おことわり
R18
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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

大輪動会-プログラム#30-


 *

「ねえ、いつまでやるつもり?」

疲れ切った気だるい調子で、有紀がボソリと呟いた。今しがた慶介から膣内射精を受け、続けざまに次の相手である隣人の上へ移動しながらだ。

「だって、起っちゃうんだもん」

浩樹はそううそぶいて、女の腰を手繰り寄せた。向かい合わせになって、腿の上に相手の尻を乗せる。もちろん、凹凸を噛み合わせて。

 男根はなんの障害もなく、まるで入っているのが普通とばかり平然と、いかにもスムーズに恥穴へ侵入する。重力で体が落ちるのに任せて、尻の着地と一緒のタイミングでストンと。人によっては、こんな簡単に合体出来るのが不思議に見えるだろう。これが熟れ女、しかも輪姦された女の実力である。

 有紀は背もたれに腕を突っ張って、なんとか体を支えた。そうしていないと車内の揺れで転がってしまいそうだからだ。今更命が惜しいではないが、自衛本能は失われていないようで。

「(まったく……)」

彼女は、そういう神経を忌々しく感じ、自分の殻に逃げ込むべく目を閉じた。しかし、思い出されるのは今朝からの地獄絵図ばかり。不良から、隣人から、子 供の担任教師から、息子の友人らから、そして今日初めて会った他人から、何度も何度も強 姦され、大勢の前で辱めを受け、恋人からは見放され、挙句、我が子に……!

「(イヤッ!)」

ハッとして、目を見開く。途端に、後続車であるバスのライトが激しく目を射った。有紀は微かに目を細めて、そちらから目を逸らす。無論、今跨っている相手の顔も見ない。彼女は少し窮屈な姿勢で、窓の外へと視線を逃がした。

 息子に醜態を見られたことには、やはりショックを受けた。もう今までの生活には戻れない、そのことを確約させられたようで。彼は知ってしまったのである、母がただの女であり、情けなくも男達から凌辱されてしまったことを。そうなった今、もはやこれまでのような歴然たる力関係を保持することは出来ないだろう。軽蔑すら避けられない。彼女はずっと、自分が子 供達から誇りに思われていると、手放しで信じて止まなかったのである。

 綺麗な母、それは子 供にとって憧れであり、誇りであるに違いない。ましてや有紀は、日の大半を費やして美貌を維持しているのである。身に着けているのは高級品ばかりだし、海外の最新トレンドだって常に頭に入れて、セレブリティらしい振る舞いに気を配っている。だから、付き合う人間は皆ハイソサエティだし、地域だの学校だの下賤な身分の者など鼻であしらって然るべきなのだ。羨望の眼差しを向けるしかない彼らのこと、無論こちらの通らぬ意見などない。強く、美しい母、これを尊敬せずしてなんとする。富と権力を手にした彼女は、紛れもなく成功者なのである。

「なあ、向こう着くまでさ、どっちが何発出せるか競争な」

慶介が浩樹を小突いて言った。それを耳ざとく聞いた服部が、助手席から振り返って笑う。

「若いねえ。そんなすぐ起つ?」

「起つ、起つ。ほら、もう起ってきたし。オレ、発射無制限なんすよ」

そう話す手元に握られたものは、確かに萎れている風ではなかった。

「マジかよ。けど、それって絶対先攻有利じゃん」

浩樹が腰を振り振り、女の背にしがみつきながら異を唱えた。胸板に圧迫されて、間にある肉乳がひしゃげる。その柔らかさが自身の乳首にこすれるのを愉しみつつ、彼はずり下ろした両手で尻を掴み、ぐっと手前に引き寄せた。ゾクゾクする快感が先端へ向け登りつめてくる。もう間もなくだ。

