おことわり
R18
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なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。

    
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。



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妄想の座敷牢羞恥の風ましゅまろくらぶ



小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。

■連続作品
◆長編作品
「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」

◆中編作品
「大輪動会~友母姦戦記~」
「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」

◆オムニバス
「母を犯されて」

◆短編作品
「育てる夫」  ▼「最後の願い」  ▼「ママの枕」  ▼「ブラック&ワイフ」
「夏のおばさん」  ▼「二回り三回り年下男」  ▼「兄と妻」

■一話完結
「ふんどし締めて」
「旧居出し納め・新居出し初め」  ▼「牛方と嫁っこ」  ▼「ガンカケ」
「祭りの声にまぎれて」  ▼「シーコイコイコイ!」  ▼「サルオナ」  ▼「母の独白」
「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」  ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」
「栗の花匂う人」「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」
「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」

作品一覧

湯けむ輪(86) 02:53

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前二時五十三分


浴場に入って倫子がまずさせられたのは自己紹介であった。男達に向かい、三つ指ついて挨拶する。全裸の年増女が行うそれは、女将が行うそれよりもむしろ土下座のような惨めな印象を見る者に与えた。

「……板橋倫子と申します。――四十二歳です。――スリーサイズは……分かりません……すみません……」

「なんや、分からんのかいな」

牛滝がちゃちゃを入れる。例によって、男らの指導の下にしゃべらされている倫子なのである。

「測るやつおまへんの?」

湊山が尋ねると、慌てて袋田がその道具を取りに出て行った。

その間も告白ないし尋問は続く。

「――結婚して、子供もおります……」

そう話す倫子の顔はぼうっと上気して、その眼は虚ろであり、彼女はまるで催眠下にあるような、全然正気の感じられない様子をしていた。だがどことなく微笑んでいるようにも見えるのは不思議なことだ。

「子供もおんのにチンポ我慢でけへんねんな?」

渡瀬が問う。

「はい。子供もいるのにチンポ我慢できません」

倫子が答える。

「今日かて子供らと一緒に来たのにオメコしてしもたんやろ?」

榊原が問う。

「はい。今日も子供らと一緒に来たのにオメコしてしまいました」

倫子が答える。

「旦那の隣でも犯されてイッちゃったんだよね?」

鎌先が問う。

「はい。旦那の隣でも犯されてイッちゃいました」

倫子が答える。

「どスケベなんだねえ、子供もいるのに。どスケベなお母さんだなあ」

羽根沢が感想を述べると、これにも倫子は答えた。

「はい。子供もいるのにどスケベです。どスケベなお母さんです」

このやり取りがあまりにも機械的だったので、思わず玉造が噴き出した。

「なんか、面白いっすね」

つられて周囲の学生らも笑う。驚いたことには、何と倫子自身も笑顔を見せていた。ただし、その表情には意志の力が見えなかった。ただただ熱に侵されたように上気した頬を緩ませているのだった。

「今日も散々犯されてまあ……。――結局何本入れられたんやろ」

湊山が宇川を見て言う。しかし、宇川がちょっと考え込むような様子を見せると、傍にいた須賀谷が答えた。

「ここにおんのが、とりあえず二十八人やわ」

「うちの店でも四人――」

鎌先もすかさず補助を出す。

「ほな、三十二人か」

湊山がまとめを出す。その言葉に、一同はちょっとざわついた。

「ドヒャー、三十二人て、一晩で!」

鎌先が大げさな声を出して、皆の意見を代弁する。それに続いて、矢板も言った。

「しかもほとんど初対面なんでしょ?」

湊山はじめ、何人もの中年男達がうなずき返す。中で、宇川が情報を足した。

「ここにおんのは、全員や」

それを受けて、羽根沢が隣の森岳に話す。

「オレらだって、会って数分で入れてたもんな」

すると、その向こうにいた沼尻が修正を入れた。

「“数分”じゃなくて、“数秒”じゃない? 会っていきなり中出ししてた」

「超ヤリマンなんすね、奥さん」

玉造が笑いをこらえながら問うた。すると、すかさずその期待に沿う答えをする倫子。

「はい。わたし超ヤリマンです」

それを聞くや、学生らはどっと笑った。

「スゲー、なんかロボットみたいになってる」

川棚が笑いながら言った。

倫子は笑われても、ただ虚ろな微笑を続けるばかりである。彼女はどうしてしまったのか。温泉の蒸気にさらされて、その額には水滴が浮かぶ。他方、それとは別な滴が、彼女の股間を急速に濡らしだしていた。

「マゾやねん、このおばちゃん」

渡瀬が学生らに教えた。そして、さらにその解説を展開しようとする。

――と、そこへ、袋田が帰ってきた。

「すいません、遅くなって」

彼は睾丸をブラブラ揺らしながら、全裸で土下座の女にメジャーをあてがい出す。

「なんぼや」

待ちきれないという様子で牛滝が湯船から出る。次いで、矢板も上がったが、これは袋田の計測を手伝うためであった。それを見て、慌てて藪塚も出る。

「ええっとね――」

袋田が頑張ってメジャーを倫子の乳首の線に引っ掛ける。矢板がそれ反対側から持って補助する。一方藪塚は立ち上がらせた倫子を後ろから支えていた。出ては来たが、結局手持無沙汰な彼である。そんな彼に役割を与えてくれたのは榊原だ。

「垂れとるから測りにくいなあ。ちょっと持ち上げた方がええんとちゃうか」

この一言で、藪塚は倫子の乳房を背後から抱え上げた。しかし、その持ち上げ方が急過ぎて袋田にたしなめられる。一方、

「えっ! 一メートル以上あるんちゃうか、これ」

牛滝が計測者らの発表を待ち切れずに覗き込んで叫ぶ。負けじと袋田は発表を急いだ。

「ええっと……百十センチちょっと――」

それを聞き、宇川が爆笑しながら声を上げた。

「百十て、そんなことあるかい!」

ほかの大人達も笑いだす。吉野も笑いながら言った。

「ちょっと持ち上げすぎなんとちゃうか」

それを聞き、藪塚は唇を尖がらせながら手元をやや直した。

「いや、でも、百センチは超えてそうですよ、確実に」

部下をかばうでもないが、袋田が言った。疑いの目を向ける大人達も、やや信じだす。

「エー、そやけど、百センチもあるやつなんかおるかぁ?」

宇川はまだ納得しきれない様子だが、計測班は早くも次の課題に移っていた。それは、

「百十やとしたら何カップあんねん」

という牛滝の問いに答えなければならなかったからである。

「え? カップ?」

これには、計測班の誰もが戸惑った。彼らのいずれも、その算出法を知らなかったのである。乳房に関心の強い牛滝だったが、彼もまたそれをわきまえていなかった。

すると、唐突に口を開いた者がある。白峰である。

「アンダーバストは何センチですか?」

彼の意外な発言に、皆が一斉に彼の方を見た。見られてからはっと気づき、少年は耳まで真っ赤になる。

「おっ、なんやなんや」

渡瀬が面白そうに絡む。白峰は一層顔を赤くしてうつむいたが、仲間らに励まされて、発言の意図を明かした。

「アンダーバスト……を測ったら……あの、カップが……。トップとアンダーの差なんで……」

「ちょっと前行っておっちゃんらに教えたってくれるか?」

須賀谷は白峰を優しく促した。白峰、言われた通りに湯船を横切って倫子らの方へ行く。その途中、東郷が言った。

「ていうかお前、なんでそんなこと知ってんだよ」

彼のツッコミに、一同はどっと笑った。

計測の場に着くと、白峰は肝を据えて、依然たどたどしいながらも計測法を説明した。それによれば、乳首を結ぶ線、すなわちトップバストのサイズと、乳房の直下の周囲、すなわちアンダーバストのサイズを測り、その落差により二.五センチ刻みでカップ数は決まるということであった。

