おことわり
R18
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。

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なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

牛方と嫁っこ
昔々ある所に、清六という牛方がおったそうな。
清六は正直者で気の優しい男じゃったが、頭が鈍く、見た目も不格好だったので、皆から馬鹿にされておった。

「あらいやだ、牛六さんが来たわよ」
「見ちゃ駄目よ、おみつちゃん、あばたがうつるわよ」
「牛のくそを食べて生きているそうよ」
「怖いわ。化け物じゃない」

女達は姦しく噂し合い、清六のことを避けて通った。

幼い頃から大人には可愛がられず、孫次郎のおっかあなぞは“うじ虫”呼ばわりで水をかけた。
それでも子 供同士はまだ遊んでいたが、少し大きゅうなるとのけ者にし始め、幼馴染のお絹は、味方の振りをして清六をだまし、落とし穴に連れて行ったりした。
大人になったらなったで、今度は目下の者が侮りだす。
花の名前を教えてやったお弓坊も、少し色気づき出すとたちまち近寄らなくなって、ほかの者と指差して“くさいくさい”と罵った。

じゃが清六は、どんな仕打ちを受けても腹を立てず、ただ穏やかに笑っておった。
「おらがうすのろじゃから、仕方がない」

そんな有り様だから、当然嫁の来手もなかった。

「おっかあ、今日も無事に務めが果たせただ」

清六は家の裏手へ回って、墓石に手を合わせる。
清六のおっかあは物心ついて間もなく死んだ。
おっとうは初めからいない。

清六はおっかあの墓に続いて、横に並ぶ漬物石大の墓にも手を合わせた。

「べこ、あの世でみんなと仲良くしとるか」

それは世話していた牛の墓じゃった。
同じような石が、ほかにも幾つか並んでおる。
みんな、清六の牛じゃ。
中でも去年亡くなったべこは清六と一緒に大きゅうなってきた牛で、一等思い入れが深かった。
おっかあが死んだ時よりもわんわん泣いた位じゃ。

「おらの子が、みんな元気でいてくれたらええんじゃがのう」

立ち上がって見上げると暮れかけた空に一番星が輝いておる。
その横をスーッと流れ星が落ちた。

さて、その夜のことじゃ。
囲炉裏の前で草の根の汁をすすっておると、トン、トン、トンと、表の戸を叩く音がする。

「誰じゃ」
「清六さ、開けて下さいまし」

女の声じゃ。
清六は訝しみながらも扉を開けてみた。
すると、そこには浅黒い肌をした若い女が立っておった。
背丈は五尺五寸程もあり、清六より高い。
おまけに、着物がはち切れそうな程に恰幅が良く、大柄な女に見えた。

「あんた、どちらさんじゃ」
「へえ、わしゃあお前さまの嫁になりに来た、お福いうもんじゃ」
「なに、嫁?」

清六は目を丸くしてのけ反った。
するとお福という女はその脇を抜けてずけずけと家の中に入ってしもうた。

「ふつつかもんでごぜえますが、よろしゅうたのんますだ」
「ま、待て待て待て」

早くも囲炉裏の前に座って風呂敷包みを解き始めた女を、清六は大慌てで止めた。

「どうしたんじゃ」
「ど、ど、どうしたもこうしたも、嫁をとるなんて話、おら聞いとらん」
「そりゃあ、そうじゃ。誰も言うとらん」

澄ました顔で言ってのけると、お福は風呂敷の中を見せ、

「ほれ、魚と酒じゃ。夫婦の祝いに宴じゃ宴じゃ」

と、まるで勝手知ったる我が家とばかりに、テキパキと夕飯の準備を始めた。

「ほれ、いつまでそんなとこ、突っ立っとる。お前さまもはようこっち来んさい」

まだ呆気にとられたままの清六じゃったが、仕方なしに座る。

「だ、だ、だいたいあんた、どっから来たんじゃ」
「星の子村じゃ」
「なんじゃ、ほしのこ村? 聞いたこともない……」
「高い所にあるでよ」
「高い所? 向こうの山ぐらいか」
「いんや、もっと、もっとじゃ。うんと高い所じゃ」

お福は手際よく魚をさばく。
草の汁の残りは別へ移して、鍋には水を張り、徳利をつけ、囲炉裏に掛けた。
清六はその背中へ、気になることを問い続ける。

「そいで、ど、どうして、おらの、よ、嫁っこになるんじゃ」
「お前さまがよ、牛っこを大事に大事にして、真面目に働いとるんを知っとるからじゃ」
「知っとる? どうして知っとる」
「見とったんじゃ全部。高い所におるからのう」
「はあ、そないに高いか。高かったら全部見えるんか」
「そうじゃそうじゃ。そんでうちの長老も、よかろうちゅうて、わしを嫁に出したんじゃ」

そうこうする内に魚をさばき終えたお福が座に戻ってきた。
改めて明るい所で見ると、お福はクリクリと黒目が大きゅうて、福々しい丸顔の、美人とはまた違うが、愛嬌のある可愛らしい顔をしておった。

「ほれ、酒が温もった」

清六は勧められるがままに、飲みなれない酒を飲み干す。

「おお、温い酒じゃ」
「初めて飲んだんけ?」

ポオッと頬を染めながら、お猪口を片手にお福が笑う。こうして、さしつさされつする内に夜は更けていった。

さて、次の日の朝。

「なんじゃ、いつの間にか眠っておったんか」

目を覚ました清六が、大あくびをして辺りを見渡すと、ガランとした家の中にお福の姿はなく、昨日使った皿も茶碗も綺麗に片付いておる。

「はて、それにしても昨日は変な夢を見たわい。まだ頭がぼんやりするのう」

するとその時、ガラリと戸が開いた。

「お前さん、起きたかえ」

見れば、まごうことなき夕べのお福じゃ。

「や、おめえはゆんべの。夢やなかったんか」
「何寝ぼけとる」

呆気にとられる清六じゃったが、お福は一向気にも留めん。

「まだオラんとこにおったんか」
「そらぁおるで。わしゃお前さまの嫁じゃからのう。そんなことより、ほれ、はよう顔洗ってきんさい」

こうして清六は、何が何やら分らぬままに、お福と暮らすことになったそうな。

お福は働き者じゃった。
炊事洗濯掃除はもちろん、牛方の仕事もテキパキとこなす。
体は清六よりも丈夫な程で、大きな牛を相手にしても一向引けを取らない。
清六はお福の働きぶりと、また牛をよく可愛がる風を見て、すぐに心を許すようになった。




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[2020/05/05 22:00] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
息子がおつかいへ出た隙にレ○プされていた母
ショートオムニバス・シリーズ 『母を犯されて』


ケース1
母・実里(みのり) 34歳


 賢太は何が起きているのか理解できなかった。遣いを頼まれて近所のスーパーへ行き、無事に買い物を終えて帰ってみると、部屋の中で母と男が争っている。母は目に涙を湛え、ブラウスの前ははだけており、白い乳房が露出する乱れよう。男は後ろからそれを鷲掴みにし、ガンガンと彼女全体を激しく揺さぶっている。まごうことなき、これはレ イ プであった。

 だが、この時の賢太に性の知識はない。ただ、怖かった。物凄い勢いで男が女を追い込んでいる様は、幼い経験上これまでに見たどんな場面よりも迫力があった。それがオスの動物的衝動かとは、後々に考えることである。

 男とは今日初めて会った。母とは古い知り合いらしい。気さくな男で、家に上がるなり玩具付きの菓子を与えてくれたから、賢太はすっかり親しみを覚えてしまった。

 それがどうだ、この正体は。自分が遣いに出ていた僅かの間に一体何があったのだろう。すっかり買い物を済ませて無事家に戻り、玄関の戸を開けようとしてふと思いついて、庭から驚かせてやろうとした。そうして、覗いたリビングの中の惨事。賢太は咄嗟に身を潜めた。なぜ隠れたのかは分からない。

「もう帰ってくるから! あの子が帰ってくるから!」

母の叫びが窓ごしにも聞こえる。ガタタタと椅子やテーブルの動く音もする。母が手を突くテーブルだ。男は彼女の背後から、なおも激しく責め立てる。カチャカチャと彼の足元に落ちたベルトが鳴った。

「(助けなければ)」

賢太を焦燥感が襲う。母を守らなければ、と使命感が訴える。だが、情けなくも足がすくんで動かない。それでもなんとか頑張って、一歩を踏み出そうとしたその時、母の腰がガクンと折れ、彼女は床に崩れ落ちた。男が離したのである。そして、賢太は見た、男の股間から黒々とした棍棒が巨大にそそり立っているのを。小さな足が、また震えて止まった。

 刹那、男と目が合う。確かに合った。賢太は蛇に睨まれた蛙のように視線を逸らせない。その間に母は部屋の奥へと走り去っていった。男は息子の目に気付きながらもそれ以上何か働きかけることはなく、まるで当たり前のように当家のティッシュペーパーを幾枚も抜き取っては、悠々と自分の陰茎を拭い浄め、それを丸めてゴミ箱に投げ入れた。賢太はその一連をただまんじりともせずに見ていた。

 やがて、男がズボンを穿き奥へと歩み出す段になって、ようやく彼もまた動き出した。その向かった先は門の外である。いたたまれなかった。去り際に窓ガラスに一瞬映った自分の顔がチラリと視界に入った。その表情には意外な程何も現れていず、まるで人形のように心のこもらない面に見えた。

 賢太はもう一度、用もなくスーパーへの道を引き返し、おまけに遠回りをして公園に寄ってから、それでも恐る恐る帰宅した。帰ると男の姿は既に消えていた。とりあえずはホッと胸を撫で下ろす。

「遅かったじゃないの」

母はいつも通りに出迎えて、軽く小言を言った。泣いた後もすっかり分からなかった。ゴミ箱の中は空で、紙屑一つ入っていない。ただ、母のブラウスのボタンが一つ外れていることを息子は見逃さなかった。後で彼は椅子の下にそれを見つけ、そっとズボンのポケットに押し込んだ。


〈おわり〉


妄想の座敷牢




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[2020/02/19 22:00] | 「母を犯されて」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
大輪動会-プログラム#45-