「起たなくなったらパスか、降参な」

そう提案を続ける慶介の言葉は、しかし、浩樹に聞き取られなかった。ちょうどそのタイミングで、この下賤の一員が、成功者の股ぐらへ子種汁を注ぎ込んでいたからである。パックリ開かれた肉尻の谷間、明るみに曝された陰唇はジュクジュクに濡れて、そのめくれ上がった所が、貝の如く芯棒に吸着していた。

「よおし、交代な」

すかさず慶介が言い、早速に慰み女を友人から外して引き寄せる。竿から竿へと渡りゆく、輪姦女は渡り鳥。

「今度はアナルやってみようかなあ」

そう呟いてから、彼はこうも言った。

「しかし、やっぱ狭いわ」

実際、中腰にもなれない車内は、体勢を変えるだけでもひと苦労だった。ファミリー向けワンボックスカーが、カーセックスはおろか、輪姦用に設計されていないことは言うまでもない。

 すると、彼は何か閃いたように、前列の大人二人に向けて、ある申し出を行った。

 *

「ギャハハ、ヤッてる、ヤッてる」

運転席の藪塚が前を指さして笑う。前の車にぴったりくっついて走るマイクロバス。その広いフロントガラスからは、前方の車体が停車の度にギシギシ揺れているのがよく見えた。しかもご丁寧なことに、前の車は車内灯を煌々と点けているので、中の人間の顔まで確認出来た。

「丸見えだね、あれじゃあ」

運転席の横に陣取る矢板が言った。彼だけではない。バス前方には幾人もの乗客がひしめいて、カーセックスの様子に注視していた。

 もし、この辺りが人通りの多い土地であったならば、露出セックスとして多くの人目に触れたであろう。だが、生憎の過疎地域、しかも日が暮れれば、人っ子一人歩いてはいなかった。

「シート倒せばいいのに」

そうすればもっとよく見えるし、広くも使えるのに、と、竜二が唇を尖らせた。本音を言えば、自分も友人達と一緒の車に乗りたかったのだ。

 車列は動き、その後すぐまた信号で止まった。十字路の、それも右手前の一画は空き地になっている為、かなり見通しの良い開けた場所である。例によってまた激しく揺れる車体が見られるか、とバスの乗客らは期待した。が、今度は違った。

「おっ、なんだ、出て来たぞ」

藪塚が指さす先で、確かに慶介が降車してきた。その彼によって、有紀も引きずり降ろされる。靴も履いていない、真正の裸姿で。

 慶介は、彼女を後ろ向きにして車に両手をつかせると、引き寄せたその臀部をがっしりとつかんで、とうに露わにしている自分の股間をそれへドッキングした。立ったままの後背位である。

「おお、あいつら外でヤり始めたぞ」

藪塚を筆頭に、どよめきの声が上がる。その声が聞こえたわけではないが、慶介がギャラリーに向かってピースサインを作って見せた。激しく腰を振りながらである。夜の路上で、それも車道のど真ん中で人妻が一人、衆人環視の中、肛門にペニスを入れられている図は、彼ら熱狂の中にある者でなければ受け入れられないものだった。朝昼には通学路にもなる道だ。その路上で、犬のように尻穴で交尾する保護者がいるとは、ここを通る誰も想像しないだろう。

「マジかよ」

竜二が益々羨ましそうにつぶやく。そして、もしここで本格的にヤり続けるようであれば、自分も直ちに出て行って加わろうと思った。だが、あくまでも信号待ちの間の座興かもしれず、また降ろしてくれと交渉するのにも躊躇いがあったので、結局動けずにいた。

 そんな中、別の角度から事態が動いた。

「あ、ヤベえ、車来たぞ」

すぐに気付いた藪塚が、今度は斜め前を指差す。そこには、右から交差点に進入してきた乗用車があった。それは、本来なら青信号なので通り過ぎるはずだが、なぜか緩々とスピードを落として、辻の手前で路肩に停車した。

