おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
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「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
性を働いた陰茎をくわえるのは、早くもこれで三回目。祐子の舌には、すっかり白木のザーメンの味がしみ込んでしまった。まったく怒涛のごとき連射である。 にもかかわらず、相変わらずの素晴らしき回復力、すぐさまその固さは臨戦態勢に戻った。ほとんど休まる暇もない。常時勃起しているようなものだ。 「もう大きくなった」 嬉しげにほほ笑みながら言って、祐子は再び避妊具を取りにいく。こうやって卑猥な文句を何気なく言えるのも、ようやく二人が打ち解けて、性という共通の目的を追う立場となったからである。白木も言葉はないながら照れ笑いを浮かべ、祐子に甘えるようなそぶりを見せていた。 「もう一回着けるね」 言いながら、彼女はそれを今一度亀頭にかぶせていく。今度は前よりもいくらか早くできた。新品のゴムの中に、早くも白い液が染みる。ゴムの輪っかが肉茎を絞ったがためであろう。それを見て、祐子は気を付けねばならないことを思い出した。 (また出ちゃったら大変) 白木の性感が敏感であることは、既に嫌というほど思い知らされている。ここでまた漏らされたら、本当にきりがない。普通、一度出したらすぐ、ということはないのだろうが、彼の場合は油断ができない。ちょっとのことで漏らすかもしれない、祐子は警戒した。 その甲斐あってか、今回は無事着けおおせることができた。とりあえずは一安心である。 (ふう――) まったく、避妊具一つ取り付けるだけで一苦労である。祐子は苦笑した。この分では、この相手とセックスを愉しむ境地には永遠に至らないだろうと思った。 とはいえ乗りかかった船だ。たとえ自分が愉しめなくとも、とりあえずこの子には初めてを達成させてやろう、そう改めて心に誓い、彼女は彼の手を取った。そして、自分が仰向けになっていくのと同時に、彼を己の股の間にしゃがみ込ませる。 「ここ、さっきの……ここに……」 先刻レクチャーした部位を自ら押し広げながら示して、祐子はそこに白木を導く。カッと発した熱で、耳の辺りまで熱くなる。やはり、こうして痴女めいた振る舞いをするのは恥ずかしい。ペニスを入れさせるために、自らヴァギナを開くなどとは。 白木はそこに、いきり立った男根を押し当てていく。だが思うようにいかない。先端が壁にぶつかるばかりで、一向にすんなりと入っていかないのだ。 祐子は後ろ手をついて上体を起こしながらそれを見守っていたが、余りにも不器用な彼のやり様に、次第にじれったくなってきた。 (もう、早くしてよぉ) 入らないという現象が彼女には理解できない。陰茎は膣に収まるものだと思っているし、入らない訳を思いつかない。経験がないと、こんな簡単なことすら難しいものなのかと、彼女は首をひねった。 それに、彼は狙ってやっているわけではないのだろうが、固い男根が陰唇の筋の上を逸れる度に、祐子としては切なくなってくるのである。かゆい所に手が届きそうで届かない感じというか、もうちょっとで満足が得られるのに、それが叶えられず焦らされている感じなのだ。また、時折陰核にぶつかったりすると、それが刺激にもなる。 (は、早くぅ……) 祐子の腰は、いつしかヒクヒクと浮きだした。自分から、肉棒を突き刺そうとするかのように。 ところが、これが良くなかった。焦っていることは祐子以上の白木にとって、的に動かれると返って厄介なのである。おまけに、陰裂との摩擦が陰茎に刺激をもたらしてくる。となれば、これが彼にとってどういう結果をもたらすか、もはやお察しの通りである。 「お、落ち着いて、落ち着いて」 まだ膣に入ってもいないのに、クイクイと腰を動かし、襞の上で肉棒をスライドさせる白木を見て、祐子はそれをなだめるように声をかけた。これが陰核への意図的な愛撫なら中々のものだが、決してそうではないのが残念である。太いペニスで割れ目をこすられるのは、彼女としてもそれなりに気持ちのいいものだ。 「し、白木君」 彼女は相手の尻をつかんで、ひとまず動きを治めようとした。今はとにかく挿入を果たさないことには、目的達成といえないのだ。たとえ気持ちがよくても、これで終わったのでは相手のためにならない。 しかし、白木は言うことを聞かなかった。そればかりか、思いのほかの力で股間を押し付けてくる。日頃の鍛錬を見せつけるかのようなぶつかり方である。 (白木君たら……) 祐子は呆れた。ただ、そのこれまでにない強引な腰使いは、やぶさかでなかった。初めて感じた、彼の男らしさだった。 だが、これでは早晩結果が見えている。 「白木君、待って。まだ入っていないから。……ここよ。ここにおチンチン入れてから……」 祐子はとうとう彼の男根を握って、己の穴に導こうとした。しかし、時すでに遅かった。 「あぁっ!」 言わんこっちゃないといった風で、祐子は嘆息する。その時白木は、両腕を地面に突っ張り、背筋をピンとのけぞらせて、まるでオオカミの遠吠えのような姿勢を取りながら、恍惚と快感にのぼせていた。祐子に引っ付けた股間を、ヒクヒク動かして。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
