おことわり
このブログには、エッチなことがたくさん書いてあります。まだ18歳になっていない人が見ていい所ではありません。今からこんな所を見ていると、将来ダメ人間になってしまいます。早くほかのページへ移動してください。 >googleでほかのページを検索する< なお、掲載している小説はすべて虚構であり、実在の人物・団体等とは一切の関係がございません。 |
お知らせ
「オナこもりの小説」は、エロ小説を気ままにアップしていくブログです。たまに、AV女優や、TVで見た巨乳のことなども書いています。左サイドにある「カテゴリ」から、それっぽい項目を選んでご覧ください。
小説には、連続作品と一話完結作品があります。連続作品は、左「カテゴリ」の各作品名より一話から順番に読むことができます。また「目次」には、各作品の概要などをまとめた記事が集められています。 ■連続作品 ◆長編作品 ▼「子宝混浴『湯けむ輪』~美肌効姦~」 ◆中編作品 ▼「大輪動会~友母姦戦記~」 ▼「青き山、揺れる」 ▼「師匠のお筆」 ◆オムニバス ▼「母を犯されて」 ◆短編作品 ▼「育てる夫」 ▼「最後の願い」 ▼「ママの枕」 ▼「ブラック&ワイフ」 ▼「夏のおばさん」 ▼「二回り三回り年下男」 ▼「兄と妻」 ■一話完結 ▼「ふんどし締めて」 ▼「旧居出し納め・新居出し初め」 ▼「牛方と嫁っこ」 ▼「ガンカケ」 ▼「祭りの声にまぎれて」 ▼「シーコイコイコイ!」 ▼「サルオナ」 ▼「母の独白」 ▼「童貞卒業式」 ▼「お昼寝おばさん」 ▼「上手くやりたい」 ▼「珍休さんと水あめ女」 ▼「栗の花匂う人」 ▼「乳搾りの手コキ」 ▼「妻つき餅」 ▼「いたずらの入り口」 ▼「学食のおばさん便器」 ▼「山姥今様」 ▼「おしっこ、ついてきて。」 ★作品一覧 |
閑話休題、いや、むしろ四方山話か。 ノーマルな話題、普通の巨乳の話。 たまにはヌキなしでほっこりしましょうよ。 「かとうれいこの殿堂入り乳揺れ」 まだブレイクよりちょっと前かな? 顔がおぼこいから。 この乳揺れ、文句なしに殿堂入りでしょう。 ランニング揺れ乳として完璧な理想形を表現しております。 まったくよく映像として残してくれたものだ。 この後どんどん垢抜けて顔は綺麗になりますが、この作品以上のオカズには巡り合えない。 某巨乳プロダクションの屋台骨となり、世の巨乳ムーブメントを牽引したのも頷けます。 この映像は、サブカルチャーを語る上でも歴史遺産です。 熟女になってTVへカンバックしましたが、皆様のご意見を代弁しましょう。 “乳出せや、乳! しぼんでんのちゃうぞ!” 「綾瀬はるかの演技派乳揺れwithブルマ」 売れっ子女優として押しも押されぬ綾瀬さんですが、巨乳グラドル&キャンギャルをやっていたのは周知の事実。 水着姿にしたって、お宝映像などと持ち上げるまでもなく、沢山記録が残っております。 そんな中、あえて露出度低めの動画をチョイス。 女優として演技している最中の乳揺れである点を評価しました。 ブルマ体操服も加算ポイントです。 ブルマ巨乳Love! そういえば、かつて同僚が言っていました。 曰く、「綾瀬はるかって、巨乳ありきでしょ。巨乳が無かったら、魅力8割減」。 「佐藤寛子の乳揉みマッサージ」 ちょっと目線を変えて、マッサージ映像。 合法的に乳揉みを見せられるから、アイドルのイメージビデオでは定番ですよね。 棒状の食べ物くわえさせるアレ的なノリ。 この人、地上波では昼ドラに出ていた位しか印象がない。 いわゆる“市民権を得た”とは認められない知名度かなあ。 そのドラマで見た時は、なんとなく、共演者よりお顔が大きかったような……(ほかが小さすぎたの!) 芸能人としては、細く長く地道にやっていけばいいと思うの。 そんな中で、“意外と巨乳”って感じを毎回出してくれる位のスタンスが好みです。 