それを受け、袋田が結果を発表する。

「ええっと……アンダーが七十三.五ぐらいだから……」

と、ここで白峰ら傍の人間に計算を助けられ、改めて袋田は発表を続けた。

「エ、エル、Lカップぐらいですかね」

それを聞いた途端、また宇川が爆笑した。

「なんやそれ! なんかもう話無茶苦茶なってきたな」

「まあ、絶対測り方間ちごうとるわな」

吉野も呆れながら楽しそうに話す。

他方、牛滝は結果を信じているのかいないのか、ただただガハハと大きく笑いながら話にオチをつけた。

「ええやないか、Lで。L! “LINKO”ちゃんの“L”や!」

その言葉を聞いて何人かの少年達の脳裏には、“頭文字はLじゃなくてRなのでは?”という素朴な疑問が浮かんでいた。


<つづく>




(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
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[2012/11/19 02:53] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(78) 01:27

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時二十七分


間もなくして、次のセックスが始まる。

「ふう……」

と溜息ついて肉茎を抜き出した藪塚の方へ近寄って、

「もう一回しちゃおうかな」

と言いつつ進み出た男がある。亀山だ。

「おいおい……」

板橋はやや焦り気味に後方を窺う。他の男達もそちらを見た。しかし、そこには誰もいなかった。従業員の鎌先も女達も皆いつしか下がっており、フロアには倫子ら四人以外に誰一人残っている者はなかった。

その様子を受け、なぜか藪塚が、

「どうぞどうぞ、ヤッちゃって下さい」

と、勝手に代理して許可を出す。勝手知ったる他人の家といった状況である。

亀山ははやる気持ちを笑顔に表して、早速に覆面女の首を抱きよせ、自らの抜き身とそれを近づけていった。抜き身は隆々と勃起している。それへ、彼女の半開きの口をかぶせていく。

「奥さん、しゃぶって」

彼は言ったが、相手の首を抱え自ら腰をすり寄せるその態度は、フェラチオを待つというよりもイラマチオを促すというのに近かった。倫子は相変わらず藪塚の膝の上に乗ったままで、首だけ前へ伸ばして相手の股間に顔をうずめている。そのだらしなく開かれた口は、すっぽりと彼の陰茎を飲み込んでいた。

「ああ、奥さん、口も気持ちいい」

感動の声を上げる亀山。だが、行為自体はすぐにやめて、早くも次に移ろうとする。貪欲な彼は時間に追われながら、目いっぱいやりたいことをやってしまいたいのである。

パイズリして」

今度の要求は胸であった。口から抜いた肉棒を、それにまとわりつく粘液ごと相手の喉から鎖骨辺りにずらしていく。

倫子は藪塚に促されて彼の上から降りた。そうして亀山の足元にひざまずく。求められた行為“パイズリ”をするためである。ところがこの行為、彼女にはついぞ習慣がなかった。

「い、板橋さんはパイズリするんですか」

ふいに亀山は振り返って尋ねた。

「え?」

問われた方は、後方をちらちら気にしながら聞き返す。同じことは亀山も気にしており、時折店内に気を配ってはいた。しかし、鎌先はまだ来ない。

「パ、パイズリですよ。――例えば……お、奥さんと、とか……」

妙に興奮した調子で亀山は重ねて訊いた。これに対し、板橋は気もそぞろに答える。

「ああ、ないない」

実に淡白な返答であった。これこそ倫子の無知の証左である。先ほどは宿で男からされたが、それまでは胸の谷間に男性器を挟むことの発想すらなかった彼女なのだ。“こんなに大きな胸なのに”とは、この時亀山も藪塚も同時に思ったことである。

そんなわけだから、倫子には経験がなかった。ただ、それがどういうことなのかの想像は薄々ついていた。あまつさえ、亀山は陰茎を彼女の乳房に押し付け始めたからだ。倫子は熱に浮かされた奉仕精神と探求意欲によって、自分から乳房を持ち上げてこすりつけていく。

黄やピンクのライトを照り返す汗ばんだ柔肌へ、暗がりの中一層黒味を増した剛直が突き刺さる。互いに濡れた表面の故にツルツルとよく滑る。硬直した突起は、右へ左へとあっちこっちにそれた。たまに乳房の下にはまって、ぐっとその垂れ肉を裏側から持ち上げることもあるが、やっぱり滑って、時には勢いづいたまま倫子の顎へぶつかることもあった。懸命に自身の乳房がペニスで弄ばれるのを見下ろしていた彼女である。

「ンフ……」

硬いものが乳輪を通過する時は、思わず熱っぽい息を吐いた。ピクピクと痙攣しもする。今まで知らなかった新世界の快感、かつ己の乳房の巨大さがやっと、しかも男を満足させるために役立たせられることを教えられて、望外の悦びが彼女の大きな胸の中を熱くさせる。

他方、亀山はややじれったそうに、さらに上位の技を要求した。

「挟んで、おっぱいで挟んで」

求められれば何でもしてやりたい倫子だ。その女性的包容力は、男のリビドーを優しく包み込んだ。すなわち、持ち上げて作った谷間に、いきり立つ男根を受け入れたのである。

「はあ、あったかい……」

恍惚として呟く亀山。その身はすっぽりと柔肉の内に埋まっていた。倫子の豊富な脂肪球は、繁殖準備満々の男性生殖器をも難なく覆い隠したのである。その上で、擬似性交にも対応する。亀山が前後に腰を振り出したのに応じて、肉棒が乳房の間を出入りして摩擦し始めたのである。

(ああ、熱い……)

倫子も思った。胸の中を行き来する肉棒に、生命の根源たる熱が充満しているのを感じる。他方で、そのエネルギーを擬似膣である乳房とのドッキングで感じてしまっている背徳感もある。考えるだに淫靡な行為だと思った。男性の前にひざまずき、自ら乳房を持ち上げて寄せて谷間を作り、そこへペニスを挿入させてセックスするなんて、と。

「もっときつく締めて」

亀山は、まるで膣に命じるように更なる指令を出す。倫子は従順に言われた通りにした。左右から押す力を倍加させて陰茎を圧迫する。すると前よりも一層男根の感触が分かった。それに、別なことも。

「ンンフゥ……!」

下唇を噛んで、痙攣に耐える。より強く寄せたことで中央に寄った乳首の上を、硬直棒が往来するのである。その刺激は中々に強烈だった。発情して敏感になった勃起乳首を、同じく勃起した陰茎がダイレクトにこすり上げるというのは。では倫子はそれを避けるかというとそうではなく、むしろさりげなく乳首の中央寄せを怠らないのであった。

板橋に見られていようと無論お構いなしである。彼に教えられなかった行為を彼に延々見せつける。そもそも妻にとっては、夫婦の閨房でのみ仕込まれるはずのもの、それが性の技術であるが。

片や板橋は、業を煮やしてついに宣言を発した。

「じゃあ、もう先に出るからな」

これに焦ったのが亀山である。

「あ、待って。もうちょっと。最後は奥さんに入れさせて下さい!」

彼はそう言うと、すぐに倫子を立ち上がらせた。ところが、あまりに急いだため、彼女はバランスを崩してつんのめってしまう。と、それを抱きとめたのが、なんと板橋であった。

「あ、そのまま持ってて下さい」

亀山はこの状況をこれ幸いと利用し、倫子を板橋に受け止めさせたまま、その背後から結合を試みる。

「おいおい……」

板橋はあくび交じりに苦笑した。


<つづく>




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[2012/04/23 01:27] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(1) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(74) 01:13

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時十三分


「ハアハア……」

両者はまるで二人だけの世界に没入したかのように甘い時を刻みだす。寸分の隙間もなく抱き合い、お互いから求め合って舌をからめる。射精の前後から、倫子の方も相手の背に腕を回すようになっていた。しっかりと抱きよせて固定し、相手の口を占拠する。まさに愛し合うセックスの体である。

精液を入れてしまわれれば、女体は自分ではなくその男の所有に帰するものだが、倫子もまた亀山によって手なずけられ、彼の命令に従いその種を孕まんとする勢いであった。それをさらに決定づけようとでもするように、彼の男根は一向に萎えない。膣の感覚では射精の有無を感知できない倫子でも、勃起は分かる。そこで彼女は、射精がいつまでも続くことを漠然と疑った。