「じゃあ、して……みよっか……」 祐子は消極的な調子で言った。もっと自信を持って言えばいいのであるが、どうしてもまだ気恥ずかしくてできない。 そういう態度は、余計に白木をためらわせる。彼から見れば、相手は大人の女性であり、片や自分は年下、しかも童貞。リードしてもらうのが当たり前だと思っている。 そんな彼の内心に気づかず、しかし彼を気遣っているつもりではありながら、祐子は、 「ちょっと待ってね」 と言いつつ、枕元のピンクのかごの方へと這っていった。中から、四センチ四方ほどの小袋を一枚取り出す。 自分への口唇愛撫は、もう略するつもりだった。これ以上股間に顔を寄せられるのは耐えられない。それにまた、肉棒のおあずけを喰うのにも耐えられない。 彼女は小袋の端を破きながら、正座するような姿勢で待つ白木と相対した。 (これも、わたし、着けるのよね) 何から何まで世話が焼ける白木である。祐子は袋から、ブルーのゴムの円盤をつまみ出した。自分に入るペニスのために、彼女はこれを今から装着しなければならない。自ら積極的にやるのは、初めての経験だった。普通は男の仕事だと思っていた。 (仕方ないわね……。きっと着けるの初めてよね) 祐子は、白木のことを思いやった。そして、肉茎を手に取る。それは、持つ瞬間にピクピクと跳ねた。まるで新鮮な魚を手にしたようだった。 (すごく元気) 祐子は頬笑みを禁じえない。固さもすっかり申し分なかった。これが若さというものかと、彼女は一つ学んだ気がした。 次にその先端にゴムを付け、輪っかを下に転がしていく。だが、慣れない手つきはどうにも危なっかしい。彼女としても探り探りである。ちゃんと出来ているものか、いまいち自信がもてない。 (意外と難しい……) 途中で皺が出来たり、空気が入ったりするのが気になってしまう。簡単にできると思っていたが、いざやってみると、普段どういう風に着けられていたかの記憶さえ曖昧に感じられだす。それでも、引っ張ったりひねったりして、何とか装着を終えた。 と、その時である。ふいに白木が、背中を伸ばし加減で一声喘いだのだ。 「んっ……!」 「ん?」 出来るだけ優しい調子を作って小首をかしげながら、祐子は彼の顔を覗き見る。と、その瞬間だった。コンドームに包まれた手の中の肉棒が、急に激しく脈動を始める。それは活発に動いて、彼女の手のひらから何度も離陸したほどだ。 「え? うそ……!」 今回ばかりは、祐子も思わず声に出してつぶやいてしまった。ブルーのゴムの中に白濁液が溜まっていた。 「すいません……」 白木は弱々しく呟きながら俯いた。 (あ……) それを見て、祐子は何か悪いことをしたような気になった。彼は、見るからに恥ずかしそうにしょげていた。彼にとって、今日一番の失敗だったらしい。祐子の一言もこたえたのかもしれない。 「うん、いいのよ」 彼を勇気づけようと、祐子はなるべく明るく言った。何だか彼が憐れに思えてきた。コンドームを着けて、さあこれからという時に漏らすのは、それはショッキングなことだろう。それも女の前でだ。きっと無念であり、男のプライドが傷つくことに違いない、祐子は彼に同情した。そして、自身の言動を反省した。 「全然大丈夫よ」 気まずい空気になることを恐れて、間髪をいれずに会話を続ける。 「何回でもしたらいいから」 我ながら破廉恥な言葉が、勢いにまかせて口を出る。だがこれが功を奏した。その日初めて、白木が嬉しそうな顔をしたのだ。思わず祐子もほほ笑む。 「フフフ――」 その場は前よりも返って和やかなムードとなった。時間が経過して、その上三回も射精して、少しずつ白木の緊張も取れてきたのであろう。祐子はほっと安堵した。 「ずっと出そうなの我慢してた?」 尋ねると、白木は素直にうなずく。 (かわいい) 祐子は目を細める。と同時に、改めて彼の射精の早さについて思いを巡らせた。それは、十代という若さの故なのか、それとも、女性経験のなさ故なのか、彼女には分からない。少なくとも、包皮を剥いただけとか、コンドームをはめただけでイッた人を彼女は知らなかった。白木の扱いにはさらなる慎重さが必要なことを、彼女は肝に銘じた。 他方、彼の回復の早さには舌を巻いた。確かに射精の頻度は高いが、その分すぐに起き直るし、ピークの固さにも戻っている。本当に“何回でも”できそうな勢いだ。 「全部出たかしら。よいしょ――」 祐子は彼のゴムをゆっくりとはずした、中の汁がこぼれないように慎重に。外すのは容易だった。陰茎は、やや柔らかくなっていた。ふと、白木がその様子を見ているのに気づく。そんな彼に彼女は、自分でも思いがけない大胆さで、外したコンドームを目線の高さに持ち上げてみせる。 「ほら、いっぱい出てる」 白濁液の入ったブルーのゴムが、それ自体雫のような形に伸びてブラブラと揺れた。 「あ……」 それを見て、白木は照れ笑いを浮かべる。祐子も笑った。 「立って」 彼女は言って、立ち上がった彼の足もとに近寄る。そして、その肉茎をまた口内に収めた。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
そうして彼の元気な肉棒を見つめながら、次の手順を考える。 (さてと……) もうこのままそれを体内にくわえ込みたい。秘唇もそれを望んで濡れている。だがまだだめだ。その濡れた所を、彼に確かめさせる作業が残っているのだ。 「じゃ、じゃあね……」 夢中で乳を吸っている白木の両頬をやんわりとつかんで上向かせると、祐子は、先ほど胸に導いた時よりもずっと緊張して言った。 「今度はこっち……」 その続きに言うべき台詞を、“しよっか”なのか“してくれる?”なのかで躊躇しながら、結局濁したまま、彼女は下腹部へと注意を促しつつ、ゆっくりと仰向けにのけぞった。 ただでさえ恥ずかしいことの上に、自分自身がそれを強くは望んでいないというジレンマがあって、何ともこそばゆい感覚だ。それでも彼女が諦めないのは、使命感の故である。 祐子は膝を立てたまま、股を開いた。自然、白木の視線がそこに落ちる。じっと見る。と、急に顔を上げてまた祐子の顔を見る。祐子は、この時ばかりは視線を外した。