そういう、ちょうどいいタレント希望。 「磯山さやか&川村ゆきえのW熟れ乳」 いつからでしょうね、「三十過ぎても一線でグラビアやる人カッコいい」的な風潮の定着。 グラビアアイドルの地位が相対的に上がったわけですな。 ま、水着を続ける人らは結局、出世の“上がり”まで至っていないわけでもありますが。 それにしたって、需要があるからさすがです。 AVでもないのに。 “ダブルでどうだ”というお二人。ガチガチのキャスティング。 この人たちは、とにかくカワイイ。結局カワイイ。 もちろん体ありきですけど、お顔がやっぱ抜群ですよね。 色気はあんまり感じないんだけどなあ。 割とサバけてるイメージあるし。 でも気になるなあ。気になるんだよなあ…… 以上、同好の士なら既にチェックしていがちなベタベタ動画集でした。 テーマ:芸能人・タレント・アイドル・グラビア・RQ - ジャンル:アダルト |
* 祥吾は目の前の現実に驚愕した。後輩の優斗がセックスをしている。それだけではない。その後ろには、もっと後輩が三人も並んでいるではないか。しかもセックスの相手がどうだ。クラスメイトの母親ではないか。 「すいません、こいつだけなんで」 隣では、彼を呼びに来た友人・雅也が浩樹に説明していた。雅也も、実はついさっき自分の番を終えたばかり。その後、特別の許可を得て、友人の祥吾を迎えにいったのである。 「フーン、君もこの人の子供と友達なんだ」 浩樹はニヤリと笑って、祥吾に有紀を指し示した。彼は頷き返す。彼女をよく知っていた。家にも行ったことがある。ただ、生憎彼女の息子と友達だとは思っていない。向こうはそう思っているかもしれないが、彼の方では冷めた見方をしていた。 雅也と祥吾は日頃、有紀の息子・佳彦によく連れ回されていた。何しろわがままな奴なので辟易とさせられる場面もよくあったが、雅也は父親の仕事の関係で逆らうことができなかったし、祥吾は親が口出ししてこないところを自然と気に入られ、それぞれ仕方なく付き合っていた。普通の親は、我が子に金光を避けるように言い含めるのである。 祥吾には父親がいない。母はいつも忙しくしており、今日の運動会にも来ていない。だからついさっきまで友達の家族と弁当を食べていたが、ちょうど食べ終わった頃、佳彦が誘いに来たので、その後彼の所へ行って、彼のするゲームを見ていた。そこへ雅也が呼びに来たのである。比嘉が出くわしたのはちょうどその場面だったわけだ。 雅也は祥吾のことを運命共同体だと思っている。その連帯意識が、彼をして男達に頼み込ませたのだ。自分が有紀と性交するなら、祥吾もまた一緒にと。 それに興味を示し、率先して許可を与えたのが高橋だった。つい先程は新人らの参加を渋っていた彼だが、今回は雅也の有紀に対する特別なこだわりを見抜き評価したのである。同じ穴のムジナとして。 実際、雅也も祥吾も有紀に良い感情を抱いていなかった。むしろ恐れていた。怒られたことはあるが褒められたことはないし、笑いかけられたことすらない。いつも無愛想で、うさん臭そうに眺められてきた。あるいは、蔑む目線だと分かる程に。 理不尽な仕打ちも数々受けてきた。買い物に呼び出されたと思えば荷物持ちをさせられ、その際我が子にはソフトクリームを買い与えてやるのに、二人には礼の言葉さえ与えられなかった。彼らはただ物欲しそうに佳彦の食べるのを見つめねばならなかった。 長女の宿題をやらされたこともある。おまけにそれが教師にバれたことで、後で彼女から怒鳴られもした。こういう経験は枚挙に暇がない。 それでも逃げられないのは、すっかり恐怖心を植え付けられているからだ。彼女を犯すことは、それを彼らが乗り越えることであった。 雅也の番になった時、有紀はその前にも増して嫌がった。彼の前の連中には、その幼さ故に拒否した彼女だったが、今度の場合、相手をよく知っているから余計切実だったのである。