おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
* さっきよりも遥かに窮屈な締め付けが欲棒全体をくるむ。慶介は快楽に休みなく邁進しながらも、横の会話に耳をそばだてていた。彼だけでなく、服部も小林も窓を開けて聞いていたし、浩樹に至ってはわざわざ車を降りていた。 その浩樹の肘を引き、こちらに関心を向かせるべく慶介が宣する。 「ヤベえ、イくわ。初アナル、ヤベえ」 その言葉通り、間もなく彼は肛門内深々と精を送り込んだ。つま先立ちして足をピンと伸ばした様は、まるで直腸の中のいきり立った接続具と同じだ。 「お、おう……」 気もそぞろに浩樹が応じる。この遊びを果たして続けていいのかという迷いがそこには見えた。 だが、タクシー運転手と後ろの仲間らとの会合は、そんな彼の杞憂をすぐに晴らしてくれた。間もなく、バスから矢板が降りてきて、浪岡と共にワンボックスカーへ近づいてきた。その後ろからは、竜二も出て来る。 「この人、よく知ってる人で、信用出来るからさ――」 運転席の方から車内を覗いて、矢板が話し出すと、皆まで言うなと、それを服部が制止した。 「うん、聞いてました。ま、あたしには断る権利なんかないですよ」 手放しで賛同する服部。小林にも否やはなく、 「あんたも好きねえ。わざわざ車停めたもんねえ。よく見逃さなかったもんだよ」 と、浪岡に語りかけた。言われた方は、頭を掻きながら下卑た笑いを返す。その彼を指して、 「この人、輪姦慣れしてんのよ」 と矢板が言うと、小林は「ヘー」と頬を緩め、大いに感心してみせた。 一方、慶介と浩樹も、竜二から経緯を聞いていた。 「大体聞こえてたけどさ、要は、ヤりたいんでしょ、あのオッサンも」 横目で浪岡を見ながら、慶介がズボンを上げる。 「いいんじゃね、別に。マワしたいヤツ、どんどん入ったら」 「ていうか、もう決まったんでしょ」 二人が比較的寛容にそう話すのを聞いて、竜二は密かに安堵していた。自分だけが賛成して、友人らが反対だったらどうしようという危惧が実はあったのである。 「……ということで」 浪岡が腰の低い感じで、三人の前にやって来る。 「うん、今すぐヤる?」 彼に慶介は余裕の笑みを返し、有紀の腕を取った。 「そうですね。すいません、じゃあ、ちょっとお借りしますよ」 浪岡は手刀を体の前でヒラヒラさせて近づき、慶介から女体を受け継ぐと、それを前にしてベルトを緩め始めた。するとその作業中に、あることに気付いて「おやあ?」と、有紀の臀部に顔を近づける。ある部分が、通常と様変わりしていたからだ。 「へへ、アナルも使えるぜ」 慶介は疑問に答え、つい今しがた使った時の温もりを股間に感じつつ、後輩に問うた。 「どっち使うの」 「ウ~ン……悩むなあ」 浪岡はちょっと考える振りをして、ためつすがめつしていたが、実際にはとうに決めているのだった。 「まあ、一発目はね」 彼が選んだのは、スタンダードの方だった。ただ、そちらに狙いを定めながらも、丸見えの尻性器を見下ろして、 「ご立派なもんですなあ」 と、興味津々な態ではあった。くり貫かれた窪みが、次に埋めてくれる肉栓を待っているように彼には見えていた。 「すぐ終わるからね」 そう言って、浪岡は早速に抜き身を挿していく。この間、有紀は微動だにせず、慶介に犯されたままの体勢で、車体に寄りかかっていたのである。 「すぐ終わんのかよ。おっちゃん、早漏?」 浩樹が口を挟む。すると、浪岡はそれを否定せず、 「でも、おじさん、こう見えて意外と回数出来るから」 と切り返したら、若者らはそれに親しみを感じたようだった。 そんな中、うずうずしていたのは竜二であったが、とうとう彼は辛抱しきれずに進み出た。 「なあ、オレ、空いてる方、いいかな?」 慶介に許しを請う。すなわち、二穴性交したいというのだ。すると、物分かりのいい浪岡が、すぐに気を利かせて体位を変えに掛かった。 「よし、おっちゃん、こっちにこうするから、後ろからおいで」 言うが早いか、彼は開いたサイドドアから後ろ向きに後部座席に腰掛けると、向かい合わせに有紀を迎えて膝の上に乗せ、交わリ始めた。仰向けの浪岡とうつ伏せの有紀、その二人の脚部が、ちょうど車外へはみ出る格好となる。そうして露わになった尻を、竜二に責めろというのであった。 「すんません」 竜二は途端に謙虚になって、すぐに作業に取り掛かった。地面に立ったままでは難しかったので、片足を車に乗せ、なんとか、挿入を試みる。入れるまでは難しい。しかし、一旦はめ込んでしまえば、案外楽だ。なぜなら、隙間なく密着した穴と棒の肉は、吸着力で固定されたようになるからである。 既に信号は、赤から青に変わっていた。しかし、車は進発しない。ただ、走行せずとも車体は揺れる。男二人が上に下にと、それぞれ女を犯しまくるからだ。また、走り出さない車に、警笛を鳴らす後続車もいない。代わりに、肌と肌、肉と肉の擦れる音が響くだけだった。 「ああ、気持ちいい! オレ、アナルハマりそうだわ」 本日二回目となるアナルファックに歓喜の声を漏らしながら、竜二は剛直を突き下ろす。尻性器は彼の硬いものをまんまと奥までくわえ込み、絞った入り口は輪ゴムのようにきつくその根元を圧迫した。出し入れの度にヌッチャヌッチャと汁の絡む音が鳴り、溜まった白い泡立ちが、その数センチ下のもう一つの結合部へと流れ落ちる。 上階の男の発した汁が竿や玉にかかっても、下階の男は一向気が付かない。彼の道具自体がすっかり濡れそぼっているからだ。それは己から出たものによってでなく、膣穴のみによって濡らされたものである。そもそもそこは散々なる精液の掃き溜めであり、浪岡の知らない男達だって何回も肉茎をぶち込んだ器だ。他人のがどうとか、そういうことを気にしていたらキリがない。およそ潔癖な男には向かないのが輪姦行為と言えるであろう。 この点、女にはそもそも事前の選択権がない。犯されてしまえば終わりだ。凸と凹の構造上、女は受け身。力づくであれ、ペニスを挿し込まれ、種付けされてしまえば、後手に回るほかないのである。複数人による連続姦において、潔癖なる概念が意味を持つ余地などあり得ないのである。 とはいえ、被輪姦自体には向き不向きがあるであろう。精神はもちろんのこと、まずもって肉体がもたない場合がある。その点において、有紀は恵まれていると言えた。いずれも破壊されることなく瑞々しさを保ち、発情した男根達の性欲処理器として、彼らの種付け要求を文字通り全て受け入れ、従順に且つ十二分に自分を使用させてきたのだ。オスの為に全身を解放し、自己の用よりもそちらを優先して、例えば排泄器官すら男の快楽玩具として提供するのは、まさにあるべき女の姿である。必ずしもそれを実践出来ない現実において、有紀の価値は高い。彼女が望まずとも、有紀は輪姦専用に生まれた女なのである。 それが証拠に、見よ、厚い乳房を顔面に乗せながら、頬を緩め切った浪岡の恍惚とした表情を。それこそ見ず知らずの男から男へと揉みつながれてきた脂肪球ながら、彼はいとも嬉しそうに揉みしだき、あまつさえ舐めしゃぶっているではないか。 「うほお、ボインちゃんとオマンコ。ウ~ン、たまらん!」 隠れて見えぬが、彼の亀頭の先からは、白く濁った我慢汁が湯水のごとく湧き出して、有紀の膣壁に染み込んでいた。さらにそれを塗り込むが如く、剛直棒が柔肉内部を我が物顔でかき乱す。 確かに、汚らわしいと遠ざける者はいるだろう。が、かの女が天性の輪姦専用体であることは紛れもない事実で、それが故に男達は勃起し、輪に連なってきた感はある。この浪岡のように、たとえ既に輪姦事後と知っていてもなお、新たに挑みたくなるのだ。こんなに犯されて、汗や汁まみれになって、全身からオスの匂いをプンプンさせている便器女であっても、まだ使いたいと思ってしまう。あるいはそう思わせることこそが、輪姦専用女の真価かもしれなかった。 「ウ、オォー……ン……」 当の本人は、そんな特性にも気づくことなく、ただ己の役割として、二人の男の使用に耐え、喉の奥から低く動物的な唸りを発していた。何かの反動で、ツーッと涙がこぼれ落ちる。さすがの彼女も、まだ両穴同時挿しには耐性がない。もはや思考する暇とてなく、膣と腸の間にある壁をゴリゴリ削られる拷問と必死の我慢比べだ。 「おうおう、気持ちいいねえ、気持ちいいだろう?」 ペロペロと有紀の喉から顎を舐めながら、下から浪岡が熱っぽく語りかける。その両の手はいつしか乳房から尻へと移動しており、そこをこれでもかと引き寄せて、女体を掻き抱いていた。本当は背中に腕を回して抱きしめたいのであるが、それは相方の都合で出来ないのだ。 相方竜二は今や完全に有紀の背に折り重なって、腰だけを微かに浮かし、ヘコヘコ上下させている。彼の胸板は隙間なく彼女の肌に接着しており、その温もりが直に感じられていた。 「ああ、たまんね。チョー気持ちいいよ」 鼻と口を彼女の後頭部にうずめて、地肌からの匂いと湿気を感じる。うっとりと目を閉じ、嗅覚と触覚を研ぎ澄ませ、体中で快楽を追求する。これがセックスかオナニーかなんて関係ない。愛のあるなしも興味ない。ただ彼には、“女のケツの穴でチン ポズボズボする”快感だけがあった。 「ウ、オ、オ……ン、ニ、イ、ギィ……ッ!」 悲壮な眉根で、虚空を睨む有紀。歯を食いしばり、への字にした口の端からはよだれがポトリ。目尻からはまた涙がポロリ。耐えに耐え、忘れに忘れても、彼女の身は所詮熟れた女。両穴と等しく性悦も掘り起こされ、惨めにもメスの極地を思い出さされてしまうのだ。 「(イヤ……もう、イヤ……お尻、やめて……やめて……やめて、やめて、やめて、お尻、お尻ぃ……っ!)」 ほんの心の隅っこから、怒涛の如く一気に広がりゆく曇天。その黒い影が、酒のように熱い胸騒ぎを伴って、彼女の視界を覆い尽くした。心も体も、すっかり消えゆく。彼女は諦めた。 「ユゥニィゥニュィ、イ、イ、イィ……!」 縦の筋を作って下唇を突き出し、声にならない声で啼いて、有紀は押し寄せる悦楽に溺れてしまった。出遅れた涙がまた、ポトリ、ポトリと落ちる。高波はこれからしばらく滞留することになり、既にそれを経験していた彼女は、対策の無意味を知って流されるままに流された。 人間、諦めると途端に楽になる。こだわりを捨ててみるのも一興だ。しかし、それは現に諦めた先の者が言えること。分かってはいても、自分を守ろうとするのもまた人間である。例えば、先程車中で転ばないようにと背もたれを支えにした有紀のように。どんなにすさんだ身の上となろうとも、防衛本能は機能してしまうのである。ただこれを乗り越えた時、そこに光はある。快楽などはまさにその典型だ。 「アア、アア、アア……!」 痴れ者のようにぼやっとした表情で、口を半開きにし、喘ぎ喘ぎ男らの肉布団の間で翻弄される有紀。悦んでしまっている。彼女の中の女が悦ばされてしまったのだ。理不尽だとかなんだとか、それは理屈が通用する次元でのこと。この瞬間にはそれが用をなさないことは、彼女の“マン コ”が雄弁に語っていた。 一方、彼女で愉しむ男二人は、相手がアクメに悶えようともお構いなしに欲求をぶつけ続けた。温かみのある肉人形に意思があろうとは元より想定していない。ちょうどいい射精器具がたまたま落ちていたから使用しているだけで、玩具は所詮玩具。それを喜ばせようと思う方がおかしい、そんなスタンスである。言うまでもなく、集団レイ プされている際の女に人格など必要ないであろう。 それを象徴するかのように、無理矢理拡げられた穴達。わずか数センチ離れて上下に並ぶそれらには、ぶっとい肉棒が収まって、それに連なる玉袋と共に、快感で跳ねていた。 そこを見るともなしに見ながら、呆れたように浩樹が口を挟む。 「あのぉ、先急ぐんで、そろそろイッてくんない?」 当初の思いのほか本格的に交わり出したので、いい加減催促したものだ。既に信号は、四度変わっている。 「そうだよ、こっちもヤりたくなっちゃうじゃん、ねえ?」 服部が振り返って笑い、隣に同意を求めた。小林も苦笑している。 「やあ、すんません、もうすぐイきますんで」 すっかり自分の世界に入ろうとしていた浪岡、我に返って照れ笑い。竜二も同様だ。二人は、狭間の女にしがみつきながら、ラストスパートをかけた。 「ウゥウゥウゥウゥ……ッ!」 有紀はこれまで以上にズンズンと前方に突き出され、その度にメス鳴きした。その動きが止まったのは、数十秒後である。彼女はまた、きちんと女本来の務めを果たしたわけだ。本日一発目の射精である浪岡のは、とりわけ沢山出て、有紀の産道をどっぷり潤した。 * 「なんだよぉ、折角競争中だったのにさ」 あくびしながら、慶介が軽く不満を述べた。バスに乗り換えさせられたからである。浩樹も同様だ。代わりに、ワンボックスカーには羽根沢と森岳が乗ることになった。両名は本日まだ、“口”にしか挿入しておらず、彼らの希望が優先されたのだ。 そのことには慶介も理解を示している。だからこそ、周囲の提案をすんなり受け入れたわけではある。が、 「それだったらさ、おばさんをこっちに乗せたらいいじゃんか。