その上で、少々ぶっきらぼうに言う。 「さ、触って……」 その瞬間、カーッと頬が紅潮するのが分かった。ひょっとしたら、相手はそんなことしたくないかもしれない、が、これはマナーなんだ、セックスの流儀なんだ、そう己に言い聞かせて、彼女は羞恥に耐えた。 白木は手を伸ばしてきた。ただ、初めてのこととて扱いが分からない。どこまで触っていいのかが分からない。そこで彼は、腿の付け根辺りや、大陰唇の周辺を遠慮がちに撫で始めた。今こそ指導が必要な時である。 だが祐子はただためらっていた。恥じらっていることを悟らせまいとして、表情を隠すのに精一杯だった。彼女は視線を逸らしているので分からないが、今頃白木は、まじまじと彼女の股間を見つめているのだろう。それが怖かった。久しぶりに感じる怖さだった。 初めて絡む相手には少なからず感じるものだが、いい加減自分も相手も大人になってくると、段々とその程度は弱まっていくものだ。近頃はそうなっていた。ところが、白木にとっては、人生で初めて対面する女の園なのである。それが緊張を生んでいた。 (見ないで!) 無茶な要求と知りながら、念じずにはいられない。そこまで嫌がるのも、彼女がそこにコンプレックスを抱いているからだった。実のところ、祐子は股間の体毛が濃いのだ。陰裂の周辺はもちろん、上は下腹部、下は尻の穴の周囲までびっしり生えている。 今しも、股間を撫でていた白木は、陰唇の中には至らず、何を思ったか尻の方へと手を這わせ始めた。彼の息がかかって肛門周辺の性毛が揺れる、過剰に意識する祐子には、そんな風に感じられた。 そう言えば、黄本の時も不安はあった。彼は自分のファンを宣言していた男だ。そんな人に見せて、幻滅させはしないだろうかと思ったのだ。幸い彼が何も言わず、その後の関係も良好であることで、その不安は取り除かれたのだが。 もっとも、その恥部のせいでセックスを拒まれたことは今まで一度もないわけで、そういう意味では彼女の杞憂にしか過ぎない話である。それに、その剛毛ぶりをむしろ悦ぶ人もいるぐらいなのだ。 それはさておき、白木が尻の方を弄りだしたもので、祐子としては、これはもう、どうせ恥をかくならきちんと指導をしてやろう、とようやく心を決め、彼への指示に踏み切るのであった。 「ここ……」 その手を取って導く。 「ここ……クリトリス……」 消え入りそうな声で、俯いて解説を始める祐子。何か質問されたらどうしようと用心していた。これまでの白木の態度からして、そんなことあるはずないのだが。 「ここに……入るの……」 説明は陰核から膣へと移る。白木は熱心に聞き入り、従順にそこを指で確認する。 「入れて……みて……指……」 言われて、彼はその通りにした。探り探り人差し指を膣にめり込ませていく。白木には、それで正解なのかどうかまでは分からない。相手の反応だけが頼りだ。それなのに祐子は、羞恥を隠そうとする余りこわばった表情をして、彼にも緊張を強いるのだった。 彼女はまた思案を始めた。クンニリングスをどうするかについてである。それについては、もうしなくてもいいだろう、というのが本音であった。ここまで段取りを踏めば、大体理解できただろうし、それに彼の体も自分の体ももう準備は整っているから、というのが表向きの理由である。 しかし実際には、これ以上近くで膣を見られるのに耐えられなかったのだ。彼女の恥辱はもう限界だった。思えば、初めて人前にそれを曝した時からして、気を失いそうなぐらい恥ずかしかった。 初めては女子校時代、相手も女性。彼女の前で股を開いた時、祐子はもう一世一代の賭けをするような悲壮な気分だった。その当時とっくにオナニーの習慣に溺れていた彼女は、自分の膣がそのせいで変形していると思っていたのだ。 その後、経験を重ねて徐々に不安は解消されていったが、今でも男根より自慰でそこを使用することの多い彼女としては、なおなお完全に安心はできないのである。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
(うっそ、また!?) 彼女にとっては考えられない早さだった。まったくの計算外である。彼女の感覚としては、それほど本格的にフェラチオをしたつもりはない。経験上、この程度ではイかないだろうという限度で止めていたはずなのだ。しかも、先ほど出したばかりでもある。 だが、彼女がどう思おうとも、現に男根は噴射を始めてしまっているのだ。祐子はとにかく、その流出を受け止めるしかなかった。生温かい汁は、とめどなく舌の上に広がっていく。 「ン、ングッ!」 奥に飛んできた一滴にびっくりして、思わず喉を絞る。続いてあれよあれよと言う間に汁はその先の管へと勝手に流れ落ちていく。精液はドロドロとした固まりがつながっていたりするから、そういうのが舌から咽喉へと長い線を保ったまま動いたりする。祐子はとうとう咳き込んだ。 「ゴホッゴホッ!」 「す、すいません……!」 気持ち良さそうに股間周辺をプルプル震わせながらではあるが、白木は心配そうに謝った。 「ん、ううん、ごめん……」 涙目になりながら祐子は言った。その口からよだれと精液がこぼれ出ると、慌てて手を出してそれを受け止める。吐いてしまって、みっともないことをしてしまって、ごめん、というのが今の気持ちだった。 祐子は手に受けた汁をためらうことなく口に戻すと、改めて肉棒をくわえ直した。再び口淫の始まりである。ただ、またここで漏らしてしまっては困るので、今度は軽く汁を吸いだしてほとぼりが冷めるのを待つと、完全に勃起する前にやめてしまう。 そうして肉茎を吐き出すと、ふっと一瞬気が抜けて彼女は立ち止る。 (ええと……) 劇的な射精を連続で目の当たりにしたせいで、いささか思考が停止してしまっていた。しかし、すぐに次の段取りを思いついてそれに取り掛かる。