いわば、顎で使ってきた飼い犬に手を噛まれるような感情だった。それ故、にわかに正気付いたわけだが、ペニスをはめられるとすぐにまた花村命名“オナホール”役に戻った。 「アッ、グ、アァ……!」 悔しいが、イく。息子の子分と侮っていた子にイかされる。 その顔を、雅也はまんじりともせずに見下ろした。横から高橋が女体の状況を解説してくれる。 「イッてるぜこの女。君のチ ン ポでさあ」 それを聞いた雅也は、なんとも言えない満足感を得た。 「(ああ、気持ちいい。金光のおばさんのマ ン コ、気持ちいい)」 彼は心で喝采を上げた。そしてこの幸福を、祥吾にも味わわせてやると決意したのである。 * 「ヘー、そうなんだ」 「すげえな」 克弘と俊之は上っ面で佳彦を讃えた。両人とも、やたらと上機嫌である。気を良くした佳彦は、さらに別のキャラクターを見せた。ゲームの中で育てたそれを、得意げに解説する。 「へー、へー」 聞く方はそればかり繰り返す。心ここになく、ただ話している後輩の顔をまじまじと見つめるのみ。二人が別のことを考えているのは傍目にも明らかだった。気づかぬのは、当の本人・佳彦だけ。 彼の鈍感さは今に始まったことではない。実の所克弘と俊之は、この一学年下の後輩をおだてて、何らかの儲けを引き出すのが上手かった。佳彦は彼らにため口をきき、年上ながら舎弟のように扱っているつもりだったが、実際にはたかられていただけである。 そうして今日に至っては、とうとう母親を寝取られた。無論彼は知る由もない。たった今我が母を犯してきた二人が、その男根もまだ乾かぬ内に息子の自分に会いに来ているだなんて。 現にその二本は有紀の愛液で濡れそぼっていたし、先端からは彼女の恥穴に植え付けてきた子種汁の残りが出ていた。何より二本とも彼女の肉の感触をまだはっきりと覚えていた。その肉穴から産まれ出てきた子 供と、今しがた子作りしてきばばかりの若い間男らが相対しているのである。 その状況が間男達には面白かった。彼らとて、もしも別の母親だったらこんなことを思いつかなかった。逆に息子に同情もしただろう。だが、相手は金光だ。この町では、それだけの理屈で十分だった。 「(コイツの母親にチ ン ポ入れてたんだ)」 二人は優越感に浸って佳彦を見た。 「(コイツ、母親が犯されたのに笑ってやがる。今でもバンバンハめられてんのに)」 そう思うと、彼が滑稽に見えて仕方がなかった。すっかりねじれてしまった欲望である。 彼らは浩樹に代わって本来は体育館の見張りをする番だった。ところが、祥吾を呼びに佳彦の所へ行くという雅也に接し、自分達もそこへ行こうと後からわざわざ向かったのである。 彼らの屈折したどす黒い感情は、しかし晴天の和やかな運動会場では賑やかさに包まれて目立たなかった。 * 「すっげえな、ホントにこんなガキとヤッてる」 慶介が今更ながらに感嘆して言った。 有紀の種付け相手はどんどん若返っていく。この前に終えた優斗ですら、つい先日までランドセルを背負っていた身の上だったが、今度の相手は正真正銘、現役である。つまりは通っている学校が一つ下になった。そんな相手が早々と、一人、二人と続いていく。 一人目だった豊こそ辛うじて自慰経験があった。が、二人目の聡はそれすらない。それどころか、この行為がなんなのかさえ理解していない。 「ここにチ ン ポ入れるんだぜ」 有紀の背後から女陰を開き、小林が彼を招く。聡は、言われるがままに陰茎を挿入した。意味が分からずとも、勃起はちゃんとしている。 「気持ちいいだろ」 と問われれば、素直に“ウン”と答えた。その背後から、同じく勃起した局部を露出して、羨ましそうに三人目・翼が覗いている。 年は、豊、聡、そして翼と一つずつ若くなる。いよいよ、有紀の二番目の子 供、長女・清美の方に年齢が近づいてきた。すなわち、豊は清美の二つ上、聡は一つ、ということで、翼は同い年である。 