こっちの方が広い訳だし」 という至極最もな意見を思い付いたものだから、未練がましくなったのである。 実際問題、この名案は彼に指摘されるまで、迂闊にも誰も気づかなかった。有紀の乗って来た車だから有紀を乗せるのだ、という形式を自然と前提にしていたのである。そもそも当初の計画では、彼女を家に送り届けて終了、というものだったからなおさらだ。バスはむしろ、付け足しだったのである。 「まあ、でも、こっちには彼が居るから……」 親指で後ろを示し、比嘉が別の理由を挙げてみる。“彼”すなわち、有紀の息子だ。 これを聞くと、慶介は余計納得しかねた。元々そこまで議論する気でなかったのが、中途半端なことを言われ、返って立ち入らざるを得なくなったものだ。 「いやいや、だったらアイツをあっちに乗せりゃいいじゃん」 これまた説得力のある意見だった。とうとう周囲の者らも苦笑いを始めた。そうすれば良かったと、半ば惜しがる者もいた。 そんな中、議論を収拾したのは鎌先である。 「まあまあ、どうせもうすぐ着くんだし、それに、向こうに着けば嫌でも出来るんだし、いいじゃねえか」 穏やかに彼は言った。そうして、 「それに、信号待ちのたんびに悪さするヤツがいたら落ち着かないからな」 と、小突くような仕草で慶介を揶揄した。 慶介は、ちょっと嬉しそうに照れ笑いをして、もうそれ以上は食い下がらなかった。もし、先程射精を済ませたばかりでなかったら、もう少し駄々をこねたかもしれないが。 いずれにせよ、車はとっくに走り出している。もうあと五分もしない内に目的地に着くだろう。 一方、一発すっきりした浪岡のタクシーは、島田らの待つ店へ向かっていた。そこには、同業者の松倉も向かっているはずだ。そして、二台のタクシーは客を乗せ、やがて同じ所を目指すのである。 金光家の当主、その息子、その母、その愛人、そして、彼女を愉しむ男達。波乱の運命にとらわれた一行は、かくして男と女の運動会、その延長会場へと集結していくのであった。 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼ワゴンカー車内 有紀、小林、服部、羽根沢、森岳 ▼マイクロバス車内 佳彦、前原、慶介、浩樹、竜二、比嘉、祥吾、雅也、藪塚、矢板、袋田、鎌先、沼尻 ▼タクシー移動中 浪岡、松倉 ▼打ち上げ会場 金光、島田、鈴木、花村 ▼帰宅 高橋、俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂 〈輪姦記録〉 挿入男根:28本 射精回数:75発 (膣48・口12・尻9・乳4・顔1・外1) |
* 「ねえ、いつまでやるつもり?」 疲れ切った気だるい調子で、有紀がボソリと呟いた。今しがた慶介から膣内射精を受け、続けざまに次の相手である隣人の上へ移動しながらだ。 「だって、起っちゃうんだもん」 浩樹はそううそぶいて、女の腰を手繰り寄せた。向かい合わせになって、腿の上に相手の尻を乗せる。もちろん、凹凸を噛み合わせて。 男根はなんの障害もなく、まるで入っているのが普通とばかり平然と、いかにもスムーズに恥穴へ侵入する。重力で体が落ちるのに任せて、尻の着地と一緒のタイミングでストンと。人によっては、こんな簡単に合体出来るのが不思議に見えるだろう。これが熟れ女、しかも輪姦された女の実力である。 有紀は背もたれに腕を突っ張って、なんとか体を支えた。そうしていないと車内の揺れで転がってしまいそうだからだ。今更命が惜しいではないが、自衛本能は失われていないようで。 「(まったく……)」 彼女は、そういう神経を忌々しく感じ、自分の殻に逃げ込むべく目を閉じた。しかし、思い出されるのは今朝からの地獄絵図ばかり。不良から、隣人から、子 供の担任教師から、息子の友人らから、そして今日初めて会った他人から、何度も何度も強 姦され、大勢の前で辱めを受け、恋人からは見放され、挙句、我が子に……! 「(イヤッ!)」 ハッとして、目を見開く。途端に、後続車であるバスのライトが激しく目を射った。有紀は微かに目を細めて、そちらから目を逸らす。無論、今跨っている相手の顔も見ない。彼女は少し窮屈な姿勢で、窓の外へと視線を逃がした。 息子に醜態を見られたことには、やはりショックを受けた。もう今までの生活には戻れない、そのことを確約させられたようで。彼は知ってしまったのである、母がただの女であり、情けなくも男達から凌辱されてしまったことを。そうなった今、もはやこれまでのような歴然たる力関係を保持することは出来ないだろう。軽蔑すら避けられない。彼女はずっと、自分が子 供達から誇りに思われていると、手放しで信じて止まなかったのである。 綺麗な母、それは子 供にとって憧れであり、誇りであるに違いない。ましてや有紀は、日の大半を費やして美貌を維持しているのである。身に着けているのは高級品ばかりだし、海外の最新トレンドだって常に頭に入れて、セレブリティらしい振る舞いに気を配っている。だから、付き合う人間は皆ハイソサエティだし、地域だの学校だの下賤な身分の者など鼻であしらって然るべきなのだ。羨望の眼差しを向けるしかない彼らのこと、無論こちらの通らぬ意見などない。強く、美しい母、これを尊敬せずしてなんとする。富と権力を手にした彼女は、紛れもなく成功者なのである。 「なあ、向こう着くまでさ、どっちが何発出せるか競争な」 慶介が浩樹を小突いて言った。それを耳ざとく聞いた服部が、助手席から振り返って笑う。 「若いねえ。そんなすぐ起つ?」 「起つ、起つ。ほら、もう起ってきたし。オレ、発射無制限なんすよ」 そう話す手元に握られたものは、確かに萎れている風ではなかった。 「マジかよ。けど、それって絶対先攻有利じゃん」 浩樹が腰を振り振り、女の背にしがみつきながら異を唱えた。胸板に圧迫されて、間にある肉乳がひしゃげる。その柔らかさが自身の乳首にこすれるのを愉しみつつ、彼はずり下ろした両手で尻を掴み、ぐっと手前に引き寄せた。ゾクゾクする快感が先端へ向け登りつめてくる。もう間もなくだ。 「起たなくなったらパスか、降参な」 そう提案を続ける慶介の言葉は、しかし、浩樹に聞き取られなかった。ちょうどそのタイミングで、この下賤の一員が、成功者の股ぐらへ子種汁を注ぎ込んでいたからである。パックリ開かれた肉尻の谷間、明るみに曝された陰唇はジュクジュクに濡れて、そのめくれ上がった所が、貝の如く芯棒に吸着していた。 「よおし、交代な」 すかさず慶介が言い、早速に慰み女を友人から外して引き寄せる。竿から竿へと渡りゆく、輪姦女は渡り鳥。 「今度はアナルやってみようかなあ」 そう呟いてから、彼はこうも言った。 「しかし、やっぱ狭いわ」 実際、中腰にもなれない車内は、体勢を変えるだけでもひと苦労だった。ファミリー向けワンボックスカーが、カーセックスはおろか、輪姦用に設計されていないことは言うまでもない。 すると、彼は何か閃いたように、前列の大人二人に向けて、ある申し出を行った。 * 「ギャハハ、ヤッてる、ヤッてる」 運転席の藪塚が前を指さして笑う。前の車にぴったりくっついて走るマイクロバス。その広いフロントガラスからは、前方の車体が停車の度にギシギシ揺れているのがよく見えた。しかもご丁寧なことに、前の車は車内灯を煌々と点けているので、中の人間の顔まで確認出来た。 「丸見えだね、あれじゃあ」 運転席の横に陣取る矢板が言った。彼だけではない。バス前方には幾人もの乗客がひしめいて、カーセックスの様子に注視していた。 もし、この辺りが人通りの多い土地であったならば、露出セックスとして多くの人目に触れたであろう。だが、生憎の過疎地域、しかも日が暮れれば、人っ子一人歩いてはいなかった。 「シート倒せばいいのに」 そうすればもっとよく見えるし、広くも使えるのに、と、竜二が唇を尖らせた。本音を言えば、自分も友人達と一緒の車に乗りたかったのだ。 車列は動き、その後すぐまた信号で止まった。十字路の、それも右手前の一画は空き地になっている為、かなり見通しの良い開けた場所である。例によってまた激しく揺れる車体が見られるか、とバスの乗客らは期待した。が、今度は違った。 「おっ、なんだ、出て来たぞ」 藪塚が指さす先で、確かに慶介が降車してきた。その彼によって、有紀も引きずり降ろされる。靴も履いていない、真正の裸姿で。 慶介は、彼女を後ろ向きにして車に両手をつかせると、引き寄せたその臀部をがっしりとつかんで、とうに露わにしている自分の股間をそれへドッキングした。立ったままの後背位である。 「おお、あいつら外でヤり始めたぞ」 藪塚を筆頭に、どよめきの声が上がる。その声が聞こえたわけではないが、慶介がギャラリーに向かってピースサインを作って見せた。激しく腰を振りながらである。夜の路上で、それも車道のど真ん中で人妻が一人、衆人環視の中、肛門にペニスを入れられている図は、彼ら熱狂の中にある者でなければ受け入れられないものだった。朝昼には通学路にもなる道だ。その路上で、犬のように尻穴で交尾する保護者がいるとは、ここを通る誰も想像しないだろう。 「マジかよ」 竜二が益々羨ましそうにつぶやく。そして、もしここで本格的にヤり続けるようであれば、自分も直ちに出て行って加わろうと思った。だが、あくまでも信号待ちの間の座興かもしれず、また降ろしてくれと交渉するのにも躊躇いがあったので、結局動けずにいた。 そんな中、別の角度から事態が動いた。 「あ、ヤベえ、車来たぞ」 すぐに気付いた藪塚が、今度は斜め前を指差す。そこには、右から交差点に進入してきた乗用車があった。それは、本来なら青信号なので通り過ぎるはずだが、なぜか緩々とスピードを落として、辻の手前で路肩に停車した。 「タクシーだな」 矢板が言った。だが、客も待っていない場所で、どうして止まったのかは分からなかった。 一同、ふいに声を潜める。その眼前で、タクシーの窓が開き、中の乗務員が顔を見せた。 「ヤバいんじゃないっすか……」 そう竜二が言いかけた時、それを制して矢板が言った。 「いや、これはひょっとすると……」 そして、運転席の後ろに座って、隙間から前を見ていた袋田に、「な?」と、ある同意を求めた。 「ああ、そうだ。あの人だね」 名前こそ出てこなかったが、その人物は二人の見知った顔だった。彼らだけではない。藪塚も、鎌先も、さらに、羽根沢、森岳、沼尻にも馴染みの顔だった。 「オーイ」 同じく窓を開け、身を乗り出して藪塚が彼を手招きする。と、相手もそれに応じて、車を降り、こちらに向かって歩いてきた。当然に、性交する男女の傍を通る。慶介は明らかに表情を緊張させていたが、今更逃げることも叶わないので、むしろ堂々と合体を続けた。それを遠慮なくジロジロと舐め回すように見ながら、タクシー運転手はバスの横まで来た。 「いやあ、あんた方かい」 目尻を下げ、鼻の下を伸ばしながら、運転手こと浪岡が挨拶する。 「おう、久しぶり」 旧知の者達が、車内から次々と挨拶を返す。その一々を見て、驚いた風を見せながら、 「まあ、あんなことするのは、あんたらぐらいだと思ったよ」 と、豪快に笑った。それから、有紀にまつわる事情を簡単に聞かされ、代わりに浪岡は、“客に呼ばれて向かう途中で、たまたま通りかかっただけだ”と、説明した。 それを聞き、矢板が感心して言う。 「そりゃあ、すごい偶然だな」 「やっぱり、縁があるのかねえ、こういうことには」 浪岡がまたガハハと笑った。そして、いかにも好色な目で有紀の方を見る。それに気付いた藪塚が、気を利かせて聞いた。 「そうだ、ヤッていきます?」 そうして、仲間達を振り返る。 「いいのかい?」 待ってましたと言わんばかり、喜色満面で浪岡が問い返す。それを見た矢板から思わず笑みがこぼれた。 「まだ時間あるんだったら」 「ウーン、客待たしてるからな」 「いいじゃん、サクッとヤッていきな」 逡巡する様子の浪岡を、鎌先が後押しした。他方、仕事に差し支えては気の毒だと、矢板は別の可能性も提案した。 「その後はどうなの。お客さん送った後は」 「うん、別に大丈夫。送るのもそこだから、すぐ済むよ」 そう答えて浪岡は、目的地まで告げた。聞いた一同は、異口同音に驚いた。それは、自分達がこれから行こうとしている場所と同じだったからである。 「ひょっとして電話してきた客って――」 羽根沢が尋ねると、案の定だった。客というのは運動会役員ら、その打ち上げ会場へ迎えにいくのである。電話をしたのは、どうやら鈴木らしかった。 「なんだ、それじゃあ――」 またしてもの偶然に感心しながら、矢板が今後の計画をかいつまんで説明した。その一環として、タクシーが利用されているのであるとも。 納得した様子で、浪岡も目を丸くしながらも肯いている。話は、当然の流れの如く、彼のこの輪姦劇参加についての方向へ転がった。 「いいんじゃない。行き先まで一緒だし」 旧知の面々には、何ら異論はない。続いて、竜二に視線が集まった。 「え、まあ……知り合いなんだったら……」 彼は口ごもるように歯切れ悪く賛意を示した。こういう場面で、行動方針を決定するのは、いつも慶介か浩樹だった。竜二はただ友らに付いていくだけだ。だからこの場合も、特に意見などはなく、どうするのがいいか判断出来なかったのである。 彼の次に確認を求められたのは、比嘉である。もっとも、彼が顧みられた時点で、既に大勢が決していたことは、彼自身よくわきまえていた。 「まあ、見られちゃったわけですしね」 一応理由らしいものを付加してイエスと答える比嘉。鎌先は、彼らが不満を感じているのではと危惧して、両名をまるで慰めるかのように、最後に言い足した。 「使える穴は増えてるしさ、逆に本数は減ってるわけだから、十分愉しめると思うよ。それに、あの人、“慣れてる”から」 そう話しながら、浪岡の方を見る。場に、仲間内特有の親しげな笑いが起こった。それで決まりだった。 「ああ、それと、もう一台呼ばれてるタクシーあるんだけど、松倉さんなのよ」 浪岡が大事なことを言い忘れていたと慌てて付け加える。松倉、それもまた、浪岡同様によく知られた男だった。それで、結局松倉も、後ほど合流することとなった。こうして、輪姦参加者は確実に二人増えることとなったが、それを聞ける位置に居ながら、有紀はただ右から左へと聞き流し、直腸をこする肉茎から劣情の垂れ流し汁が排泄されるのをひたすら待っていた。 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼ワゴンカー車内 有紀、慶介、浩樹、小林、服部 ▼マイクロバス車内 佳彦、前原、比嘉、竜二、祥吾、雅也、藪塚、矢板、袋田、鎌先、羽根沢、森岳、沼尻 ▼タクシー降車 浪岡 ▼タクシー移動中 松倉 ▼打ち上げ会場 金光、島田、鈴木、花村 ▼帰宅 高橋、俊之、克弘、恵太、優斗、豊、聡、翼、清美、瑞穂 〈輪姦記録〉 挿入男根:27本 射精回数:72発 (膣47・口12・尻7・乳4・顔1・外1) |