まだまだ“かわいがり”の手順は残っているのだ。 次の予定は、男から女への愛撫である。正直なところ、祐子は、これは飛ばしてしまいたい気分だった。だが、指導である以上教えてやらなければならない。彼がこれから巡り合うであろう女性のためにも。 そう思った彼女は、彼を起き直らせ、その目の前でひと思いに胸のタオルを外してみせた。白木はそれを見ていた。が、相変わらず何のリアクションもない。実に表情に乏しい男である。 その様子と、まだこれから踏まなければならない段取りがあることに疲れを覚えながら、祐子は頭を悩ませた。 (で、これからどうすれば……?) おそらく何か命じなければ、彼は一生何もしてこないだろう。それに、困っているのは自分以上のはずだ、そう考えた祐子は、覚悟を決めて彼の手を取った。そして、それを胸へと導いていく。 白木は乳房に手をつけた。しかし、それ以上握ろうなどとはしてこない。 (ウーン……) 祐子は心で苦笑した。そして、こんな時いづ美ならどうするだろうと思案した。おそらくいづ美ならば、何かもっと言葉をかけるのではないだろうか。それも、かなり挑発的でエロスに満ちた台詞を。 そう思いついた、が、それは祐子にとってややハードルの高いものだった。まず言ったことがないし、それに、この反応の薄い白木が、そういう挑発的な言葉に乗ってきてくれるかも疑わしかった。いや、まず乗ってこないだろう。となると、自分ばかりがバカを見ることになる。 それは精神的に厳しい。特に、彼の二回り以上も歳の離れた身としては、その失敗はかなり屈辱的である。そういうこだわりを、いまだ捨てきれない彼女なのだ。 また加えて言うならば、そういう誘い文句というのは、相手が自分の体を切望しているという前提があって成り立つものだと思うが、祐子には、そこまで言い切る自信がどうしても持てなかった。もしそんなことを言えば、自分の中の冷めた人格が、途端に笑いだしそうだ。 (どうしよう……) 彼女は大いに悩んだ。色々考えたが、結局何か言葉をかけてみようという結論に達した。コミュニケーションをとることは、どの道必要だろうと思ったからだ。 「あの……」 祐子は口を開いた。 「触るの……初めて? その……お、おっぱい……」 恐る恐る聞いてみる。すると、相手もまた恐る恐る答えた。 「あ……はい……」 基本的に内面は素直な彼である。 「そう……」 言ったきり、黙ってしまう祐子。会話が止まる。これではいけないと、また話を振る。 「あのさ……もっと……あの……もっと、揉んでもいいよ。その……好きなように……」 彼女としては、かなり踏み込んだ発言だった。それにしても、我ながら随分とピュアなやりとりだと思う。まるで、人生で初めて付き合った恋人同士みたいな純朴さだ。どうも、白木に影響されてしまったらしい。 その白木は、おずおずと指を閉じたり開いたりしだした。その合い間に、一々こちらの顔を窺い見る。祐子はそれに対して、これまた一々鷹揚にうなづき返してやる。すると、彼もようやく安心したのだろう。少しずつながら大胆な手つきになっていった。 グニャリグニャリと形を変えてみたり、鎖骨の近くまで撫でてみたり、腋の方から脂肪を集めたり、乳首をつまんでみたり……。 (そうそ、いい感じ) 相手がやる気を見せだしたことを喜びつつ、祐子は次の指令を下した。 「す、吸ってみても……いいんじゃないかな……」 微妙な言い方だったので、白木はちょっと戸惑ってしまったが、やはり彼女の顔色を窺いながら、彼女がうなずくと、すぐに乳首に吸い付いていった。 「うん……そう。こっちも……」 逆の乳房も勧める。白木はすぐにそちらに移動する。まったく従順である。そんな彼は、初めの内は軽く吸う程度だったのが、次第にチュウチュウと強く吸うようになり、やがて舌でペロペロと乳首を転がすまでになった。 (やればできるじゃない) そう思うと同時に、祐子はなんだか白木のことが可愛くなってきた。ふと彼の股間が目に入る。その中央で、彼のムスコもまた真っ直ぐ立って彼女を見つめ返していた。彼女の頬に笑みが広がる。 (いい子いい子) 姉のような、しかし淫らな目で白木を見つめながら、祐子は優しく彼の頭を撫でた。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
恐る恐る目を開けてみる。幸い目の周りにはかかっていなかった。飛び散ったのは、鼻から顎にかけてだ。それの生温かさが、ジンジンと肌を焼く。 (剥いただけなのに……!) 驚くほど唐突な射精だった。ちょっと触って、包皮を剥いて、それだけである。それだけで白木は漏らしてしまった。彼の興奮状態は、とっくに頂点に達していたのである。これで間違いなく、彼が祐子との性交に期待を持っていることが裏付けられたわけだ。 口元の粘液が、ゆっくりと顎の先へと流れていく。祐子はそれが落ちないように、慌てて手を下に添えた。と、目の前の陰茎からも白い滴が垂れそうになる。彼女はそちらにも急いで手のひらを伸ばした。両方の手を、それぞれ受け皿にして構える。 (すごく出てる……) 祐子はうっとりと、眼前の亀頭を見詰めた。その先端の口は普段なら黒い影になっているのに、今は白い汁が詰まって塞がっていた。まだまだその奥の管に、残り汁が溜まっているのだろう。十代の精子、童貞の精子、白木が女の前で初めて見せた精子である。 と、鼻から流れてきた汁が、唇の隙間に伝ってきた。祐子はそれを口内に導き入れる、それを肉棒を見ながら。まるで、絶景を肴に盃を傾けるような体だ。 (おいし……) ムアッとしたむせ返るようなにおいが、口の内外に漂う。獣のオスのにおいだ。それは、女だけが感じることのできる、満足なにおいである。祐子はそれに満たされながら、舌先に乗せたザーメンの形を、上あごの裏で押しつぶす。そして味わう。 