交尾の様はやはり小型犬、というより、もはやネズミ対ゾウのようだ。ビクともしない巨体に、しかしオスは果敢に向かっていく。挿入すれば、後は散々手本を見てきたから段取りは分かる。聡はその未成熟ななりで父親になろうともがき出した。 「(子 供と……)」 有紀は犯されながら目を回した。無毛の包茎ペニスが体内をまさぐる。ここまで若返ってくると、“強 姦者は皆同じ顔”と一言で断じきれるものではなかった。ただ、彼女は倫理観にも罪悪感にも直面しない。犯してくる以上、敵は敵、どんなに幼くとも男は男だ。 なんとなれば、彼にはちゃんと子作りする資格があった。ただ自覚的に放出したことがなかったので、その時になってかなり慌てていたが。 「大丈夫大丈夫、それがイくってことだよ」 浩樹に説明されて、一応安堵する聡。その抜き身を見て、 「おっ、お前精液出せてんじゃん」 と、慶介が言った。続けて、 「この年で中出しとか、マジハンパねえわ」 とも。 それを言ったら、次の翼なんてその極みである。もっとも、彼はまだ射精できる体ではなかった。それでもオーガズムは感じられる。己の母以上年上の女をレ イ プ、そして絶頂。そもそもレ イ プの自覚がない彼。知らない間にそれを終えていた。 微かに震えながらこちらを見る彼の頭を、 「よしよし、よく出来た。偉いぞ」 と、小林が撫でる。翼はまだ恋も知らない内に、強 姦で褒められたのだった。 「よし、次来い」 呼ばれて、やっと番が回ってきたのは祥吾だった。次々と年下の者が童貞を卒業していく中、彼の方が年長なのに後になってしまった。この場で唯一の童貞だ。 「すげえよな、お前らの年で童貞捨てられるとか」 「しっかり筆おろししてもらえよ」 「きたねえババアでごめんな。けど、中古でもまだ使えることは使えるから」 竜二、浩樹、そして花村が口々に応援する。 対面の瞬間、見知った相手にまた有紀は顔をしかめた。だが、さっきより鈍くなった感覚の故、拒絶の意思を示す間がなかった。祥吾は即座に挿入していた。 「ハアッ、グッ、ウゥ……!」 ちょうど波の盛り上がりが来たタイミングでもあり、またしても有紀は悔しい思いをさせられた。その表情を見下ろし、祥吾は勝利に酔う。 脳裏には、先刻雅也から誘われた時の会話が思い出されていた。 「金光のおばさんとセックス!?」 祥吾は驚いて聞き返した。 「ああ」 雅也は歩みを止めることなく答える。彼は先に立って、現場へと向かっていた。 「ヤバいよ、そんな……」 祥吾が不安がると、雅也が毅然と言った。 「もう、犯されてる。今も」 「え……?」 「俺も、ヤッた」 祥吾は困惑して思わず足を止めた。その手を雅也が強引に引っ張る。祥吾にはその友人が急に恐ろしくなった。友人は言うのだ。 「ずっと輪姦されてる。……多分、朝からずっと」 “リンカン”、祥吾には聞き馴染みのない単語だった。それを実際目の当たりにするまで。 「(そうか、こんなことされてたんだね、おばさん)」 彼は肉棒を出し入れしながら、彼女の心地よさに感動した。あれほど居心地の悪い金光邸だが、ここだけは具合がいい。日頃の彼女にも似ず温かいし柔らかかった。 心には、続いて彼女から受けた色々な仕打ちが蘇ってくる。その憎たらしい奴へ自分はこれ以上ない仕返しをしているのだ。ここへきて初めて気づいていた、有紀が女だったと。そして、自分は男だったと。だからこそこんな仕返しが出来るのだと。男だからこそ出来る、女への最大の辱めをしているのだ。 「この女……っ!」 彼は思わず口走っていた。それは口の中で言っただけだったが、ただ一人高橋だけは敏感に聞き取っていた。 「そうだ、もっと犯してやれよ。この女、チ ン ポ大好きなんだよ」 彼は狂気じみた笑みを浮かべた。さらに雅也を招き、彼に口腔を犯させた。友人同士、一瞬目を見かわす。それから彼らは、この憎むべき共通の敵にして、同級生の母親を前後から完膚なきまでに集団強 姦したのである。 「クソッ……!」 「このっ……!」 二人の行為は次第にエスカレートし、祥吾が乳房を握りしめれば、雅也は髪の毛を掴んで頭を前後した。 「ンンオオォ……!」 やりたい放題され、有紀は苦悶に顔を歪めている。 彼らの後ろでは竜二が順番待ちだ。もう三発やっている彼だが、またしたくなったのだ。輪姦遊戯はいつ終わるともしれない。 だが、昼休みはもうすぐ終わりだった。 〈つづく〉 |