すると、亀山がその実態を説明した。

「ねえ……もう一回していい?」

やや遠慮気味にではある。一度女を自分のものにして少しは落ち着いた様子だ。しかし、倫子への情熱の炎はいまだ冷めやらず、その驚異的な熱さは抜かずの二発を所望させたのであった。

ただ、こういう店には本来種々の制限があって、この店のように女性が回転して接客する場合にはなおさらシビアに判断されるものだ。もし今のような特殊なケースでなかったら、この願いは叶わなかった可能性もある。しかし、そこはやはり特別な今夜である。事情を知らない酔客にとっては、ただただ幸運であった。

新人風俗嬢は拒まない代わりに、濃厚な唾液の応酬によって答えた。業界の習いに則さない彼女にとって、これはただの性交に過ぎないのである。鎌先も何も言ってこなかった。彼女は軽くアシストすらように、自ら股間をすりよせていく。

対して、最初はさすがに及び腰だった亀山も、段々と最前の活況を取り戻していった。間もなく激しい腰振りを再現しだし、併せて持ち上げた乳房の先端を吸い上げていく。

「ンン、フ……ッ!」

倫子はその責めを受け、己が手の甲を口に当てながらのけぞった。思わず声が漏れる。愛を求められ、あまつさえ発情しきっていた肉体はあまりに脆かった。ことに乳首は敏感甚だしい。

その反応に気を良くして、亀山は一層責める。右・左、左・右と絶え間なく移動しては、母乳も吸い出さんとばかりに強く吸引する。その上吸われてたわんだ脂肪をその根本から両手で先端へと揉み搾っていく。

「ンッンッ、ンフ~ン……!」

かかる不埒な搾乳に、身も蓋もなくよがり鳴く豊乳熟母。暴れん坊の赤子の頭をきつく抱き寄せる。これは苛烈な求愛を耐え忍ぶためでもあったが、同時に更なる刺激を欲してのことでもあった。現に膝を揺り動かしては、自ら性交を助長している。貪欲なのである。

これに亀山も男気で応える。

「エロいよ、倫子。またいっぱい中出ししてやるからな」

実に驚くべき持続力によって連射を現実のものとする彼である。メス穴も受精の悦びに勇んで締め上げる。ところが、続いて発せられた彼の一言が、にわかにこの悦びに水を差した。

「旦那の横で思い切り孕ませてやるからな」

この時倫子はちょうどまたのけ反って宙空を見上げている最中だった。そこでこの言葉を聞いて、思わず彼女は左に視界を広げた。左側の席にいる者を見たのである。すると、たまたま相手もこちらを見ていた。

「アアァッ!」

たちまち彼女の口から断末魔の喘ぎがほとばしる。決して忘れていたわけではない、が、その存在が意識から遠のいていたのは事実だった。

「旦那よりオレの子供を産みたいんだろ?」

亀山は己の言葉に陶酔した様子で囁く。彼の中ではいまだ“リン”と“倫子”の同一視が続いているのである。すなわち、彼は倫子のみならず、恩人であるその夫をまで辱めんとするつもりなのだ。

「ンギ、イ、ヒ、イ、イ、イ……!」

倫子は歯を食いしばってこの凌辱に耐える。否、これは果たして凌辱なのか。女の体は、現に占拠されている男根の持ち物ではなかったか。折しもウィークポイントを亀頭で削られて、彼女は迷いだした。夫、それは我が子の父親であり、絶対的な存在のはずなのに。

「イッ、イッ、イィヒッ……!」

その腰は遠慮しない、迷いの中でも。ヴァギナは静止することなく仕事を続ける。ペニスを芯までしゃぶり尽くし、その精を自身に取り込もうとする考えだ。

熟妻は目まいを覚えながら打ち震えた。ゾクゾクする感じが背中から腹から同時に上ってくる。今は顔を右に向けて、その上念入りに目まで閉じていたが、さっき見た視線はその網膜から離れなかった。確かに目が合った、次の客と。忘れてはならない、次の客は決まっているのだ。

彼はまだ観ているのだろうか、そう思ってみても、発情した女体の欲するところは変わらない。厚かましくも素直に快楽に向けばく進していく。それでも保険はかけておきたい。

(あの人も気づいていない……気づいているわけない……!)

そう自分に言い聞かせて、少しでも安心を得ようとする。安心の中でこそ最高の快感が得られると思うから。ところが、それをあざ笑うかのように亀山が、

「見てるよ、旦那。倫子が中出しされるとこ」

と囁きかければ、途端に脳髄がしびれて不思議な満足感が降りてくるのだ。倫子は反動で亀山の背中をかき寄せた。膣門がぐっと閉まる。

(来る……来ちゃう……っ!)

暗闇の中でも肌に突き刺さる視線が分かる。マスク越しとはいえ見られているのだ、かつての部下に種付けされる淫乱妻のアクメ顔を。そうと分かっていながらあえて登り詰める性感は、もはや如何ともしがたい。

「ンッ! アフッ!」

倫子は節操を保てなかった。昇天――。同着で亀山の精液が膣房に広がる。その激しい脈動の中、彼女は亀山と接吻を交わした。たとえ社会上の配偶者が誰であろうと、動物本来としての夫は常にどういう者であるかを傍観者に知らしめるかのように。


<つづく>




(001)19:53~(010)20:15(011)20:18~(020)20:44
(021)20:47~(030)21:07(031)21:09~(040)22:03
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(061)00:24~(070)00:50(071)00:24~(080)01:36
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[2012/03/10 01:13] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
乳搾りの手コキ

人差し指と親指で輪っかを作る。それをゆっくりとすぼめていく。やや遅らせて、中指、薬指、小指も丸めていく。最終的には、中央に空洞のある握りこぶしが出来上がる。また開く。再び人差し指から順に締めていく。これを繰り返す。

「やってみて」

メグミは説明を終えると、アキハルに場を譲った。アキハル、おずおずと手を伸ばす。言われた通りにやってみる。が、上手くいかない。

「こう」

すぐにメグミがとってかわって、もう一度手本を見せる。指先の群れは、滑らかなウェーブを描いて開閉する。アキハルとは違って、連続した動きだ。

再び彼の番となる。が、やはり容易にはできない。メグミのような指使いができない。

しかし彼女は焦れることもなく、今度は彼の小さな手に優しくその手をかぶせて、

「こうやって、上から下へ……」

と、手ずから指導を行った。アキハルは少し照れた。その手の神経は、内よりも外の方に余計に注意が向いていた。そんな彼の気持ちを余所に、メグミは説明を続ける。彼女のソバージュからほのかに甘い香りが漂って、アキハルの鼻腔をくすぐった。

「やらせてあげる」

それは昨日の夜のことだった。

「したことないでしょ?」

そうして、今日の体験が決まった。

「おばちゃんが教えてあげるから」

半ば強制的だった。もっとも、アキハルにしても否やはなかった。興味がないわけはないのだ。

「おっきいでしょう?」

初めて目の当たりにして、思わずのけ反って驚いたアキハルを見て、彼女は笑いながら言った。確かに大きかった。

「ほら、今ここ、お乳張ってるでしょ?」

ポンポンとそこを叩きながらメグミは言う。そんな大胆な扱いをして大丈夫だろうかと心配しながらも、アキハルは怖々近づいていった。ただし、同じように触ることは遠慮した。

「乳首をこうやって……」

それから、さっきの説明が始まったわけだ。

「もっと強くしてもいいよ」

忠告を受けて、アキハルはやや力を込めてみる。すると、プシャーッと勢いよくミルクがほとばしり出た。

「そうそう、上手上手!」

嬉しそうにほほ笑むメグミ。アキハルも上機嫌で笑い返した。初めて感じた手ごたえだった。

彼にとって、ここでは何もかも初めてづくしだ。伯父夫婦の家を訪れ、彼らの家業を知り、実際に現場に足を運んで、そして間近で見た牛たち――。

牧場の規模は決して大きくないと伯父達は言ったが、並みいる乳牛を目の当たりにすると、初めて実際に見る光景に少年は圧倒された。牛の大きさも然りだ。そんな中企画された、今日の乳搾り体験である。

