おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
* ――今を遡ること三十分前。有紀はまだ車中にいた。 「いやあ、いい体だね、奥さん。三人も子 供産んでるなんて思えないよ。こりゃ相当鍛えてるね」 腰のくびれをさすりながら森岳が言った。有紀は今、彼と対面し、その男根に刺さっている。彼女が何も返事しない代わりに、隣の羽根沢が答えた。 「頑張って体型維持してるんだ、偉いもんだよ。うちのカミさんに爪の垢煎じて飲ませてやりたいくらい」 言いながら、備え付けのティッシュペーパーを取って、濡れそぼった自分の陰茎を拭く。それは、本来子 供達が食べ物やら飲み物やらで付けた汚れを拭き取る用に置いてあったものだが、今はその設置者自身で付いた汚れを拭き取るのに使われていた。今友人が使うその穴の奥には、彼の排泄した白濁汁が残っているだろう。 「この引き締まったケツ!」 森岳はむんずと鷲掴みにして尻たぶを左右に開き、離して戻し、またつかんでは引っ張り、また離しを繰り返した。手を離した瞬間、重力に引かれて戻る際に一瞬上に跳ねてから元の形へ返るのを隣の羽根沢は見逃さなかった。自然と手を伸ばす、まるで赤ん坊が一々手で触って好奇心を満たすように。 「うん、いいケツだ。肉付きがちょうどいい」 やたらと褒めそやす両名である。これは世辞ではない。そのことは、有紀にも分かっていた。というより、こちらは過信からきている。こんな低俗な男共には過ぎた体だと思う。本当なら触れることさえままならない高貴な肉体。あろうことか、それを愉しめているのだ。こんな幸運はない。己が男だったら感涙していただろう。だから、男共がこぞって発情し、襲い掛かってくるのも無理はない。今日まで無かったのが不思議な位だ。つくづく罪な体だと思う。 一方で、ふと別な考えも思い浮かぶ。こんな男達の慰み者になる為に体を鍛えてきたわけではもちろんないが、では何の為にやってきたのか。夫の為ではない。確かに人前に立つ生業の彼にとって、妻のルックスはプラスになるだろう。だが、彼女にはそんな内助の功的な考えはさらさらないのだ。では夫以外の男性の目を引きたいからか。それも違う。前原との不倫は特別であって、それ以外の男性に興味はない。 結局は自分の為だ。成功者の証、羨望の眼差し、そういったものだけが自分を満たしてくれる。誰に望まれていなくとも。そう、彼女が綺麗になることを、一体世の誰が喜んでくれただろう。 「可愛い顔して……悪い評判ばっかり聞いてきたけど、なんだ、可愛い女じゃないの」 ほつれ毛を耳の後ろに流しながら、羽根沢が交尾中の女を覗き見る。 そこへ、バックミラー越しに小林が会話に加わった。 「女はね、チンポ入れて、自分の立場を分からせてやれば、素直に腰振るようになるの。チンポ入ってるときの女は、みんな可愛い顔。女が一番可愛い顔するのは、チンポ入ってる時よ」 「確かに一理あるね」 何を分かっているのか、妙に納得した様子で助手席の服部が相槌を打つ。 それに勢いを得た小林は、一層自説を展開した。 「女って奴はね、マンコで分からせるしかないの。話し合ったってムダムダ。嫁さんだってそうでしょ? セックスするから妻たりえる」 「じゃあ、あんた、奥さん抱いてるの?」 「ああ、わたしは抱いてますよ。今でも週に一回は抱く」 「偉いねえ」 「義務ですから、紳士の」 二人の掛け合いが耳を通り過ぎていく中、有紀はまだ先程の思考に捕らわれていた。誰にも求められず、ひたすら自己満足で磨いてきた美貌。ある種苦行ともいえるその活動を、思えば初めて褒められたのが今日ではなかったか。初めて必要とされ、あまつさえ役に立っているのではあるまいか。 