「タクシーだな」

矢板が言った。だが、客も待っていない場所で、どうして止まったのかは分からなかった。

 一同、ふいに声を潜める。その眼前で、タクシーの窓が開き、中の乗務員が顔を見せた。

「ヤバいんじゃないっすか……」

そう竜二が言いかけた時、それを制して矢板が言った。

「いや、これはひょっとすると……」

そして、運転席の後ろに座って、隙間から前を見ていた袋田に、「な?」と、ある同意を求めた。

「ああ、そうだ。あの人だね」

名前こそ出てこなかったが、その人物は二人の見知った顔だった。彼らだけではない。藪塚も、鎌先も、さらに、羽根沢、森岳、沼尻にも馴染みの顔だった。

「オーイ」

同じく窓を開け、身を乗り出して藪塚が彼を手招きする。と、相手もそれに応じて、車を降り、こちらに向かって歩いてきた。当然に、性交する男女の傍を通る。慶介は明らかに表情を緊張させていたが、今更逃げることも叶わないので、むしろ堂々と合体を続けた。それを遠慮なくジロジロと舐め回すように見ながら、タクシー運転手はバスの横まで来た。

「いやあ、あんた方かい」

目尻を下げ、鼻の下を伸ばしながら、運転手こと浪岡が挨拶する。

「おう、久しぶり」

旧知の者達が、車内から次々と挨拶を返す。その一々を見て、驚いた風を見せながら、

「まあ、あんなことするのは、あんたらぐらいだと思ったよ」

と、豪快に笑った。それから、有紀にまつわる事情を簡単に聞かされ、代わりに浪岡は、“客に呼ばれて向かう途中で、たまたま通りかかっただけだ”と、説明した。

 それを聞き、矢板が感心して言う。

「そりゃあ、すごい偶然だな」

「やっぱり、縁があるのかねえ、こういうことには」

浪岡がまたガハハと笑った。そして、いかにも好色な目で有紀の方を見る。それに気付いた藪塚が、気を利かせて聞いた。

「そうだ、ヤッていきます?」

そうして、仲間達を振り返る。

「いいのかい?」

待ってましたと言わんばかり、喜色満面で浪岡が問い返す。それを見た矢板から思わず笑みがこぼれた。

「まだ時間あるんだったら」

「ウーン、客待たしてるからな」

「いいじゃん、サクッとヤッていきな」

逡巡する様子の浪岡を、鎌先が後押しした。他方、仕事に差し支えては気の毒だと、矢板は別の可能性も提案した。

「その後はどうなの。お客さん送った後は」

「うん、別に大丈夫。送るのもそこだから、すぐ済むよ」

そう答えて浪岡は、目的地まで告げた。聞いた一同は、異口同音に驚いた。それは、自分達がこれから行こうとしている場所と同じだったからである。

「ひょっとして電話してきた客って――」

羽根沢が尋ねると、案の定だった。客というのは運動会役員ら、その打ち上げ会場へ迎えにいくのである。電話をしたのは、どうやら鈴木らしかった。

「なんだ、それじゃあ――」

またしてもの偶然に感心しながら、矢板が今後の計画をかいつまんで説明した。その一環として、タクシーが利用されているのであるとも。

 納得した様子で、浪岡も目を丸くしながらも肯いている。話は、当然の流れの如く、彼のこの輪姦劇参加についての方向へ転がった。

「いいんじゃない。行き先まで一緒だし」

旧知の面々には、何ら異論はない。続いて、竜二に視線が集まった。

「え、まあ……知り合いなんだったら……」

彼は口ごもるように歯切れ悪く賛意を示した。こういう場面で、行動方針を決定するのは、いつも慶介か浩樹だった。竜二はただ友らに付いていくだけだ。だからこの場合も、特に意見などはなく、どうするのがいいか判断出来なかったのである。