* たった一度の逡巡が取り返しのつかない結果を招くことがある。今の佳彦がそうだ。もっと敏感に気配を感じられていたはずなのに、ついに逃げるきっかけを失ってしまった。結果論ではあるが、上の階から来た一団が角を曲がって現れた時、出来ればその寸前に、兎にも角にも逃げ出しておけばよかったのである。それを邪魔したのは、あるいは好奇心だったのかもしれない。 「金光……」 廊下を歩いてきた一団のうち、先頭集団にいた者達が程なくして彼の存在に気付いた。教室から漏れる明かりに右半身を照らされていたのは紛れもなく佳彦であり、対する彼の目に映ったのは、友人の祥吾、雅也、克弘、俊之であった。思いがけぬ出会いに互いにギョッとし、気まずい空気が流れる。それを破ったのは、後から来た大人達だった。 「おい、何固まってんだ。さっさと入れよ」 小林はそう言って群衆を分け進むと、一切の躊躇なく教室の扉を開けた。中では、ちょうど前原が精も根も尽きた処だった。 「(クソ……)」 虚脱感に包まれて、すっかり戦意を喪失している。挿し込んだ“クソ”の穴が、いまだ海綿体をチューチューと吸引して離さない。そこから全ての精が吸い取られるようだ。低俗な欲望を果たせられて、彼の名誉はズタボロ。屈辱にまみれきっては、嘆く声も出ない。そのまましばらくは塞ぎ込んでしまう所だったが、しかし、それは許されなかった。 彼が、まるでビンからコルク栓を抜くように、きつく締まった有紀の尻穴から男根を抜き出したちょうどその時だったのだ、教室の入り口が開き、小林らが入ってきたのは。ハッとして、とっさに目を走らせる。 「(居る!)」 ガヤガヤと入ってくる男達に紛れて、要注意人物はそこに居た。あれ程懸念していたのに、よりにもよって室内に入ってきた。前原は、また考えねばならなかった。まずはとっさに自身の身じまいをする。だが、次に庇うべき方はもはや手遅れだった。 丸出しの尻と、その狭間でブクブク白い泡を吹く穴。それが母のものであり、どうやら我が家の弁護士がその肛門に今までペニスを挿していたらしいことに、佳彦は既に気づいていた。ただ、その行為の意味までは知らない。自慰も射精もしたことがない彼だ。ただ猥褻な行いであろうとはさすがに予想し、犯された母の尻を呆然と見ていた。 そんな佳彦や前原をよそに、先に居た方と後から来た方、大人達はこれまでの経緯を説明し合っている。その話し合いの中で、先に帰らねばならない年若い子達に、取り急ぎ有紀を使わせてやることが決まった。 「あんまり時間ないからな。さくっと済ませろよ」 そう促されて、少年らが顔を見合わせる。前の部屋に居た時、確かに彼らは性欲に逸っていた。しかし今は、状況が状況だ。何しろ、“使う”べき女体が血を分けた息子が居合わせているのである。日頃から面識のある四名はさすがに躊躇した。そこで彼らは、とりあえず後輩に先を譲ることにした。恵太と優斗が素直に進み出る。二人は佳彦を知らない。 まずは恵太。素早く体操服のズボンを降ろすと、ピーンと元気な陰茎を露出した。今日は二発もやったし、散々ほかの者らのやり方も見てきたから手慣れたものだ。彼の背丈に合わせて、種付け相手が窓から引き剥がされ、そのまま壁沿いに下降して四つん這いとなる。これなら十分に届く。恵太は丸々と肥えた肉尻に手を突くと、その谷間へ向かって腰を突き出した。 「どっち入れた? ああ、マンコか」 沼尻が傍から話しかける。 「ケツも使えるんだぜ」 それを聞いて思いついた鎌先が、順番待ちの者達に呼びかけた。 「そうだ、ちんたらヤッてもしょうがないから、一遍にヤんなよ」 すると、優斗以外の四名が、またもや顔を見合わせる。そして、チラリと佳彦の顔色を窺う。佳彦は、普段の横柄な態度にも似ず、やはりまだ呆然と前を見つめていた。現実を認識しているのかどうかも、傍目には分からない。そこには、怒りも悲しみも見えなかった。 佳彦は見た。ただただ見ていた。素っ裸の母親が、その半分程の身長の、その上華奢な体型の男 児に後ろからペニスを挿されている。彼は知ろうまいが、そいつは自分よりも年下なのだ。そんな奴が、自分の母親に子 供を産ませようとしているのだ。それも初めてではなく、今日だけで既に二回も子種を注いでいるのである。 優斗が進み出る。彼は前に回り込んで口淫を強いた。本日二度目の口淫である。まだ毛も生えていない股間に、大人の大きな頭がかぶさる。その頭に軽く手を添えて、優斗はうっとりとした表情を浮かべた。 その顔を、やはり佳彦は見ていた。後輩が母にペニスをしゃぶらせて、気持ちよさそうにしている。意味は分からない。このもはや子作りですらない行為が、ひたすら一方的な性欲発散であるとは想像だにしない。なぜ母は、小便の道具を舐めているのか。後ろからはそれを割れ目に入れられ、前後挟み撃ち。二人から同時に排泄具を挿入される母。排尿器官を相手にするのは、さしずめ便器である。“使われる”とはこういうことなのか。母は便器なのか。 「おいおい、口かあ。口もいいけどよ、折角だから、二穴挿しヤッてくれよ」 優斗を見て、鎌先が言う。言ってから、彼はまた思いついて、今度は指図を始めた。すなわち、複数姦の段取りを知らないのだろうと思って、それを教え始めたのである。 「いいか、イイ女ってのはな、共有するもんだ。――おい、こっち来い」 煽られて、戸惑っていた者らも遂に動く。この期に及んで、ヤらないと言う方が勇気が要った。それに、ヤりたくないと言えば、嘘になるのだ。 「お前ら小柄だからな……よしっ! 一気にヤッてみるか」 鎌先のテキパキとした指導の下、適材適所の配置が行われる。すなわち、優斗は一旦引き剥がされ、恵太の所へ、空いた口へ俊之と克弘、最後の穴に祥吾と雅也である。 「オーオー、すげえな」 「いや、さすがに無理だろ」 見物人が物珍しそうに囃す。慶介、浩樹、竜二にとっては見たこともない試みだ。 「マジか、マジで二本入るか」 床に寝かされた最年少組、両の陰茎を擦り合わせ、まるで一本のようにする。それへ、有紀が和式便器よろしく跨って膣入れ。その背を前屈みにし、露わになった後ろの空洞へ、これまた二本を一本にした二年生組が、そして前方口の二名も同様だ。三穴に二名ずつ挿すというのが鎌先の案である。 「もうちょっと……よし、頑張れ」 小兵だからとはいえ窮屈には違いなく、とりわけアナルへの二本挿しは困難である。かなり体を捻らねばならなかった。すっかり共同作業になって、観衆も熱を帯びる。まさに運動会、就中組体操である。それだものだから、完成に至った時は、一種の達成感を共有することになった。 「よしっ! 六人乗り完成!」 「スゲー!」 軽い拍手すら起きて、当事者を讃える。 「このババア、今六本もチンポ入ってんのかよ」 「幸せだな、オバサン。一度に六人から犯してもらえて」 勃起型に頬を膨らませる当の本人、間抜け面に虚ろな目である。 「六本同時にヌけるなんて、偉いねえ、奥さん。肉便器の鑑だね」 「これで、回転も速くなるな。すっかり輪姦専用になった。良かったね、奥さん」 “回転が速く”それを象徴するかのように、早くも果てていたのは恵太だ。誰にも言えなかったが、組体操で試行錯誤している途中でもう漏らしていた。唯一気づいていたのは、一つ女穴をシェアしている同居人。密着する裏筋に友の脈動を感じ、チラッと隙間から表情を見たものだ。そんな彼も、友人に遅れること数秒の後に、射精。前後して、二人の子種汁が一人の年増女の産道に注入された。 続いては、アナルペア。打ち上げ花火よろしく連発は続く。最初、佳彦のことが気になっていた二人。だが、共同作業の難しさは彼らの気を紛らわせてくれた。遂には行為に没頭するようになり、雅也などは、 「ケツの穴って、こんなに広がるもんだな」 と、つぶやいた程だ。件の穴、称賛の通り、二本の勃起男根を見事に同時丸しゃぶりし、ちゃんと本来あるべき性欲処理の務めを果たした。もう排泄ではなく、男性を悦楽に導く為の遊具であると自覚している彼女の肛門だ。腸内を二発の精液浣腸が逆流する。 彼らに対し、少し時間の掛かったのが口を担当する上級生組だ。刺激がやや弱いこと、そして体勢が楽なことから、二人は佳彦への意識が比較的薄まらなかった。しかし、それがかえって功を奏した部分もある。 俊之は、チラッ、チラッと佳彦の顔を盗み見、そして、股間にあるその母親の顔と見比べ、 「(金光、見てるか。お前の母ちゃんにオレ今チンポしゃぶらせてんだぜ。息子の前なのに、母ちゃんチンポ放さねえよ。お前の母ちゃん、フェラうめえ)」 などと、ひねくれた思考をすれば、相方の克弘も、 「(オレ、金光の前で、金光のおばさんにチンチン舐めさせてんだな。スゲーな、この人、子 供の目の前で六本も同時にチンチン入れられてるよ)」 と、一人劣情を高揚させていた。結果、彼らもまた難なく用を済ますことが出来た。俊之は口内に、克弘は勢い余って顔面に。 ピュッピュ、ピュッピュと、女体のそこかしこで起こる射精。膣、膣、肛門、肛門、口、顔。まさに精液便所な有紀だ。それを見守るは彼女の息子佳彦。頭の中は飽和状態で、どう考えていいか分からない。だから、見ることしか出来ない。一体どうするのが正解なのだろう。怒るべきか、泣くべきか、止めなくてはいけないのではないか。一体、友達に母を使われた場合の正しい反応とはなんなのだろう。 思えば、祥吾と雅也は何度も我が家に来ているし、当然母親とも面識がある。その際自分は気づかなかったが、二人は何か特別な感情を抱いていたのだろうか。 「(お母さんのお尻の穴に友達がオチンチンを入れている……)」 俊之と克弘だって母とは顔なじみのはずで、それにいずれの者とも自分は今日の昼間しゃべっている。その時はやはり何も感じなかったが。 「(お母さんが友達のオチンチンを口にくわえている…)」 佳彦はぼんやりとムカデ競争の時、母が何か囁いていたことを思い出した。あれがなんだったのか結局分からずじまいだが、ひょっとすると、今見ている光景と関係があるのかもしれない。そして、その後運動場で裸にされたことも。 裸。母は裸。おそらく、あれからずっと裸のまま。そうして、よってたかって体のあちこちにチンチンを入れられ、みんなに“使われて”いる。そうだ、と、周りを見渡せば、母以外は皆男。ということは、今見ているようなことを、ほかの男達もしたのか。母はこういうことをする人なのか。チンチンと過ごす母。自分の知らない姿…… 彼の中で様々な思いが渦を巻く。そこには怒りも悲しみもまだない。が、一つ感情があるとすれば、それは嫉妬に似たものだった。 これとは別方面に頭を抱えていたのは前原だ。彼の思考はほとんど停止していた。 「(終わりだ。どうしようもない。かわいそうに、あの子はもう立ち直れないだろう)」 ただせめてもの救いは、有紀の方がまだ息子を認識していないらしい点だ。これだけは守りたい。 「(いや、それも無理か)」 自嘲気味に彼は口角を歪めた。彼に出来ることと言えば、精々両者の間に立って、視界を遮ること位だ。そんな誤魔化しがいつまでも通用するものではないだろう。どうやら親子関係に気付いているのは自分だけらしいから、それを悟られぬようにする位は出来るかもしれないが…… 「(それも彼女次第……か……)」 諦めが先に立つと、自暴自棄になり、やはり優先すべきは自身の逃走であると、彼はそれのみ考えるようになった。 「もう学校に残ってるのは我々だけ?」 窓の外に目を凝らしながら、ふと矢板が袋田に聞く。すると、沼尻が代わりに答えた。 「いや、そういえば、もう一人居たんじゃないかな。女の先生みたいなの」 「じゃあ、早めに切り上げて、移動した方がいいね」 そんな会話が交わされた時、ガラリと扉が開いた。服部、そして比嘉だった。服部は陽気に、今しがた外で見た婦人連中との経緯を語りだす。有紀と前原の性交を窓越しに目撃したあの件だ。だが、その話は、比嘉のただならぬ驚きようによって中断させられることとなる。 「か、金光君……!」 その叫びに釣られて、ゆらりと有紀が首を巡らせた。 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼教室D 有紀、前原、佳彦、慶介、浩樹、竜二、小林、比嘉、俊之、克弘、祥吾、雅也、恵太、優斗、服部、袋田、藪塚、矢板、鎌先、羽根沢、森岳、沼尻 ▼打ち上げ会場 花村、島田、鈴木、金光 ▼帰宅 高橋、豊、聡、翼、清美、瑞穂 |