 *

「なんだ、アイツ、もうイッてんのか?」

中広間で中継を見ていた竜二は、動かなくなった男女を見て拍子抜けした。

「仕方ねえじゃん、童貞ちゃんなんだから」

隣の浩樹が同じ画面を見つめながらフォローを入れる。手に持った袋からスナック菓子を取り出しながら。竜二もそこに手を伸ばし、映像を鑑賞しながら菓子を食う。飲食物は袋田が用意したものだ。

 部屋にいた残りの連中は、慶介や小林から説明を聞いて、ようやくこの性交が特別なものだと理解していた。

「ヘー……近親相姦って初めて見たな」

七里川が呟いたが、それはその場にいる全員に共通する事実だった。アダルトビデオの企画などではない、疑惑を差し挟む余地など微塵もない、正真正銘実の母子による相姦劇である。

「すごいな……」

謎の感慨が一同を包み込む。圧倒されて、ともすると正気付いてしまう。島田はそんな雰囲気に触れ、周りが事の重大さに気付いたものと思い、小さなため息をついた。罪深いことをしたものだと。

 だが、果たして他の者達は、そこまでの罪悪感は覚えていなかった。逆に、こういうシチュエーションに興奮を覚える趣味の者もたまたまいなかった。ただただ珍しい物を見た、という気持ちで、どちらかと言えばドキュメンタリー映像を見たような印象である。これは彼らが普段の親子をよく知らないから生じた現象だ。

 そこへ、彼らとは真逆の立場の者達がやってきた。比嘉、祥吾、雅也の三人である。廊下から部屋に帰ってきたものだ。三人はここに来る途中、一切言葉を交わさなかった。それは、有紀と佳彦に特別な思い入れがある故に、その強さ故に返ってであった。

「(アイツ、ヤりやがった)」

三人の脳裏に、在りし日のモンスターファミリーが浮かぶ。何故、彼は拒否しなかったのか、決して強制されたわけでもないのに。三人に佳彦の心情は分からない。いや、分からないからこそ、モンスターなのか。結局そう結論付けるほかなく、彼らはそんなトートロジーを暗澹たる興奮の中で反芻するのだった。

 *

「いや、おれはいいよ」

村本に参戦を勧められた金光だったが、言下にこれを退けた。だが、脈が全くないわけでもないことを、村本は太鼓持ちならではの勘で察していた。

「ヤッた方がいいですって。メチャメチャ気持ちいいんすから、この奥さん」

「おれは間に合ってるよ」

「いやホント。騙されたと思って。一発」

「しかしなあ……」

「何照れてんすか」

「照れやしないけどなあ」

金光にとって、村本のようにお祭り騒ぎするのにはまだ機が熟しきっていなかった。

「穴兄弟の契りを結んで下さいよ」

「ガハハ、なんでお前と兄弟にならんといかんのだ。いやだね、おれは」

 二人がそんなじゃれ合いを続けていると、横から舛添が会話に合流してきた。

「ああ、じゃあ、金光さん。わたし、先に行かしてもらってもいいですか。いやあ、恥ずかしながら、ヘヘ、こんなんなっちまって」

彼は膨らんだ股間を隠そうともせずに頭をかいてみせた。彼が先に行きたいのは駆け引きではなく本心からだった。

「ほらあ、どんどん先越されますよ」

村本は肘でつつきながら非難すると、一方で舞台上を指し示した。

「見て下さいよ。あんなガキだって、まだ粘ってんすよ」

一同が見れば、先程来のミゼットレスラーがいまだ股の間で頑張っている。

 佳彦はとうに一度射精していた。だが硬さは硬し、意欲はいまだ衰えずで、膣内から一歩も出ようとしなかった。射精して終わり、そういう常識が備わっていなかった為もある。

 周りの大人達も、少年の射精があまりに早かったこと、彼が初めてだったこと、そして有紀との特別な関係に配慮して、無理に引き剥がそうともしなかった。

「(コイツ、いつまで!)」

目を見開いて天井を睨んだ有紀は、一気に顎を引くと、息子を、否、前まで息子と思っていた男をキッと睨みつけた。恐怖、絶望から、嫌悪、憤怒を経て、憎悪へと感情が移り変わっていく。今や輪姦男達のこれまでの仕打ちも忘れて、佳彦への憎しみに心は支配されていた。

「(なんなの、コイツ!)」

助けもしない、拒みもしない。普通にペニスをおっ起てて、実の母親を犯す。

「(キ チ ガ イが!)」

そうじゃないかと、かつて疑ったことはあった。少し頭が足りないのではないかと。こういうことは、多くの母親が一度は危惧するものだ。だがまさか、こんな形でそれが証明されようとは思いもよらなかった。それと同時に、仮に世間一般よりは少なかろうとも、僅かばかりあったかもしれない母性愛が、この時完全に消滅した。

「(離れろ! この! このっ!)」

もしも足の自由が利いたなら、何度も蹴りつけてやっただろう。有紀は醜い獣を見るような目で、憎々し気に眼前の輩を蔑視した。

 だが、佳彦はそれに気づかない。なんとなれば、彼は両想いだと信じている。ムカデ競争のあの時、後ろにいた母が初めて言葉に発してくれたこと。あれが愛だと思い込んでいる。大輪姦劇を知った後にもかかわらず、むしろ美化さえして。

 *

 あの時何があったか、言うまでもない。

 スタートの直前、有紀は背後の高橋によって、さんざっぱら女穴をほじくり返された。それによって潮を吹かせられ、不本意にアクメする責め苦を負わされた。

 なおかつ彼は、である。号砲一下、己の分身をねじ込んできたのだ。

「ハッ! ンッ!!」

明るい日の光が有紀の瞼の上をグルグル回る。三人四脚の時と同様な、狭から広、陰から陽への極端な状況変化が、それに即応できなくなっている鈍い体の感覚を翻弄する。それ故に感じ方も体育館時代と異なって、あんなに挿入されまくってきたのに、まだ新鮮味のある鋭さで襲ってくる。

 高橋はピッタリと股間を密着させたまま前進する。憎らしい程器用な男だ。ジャージのゴムを玉袋の下に引っ掛けて、露出した竿をホットパンツの裾から潜り込ませている。手は縄ではなく、有紀の腰を掴んでおり、これはもう“立ちバック”ならぬ“歩きバック”プレイである。

「ヒッ! ハッ! ヒーッ! ハーッ!」

運動の呼吸が有紀は荒い。他のメンバーよりひと際大きい。彼女はその出っ張った胸を息子の背にきつく押し付けた。

「ちょ、そんなに押さないでよ」

即座に非難される。それに対し、ただ短く謝るのが今は精いっぱい。追い込まれた状況が、彼女の身も心も弱くしていた。

 そのまま直線で突きまくられ、コーンを曲がる所では、とうとう膝が耐え切れなくなり、その場にくずおれてしまった。将棋倒しになった間も、高橋はこれ幸いと突きまくってくる。有紀の尻にのしかかって、今度は“寝バック”だ。もはや隠す気もないとばかり、彼の腰は上下する。有紀の尻はブルルンブルルンと波立つ。

 息子の背に掴まりながら、母は産道を野太い棍棒でゴリゴリ削られ続けた。それは時間にして僅かの間だったが、弱り切った女にとどめを刺すには十分だった。もし彼女の顔を近くで見ることが出来たなら、その表情の著しい変化に誰もが気付いただろう。

「行くよ、ほら」

佳彦に手を取られた時、彼女は完全に女の顔で応えた。彼の背によだれを垂らしながら。

「やめて、もう……イ、イくから……イきます……アァ……」

そこに母親の面影はなかった。限界を超えた体は悲鳴を上げていた。もう女以上ではいられなかった。

 復路でも高橋の攻めは止まらない。おまけに彼の指示で、卑猥な台詞を言わされる羽目になった。従わなければどうなるか、考えるだに恐ろしかった。

「ごめんね、佳彦ちゃん、お母さん、おマンコ好き過ぎて、運動会中もガマンできないの」

一言一言、後ろから囁かれる言葉を、オウム返しに言っていく。その多くは、佳彦を意識したものだった。息子の後ろで母親を寝取っている、という状況が高橋にとって琴線に触れるポイントであり、彼はそれをさらに強調したいのだった。

 いくつかの台詞を言わせて、興奮の極致に達した高橋は、結局ゴールテープを切るより先に自分がフィニッシュした。たけり狂った男根が、膣内で跳ねる。

「佳彦ちゃんの背中で、お母さん今、中出しされてるの」

最後の言葉を言った後、有紀はまたしても絶頂した。オスの生命感あふれるたぎりに、女体が耐えられなかったのである。

 佳彦の愛する母は、こういう女である。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼大広間
有紀、金光、花村、猪瀬、舛添、村本、藪塚、前原、鎌先、佳彦、袋田
▼控え室
矢板、高橋
▼中広間
服部、羽根沢、森岳、沼尻、浪岡、松倉、七里川、慶介、浩樹、竜二、小林、島田、鈴木、比嘉、祥吾、雅也
▼帰宅
俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂


〈輪姦記録〉
挿入男根:32本
射精回数:94発
(膣56・口16・尻14・乳5・顔1・髪1・外1)


羞恥の風




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[2019/10/01 22:00] | 「大輪動会」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
大輪動会-プログラム#44-


その悲鳴は、ちょうど浩樹がモニターへ接続を終えた時に起こった。慌てて消音ボタンを探す。彼は今中広間に移動し、薮塚から送られるライブ映像を大きな画面で見られるように設定した所だった。