* 上の口からも下の口からもブクブク白いあぶくを噴いて、有紀はもう尊厳もなく敗者の役割を全うしていた。時折身内から切なさが込み上げ眉間に皺寄せる時、刹那的に心が戻るが、喉奥へペニスをぶち込まれれば、すぐにまた木偶の坊に返る。 口腔を支配しているのは射精して間もない比嘉。彼にとり、かの女の面を歪ませながら己の性具をしゃぶらせるというのは、ゾクゾクする程嗜虐心を煽られた。 彼の跡を継いで女穴に収まったのは、どさくさ紛れにこの日一発目の鈴木である。彼は比嘉の出し残しを押し戻して肉壁に塗り込んだ。 「いやあ、奥さん、運動会は疲れるね」 小林がのんびりと、彼女の顔へタバコの煙を吹きかける。 一行は今、体育館の裏からその中へと場所を移していた。一連の競技は皆グラウンドで行われる。体育館の中は人々にとって盲点だ。そう進言し、鍵を開けたのは比嘉。 「(これで、あの男が助けを呼んできても大丈夫だ)」 彼は暗にそう考えていた。加害者らしくすっかり打算的になっている。もっとも、助けを呼びに行ったのは前原だったので、戻ってくる心配はなかったが。 体育館の入り口には竜二が立っている。交代で見張るルールだ。彼は、ただどちらかというと中の方を気にしながら、チラチラとせわしなく視線を動かしていた。自分もまたやりたいのである。なにしろ、鈴木の後を受けて次に挿入をするのは仲間の慶介だ。それが羨ましい。但し、彼の位置からは現場が見えない。 輪姦は今、幕の下りた舞台の中で行われていた。昼間とはいえ、ひっそりと暗い体育館の内部。その中で、舞台の上だけ電灯が点いている。外には裾から灯りが漏れる程度。これならすぐには見つかるまいというのが、彼らの判断である。 「しっかし、暑いな」 花村が言った。幕を閉じた閉鎖空間には風の通り道がない。最初はひんやりと涼しかったが、何しろ八人も中にこもると熱気が出てきた。しかもある種の運動をしているのだから。 彼は舞台袖へ引っ込むと、そこに一つだけあった窓を開けた。下手にだけ窓があった。 「開けて大丈夫?」 小林が聞いた。 「大丈夫っしょ、ここなら」 花村はシャツをパタパタさせながら軽く答えた。元より尋ねた方もバれるとは考えていない。ここは彼らにとって格好の隠れ家と思われた。 しかし、どんな時であれ、その想定を簡単に覆す存在があるものだ。その存在、それは子 供である。彼らは時に大人の常識を飛び越えて行動する。今しも、縁の下にある道具搬入口から、そんな者達が侵入しようとしていた。 * グラウンドでは、ようやく午前のプログラムが終了していた。結局有紀は、四つエントリーしていた内の一つしか出場しなかった。そもそもが、口さがない女達が言うところの“エントリーし過ぎ”である。逆になぜか飛び入り参加が一つ。なんにせよ、その気まぐれさに人々は呆れかえった。おまけにまた行方不明。 「チョー迷惑なんですけど」 運営を手伝っている若い女が言った。実際に彼女が損害を被ったという程でもないが、身勝手な人間にイライラさせられているのは事実だ。 「ホントホント」 「マジ意味分かんないよね」 彼女の友人らも調子を合わせる。自分達に利害の関係ない人間をやり玉に挙げるのは気楽だ。彼女らは有紀を会話のネタにしながら、弁当をつついた。 今は昼食の時間である。彼女らの傍では、その幼い子供達が仲良く弁当を食べていた。