* 閉会式が終わると後片付けを済ませ、皆三々五々散っていく、役に当たっている人間を除いて。 「ああ、それは向こうの倉庫の方に」 島田などは特に忙しく立ち回って働いた。本当に、今日は忙しい。大会でも、大会の裏でもだ。 「これってどこですか?」 同じく立ち働く女性が、島田に道具の片付け場所を尋ねた。 「それはね、体育館の倉庫です。鍵は開いていますから」 島田の指示を受け、女性らはその通りに運んでいく。灯りの点かない体育館の中は、残光では既に暗かった。そして、妙にすえた臭いがした。ガランとした中には、もちろん誰も居ない。 「じゃあ、お先に行ってきます」 今度は鈴木が声を掛ける。その目配せには言葉以上の意味があった。島田もそれに頷き返す。 先に行く場所、それは打ち上げ会場である。後片付けになぞ当然加わらない金光。彼を監視する為、鈴木が送り込まれるのである。 鈴木は少し小走りになって、金光の後を追った。彼の妻の尻穴につい今しがた注入してきた精液の残りが、下着の中ににじみ出る。 * 「何? 移動?」 怪訝な顔で慶介が尋ねた。それは、閉会式の終了五分程前のことだ。 「ああ、式が終われば、ここにも人が来るからね」 鈴木は言った。そのことを告げに、単身現場へ駆け付けたものだ。前原糾弾の場に居た彼だが、閉会式参列の為に島田とグラウンドへ戻っていた。そこをさらに抜けて来たわけだ。 「別にいいじゃん」 そう言いかけた慶介を遮って、 「そうか、仕方ないな」 と言ったのは鎌先である。 「折角開発した所だけど、とりあえず場所を移すのが先か」 彼はそう言うと、率先して合体をほどいた。 それを見て頷くと、鈴木が移動の段取りを説明する。それによると、大会参加者全員が式に集中しているこの間に、数人を先行させて見張りをさせつつ、裏の道を通って校舎裏から空き教室に潜入するというものだった。 「よし、任せとけ」 有紀を抱え上げ、藪塚が豪快に笑う。もちろん深々と接続してだ。 「おいおい、君、無茶は困るよ」 鈴木が慌てて諌めたが、藪塚はただ笑うのみ。それを周りも止めなかった。 「兄さんばっか、ずるいっすよ」 竜二は唇を尖らせたが、それ以上強くは批難しなかった。それ程藪塚の腕が逞しく、また絶倫ぶりが圧倒的だったからである。 有紀はのけ反ってずり落ちそうになるが、藪塚の剛腕が腿を抱えている以上安定である。くり貫かれた尻穴がパクパクと丸と楕円の形を行き来した。 やがて、彼ら十四人の男と一人の女は、密かに移動を開始した、細心の注意を払いつつ。 だがしかし、ひと度外界に放たれるや、何物をも隠しおおせる保証はないのだ。この時一行を見つめる目が光っていたことを、彼らの誰も気づきはしなかった。 * 「ねえねえ、お兄ちゃんは?」 家政婦に手を引かれながら、瑞穂が尋ねた。家政婦は無視して、何も答えない。 行きは車に乗り合わせて来たが、帰りは徒歩である。元より車に乗るほどの距離ではない。とはいえ、あえて車を置いて帰るというのは、その運転者が行方不明だからである。有紀だ。鍵も彼女が持っている。父は元々別行動で来た。帰りも別である。 「ねえ、お兄ちゃんは?」 今度は姉に訊く。すると、姉もまた答えなかった。 三人はそれぞれに苛々としながら、疲れた足取りで家路に着いた。 * 「それ、入れたのかい?」 パックリ開いた暗い淵を指差して、鈴木が尋ねた。 「ああ、開通済みですよ。入れてみます?」 藪塚が誘う。自身は相変わらず抱え上げたまま、下から突き上げていた。一行は空き教室にたどり着き、早速に続きを始めている。 鈴木はもじもじと照れていたが、その割にいそいそとズボンを下ろした。彼には急がねばならない理由があった。 「打ち上げに行くから」 そこで金光を監視し、あるいは引き留め、随時連絡をするから、とは道中で説明済みである。そのことを踏まえ、一同は彼を優先することにした。 藪塚が女体を抱いたまま机に腰掛ける。そうして豊満尻を左右に引っ張ってやる。すると、見事に中央の窪みが露出した。そこを目がけて鈴木が、 「ふんぬっ」 と呻って押し込めば、いよいよ前後圧迫同時挿しの完成だ。 「キイイィー……ッ!」 顔中を引きつらせ、有紀が悲鳴を上げる。腹の中が満ち満つ。 「や、べ、で……!」 苦し紛れに空を掻けば、その手に触れるは肉棒の林。 「おい、行け」 鎌先が尻を小突き、竜二に行く先を顎で指し示す。 「お、おう」 竜二、心得たと机の上に乗った。三穴を塞ぐ。すなわち、彼の剛直が女の口に収まった。 「ムヒィー……ッ!」 悶絶して鼻水を垂らす有紀。三本男根体内に。このメス、一度に三人と交尾する。 「すんげ……」 目の前の光景に感服しながら、憑かれたように携帯端末を結合部へ向けて撮影する浩樹。それを見て、思い出したように慶介も、また別の学生共も自機を構えだした。 彼らの凝視する先で、まるで鶏が卵をひり出すように、隙間の無い肉穴から、ズボズボ、ブチュブチュと太いモノが出入りする。それが二カ所。上下に並んでいる。 「いやあ、ようやく輪姦らしくなってきたねえ」 鎌先が我が功績に満足しつつほくそ笑む。 「ただ――」 と、しかし彼は少し困ったような目になって、上から鈴木の股間を眺めた。 「もうちょっとちゃんとほぐした方がスムーズかもなあ……」 それは、今後もこの遊戯を続けることを前提とした悩みであった。 * 「ハア……ハア……ハア……」 佳彦は肩で息をしつつ、心臓の辺りを押さえた。激しい拍動が収まらない。 「(ど、どういうことだ……?)」 自身の体調の事ではない。 「(どうして? あれは……何……)」 この疑問の答えを知りたい。 「(知りたい?)」 本当に知りたいのか。分からない。知って、良いものか。いや、知るべきか。 「(分からない)」 全身汗ぐっしょりだ。ガタガタと震える手の中で、携帯ゲーム機がカチャカチャと鳴っている。その中に収めた画と同じ画だった、確かに、あれは。 「(まだ、続いている……?)」 あの競技が、あの衝撃の事件がまだ? 「(なぜ……?)」 確かに横切って行った。事実として通り過ぎて行ったのだ。 彼が目にしたもの、それは、騎馬戦の時と同様、真っ裸で男に抱え上げられて運ばれる母と、それを取り囲むように付いてゆく男達の群れだった。 〈つづく〉 〈現在の位置関係〉 ▼教室A 有紀、慶介、浩樹、竜二、俊之、克弘、祥吾、雅也、恵太、優斗、袋田、藪塚、矢板、鎌先 ▼運動場 小林、島田、高橋、、比嘉、羽根沢、森岳、沼尻 ▼教室B 前原、服部 ▼体育館外 佳彦 ▼打ち上げ会場 花村、鈴木、金光 ▼帰宅 豊、聡、翼、清美、瑞穂 |
* 大会委員会のテントからは、さっきから雷のようなイビキが鳴り響いている。町議金光だ。パイプ椅子を並べ、今やそこへ横になって本格的に眠り込んでいた。他の役員らは皆出払ってしまっている。 ただ一人同じテントに居るのは長男の佳彦。本当は自分の町内に席があるのだが、そこへは帰らずに父の傍に居た。と言っても、父に懐いているからではない。ここが人目に付かずちょうど良いからだ。 彼は今、先程携帯ゲーム機で撮影した母の、公衆の面前で丸裸にひん剥かれたあられもない姿を凝視していた。もう何度も再生している。そうして、太ももを擦り合わせ、もじもじとパイプ椅子の上で身悶えていた。 佳彦はまだ自慰を知らない。同い年の子の中には既に経験している者もいる。それどころか、性交を経験した者さえいる。同級生はおろか、ずっと年下の者まで。それも今日、彼の母親を相手にだ。上級生・下級生含め実に九人もの男子が、本日彼女で子作りの初体験を済ませていた。 そんなこととは露知らず、息子はただやり場のない感情にひたすら悶々としていた。皆に子種汁を散々注ぎ入れられた、母の裸体を見つめながら。 大会はいよいよ佳境。今はリレーの真っ最中である。騎馬戦でのアクシデントもなかったかのように、俊足を自負する者達がしのぎを削り、それを応援するヤケクソのような掛け声が大盛況だ。 傾いた日差しが校庭に植わる木々の影を長く伸ばしていた。 * 「ゴッ、オオゥ……ッ!」 まるで図ったかのように沼尻と矢板の射精が決まり、有紀は前後から流れ込んでくる熱さに体内を焼かれて目を回した。 体育館では、こちらもこちらでリレーの真っ最中。但し、これは一人の女を連続で侵犯する輪姦リレーだ。参加者の年齢・体格、さらにはフィニッシュに至る時間も様々であるから、さしずめスウェーデンリレーと言ったところか。朝から続くこの団体競技は、この期に及んでなおゴールとはならないでいた。 沼尻の跡に藪塚、矢板の跡に袋田が間髪入れず取って代わる。有紀はその身の脂肪をブルブル震わせながら剛直の突撃に耐えていた。 「ウ~ン、いいっすね。いいっすわ、やっぱ、このエロ乳熟女。口マンコも上手いわあ」 藪塚はそう相方に呼びかけつつ、嬉々として人の口の中で男根をこする。対して、膣交尾に入った袋田は、期せずして同じ職場同士で一つの女体をシェアすることになり、顔には出さぬまでも若干気まずさを感じていた。この点、部下は何ら感じないらしい。 大体藪塚はついさっき終わったばかりである。それが順番を急遽繰り上げて現在のポジションに着いたものだ。というのも、彼があまりにも露骨にヤりたがり、その懇願の仕方が周囲の笑いを誘う程であったので、まだ新入りで発射回数が他より少ないことも考慮され、譲ってもらったのである。 「う~む……」 この場でまだ唯一合体をしていない鎌先が、腕組みして呻った。彼の悩みは、男根の本数に対して“穴”が少なすぎることであった。 「これじゃあ時間が掛かり過ぎるなあ」 藪塚の順番交代なぞ、このシステムの効率の悪さを象徴していた。周りを見れば、ずっと年少の者達が局部を充実させながら黙って見守っている。彼らが割って入るのは難しいのだろう。 もし鎌先がこの年少者位の年齢だったら、別の案など思いつきはしなかったかもしれない。だが彼は、“前例”を知っていた。そして、職掌柄そちら方面の技術に長けてもいた。 「これまだ続くよね? ちょっと取ってくる」 彼は早口でそう矢板に言い残すと、足早に会場を出て行った。 「んん? なんだい、あの人。ヤりもしないでさ。あの人と言い、服部さんと言い、色々と忙しいねえ」 小林が出口の方を見やりながらつぶやく。 「……ウ、ウゥ……ブ……フゴ……ポ……」 有紀は二本の男根を前後にくわえながら、その目を白黒させていた。が、ここで限界を感じているようでは、まだまだ男の性欲を侮っているというものである。 * 「まったく、今日は非番なんだから勘弁してほしいもんですね」 そう愚痴りながら、服部は部屋に入った。 「やあ、服部さん、悪いね、呼びつけて」 待ち構えていた島田が労わる。そして、前原の方へ向き直ると、 「――彼が、さっき話した、警察の方」 と、簡潔に紹介した。 前原は軽く会釈したが、その面持ちには不信が露わに出ている。その原因を解消するべく、島田は服部に促した。服部、不承不承懐から警察手帳を取り出して見せる。 「まったく……」 あくまで機嫌のすぐれない彼である。職務時間外にあまり身分を明らかにしたくないのだ。 「それで? 大体の所は聞きましたけど、あなた、わいせつ事件を起こしたんだって?」 高圧的な質問を受け、前原はややたじろぎながらも、強気で言い返した。 「いいえ! 事件には関わっていません。この人達が言い掛かりをつけているんです」 彼にとって、突然現れたジャージ姿の警察官には反感しかなかったが、公権力が出てきたとなれば無下にはできない。そこで、法律の全くの素人共を相手にするよりはマシだろうと思うことにした。 もっとも、その前向きな姿勢も、気に食わない人間がいる。 「言い掛かりってねえ。あなた、学校で不埒なことをしていたって言ったばかりじゃないですか!」 比嘉がすぐに口を挟む。彼がここまで噛み付くのには、その根底に嫉妬があるからだ。保護者と担任として接しつつ、不本意ながらも女として有紀を見てきた彼。そいつと前原が宜しくやっていたことに、我知らず腹立たしさを覚えているのだ。 