 彼の次に確認を求められたのは、比嘉である。もっとも、彼が顧みられた時点で、既に大勢が決していたことは、彼自身よくわきまえていた。

「まあ、見られちゃったわけですしね」

一応理由らしいものを付加してイエスと答える比嘉。鎌先は、彼らが不満を感じているのではと危惧して、両名をまるで慰めるかのように、最後に言い足した。

「使える穴は増えてるしさ、逆に本数は減ってるわけだから、十分愉しめると思うよ。それに、あの人、“慣れてる”から」

そう話しながら、浪岡の方を見る。場に、仲間内特有の親しげな笑いが起こった。それで決まりだった。

「ああ、それと、もう一台呼ばれてるタクシーあるんだけど、松倉さんなのよ」

浪岡が大事なことを言い忘れていたと慌てて付け加える。松倉、それもまた、浪岡同様によく知られた男だった。それで、結局松倉も、後ほど合流することとなった。こうして、輪姦参加者は確実に二人増えることとなったが、それを聞ける位置に居ながら、有紀はただ右から左へと聞き流し、直腸をこする肉茎から劣情の垂れ流し汁が排泄されるのをひたすら待っていた。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼ワゴンカー車内
有紀、慶介、浩樹、小林、服部
▼マイクロバス車内
佳彦、前原、比嘉、竜二、祥吾、雅也、藪塚、矢板、袋田、鎌先、羽根沢、森岳、沼尻
▼タクシー降車
浪岡
▼タクシー移動中
松倉
▼打ち上げ会場
金光、島田、鈴木、花村
▼帰宅
高橋、俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂


輪姦記録〉
挿入男根:27本
射精回数:72発
(膣47・口12・尻7・乳4・顔1・外1)


官能小説セレクション



テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2017/12/20 22:00] | 「大輪動会」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
大輪動会-プログラム#29-


 *

 それは、かの女教師。シャワーから戻るはずの有紀を待ちぼうけしていたところ、どこからか響く絶叫を耳にし、取り急ぎ職員室から出たものだ。間もなく、ある教室から煌々と明かりが漏れているのを見つけた。

「え? 何?」

心細さから口に出して疑問を述べ、恐る恐るそちらへ近づいてみる。もう有紀と自分以外誰も残っていないはず、そう思っていた。

 ガラリ、と思い切って扉を開ける。と、その目に飛び込んできた光景に、彼女は短く悲鳴を上げた。

「キャッ!」

慌てて目を覆う。そこに居たのは、下半身を露出した男だった。慌ててズボンをずり上げる彼に押し戻され、女は廊下に後ずさった。

「な、ななな、なんですか!」

「やあ、すいませんすいません。着替えてる途中でして」

頭を掻くようにしながら、男が弁解する。それは服部だった。

「いや、片付けの後ね、みんなでちょっと話が盛り上がっちゃいまして。もう、ほんとにもう帰りますから」

早口で一気に畳み掛ける彼に、まだ不信感を露わにする女教師。そこへ、後から現れた比嘉が加わった。

「やあ、遅くまでご苦労様です、村田先生」

すると、たちまち態度を一変させる女教師・村田。

「まあ、比嘉先生もまだいらしたんですか」

急ににこやかになって、親しげに話しかける。この二人、勤務先は異なるが、勉強会等で度々顔を合わせており、知った仲なのだ。そして、村田の方は明らかに比嘉に気があった。