それがはしゃぎ過ぎるのを軽く注意しながら、うち一人の母親が言った。 「で、まだどっか行ってるわけ?」 その発言を受け、皆それとなく金光家の陣地を見やる。その陣地は広大だった。しかも最前列の特等席だ。普通は町組ごとに集合しているものだが、金光家だけは特別だった。 今その広いシートの上に、三人の子供達、そして一人の無愛想な家政婦がポツリと座っていた。家政婦はスマートホンを熱心にいじくって、子守をしている風は微塵もない。弁当は彼らが昼食時間よりずっと前に食べてしまったので、もう残っていなかった。 「――でさあ、勝手にうちの弁当開けてるわけ。ゾッとしたわよ、あたし」 別の集団では、ある女が怒っていた。金光の長男・佳彦が、その女が持ってきた弁当箱を断りもなく開けていたというのだ。 「ウッソ、信じらんない」 聞いている方も同調して怒りを露わにする。 「どういうしつけしてんのって感じ」 「それでどうしたの?」 「さすがにブチ切れて追っ払ってやった。でもさあ、全然分かってないんだよね、なんで怒られたか。なんにも言わずにスッて」 「え、無視して行っちゃったの?」 「ヤダ、怖い」 女らは話しながら、食べ物を頬張る。 また別の一人が言った。午前中に金光の長女・清美と組になって二人三脚に出走した女だ。 「あの子さあ、ちょっと」 彼女は頭の横で手をクルクル回してからパーを作った。 「“こっちの足から動かすの”って何回言っても分かんないわけ。おまけにいっつもキョロキョロして、誰にか分かんないけどずっと手振って」 「で、ちょっとニヤニヤしてない?」 「そうそう」 「あ、なんか分かる。あたしも前に――」 共通の敵を得て、女達の話は尽きない。これがコミュニティーで浮いてしまった一家の末路だ。これまで有紀は母親らとまともな付き合いをしてこなかった。その必要を感じなかったからだ。その結果がこれである。 そんな悪評もつゆ知らず、当主の金光は我が子らの所へはいかずに、相変わらず委員席で前原を相手に自慢話を続けていた。簡易机の上には、空のワンカップ酒が三本並んでいる。 と、そこへ島田が通りかかり、普段ならしない挨拶をしていった。島田はさっきまで輪姦現場にいたが、ちょっと中座して表に出てきたものである。大会委員である立場上、ずっと姿を消しているわけにもいかないからだ。その際、わざわざ金光の傍を通ったものである。無論含むものあってのことだ。 「あんたの奥さん、寝取りましたよ」 と。 「フン」 島田を見送って、金光は不愉快そうに鼻を鳴らした。隣家の彼とは犬猿の仲である。そいつがよりにもよって我が妻を犯していようとは、無論想像だにしない。 同席している前原も、今の男があの当事者に含まれていたとは気づかなかった。彼は主人の不機嫌を察し、気を使って話題を変えた。まだまだ抜け出せそうにない。何しろ嫌われ者の事ゆえ、人が寄り付かないのだ。癒着関係にある業者なども、ちょっとご機嫌伺いをするとすぐ立ち去ってしまう。この場で運動会がらみの用事がないのは前原ぐらいであった。 その彼をちょっと見返してから、島田は別の場所へ移動した。彼の方では前原を覚えていた。 「間男が、よくも抜け抜けと旦那に顔を会わせられたものだ」 と、自分のことを棚に上げて、彼は思った。そこへ比嘉が通りかかって、二人は視線を交わして行き過ぎる。比嘉もまた表に帰ってきていた。 彼は有紀の子供らがいるシートの方へ行った。別にどうという意図があったわけではないが、いわば偵察である。 そこには、息子の佳彦と一人の家政婦がいた。娘らはちょうど便所に行っていて居ない。佳彦は大人しそうな同級生を捕まえて、携帯ゲーム機の画面を見せていたが、その同級生の友人がやってきて彼を連れて行ったので、後に一人残された。 と見ている間に、今度は別の少年らがやってきて佳彦に声を掛ける。 