すると、味わえば味わうほど次が欲しくなる。彼女は、顎の下に添えた手のひらで口の周りの白濁汁を集めると、恥ずかしげもなくそれをすすった。ドロンドロンと、濃い固まりが口内に流れ込んでくる。それを歯の間に通して弄ぶ。 (もっと……) まだまだ物足りない。味を占めると返って飢えてくる。どうしてこんなに美味しいのか、そう思いながら、祐子は続いてそれの出る蛇口本体へと狙いを定めた。それの下に構えていた手で、とうとう陰茎を引っつかむ。 「うっ!」 その刹那、白木が呻いた。はっとして祐子が見上げる。 「あっ、ごめん。痛かった?」 射精してすぐのペニスの扱いについて配慮が足りなかったと、彼女は反省した。といっても、彼女には射精後にそれがどういう状態になるのか、いまいち理解不足ではあったが。 「い、いえ……」 白木は平気である旨を伝えて、少し太ももに力を入れた。局部が敏感になって、切ないのである。 祐子は彼の反応を確認すると、改めて射精の大ごとであることを知った。彼女なりの理解では、射精とは、膨大なエネルギーを消費する崇高な儀式なのである。それゆえ彼女は、男根とそれが働くその仕事を尊敬してすらいた。 今しもそんな重労働を果たした男根を労わるように、祐子はそっとそれを揉みほぐし、やがて、唇を近付けていった、周囲をテラテラと光らせた口をあんぐりと開けつつ。 「うぅっ……!」 またしても軽く呻きながら、白木は二度、三度と立て続けに痙攣した。亀頭が祐子の口の中に埋まっていき、その裏側に柔らかい舌が当たった瞬間だ。初めて男根で感じる女の口は思いのほかに柔らかく、いつも手でしているより数倍優しい刺激だった。 祐子はちらちらと彼の様子を窺いながら、全ての精液をぬぐい去ろうと躍起である。といっても、包皮を剥いただけで発射した白木の陰茎は、全体に元々濡れていなかったので、彼女の口の中の精液が返ってまぶさってしまうのであるが。 祐子の口内は今、大変に精液くさいのである。それは、白木のペニス本体を上回るほどの臭気だ。元来彼の皮に包まれていた部分にも、相当なにおいが溜まっていたのだが、祐子はそれをものともせずに舐めしゃぶる。 (美味しい……あぁ、美味しい……) 鼻の穴を広げて、祐子は童貞少年の包茎ペニスを一心不乱に口淫する。一時下降気味だった肉棒も、その勢いに早くも再上昇を始めた。すると、祐子の動きは一層激しくなる。固くなればなるほどしゃぶり甲斐があるといった風で、口をすぼめてそれに吸い付くと、片時もその全貌を外に現させることがない。 「ン、フゥ……」 目をトロンとさせ、鼻息を荒げながら、くわえたままの口をモグモグと動かす。舌先で尿道口をほじって、詰まっている残り汁を出させようというのである。 (出して、出してぇ) 唇の締め上げも加えて、それを誘う。これできれいさっぱり精液は出尽くして、おまけに陰茎は勃起し再戦可能となり万々歳、というのが彼女の目論見であった。 が、それにしては彼女は張りきり過ぎた。その口淫は白木にとって容赦のなさ過ぎるものだった。彼は確かにまた勃起した。性交に申し分のない固さに復した。しかし、そのまま頂点にまで昇りつめてしまったのである。 (あん、出てきた! あっ、すごっ……あっ! あっ!?) 祐子はまた戸惑わされた。チョロリと漏れ出た液体に悦んだのもつかの間、それに続いて、続々と生温かい汁が舌の上にあふれ出てきたのだ。その量は、明らかに残り汁のレベルを超えていた。彼はまた射精したのだ。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
彼女はある種の使命感に燃えていた。確かに自分自身の愉しみに突き動かされてはいたが、“かわいがり”という側面もある以上、それなりに責任をもって臨まねばならないとも思う。何しろ、白木にとっては初めてのセックスであり、今後これが基準になるであろうからだ。是非ともしっかりとした性指導をしなければなるまい、そう考える辺り、祐子は真面目なのである。 無論、セックスに基本も何もないのであるが、彼女は彼女なりに思う一般的なラインというものに則して進めていこうと考えた。 まずはキスだ。キスから始めるのが定石だと思っている。祐子は相手を優しく抱き寄せると、彼の肩周りに手を添えて、唇を近寄せていった。 (キスも初めてかしら) ふと考えた。年齢的にそうであっても不思議ではない。そして、どうやらその推理は当たっているように思われた。白木のやや尖らせた唇には力がこもっており、容易に口を開けようとはしないのである。上品なフレンチキスをいつまでも続けていく感じだ。 それに対し祐子は、いかにも性の熟練者といった体で、上唇や下唇をついばんだり、舌でなめ回したりしながら大胆に責めていく。歳と共に恥じらいが薄らぎ、厚かましくなっていく女性を象徴するようである。 ただ彼女なりに少し気になるのは、キスの仕掛け方が唐突過ぎはしなかったかという点だ。確かに段取りとしてはキスからで間違いないはずだが、そこへいくまでにもうワンクッションあった方が自然だったようにも思えたのだ。 こういうところ、日頃前戯をまどろっこしく感じる性分が災いしているのだろう。性に関して男らしく直接的な感性の祐子なのである。ただ今回は指導という建前がある以上、そうとばかりも言っていられない。 祐子は、自分がイメージするいわゆる前戯を、一切の省略なしに実行するつもりであった。キスに続いて、彼の体をまさぐり始める。相手の胸や脇、腹に何となく手を這わせ、その着衣をはだけさせていく。自分でも思うほど、ぎこちない手つきだ。 (わたしがリードするなんて……) 彼女は戸惑いを隠せなかった。白木ときたら、全然こちらに手を出してこない。世の男性を、時には女性ですらも魅了してきた豊満なバストにすら、触れようともしない。