「まあまあ」 と、島田が諌める。彼が止めなければ、服部が止める所だった。実の所、服部にしても話が逸れるのはやりづらかった。 前原は比嘉の勢いに押されつつも話を他所へ向ける。 「そんなことより、彼女は大丈夫なんですか?」 以前のような引っ掛け問題はごめんだとばかりの攻めに出る。 「そうそう、さっきはまたゴチャゴチャしていたみたいだけど」 島田もそれに乗っかる。 「ああ、普段通りでしたよ。いや、さっきはびっくりしましたけどね、服脱げちゃうんだから。というか、よく競技に出ているもんだと思いますよ、この人の件が本当だったら」 服部はそう話し、前原を顎でしゃくった。話はまた逆戻りだ。 「だから、違うって――」 前原が否定に掛かると、また比嘉が噛み付こうとする。これでは堂々巡りになってしまう。そう危惧したものか、服部が提案した。 「あの、ちょっといいですか。議論してもらちが明かないので、とりあえず個別に話をさせてもらっていいですか。本来なら交番でということになるんですけど、その前にお話を、ね?」 これによって、服部、前原以外の者は部屋から出ることになった。一応簡易の取り調べという訳である。本職の言い分に、誰もが納得するほかなかった。 二人きりになった部屋で、服部はまず、被疑者に氏名と職業を申告させた。続いて、校内での性交、集団ごう姦の目撃、ムカデ競争中の猥褻事件と、順番に事実を列挙する。メモは取らない。とりあえずの確認であるという。 「集団ごう姦というのは、実際見たんですか?」 「え、ええ……」 「確かなんですね?」 「はい……そう思います」 前原の返答はどうも歯切れが悪かった。 「体育館の裏ですよね? その端から目撃したと聞いていますが。確かに見えたんですか?」 見えたし、間違いがあろうはずもない。確かに愛人は集団で犯されていた。何より、教室に乗り込んできた男達に連れ去られる音声を、自分は聞いていたのだ。が、となると…… 「まあ、この点は後で先生にも確かめてみましょう」 服部は淡々と話を進めた。 「あなたはどうして体育館の裏なんて行ったんです? それに、そもそも愛人がそういう事件に巻き込まれるまで何をしていたんです?」 「(来た)」 前原の弱みはそこである。どうしても愛人を見捨てた経緯に言及しなければならないのだ。彼は、不良らに絡まれたこと、そこで気絶していたこと、起きたら誰も居なかったことを端的に話した。そして、体育館裏へ行ったのは、依頼人である金光に見つからぬように、人目に付かない方を通り抜けようとしたからだと、体面を捨ててそこは正直に答えた。 「フーン……」 服部は見下したように前原を見つめた。被疑者の説明には怪しい所が多過ぎた。そこには彼の自己保身欲が大いに見え隠れしていた。 「なるほどねえ。つまり、愛人が連れ去られたくだりから集団ごう姦を見つけるくだり、そしてそのあなたと先生が出会うくだり、このあたりのあやふやさが、あなたが一連の件の首謀者という説に結びつくと、彼らはそう言うわけだ」 服部はそう述べると、何か口を挟もうとする前原を制し、なお続けた。 「しかし、見ず知らずの余所者がそんな大それた扇動を急になしうるとは、常識的に考えられませんなあ」 「そ、そうでしょう? そうでしょう!」 前原は驚いた。そして、我が意を得たりとばかり喜んだ。予想外に冷静で的確な判断をされ、目の前の警官がにわかに頼もしく見えだしたものだ。 しかし、その評価はまだ確定するに早かったようだ。 「まあねえ、そういう趣味の人もいるからねえ。寝取られ趣味っていうかなんていうか。あるいは、あの奥さんも含めて愉しんでいたとか……」 「い、いやいや、そうじゃなくて……」 名推理から一転、冗談とも本気ともつかない言葉に、前原はブンブンと首を横に振る。だが話はダラダラと核心を逸れた方へ転がっていった。 「大体あの奥さん、今日だってあんな派手ななりをして。わたしはね、いつかこんな目に遭うんじゃないかって思ってたんですよ。ほら、あの人、嫌われもんでしょ?」 「そ、そうなんですか?」 「おや、知らないですか、依頼人なのに。あそこの家はね、色々と有名なんですよ。まあ、悪名というかね」 「はあ……」 まるで世間話のような流れに困惑しながら、前原は相手の出方を窺った。 「……まあ、あの家の立場から言って、揉め事にはしたくないだろうし。事件だってねえ、そもそもあったのかどうか」 「あ、え? ええ……?」 前原は益々戸惑った。 「(ごう姦がなかった? それは通らないだろう。しかし、確かに議員だしな。揉み消すか。じゃあ、有紀は泣き寝入りか……?)」 彼はどこまでも自己愛主義者である。もし彼に正義があれば、有紀に真相を証言させることで己の潔白は簡単に証明されるはずだった。だが、それは望めない。今でも彼の脳裏に思い出されるのは、ムカデ競争列に並んだ時の、彼女の暗い目だった。 「ムカデ競争中の件もねえ、ほんとにそういうことあったんだか。あなたもさすがに止めるでしょう。え? まさかヤッたわけじゃないんでしょ?」 「ヤッてませんよ!」 前原が反射的に叫ぶと、服部は笑った。 「ま、あなたもね、立場がある身だし、大ごとになっちゃ困るでしょ。正直わたしもね、この小さな町で事件は困るんですわ」 服部は、わざとヒソヒソ話をするような手振りで茶化すと、ペシンと膝を打った。これで話はひと段落、という風に。 「じゃ、そういうことで」 「は、はあ……?」 前原はとっさに訳が分からなかった。 「(これで、終わり……か?)」 あまりにも簡単に話が付いたもので、些か拍子抜けである。 「ああ、そうだ。一応手荷物だけ検査させてもらえます? 形式的なことなんで」 やる気のない警官だが、ここは仕事に徹する。服部は鞄を受け取ると、中の物を取り出し始めた。そこにあったノートパソコンを開き、パスワードを解除させる。他の担当案件の資料等、守秘義務に触れる物を入れていなかったのは、弁護士前原にとって幸いであった。 前原はもう解放が間近と思って、我知らず口元が緩んでいたのだろう。それを目ざとく見つけて、服部が注意した。 「教室でヤッてた事は事実なんだから、それは反省して下さいよ」 彼はそうたしなめながら、気だるそうに首をグルリと回した。すると、その動きにつれて、さっき有紀に注いだ肉汁の残りが漏れ出て下着を濡らした。 〈つづく〉 |
* 四人は揃って言葉を失っていた。前原を糾弾している最中、あまりに外が喧しいので窓へ集まったものだ。するとどうだ、女が一人、裸で担ぎ上げられて、運動場を行ったり来たりしているではないか。それも、ちょうど今まで話題にしていた女がだ。 彼女を戴いた馬とそれを追う馬、会場は騒然となり、途中から動いているのは二騎だけになった。間もなく競技は中断され、有紀らはグラウンドの端から退場させられていった。 それが視界から消えるのを見送った後、島田はブラインドに引っ掛けていた指を外し、おもむろに振り返って口を開いた。 「あれも、アンタの指図ですか」 彼は、いかにもうろんな者を見る目で睨んだが、内心は今見た光景のあまりの突拍子の無さに肝を冷やしていた。そして、あの無鉄砲な悪だくみは、大方高橋の思い付きだろうとあたりを付けつつ、勝手な振る舞いに苛立ちを覚えていた。 他の同士も同様だ。とりわけ、ことが大きくなり過ぎて、犯され女の身体の現状が露見してしまうことを恐れた。憎たらしい彼女がどんな災厄に見舞われようとやぶさかではないものの、我が身に危急が及ぶのはご免である。 「(幕引きを急がねばならぬ)」 島田は策士らしく念じると、前原の顔を一層鋭く見つめた。 「指図……?」 前原は呆気にとられて相手の目を見返した。ちょっと何を言っているのか分からなかった。 「指図? わたしが?」 脇の二人にもその意図を質そうと視線を移したが、彼らにはただ猜疑の目で突っぱねられるだけだった。動揺して島田に視線を戻す。 「わ、訳が分からない。わたしが、わたしが指図? 一体なんのことです」 なんとも突飛な推理である。素人が書く探偵小説でもこんな荒い筋書はないだろう。他所から来た男が、しかもたった一人で、一体何を企めるというのか。 「何を言って――」 「証拠があるんですよ」 前原が言いかけるのを遮って、比嘉が核心に迫る。 「証拠?」 「そう――」 比嘉の言葉を引き継いで、島田がジャージのポケットからスマートホンを取り出した。それは、慶介から預かったものだった。 「ここに……」 彼はそう言って操作をし始めたが、生憎慣れないもので上手くいかない。そこで、脇から鈴木が手を貸す。すると、途端にそこから大きな声がし始めた。 「『ア、アッ、アア……』」 明らかに性を享楽する女の鳴き声である。島田が向けた画面には、教室内で性交に励む男女の姿があった。すなわち、今朝の有紀と前原の情事である。 「あっ!」 前原が驚いて、とっさに手を伸ばす。それをかわして、島田が訊いた。 「これ、あなたでしょう」 「驚きましたよ」 鈴木も大仰に口を挟む。 前原は思い出していた。あの後、不良が三人入ってきた時のことを。そうだ、そういえば撮られていたと。それが回り回って、今目の前にあるのだ。 「(流出させたのか)」 その拡散具合の速さに愕然となりながら、しかし、彼は考えた。 「し、しかし――」 “証拠”と言われたが、それは有紀との不倫現場のことであって、その後の事件に連なるものとは断定できないはずだ。 「た、確かに関係があったことは認めますが――」 「学校で? 教室で? あんなことを?」 比嘉が強く批難する。 「え、ええ、すみません。そんな所でシてしまったことは反省しています。ですが――」 「ですが?」 すかさず比嘉が詰め寄る。まるで自分の非道は忘れたかのような口ぶりだ。もっとも、真相を知らない前原は、ただたじたじとなるばかり。 「で、ですが! 本当に悪いと思っていますが、それとこれとは――」 「“これ”?」 今度は鈴木が追及する。 「こ、これ、その……あの、さっきの……」 前原は比嘉を見る。一緒に目の当たりにした“あの件”だと言いたいのだ。が、比嘉には通じない。 「だから、あの……集団で……“ああいう”ことですよ!」 前原はもうしどろもどろになりながら、それでも最後の力を振り絞って弁明した。 「あれとは一切関係ないんです! わたしはただ、彼女と浮気をしただけなんです!」 「ただ浮気をって」 鈴木が呆れ顔でつぶやく。 「そうだ!」 唐突に前原が思いついて叫んだ。 「あの三人! あの不良の三人ですよ!」 彼は島田の両腕に抱きついた。とっさに比嘉がそれから庇おうとするのを、島田が止めて尋ねる。 「三人?」 「そう、三人! その動画を撮った奴ら! そいつらがひどいことをしたんです、わたしの後で」 「“ひどいこと”? ……それを、あなた見ていたんですか」 「み、見ました」 「止めずにですか」 鈴木も横から訝しむ。すると、前原は今度はそちらにすがり付いて言った。 「止めました。止めたんです。でも殴られて」 「助けを呼びに行くとか」 比嘉も怪しむ。前原はもう鈴木にしがみついたままで言い返した。 「気を失っていたんです」 「気を失って、ねえ……」 比嘉の目は冷静であった。実は前原、気絶していたわけではなく、その振りをしていただけだったので、後ろめたさに一瞬ゾッとする。 「でも見ていたんでしょう?」 馬鹿にしたように鈴木が問う。何もかも見通したような口ぶりに、自分がとんだ狂言を演じさせられているような気持ちになる前原。 「信じて下さいよ!」 そう叫びながら、少しずつ考えを巡らせた。追い詰められて、返って落ち着いてきた感じだ。 「(どうもピエロだな、完全に)」 日頃から人情の機微に触れる仕事ではある。その中で揉まれ、駆け引きをしてきたのだ。どんな局面も切り抜ける自信はある。 「(この田舎者ども、なんでオレだと決めつけてるんだ)」 頭の悪い素人どもと見下している相手に言い掛かりをつけられ、まるで論破されたかのように馬鹿にされ、彼はイライラの極地であった。 それに構いなく、島田があっさりと言ってのける。 「ま、これ以上わたし達から言うことはない。後は警察で話して下さい」 「警察?」 「はい。今日もちょうど来られていますから」 * 「おおっ! いいね、こりゃ。母ちゃんとは全然違う」 服部は鼻息荒く、有紀の蜜穴で肉茎をしごいた。先程の騎馬戦で小林らと組んでいた彼。小林とは普段から心安い仲である。それで付いてきたらこういうことになった。 「いやあ、この乳! この爆乳だよ」 それは今朝来散々目で追ってきた脂肪球。妻に白い目で見られさえしてもなお劣情とは抑えがたいもの。今しも自身の欲棒を出し入れする度にタップンタップンと暴れ回る様を目の当たりにすれば、さながら徒競走時の体操服の中身を露わにしたような、まるで夢のような景色にウキウキとなる。彼の妻ではこうはいかないのだ。 「スゲーデカパイ。あんな揺れるかフツー」 横抱きに腰を打ちつけられる有紀を見下して、濡れた勃起を脈動させながら藪塚が言った。ついさっきまで自分がヤッていた。例の秘密の閨房、体育館の中に連れ込んですぐさま、辛抱堪らずねじ込んだものだ。