「音デケえよ」

慶介もびっくりしている。彼や竜二、さらには小林、島田、鈴木といった面々もこちらの部屋に移動していた。

またしても悲鳴が空気をつんざく。“キャー”とか“ギャー”とかいう擬音では表せない複雑な声色。それが断続的に直接大広間から館内へ響き渡る。

「何事だ」

事情をよくわきまえない浪岡がボソリとつぶやいて画面に近寄った。逆に理由を知っている慶介はニヤニヤと笑った。

「近親相姦っすよ」

一斉に彼の顔へ視線が集中する中で、島田だけが一人“ウウム”と唸って頭を抱えた。

その頃、画面の中ではちょっとした格闘が繰り広げられていた。

「おい、そっち押さえろ」

花村が迅速にも舞台へ飛び上がって有紀の肩をつかみ、足の方を薮塚に押さえさせる。中継用の端末は袋田に継承されていた。

「おおっと、ヒカル選手、ここにきて激しい抵抗! これはどうしたことだ」

リングアナウンサーの煽りが突然の暴動を滑稽に彩る。有紀は暴れ、ブンブン首を振って何事かを絶叫していた。佳彦はただ棒立ちで微動だにしない。

「なんだなんだ」

金光も呆気に取られて事態を把握できないでいる。その横で前原はただ冷笑を含んでうつむいていた。

有紀の抵抗は佳彦を佳彦と認識した時点から始まった。散々人間性を否定されてきた有紀も、我が子による姦淫をそう易々と諦めへ解消することは出来なかったのである。

「(離せ! キ チ ガ イ!)」

脳内で周囲を罵っているが、考えは飽和状態でまとまらない。真に拷問に掛けられる恐怖を、彼女は今痛感したと言っていい。追い詰められ、もはやこの先は死あるのみと。

自分最優先で情愛の薄い彼女、お腹を痛めた子でありながら、それへ向ける視線はこれまで冷淡だった。それでも禁忌の関係は拒絶しようとする。彼女自身、これは一つの発見であった。だがその実は、背徳というより気持ちの悪さが先に立つのである。吐き気を催すような生理的なそれだ。

佳彦は怖がって、凶暴化した母に近づけないでいる。その時、その背をそっと押した男がいた。村本だ。勘のいい彼は佳彦の正体を察したのである。覆面女の中身が有紀でほぼ確定ならば、彼女のこの異常な暴れようと、目の前の少年から推して、さもありなんと仮説を立てることは容易だった。何度も金光邸を訪問している彼は、息子とも面識があったのである。

「ほら、金光さん!」

彼は佳彦を励ましつつ金光を呼び、相手が渋っていると、わざわざそこまで迎えに行って半ば強引に立たせた。もし金光が酔っていなかったら互いにこんなフットワークではなかったろう。

「プロレスですよ、プロレス! やっと女子プロがやる気だして、らしくなってきましたよ」

卑俗な村本の、それが愉しみ方だった。推定とはいえ夫である金光を相姦鑑賞の一等席へと誘いゆく。コバンザメの彼がどういう本性を抱いているか、これでよく分かろうというものだ。そうとは知らぬ金光は“もういいよ”などと面倒そうに言いながらも多少の好奇心を刺激されたと見え、連れられるがままに舞台の下まで行った。

舞台上では女体を取り押さえている二人が佳彦に行動を促していた。その陰茎はいまだ包皮にくるまれているというものの、十二分に性交の役に立ちうるコンディションだ。

彼は見た、毛の生えた穴の濡れてひくついている様子を。鮮烈な赤と沈んだ鼠色が混沌と渦巻いているのを。初めて目にする母の恥部、そして中。マスクの内は過呼吸のように鼻息荒く、心臓の拍動は全身を揺らさんばかり。そんな時、ちらりと脳裏をよぎるのは同級生の顔。自分より先に母を愉しんだ彼らだ。

「(ぼくのお母さんなのに)」

彼は一歩踏み出した。有紀は歯を食いしばって全身を硬直させる。仰向けで押さえつけられている彼女は、背中の筋肉が今にもつりそうだ。いよいよ逃げ場はなかった。

佳彦はまた一歩前進する。既に亀頭の先端が肌に接触するかしないかの位置に来た。だがここでしばし躊躇う。それは、勝手の分からないが故だった。世話焼きの薮塚が、頼んでもいないのに的を教え、あまつさえ陰唇を開いてみせる。恥をかきたくない佳彦は普段ならへそを曲げるところだが、今は素直に受け入れた。

「ウググ……」

有紀の大きく“い”の字に結んだ口から、声にもならない唸りが漏れ出る。彼女は固く目をつぶった。奇跡など起ころうはずもなかった。

次の一歩で、佳彦の男根はとうとう外界から姿を消した。

「入った! 入りました! なんとこの小兵レスラーが、爆乳大女を遂に征服しました!」

間髪入れずの実況が感動を押し売りする。もっとも、感動自体は確かに一部実在した。

「(あああっ!)」

えもいわれぬ満足感が佳彦の中心から広がり、体内をくまなく駆け巡っていく。“入れた”と思ったのは最初だけで、後はもうズルズルと勝手に沈んでいく感じ。あるいは飲み込まれていく感じ。強い感触はないが、ぬるい液体の中に全部浸けたような印象だ。

親子の肉体には今や一部の隙間もなくなっていた。生殖器のみにとどまらず、彼の中では全てが入った位の感覚がある。果たして、子が母の中に帰ったと言うべきだろうか。

有紀は硬直したまま動かず、目も開けない。ここに至りなば、全ては手遅れだ。しかし、状況は一瞬で終わるはずもない。

射精は挿入と全く同時に起こった。むしろ、噴出しながら入れ進んでいった観がある。

「あぁ……」

少年の口からか細い声が漏れた。尿道を抜ける快楽の極み。佳彦はどっぷりと射精していた、我が母の胎内で。自らが出てきた産道で。

精通だった。初めて陰茎から尿以外の汁を出した。だが怖くはなかった。焦りもなかった。これまで同年配の子 供 達が母の体を使って気持ちよさそうに搾り出すのをさんざっぱら見てきたから手本は十分だった。だから当たり前のように精通した、母の体で。

自慰すら未体験だった。だが性欲には目覚めている。衆人環視の中辱められる母を見て、激しく勃起した。ムラムラと興奮を覚えた。その解消方法、それはオナニーならぬセックス。それが自分を鎮める術だと知った。彼は童貞を捨てた、自分の母親で。

母の表情はよく分からない。セックスに同意は得ていない。だが問題はないと思われた。あんなに大勢のペニスを受け入れる女だ、どうして自分だけ拒絶されよう。

佳彦は初射精汁を漏れ出るに任せて母に注いだ。後から後から湧いて出るのが思春期の精液である。

一方、有紀の生理的嫌悪感はこの時ピークに達したと言っていい。胃液がこみ上げ、涙がこぼれる。

「(キモチワルイ)」

その感想が息子の人格否定に転化するのに時間は掛からなかった。それは世に数多いる蔑視の対象、すなわち彼女が日頃偏見の目で見ているモテない男達、就中オタクと呼ばれる連中と彼が同等であり、且つ自分の遺伝子とは相容れない、全て金光に端を発するものだと確信せしめた。

これも親の心子知らずというのか、そんな結論が出ているとは露知らず、佳彦はただ子種汁を注ぎ続ける。己を産んだ母を、子である己がまた孕ませようというのか。その子は果たして子か孫か。

「なんだい、あのちっちぇえのも動かなくなりやがった」

動きを止めた男女を見て、金光が回らない呂律で言った。

佳彦はそんな言葉も耳に入らず、父の前で母の膣内に射精し続ける。

村本が金光の肘をつついて言った。

「金光さんもどうぞヤッて下さいよ。オレもヤりましたし」


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼大広間
有紀、金光、花村、猪瀬、舛添、村本、藪塚、前原、鎌先、佳彦、袋田
▼廊下
比嘉、祥吾、雅也、矢板、高橋
▼中広間
服部、羽根沢、森岳、沼尻、浪岡、松倉、七里川、慶介、浩樹、竜二、小林、島田、鈴木
▼帰宅
俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂


〈輪姦記録〉
挿入男根:32本
射精回数:94発
(膣56・口16・尻14・乳5・顔1・髪1・外1)


world200*40




テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2019/04/04 22:00] | 「大輪動会」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
大輪動会-プログラム#43-


「なんだ、子 供じゃないか!?」

猪瀬が目を丸くして指摘した。それは、その場にいる誰もが感じたことだった。

「いえいえ、まさかまさか」

鎌先はわざとらしい位に顔の前で手を振って否定する。だが、背格好や肌の張り等から言って、どう考えても中 学 生程にしか見えなかった。

 覆面以外は一切を身にまとわず、いや、亀頭だけはきっちりと包皮にくるまれてはいたが、その貧相なペニスをおっ立たせて、半歩ずつ舞台中央に寄って来る、ぽっちゃり体型の彼。

「さあ、ミゼットレスラーはこの巨大女にどう挑むのか」

司会者の煽りは廊下の者にも届いていた。直に聞こえる分もあるが、こちらでは今、中継動画を見ている。それは、広間にいる薮塚が撮影する映像で、矢板のタブレット端末が受信したものだ。

 皆で一つの画面を覗き込む中で、とりわけ熱心に見入っているのは祥吾と雅也だった。この顛末が意味する所を切実に感じている。

「(あいつ、本当に母親と……!)」

雅也は鼓動が早まるのを感じた。ザワザワする胸の高鳴りの中で、全く考えがまとまらない。ただ、飽きる程よく見知った母と子なだけに、そのとんでもなさが、彼の小さな胸を締め付けるのである。

 それは、祥吾も同様だった。ここに居並ぶ中で、間違いなく当事者に一番近い間柄の二人である。

「(自分のお母さんと、そんなこと……)」

想像もつかない例だった。我が身にはとても置き換えられない。なのに、現に彼はヤろうとしているのが、その体の変化からも明らかである。

「(狂ってるよな……)」

比嘉も思った。もっとも、今さら道義観に直面はしない。そもそも、金光家が被害者でなければ、ここまで許容などしなかった話なのだ。

「(やっぱり異常だよな)」

親と子、双方をよく知る三人は、己らの行状を棚に上げて、彼ら一家の特殊性をやり玉に挙げるのだった。

 比嘉が視線を上げると、そこには入り口に肘をかけ、控え室内に話しかける慶介の姿。中にいるのは浩樹だ。舞台袖まで出張っていたが、高橋に半ば強引に場所を入れ替わられたのである。

 高橋、彼こそがやはり、この件も首謀者だった。慶介のマスクを奪うや、佳彦にかぶせたのである。

「見てみろよ、あの顔」

彼は口の中で呟きながら、不敵な笑みを禁じえなかった。その見つめているのは舞台ではなく、客である金光だ。彼の企画はもはや復讐の度を越え、むしろ嗜虐性を満たす方向へシフトしていた。