「あらぁ、上手いじゃない。うちで働いてもらおうかしら」

伯母はそんなことを言って彼をおだてる。実際には機械を使って搾乳することを教えられていたので、それがお世辞であることにアキハルは気づいていたが、それでも褒められて悪い気はしなかった。

ここに来て、彼の初めて知ったことがもう一つある。それは、女性としてのメグミの魅力だった。

コツをつかんだ彼は、用意された容器をわずかの間にいっぱいにした。

「じゃあ今搾ったのを飲ませてあげるからね」

そう言って器を抱えて立ち上がるメグミ。アキハルはその後について歩きながら、目の前で左右に揺れる尻を、見るともなく見ていた。





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[2012/02/29 23:59] | 一話完結 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top
湯けむ輪(73) 01:07

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時七分


「ンンム……」

二人は余韻に浸りながら唾液を交換する。

その様子を、横からじっとりと眺めている者があった。次の番を待つ、亀山(かめやま)である。彼もまた今回の旅行の参加者の一人だ。

倫子は例の段取りに沿って、今度はもう鎌先の介添えも要せずにそちらに向かった。次にさばくべき客、という認識である。その心には、些かの安堵と油断があった。

だが、その心境に到達するには、まだまだ時期尚早であった。

「あああぁ、リンさん……」

倫子が腿にまたがるなり、亀山はその背に腕を回して彼女をきつく抱き寄せてきた。この時彼女は、前二者の経験を踏まえて、彼もまたこの場限りの性欲にまい進し、そのはけ口としてリンという女性を見ているだけだと信じていた。そこには、高揚しきった心と体と、そして男らが己をメスとして選んでくれたことへの一種の驕りが作用していた。それ故、もはや彼らの秘められた本性を目の当たりにしても、一定の慈しみを覚えたほどである。

ただ、そう判断してみても、亀山の興奮ぶりは少しく異常であった。かなり呼吸が荒いし、何より目が笑っていない。鬼気迫るほど、真剣そのものなのだ。

間もなく倫子は、その衝撃的理由を知ることになる。その瞬間は、唐突に訪れた。抱きしめた手を緩めて、ちょっと間合いを置いた亀山が、うっとりとした眼差しで彼女の目を見つめ始めたその時だ。

「リン……さん……。あの……リン子さんって、呼んでいいですか……?」

にわかにそんなことを申し出たのである。

倫子はぎょっとして固まった。

(バレた!)

心臓を握りつぶされたようである。これまでのことは、ほんの短い夢に過ぎなかった。やはり見抜かれていたのだ。つい己の淫乱症にかまけて甘い見通しに酔っていたが、普通に考えて気付かれないはずはない。そんな暗い絶望感が、彼女を再び取り巻いていく。どんなに狂っても、やはりバレたくはなかった倫子なのである。

「すいません……。でも……リンって名前だし……」

亀山はやや照れながらも己が主張を述べ続ける。

「体だってこんなに……む、胸も……」

倫子はもはやうわの空だった。知られているのといないのとでは、雲泥の差なのだ。彼女はまだどこかで、この痴態を隠し通せる未来を信じていたのである。

「アソコも……ああ、すごい……」

亀山は倫子の体の一部始終へ、まんじりともせずに視線を這わせた。そして、まるで高価な芸術品を扱うかのように、おずおずとその輪郭を撫でていく。その様子は、半ば狂気じみても見えた。

「ずっと……好きだったんですよ……!」

彼は言った。その一言が、新たな波乱を現場に呼び起こす。

(え?)

倫子は困惑した。素性がバレた上に、わけの分からない告白まで始ったのだ。だが、話は悪い方向ばかりにも進まなかった。

「――“その人”のこと。……だから、リン子さんって、呼んでいいですか?」

勢いのままに、心にため込んできたものを遂に吐き出したという態の亀山。その余勢をかって、彼は男根を陰裂にあてがった。

「入れていいですか?」

許可を欲しているのではない、それは確定事項だった。肉竿は、早くも割れ目の道へと潜り込んでいく。

「あっ、やっ……!」

(ま、待って!)

倫子は戸惑いを隠せない。一つ一つの事実を整理していく暇もないのだ。そんな中でも、男根の突入は止まらない。すぐに根本まで入って、二人は一体化した。本当なら、倫子は拒みたかった。二つのことをだ。一つは、“リン子”という名で呼ばれること、もう一つは、合体である。彼女の中で、ドキドキが治まらない。

「リン子さん、好きです! 好きです、倫子さん!」

興奮した亀山はうわ言のようにそう繰り返しながら、倫子の腰をかき寄せて揺さぶる。

(か、亀山君?)

段々落ち着いて考えてみると、彼が自分の正体に気づいたわけでないらしいことは、倫子にも何とか理解できた。彼は“その人”と確かに言ったのだ。だが、それ以外に打ち明けた内容は、一体どういうことなのだろうか。こちらは依然謎である。

すると、その問いに答えるかのように、亀山がひとりでに告白を続ける。

「初めて会った時から、ずっと好きだったんですよ! だから、ずっとこうしたいって……」

その言葉は、一々倫子をドギマギさせた。彼は確かに自分を同一人物だとは思っていないはずだが、妄想の空では既に同一視してしまっているらしい。彼の中では、完全に倫子を抱いていることになっているようだ。何とかそれを思いとどまらせたいが、理由が難しい。変に勘繰られては厄介である。それ故声も上げられずに、倫子は彼の述懐を聞くしかできなかった。

「ああっ、この胸! すごい……! いっつも谷間を覗いてた……ブラの線も……これ、このデカパイ!」

言いながら、亀山は彼女の乳房をブルブルと震わせた。両手でその周囲を包み小刻みに動かすと、柔い肉の表面はさざ波を作って振動する。

「お尻も……いつも見てた。パンツの線も。パンチラだってしょっちゅう。――そうだ、この前鍋した時、ずっとパンツ見えっぱなしでしたよね。倫子さん、いつも無防備だから。……それとも、わざと見せて誘ってたんですか?」

彼の口は、次第に滑らかになっていった。相手の尻を手の形がつく位ギュウッと握りしめて、己の性癖を続々と吐露していく。その偏愛ぶりは、一途というよりもむしろストーカー的だった。

(亀山君……わたしのこと、そんな風に……)

倫子は耳を赤くして彼の独白に耐えていた。その内容には驚きもし、同時に気恥ずかしさも感じた。彼の場合、常日頃から倫子その人を性の対象として狙い定めていたわけだ。これは、彼女にとり信じられない事実だった。

亀山は、以前夫の下で働いていた男である。いわばそこで修業し、後に独立したわけだ。年は新木よりも若い。下積み当時は一緒にいる時間も多く、倫子も女将さん的な立場で自然と彼をかわいがりもした。そんな若者が我が身を色気づいた目で見ていたなんて、想像もしないことだった。今では結婚して、可愛い奥さんと娘にも恵まれているのだから、なおさらである。

「いっつも倫子さんでヌいてたんですよ、このオッパイや、おマンコ想像して。――それから……フフッ……」

不敵な笑みまで浮かべる彼。その話の中身とも相まって、ぞっとする感じである。

「――奥さんの下着盗んだり、歯ブラシにぶっかけたこともありますよ」

(そ、そんなことまで!)

倫子の背筋を寒気が走る。自分の今の境遇を棚に上げて、今後の彼との距離の置き方などを思案しだす。しかも、彼は今“奥さん”と言った。それこそが、平生の彼の呼び方である。おかげで、一気に話が身近になった気がした。一方で、“倫子さん”とも呼ぶ彼。一人の女として見ている証である。

「倫子さんっ! 倫子ぉっ!」

ついには呼び捨てまでしだす始末。それに比例して、肉棒は益々凝り固まり、その摩擦はどんどん激しくなる。

(こんなことって……!)