と、ここまで連続的に考えが及んで、さすがに彼女は鼻白んだ。今の境遇に迎合出来ようはずはない。ただ、以前程には必死で否定しえない自分がいた。 「(ウウ……また、大きいの……来る……!)」 それは波のよう。大波小波。この性交漬けの一日で、彼女は性悦のバイオリズムをいつしか感じ取るようになっていた。 「アゥ~……グゥ……ク、ククゥ……ッ!」 必死になって男の肩の上で握り拳を作って俯く。 「おお、かわいい、かわいい」 森岳が泣いている子をあやすように言って、ただそんな場合には絶対にしないであろう、肛門に指を引っ掛けて、巨尻を上げ下げした。また、 「ほうら、おっぱいでちゅよ」 とも言って乳房を持ち上げ、有紀に自分の乳を含ませた。 「ンブ……ンベァ……」 有紀は一瞬己の乳首を吸い込んだが、支えが無くなるとたちまち口から離した。その時に自分のよだれで自分の乳輪を濡らすことになった。その際の緩みきった面そのまま、大きな波の後はまた呆けて頭が使い物にならなくなる。 「しかし、そんなに愛妻家のあんたが、よく人の妻まで抱く気になるね」 服部と小林のやり取りはまだ続いている。 「それは愚問でしょ」 「そうそう」 と、今度は羽根沢が割って入った。 「別腹だよ、人妻は。自分とこのカミさんとは全く違うね」 「まあ、そりゃそうだ。それに――」 服部は後ろを振り返りながら目を細めた。 「コレは別格の上物だからね。町の共有財産にしないと」 「そうだね、こんなに頑張って磨いてくれたボディだから、みんなで美味しく食べてあげないとね」 小林は言って、ハンドルを握る手に力を込めた。早く車を降りて、自分もまた彼女を味わいたい、そんな思いが迸る。だが競争者は多い。向こうに着いても、すぐに順番が来るかは微妙だ。 「ン……フー……ッ!」 つばを飲み込む有紀。と同時に、膣では森岳の種付け汁を飲んでいる。誰も知らないが、今朝から数えてちょうど五十発目の子種である。 こうして、彼女が愛でてきた虚栄の肉体は、まるで果実がちょうどその食べごろに、生産者の努力も知らぬ泥棒によってもぎ取られてしまうが如く、その育ち切って熟した美味しい所を、全く望まぬ形で男達に奪い尽くされてしまうのであった。 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼中広間 有紀、佳彦、慶介、浩樹、竜二、小林、比嘉、祥吾、雅也、服部、藪塚、袋田、矢板、鎌先、羽根沢、森岳、沼尻 ▼別室 前原 ▼移動中 金光、花村、猪瀬、舛添、村本、島田、鈴木、浪岡、松倉、七里川 ▼帰宅 高橋、俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂 〈輪姦記録〉 挿入男根:28本 射精回数:77発 (膣50・口12・尻9・乳4・顔1・外1) |
* さっきよりも遥かに窮屈な締め付けが欲棒全体をくるむ。慶介は快楽に休みなく邁進しながらも、横の会話に耳をそばだてていた。彼だけでなく、服部も小林も窓を開けて聞いていたし、浩樹に至ってはわざわざ車を降りていた。 その浩樹の肘を引き、こちらに関心を向かせるべく慶介が宣する。 「ヤベえ、イくわ。初アナル、ヤベえ」 その言葉通り、間もなく彼は肛門内深々と精を送り込んだ。つま先立ちして足をピンと伸ばした様は、まるで直腸の中のいきり立った接続具と同じだ。 「お、おう……」 気もそぞろに浩樹が応じる。この遊びを果たして続けていいのかという迷いがそこには見えた。 だが、タクシー運転手と後ろの仲間らとの会合は、そんな彼の杞憂をすぐに晴らしてくれた。間もなく、バスから矢板が降りてきて、浪岡と共にワンボックスカーへ近づいてきた。