「すみませんね、騒がしくして……」

比嘉が、服部と同じ内容を繰り返す。最前はうさん臭そうにしていた村田だったのに、今度は安心したように肯いていた。

「あと、戸締まりしておきますよ。役員の方もいるし、明日にでも学校へ鍵を返しに来てもらいましょう」

「まあ、そんな、申し訳ない……」

「いえいえ。こちらこそ遅くまで番をさせて申し訳ないです」

爽やかに比嘉が提案すると、たちまち村田は笑顔になって、これまでの不機嫌も吹っ飛んでしまった。

「じゃあ、お言葉に甘えていいかしら。実は、母の面倒も見ないといけなくて……」

「そこまでお送りしましょう」

とんとん拍子に話は進み、比嘉は学校の鍵を受け取って、村田を送り出す運びになった。かに見えたが。

 ふいに思い出したように立ち止まって、村田が教室の扉の方を窺いだす。それを見て、服部が言った。

「なんです、先生。男の裸に興味がおありですか?」

それを聞くと、村田はムッとして、服部のことは完全に無視し、代わりに比嘉へ問うた。

「あの……金光さん、お会いになりませんでした? わたし、あの方を待っていて……」

「ああ……」

比嘉は特に動じることもなく、さらりと言ってのけた。

「見ましたよ。さっき帰られたみたいで」

「ええっ? 荷物は? 預かっているんですよ」

「持っていらしたと思いますけどねえ」

「まあ!」

村田はふくれっ面をして、有紀のあまりの身勝手さに憤った。自分に一声も掛けず、まるで隙を突くように鞄だけ持ち出して帰るとは! “まあまあ”と比嘉がなだめる。

「ああいう人ですから……」

それで通じるというのが、金光家の評判である。共通の敵の話題を交わしつつ、二人は廊下を歩き始めた。比嘉、さりげなく服部に目配せする。

 服部はニヤリと笑って、教室内に戻った。彼が咄嗟に着替え中の態を装ったこと、そして比嘉が村田を丸め込んだことは、実に上手く機転を利かせたものだ。

 村田の言った“荷物”は、既に回収済みである。その中に有紀が乗って来た車のキーがあった。

「よおし、運べ」

服部が室内に戻ると、次の作戦行動開始である。有紀は慶介と浩樹に両脇を抱えられ、全裸のまま運搬されることとなった。

「オラ、おっさんも立てよ」

竜二は前原を小突く。逃げる機会も手段も失った前原は、もはや言いなりになるしかなかった。事ここに至りなば、“もうどうにでもなれ”と、やけっぱちにもなる。

 ぞろぞろと動き出す一団。その中で最後まで動かずにいた佳彦に、鎌先が声を掛けた。

「君は、どうするの?」

 佳彦は、もうさっきからずっと硬直していた。熱い目蓋の裏には、いまだ母の輪姦シーンが焼き付いている。

「これから、場所を変えて、まだもう少し続きをするつもりなんだけどさ――」

鎌先は続ける。

「君も来るかい?」

二、三歩先へ行っていた矢板が、友人が来ないので振り返った。二人の大人の視線を集めて、佳彦はしかし、うんともすんとも言わない。

「仲間になるかい? もしかしたら――」

言いながら、鎌先は視線を少年の股間へと落とした。

「いいことが出来るかもしれないよ」

それは呪文のような響きを帯びていた。佳彦は、相手と目を合わさないで済む程度に目線を上げた。そして、おもむろに歩き始める。その一連の様子を見ていた矢板も、頬を緩め、前に向き直って歩き出した。最後尾になった鎌先が、灯りを消して、教室は空になった。

 この最後の三人が校門に到着する頃には、既に有紀の車は発進する所だった。家族用のワゴンカー。後部座席には有紀が積み込まれ、その両隣に慶介と浩樹、助手席に服部、運転は小林だ。

「いい車乗ってんなあ。あれ結構するよ」

矢板が指さして言う。その目の前で、

「じゃあ、お先に」

との服部の言葉を残して、ワゴンカーは門外へ出て行った。それを追うではないが、ゆるゆると三人も門の外へ出ると、路上に一台のマイクロバスが停まって、ハザードランプを点滅させているのを見つけた。幾人かがそれへ乗り込んでいる途中である。運転席の藪塚がこちらに手招きしていた。

「用意のいいこって」

矢板と鎌先は笑い合いながら、佳彦を間に挟んでバスに乗り込む。

「ヒュー、息子ちゃんもご参加かい?」

沼尻が目ざとく見つけて煽る。すると、それまでうなだれていた前原が、“何を考えているんだ?”とでも問いたげに眉根を寄せて顔を上げた。当の佳彦は表情を全く変えることなく、前の方の席に座る。