 金光は思考が追いついていなかった。つい今しがた有紀の可能性にようやく思い至った彼だが、それを検証するより前に新たな珍事が発生。思考を遮断した。

「ミゼットってのは、キミ、なんだ」

呂律の回らない舌で周囲に問う。

「小人みたいなことですよ」

舛添が答えるのを聞いても、“ほお”と言ったっきりで、分かったのかどうだかも怪しい。

「ウ~ン……」

彼は唸りながら、また酒の席に戻ってしまった。子 供の出てきたことが何となく彼にとって興醒めで、元より妻のことも本気でなかっただけに、とうとう馬鹿々々しくなってしまったのである。

「チッ」

高橋は、ターゲットが視界から消えたことに舌打ちし、急いで廊下に出た。そうしてタブレット画面を覗いた後、袋田を探したが、生憎彼の姿は見当たらない。

 袋田は中広間に戻っていた。舞台移動前に皆が屯していた部屋である。廊下で待っていても仕方がないと気づいた面々を案内していたのだった。

 帰ってきた彼に高橋は、金光のことも映せという薮塚への伝言を命じた。意を受けた袋田が立つ。間もなくして、手元の画面に、金光の表情が映った。

「もうちょっと大きかったらいいのにな」

高橋は直に見られないもどかしさを感じつつも、妥協点としてはそれなりに満足した。袋田に意を含めるに際し付け加えた誘い文句が、きっと功を奏したと察せられたからだ。すなわち、目の前で妻を寝取られる旦那、しかも実の息子との不倫を見せつけられている奴の図、と薮塚にはよく伝えろと。薮塚は意図をよく理解したのだと、画面からは読み取れた。

「いよいよっすね」

近寄ってきた慶介が企画者に同調する。格別当人らに思い入れのない彼だが、企画の趣旨には賛同している。

「(マジで、ヤるんだ……)」

祥吾と雅也は生唾を飲んだ。こればかりは自分達がヤるのとは訳が違うという理解があった。

「(ああ、とうとう……!)」

舞台上の島田も、さっきからソワソワと落ち着かない。

 客の反応で挑戦者の違和感に遅れて気付いた彼。女体の裏から覗いてみて、その体型を見てまず驚いた。

「(子 供を出すなんて!)」

はじめはそう思って、それでも行き過ぎた悪ふざけに肝を冷やしたが、高橋の表情を見、金光を見、そうして覆面少年を見ている内に、じわじわと真相にたどり着いたものだ。

「(なんということだ!)」

途端に空恐ろしくなり、キョロキョロと視線を泳がせる、袖と司会者の間を何度も。

「(バチが当たるな、こりゃ……)」

比嘉と同じで、自分が良心なのだとはもう思えない。大体公衆の面前で人妻と肛門セックスしているような奴だ。ただそれでも、身内からの焦りが彼の心臓を引き絞り、それと同時に肉茎の熱が沸点を超えようとしてくる。

「ウゥ……ッ!」

どす黒い汚辱感が体の芯からいよいよ沸き上がっていく。

「近親相姦」

慶介がにやけた声でささやいた。それは、タブレットを見る皆が同時に思いついた言葉だった。

 島田の射精も同時に起こった。

「(ああ……)」

天井のライトを、呆然と見上げる。その間も、骨盤に乗った巨尻の中へ、自動で悦楽汁が吸われていった。ドクン、ドクン……と、自分でも嫌になる位の量がしわしわの陰嚢から。

 それが収まり切らぬ内から、彼は上体を起こした。体位を動かしたことで、また残りの汁が搾られる。

「(そうか――)」

彼はぼんやりとした気持ちを立て直していく。

「(あれがこれの夫で、これがあれの妻だったな。金光の、そうだ、嫁だ)」

一つ一つ確認するように思い返すのは、平生の恨みが何やら遠い昔になった気がしたからだ。

 ふと、覆面少年に目を止める。その時、彼の脳裏にある光景が思い出された。人の家の庭に、ホースで水を撒いていた少年の姿だ。彼の態度はワンパクとかヤンチャといったそれではなく、もっと陰にこもったものだった。見とがめた島田はすぐさまクレームを入れたが、結局謝罪の言葉はいまだ聞かれていない。

「(ああ、あの時の子か……)」

ふいにそんなことを思い出して、彼は視線を避けると、有紀の腰を持って、ズルリと陰茎を引き出した。

「ンフィッ!」

有紀は悲鳴を上げ、島田の抜けた床へドスンと尻もちをつく。その時彼女の瞳孔が、ようやく佳彦の存在を識別した。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼大広間
有紀、金光、花村、猪瀬、舛添、村本、藪塚、前原、鎌先、佳彦、袋田
▼控室
島田、鈴木
▼廊下
比嘉、祥吾、雅也、矢板、高橋、小林、慶介、浩樹、竜二
▼中広間
服部、羽根沢、森岳、沼尻、浪岡、松倉、七里川
▼帰宅
俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂


〈輪姦記録〉
挿入男根:31本
射精回数:93発
(膣55・口16・尻14・乳5・顔1・髪1・外1)


ましゅまろくらぶ



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[2019/02/13 22:00] | 「大輪動会」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
大輪動会-プログラム#42-


「そういえばさ、なんで“ヒカル”ちゃん?」

「名前? 本名じゃないの?」

鈴木と小林がボソボソと噂し合っている。有紀の源氏名についてだ。

 実際のところ、ほとんどの者は金光の妻という認識しかなく、その本名など知らなかった。鈴木なぞは地域の仕事に関わっている都合上たまたま把握していたが、小林は同じ町内にもかかわらず知らないのである。

 源氏名は鎌先が適当に付けたもの。金光の“光”から思いついた安直な発想だ。

 だから、このことが何かの影響を与えた、という程のことはない。ただ、村本にだけは、たまたま通じるような感性があった。 

「ヒカルちゃん、二人ヌき達成!」

慶介の終了が祝砲の如くコールされる。それに続いて、司会者がぶち上げた。

「さあ、ここで、なんとなんと、飛び入り挑戦者の登場だ!」

カチャカチャとベルトを鳴らし、あっという間にズボンを脱いだ村本が、意気揚々と拳を突き上げて登壇する。

「ええ!?」

猪瀬らから、驚きと羨望の声が上がった。その発想がなかった彼らだ。

「お調子者め」

グラスをあおる金光の視線の先で、村本が下着を下ろすと、中から臨戦態勢真っ盛りの欲棒が飛び出した。そうして、慶介と交代する。もちろん、彼は一々マスクをかぶらない。

 いよいよ挿入という段になって、村本は客席へ呼びかけた。

「金光さん!」

壇上からしっかりと目を見て手を振る村本。金光は苦笑し、シッシという手ぶりを返した。

「緊張しますね」

村本は誰に言うともなしに言った。相方の島田は言葉を返さない。

「じゃあ、入れますよ――」

彼は、挿入しやすいようにひっくり返された有紀の両腿を力づくで押し広げると、そのまま倒れ込み、相手の耳へ唇を近づけてささやいた。

「金光さんの奥さん」

ゾクゾクッと背筋に悪寒が走り、有紀は肝を冷やした。だがそれもつかの間、劣情棒が先客と摩擦を起こしてはらわたを焼き尽くしていく。慣れ親しんだ慣れない感覚。

「フォグワァッ!」

赤く縁を腫らした目を瞬間的に見開いて、彼女は窮状を訴えた。そろそろ終わりに向かう“後ろ”に比して、新しい“前”はドスドスと杭のように打ち込んでくる。まるで、このまま内臓を突き破ってきそうだ。

「ウッ、ウッ、ウオホオォー……!」

だらしなくよだれだけ垂らして、人語は一つも出てこない。背中は総毛立ち、先程のささやきを反芻しているが、目下対策のしようもない。

「アガハァー……!」

意識に靄の掛かるのが、むしろ有難い位で。

「どうよ、感想は」

舛添から声が掛かると、村本はぎらついた笑顔で応じた。

「最高っすわ」

その上彼は、わざわざ金光に向かっても感想を述べた。

「金光さん、奥さんのマンコ、めちゃくちゃ気持ちいいっすよ!」

余計な報告をされた方は、呆れた調子である。

「若いねえ」

そう笑ってもみた。性の強さで、決して負けているつもりはないのだが。

 彼はよく女を抱く方である。五十半ばにしていまだ性欲は衰えず、若い愛人を複数囲っていることからもそれは明らかだ。愛人を抱き、妻も欲する。よほどの色好みである。

 それだものだから、目の前の痴戯に対してもボツボツと興が乗り出した。最初は全く馬鹿々々しいと思っていたし、やがては距離を置いて構えもしたが、にわかにメラメラと対抗心が勃興したものである。“英雄色を好む”とは、彼の好きな言葉だ。

「どれ、もうちょっと近くで見ようかな」

誰言うともなしに言って、再び舞台に近づいていく。顔をけがされた件もいつしか酒がぼやかしてくれたようだ。

 目当ての観客を得て、演者の頬は一層紅潮した。

「ちょっと、こっちの方行きましょう」

共演者に指示を出し、舞台上でクルリと位置を回転させる。すなわち、床に寝転ぶ島田がさらに前方へとせり出さされて、膝から下を舞台の外へ曲げて出し、その上に客席を向いた有紀が肛門で接続。彼女の足を高く持ち上げつつ、村本が直上から膣穴に挿す形だ。