その後ろからは、竜二も出て来る。 「この人、よく知ってる人で、信用出来るからさ――」 運転席の方から車内を覗いて、矢板が話し出すと、皆まで言うなと、それを服部が制止した。 「うん、聞いてました。ま、あたしには断る権利なんかないですよ」 手放しで賛同する服部。小林にも否やはなく、 「あんたも好きねえ。わざわざ車停めたもんねえ。よく見逃さなかったもんだよ」 と、浪岡に語りかけた。言われた方は、頭を掻きながら下卑た笑いを返す。その彼を指して、 「この人、輪姦慣れしてんのよ」 と矢板が言うと、小林は「ヘー」と頬を緩め、大いに感心してみせた。 一方、慶介と浩樹も、竜二から経緯を聞いていた。 「大体聞こえてたけどさ、要は、ヤりたいんでしょ、あのオッサンも」 横目で浪岡を見ながら、慶介がズボンを上げる。 「いいんじゃね、別に。マワしたいヤツ、どんどん入ったら」 「ていうか、もう決まったんでしょ」 二人が比較的寛容にそう話すのを聞いて、竜二は密かに安堵していた。自分だけが賛成して、友人らが反対だったらどうしようという危惧が実はあったのである。 「……ということで」 浪岡が腰の低い感じで、三人の前にやって来る。 「うん、今すぐヤる?」 彼に慶介は余裕の笑みを返し、有紀の腕を取った。 「そうですね。すいません、じゃあ、ちょっとお借りしますよ」 浪岡は手刀を体の前でヒラヒラさせて近づき、慶介から女体を受け継ぐと、それを前にしてベルトを緩め始めた。するとその作業中に、あることに気付いて「おやあ?」と、有紀の臀部に顔を近づける。ある部分が、通常と様変わりしていたからだ。 「へへ、アナルも使えるぜ」 慶介は疑問に答え、つい今しがた使った時の温もりを股間に感じつつ、後輩に問うた。 「どっち使うの」 「ウ~ン……悩むなあ」 浪岡はちょっと考える振りをして、ためつすがめつしていたが、実際にはとうに決めているのだった。 「まあ、一発目はね」 彼が選んだのは、スタンダードの方だった。ただ、そちらに狙いを定めながらも、丸見えの尻性器を見下ろして、 「ご立派なもんですなあ」 と、興味津々な態ではあった。くり貫かれた窪みが、次に埋めてくれる肉栓を待っているように彼には見えていた。 「すぐ終わるからね」 そう言って、浪岡は早速に抜き身を挿していく。この間、有紀は微動だにせず、慶介に犯されたままの体勢で、車体に寄りかかっていたのである。 「すぐ終わんのかよ。おっちゃん、早漏?」 浩樹が口を挟む。すると、浪岡はそれを否定せず、 「でも、おじさん、こう見えて意外と回数出来るから」 と切り返したら、若者らはそれに親しみを感じたようだった。 そんな中、うずうずしていたのは竜二であったが、とうとう彼は辛抱しきれずに進み出た。 「なあ、オレ、空いてる方、いいかな?」 慶介に許しを請う。すなわち、二穴性交したいというのだ。すると、物分かりのいい浪岡が、すぐに気を利かせて体位を変えに掛かった。 「よし、おっちゃん、こっちにこうするから、後ろからおいで」 言うが早いか、彼は開いたサイドドアから後ろ向きに後部座席に腰掛けると、向かい合わせに有紀を迎えて膝の上に乗せ、交わリ始めた。仰向けの浪岡とうつ伏せの有紀、その二人の脚部が、ちょうど車外へはみ出る格好となる。そうして露わになった尻を、竜二に責めろというのであった。 「すんません」 竜二は途端に謙虚になって、すぐに作業に取り掛かった。地面に立ったままでは難しかったので、片足を車に乗せ、なんとか、挿入を試みる。入れるまでは難しい。しかし、一旦はめ込んでしまえば、案外楽だ。なぜなら、隙間なく密着した穴と棒の肉は、吸着力で固定されたようになるからである。 