「これで全員?」

藪塚が訊くと、袋田が、まだ比嘉が残っていると伝えた。中 学生六名の内、祥吾と雅也以外の四名はここに乗っていない。さすがに家に帰ったのである。彼らの手には、今日撮り溜めた淫猥な動画が握られている。今晩からは、それをオカズとして、今日の強烈な思い出と共に、愚息を握る日々が続くのであろう。だから、途中で離脱するも、ホクホクだ。

 程なくして、比嘉が駆けてきた。

「すいません、お待たせして」

村田を見送り、すっかり門扉を施錠してきた彼。彼女からは、母親の介護のことなど聞かされ、それへ適当に話を合わせて肩が凝った。ちなみに、彼女が自分に好感を持っていることは薄々気づいているが、独身の身分でありながら、彼女に異性としての興味は一切なかった。あの鶏がらのような痩身と、何事も杓子定規な、まるでロボットのような振る舞い、そしてヒステリーには辟易である。彼にはまだ、憎まれっ子の肉豚オナペットの方が必要だった。

 最後の一人を乗せて、ようやくバスは走り出す。佳彦にとっては行き先も分からない、文字通り深い闇の中へ。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼ワゴンカー車内
有紀、慶介、浩樹、小林、服部
▼マイクロバス車内
佳彦、前原、竜二、比嘉、祥吾、雅也、藪塚、矢板、袋田、鎌先、羽根沢、森岳、沼尻
▼打ち上げ会場
金光、島田、鈴木、花村
▼帰宅
高橋、俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂


world200*40




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[2017/11/27 22:00] | 「大輪動会」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
大輪動会-プログラム#28-


「(しまった!)」

と比嘉は思ったが、もう後の祭り。

「(バレた!)」

心をざわつかせる前原。

 名を呼ばれ、無表情で振り返る佳彦。

 そして、有紀は……

「ヒ……イ……ギイ……ギャアアァァァー……ッ!」

断末魔にも似た絶叫が、夜の校舎にこだました。

「え?」

「何?」

誰にとっても想像以上の叫び。皆々驚いて有紀を見、そうして、その視線の先を追う。そこに佇むのは、果たして悪魔の子か。

「誰?」

「そう言えば、こんな奴いたっけ?」

気味の悪い感情に包まれる男達。それをよそに、有紀がこれまでになく暴れ出す。

「お、おい、押さえろ」

周りにいた少年らが雲散霧消し、代わって大人達が組みかかる。

「ギャアッ、イヤッ、ヤッ!」

なりふり構わぬ態で逃げようとする有紀。ひどい狼狽え様である。これには、さすがの前原も呆気にとられた。

「(こんなになるとは……)」

 それは、想像以上の反応だった。凌辱の場を見られることは確かに悲劇ではあるが、平生の応対はむしろ淡々とした印象であっただけに、我が子に接してこれ程の動揺があるとは思いがけなかった。やはり、母性がなさせる嘆きなのであろうか。

「ヤッ、イヤッ、離せ、離せぇっ!」

いまやはっきりと拒絶の意思を示しながら、有紀はその場から逃れようとする。視線は出来るだけ逸らす、もはや禍々しいと言うべき、己の血を分けた遺伝子から。そこに、愛とか配慮は無いと断言して良い。では、有るのは何か。