煩悶する倫子。建前上は倫子と亀山ではないのに、これでは実質同然だ。まるで亀山に犯されているようである。その彼がまた、普段の爽やかな風貌とは打って変わって、屈折した性癖の持ち主だったからには、輪をかけて複雑な気分である。

ただ、彼の倫子への熱意は本物だった。肌を合わせると、はっきりとそれが分かる。彼は心から、倫子としたくてしたくてたまらなかったのだ。そういう一直線な求め方をされると、女の情は脆い。彼女の股間からは生暖かい汁が白く泡立って落ちた。

「おっ、おお、倫子、倫子! 好きだよ、倫子!」

いくら店内が騒々しいといったって、こんなに鮮明に名前を連呼しては、彼にとってもリスクが大き過ぎる。すぐ近くの席には、倫子の夫も控えているのである。そうでなくても、周囲の知人に聞かれるだけでまずいはずだ。だが、それでも彼はやめない。それほどの情熱を傾けているのである。

「ア……ン、ン……アッ……アフ……ッ!」

女体も次第に呼応していく。激しく求められるセックスは、やはりいいものだ。こんなに“好き、好き”連呼されて、現に逞しい態度で示されたら、既に燃え上がっている熱情の折も折、ほだされて股も緩んでくる。

「うああっ、イくぞ、倫子! 孕め! 俺の精子で孕めぇっ!」

「ンヒイィー……ッ!」

(亀山くぅ……んっ!)

亀山の掛け声とともに、彼の欲望の全ては、横恋慕する人妻の中へと一気に注ぎ込まれた。片や人妻、刹那は夫のことも忘れて、その歪んだ情熱に酔いしれる。


<つづく>




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[2012/01/02 01:07] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(1) | page top
湯けむ輪(72) 01:01

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前一時一分


「よかったよ」

鶴巻は言った。ちょうど倫子が立ち上がった瞬間だ。彼女の身には、しっかりと親子の種が植え付けられている。

倫子はよろめきながらも、鎌先の介助によって次の相手のもとへと移動した。さりげなく振り返ってみると、どこかから現れた女が鶴巻の足元に近寄り、彼の股間をウェットティッシュやおしぼりで清めていた。

「お疲れ様」

などと、笑顔で語りかけてもいる。要するに、事後の世話を買って出ているわけである。見ていると不思議な感じがした。いわば、セックスがシステム化されているわけだ。男の世界ならではのものだと思った。

そのシステムに乗って、倫子は隣の客の上にやって来た。客は、おいでおいでをしている。先ほどとは違って、話はダイレクトだった。いきなりの挿入である。彼がおっぴろげている股の上にまたがって、何の前触れもなく交合するのだ。こうやって次から次へと客の上を移動して、ただただ精液を絞り出していく、これぞ職業的性交だ。そこに情は必要ないのである。

中出しされたの?」

合体するなり、客は問うた。これまた普段の彼からは想像もつかないセリフだった。彼は新木(あらき)。風呂場で倫子と戯れ、彼女の乳を無心に吸っていた子達の父親である。鶴巻よりはずっと若い。倫子よりも年下である。その彼が、平生ならば敬語であるにもかかわらず、今は対等に話しかけてくる。もちろん、相手を倫子と知らないでのことだが。

中出し、いいんだ?」

彼はややはしゃいだ様子で聞いた。ここでの会話は、皆こんなに露骨に猥褻な調子なのだろうか。即席のホステスである倫子には全く分からなかった。それもあって、彼女は相変わらず無言だった。沈黙が返って怪しさを増すかもしれないと一瞬は危ぶんだが、新木は特に意に介さない様子だった。

「ああ、すげえ。久しぶりのマンコ、すげえ気持ちいい――」

彼は言って、倫子の腰をつかみ、前後に揺さぶった。勢いのままにこうなったが、当たり前のように二人は男女の仲となっていた。無論、仮面なくしてはありえない構図であり、鶴巻の時と同様、改めて激しい抵抗感はある。やはり、これは裏切り行為であるからだ。

そういえば、彼は“久しぶり”などと話しているが、家では近頃ないのだろうか。倫子はふと疑問に思った。この辺りは、彼女が狂っている為というよりも、女ならではの厚かましい好奇心の故であった。さすがに聞いてみることはできないが、彼の妻を知っている手前、気にはなった。鶴巻の妻と同様、彼女とも倫子は親しくしているし、夫の愚痴なども互いに言い合っているのだ。

しかし、

「ンッ……ンッ、ンフ……ッ!」

そんな殊勝な考えはすぐさま雲散霧消した。ゴリゴリと硬いもので奥の壁を削られると、途端に浅ましいメスの姿となって快感に身悶える。折しも、先客のおかげで興奮しているさ中、またぞろ卑しい背徳感まで込み上げてきて、不徳の悦楽に拍車をかける。しかもその思いは、思わぬ形で飛び火した。

「ああっ、いいっ! うちの嫁よりいいよ!」

なんと新木からこんなセリフまで引き出してしまったのである。これには倫子も、少なからずショックを受けた。

だがよく思い合わせてみれば、新木の妻は、極めて子煩悩な上に気さくで話しやすい好人物であるが、髪型や着る物にはほとんど気を使わないし、体型も中肉中背で、いわゆる女らしさには些か欠ける印象を否めなかった。辛辣なものであるが、女はそういう値踏みをして常に生きている。倫子は刹那的にそれらを思い浮かべ、一人納得してしまった。

そして得た結論は、ズバリ、己の勝利であった。年は上だが、女としての優位は確実と思えた。いつの間に、彼女はこんな悪性になってしまったのだろうか。ここまでの価値観の解放は、女故ではなく、やはり狂ったが為であっただろう。

「アアン……ッ!」

彼女は勝ち誇ったように吠えた。現に今体内に新木の陰茎がある、これが勝利の証だと。

さっき隣を窺い見た時にはまだ眉をひそめたものだったが、あの後から急速に彼女の中で何かが変わっていた。性そのものを直視するようになったというのであろうか。要は、ここに集っている夫達も自分も、生活とは別個の所で性を発散しているのだと、それ自体が目的化しているのだと悟ったようである。

しかも、ここでの彼女の役割は職業的なセックス士である。次から次へと精子を抜き取っていく仕事だ。その中で倫子は、まるで花粉を運ぶ蝶のように柱頭から柱頭へと渡っていき、しかもそのことに一種の陶酔をすら感じるようになっていたのだった。

見渡せば、他の女達も順々に渡り歩いている。彼女らにとっては、これぞ本職である。よく見れば、今鶴巻の世話をしている女がどうやら先ほど新木の所にいた者であるようで、女達はこのように座席の前を巡回しているのだ。だが、やっている内容には、倫子との間に決定的な差があった。すなわち、彼女らは口で奉仕するのみであって、その中の誰一人として挿入行為にまでは及んでいなかったのである。

「本番ありだなんて、びっくりしたよ」

新木もそのことに触れて言った。

「穴場だねえ。こんな田舎でさあ。――あ、田舎だからかな」

彼にはよほどこのサービスがお気に召したらしい。ハイテンションで、言わなくてもいいことまでしゃべる。

「実はさ、ここ結構年齢層高いじゃん。で、“あ、まあ田舎だし、こんな流行らない店に、しかもいきなり来たんじゃしょうがないか”なんて思ってたんだけどね――」

他の者には聞こえないように一応気は使いつつ、ひそひそと彼は続ける。

「でもさ、リンさんみたいなお姉さんなら大歓迎だよ。後から出て来たの見てびっくりした。こんなナイスバディーとヤれるんだ、って。外人みたいな乳だよね。たまんねえ」

言いながら、彼は倫子の乳房を持ち上げ、そしてストンと落とし、また持ち上げてはストンと落とし、というのを何回か繰り返した。急降下した後に軽く弾んで揺れる脂肪の塊からは、説明不要の重量感がにじみ出ていた。

それにしても、鶴巻といい新木といい、その女の乳の扱い方に実際に接してみればみるほどに、どんどんと彼らの生々しい性の実態を目の当たりにしているようで、倫子はまた最初とは違った感想を抱くようになっていった。この時点では、もはや不快感よりもむしろ妙な高ぶりの方が先に立っていた。向こうは想像だにしないことだろうが、こちらは彼らが誰なのか知っているのであり、それが一種の覗き趣味のような気まりの悪さを生む。家で奥さんにどうやっているか、そんなことまで妄想が膨らんでしまうのだ。