既に信号は、赤から青に変わっていた。しかし、車は進発しない。ただ、走行せずとも車体は揺れる。男二人が上に下にと、それぞれ女を犯しまくるからだ。また、走り出さない車に、警笛を鳴らす後続車もいない。代わりに、肌と肌、肉と肉の擦れる音が響くだけだった。 「ああ、気持ちいい! オレ、アナルハマりそうだわ」 本日二回目となるアナルファックに歓喜の声を漏らしながら、竜二は剛直を突き下ろす。尻性器は彼の硬いものをまんまと奥までくわえ込み、絞った入り口は輪ゴムのようにきつくその根元を圧迫した。出し入れの度にヌッチャヌッチャと汁の絡む音が鳴り、溜まった白い泡立ちが、その数センチ下のもう一つの結合部へと流れ落ちる。 上階の男の発した汁が竿や玉にかかっても、下階の男は一向気が付かない。彼の道具自体がすっかり濡れそぼっているからだ。それは己から出たものによってでなく、膣穴のみによって濡らされたものである。そもそもそこは散々なる精液の掃き溜めであり、浪岡の知らない男達だって何回も肉茎をぶち込んだ器だ。他人のがどうとか、そういうことを気にしていたらキリがない。およそ潔癖な男には向かないのが輪姦行為と言えるであろう。 この点、女にはそもそも事前の選択権がない。犯されてしまえば終わりだ。凸と凹の構造上、女は受け身。力づくであれ、ペニスを挿し込まれ、種付けされてしまえば、後手に回るほかないのである。複数人による連続姦において、潔癖なる概念が意味を持つ余地などあり得ないのである。 とはいえ、被輪姦自体には向き不向きがあるであろう。精神はもちろんのこと、まずもって肉体がもたない場合がある。その点において、有紀は恵まれていると言えた。いずれも破壊されることなく瑞々しさを保ち、発情した男根達の性欲処理器として、彼らの種付け要求を文字通り全て受け入れ、従順に且つ十二分に自分を使用させてきたのだ。オスの為に全身を解放し、自己の用よりもそちらを優先して、例えば排泄器官すら男の快楽玩具として提供するのは、まさにあるべき女の姿である。必ずしもそれを実践出来ない現実において、有紀の価値は高い。彼女が望まずとも、有紀は輪姦専用に生まれた女なのである。 それが証拠に、見よ、厚い乳房を顔面に乗せながら、頬を緩め切った浪岡の恍惚とした表情を。それこそ見ず知らずの男から男へと揉みつながれてきた脂肪球ながら、彼はいとも嬉しそうに揉みしだき、あまつさえ舐めしゃぶっているではないか。 「うほお、ボインちゃんとオマンコ。ウ~ン、たまらん!」 隠れて見えぬが、彼の亀頭の先からは、白く濁った我慢汁が湯水のごとく湧き出して、有紀の膣壁に染み込んでいた。さらにそれを塗り込むが如く、剛直棒が柔肉内部を我が物顔でかき乱す。 確かに、汚らわしいと遠ざける者はいるだろう。が、かの女が天性の輪姦専用体であることは紛れもない事実で、それが故に男達は勃起し、輪に連なってきた感はある。この浪岡のように、たとえ既に輪姦事後と知っていてもなお、新たに挑みたくなるのだ。こんなに犯されて、汗や汁まみれになって、全身からオスの匂いをプンプンさせている便器女であっても、まだ使いたいと思ってしまう。あるいはそう思わせることこそが、輪姦専用女の真価かもしれなかった。 「ウ、オォー……ン……」 当の本人は、そんな特性にも気づくことなく、ただ己の役割として、二人の男の使用に耐え、喉の奥から低く動物的な唸りを発していた。何かの反動で、ツーッと涙がこぼれ落ちる。さすがの彼女も、まだ両穴同時挿しには耐性がない。もはや思考する暇とてなく、膣と腸の間にある壁をゴリゴリ削られる拷問と必死の我慢比べだ。 「おうおう、気持ちいいねえ、気持ちいいだろう?」 