「案外交流があるんだな」 比嘉はちょっと不思議に思った。普段の佳彦は、周りから避けられている印象があったからだ。 少年らは佳彦より一学年上の二人連れ。走ってきたものか、上気した顔をして笑いながら、ゲームの画面を指さしていた。 * 小さき者達は列を作って並んでいた。その先頭にいる者は、種付け中である。彼らは交尾の順番待ちなのだ。 「オッ、ゴオッ……!」 小さな突起に突きまくられて、有紀はよだれを垂らしながら啼いた。これでも初めは恐れ、拒んだのだ。だが今は、またアクメのるつぼに落ちてしまった。たとえサイズは小さくても、若い、いや若すぎるエナジーの鮮烈さは、女をしてハッとさせるものがあった。 「気持ちいいか?」 小林が侵犯者に尋ねた。訊かれた方は、ブンブン頷きながらか細い腰を振る。その様は、まるで小型犬が牛を相手に交尾しているようだった。それでも一人前にやることはやれる。 有紀から見れば二回り以上も年下の彼。というより、もはや自分の息子を基準に数えた方が計算しやすいだろう。かつてこの列の初めにいたのは、息子より一つ年上だった。その後、同い年が現れ、そして今や、とうとう一歳年下まできた。我が子の後輩と彼女は性交し、あろうことか気をやっているのである。 「アッ、ヤッ、アガハァ……」 のけ反って突きに耐える。破廉恥極まる母親だ。まるっきり大人としての分別がない。 大体からして、この狂気の顛末を支持する男達も異常ではあった。僅かでもそれを阻止する可能性のあった比嘉や島田がちょうど離れた隙を突いての出来事である。 事の起こりは、道具搬入口から忍び込み、覗き見をしていた子らだった。彼ら三人組は、うち一人を除いて自慰経験すらなく、残り二人に至っては何が起こっているのかすら分かっていなかった。 だからこそ、安易に人にしゃべった。相手は、三人の動きに気付いた、彼らより少し年上の少年らだった。通う学校の小・中は異なるが、年齢の上下に関係なく昔から遊んでいる仲だ。皆は揃って覗き見をした。新たに加わった連中は、さすがに年の功で状況の意味を飲み込んでいた。と、そこで、大人達に見つかったのである。 第一に気付いたのは、大人、というよりこれまたまだ法律上そう扱われない年齢の、慶介である。彼ですらまだ子 供なのだ。いわんや追加の者達をやである。 新人らは計八人もいた。その後の展開は、花村曰く、“完全な悪ノリ”であった。 「お前ら、セックスしたことあるのか?」 まずはニヤニヤ笑って、小林が訊いたものだ。八人の内、誰もが否やと答えた。 「今やってんのがセックスだよ」 「ていうか、マワしだけど」 竜二と慶介が口々に先輩らしく説明する。島田に続いて出て行った鈴木、現在見張りに立っている浩樹を除き、その場にいた男五人に囲まれ、新人らは縮こまっている。 「ヤッてみたいか?」 小林が面々を眺め廻しながら尋ねた。その質問に、高橋が驚きの声を上げる。 「おいおい、マジか」 彼は侵入者の到来に、端から眉をひそめていたものだ。彼にも息子があるが、明らかにそれより年下の男子達にこういう行為をさせることは気が咎めた。人の正義にはそれぞれバランスがある。高橋は有紀を憎み犯しはしたが、それと別な倫理も有しているのだ。 そのバランスを他の者が揺らしにかかる。 「ここまでバれたらしょうがない、か」 と、花村が言えば、小林も、 「そうそう、口封じ口封じ。お仲間になってもらいましょう」 とダメを押す。分けても高橋に効いたのは、花村が発した次のセリフだった。 「まあ、どうせこんなどスケベ女だし、もうオナホール使うみたいなもんか」 それで高橋の心は決まった。この恨むべき女が年端もいかない者達からさえ慰み者にされる。そういう場面を想像し、昂揚感を覚えたからだ。おかげで、少年らを巻き込む罪悪感は雲散霧消した。 「誰にもしゃべるんじゃないぞ」 彼はそう念押しし、事態を許容した。 〈つづく〉 |