やはり、祐子に性的興味がないのであろうか。どちらにしろ、祐子としてはとにかく段取りをこなしていくしかない。 彼に指示して袖を脱がさせ、ついに白木の上半身を裸にする。現れた肌はもちもちとして、いかにも成長途中というような、どことなく甘ったるい風であった。祐子はそれをじっくり鑑賞する余裕もなく、返す刀で次の段階に視線を投じる。 (次は……) その先にあったのは彼の下半身だ。手も足も出さない彼の態度からして、こちらの下着すらも彼女が脱がしてやらなければならないのだろう。まるで赤ん坊のように世話の焼ける男である。とてもセックスをしようという人間には思えない。 だが、その下半身を見た時、彼女にはふとあることが気にとまった。次第に、わくわくとした期待感が高まっていく。己の言いなりになって素直に裸になる彼を見るにつけ、彼の本音はいまだ気にかかっていたのだが、どうやらそれを確かめられそうなのである。しかも、前向きな回答として。 (ひょっとして……?) 祐子は見た、彼の下着に山ができているのを。このわだかまりを形作るもの、それこそ紛れもないアレではないか。彼女は期待に胸を躍らせ、下着のゴムに手をかけた。 (脱がすわね) そういう意志の確認として、ちらりと彼の目を見やる。彼と目があったが、その表情は相変わらず何も語っていなかった。ただ、いざ祐子が脱がしにかかると、それを手伝って腰を浮かしはする。歓迎とも服従ともとれる態度だった。しかし、下着を下ろした祐子には、すぐにそのどちらであるかが確信できた。 「あっ!」 思わず声を上げてのけぞる祐子。その顔面を弾力のある物体がかすめて過ぎたのだ。下着をずらした瞬間のことだった。それは押さえつけられていたバネのように飛びあがったのである。祐子は、その暴れん坊をまじまじと見つめた。 (勃起……してる……) それを知った今や、顔をなぶられたことも快感である。むしろ、それが当たった個所から心地よい熱が広がっていく。白木の陰茎は、垂直よりも鋭角に上向いて太り、盛んに血液を巡らせうずいていた。 (もう、勃起してる……!) 手で触れてもいないのにひとりでに隆起したそれこそ、彼の意志を体現するものだった。少なくとも白木のペニスは、祐子の肉を欲しているのである。祐子は悦び勇んで、うっとりとそれを見詰めた。 (あぁ……すっごい……触ってないのに、こんな……!) それはピクリピクリと躍動し、小さな口を透明な汁で濡らしていた。早く触りたい! その欲求に耐えかねて、彼女は手を伸ばす。但し、相手にそうと気取られぬように恐る恐るだ。 まずは陰嚢を指先、続いて手のひらでゆっくりと転がす。そこは皺を深く刻んで凝縮していた。揺すっても中身が動かないほどである。むしろぶれたのは竿の方。地震に揺れる鉄塔のように、形を保ったまま左右に振れる。祐子はいよいよそれに手をかけた。 握る。かなり固い。女を悦ばせる固さだ。祐子もまた胸躍った。陰唇が早くも舌舐めずりする。 祐子はそれを握ったまま、奥の方へと動かしていった。それにつれ、半分ほど亀頭を覆っていた皮が徐々に剥けていき、亀頭の全貌があらわになる。きれいな薄ピンク色をしていた。 顔を近づけると、ツンとすえたにおいが鼻腔をくすぐった。と、その時だった。 「キャッ!」 祐子は叫んだ。口の辺りに生温かい物質が浴びせかかってくる。祐子は恐れて目をつぶった。何が起きたのか薄々感づきはしたが、まだこの身に起きた状況に半信半疑だった。こんなことは初めてである。だが、彼女が感づいた通り、その事実は明らかだった。 白木は、包皮を剥かれただけで射精し、折しも至近距離にあった祐子の顔面へと、その精液をぶっかけていた。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
「……ちは」 そう挨拶らしき言葉を口にしながら、彼は部屋の中に入ってきた。“こんにちは”と言ったつもりらしかったが、その大部分を口の中で唱えるので、こちらにはよく聞き取れなかった。 その顔は無表情で、あまつさえボサボサの髪の毛、パンパンに張った頬などを見れば、まるで寝起きかと見まごうような姿であり、かつ機嫌が悪そうでもあった。 だが祐子はそれを懼れなかったし、彼に気を使おうとも思わなかった。一戦交えて既に性が爆発していた胸の内には勢いがあったので、たとえ相手がどんな男でも獲って食おうという腹づもりだったし、それに何より、彼の様子はいつもそんな感じだったからである。 もっと言えば、彼の年齢と立場が、祐子にそんな鷹揚な態度を許すのだった。 「こんにちは、白木君」 彼女は丁寧にはっきりと言った。その身は、先ほど来の汗をタオルでぬぐい、そこにあった浴衣を羽織っただけの急仕立てであるにもかかわらず、堂々とした威容を示していた。セックスを目的にここまで来て、つい今しがたまでも実際にペニスを入れられて悦び狂っていた女の癖にである。 だが相手にはそんな内幕は知る由もなかったようで、 「ど、どうも……」 と、彼は、祐子に声かけられて些か狼狽して態で、改めて首を前に出し加減で挨拶するのだった。その態度には、彼の若さと社会経験の少なさがにじみ出ていた。 彼、白木(しらき)は、ここ努素毛部屋で最も年少の弟子である。中学を出てすぐに入門し、それからまだ間もない。その体躯は、黄本にはさすがに及ばないとは言うものの、同世代の子と比べれば、縦も横もはるかに大きく、既に街を歩けば異彩を放つほどである。 しかし、どんなに立派な体格をしてふてぶてしい表情をしていても、やはり若さというのは隠しようがないもので、その態度や考え方には、まだまだ十代の子らしい幼さが垣間見えるのだった。はっきり言って、祐子から見ればまだ子供である。 とはいえ、彼のその大柄な肉体には食指を動かさずにはいられなかった。