ペロペロと有紀の喉から顎を舐めながら、下から浪岡が熱っぽく語りかける。その両の手はいつしか乳房から尻へと移動しており、そこをこれでもかと引き寄せて、女体を掻き抱いていた。本当は背中に腕を回して抱きしめたいのであるが、それは相方の都合で出来ないのだ。 相方竜二は今や完全に有紀の背に折り重なって、腰だけを微かに浮かし、ヘコヘコ上下させている。彼の胸板は隙間なく彼女の肌に接着しており、その温もりが直に感じられていた。 「ああ、たまんね。チョー気持ちいいよ」 鼻と口を彼女の後頭部にうずめて、地肌からの匂いと湿気を感じる。うっとりと目を閉じ、嗅覚と触覚を研ぎ澄ませ、体中で快楽を追求する。これがセックスかオナニーかなんて関係ない。愛のあるなしも興味ない。ただ彼には、“女のケツの穴でチン ポズボズボする”快感だけがあった。 「ウ、オ、オ……ン、ニ、イ、ギィ……ッ!」 悲壮な眉根で、虚空を睨む有紀。歯を食いしばり、への字にした口の端からはよだれがポトリ。目尻からはまた涙がポロリ。耐えに耐え、忘れに忘れても、彼女の身は所詮熟れた女。両穴と等しく性悦も掘り起こされ、惨めにもメスの極地を思い出さされてしまうのだ。 「(イヤ……もう、イヤ……お尻、やめて……やめて……やめて、やめて、やめて、お尻、お尻ぃ……っ!)」 ほんの心の隅っこから、怒涛の如く一気に広がりゆく曇天。その黒い影が、酒のように熱い胸騒ぎを伴って、彼女の視界を覆い尽くした。心も体も、すっかり消えゆく。彼女は諦めた。 「ユゥニィゥニュィ、イ、イ、イィ……!」 縦の筋を作って下唇を突き出し、声にならない声で啼いて、有紀は押し寄せる悦楽に溺れてしまった。出遅れた涙がまた、ポトリ、ポトリと落ちる。高波はこれからしばらく滞留することになり、既にそれを経験していた彼女は、対策の無意味を知って流されるままに流された。 人間、諦めると途端に楽になる。こだわりを捨ててみるのも一興だ。しかし、それは現に諦めた先の者が言えること。分かってはいても、自分を守ろうとするのもまた人間である。例えば、先程車中で転ばないようにと背もたれを支えにした有紀のように。どんなにすさんだ身の上となろうとも、防衛本能は機能してしまうのである。ただこれを乗り越えた時、そこに光はある。快楽などはまさにその典型だ。 「アア、アア、アア……!」 痴れ者のようにぼやっとした表情で、口を半開きにし、喘ぎ喘ぎ男らの肉布団の間で翻弄される有紀。悦んでしまっている。彼女の中の女が悦ばされてしまったのだ。理不尽だとかなんだとか、それは理屈が通用する次元でのこと。この瞬間にはそれが用をなさないことは、彼女の“マン コ”が雄弁に語っていた。 一方、彼女で愉しむ男二人は、相手がアクメに悶えようともお構いなしに欲求をぶつけ続けた。温かみのある肉人形に意思があろうとは元より想定していない。ちょうどいい射精器具がたまたま落ちていたから使用しているだけで、玩具は所詮玩具。それを喜ばせようと思う方がおかしい、そんなスタンスである。言うまでもなく、集団レイ プされている際の女に人格など必要ないであろう。 それを象徴するかのように、無理矢理拡げられた穴達。わずか数センチ離れて上下に並ぶそれらには、ぶっとい肉棒が収まって、それに連なる玉袋と共に、快感で跳ねていた。 そこを見るともなしに見ながら、呆れたように浩樹が口を挟む。 「あのぉ、先急ぐんで、そろそろイッてくんない?」 当初の思いのほか本格的に交わり出したので、いい加減催促したものだ。既に信号は、四度変わっている。 「そうだよ、こっちもヤりたくなっちゃうじゃん、ねえ?」 服部が振り返って笑い、隣に同意を求めた。小林も苦笑している。 