「なんだ?」

面食らった様子で、小林が周囲を、就中比嘉の顔を見る。比嘉は答えなかった。己の迂闊を悔いて、これ以上の罪を重ねまいと自重していた。

 だが、有紀の狼狽を見、その眼前にいる少年の年恰好を見れば、誰の目にも容易い推理ゲームである。程なく、彼は身近な若輩を捕まえて問うた。

「おい、あれ……息子か……?」

面と向かって問われた克弘、仲間に助けを求めたい所だが、誰も目を合わせてくれない。進退窮まって、とうとう彼は白状せざるを得なくなった。きまり悪そうに浅く頷く。

「感動のご対面ってやつ……?」

慶介がボソリと呟いた、言葉面とは裏腹に、真に迫った声音で。だが、その控えめな感情も一瞬のこと、たちまち仲間らと色めきたった。

「マジか、おい!」

「最悪じゃん。ヒくわ~」

口々に言い合うのは、やはり事態を面白がる風潮だ。

「違う! 違うの!」

乱れ髪の端を口に張り付けながら、有紀が絶叫する。周囲に対しては親子関係の否定、且つ息子に対しては現状の否定、その両方の意味を含む“違う”だった。今度は血走った眼をギョロリと佳彦に向けている。その目には、半ば憎しみが溢れていた。

 有紀にとって、平生から佳彦は疎ましい存在だった。長じるに従って、その傾向は顕著になったと言っていい。小さい内はまだ気にする程でもなかった。しかし、中 学生ともなり、男の子から男性へと成長する様は、ある種不気味にも思え、己の理解が及ばなくなるようで不安だった。その点、同じ女である下の子二人はまだ感覚的に理解出来たものだ。

 もっとも、子 供らに対する愛情というものは、そもそもが希薄な人であった。お腹を痛めて産んだ子に対して、一体にそんな薄情な母親があるものかと疑問を呈する向きもあるだろうが、どこまでも自己愛の強い彼女にとって、子 供はペットと同格、しかも自分が構いたい時だけいればいいといった類のそれであって、その意味では装飾品と変わりないのである。

 三人も産んでおいて、傍から見れば理解に苦しむ所だが、その点も彼女の中で何ら矛盾はない。元々が政略結婚で、義務的に設けた子である。結果的に三人は多いが、産めと言われれば産んだだけのこと。そこに自らの意思はなく、ある意味、家畜のようなものだと自嘲したこともある。計画と無計画の狭間で誕生した産物、それらをただひたすら冷めた目で見つめる。それが彼女という生き物だったのである。

「おい、お前大丈夫か」

小林が佳彦の肩を叩いて尋ねる。その口辺には不穏な笑みがこびりついていた。

 佳彦は何も答えず、何も語らぬ目でしばし母と見つめ合う。その間、僅か十秒。有紀の方がまた視線を外すまで続いた。

「もう、いいでしょ……」

それまでと一転、一気に沈み込んだ口調で、有紀が呟いた。あまりに小さいその声は、押さえつけている男らにすら届かなかった。完膚なきまでに打ちのめされた彼女の脳天に、絶望の二文字が衝撃的に圧し掛かる。これまでと比較にならない真の絶望。彼女は、自分が最後まですがっていたものの正体を、今ははっきりと自覚することが出来た。それは、いずれ戻るつもりだった華々しい日常である。それへの執着が、その象徴的存在である登場人物との対面によって、脆くも崩れさったのだ。彼女はもう、以前の平穏に帰る道を、完全に失ったのである。

「オオアオォァ……」

低い唸りを吐いて、脱力していく。脇の男達が、すんでのところでそれを支えた。

 一方、普段の親子を知る者達には、軽いインタビューが行われていた。それによって、祥吾と雅也は佳彦の同級生、俊之と克弘は上級生であることが自白させられた。

「なるほど。それじゃ、知ってて犯してたわけだ、友達の前で、その母ちゃんを」

「そりゃなんと言うか……すごいな、最近の子は……」

 矢板と鎌先が顔を見合わせる。彼らとて、こんな場合は初めてだ。どんな反応をしたものか判断つかない。ただ、佳彦を助けようなどという意見は思いつかなかった。

 忸怩たる思いは、比嘉と前原。こんなことになる前になんとか出来なかったのかと、今更考える。だが相変わらず、何かしようとは今もって動かない。

 恵太と優斗は佳彦の下級生であったが、有紀との交流はほとんどなく、事前にその種の背徳感は持たなかった。今真相を知って驚いている。そして二人とも、もしも自分の母親だったら、という考えがチラリと閃くのを必死にかき消した。気持ちの悪い話だと思った。