そしてたっぷりと一発注いだ。それでもまだ興奮冷めやらぬ彼の勃起は、隆々と起って次回を期している。 「こういう淫乱は――」 腕組みして傍に立っている鎌先が言う。 「男の共有にしないわけにいかないね。こんなスケベな体ぶら下げて、ただの奥さんぶってるのがおかしい」 すると、それを聞いた森岳がウンウンと頷く。彼は今、有紀の口に肉棒を頬張らせ、その髪の毛をグシャグシャにしながら無理矢理頭を前後させている。白く泡立つ彼女の唇から漏れているのは、先発した羽根沢の子種汁だ。 上の口にも下の口にも休みなくペニス、ペニス。騎馬戦から引き上げるや即座に乱交セックス再開。もはや男と男の間に挟まれるのが定位置の共有女は、口も膣もズブズブに潤ませて、飽くなき欲求を受け止めている。潤んでいるのはその目も同じ。但し、悲しみの為ではなく、単純な苦しみの反動だ。 「ウゴッ、カハッ!」 森岳の射精が喉に粘ついて、有紀はむせ返った。 「ほら、歯立てんじゃないよ」 ペシペシと軽く頬をはたく口内種付け男。彼の手の平を苦悶の涙が濡らす。運動場このかた、頬を伝う筋は乾く暇がない。そこをペッコリへこませて、言われるがままネバネバ汁を吸い取る女。その口は女陰に等しく男根を包み込む型へすっかりしつらえられていた。 森岳を吐き出してもぽっかり開いたままの口淫膣。アーンして、次の肉棒を受け入れる。次は沼尻だ。友人が終わると、当たり前にその跡地を使いだす。 「美人の口マンコはいいなあ。どうしてこう、顔かたちで気持ち良さが違うかねえ」 そんな感想を述べながら、彼は他人妻でイラマチオを愉しんだ。彼からしてみれば、有紀は年増の派手な美人妻という印象でしかない。羽根沢や森岳もそうだ。あまり詳しくは素性を知らないし、まして恨みなどなかった。ただ集団で辱められている淫乱女と出会ったというに過ぎない。 「思い出しますねえ、この奥さん見てると」 藪塚が依然活発な剛直をしごきながら言った。それは彼を含む新入り七名に共通の体験のことを指していた。 「ああ、そういえば、前にもマワしたことあるんすよね」 先程ちらりと話したことを勘良く思い出して、慶介が話を振った。 「そうそう、あれもいい乳マンコだったなあ」 藪塚は些か優越感に浸りながら、後輩達に語リ出す。 「デカかったんすか、その女も」 横から浩樹も話に加わる。 「おう、相当デカパイだったな」 「このおばさんと比べたら?」 「う~ん、甲乙つけがたいな。この奥さんも相当デカいからな」 「え? このおばさん位あったんすか。爆乳っすね」 三人が話していると、鎌先もそこへ口を出す。 「だから、こんな恥ずかしい乳ブラブラさせてる女はな、結局ヤりたくてヤりたくて仕方がないんだって」 「ハハハ、そうかもね。この奥さんもこんなヘンタイボディーじゃ、一本のオチンチンじゃ満足できないんだろうね。毎日オチンチン欲しくて仕方ないんだろうね」 友人の解説を受け、そう言ったのは矢板だ。彼は言いながら、そっと服部の方へと近づき始めた。次の順番を狙っているのである。 「いやハハ、恥ずかしいんだけど、いいよね」 誰に言うともなしに言って、笑いを誘う。 「いいよいいよ、ヤりなよ、おじさんも」 慶介が調子よく囃し立てる。 そのやり取りに急かされたというのでもないが、服部がちょうどフィニッシュを迎えた。 「オウ、金光さんの奥さん……オウ、そんなにオマンコしゃぶりついて……オ、オゥフ、あ~、す、吸い取られる」 彼の印象によれば、有紀の淫穴は吸着し、また収縮し、淫棒から注入される精液を、一滴余さず抜き去ろうとしているという。やがて、彼が当面満足して離れると、時間差を置いて鈴口から溢れ出た白濁汁の残りが床に垂れた。これと同じものが、有紀の腹にたっぷりと残してゆかれたのである。 「ではでは、恥ずかしながら」 順番待ちの矢板が、これまた当たり前に連続生殖に挑む。彼が抑えるまでもなく、回され女はまるで解剖台の上のカエルのように仰向けで股を開きっぱなし、また指で開くまでもなく、女陰は男根の跡をさらしてスッポリくり貫かれっぱなし。簡単にその淫汁の海へ硬直をズブリと沈め込んだ。 「おおっ、これこれ。久しぶりだなあ」 矢板は感嘆しながら、そろそろと腰を振り下ろし始める。彼の痩せた尻のえくぼが、動きに合わせて時に影を濃くした。 高かった陽もようやく落ちかかっている。騎馬戦も終わり、大会はいよいよ大詰めだ。 「もう少し早く気付いていればなあ」 袋田がボソリと呟いた。 一方、彼の部下は後輩達相手に例の経験談を本調子で語ろうとしていた。 「その人、うちの温泉のお客さんでさあ――」 しかし、その会話は突然扉を開けて現れた人物によって中断させられた。一瞬緊張の走った現場であったが、それが“身内”と分かると高橋、花村をはじめ、見知った一同に安堵が広がる。 それは鈴木であった。鈴木は暗がりの中で目を凝らしつつ、しばしキョロキョロとしていたが、やがて目当ての人物を探し当てたと見え、ズカズカとその人の方へ近寄っていった。もっとも、また知らない面々が増えていることにギョッとしはしたが。 「服部さん、ちょっとちょっと」 彼は小声で呼んで、服部を手招きした。小林の手はず通り彼がここに来ているであろうことは、先程窓から見えた人馬の状況からも確かだった。島田もそれを見越して策を練ったものだ。すなわち、鈴木は島田との話し合いで浮上した策に従い、服部の本業を必要として来たのであった。 〈つづく〉 |
* 「おい、よそ見すんじゃねえ。とっととしゃぶれよ」 口腔を占める花村が、有紀の髪を引っつかんで前後に揺すった。“しゃぶれ”とは命じているが、これはもはやイラマチオだった。陰茎をくわえさせ、ひたすらに自らの手で相手の頭を動かして勝手に口と交尾している。 有紀はすっかり全裸だが、そのように被服を剥いだのが花村である。そもそも、体育館に入る寸前から彼は上下もろとも脱がせていた。そうして彼女を抱え上げ、すぐさま挿入に及んだのである。彼もまた、高橋の挑戦を見て奮い立ったのだ。 「オ、オゲ……」 白目を剥いて正体もなく、有紀はされるがままだ。床板へ直に尻をつく慶介の腿の上に半身を起こし、両の乳房を祥吾と雅也に弄ばれ、一つ体で四人相手の組体操である。一団は、もはや舞台の上に引っ込むことさえやめ、体育館に入ってすぐ横の床でおっ始めていた。 「――家族の後ろにいるのに、グチョグチョに濡らしてんだよ、コイツ」 高橋は武勇伝を続けている。相槌を打つのは浩樹だ。 「ていうか、家族の後ろでヤられるから、興奮してたんじゃないっすか」 「そういや、前に居てたの息子? だよな」 竜二が剛直をさすりながら、後輩に問うた。 「そ、そうっす」 応じたのは克弘。その“息子”佳彦の一学年先輩だ。彼は今、同級の俊之と共に、祥吾と雅也の後釜として乳遊戯に興じていた。底なしのミルクが、彼らのペニスにもまぶさっている。 二人もまた、佳彦とは日頃からの付き合いがある関係上、その母親を辱めることには特別な感情があった。先程は、彼女と肉体関係を結んだ後、わざわざ息子に会いに行った程、青い性的趣向ながら一種の傾向を有している。それ故に、目の前の会話には独特の興奮を禁じ得なかった。勃起が益々隆々となる。 「うわぁ、息子の後ろでマンコかよ」 浩樹が呆れ顔で笑った。高橋がどんどんと調子に乗ってそれへ付け加えていく。 「しかも、そいつの背中にデカパイ押し付けてよお。思いっきりイきまくってやんの」 「マジで変態じゃん。最低っすね、この母ちゃん」 「そいで、なんか言ってたな。『お母さん、チンポ好きだから運動会中でも我慢できないの』とか、『あなたの背中で、お母さん今、ザーメン中出しされているの』とか」 「げえ……ヒくわ。ヤだわ、そんな母ちゃん」 言いながら、浩樹は慶介と交代した。 「どスケベっすね、この女。こんなマゾ、ほんとに居るんだ」 立ち上がった慶介は、会話に加わりつつ、使い終わった肉棒を花村同様口で清めさせる。有紀の口角から白いあぶくが垂れた。 両乳房にも、新しいあぶくが白く粘だつ。乳交尾による精液が母乳と混濁したものだ。友母に射精しながら当人達は思った。 「(アイツ、背中越しに自分の母親が犯されてんのに気付かなかったのかよ)」 「(後でまた顔見に行ってやろ)」 そんなことを考えると、劣情汁がどんどん込み上げてくる。二人はプルプル震えながら、後輩の母にそれをぶっかけた。 オートメーションで順繰り使用されていく肉便器女。克弘・俊之が終わった所へ、恵太・優斗が収まる。いずれ浩樹が済めば、竜二が引き継ぐだろう。当たり前のことだ、輪姦だから。 しかし、その既定路線には時折修正が加えられる。もっとも、精液便女にとって結末が変わる話ではなく、なんとなれば更に悪い状況となるのであるが。 * 「あ~運動した。運動したら疲れたなあ。なあ? 佳彦」 金光は自分の定位置であるテントに帰るや大きく伸びをした。彼の後を追って息子が来ている。 「う、うん……」 佳彦は全く同感せずに、曖昧に相槌を打った。頭の中では、先程の競技中に母が呪文のように詠じていたセリフが巡っている。 「――好き」 あの時、確かにそう聞いた。なぜ急に告白したのだろうか。いやいや、果たして自分のことだろうか、そうではないのではないか。改めて彼は考え込む。 佳彦は母が嫌いではない。というより、彼女の存在を深く考えたことがなかった。叱られたことはない。勉強しろとも言われない。ただ、母自身の邪魔をしたり、彼女に恥をかかせるようなことをすると烈火のごとく怒られはしたが、欲しいと願ったものは何でも買ってくれたし、自分の部屋を始め、テリトリーには全然干渉されなかったから、まず都合のいい存在ではあった。 母は、料理をしない。洗濯も掃除もしない。それらは全て外注に任せている。そもそも、子育てというものをしないと言っても過言ではない。母親の仕事は、三者面談と参観日に顔を出して文句を言う位だと思っている。そしてそれは、佳彦にとっても違和感のないことだった。 母は、毎日のようにスポーツジムに通っている。いや、その内の何日かは別の習い事だったかもしれない。月に何回かは東京へも行く。何しに行っているのかは知らない。聞いてみようとも思わない。家に居る時は、通販で買った健康器具で運動している。器具は大量にある。小さい頃、興味本位でその一つに触れ、こっぴどく怒鳴られた。理由は分からなかったが、ともかく母の物に触ってはいけないことを学んだ。 彼女が居ようが居まいが、佳彦としてはテレビゲームで遊べれば文句はない。自動的に供給される料理を食べていれば、餓えることもないわけで。余談だが、その料理は家政婦の誰かが作っているものだと思っていたが、つい最近になって、どこからか配達されてくるものだと知った。 「んん? なんだ? なんだか騒がしいな」 寝落ちする寸前だった金光が、寝ぼけ眼をこすって唐突に辺りを見回しだした。確かに、人垣が妙にざわめいている。 「ん? どうしたどうした」 面倒くさそうに彼は、パイプ椅子の上で背筋を伸ばした。佳彦はまだぼんやりとしたまま、その父を見た。 父は多忙であり、家に居ない時間が長かった。家に居ても、来客を迎えていることが多い。そう言えば、その応対に出ていくのが母の主な仕事であった。 父はたまに暇がある時だけ子供を構う。と言っても、三人いるから、特に年長である息子は後回しだ。気まぐれに、この本を読め、とか、明日どこそこへ来い、などと命じられる。命令は絶対だ。佳彦は、父の大声且つだみ声が怖かった。その声で、これまた気まぐれに、理不尽に怒鳴られるから尚更だった。 「あ……お母さん……?」 佳彦は、金光と同じ方に視線を向けて、ようやくその先に有紀がいることに気が付いた。彼女は、今誰かの肩に担ぎあげられようとしていた。 その身には、さっき現れた時よりも一層小さなサイズのティーシャツを着ているようで、遠目にもそのピチピチと体に張り付いているのが見て取れた。運動の成果と見えて、体型はいい。我が母の容姿を他の女と比べたことはなかった息子は、この時初めてそれに好印象を持った。 と、同時になんだか心がざらつくような、不可解な感情に彼は包まれていた。 * 「騎馬戦に出る!?」 高橋の提案に、さすがの小林もひっくり返った。 ムカデ競争で味を占めた高橋は、更なるスリルを求めた。すなわち、有紀を騎馬戦に担ぎ出すことである。 「おもしろそうっすね」 すぐさま慶介が賛同した。 「けど、騎馬戦じゃ、さすがにヤれないでしょ」 浩樹が問うと、 「ヤる? ああ、ヤんのは無理だけど、このマワされたマンコさらしもんには出来るだろ」 と、高橋はあっけらかんと答える。ここへ来て、とことん鬼畜と化した彼である。そこへ行くと、花村はまだ控えめだった。 「う~ん、すげえこと考えるな……」 賞賛とも批難とも取れる言い方で、結論にワンクッション置く。彼も妻子ある身。あまり露骨な形で人前に出るのは気が引けた。その点は、小林も同様で、卑猥な遊びに付き合いたい気持ちはありながらも、自らを危険にさらすまでの冒険心はなかった。 「なんだよ、煮え切らないなあ」 高橋が膨れる。すると、慶介が望み出た。 