「どうです、金光さん。奥さんの二穴挿し、よく見えますか」

「君のケツなんか、見たくないよ」

村本の焼くお節介に、金光が顔をしかめる。それでも村本は嬉しそうだ。

「しょうがないじゃないですか。でも、奥さんのどスケベなとこ、よく分かるでしょ?」

「奥さん、奥さんて……」

金光はまた苦笑いして、この若者の興奮ぶりに呆れた。しかし、この手の下衆な感じは嫌いでない。

 村本はこっそりと、また倒れ込んで有紀の耳元に唇を付けた。

「旦那さんから、丸見えですよ、チンポ二本でズボズボやってるとこ」

 有紀は、しかし、無反応だ。彼はなおも続けた。

「オレ、お宅に出入りするたんびに、“一発ヤりてえな”ってずっと思ってたんすよ。奥さんも、あんなオヤジじゃ満足できないんでしょ」

ここで起き直り、再び金光に報告する。

「奥さん、旦那のショボいチンポじゃ満足できないんですって、金光さん」

言われた方はまだ自分のことだとは思っていないから、“人妻という店側の設定を忠実に守って、プレイを満喫する奴だなあ”位に思っていた。

 他方、両者のやり取りに何やら言い知れぬ違和感を感じ出したのが舛添である。心の中がざわつくのだ。ふと彼は、人目をはばかりながら、隣の猪瀬にそっと聞いた。

「おい、この女、この町の女って言ってたなあ」

「ああ……」

猪瀬は短く応じた。その表情から、彼もまた同様の胸騒ぎを感じているらしいことが明らかであった。

 確かに、これもまた店が勝手に言っていることで、設定かもしれぬ。だが、あれだけ立派な肉体美を持っている女を、彼らは偶然、知っていたのである。

「あ、ああ、ヤバい……」

興奮の極致に達した村本は、先行の島田よりスタミナが続かなかった。

「あっ、か、金光さん、中出ししてもいいですか?」

金光はもはや返事をしなかった。有紀に訊いたものではないが、仮にそうだとしても答えは得られていない。

「ああ、イくイくイく!」

村本は島田にもお構いなしにどんどん腰を打ち付け、残らず子種汁を注ぎ込んだ。旦那の目と鼻の先で、ドクリドクリと彼の一番搾りが女房の腹に溜まっていく。  

 その一連を金光はただじっと見ていた。一見酒に酔って呆けているようにも見えるが、果たしてそうではない。彼の中で、極めて可能性の低い仮説が頭をもたげだしたのだ。

「(もしか……いやいや……)」

恍惚とする村本が、小便を終えた後みたいにブルブルッと震えて、接続具を外していく。すると、まだ太さの残る下向き矢印から、水あめのような汁がツーッと垂れた。

「(もし、あれが……)」

渋い顔になる金光。馬鹿げた妄想だとは思うが、あれ程の容姿がそうそういるまいとも思う。

 彼にとって儲けものだったのは、有紀が結婚、そして出産後も体形の維持に勤しむ性質だった所だ。それは社交の場で彼の自尊心を満足させるものだったし、何より性欲を掻き立てるものだった。

 妻がオナペットにされていることにも優越感を覚える程だったから、逆にそういう彼女の方が男遊びに興じだしたのかもしれない、などと極端な考えも浮かんだ。

「(確かめる……か?)」

自嘲気味に笑う。そんなことをするのはいかにも間抜けで、器の小さい奴だと思った。

 だが、確かめようとすれば容易だ。彼女の体には、一か所特徴がある。

 金光が自分も参加するような顔で一歩を踏み出した時、しかし、それに先んじて鎌先が言った。

「さあ、続きましては、当店名物、ミゼットレスラーの登場です!」

客は皆驚いた。見るからに華奢で小柄な挑戦者が、おずおずと舞台袖から出てきたからである。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼大広間
有紀、金光、花村、猪瀬、舛添、村本、藪塚、前原、鎌先、島田、佳彦
▼舞台袖
浩樹、竜二
▼控室
鈴木、小林、服部
▼廊下
比嘉、祥吾、雅也、矢板、羽根沢、森岳、沼尻、浪岡、松倉、七里川、袋田、高橋、慶介
▼帰宅
俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂


輪姦記録〉
挿入男根:31本
射精回数:92発
(膣55・口16・尻13・乳5・顔1・髪1・外1)


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[2019/02/07 22:00] | 「大輪動会」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
大輪動会-プログラム#41-


「ずりいよ、島田のおっちゃん」

「アハハ、まあそう言うなって。あの人こそ長年の恨みがあるんだから」

唇を尖らせて袖から舞台を覗く竜二を、高橋が笑ってなだめた。マスクはもうかぶっていない。島田に渡したのだ。

「復讐する権利があるってことさ」

彼はそうつぶやくと、服を着に控え室へ下がった。自分はもうそれが達成出来て満足だった。

 一方、舞台に出た島田は、はじめの内そこの明るさや熱に面食らったが、ぎこちない歩みながらもなんとか中央まで進み出た。客席の方などとても見られたものではない。余興でも裸踊りなぞしたことがない堅物である。人前でよくこんな格好が出来るものだと思い、また、出てきてしまったことをこの期に及んで後悔した程だ。

 だが、先に出番を迎えている二人は、当たり前のようにその役を務めている。慶介の振る舞いたるや堂々としたもので、無人の境を行くが如くに平然と公開セックスしていた。若々しい腕が柔らかな女尻を抱え、そこへ向けて性欲の赴くままに腰をぶつけている。そこにはなんの迷いも感じられない。

 大人ぶってはいるが、まだ十七になりなんとする若者だ。ついこの間まで、“おじちゃん、おじちゃん”と自分の後を付いてきていたような子なのに、今はすっかり男の顔で、いつの間に会得したものか、男女の営みを当たり前にやってのけている。

 その熟練ぶりが証拠に、

「オッ、オゴッフ……!」

と、一回りも年上の人妻がメス啼きだ。その身に突き立てられる赤黒い怒張が生々しかった。あんなものでゴリゴリ削られたら、それはたまらんだろうとは、たとえ顔を隠していても傍目に想像するもの。有紀の本心は窺い知れないが、事実として間男の陰茎を受け入れ、それをまた他人に見せている。なんのことはない、これはそういうショーであった。

「何をバカな」

最初に企画を聞いた時、島田は言下に否定した。これ以上自ら危ない橋を渡りに行く必要はないと思った。だが、予期に反して他の者はやる気になっている。

 そんな中で、高橋に囁かれた。

「島田さんもやりましょうよ。憎たらしいアイツに一泡吹かせてやりましょうよ」

「な、何をバカな」

するわけがない、と即座に思った。

 やがて、企画は実行段階に入り、いよいよ宴会場前まで来た。そこでまたも高橋に言われた。

「やりましょうよ」

島田は首を振った。が、切羽詰まった状況もあり、言葉は口にしなかった。そう、この時までは迷いもなかった、はずだった。

 高橋が肛門へ、慶介が膣へ、二人掛かりで有紀を犯す。それを間近に見、あまつさえ交尾汁を金光が顔面に浴びた顛末は既述の通りだ。島田はそれを袖から見ていた。心配で身をこわばらせながら、まんじりともせずに見守っていた。その時だ、何かが心で弾けたのは。

 慶介が目配せし、女の尻たぶを左右に開いている。そこへ挿せ、というのである。

 ただ立ち尽くしている場合ではない。島田は軽く頷き進み出る。これをする為に出てきたのだから。その下半身には、ガチガチに凝固した海綿体。もう袖に居る時からずっとだ。今だけは若い慶介と五分で渡り合える程のその硬さ。

「交代ですよ」

戻ってきた時、高橋はそれだけ言って、マスクを島田へ託した。

 島田はもう何も言わず、服を脱ぎ、それをかぶった。スタンバイしていた竜二が不平を述べたが、気にも留めなかった。

「(俺は……)」

見下ろす先に黒い穴ぼこがある。そこが排出口ではなく挿入口であることは、誰の目にも明らかだった。

 しかし、生憎彼の身長では、立ったままでそこにはめるのは困難だった。そこで慶介が一計を案じ、合体したままで舞台上に寝転んだ。

「おお~」

観客がこの体位変更を好意的に受け入れる。結果的に結合部が見やすくなったからだ。その目の前で、再び二本挿しが始まる。

 島田は後ろからまたがるような形で、有紀の尻の穴へ男根を埋めていった。ズル、ズルズルズル……と、予想以上に一気に飲まれていく。まさにそう、飲まれていく。

「(おお、これは……!)」

歯を食いしばって、彼は耐えた。油断していると、根本はおろか、全身まで吸い込まれていきそうだった。注意深く観察すると、彼の足の指がギュッと閉じているのが確認出来ただろうが、そこに着目する者は一人もいなかった。

「ングァ……ッ!」

愁眉を寄せて、隣人を腹に迎える有紀。ダラダラと垂れる唾液が、慶介の首元に落ちた。

 隣家へ島田は上がったことがないが、家より先にその家の夫人の肛門へ邪魔することになったわけだ、などと下らない思い付きをしつつ、ただ彼女のもてなしぶりには大いに満足であった。腸内の熱が、寸分の隙間なく分身を握りしめる。壁がネバネバと密着する。

 彼は日頃の高飛車な彼女を一瞬思い出そうとしたが、それは既に叶わなかった。目の前にいるのは、夫の前で寝取られ輪姦される、ただの憐れな夫人だった。その可哀想な女を……

「オッ、オッ、オッ……!」

太いものが交互に出し入れされ、女は目を白黒させた。殊に尻に入ったものは、なおも膨らみを増したようだった。

 島田には確かに金光への恨みがある。それは彼の祖父まで遡る深いものだ。彼の家は元々村の名主で、代々当地に暮らしてきたが、そこへ当代金光の祖父――当時はまだ本名のキムと名乗っていた――が流れてきて、その困窮ぶりを憐れに思った島田の祖父が、離れを貸してやったのがそもそもの因縁。結論から言えば、島田家は土地を奪われ、まさに軒先を貸したら母屋まで乗っ取られたような形となった。

 だから、この宿敵を憎むのは理の当然だ、が、今彼の欲棒を逞しくしている根拠が、果たして復讐心なのであろうか。

 一旦気持ちを落ち着かせて、金光の方を見やる。彼は顧問弁護士を相手に酒盛りをしていた。呑気なものだ、自分の妻が輪姦されるショーを肴に笑っている。

「(すごいことをしている)」

島田は改めて思った。隣の家の奥さんとアナルファックしている、それも旦那の前で。しかも、金光からしたって憎たらしいはずの自分がだ。逆の立場だったらどうだろうと、ちょっと考えてみる。発狂するかもしれない。ただ、あまりに突飛な想像過ぎて、具体的には考えられなかった。あるいは金光もそれで安心していられるのだろうか。あるはずのない出来事だから。

 劣情棒がまた一層いきり立つ。こんなになったのは何年ぶりだろうか。妻とはほとんど交渉のない彼。ひょっとしたら、彼女に見せたことのない程の勃起かもしれない。まるで思春期の頃のような勢いだ。

