加えて、それでなければ、自分のような年増に本気になるわけがないとも考えていた。

あの日以来、さすがに彼の家へは足が遠のいた。が、大家と賃借人という関係上、日頃から顔を合わせないわけにはいかない。ただでさえ、周囲の掃除などこまめに働き回っている登志子なのである。

だから、過ちは重ねずにいられない運命だった。登志子は傍目に、以前と変わらぬ体を装っていたが、波雄は違った。あからさまに卑猥な視線を送ってきた。そして、隙あらば実際に挑みかかってきた。

まだ誰か同伴者がいる場合はいい。彼も大人しくしている。だが、一たび一人きりになるや、彼は屋外でもお構いなしに彼女を羽交い絞めにしてきた。現に、外で犯されたこともある。外階段の裏側で、壁に手をつかされ、後ろから……。

そういう時、彼女は声を上げられなかった。普段の大声にも似ぬ体たらくである。それは、一種のトラウマのせいでもあり、他方、己の外聞や、さらにはいまだ相手への思いやりなども気にかかっていたからである。しかしながら、やはり誰かに見られるとまずいということで、大抵は彼の家へと連れ込まれる形でまぐわった。

そんな気も知らず、彼は時に非道なことをする。

「あら、あそこのおうちって、波雄君ちでしょう? やだ見て、ブラジャー干してあるわよ。カノジョかしら? それともお母さん来てらっしゃるのかしらねえ。それにしても、大きなブラジャーねえ」

近所の主婦が指をさして言った。見れば、ベージュ色の上下の下着が、物干しざおにぶら下がっている。一階にある彼の家なので、見間違うはずもない。それは、登志子のものだ。彼女は真っ青になって、早々にその場を辞すと、波雄の家へ向かった。そして、抜き身の男根をおっ立てて待ち構えていた彼に、案の定犯された。そんなこともあった。

波雄は、登志子の予期に反して、本気だった。少なくとも、彼女の肉体に対しては、本気で欲情していた。たとえ彼女がつつましやかないでたちをしようとも、彼の願望は減退することがなかった。

そんな彼にほだされて、登志子も次第にこの不倫にはまっていった。既に、セカンド・レイプの時点でその兆候は顕著に現れていた。本気で求められ、本気の固さで貫かれるセックス。ついぞ御無沙汰だったものだ。あまつさえ、そのにおいをマーキングされてしまった彼女だ。女として、それは素通りできない。

女は、体を重ねるたびに情が移る。登志子も本能でそれに気づいていた。だからこそ、恐くもあった。いい大人になって、後戻りのできない痴情に溺れることは、理性にとって自殺行為なのである。

「もう許して。もうこれっきりにして」

口では何度もそう言った。だが、蜜壷からは淫汁が漏れて、折角の強がりを打ち消した。

夫に見向きもされなくなった性器。だが使用期限はまだ切れていない。それを、夫の知らぬ間に、二回り以上も年下の男に、彼用にかたどりされていく。そこにある背徳的な悦びを、いつしか彼女は覚えた。

「言うとおりにするから、乱暴にしないで」

いかにも観念したように言って、赤ん坊のように手を肩の横辺りに置いてグーパーし、股を開いて受け入れ体勢を取るようになる彼女。その後は、甘い声で啼くようになる。

女の声は、段階的に変化する。男根を入れられても、初めの頃は自分を守って、控え目に声を上げる。演技の混じることもある。いわば、女性のたしなみといった声だ。次いで、陶酔が始まると、今度は秘めていた淫性が現れて女の叫びを上げるようになる。そして最後に出すのがメスの声。

「アガァーッ、アグ、アグァゥァゥアー……!」

獣の啼き声と言ってもよい。オスの種付けを受け、本能から悦びむせぶのだ。個人差はあるが、ある程度の年齢を重ねた者の方が、ここへの到達は早くなる。

登志子の啼き声は、いつも獣のそれだ。心底堪え切れなくなって、自分を見失ってしまうのである。よく母親代わりなどと言えたものだったと我ながら思う。息子より年下のペニスと子作りして、メスの悦びを謳ってしまうのだ。

そうして、満たされた気持ちと恥ずかしい気持ちを抱えて、頬を火照らせながら彼の家を後にするのである。しまいには、自ら訪問するようにもなった。いわば、抱かれに来るのである。大抵は、惣菜などを差し入れに来たという体だった。