「ンンッ! ンフゥ……ッ!」

舌をからめ合いながら、彼女は身悶えた。その身をたぎらせるのは、またしても背徳感。

さっき新木は、“年齢層”などという言葉を使ったが、倫子が誰かは知らずとも、相手がそこそこの年増であることを察してはいる風である。おそらく彼にとってこういう店に期待するのは、もっと若い相手なのであろう。だが、それでも倫子ならいいと言う。現に陰茎を激しく勃起させ、子供のように無邪気に乳房と戯れているではないか。

果たして妻との交渉でも、彼はこんなに愉しめるだろうか。彼女も倫子より年下である。それでも彼はリンの肉体を選んだ。オスの性欲は、もっと熟した女との繁殖をあえて望んだのだ。彼だけではない、彼の息子達だって倫子の裸を見て勃起していたではないか。まだ機能は未熟だというのに、一人前に彼女をメスと見定めて、これを孕ませようと反応していたのだ。

「なんか、リンさん、すげえエロい……」

新木は言った。それは気持ちを高ぶらせ、体を火照らせて、痴穴からバシャバシャと煮え立った汁をわき出させる熟女を見て、自然に出てきた表現だった。熟れた肉体は、今宵数々の男を経てさらに熟成し、その上タブー破りの連続によって精神的にもかせが取れて、オスの本能を刺激せずにはおかない作品にまで仕上がっていた。

新木の股間はいよいよヒートアップした。より角度をつけ、熱を帯びて突き上げる。倫子も負けじとこれを受け止め、さらには絞り上げさえする。

彼女はふと思った。翔太や修次もいずれこのようなことをするのだろうか、と。思えば、肇も昔は小さかった。彼のことは、ほんの幼い頃から知っている。そういう子と、あんなことをするようになるとは思わなかった。今では、父もろともに子作りをする仲だ。だから、ひょっとすると……。

「あっ、イく! イくイくイッ……うっ!」

倫子の邪まなる欲情に飲まれたのか、新木は急激な絶頂を迎えた。派手な宣言とともに、陰門内部へ怒涛の射出。

「ウッ……フウゥ~……ン!」

倫子は彼の肩を抱きしめて、その全てを迎え入れた。その脳裏を、今はまだ幼い兄弟達の、この父親のとよく似た形がよぎっていた。


<つづく>




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[2011/12/31 01:01] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(54) 00:00

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午前零時零分


その人物は、こちらに背を向けた恰好で横たわっていた。その手前には、グラスや皿の乱雑に置かれたテーブルがある。つい今しがたまでそこにいたのであろう多数の人間の存在を匂わせる残骸である。その影に隠れていたせいで、ソファーの上まで見えなかったのだ。

しかし今、カウンター席の薮塚の膝の上に座らされて些か高くなった上背から見渡すと、その者の存在ははっきりと確認することができた。それは男であり、浴衣を着用していた。ちょうど渡瀬や榊原が今着ているのと同じ柄のものである。ということは、同じ宿泊所に泊まっている者ということになる。

では、渡瀬らと同じグループの一員だろうか。倫子は、むしろそうであることを願った。つい先刻の彼女なら考えられなかった仮定だ。だが、そう願いたくなる背景事情が、返ってそうではないという現実の蓋然性の高さを物語っていた。絶望的なことに、彼の肩、首、後頭部、髪型、見れば見るほど確信に変わっていった。

「どうしたんです奥さん。もっとエッチな声聞かせてよ」

ふいに薮塚が後ろから言ってきた。にわかに大人しくなった倫子に違和感を持ったようだ。

倫子は逡巡した。このようなことを一刻も早く切り上げるのが最良の手段であることは明らかであったが、そういう申し出が容易に受け入れられようとは到底思えなかったし、申し出るにしてもどういう理由をつけたらよいか悩みどころであった。憂慮すべきは、ソファーの彼との関係が他の者に勘ぐられることであった。

「ねえ、奥さぁん」

薮塚は甘ったるい言い方をしながら、彼女の首筋に舌を這わせ、併せて陰核包皮をつまんでいじくりだした。

「ン、ンン……」

倫子は、鼻にかかった声を漏らして、ひとまず誤魔化そうとする。彼女はまた混乱し、当座の策も何も考えられない状況にあった。陰核への刺激は現在の切迫感とも相まって、下半身にむずむずとした尿意のような焦りを生じさせる。

(こんなところを見られたら……!)

回転の鈍くなった頭で、ようやく彼女はそのことに思い至った。何よりも最悪の事態は、彼に現在の自分の姿を目の当たりにされることであるのは間違いない。当たり前のことなのに、その思考の順序が逆になるほど彼女はパニックに陥っていたのである。

(早くやめないと……!)

気持ちばかりが焦るが、体はついていかない。もう一刻の猶予もないというのに、なりふり構ってなどいられないというのに、行動を起こせない。

(どうして……?)

彼女は自問自答した。単に体が疲れきっているせいもある。だがそれ以上に、怠惰な流れに身を任せる、堕落した心の症状が作用していることに、彼女は気づいていなかった。動けないんじゃない、動かないのだ。だから、ずっとくよくよして、ずるずると無為な時間を引き延ばしているのである。

すると、そんな彼女の様子を観察して、周囲の男の方が異変に気づいてしまった。結局、外圧に期待する結果となってしまった倫子である。

「おっ、そう言うたら、あそこにもう一人おったなあ」

榊原が彼女の視線を鋭くキャッチして代弁する。

倫子は慌てて目をそらす、が、もう遅い。人間、想定外の事件に出くわせば、正直な反応を隠しおおせないものである。だが、ここからが正念場だ、と、彼女は弱々しいながらも覚悟を決めた。

「ああ、あの人なあ、奥さんのお連れさんやなあ」

渡瀬は言いながら、用心深い目で倫子のことを窺う。

倫子は何も言わなかった。努めて感情が表に出ないようにした。かくなる上は無反応を決め込んで、いよいよという間際になって隙をついて逃げ出せばいいと、そう漠然と冴えない頭で考えていた。しかし、これ以上の愚策はなかった。

「そや、あの人も起こして交ぜたげよか」

思いがけない提案をしだしたのが榊原である。

「おお、ええやないか。――奥さん、ここらで知り合いとも仲良なっときぃな」

渡瀬も加勢する。

倫子は目を見開いた。この期に及んで彼らの凶悪さをまだ過小評価してしまうほど、彼女の頭脳は機能していなかったのである。

その呆然とする眼前から、渡瀬の背中が容赦もなく向こうへと去っていく。

「よう寝たはるなあ。起きはるやろか。――オーイ……」

本気なのである。本気で起こそうとしているのである。堪りかねた倫子は、ついに音を上げた。

「やめてっ!」

久しぶりのはっきりとした言葉で、しかし大音声にはならない程度に気を付けて言った。やっとまともな手段をとった彼女である。その毅然とした態度のために、瞬間、ピリリと空気が緊張し、男どもは鋭気をくじかれる……はずだった。が、ふてぶてしい彼らに、彼女の影響力は何ら通用しなかった。

「おっ、どうしたどうした。今さら別にかまへんやないか」

渡瀬が振り返って、唇を尖らせる。

横から榊原も口を添える。

「この人かて、奥さんとヤりたいてずっと思てはるて。なんせ、こんなエロい乳……」

「やめて下さい、もう……!」

倫子は彼の言葉を遮った。ひと度意思を表明した彼女は腹が据わって、今までになく強気で物を言えた。

さすがの男達もこれには驚いた。

「……まあ、お知り合いの方ですからねえ。さすがにバレちゃあまずいんでしょうよ」

とりなすように、マスターが言う。しかし、そう話す彼も含め、その場にいる男達の誰の口元にも薄笑いが浮かんでいた。彼女を気遣う者など一人もいないのである。

その最たる人間として、薮塚が彼女の腰をつかまえ、以前にも増した勢いで男根を出し入れしにかかる。それも、倫子が隙をついて離れようとしていた矢先のことだ。

「アアー、ヤベえ、イきそう」

彼は言いながら、ガタガタと膝を揺らして自分の上で相手をバウンドさせつつ、踊りまわる柔肉の果実を、後ろから回した手でもぎ取るようにつかんで下に引っ張った。たっぷりと垂れた果肉が、指の食い込みでできたへこみもろとも伸びる。性欲を爆発させている最中の彼には、周囲の状況の変化など関係なかった。ただ最後までやりおおせて、オスの本能を満たしたいというそれだけなのだ。