「いいねえ、おっさんの方もビンビンじゃない」

客席の舛添が手を叩いて讃える。彼らから見て、慶介と島田の年齢差は肉体から明らかだったが、その年長の方が勢いを増している様は意外であり、面白味があった。

 その様子を横目で追いながら、村本が司会者へと近づいた。先程までかぶりつきでショーに見入っていた彼だが、にわかに別方面へ動いたものだ。

「あの奥さんってさ、この町の人なの?」

鎌先はごく単純に“ええ、そうですよ”と答えた。そこにはなんの警戒心もなかった。

「いや、あんなすごい体の人妻が、この町にいたかな、と思って」

村本は親しげにそんな会話を交わしつつ、ふとその目を怪しく光らせた。 


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼大広間
有紀、金光、花村、猪瀬、舛添、村本、藪塚、前原、鎌先、高橋、慶介
▼舞台袖
島田、浩樹
▼控室
竜二、鈴木、小林
▼廊下
佳彦、比嘉、服部、祥吾、雅也、矢板、羽根沢、森岳、沼尻、浪岡、松倉、七里川、袋田
▼帰宅
俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂


輪姦記録〉
挿入男根:30本
射精回数:90発
(膣53・口16・尻13・乳5・顔1・髪1・外1)


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[2018/06/24 22:00] | 「大輪動会」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
大輪動会-プログラム#40-


「さあ、ヒカルちゃん、完全に技が決まって逃げられない。オチンチン、入るか、入るか! どっちに入る」

司会者鎌先が気分を出して実況すれば、否応なしに緊張感が場にみなぎる。

 そうして衆目が一か所に集中する中、とうとう、そしていともすんなりと挿入は実行された。

「おおっ!」

人々が妙な感動に包まれる前で、男根は深々と、一気に深々と肛門にめり込んでいった。

「ン、オゴ、オッフ……ッ!」

「入ったぁ! 入りました、アナルです。アナルに決まりました」

有紀が呻くのと、鎌先が叫ぶのとはほとんど同時だった。

 男根は完全に勃起していた。それなのに、その太い肉の棒はいかにもスムーズに、一度もつかえることなく、本来狭いはずの入り口を通って侵入に成功していた。広げて入ったというより、広がっていたところに入った感じだろうとは、先程確認した穴の具合から、客達が連想した次第である。

「(どうだ、ブタ野郎)」

高橋は金光を冷酷に見下ろしつつ心で罵った。

「(オメーの自慢のカミさんは、ケツマンコもガバガバだぜ)」

 彼の肉棒は垂直に昇り、玉袋の継ぎ目が挿入口の輪っかに隣接するまで埋まっていた。決して短小なサイズではない彼のもの、それが全部有紀の腹の中に収まる。

「ほお……エラい所に入れおったなあ」

金光は目を丸くして凝視している。自分にはそんな趣味はないし、一度も経験はない。見るのも初めてだったが、興味がなかった割には意外と見ていられた。同じ立場の見物仲間が居たせいもあっただろう。

 他方の妻は、夫がこれなものだから、当然今日が初めてだった肛門性交。にもかかわらず、猛スピードで使い込んで、今やベテランの域にまで達していた。尻穴での浮気だけで十数人を数える。その安定感からか、見る者の目にはもはや、彼女の尻が自ら肉茎をしゃぶり込んでいったかのように映る程だった。

 しかし、慣れるものではない。特に意識が一度はっきりしてしまった今は尚更。

「グ、フ、クウゥ……ッ!」

小刻みに震えながら有紀は啼いた。この場合、どこに力を込めていいかがいまだに分からない。口にボールをくわえさせられている分、奥歯も噛み締められない。おまけに見世物にされて、心理的圧迫は極度のものだ。妙な悪寒すら覚える。

「(マヌケ……ミジメ……)」

現状を表すそんな言葉が頭を巡る。分娩みたいな恰好で抱えられて、肛門に陰茎を入れられる姿を見せびらかしている。果たして、これはなんなのだろうか。男らは、しかし、夫も含め楽しんでいるらしい。

 考察はここで中断される。なぜなら、現段階が最高位ではないからだ。男はもう一人控えている。この意味を輪姦慣れした女には理解出来るはずだった。

「おおっと、タッグパートナーも動いた。これは、ルール無用の挟み撃ちだ!」

第二の男、慶介が有紀と向かい合う。彼がその位置についてから、彼女の中に入るのに時間は要さなかった。

「ングギイヒイィーイー……ッ!」

大量のよだれが流れ落ちた。肛門と膣と両方で性交、彼女のもはや正位置。ただ、今でもやはり衝撃は大きく。

 別穴に突き刺さる二本目の男根。よりスムーズな挿入。互いに慣れたものだ。後ろの男も前の男も、また受け入れる女さえも。慶介は高橋を手伝って、有紀の膝の裏辺りに腕を通した。

「おおっ、なんだ? 二本挿しか!」

「なんと! そんなこと、出来るのか」

口々に客達から驚き怪しむ声が上がる。

 鎌先がそっと指示して、三人を横向きに立たせる。正面から合体した為、慶介の背で有紀が完全に隠れてしまっていたからだ。この配慮で客席から多少見易くはなった。女が持ち上げられ、その体内に二人の男根が入っている様子が。

 それでも結合部はどうしても見づらい。それまで食い入るように見つめていた村本は、自然と前へ這い出ていた。

 それを見て、鎌先が勧める。

「いいですよ、どうぞ、もっと近くで見て下さい」

 許可を得て、村本は舞台に頭を乗せ、演者の股の下から覗き込んだ。

「スゲー……」

思わず本音がこぼれる。僅かに離れた穴二つに、大の男二人がそれぞれペニスをはめ込んでいる様は、空前絶後の迫力で彼の視界を圧倒した。殊に尻穴に入れた方は、子作り的に何の意味もない行為。人間が快楽の為にここまで非常識になれることの証左を示されたようだった。

 村本の行動に続き、猪瀬、舛添も同じように覗き込みを始める。感想は同じだ。こんな状態を生で見たことは今までにないことだった。

「こんなこと、ほんとに出来るもんなんだねえ」

さも感心したらしく、まだ信じられないという風に猪瀬が首をひねっている。

「さあさあ、お兄さんも、どうか遠慮なく近くで見てやって下さいよ」

やや出遅れた金光に、鎌先が促す。

 別に勿体つけていたわけではないが、金光は鷹揚に頷き、舛添が譲ってくれた場所から結合部を見上げてみる。当人は知ろうまいが、妻の足の間に入って、その寝取られ現場を確認しているわけだ。

 高橋にはそれが愉快で仕方なかった。ここぞとばかりに腰を振り、彼の妻を辱めていく。夫が未経験のアナルファックを、まざまざと彼に見せつけてやる。妻は知らない男にその処女を奪われて、挙句何回も犯されまくってきた。そのせいで変わり果てた尻穴、無様に拡がった穴、ペニスの形に広がり、交尾専用に作り変えられた、いわば精液搾取器、男のおもちゃ、そんな肛門で今もまさに憎い男を喜ばせているのだ。

「(バカが、見てるよ。こいつ、カミさんがサンドイッチでマワされてるとこ、ほかの男にチンポ入れられてるマンコとアナル、見ながら笑ってやがるよ)」

興奮した彼の勃起はますますアナルを激しく摩擦する。すると、その反動でどこかから飛び散ったものであろう、それが何かは分らぬが、いわゆる飛沫が金光の顔面に降り注いだ。

「ブワッフ!」

素早く顔を手で拭って立ち上がる金光。

「きったねえなあ」

 それは、妻の愛液であったかもしれないし、間男らの精液だったかもしれない。精液だったとして今までの誰のものかは判然としないし、あるいはいくつもの汁が混じりあったものかもしれない。いずれにせよ、我が妻と他人のセックスの産物が彼の顔を汚したのは確かである。

 金光は辟易となりながら、その場を離れた。

「いやしかし、とんでもない女だ、ケツとマンコ、両方一遍にチンポぶっ込まれて」

呆れ顔で話しかけてくる金光に、前原は力ない笑みで返した。もっと前で見ることを勧められたが、彼はやんわりと断った。

 一方、散々見慣れているはずなのに、花村と薮塚はかぶりつきで見に行っていた。

 その眼前で、高橋が終焉を迎えた。極度の興奮状態のまま、彼の目は真っ直ぐに金光を射抜いている。

「(オラッ、ケツマンコにっ、中出しだっ、オラァッ! バカ亭主のバカ妻! ケツでチンポしゃぶるメスブタが!)」

いきり立ったペニスから子種汁がほとばしり、直腸を逆流する。憎悪のこもったそれは、心なしか粘り気が強く、しつこく内壁へまとわりつくいてはそこを焼くようで、

「ウッ、ンッ、ムエァ……ッ!」

有紀は下腹に力を込めて、それに耐えねばならず、するとその為に尻性器周りの筋肉が引き締まって、慶介の方を喜ばせてしまう結果となった。

「おおっと、アナルに中出しが決まりました。ヒカルちゃん、一人ヌき成功!」

司会者がアナウンスし、高橋の射精を知らしめる。リングアナ風に実況しているが、この場合、どちらが勝ちなのかは誰にも分からない。

 彼のマイクパフォーマンスの後ろで、復讐を完了した高橋が、ズルリと分身を引き抜いた。

「ヒッ、ウッ」

栓を抜かれて、ビクビクッと痙攣する有紀。

 金光はその様子と、高橋の濡れそぼった抜き身を見やりながら、膳の前へ戻ってグラスに酒を注いだ。傍に座る前原が自然と相手になる。前原は元の場所から動いていなかったのだ。すっかり無気力になったこの男は、思考を停止してこの宴の末席に連なっていた。

「とんだ変態女だな、ありゃ。あんな女がいるもんなんだなあ」

「そうですね……」

「ああいう商売をするしかないのかねえ。可哀そうな女かもしれん」

「……そうですね」

「いい体してんのになあ」

金光のあくまでもひと事な物言いにも心揺さぶられることなく、前原は相変わらず最低限度の作り笑いで応じた。省エネルギーな彼の返答に、しかし金光も特別不審がらない。それだけ信用している証だった。