「で、どうなんよ、ダチのママとヤんのは。興奮した?」

浩樹が興味津々で克弘の顔を覗き込む。克弘は苦笑いして誤魔化す。実際そういう感情はあったが、急に暴かれるのは恥ずかしい。

「ヤベえな、ガチで。同級生の母親マワすとか。しかも、息子にそれ見せるとか」

竜二は熱っぽく言った。彼には感動する要素があったようだ。

 他方、慶介は、今や時の人となった佳彦に、あっけらかんと呼びかけた。

「あんま落ち込むなよ。マワされたんだよ、お前のママ。けどもう、ヤられちゃったもんは仕方ねえじゃんよ」

「そうだそうだ。兄ちゃん、いいこと言うね」

小林が引き取って言う。

「ママはね、輪姦されたの。分かる? ここにいる奴全員、いや、もっと沢山の男とオマンコしてたの。今日の朝からずうっと、チンポ入れられっぱなしよ」

そうすると、それまで笑いをこらえていた沼尻や服部も、便乗してからかい始めた。

「セックスしてたんだよ、セックス。おじさん達と今朝からずっとね。セックス、習ったろ、学校で? 子供作ってたんだよ、おじさん達とママが」

「ボクは弟と妹、どっちが欲しい?」

「気持ちよかったぜ、お前の母ちゃん。なあ、良かったろ?」

再び口を開いた小林が、傍らにいる俊之に問うた。すると、俊之もとうとう悪ふざけに一歩踏み出した。

「き、気持ちよかったぜ、金光のおばさん」

大胆不敵にも、直接息子へ母親レイ プを告白したものだ。これを聞き、浩樹が彼の頭を軽くはたく。

「バーカ、さっきまで童貞だった癖によ」

と、そう言ってから思いついて、佳彦に向き直って言う。

「こいつら、お前の母ちゃんで童貞卒業したんだぜ。ていうか、今日だけで何人の筆おろししたんだろうな、このおばちゃん」

別に誰に訊くでもなく、また誰も応えるでもなく、ただ佳彦の母が性交の初体験を一日に何人も済ませてやったとの事実を伝えられたらよかった。ちなみに、真相は小中 学生九人である。

「まあ、こうやってさ――」

まとめるように、服部が語る。

「君のお母さんとみんなで仲良しして、みんな仲良くなったわけだよ」

それを聞くと、鎌先が妙に感動して、

「その言い方いいねえ。“仲良しして”っていいね」

と、しみじみと頷いた。

 その時、ふと慶介が気づいて佳彦に言った。

「あれ、お前……起ってんじゃね?」

「え? え? マジかマジか」

竜二が友人の指摘に色めき立つ。一同の視線が、少年のジャージズボンの前に自然と集まった。そこは確かにこんもりとして……

「お前も――」

そう慶介が言いかけた時だった。幾人かが耳をそばだてる。廊下に微かな足音が。

「ああ、お客さん来なすったな」

服部が思い出してつぶやいた。


〈つづく〉




〈現在の位置関係〉
▼教室D
有紀、前原、佳彦、慶介、浩樹、竜二、小林、比嘉、俊之、克弘、祥吾、雅也、恵太、優斗、服部、袋田、藪塚、矢板、鎌先、羽根沢、森岳、沼尻
▼打ち上げ会場
花村、島田、鈴木、金光
▼帰宅
高橋、豊、聡、翼、清美、瑞穂


ひとみの内緒話




テーマ:官能小説 - ジャンル:アダルト

[2017/11/25 22:00] | 「大輪動会」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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