<つづく>



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[2011/10/15 00:00] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(51) 23:54

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後十一時五十四分


と、そこへ渡瀬も加わって話を補足しだす。

「カラオケに行くて言うてやったやんか?」

「そや、エレベーターで。ちょうどオレが奥さんに初めて中出しした時な」

榊原も彼の連携を歓迎し、言わなくてもいいようなことを交えて話を続ける。二人は倫子の顔を窺って代わる代わる話しては、彼女の記憶を呼び覚まそうと要らぬお節介を焼く。

「カラオケいうたら、ここしかないねん」

榊原がペラペラとしゃべる中、倫子も娘のセリフを鮮明に思い出していた。そう、確かに彼女はカラオケにみんなで行くと言っていた。そして、そう話す娘の前で、自分は男に背後から犯されていたのであると。

「それ思い出したもんやから、ウーちゃんらが、オレらもそこ行こか、いうことになってやな」

「そやけどあいつらひどいやっちゃで。この店に奥さん連れてきて、娘さんらの前で、もひとついじめたろう思っとったんやさかいな」

渡瀬のセリフに、榊原が笑う。つられて、マスターも笑う。彼はこの辺りの事情に、既に通じているようだ。

薮塚は身を乗り出して、興味津津と彼らの会話を聞いている。いまだ倫子の体を抱きとめたままだ。その手は最初肋骨の上辺りにあったのだが、いつしか位置が上がって、今では彼女の豊かに垂れた乳房が彼の手の甲に乗っかるような格好になっていた。

一方倫子はそのことには全く気を払わないで、ただただぞっとして固まっていた。つい今しがたまでここに娘らがいたのだと思うと、急速に心臓の鼓動が速まる。宇川らは、一体そこでどんな仕打ちをしようとしていたのであろうか。考えるだに恐ろしい。

いやそれ以前に、娘達はこの男らと同じ場にいたのだということ、これがまず恐ろしいことだった。

「えらい仲良なってなあ。さっきまでみんなで飲んでたんやで」

倫子の不安を裏付けるように、榊原が説明する。

「ほんま、奥さんもあの中に呼んだったらよかったなあ。――旦那さんもおったんとちゃうか」

「ワシも誰が誰かまでは分からんかってんけど、娘さんだけ分かったわ。あらええ子やね」

渡瀬も口を合わせる。冷静に考えれば、それほどの時間が経っているわけでもないのに、そんなに両グループが打ち解けたとは思われないのだが、とにかく倫子の身内、特に娘がこの男達と同じ場に居合わし、あまつさえ彼らと言葉を交わしたらしいことを知って、倫子はめまいを覚えた。なんという破廉恥極まる男どもであろうか。母親を輪姦した後に、その実の娘と何食わぬ顔で会話を交わすなんて!

倫子は、しかし、すぐに冠りを振った。否、破廉恥なのは自分であると。家族や気の合う仲間達と旅行に来ておきながら、己の身の不始末からいともふしだらな境遇に落ち込んだ責めをどう負うのかと。本当なら自分も皆と同じ輪で楽しい時を過ごしていたはずなのに。そうして、この中年男達のことも、ただ気のいい人達だと思って接するだけだっただろうに。

娘や夫のことを思うと、彼女は久しぶりに真人間の心を取り戻していた。すると、ついさっきまで親しい人々が集っていた空間で醜態をさらしていることに、急に恥ずかしさと情けなさが込み上げてきた。ひょっとしたら、今寄りかかっているテーブルに、娘が手をついていたかもしれないのである。愛しい我が子は想像だにしないことだろう、己の母が、スナックでしゃべったおじさん達に散々レイプされていた挙句に外へと連れ回され、この店にまで裸で現れたなんて。そう思うと、彼女が段々憐れにさえ思えてきた。

倫子は身をゆすって、薮塚の手を逸らした。

ところが、これは返って逆効果であった。薮塚は、ずれた手を元の位置へ直そうというそぶりを一度は見せながらも結局そうはせず、この機を得てなお開き直り、大胆にも彼女の乳房をむんずと鷲掴みにしたのである。これはもう、あからさまに卑猥な目的を持った手つきであった。

「母乳搾れそうっすね」

そんな憎まれ口さえ叩きながら、彼は握りしめた手をさらに狭めていった。本当に母乳を搾り出そうとするかのようである。そのせいで柔らかい脂肪は簡単にその形をいびつなものに変えてしまった。彼はそうしながらも、相変わらずモニターの映像にその目を釘付けにしている。

そこでは、いまだ激しく淫乱な宴が続いていた。実際に見ると、いつ終わるとも知れない長編作品である。たくさんの、それも幅広い年齢層の男達が己の男根をそれぞれに持ち寄って、絶え間なく一人の女を犯しつくしているのだ。たった一人の女を! 頭のてっぺんから足の先まで、ことごとく交尾されない箇所はないのである。これがアダルトビデオだとすれば相当にハードな作品だ。膣の中にも口の中にも、果ては肛門の中にも精液が溢れ返るほどに注がれ、顔にも浴びせられて、この女優の体当たりぶりたるや、驚異的なのである。

薮塚はこれを見て、目を離せないでいるのだ。無理からぬことである。ただでさえ過激なビデオなのに、しかもその女、当の本人が今この場にいるのだ。今乳房を揉んでいる女が、これほどのハードなセックスをやっていたのだ。彼をしてここまで大胆な振る舞いに走らせたのも、その衝撃度の故であった。

「スゲー……マジで、スゲーヤリマンなんすね……。この人、ほんとに変態なんですね」

彼は、客の頼みで女性を介助してきた、という一応の建前すらも忘れて、同じ客である倫子を見下し、自身の欲望を露骨に表に出し始めた。もはや、上司が傍にいることも何らの歯止めにならない様子だった。彼は思い切ったことに、左手で乳を握ったまま、一気にズボンのジッパーを下ろし、そのまま中のものを引っ張り出した。

「おっ! 威勢ええね」

渡瀬はそれをいち早く見つけるや、咎めるどころか嬉しそうにはやし立てる。

薮塚の股間に生えたそれは、骨が通っていないのが信じられないほどに筋骨隆々としたたたずまいを見せていた。

「若いもんなあ。そらこんなヤらしいの見せつけられたら、辛抱堪らんわなあ」

榊原はそれを覗き込みながら、ニコニコして同情的なセリフを吐く。彼は、語尾の辺りで袋田の方を向いた。

すると、視線を送られた袋田、彼もまた、しょうがないな、といった風の、他方でかつ、興奮して上気した表情を浮かべた。要するに、この場にいる者の中で、薮塚と倫子の性交を阻止する者など一人もいないということであった。無論、情をわきまえてビデオの再生を手伝ったマスターに異論のあろうはずはない。

ただ、ここに一人、唯一反対をなす者があった。

「嫌っ……!」

それは、当の倫子その人である。彼女は久しぶりに拒否の意思表示を示していた。娘らの話題が出て、わずかに正気付いたが為である。


<つづく>



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[2011/10/05 23:54] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
湯けむ輪(49) 23:49

子宝混浴
『湯けむ
~美肌効


こだからこんよく
ゆけむりん
びはだこうかん






――午後十一時四十九分


「それでその、お連れさん方はあちらに行っておられるんですか」

ちらりと暖簾の向こうを見やりながら、袋田が聞く。

「うん、まあ、若干また状況が変わってはきてるんやけども」

渡瀬はそう答えると、早速先へと歩き始めた。男二人もやむなくつき従う。倫子は脇を彼らに固められ、意思とは無関係に運ばれていく。

外に出ると、途端に夜の冷気が身にしみた。浴衣でもひんやりとするのに、全裸の身にはなおさらである。その冷たさが、素肌の上に背徳感と不安感を募らせる。たとえ酔ったような諦観の構えを見せても、やはり一糸まとわずの外出は落ち着かないものだ。