「やあ、すんません、もうすぐイきますんで」 すっかり自分の世界に入ろうとしていた浪岡、我に返って照れ笑い。竜二も同様だ。二人は、狭間の女にしがみつきながら、ラストスパートをかけた。 「ウゥウゥウゥウゥ……ッ!」 有紀はこれまで以上にズンズンと前方に突き出され、その度にメス鳴きした。その動きが止まったのは、数十秒後である。彼女はまた、きちんと女本来の務めを果たしたわけだ。本日一発目の射精である浪岡のは、とりわけ沢山出て、有紀の産道をどっぷり潤した。 * 「なんだよぉ、折角競争中だったのにさ」 あくびしながら、慶介が軽く不満を述べた。バスに乗り換えさせられたからである。浩樹も同様だ。代わりに、ワンボックスカーには羽根沢と森岳が乗ることになった。両名は本日まだ、“口”にしか挿入しておらず、彼らの希望が優先されたのだ。 そのことには慶介も理解を示している。だからこそ、周囲の提案をすんなり受け入れたわけではある。が、 「それだったらさ、おばさんをこっちに乗せたらいいじゃんか。こっちの方が広い訳だし」 という至極最もな意見を思い付いたものだから、未練がましくなったのである。 実際問題、この名案は彼に指摘されるまで、迂闊にも誰も気づかなかった。有紀の乗って来た車だから有紀を乗せるのだ、という形式を自然と前提にしていたのである。そもそも当初の計画では、彼女を家に送り届けて終了、というものだったからなおさらだ。バスはむしろ、付け足しだったのである。 「まあ、でも、こっちには彼が居るから……」 親指で後ろを示し、比嘉が別の理由を挙げてみる。“彼”すなわち、有紀の息子だ。 これを聞くと、慶介は余計納得しかねた。元々そこまで議論する気でなかったのが、中途半端なことを言われ、返って立ち入らざるを得なくなったものだ。 「いやいや、だったらアイツをあっちに乗せりゃいいじゃん」 これまた説得力のある意見だった。とうとう周囲の者らも苦笑いを始めた。そうすれば良かったと、半ば惜しがる者もいた。 そんな中、議論を収拾したのは鎌先である。 「まあまあ、どうせもうすぐ着くんだし、それに、向こうに着けば嫌でも出来るんだし、いいじゃねえか」 穏やかに彼は言った。そうして、 「それに、信号待ちのたんびに悪さするヤツがいたら落ち着かないからな」 と、小突くような仕草で慶介を揶揄した。 慶介は、ちょっと嬉しそうに照れ笑いをして、もうそれ以上は食い下がらなかった。もし、先程射精を済ませたばかりでなかったら、もう少し駄々をこねたかもしれないが。 いずれにせよ、車はとっくに走り出している。もうあと五分もしない内に目的地に着くだろう。 一方、一発すっきりした浪岡のタクシーは、島田らの待つ店へ向かっていた。そこには、同業者の松倉も向かっているはずだ。そして、二台のタクシーは客を乗せ、やがて同じ所を目指すのである。 金光家の当主、その息子、その母、その愛人、そして、彼女を愉しむ男達。波乱の運命にとらわれた一行は、かくして男と女の運動会、その延長会場へと集結していくのであった。 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼ワゴンカー車内 有紀、小林、服部、羽根沢、森岳 ▼マイクロバス車内 佳彦、前原、慶介、浩樹、竜二、比嘉、祥吾、雅也、藪塚、矢板、袋田、鎌先、沼尻 ▼タクシー移動中 浪岡、松倉 ▼打ち上げ会場 金光、島田、鈴木、花村 ▼帰宅 高橋、俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂 〈輪姦記録〉 挿入男根:28本 射精回数:75発 (膣48・口12・尻9・乳4・顔1・外1) |