「俺らヤるっすよ。なあ?」 彼をリーダー格として、仲間二人も進み出る。竜二は浩樹の後を受け、五発目を発射したかったが、とりあえず後回しにして従った。 「おおっ、そうか。じゃあ、お前らに任せてみるか」 高橋は不敵な笑みで三人を馬に任命した。実際の所、彼にも花村らと同じ懸念が頭をよぎらなかったわけではないから好都合だった。 「けど、服どうします?」 有紀に着せる服のことを、浩樹は尋ねた。 「ワりぃ、どっかいっちゃったな、あれ」 花村が頭を掻く。それを受け、思案顔の高橋が、 「そうだな……おい、お前、ちょっと上脱げ」 と、突然豊かに命じた。その意図が明らかになるにつれ、慶介と浩樹が口々に驚きの声を上げる。 「え、マジっすか!? こんなガキのやつ入んないでしょ」 「このデカ乳は無理ですって」 しかし、高橋は卑劣な笑みで返す。 「大丈夫だって。体操服は伸びるから。これ位がちょうどいいんだよ」 この議題の中心人物でありながら議論に全く参加させてもらえなかった有紀は、今しも口と胸と股間からブクブクと白濁泡を吹いていたが、着せ替え人形よろしく、男共の手によって勝手に着替えさせられるのだった。 * 「エー!? ウソでしょ。見てあれ」 それを見た女が驚愕して叫んだ。彼女の仲間達とて、言われるまでもなく目を見張っていた。 ざわめく人々の視線の先には、今日何度目かにグラウンドに帰ってきた噂のモンスター、有紀の姿があった。衆人が驚いたのは彼女がただ戻ってきたからではない。 「なに……あの格好……」 ある女は息を飲んだ。それは、有紀がピチピチの体操着に身を包んで、あろうことかへそを丸出しにしていたからである。へそだけではない。半ズボンもかなり小さく、あぶれた尻肉は垂れ漏れ、さらには割れ目の上部までもが背中続きに見えているのだ。ローライズどころではないし、大体体操服にローライズなどない。 「ちょっ……あれ、ダメでしょ」 ある者は出場の中止を検討すべきだと思ったが、果たしてそうはならなかった。何事もなかったかのように、競技は開始される見込みだ。 噂は瞬く間に広まりゆく。それにつれ、群衆の視線はただ一か所に集中していった。“露出狂”“変態”“キチガイ”そう言った声が口々に漏れる。もちろん、女性からの非難が圧倒的だ。 その内の一人は、 「信じられない」 と、半ば悲しげに口を手で覆った。それこそ、有紀が今着用し、衆目を一身に集めているあの体操着の本来の主、豊の母であった。彼女は無論知る由もない、我が子の服が露出プレイに利用され、あまつさえ我が子を含む十九人もの男から凌辱された女の恥部に密着しているとは。その布地には、下着をつけていないが故にダイレクトに、大量の輪姦汁が染み込んでおり、やがて豊の母が洗濯する際に、その顔をしかめさせることとなるのである。 〈つづく〉 |
* 「おい、ちょっとアンタ」 鞄を抱えて通り過ぎようとする前原を、島田が呼び止めた。 「な、なんでしょう」 不意な制止に動揺を隠せない前原。それを、島田は校舎内へ誘導する。 「い、急いでいるんですが」 前原は抵抗したが、ギロリと睨み付けられ、おまけに傍らに現れた鈴木にも退路を塞がれ、さらにまた見覚えあるような顔が後ろから現れて、不承不承ながら従った。元来後ろ暗い彼である。 一行は校舎二階の部屋へ入った。教室ではなく、様々な教材が乱雑に押し込まれているが、一応会議テーブルとパイプ椅子のセットは用意してある部屋だ。 「なんなんですか一体」 席に着くなり、前原が語気を強めに言った。彼の最も気になるのは最後に現れた男である。淡い期待がまだあった。指標となる男の出方を彼は窺い構えた。 「何って、アンタ」 不審そうに島田が眉根を寄せる。それと同時に例の男を見た。そいつが言葉を引き取って言う。 「さっきの件ですよ。ほら、体育館の裏で」 「(ああ、やっぱり)」 見間違いではない、有紀の輪姦現場を目撃した時出くわしたあの男だ、と前原は確信した。地の人間ではない故に一度見ただけの人間の顔などあやふやだ。ひょっとしたら違うのではないかと、そうすれば知らぬ存ぜぬで通す道もあり得ると期待していたのだ。しかし、今その方針は消えた。 「ああ、やはりあの件で……」 「“あの件”ってあなたね、他人事みたいに」 比嘉がまくし立てる。これは前原の失策に見えた。だがまだ取り返せる範囲内だ、と彼は急いで計算した。 「大体あの時、“誰か呼んでくる”って――」 「い、いやあ、それがですね、旦那さんに捕まってしまいまして。――あ、わたくし金光さんの顧問弁護士をしているのですが――」 前原は語り出した。小賢しい男はあえて素性を隠さない。かつはまた、巧みに真実を織り交ぜて話す。嘘の上手い人間のやり口だ。 「確かに、奥様のことは、その……お気の毒とは存じますし、それにまた、事態を早く収拾、いや彼女を救出する必要はありましたが、さりとて金光さんに真相を告げるのが果たして良いものかどうか……やはり相当なショックをお受けになるでしょうし、それに彼のお立場から言っても――」 「ほお、弁護士様は冷静でいらっしゃる」 鈴木が、彼としては珍しくきつめの毒を吐いた。 「いえいえ! そうではありません。とにかく、金光さんをその場に留め置いて――現場には、そちらの方がいらっしゃったので……」 前原はチラリと比嘉を見た。比嘉は益々厳しい目つきで見返している。 「後はわたし一人に任せると? 随分都合のいい話だ。わたしだって危ない立場かもしれないのに」 「そうです、そうですよね。虫のいい話です。おっしゃる通り」 前原は方針を微修正した。 「ですが、雇われている都合上、どうしてもクライアントを第一に守らなければならない。さっき、そちらの方からご指摘頂いたように、職業柄どうしても冷酷な判断をしがちなのは――」 「いや――」 黙っていた島田が口を開く。 「すみませんね、お話を遮って。その前にまず、何よりも先にそちらからご質問すべきことがあるんじゃないですか?」 「え……?」 前原は焦った。その顔を三人が一斉に見つめている。しかし、解答は出てこない。 やがて、島田が答えを出した。 「事件は起きてしまった。じゃあ、結果はどうなったのか。当然知りたいと思いませんか? いくら主人が大事だと言っても、そのお身内、しかもその動向が主人の今後に直結する問題となれば――いやいや、それ以前に人として彼女を心配すべきところとわたしなんかは思いますがね」 「あ、ああ、いや、その……」 前原は視線を落とした。こんな安っぽい探偵小説の犯人みたいな責められ方、とイライラしながら、一方で頭をフル回転させて論理構成を試みた。 「それはですね、ただ単純に、もうあなたがたが保護されたのだろうと推察しただけで。え? だってそうでしょ? でなかったら、あなた達こそどうしてそんなに落ち着いていらっしゃるんです? 早く助けて、犯人を――」 しかし、それに耳を貸すことなく、島田は畳み掛ける。 「奥さん、先程の競技に出ていらしたんです」 ドキリとして、前原は固まった。ただ、周囲にはそれと悟られぬように、全神経を集中させて次の言葉を待つ。それ次第で採るべき方策が決まると。 「(どっちだ? どう出る?)」 「あんな目に遭われたのに、よく出場されたと思いますよ」 好意的とも否定的とも分からない抑揚のない声音で島田は話す。 「それに――」 「(――来るか!?)」 緊張が前原を取り巻いた。 「あなたも、出ていらしたんですね、さっき。だから聞かなくてもご存知だったんだ」 「(来た!)」 「名簿に無かったので、最初は分かりませんでした。弁護士さんだったのですね」 横から鈴木が追加情報をもたらす。 「どうして最初からそう言わないんです?」 比嘉が先程よりややトーンを押さえてなじる。 「ああ……」 前原はため息交じりに一気にうなだれた。作戦は決まった。ここからが彼一流の芝居の始まりである。 「……ええ、出ていました。それも、彼女と同じグループで。わたしは……わたしは……――すみません、さっき職務だなんだと言いましたが、実は――」 彼は、涙を流さんばかり真に迫って訴えた。 「……そう、怖かったんです。仕事という以前に……――白状します……巻き込まれたくなかった。わたしは、弱い人間――」 「“巻き込まれたくなかった”? ですって?」 前原の熱演も、しかし茶番とばかり一蹴し、比嘉が冷静に疑問を呈した。 「ある人がね、見ていたんですよ」 鈴木が静かに付け足す。 「(なんだ? どこまで知られている?)」 雲行きの怪しさに前原がまた身構える。もっとも、ムカデ競争中の一件を傍観していたことを責められるにしても、泣き落としで当面押すつもりではあるが。 「まさか、運動会中にあんなことを……」 鈴木が顔をしかめる。 「公衆の面前で白昼堂々よくもまあ……」 比嘉も侮蔑の表情を浮かべる。 「やっぱり、あなたですか」 島田が全てを引き取って言った。 「この一連の件の首謀者は」 「は?」 前原は耳を疑った。 「一連?」 伏せていた顔を一気に振り上げる。 「はあっ!?」 * 「アハハ、爆笑もんだったな、さっきは」 高橋は狂気じみた笑いを上げた。彼の見下ろす傍で、骸のように伸びた女体が当たり前に性処理玩具にされている。今の担当はルーキー翼、二周目である。既に最若トリオのうち二人、豊と聡は終わり、それぞれ無事に二発目を彼女の掃き溜めに放出していた。 「ぱないっすよ」 「冒険がすげえ」 「チャレンジャーだなあ」 高橋をおだてるのは、こちら不良トリオ。先程の一件に接して新たに勢いを得た怒張を、手に手にしごいて次を待っている。 一団は運動場を足早に去り、例の隠れ家へ戻っていた。 「すげえ度胸だなあ。あの発想はなかった。感心するわ」 交合中の女体を左向きへねじらせ、その肉乳球の谷間へ勃起を挟んでしごきながら、小林が浮かれて言った。汗と精液にヌルヌル濡れた脂肪肌が、孕ませる気満々の生殖棒をズリズリ摩擦する。その運動のさ中に、プシャップシャッとミルクが迸る。 「へへえ、フランクフルトのミルク和え」 肉茎から陰毛にかけて子育て汁を浴びながら、嬉しそうに彼はつぶやいた。それを聞き逃さず、 「すげ……」 と、感嘆した者がいる。傍らで見ていた祥吾だ。金光家には何度も出入りしているが、同級生の母がいまだ母乳を出すことをこの時になって初めて知った。実際には先の交わりの時からにじみ出ていたのだが、想像だにしなかったことで気づかなかったのだ。 「おう、どうだ、一杯やるか?」 酒でも勧める様な調子で、小林が気を利かす。祥吾はゴクリと生唾を飲み込み、隣に居る雅也を見た。 「エー? けど、汚いよ……」 雅也から見た有紀は、もう汚らしいものだった。濡れてテラテラ光っている乳房も、グラビアなどとは似ても似つかない程生々しく見えて、少年をして躊躇させた。 他方、相方はもう踏み出していた。膣役から解放された柔球の内右の方を持ち上げて、両手でギュッと搾ってみる。 「ワッ!」 すると、噴き出した汁が顔面にぶち当たって、彼は悲鳴を上げた。 「ワハハ、顔射されたな」 見守る小林が笑う。 祥吾は照れながら、今度は加減して下の方へ乳首を向けて、下へ下へとギュウギュウ搾った。スベスベとした皮膚はまるでウナギのように時につかみにくくもあったが、そこはボリュームがある為に、ちょっと力を込めると難なく鷲掴みに出来た。その根元から先端へ向けて、両の手で搾りに搾る。すると、出るわ出るわの新鮮なミルク。 「うっわ、スッゲー出る」 にわかに快活になって、少年は喜んだ。続々とミルクサーバーから噴射する乳汁は、腹を伝ってへそに水たまりを作った。それでもまだ止まらない。まるで、今朝から腹にたらふく呑まされた白濁汁がそこに溜まっていたのではないかという位に。 今度は、左の乳房にも手を伸ばす。そうして乳輪近辺を片方ずつ握り、左右交互に引っ張って、ビュービュー母乳を飛ばす。 「ウワアー……!」 言葉にならない歓声が、後ろの少年達から漏れる。この遊びが羨ましいのだ。完全に玩具に対する憧れと同一である。 現プレーヤーは、しかし観客に頓着することなく、メインの行動に出た。すなわち、飲乳である。ゴクリゴクリと喉が鳴る。 「吸い付いて。それから乳首を軽く噛んで引っ張ってみろ」 見届け人のアドバイスを得て、吸い付いた右乳首を甘噛みしてみる。 「ンヒッ!」 骸だったはずの母体から、軽く呻き声が鳴った。 「美味いか?」 「うん」 問われて、祥吾は迷わず答えた。本当は味などよく分からなかったが、女乳に吸い付いているだけで不思議と満足感があった。 彼を見ていて、黙って追随したのが雅也だ。相棒の満足げな様子を見て、好奇心が勝ったのである。彼は、祥吾から左の乳房を奪うと、大口開けてそれへかぶりついた。 「ウィイヒッ!」 悲鳴を上げて、ビクッと痙攣したのは有紀だ。絶望の淵から生還し、泣きそうな顔で下を見た。そうして、また絶望に落ち込む。 「アァ……」 またしても飼い犬に噛まれている、今は手ならぬ乳首だ。散々こき使ってきたガキ共が、各々我が左右の乳首を歯で引っ張っているのが目に飛び込んできたのだ。口腔を占める花村の所為で相好を歪ませながら、彼女は目を裏返した。 