闇を行くのは彼らのみ、人っ子一人歩いていない、が、倫子は無性に嫌な予感がしていた。それはちょうど、大浴場を出てから、エレベーターで娘に呼び止められるまでの、あの瞬間に覚えた感じに似ていた。おそらく、すっとするような外気が、狂った心と体を癒やすためであろう。

「ここ、温泉、混浴やんか。それで、この奥さんと知りおうたんやけどな――」

渡瀬がこれまでのいきさつを説明している。薮塚の問いかけに答えたものだ。従業員らにすれば、聞きたいことが山ほどあるのである。寝静まった世界に、彼らの会話のみが響く。

「この奥さんがどえらいスケベでなあ、ほんまに。チンポが欲しいてたまらんちゅうて――」

渡瀬は大笑いしながら言った。思わず釣り込まれて、薮塚と袋田もにやける。それで渡瀬はいよいよ興に乗って、一段と声を響かせて話した。

「それでもう、手当たり次第にヤりまくり、ヤられまくりや! わしかてこの人とおうたん今日が初めてやねんけどな、もう二発も中出ししたわ!」

「ヤ、ヤリマンなんですね」

調子に乗って、薮塚も倫子のことを軽んじだす。彼は、膨らんだ股間をもう誤魔化そうとすらしなかった。その盛り上がりは、地面にも影となって現れている。

その影の続きには、もっと巨大な盛り上がりが、こちらは地震に揺られるように大きな振動を見せている。倫子の乳房の影である。街灯の光に照らされて、地面のスクリーンに映し出されているのだ。無論、尻も乳房同様に揺れ動いている。豊満な彼女の脂肪は、実に躍動的な影絵を見せていた。

それに反し、当の倫子は終始無言である。客でありながら薮田にないがしろにされて、それでも反論せずに黙っている。これも性奴隷根性の故であろう。裸で外に連れ出され、黙って付いていかされて、その様子はまるでペットか家畜のようでもあった。

「いや、変態やねん、もう。すごいわ、ほんま」

渡瀬は好き勝手に言っている。

ただ、倫子としても、もはやあながち間違いではないような気がしだしていた。このように自覚しだすと、いよいよもって奴隷である。陰毛が風に揺れ、その奥の割れ目に冷たさが入り込むと、倫子はゾクゾクと感じて身震いした。

「でも、“奥さん”なんですよね?」

薮塚は素朴な疑問を口にした。

「さあ、そこや。人妻のくせに、知らん男のチンポ欲しがって、中出しされまくり。旦那はどこで何しとんねんと」

渡瀬がそう言った時、ちょうど一行は目的の店の前に着いていた。灯りの入った四角い看板が表に出してあって、営業中であることを知らせている。

倫子はまた急激に不安な気持ちに襲われた。が、引き返すことは叶わず、彼女は担がれたままで店内へと入っていった。


<つづく>



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[2011/10/01 23:49] | 「湯けむ輪」 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
だらしない体の若妻・荒木瞳

荒木瞳さん。近頃そそられる女優さんです。殊更に強い衝撃を受けたではありませんが、いつの間にか我がエロポケットに居座って、健気に股間を温めてくれていた感じ(なんじゃそら)。デビューから堂々の熟女カテゴリで、単体女優として割合に扱いも良く、順風満帆な売れっ子であります。

それにしても、三十五過ぎてのAVデビューというのは、一体どのような経緯であったのか。ここのところ思うに、彼女はこれまで風俗にいたのじゃないかということです。いえ、確かに初めから熟女として世に出る方々は多々おられます。つまりは、そういう人達もこれに類する場合が多かろうということですが、彼女の場合は特に即座にそういう来歴を邪推したくなってしまうのであります。

というのもその体型! ポチャもポチャ、はっきり言えばダルダルですよ。割かしその辺りオブラートに包んで、“豊乳”とか表現する向きもありますが、――いや、豊乳というのも彼女の乳房にとってぴったりの形容ではあるのですが、やはり際だっているのは、波打つお腹、太ましい腕! そう、それがこの人の魅力なのであります。

公称ウエスト、七十センチ! 大体が女性のサイズについては嘘をついても罰せられないというこのご時世において、七十センチの発表ですから、まあ実寸は推して知るべしというわけですね。しかし、決しておデブではない。ここは強調しておかなければならない。福々しいというのもなんか違う気がする。日本語というのは難しいですね。まあ、ポッチャリさんというのが結局適当でしょう。

そのポチャ感が絶妙。いま旬。もちろん主観には個人差があるので、“太ってんじゃねえか”だの“ババアじゃねえか”だの、とにかく“てぇしたこたぁねえ”とおっしゃる諸兄もさぞ多かろうとは存じますが、ある一定の層におきましては、中々に需要のある、そのお眼鏡に適うバランスの良い肉体美ということになろうかと存じます。まずは一本。

「お盛んな熟女たち」
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それでその、話を元に戻しますが、彼女の体型がポチャ、というよりもダルダルということについてですね、その緩み方というのがどうもこれ、避妊薬の影響によるのじゃないかなんて、そんなうがった見方をしたくなるのですよ。いや、全くもって下世話な妄想で申し訳ない。本当にただの妄想で、ただチンチンを立てているだけなんですけどね。

でも、熟女とはいえまだ若いでしょ? まあその、何をもって熟女となすかという定義問題はこんな所で軽々しく片づけられませんのでここでは立ち入りませんが、上には上の先輩方が並み居るこのジャンルにおいては、少なくとも大御所というには遠く至らないと思うのです。

それなのに彼女の体ときたら、なんだか設定以上に熟々して見えるのです。あの弛み方ときたら! 他方、肌の張り・色艶を見れば、画面を通して確認する限り、ああやっぱりまだまだ若いな、とも思うんですよね。

だから、なんなんでしょうね、顔を見てたら若妻、しかも美人なのに、脱いだらぱっと見おばさんであるという、年齢よりも遥かに上のね。ギャップなんですよ。そうして、そういうだらけきった体というのを見ていると、あれ? こういう体つき、風俗でよく見るぞ、なんてね、そういう所に繋がったわけですよ。

まあ、実際どうなんでしょうね……。女優はさておき、普通のアラフォーっつったら大方あんなもんかも知れませんけどね。わたしも実例を数々知らないので何とも申せません。

ただ、ああいうきれいな顔の人が、あんなだらしない体をぶら下げているという、フェイスケアは頑張っているのに(元がいいという部分が大きいような気もしますが)、ボディケアはてんでほったらかしという、その絶妙のバランスたるや、まさに逸材であると言っていいと思うんです。

「叔母さんが綺麗でいやらしいから・・・」
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叔母さんが綺麗でいやらしいから・・・  荒木瞳 [情報商材] [アダルト動画]

ところで、彼女の作品には母子設定のものが多いですね。この実母姦というものを一体世の中の人はどれほど求めているのか今もって謎ですが、このシチュエーションが既に看過できない程のシェアを確立しているのは事実です。

ただまあ、彼女のママぶりを見ていると、結構ありなのかな、とか思っちゃったりしたので、初めはこういうところからこの分野に入っていくものなのでしょうかね。

「ムッチリ熟女の僕のママ 裸族の癒し系」
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この人はね、美人だもんでチヤホヤされて育って、それでいて特に欲もなく何も考えず、流されてその日暮らしをしてきたギャルの展開型ですね。高望みしない美女っていうね。それでいてスレていず、なお作品を重ねても変に玄人っぽくならなくてかわいらしい。それが彼女の魅力ですね。……まあ、妄想です。

[作品紹介]

「ようこそ瞳のヌルポチャ部屋へ」


巨乳母子相姦 実録郊外の禁断交尾」








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[2011/09/11 00:00] | AV女優 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top
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