二人は互いに慣れてくると、肉体関係以外のつながりももつようになった。以前にも増して会話を交わすようになり、二人は親密の度を加えていった。不思議な関係だった。

波雄は、彼女を女として見ていた。が、同世代の恋人とは違い、仮に傷つけたとしてもかまわないというような、少々雑に扱ってもいいと思う相手だった。そこにはある種の甘えもあったが、やはり体が目当てだったということである。

一方、登志子の方には思いやりがあったが、彼女とて認めたくはなかったものの、自分を満足させてくれるのが彼の若さであるとの事実からは、どうしても目をそむけられなかった。どんなに男と女で対等に向き合おうとも、やはり年齢の壁はどこまでも付いて回るのだった。

とはいえ、奇跡的なバランスながら何とかそれに慣れていった登志子だった、が、まさかこれ以上の壁に立ち向かうことになろうとは、さすがに想像しなかった。


<後編へつづく>


ichiyume_20040_03.jpg



テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2010/12/25 22:00] | 「二回り三回り年下男」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
「青き山、揺れる」(34)

それを見て、緑川は有頂天である。

「ハハハ――気持ちいいか、チンポ」

結果的に彼の言いなりになったことは癪だが、そもそも、性欲を処理しにわざわざここへ危険を冒して来るほどの彼女であるから、その淫乱な体質において、こうなることは自明であった。

「ギッ……ィヒイィィ……ッ!」

まだ辛うじて残る理性が、抵抗のために歯を食いしばらせる。だが、その表情たるや、もはや盛りのついた獣そのものであった。

と、その羞恥を倍加すべく、緑川が雑言を吐く。

「とうとう本性現しやがった、この淫乱マンコ。カメラの前でも関係なしに喘いでやがる」

「グッ……ウゥ……ッ!」

祐子の視線の先に、冷たいレンズが光る。その刹那、今一度後悔が迸った。だがもう遅い。既にいつも通りの自分を、そしてありのままのセックスをさらけ出してしまっているのだ。自分はもう、ただの女だ。肉欲のみで動く、一人のメスだ。

「ンン……ンハアァァ……」

諦めの情が、眉をハの字に形作る。性の奴隷と化した、心底情けない顔だ。

その顔を映像に収めながら、調子に乗った緑川が言う。

「そんなにチンポが好きか。ハハッ――じゃあ、こっちもしゃぶるか」

言いながら出したのは、自身の陰茎である。

祐子はそちらを見た。そして、何のこだわりもなく、口を近寄せていった。まったく思考力ゼロの行動である。

すると、意地の悪い緑川は、彼女のすぐ目の前で腰を引いて、股間を遠ざけてしまう。

「へへっ、やらねえよ」

祐子は顔を赤らめた。彼女はアーンと口を開いて、すっかり陰茎をくわえる準備をしていたのである。その当てをはずされて、なんとも間抜けな感じであった。

他方、相手はそれに構うことなく撮影を続ける。アングルは、豊かに垂れた彼女の胸を狙い出していた。それは突かれる度に前後にブランブランと大きく揺れて、乳輪を布団にこすりつけていた。その揺れ方のせいで、ただでさえ特徴的なものが、より女らしさを強調して見える。男根のせいで揺れているのだ、これほど女に満ちた動きはない。女の膨らみは、男根によって真価を発揮すると言わんばかりであった。

バチン、バチン――白木は巧みに腰を打ちつけて、そうして乳房を揺らす。だが、ある時ふいにその動きが止まった。

「アン……?」

思わず祐子も切なげに啼く。彼女の淫らな赤貝は、空になった腹のためにキュンと縮むような心地だった。

「どうした」

緑川が聞く。

「いえ、すいません――」

白木は遠慮がちに答える。何のことはない。暴発しそうになったのをこらえるために、一度抜いたのであった。祐子とのまぐわいでは、ままあることだ。だが、いつものように二人だけなら牧歌的な空気で終わるのだが、今日はほかにもう一人いるということで、そうもいかなかった。

その“もう一人”が口を開く。またしても悪だくみを考えついたらしい。彼は白木に言って、彼を一旦離脱させると、祐子に向かって言った。

「どうする? 今日もう終わりにしようか」

(あ……)