いくら子供といったって、彼ももう力士、世の大人と比較しても十分大きな体をしている。それに、これから益々発達するその過程の肉体でもある。祐子にとっては、それへの期待も含めて、美味しそうな肉であり、既に欲求の対象なのであった。 実際、彼女はもう以前に彼と肌を合わせていた――。 ――初めて会った時、もうその頃には祐子は努素毛部屋と濃厚親密になっていたので、この部屋の勝手に通じているという意味では、彼女の方が彼より先輩であった。そういう面も踏まえてのことだろう、ある日、いづ美から祐子に依頼があった。 「今度入門してきた子なんだけど」 そう言って、彼女は白木の来歴を披露した。その上で、 「祐子さん、年下はお好み?」 そう尋ねてきた。祐子は正直に、特にどちらとも言えないと答えた。年齢で男性を限定する嗜好はあまりない。ただどちらかといえば、今まで年上と付き合ってきたことが多かった。 中には、妻子ある男性もいた。真面目な彼女ではあったが、その反動からか、時にそういう冒険に踏み切ってしまうこともあった。不器用なのである。そもそも、これまでいた恋人の数が決して多くない。基本的に、仕事人間の祐子なのである。 さて、いづ美が尋ねているのは、具体的に白木はどうか、ということであるが、年齢という条件だけで判断するならば、特に興味は湧かなかった。十代ど真ん中とくれば、とりあえず子供と認識し恋愛対象から除外してしまうものだ。しかし、こと力士の卵となれば、些か話は違ってくる。しかも、彼はもう中々にいい体をしているのである。 元来スポーツ好きな祐子としては、一生懸命にそれに打ち込んで汗を流している男子には好印象を持っているが、その場合、若い子であっても男としてそそられるものを感じることはあった。しかも白木は相撲をやっているわけで、体型的にも好みということになる。 と、そう考えた時、祐子はあることを思い出した。いづ美の、例の“役割”である。愛という名のもとに、彼女はもう彼に股を開いたのであろうか、彼はもうあの歳で、何も知らなそうな顔をして、既に女を知っているのだろうか、我ながら下劣な想像だとは思ったが、考えずにはいられなかった。 すると、ちょうどその問いに答えるように、いづ美がこんなことを言い出した。 「じゃ、“初めて”の男の子はどう?」 「え?」 祐子は聞き返す。とっさには意味が分からなかった。いづ美は続ける。 「まだ彼、経験がないのよ」 それは、先ほどの祐子の妄想を否定する内容だった。 「それでね、そういう子は、祐子さんどうかな、と思って」 どうと聞かれてもよく分からない。彼女が示唆する童貞というものについて、これまで深く考えたことがなかった。それがそんなに特別なものだとは知らなかったし、故に相手に対して重視したこともなかった。概して、男性側の事情を考慮してこなかった彼女である。 だが、今こうして妙にもったいつけて言われてみると、途端に興味深いものに感じられだすから不思議だ。それも、いづ美に言われてみると。 「もしよかったら、どうかしら? せっかくの機会だし」 祐子を誘惑するように彼女は言った。どうにも破廉恥な会話である。他人の童貞を勝手にやり取りする女二人だ。だがその後ろめたさに気づきつつ、いやむしろそのせいもあって、祐子の胸はドキドキと高鳴りだした。たちまち白木の株が彼女の中で急騰しだす。 その気持ちにダメを押すように、いづ美が言った。 「教えてあげてくれない? 彼に、初めてを」 とうとう祐子は、ぽっと頬を上気させて、その提案にうなずいた。 <つづく> <目次> (1)~(10)、(11)~(20)、(21)~(30)、(31)~(40)、(41)~(50) (51)~(60) |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時五十七分 何といっても乳房だ、童貞少年の興味の矛先は。それは憧れの存在、夢にまで見た感触、乳房こそ女性の象徴であり、そこに触れることこそがセックスとさえ思われるのである。 そういう少年の心理をよくわきまえた上で、牛滝がニヤつきながら尋ねる。 「どや?」 「はい、や、柔らかいです……」 別所は倫子の乳肉をやんわりとつかみながら答えた。 ばっと開いた手を線対象に並べ、指を柔肉に突き立てつつ、その球体をつまみ上げるようにじわじわと動かす。おそらくこんな手つきは、こういう猥褻な場面以外で使用することもないだろう。まさに乳房を揉むための手つきである。 「めちゃくちゃでかいやろ?」 「そ、そうっすね」 「巨乳やなぁ」 「巨乳っすね……」 共通の卑猥な興味で、牛滝と別所はすっかりつながってしまったらしい。まるっきり、悪いことを吹き込む先輩とそれにそそのかされる後輩といった構図だ。 「乳首もいじったれ」 牛滝は指示を出し、別所はそれに従って倫子の乳首をつまんだ。ゆで上がったように濃い紅色の乳首は、その土台の乳輪からぷっくりと盛り上がって、とても素通りできない存在感を放っていた。 「ンフゥ……」 酔いつぶれて眠った者が寝言を言うような調子で、倫子は卑猥なため息をつく。乳首を刺激されたことは、たとえ気をやっている最中でも感じられるようだ。また、それに反応するということは、彼女がこれまで培ってきたセックス経験における流儀であり、かつ、実際にそうされることに心地よさを感じるからでもあった。彼女は、その特大の乳房に似つかわしく、それを弄られることに性的快感を得るたちだった。 「こないしてな……」 別所は自分なりの間で倫子の乳首をつまんでいたが、それにもどかしさを感じたのだろうか、牛滝は黙って見ていられず、とうとう手ずから乳首いじりを始めた。 まずは膨れ上がった乳輪をきつくつまんで引っ張る。乳房ごと引っ張る。大量の脂肪の塊が、凝り固まった乳首ごと引っ張られて伸びる、伸びる。 