「おっ、なんかまた出てきたなあ。あれ、さっきと違う奴だよな」

枝豆を口に運びながら金光が舞台を指し示す。そこには、明らかに先程よりも年を食っていそうな男が、やはり覆面姿で袖から出てきていた。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼大広間
有紀、金光、花村、猪瀬、舛添、村本、藪塚、前原、鎌先、高橋、慶介
▼舞台袖
島田、浩樹
▼控室
竜二、鈴木、小林
▼廊下
佳彦、比嘉、服部、祥吾、雅也、矢板、羽根沢、森岳、沼尻、浪岡、松倉、七里川、袋田
▼帰宅
俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂


〈輪姦記録〉
挿入男根:30本
射精回数:90発
(膣53・口16・尻13・乳5・顔1・髪1・外1)


羞恥の風




テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2018/06/18 22:00] | 「大輪動会」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
大輪動会-プログラム#39-


「ンヴォオアー……ッ!」

有紀は呻く、口かせである球体の隙間からダラダラ、ダラダラと唾を垂らして。身をよじってみるが、思い通りに体を制御できない。今更ながらに、彼女は両手を拘束されていることを意識した。

 縄目が手首に食い込んで肌を赤く染める。突き出さざるをえない乳房が肩を揺する度にプルンプルンと弾み、その稜線へ落ちたよだれを、突端からツーッと滴らせた。それが何滴にも及び、足元の床を濡らす。フラフラと不安定な足は、そのぬめりを何度も踏みしめた。

 金光がこちらを見ている。己の妻が全裸で縛られ、衆人の好奇の目にさらされているのを見ている。マスクのおかげでこちらの表情までは悟られないが、黒目をギョロリと覗かせれば、確かに彼の姿を捉えられた。彼女の目はまるでいきり立った暴れ馬のように粗野な印象を鑑賞者に与えるものだった。

 そういった印象は、彼と初めて会った時、それは見合いの席だったが、むしろ有紀の方が感じたものだ。当時四十を超えたばかりだったはずの彼だが、酒太りの出っ腹、黒ずんだ顔色、脂ぎった頭髪のせいで、実年齢以上に老けて見えた。おまけに無遠慮に大声で話す。威圧感。

 結婚前はОL勤めをしていた有紀。勤め先である会社の部長は、その頃五十代だったが、ちょうどそれ位な貫禄はあった。ただその上司と異なったのは、金光の方が自信に満ち満ちていた点である。

 それが何に裏打ちされたものかは、程なくして分かった。ひとえに財産だ。権力者としてこの町を支配し、幼少期からわがまま放題に育ってきた。彼の言い分が通らなかったことはなく、有紀の身も何らの支障なく手に入れた。見合いとは形式上のこと、実際には“指名”だったのである。

「さあ、御開帳です」

がっしりと両脇から抑えつけられ、床に尻もちをつかされてМ字型に開脚させられる。傍目には抵抗らしい抵抗もせずに従ったかに見えた。それ程彼女の腕力が弱まり、彼我の差が圧倒的だったからである。

「ほお」

じっとりと粘っこい目線を局部へ注ぐ客の中に、もちろん金光もいた。こんな対面の仕方を、あの見合いの席で一体誰が想像しえただろうか。花嫁がいずれ舞台上で股間の割れ目を見せびらかすようになるなんて。もし知っていたら、婚約は取りやめになったろうか。

 グッ、グッと一層の力が込められ、両腿がほとんど百八十度に近く広げられていく。いまや縮れ毛の茂みはおろか、それに守られるべき秘所も白日の下にさらされていく。

「フゥー……フゴォー……!」

このまま出産でもしそうな程に鼻息を荒げ、必死に視線だけは逃す有紀。正体がバレるのも時間の問題だ、そう思った。

 しかし、予期に反し、夫から異議の申し立ては出ない。まるでオークションに出品された商品の品定めでもするかのように、ただじっくりと肉体を凝視するのみだ。

「(ああ、そういえば、そういう人だった)」

心の片隅で有紀は思い出していた。初対面の時からそうだったと。相手に与える自分の印象には頓着せず、ただ一方的に相手だけを批評するような態度。それは、ただ相手の外観を値踏みするものであり、ちょうど今みたようなことで、彼の目線は、例えば檻の外から動物を眺めるようなデリカシーの無さであり、第一印象で直ちに嫌悪感を抱いたものだ。

 後に分かったことであるが、金光は有紀にというよりも、その肉体に興味があったのである。その意味で、実は有紀が結婚相手でなくてもよかった。彼女が眼鏡に適う容姿をしていたからたまたま合格だったのだ。

 無論、金光の当主に相応しい、最低限度の氏素性は必要とされる。有紀は、その点問題なかった。彼女の実家、高輪家は、かつてこの町を含む周辺一帯に影響を及ぼす程の名家であった。しかし、時代の流れには逆らえず、また事業の失敗も重なって没落の一途をたどっていた。そこへ救いの手を差し伸べたのが金光家で、その対価として彼女はいわば買われたのである。

 一方で、金光家は歴史が浅い。金光の初代、すなわち現当主の祖父は元々この国の生まれではなく、それが戦後のどさくさに紛れて居座り、ならず者を集めては徒党を組んで、闇市、賭博、違法薬物の売買などの裏稼業で荒稼ぎして闇のシンジケートを形成、いつの間にか地域で隠然たる勢力を築くに至った。その後は帰化し、一子は政界に進出。さらにその子が当代、すなわち三代目というわけである。要するに成り上がりだ。

 だからこそ地場の旧家と結びつきを強めて、という見立てが成り立たないではないが、潤沢に資金があり、地位も固めた今となってはその必要性は低い。よって、有紀を選んだのは、若さと美貌、なかんずくその豊満な乳房という、純粋に金光の趣味によるものである。

「おや、なんだい、もうビショビショじゃないか」

客席から目ざとい指摘が飛ぶ。開かれた股間はパックリと殻を開いた浜焼きのハマグリの如くにみずみずしかった。塩気と汁気をふんだんに湛え、ふっくらと盛り上がった身もジューシーで。そこへ舞台照明がテラテラと反射するものだから、なおさら湿り気が目立つ。湯気すら上がっていそうだ。

「おやおや、ほんとですねえ。マゾッ気があり過ぎて、感じちゃったのかな?」

司会者は一旦そう受けたが、男優の指によって貝の身の中まで押し広げられれば、さすがに不自然な程の汁が溢れ出たので誤魔化し切れず、

「いやあ、実はですね、ヒカルちゃん、今日も朝からお店に出ておりまして、つい先程までもサービスをしておりましたので――」

と、とうとう言い訳に出た。

 それを聞いた金光は皮肉ったらしく笑う。

「ガハハ、とんだ人妻だな、朝から風俗とは。旦那は何やってる」

 取り巻きの舛添と猪瀬も、“ほんとだ”と、手を打って同調した。

 事情を知っている者らは、別の意味でほくそ笑む。舞台上では高橋が、

「(旦那はオメーだよ、バーカ)」

と、勝ち誇って唇を歪めた。そうして、彼の妻の恥部を、その緩んだ恥肉のひだをさらに拡張するが如く引っ張って、グチョグチョと派手な音を鳴らして聞かせた。ほんの十分も経たぬ前に中出しされた精液が、その音の主たる成分なのは言うまでもない。

 ライトに照らされて、内部まであからさまにさらされた恥穴は、ジリジリと焼けるような熱を持つ。縮れ毛も焦げるかという程に。それは舞台照明のせいばかりではない。産婦人科でもあるまいに、ここまでまじまじと性器が他人に見つめられることはないわけだ。本来なら夫や恋人しか知らない部分なのである。

 ちなみに、金光はクンニリングスをしたことがないし、出産にも立ち会っていないから、妻のそこをここまで確認したのは初めてであった。

「当店きっての大人気嬢ヒカルちゃん。今夜はお客様達だけに特別サービスで急遽駆け付けたのでございます」

開き直った司会者が、逆に恩着せがましくアピールしだす。かかる“大人気”の実態は、真相を知らぬ者には到底想像し得ない内容だ。

 すると、その一端を垣間見せるが如く、高橋はさらに有紀をそっくり返した。股を開いたままで後ろへ倒れる姿勢となり、陰唇の下、すなわち尻の方まで見えるようになる。

「んん?」

客らはすぐにその部分の異変に気付いた。暗に想定していた形と違っていたからである、肛門が。それもそのはず、そこはもはや排泄口ではなく、精液の注入口に変貌しているのだ。かれこれ十本以上もの太い肉棒を突っ込まれれば、もう元の形には戻らない。

「フホオォ……」

尻性器の人妻は、観念してため息をついた。のけ反ったことで視線が天井を向く。顔を客席へ向けないだけ、心理的に楽だった。だが、その安堵を見透かしたように、高橋の手が後ろから頭を持ち上げる。結局、尻穴を見せながら顔も見せないといけなくなった。“これがわたしの犯され肛門です”とばかりに。

「なんとなんと、どスケベな奥様はお尻の方もイケる口でございまして――」

鎌先の解説を聞いて、驚きとも呆れともつかぬ感嘆の声が巻き起こる。

 そんな中、高橋が己の下着をずらしにかかった。たちまち隆々とした勃起が露わになる。彼には羞恥も遠慮もない。覆面の下でニヤニヤと笑っている。

 客からすれば男のヌードなどに興味はないが、この場合特別な展開があろうことは明らかなだけに、皆固唾を飲んで見守っていた。一瞬はシンと静まり返った程だ。

 覆面男高橋は女の背後からその両腿に手をかけて抱え上げた。ちょうど、いきり立った男根が彼女の股間下に位置する高さまで。後は彼の先端がどちらの穴に収まるか、それだけが問題だった。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼大広間
有紀、金光、花村、猪瀬、舛添、村本、藪塚、前原、鎌先、高橋、慶介
▼舞台袖
島田、浩樹
▼控室
竜二、鈴木、小林
▼廊下
佳彦、比嘉、服部、祥吾、雅也、矢板、羽根沢、森岳、沼尻、浪岡、松倉、七里川、袋田
▼帰宅
俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂


〈輪姦記録〉
挿入男根:30本
射精回数:89発
(膣53・口16・尻12・乳5・顔1・髪1・外1)