祐子は呆然とした。まだ明らかに途中だと思っていた。確かに撮影は困る。だが、とりあえず白木が終わる所まではやらねばならないだろうと勝手に思い込んでいた。

緑川は白木にも声をかける。

「お前も、もういいだろ。さっきイッてるし」

白木は無言だった。彼もまだやるつもりだったのだろう。が、先輩に命令されれば、どのみちやめなければならない運命だ。

祐子は思わず床を見た。そこには、先ほど白木が脱ぎ散らかした避妊具が落ちていた。今日はまだ、一つしか落ちていない。初めの頃に比べれば随分一回が長くなったとはいえ、いつもならまだまだ数は増えるところである。

「祐子さん、お疲れ」

緑川の手が首の後ろにずしりと乗る。彼の浴衣の裾がめくれた所から、その陰部が丸見えだった。その中枢の棒は、少しだけ水を含んで太っている。

祐子は、それをぼんやりと見ながら思案した。既にビデオは撮られてしまっている。ここでやめたからといって、なんになるのだろうと。先ほど開き直って以来、彼女の肉は火照ってしまって、今さら引き返せない状態になっていた。

と、そんな時だ。絶妙のタイミングで甘い言葉が差しだされたのは。

「どうする? もうちょっとする? イくまでする?」

(ああ……)

その誘いに乗ることが、堕ちるところまで堕ちることだとは分かっていた。しかし――祐子は唇を震わせた。そして、そこからかすれた声を漏らした。

「はい……」


<つづく>




<目次>
(1)~(10)(11)~(20)(21)~(30)(31)~(40)(41)~(50)
(51)~(60)




テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2010/11/21 22:00] | 「青き山、揺れる」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
二人の藤崎嬢~彩花編~

“藤崎”という名字はかっこいいイメージだ説! ドーンッ!

……もういいっすね。前回に続き、藤崎姓の女優さんの紹介です。

またしても懐かしの人です。なんか、ここでは過去の人ばっかり挙げてますが、新しいAVも見てることは見てます。割と最近で言うと、JULIAっていう人のおっぱいとくびれのバランスはすごいな、とか感心したりしています。

ただ、思い入れは、どうしても過去の作品の方にあります。まあ、時間と共に評価は大きくなっていきがちですから、それは致し方ない面もありますが、やはり、まだ新鮮な気持ちで見ていた頃のインパクトって大きかったんでしょうね。

そういう意味では、感性が停止しているのかもしれません。流行りの歌なんかも、全然追いかけなくなったもんなあ……。

さて、今回の藤崎さんは、藤崎彩花さんです。

面長でぱっちりお目め、ふっくらした頬にほくろがキュートなお顔立ち。なんとも色っぽいその容貌により、若い時から人妻役などでの活躍が目出ちました。

内面は普通の娘なのでしょうけれど、見た目がどうしても大人っぽいので、自然と落ち着いた雰囲気を求めてしまいます。とにかくエロい顔。

その巨乳ぶりも見事なもので、地盤が広い乳房と、小さい乳輪のコントラストは、もはや巨乳界の権威。立派なお乳であります。もう殿堂入り!

このように、巨乳女優として一級の彼女です。セールス的にも成功した部類に入るかと思います。写真集も出しています。絵になるんですよねぇ、この人の佇まいは。

[高画質で再生]

エロDVDサンプル 藤崎彩花 [アダルト動画] [アダルト動画]

私はレンタルビデオで何本か見て好きになりました。こういう作品です。
A級乳犯 藤崎彩花覗かれて爆乳 藤崎彩花
ただ、パイズリが上手い作品はありません。いわゆるロケット乳みたいに前に出っ張っていないので、乳房を谷間に寄せづらいような印象です。やったらできるとは思いますが。



ちなみに、裏ものも一本だけ知っていますが、近頃はそれをとんと見かけなくなりました。絶版?

なお、藤原倫子なる別名義での活動も散見されるので、結局のところ引退したんだかなんだかよく分かりません。今何やってるんだろ? また見たいな。



続きを読む

テーマ:AV女優紹介! - ジャンル:アダルト

[2010/11/04 23:30] | AV女優 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
<<前のページ | ホーム | 次のページ>>