それを見習って、別所も真似をする。 「ヒッ……!」 若干の痛がゆさがあり、倫子は短く息を吸い込んだ。彼女の乳房は今、左右両方とも引っ張り伸ばされている。伸ばされている中間の乳肉は、下方にたわんでポチャポチャと揺れた。 ある瞬間で、牛滝はそれをぱっと手放す。すると、伸びていた巨乳が一瞬で地上に縮こまる。続いて、乳首を指先で小刻みにはじく。立ち上がった乳首が、指の先で激しく往来する。 別所はそれも真似した。牛滝が先導し、それを別所が追う。左右それぞれの乳房を、二人は競うように弄んだ。 やがて最終的に、そこへ口を持っていく。本日三度目、またしても倫子は二人の者に同時に乳房を吸われることとなったのである。 さらに牛滝は、他の少年二人を振り返って呼ぶ。彼らにも同じことをしろというのだ。彼は、自分のしゃぶっていた乳首に湯を浴びせてそれで清めたこととし、自分の場所を栃尾に譲った。別所も見習って赤石に譲る。 譲り受けた二人にとっても無論憧れの乳房、そして初めての乳房愛撫だ。彼らも別所のように以前より少しく大胆になって、各自思い思いにその脂肪に吸い付き、またそれを両手でこね回したりした。 「イ……ヒャァ……」 倫子は艶やかに啼いた。その声音には、ややもすると幸福感がにじんでいるように聞こえた。彼女の巨乳は虫媒花よろしく、その豊満さという蜜でオスたちを群がり寄せつけていたが、花とはそうして蜜を吸われることに満足感を覚えるものなのである。 一方その頃、別所は静かに果てていた。彼は始める時は余裕ぶっていたが、実際には思い通りにコントロールするまでいかなかったのである。射精先はもちろん膣内。 別所が終わったのを見届けて、宇川が言った。 「自分ら、もっぺんヤりいな。一回では物足りんやろ」 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |
子宝混浴 『湯けむ輪』 ~美肌効姦~ こだからこんよく ゆけむりん びはだこうかん ――午後八時五十五分 「……ンッ……! ハアッ……」 激しいめまいを覚えて、倫子は昏倒した。一瞬間頭が真っ白となり、人々の声も遠ざかる。それは強烈なオーガズムだった。今までにもかなり高感度の快感はずっと続いていたが、かねて予期していた通りやっぱりそれを超えるレベルは存在したのである。 感度の天井を突き抜けたそのエクスタシーはまさに想像以上のもので、倫子にとっては久しぶり、いや生まれて初めてかもしれない感覚だった。セックスで気を極めるのは初めてではなかったが、思えば複数人と立て続けにまぐわうこと自体が初体験なわけで、それから得られる感覚というのがこれほどのものとは、到底事前に想像できるものではないのであった。 (気持ちいい……!) もうそれしかなかった。倫子は全身これ官能となり、夢うつつの境を満足げに漂うのだった。 (イッた……イッてる……わたし……) 倫子はそれを自覚し、しかしうわべにはほとんどそれらしさを表わさずに、ただ恍惚となりながら静かに静かにその身を横たえるばかりだった。 だが、これだけ男が居並ぶという中で、その変化に気づく者が一人もいないはずはなかった。 「どないしたん、奥さん。気持ちよかったんかいな?」 察しのいい宇川が、早速倫子の傍に寄ってきた。彼は彼女の前髪の下に手を這わせ、指の甲で額を優しく撫でる。 「気持ちエエの?」 倫子はその時、自分でもどうしてそうしたのかは分からぬが、何のこだわりもなく素直にそれに頷き返していた。極めて素直に、可愛らしくかすかに顎を引いて。 おそらく、肉体的に満たされたという結果が、それだけ彼女の全身を支配していたということなのだろう。 宇川はその様子を見て、額に置いていた手を頬から顎の下へと移動させ、愛おしげにほほ笑んだ。その手に、彼女の汗がべったりと染みつく。 「おばちゃんもイッたて。よかったなあ」 牛滝が栃尾を振り返って言う。別に栃尾一人の頑張りによるものではなく、たまたま栃尾がその瞬間に居合わせただけだということを中年達のいずれもが分かっていたが、そこはあえて触れず栃尾に花を持たせてやったのである。 栃尾がそれを真に受けたのかどうかは分からぬが、照れ笑いを浮かべて彼は後進に身を譲った。射精を終えたことですっかり安心しきっている彼なのである。 さて、続いての順番は、ついにこの場で唯一の童貞となった少年、別所である。彼は、ひょろ長い体を押して、栃尾と持ち場を入れ替わった。 「おう、最後や、がんばりや!」 牛滝の声援に、はにかみながらも気さくに愛想を返す。既に三人目ともなると勝手も分かっているし、幾分緊張も取れているようである。 彼は栃尾のような失敗はせずに、いともあっさりと倫子の中に身を沈めた。 倫子は相変わらず静かに横たわったままで、新たな男が侵入してきたことにも殊更の反応を示さない。男たちもそれにはお構いなしである。彼女がイこうがイくまいが、男たちはただ彼女の体を利用するのみだ。 「……おあ……すっげ……」 挿入した別所は、思わずつぶやいた。それを聞き逃さず、牛滝が尋ねる。 「エエやろ。ほんまもんのオメコは」 ニヤニヤしながら聞く。すると、同じようにニヤニヤしながら別所も返す。 「い、いいっすね」 知っている者だけに通ずる秘密を、共有しているといった体だ。彼自身やはり初めてのこととて緊張はしているのだろうが、この点、いささか他の二人よりは余裕を示せていた。 「好きなようにしたれ」 「はい」 牛滝の指令に返事し、彼は思い切って倫子の乳房に手を伸ばした。 <つづく> (001)19:53~(010)20:15、(011)20:18~(020)20:44 (021)20:47~(030)21:07、(031)21:09~(040)22:03 (041)22:22~(050)23:53 目次へ |