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[2018/06/15 22:00] | 「大輪動会」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
大輪動会-プログラム#38-


 この企画は高橋と鎌先が立ち上げたものである。金光への憤懣いまだやるかたなき高橋は、なんとかしてこの憎き仇にもう一泡吹かせようと企んでいた。夫と同じ館内にて妻を寝取る、それだけでは飽き足らなかったのである。そこでまず考え付いたのが、金光のごく近くまで、例えば部屋の扉の前まで行って妻を犯すというものだった。

 この考えを聞いて、

「それだったら、こういうのはどうです?」

と更なる提案をしたのが鎌先である。彼が以前にローションを取り出したポシェットには、そのほかの遊び道具乃至は仕事道具が入っていたが、その中から、今度はレスラー向けのマスクを取り出したのだ。

 また、彼はオレンジ色のロープも取り出した。それが今、舞台上の女の腕を後ろ手に縛っているものである。

「おいおい、そんなことをして……」

トントン拍子に計画が進んでいくことに焦る島田。普通自分の妻が目の前に出てきて気づかないなんてことがあるだろうか、と。

「いやあ、意外と分からないもんですよ」

とは鎌先。酔っていればなおさらのこと、顔が見えないだけで同定出来ないものだと、何やら経験則から導き出した答えらしく言い切った。確かに、妻がそんなことになっているなんて、社会通念上予見し得る可能性はなさそうだが。

 他方、露見しても構わないじゃないか、というのが高橋の意見で、彼としては、その場合に金光がどう出るか見ものだという。むしろ、事実を知らしめてこそ復讐の完了だとの見解だ。

「そんな無茶苦茶な……」

島田はなおも戸惑ったが、彼に同調する者は生憎いなかった。腹心と思われた鈴木ですら高橋の意見に傾いている様子だ。長丁場に及び、さらには有紀に対する感情も変化していく中で、皆の思考が飽和状態になっていた為もあったろう。島田自体、何に拘って悩んでいるのか、段々分からなくなってきた。

「ヤベえ、それスゲーじゃん」

楽観論者の不良少年らには元より否やはない。計画が固まっていくに従って、どんどんと興奮の度を増していった。

 結局、松倉、七里川、浪岡がそれぞれの番を終えた段階で輪姦は一時休止となり、慰み女は件の覆面をかぶせられ、ボール状の口枷をはめられることとなった。口枷は万が一彼女が余計なことを口走った場合の保険であり、且つ鎌先のSM嗜好を満たす装置である。

 有紀はそのまま囚人よろしく護送されていく。この間、彼女の意見が聴取された機会は一度もない。今まで通り当然に、可否の権限はなかった。人格を顧みられないというその意味で、囚人というよりはむしろ家畜といった方が適切かもしれない。縄で引っ張られ、歩かされる様子は、実際競りに引き出される雌牛のようだった。その豊満な乳が余計にその見立てを助長する。

 一行は、先行した鎌先、それに呼び出された袋田の手引きで、ゾロゾロと揃って宴会場の外まで移動した。大広間はせいぜい五十名程が入れる規模のものだが、一丁前に舞台を備えており、下手のみとはいえ袖もある。さらには、その袖の奥に控室を想定した小部屋も付属していた。まずはそこへ入る。

「狭いなあ」

思わず高橋がそう呟いた程、小部屋は狭かった。本来の部屋の規模もさることながら、段ボール箱やら何やらが積み上げられている為、余計である。折角壁面に取り付けてある鏡も、その荷物の影となって覗き見ることが出来ない。

「全然使わないんでねえ」

袋田が小声で言い訳した。元々は先代オーナーの趣味でしつらえられた舞台だが、その存命中こそ素人芝居やカラオケ大会に利用されたものの、いつしか利用者もなくなり、控室に至っては今やすっかり物置と化していた。

 ここまで付いてきた者達も、到底全員入れないので、主役の有紀、司会進行の鎌先、そして高橋だけが入った。それでもギュウギュウ詰めである。他の者らは手持無沙汰に廊下に屯する。

 と、そこを割って、矢板が入って行った。入れ替わる形で高橋が押し出される。矢板はどこからか持ってきた濡れタオルで有紀の体を拭いていった。一応客前に出るのだから、と気を回したものだ。もっとも、あくまで簡略にであり、使い込まれた排泄穴なぞは奥まで綺麗に出来なかった。だから、直前に注がれた七里川や松倉の吐き散らかしは股間の奥に満たしたままで出演しなければならなかった。

 間もなくして、鎌先の呼び込みに続き、有紀は千鳥足で舞台へ上がった。ただ連れられるがまま、訳も分からずである。実のところ、舞台の上に乗せられてもまだ何が起こっているのか理解出来ないでいた。

「――さあ、まずは身体測定と参りましょう」

鎌先の進行に応じ、渡されたメジャーを高橋が助手らしく有紀の体にあてがっていく。

「ええ……バストが……101センチ!」

“おお~!”と感嘆とも呆れともとれるどよめきが客席で起こる。続けざまに、“ウエスト57センチ”“ヒップ99センチ”と発表されたが、やはり最初の反応が一番大きかった。

「AV女優かよ」

花村が例えると、周囲から笑いが漏れた。先程鎌先はグラビアアイドルを引き合いに出したが、裸で人前に立つ様を表現するには、花村の方がより現実に即していた。

 鎌先はアンダーバストも計測。その値は66センチであった為、形式的計算で“Kカップ”であると発表した。その時は再び客席がどよめいた。

「“K”っていうとなんだい、そんなサイズがあるのかい」

と猪瀬が口走れば、

「いやあ、でも実際あの大きさはただ事じゃありませんよ」

と舛添が応じる。二人に共通しているのは、その鼻の下がすっかり伸びている点だった。

「ほんとにAVみたいな体型ですよ、ねえ?」

手を打って、花村が金光に笑いかける。

「ああ」

金光はそれへ曖昧に応じながら、隣で藪塚が、“A、B、C……”と歌いながら指を折って数えているのを苦笑しながら見ていた。金光がさほど驚嘆しないのは、いつも身近に見ているものがあるからだった……

「なんとご立派なボディをお持ちの奥様でしょうか」

鎌先がそう語る中、高橋は“奥様”の背後に回って、その出っ張った塊をむんずと鷲掴んで持ち上げる。

「ああ、しかもなんということでしょう。Kカップの先から白いお汁が漏れております!」

「んん~?」

実況の声を聞き、金光が眉間に皺寄せて首を前に出す。

母乳です! ミルクです! これは驚きました。ミルクの出そうなお乳と言おうとしていたら、本当に出てしまいました」

確かに乳首からは母乳が出ていた。ただ、勢いよく前に飛んだというよりは、乳房の輪郭に沿って真下へ滴り落ちたと言った方が良く、その線もか細かったので客席からは見えづらかった。

 それを鋭敏に察知した司会者が、客へ呼びかける。

「さあさあ、どうぞ、皆様もっと前へいらして下さい。どうぞ、もっと近くで見て頂いて構いませんよ」

 誘いを受けて、皆膳を離れて舞台に近づく。中でも村本がいち早く動いた。彼はこのショーが始まってからというもの、それ以前とは一転して口数が少なくなっている。いつもなら、権力者を最優先で盛り立てる彼なのに。

 客が近づいてきたので、見えてはまずいと焦った島田が袖から控室まで下がった。それが急だったので、後ろにいた連中がもう少しで声を上げそうになる。出演者が舞台に出た後、後続の者らが順次控室から舞台袖へと進んでいたのである。

 高橋はそれに気づかず、マスクの中では別の意味でニヤニヤ笑いながら、夫へ妻の乳搾りを見せつけた。かなり力を込めて揉んだので、呆けた女も痛がる程だった。

「ウッ、ウウッ……」

辛そうにする覆面女。だがその声は空間に広がらず、ボールギャグの隙間からよだれを垂らすだけだった。

「おおっと、奥さん見られて興奮しているんでしょうか。乳首がビンビンに起っております」

鎌先は当人の本心を知ってか知らずか、勝手な実況を続ける。それは高橋が金光を横目で見ながら、乳頭を口いっぱい吸い込んだ際にも同様だった。

「“ボインは赤ちゃんの為にある”と先人は申しました。それがどうでしょう。今や、赤ちゃんの為のミルクが、よその男に吸われております。なんと破廉恥なママさんでしょうか」

客達はくさいセリフに苦笑いしながらも、男に乳房をなぶられる覆面母を身を乗り出して凝視した。

 と、ここで下手からもう一人の覆面男が登場した。覆面は三枚セットで用意されていたのである。今度の男も、やはりパンツ一丁。その正体は慶介だった。

「さあ、ここでタッグマッチです。いや競争でしょうか。Kカップの爆乳大玉転がしです」

今日の運動会が頭に残っていたのであろう、鎌先の口からとっさにそんな例えが出た。これは他の者にもイメージしやすいものだった。

「上手い事言うねえ」

「こんな大玉転がしだったらやりたいねえ」

と、概ね好評である。

 二人の頭を胸にぶら下げる有紀。まさに自分が“金光有紀”であるという自覚を取り戻したのはその時だった。彼女は心まで覆面をかぶったが如く、正体不明の境地だったのである。

「(これは……何?)」

ゆっくりと意識が頭をもたげてくる。ちょうど昂りの波が下降していくのと反比例していた。

「(何を……?)」

両の瞳が見知った顔を捉えて離さない。さっきから視界に収めてはいたし、それが誰かも認識はしていた。

「(これは……おかしい……)」

彼女はようやっと現実の異常さに気が付いた。さながらメモリを使い過ぎたコンピュータの如く、計算処理が遅くなっているのが今の彼女なのだ。

「(これは、おかしい!)」

遂に処理が追いついた。彼女は確信した。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼大広間
有紀、金光、花村、猪瀬、舛添、村本、藪塚、前原、鎌先、高橋、慶介
▼舞台袖
島田、浩樹
▼控室
竜二、鈴木、小林
▼廊下
佳彦、比嘉、服部、祥吾、雅也、矢板、羽根沢、森岳、沼尻、浪岡、松倉、七里川、袋田
▼帰宅
俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂


〈輪姦記録〉
挿入男根:30本
射精回数:89発
(膣53・口16・尻12・乳5・顔1・髪1・外1)


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