雅也の参入と前後して、翼が終わり、慶介が取って代わる。彼は前方の後輩達に配慮し、背面から挿入して女体の半身を起こさせた。 「なあ、吸うのもいいが――」 小林は自身の勃起を弾いて、乳房の二人に語りかける。 「こっちでも味わってみな。さっき見てたろ。たまんないぜ?」 言われて、二人は弟子よろしく素直にすっくと立った。そして、柔らかな塊へ硬い塊を押し付けてみる。 「ハアァ……!」 裏筋に滑らかな感触を得て、雅也が震えた。ちょっと腰を引いて、再び押し出す。硬直した芯はどこまでもめり込んでいった。 祥吾も面白がって、どんどん押し付ける。ツルリと滑って腋の方へ流れてしまう。今度は手で対象を持ち上げ、自身の上に乗っけてみた。すると、重みに耐えきれず、さしもの剛直も床を向いてしまう。下腹部に力を込めてみるが、やはり持ち上がらなかった。 友人も同じことを試みた。巨大な乳房、片や小ぶりの陰茎なので、持ち上げた膨らみの下に二本ともすっぽりと覆い隠されてしまう。そこで各自ズリズリと動いて快感を探る。 「どうだ、楽しいだろうパイズリは。巨乳はな、こうやってチンポに遊んでもらうオモチャなんだよ」 師は持論を展開しだした。 「アイドルだの女優だのっても、要はおっぱいでチンポしごくのが仕事。乳のデカい女はみんなヤリマンだから、乳マンコする為にデカ乳ぶら下げて生きてるんだぜ」 ご高説を背景に、両名はその“デカ乳”一つ一つをそれぞれ相手にして、夢中で“乳マンコ”に勤しんでいた。女一人の両乳房に少年二人が腰を振って交尾する。小さな尻二つが並んで、女の上半身の前でヘコヘコ前後に揺れている。 途中で思いついて、祥吾は乳首へ亀頭を押し付けた。コリコリに凝り固まって勃起した乳首。その赤は、初々しい亀頭の色よりもどぎつく赤黒く。 「(なんだ。偉そうに威張っていたって、おばさんは結局こんな恥ずかしいことされる乳マンコじゃないか)」 祥吾は心で有紀を嘲笑った。が、それは半ば強がりでもあった。ただでさえ敏感、経験不足、過剰な興奮の中で、局部をこするものあれば何でも性処理に使える年頃。まして、女の乳肉は刺激が強すぎた。もうずっとさっきからプルプル震えて昇天を我慢している。 その点は、雅也もだ。同じく突起を突起でめり込ませて、そのまま動けずにいる。ちょっとでも動けば、すぐに漏らしてしまいそうだった。 「なんだ、お前ら、膝ガクガクじゃねえか」 気付いた小林がニヤニヤ笑った。 「よおし、イけ。乳マンコに中出ししてやれ。ぶっかけてやれ」 その許しを受けるのと、二人が漏らすのとほとんど同じだった。彼らは熟母の肩をがっしりつかみながら、二人して、胸板近くまで押し込んだ脂肪球の中央へ、母乳よろしくザーメンを噴射していた。 陥没した乳首の皺の中へ、トロトロの子種汁が入り込む。子育ての為の汁と子作りの為の汁が混ざる。負けじとミルクタンクが、尿道の方へ母の汁を押し返す。まるで反抗期の息子へ、母の偉大さを思い出させようとするかのように。 雅也は恍惚と射精しながら、女を見下ろして思った。 「(オレ、やっぱ嫌だな。こんな汚いやつ飲むの)」 * 「ネー、お母さんは?」 そう尋ねようとして、瑞穂はセリフを飲み込んだ。もう何度も発しているその問いに、姉が納得のいく解答を返してくれたことはなかったからだ。彼女が、少し大人になった瞬間だった。 とはいえ、まだまだ幼い瑞穂は、いまやシートに大の字に寝そべってチュパチュパ指を吸っている。もういい加減、母の乳が恋しい頃合いだった。いまだに乳を欲するのは、母の乳の出が止まないからか、それとも彼女が欲する故に乳の出が続くのか。あるいは、そのどちらもか。 ただ、いずれにせよ確かなことは、娘の物であるべき母親の乳房は、男根の慰み物として交尾に使われる膣同様の生殖器へと変貌しており、あまつさえ娘の口ではなくオスの尿道に授乳している最中であるから、彼女がこの後すぐに飲むとしたら、そこには普段口にしているのとは違う味の、粘ついた白い液が混じっている確率が高かった。 〈つづく〉 |
その光景は、母親にとって一つの地獄にほかならなかった。 「いや、オレいいですって」 タイガは拒んだが、先輩の圧力には敵いそうもない。他方のコウは、むしろ期待満々といった感じで受け入れ態勢を取っている。すなわち、四つん這いとなり、尻をタイガの方へ向けて。 「やめて……」 ミナミは蚊の啼くような声でつぶやいた。無論、その意思は誰にも通じない。 タイガが密着すると、こちらに向いているコウの表情が一瞬苦悶に歪んだ。 「ンンッ……!」 眉を山型に垂れさせて、切なそうに喘ぎを漏らす。その様を見たレイコが、ニンマリと笑みを浮かべながら嘲った。 「あらあら、女の子みたいな声出すのねえ」 すると、それを聞いたコウがますます表現をあからさまにしていく。 「ン、ンフゥ……アン、アン、アァー……ッ!」 レイコの形容通りだった。まだ声変わり前の彼は、女子のように甲高い声で啼いていた。それは、母親の知らない声、そして表情だった。 ミナミの頬を涙がひと筋伝った。 「イヤ……」 届かない言葉を漏らす。もう母の願いが届かない場所へ、彼は行ってしまった。目を背けたい眼前の現実ながら、しかし、ミナミは片時も目を離せないでいる。その目の前で、レイコの問いかけにコウが答えている。 「ボクのケツマンコに、ア……タイガ君のおチンポが、ア……入って、ア……います」 「気持ちいいの?」 「気持ちいい! アン……おチンポ気持ちいいですぅ……」 それを聞いたタイガが、背後から文句を言う。 「おい、気持ち悪いこと言うなよ。オ、オレはホモじゃないんだからな」 コウの尻をつかみ、それへ腰を打ち付けながらだ。するとその口、ならぬその尻の穴を、ジンが塞いだ。 「ン、ンブッ! ジ、ジンさ……」 ジンの――かつてミナミが愛した男の道具が、今明らかにタイガの体内に埋まっていた。いつかミナミが受け入れた時と同じように。これで三人の男が繋がった。 「もうイヤ、もうイヤ! もうイヤ、もうイヤ……!」 ミナミは激しく頭を振った。金縛りのような状態からようやく解き放たれ、今度は錯乱状態となって駆け出す。 と、その後ろから現れた男達が彼女を制止した。 「お、なんだ、この前のデカ乳母ちゃんじゃん」 「あ、ハハ、勃起くんも居る。てか、勃起くん犯されてんじゃん。何? そっち系だったの? ハハ」 そう口々に言うのは、以前にCM撮影で知り合ったニシナとイツキだ。 「もうイヤもうイヤ……」 ミナミは彼らを顧みることなく、コウへ飛び掛かろうとする。 「おい、待てって。息子ちゃんもヤッてんだからさ。オレらもヤろうぜ」 イツキはそう言うと、強引にかつスムーズにミナミの背後から合体した。そしてそのまま床に腰を下ろすと、彼女の腿をつかんで開脚させ、結合部をコウへと見せつけた。 「ほら勃起くん、見たまえ。君が産まれてきた穴に、オレのチンポ入ってるぞ!」 コウはそれを聞いても理解しているのかしていないのか、虚ろな目でただただ幸せそうに口元を緩ませているだけだ。その横からニシナが、ある箇所に気付いて指摘した。 「ていうか、君今日もすげえ勃起してるなあ」 それは既にミナミも薄々感づいていたことだ、タイガに尻穴を犯されながら、息子の陰茎が急角度で硬直していることには。それは、あのCM撮影時、我が肌で感じた時の比ではなかった。ほとんど腹と平行になる位勃っているのだ。 「もうイヤもうイヤもうイヤ……」 ミナミの顔を涙と鼻水が埋め尽くす。息子が同性愛者になると、母親は自分を責めるようになる。ここに至って、彼女は初めて後悔を覚えた。自分の育て方が間違っていたと。 そんな彼女の中へ、イツキの精子が垂れ流される。 「おお、出る出る。まだ結構出るわ。勃起くん、弟と妹どっちが欲しい?」 「バーカ、こんだけマワされた後で、お前が父親なわけねえだろ」 ニシナは友人にそう指摘しながら、彼が使い終わった穴へすぐさま自身も挿し込んだ。 「そうだよなあ」 イツキは思案顔で、今しがた種付けを終えたばかりの男根をぶら下げて、射精相手の息子へ近づいていった。 「君の母ちゃんはヤリマンだからなあ、輪姦大好きっ子さ。……ヤリマンの子は、やっぱりヤリマンか?」 そう言って、コウの頭を撫でてやる。コウは熱に浮かされたように頬を紅潮させ、艶っぽい息を吐いていた。その顔の先で、彼の母は性交渉中だ。今度は組み敷かれて、上から下へと肉棒で掘削されている。 「タイガも、ミナミのこと輪姦したんだよな?」 ジンが彼を犯しながら問いかけた。 「うん……」 タイガはしおらしく肯く。その表情は以前と一変していた。 「しかも、コウの目の前で。コウのママだって知ってて、わざわざ見せつけたんだよね」 「うん……」 「ひどいね。自分は肛門におチンチン入れられてイきまくるマゾのくせにさ」 「ウゥ……い、言わないでよ、ジンさん。ぼ、ぼく違……」 ジンは相手を優しく責め立てながら、ねちっこく腰を回した。それにつれ、タイガは目を裏返しつつ、どんどん呼吸を荒くしていく。 「何が違うのさ。謝んなよ、ほら」 「ご、ごめんなさい。コウのママ輪姦してごめんなさい」 「ちゃんと、ミナミにも」 「ごめんなさい、おばさん。ひどいことして、ごめんなさい。……ああ、もう」 謝罪する彼の口元からダラダラとよだれがこぼれ落ちた。肛門交尾の快楽に、名子役もすっかり完敗だ。 先輩は、しかし容易に堕落を認めない。 「そんなんじゃダメだよ。ほら、ちゃんと今の自分が何されてるか言って。変態だって認めて謝らなきゃ」 「うう、ジンさん、もう許して。お、おかしくなる……チンポが、チンポがいいっ! アッ、ヘ……アナル気持ちいいよぉ」 そこには、視聴者に愛される姿も、天狗になって高慢ちきに振る舞った面影も、全く見えなかった。もっとも、ミナミが彼を見て溜飲を下げることはなかった。この期に及んで、彼の変貌ぶりなど、もうどうでもよかったし、そもそも眼中に入らなかった。 「アッ、ヒッ、もダメ。おばさんも、コウもごめん。ア、イく、中出す、オレ、コウ、オレ、コウの中にぃ、アアァー、ジンさん、ア、ア、ア、イヒュゥ~、イ、イ、イ、イく、イくッ、イぐぅ~…っ!」 タイガは悶絶してコウの背中にきつくしがみついた。瞳を潤ませて、コウが彼を受け止める。期せずして、ちょうど同じ時にミナミも射精を受けていた。二人揃って体内に精液を注がれた親子である。 「アー……」 天井を見上げて、ミナミは呻いた。その目に智慧の光は見えなかった。股は開きっぱなし。使われた穴もまた開きっぱなし。 ふと、イツキが言った。 「そうだ。折角だから、親子でヤッちゃえば? 勃起くん、ほら、それ母ちゃんに入れてやれよ」 「おいおいマジか? 近親相姦か?」 面白そうに囃し立てながら、ニシナはしかし、タイガの方に興味津々だ。 「君って、テレビでよく見る子だよね。へえ~そういう趣味なんだ」 「あら、あなた、興味あるの? どう、よかったらヤッてみない?」 横合いからレイコが口を挟む。それを受けて、ジンが合体を解いた。 「ア……」 引き抜かれる時の刺激と、名残惜しいという感情からタイガが切なげに喘ぐ。その後、レイコに促されるままに仰向けとなって、ニシナに言った。 「よ、良かったら、ぼくのマンコを使って下さい。ぼくは、変態肉便器です」 それまで渋っていたニシナだったが、好奇心が勝った。彼はタイガに入った。 「アアアーッ! ぶっとい!」 目を白黒させてのけ反るタイガ。挿入されるや、途端に彼のクリトリスも硬さを帯び始めた。 「ウフフ、こっちはわたしが」 レイコは素早く彼に跨ると、それを陰裂にくわえ込む。食い物にするとはまさにこのこと。大人達は少年をおもちゃにして愉しんだ。 一方、もう一人の子役は、イツキの介添えでステージママの傍へ来ていた。彼女は気だるそうに股の間へ彼を招き寄せる。 「アー……お、おいで……コウ。もう……もういいのよ。お母さんんの中においで。お母さんと、お、オマンコ、して?」 コウはその前で立ち尽くしていた。彼の目は冷たかった。さっきまでジンやタイガと交わっていた時とは真逆の、冷めきった表情だった。そして、まるで汚いものでも見る様な目で、母を黙って見下ろしていた。 「コウ、来て。いいのよ、ほら」 ミナミは手を伸ばしかけた。と、それとコウが歩みを始めるのとほぼ同時だった。但し彼は、母ではなく、ジンの方へと駆け寄っていた。 「ジンさん、ヤらして」 ジンはミナミの方を向いて苦笑しながらも、コウの為に四つん這いになってやった。コウは嬉々として彼の尻に、あのいきり立った肉棒を突き刺す。 ミナミは状況が呑み込めなかった。バタンと床に後頭部を落とした。再び天井を見る。 「あ……? あ、あ、あああああぁ~……!」 彼女は発狂した。精液まみれの股間から、ジャージャーと小便があふれた。 「あらやだ。汚いわねえ」 レイコが嘲り笑う。ジンは無感情に微笑む。タイガは快楽に酔ってだらしなく口を開け、コウは獣のようにギラギラと口角を上げた。 いつしか、ミナミの周りに男達がまた群がり出す。ハイエナよろしく、女肉をまた貪るつもりだ。ミナミは呆けたまま、彼らに消費され続けた。 〈つづく〉 |